許嫁「ねぇ」男「すやぁ…zzz」 (23)
亀更新。
それだけです…。
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許嫁「ねぇ」ユサ
男「(……zzz)」
許嫁「ねぇってば」ユサユサ
男「(……zzzz)」
許嫁「…………」ユサユサユサ
男「(……スヤァァァァ)」
許嫁「」ゴスッ
男「ほげぇぇぇぇ」
許嫁「どうして狸寝入りなんか決め込んでるんですかねぇ???」
男「さ…さーせん??
↑ミス
許嫁「どうして狸寝入りなんか決め込んでいるんですかねぇ???」
男「さ…さーせん(た…狸寝入りとは一体???)」
許嫁「親の都合で形的には同じ屋根の下で暮らしていますが…」
許嫁「貴方…自分の立場くらいは、お分かりになっているんですよねぇ???」
男「そ…そりゃもぅ。」
男「俺の名前は『男』残念ながら親のネーミングセンスは皆無だった。」
男「因みに『辛いコーポレーション』とかいう会社の跡取りとかやってます。この『辛い』は『つらい』と読まれるのは有名だ」
男「そして時代遅れな政略結婚とか親に勝手に仕組まれた訳です。」
男「その相手が『許嫁』顔は美形なんだけどなぁ…」
許嫁「私の所の『新井コーポレーション』は貴方の所の日本にしかシェアのない会社と違ってこちらは世界規模。貴方の私に対する対応次第では…分かってるわよね???」
男「で…今回は何ようで…zz」コクン
許嫁「」ゴスッ
男「ゲフン!!」
許嫁「今日の夕食」
男「……???」
男「え…えーと。今日、学校から速攻で帰って作ったアレですか???」
許嫁「すまん。口に合なかった。」
男「…なるほど。作り直せと…???」チラッ
時計「現在23時だ!!」
許嫁「良かったな。私は寛大なんだ。」
30分後
男「(自分なりに)会心の出来だ。」
男「許嫁すまん、待たせたな。」
許嫁「お前は一体何をやっているんだ???」ケラケラ
男「……???」
許嫁「誰が作り直せとか言ったし…」クスクス
男「……」
許嫁「私が言いたかったのは、いい加減、私の口に合うくらい料理の腕を上げろってこと。
男「お前今まで飯食ってなかったんじゃなかったのか???」
許嫁「あれれ???今日は友達とご飯食べに行ったって言わなかったっけ???」
男「聞いてなかった……な。」
許嫁「いや…だってアレは流石に食べられませんよ…実家で飼ってる犬の方がまだ良いもの食べてるかも」クスクス
男「そうか…精進するよ。」
許嫁「あぁ…それと 」
男「…???」
許嫁「今日の洗濯物、明日までに洗濯して乾燥機にかけて着られるようにしておくこと。そして今、貴方が生成した汚物を片付けておくこと。
男「おう。」
許嫁「後、今日の風呂掃除サボったでしょ。」
男「(あ…いけね。)」
許嫁「それも明日までに済ませておいてちょうだい。以上。お休みなさい。」
10分後
男「(ここの味付けが濃かったのかなぁ???)」モグモグ
30分後
男「よし!!洗濯機回した!!」
一時間後
男「アレ???ここのケチャップの所が落ちない…」ゴシゴシ
二時間後
男「げげ。カビでてきとる……」ショボン
翌日
男「むむ。朝食も作ってしまったら、もうこんな時間か…。」
時計「朝の6時をお伝えしまーす。」
男「(ちょ…ちょっと部屋で仮眠とろう)」スヤァ
男「……う…うーん」パチパチ
男「今日は心なしか良く眠れた気がするぞ…」チラッ
時計「8時だ」
男「デスヨネー」バタバタ
男「(高校3年の始業式に遅刻はちょっと不味いですよね…)」
男「リビングチェック!!」
男「安定の手のついていない朝食!!」
男「うーん…昨日は弁当を作れなかったんだよなぁ。」
男「しょうがない。今日はこの朝食とアレとコレを持っていき…」チラッ
時計「SHRまで後20分だ。」
男「許嫁の制服は無し!!」キリッ
男「よし!!俺も出るか!!」ドタバタ
男の三年目の日常である。
男の教室
友「ま た お ま え か 」
男「ま た お ま え か 」
友「もうここまでくると…」
男「結婚するしかねぇな。」
友「残念だな。私はノンケ一筋17年だ。」
男「なん…だと???」
友「その今更、気付いた見たいな反応は止めましょう。それにお前には許嫁さんという婚約相手がいるだろうに…」
男「結婚…ねぇ。」
友「お前…やっぱ本気なのか?」
男「そりゃあ…な!!」
友「………。」
男「おうおう、どうしたんだい?」
友「お前はやっぱスゲーよ…なんか俺よりもずっと先にいるよな!!」
男「そうかなぁ……?」
友「そりゃあ…最初聞いた時は驚いたけどさ。」
友「中学からの腐れ縁だ…式にはちゃと呼ぶんだぞ?」
男「合点」モソモソ
友「何をやってるんだ…?」
男「今日の昼食を生成してます。」
友「……はぃ?」
男「今日の朝食のトーストとスクランブルエッグにまだ新鮮なサラダを添えて…」
友「」ゴクッ
男「さらにマヨネーズとケチャップをトーストの上に全て揃えて挟むとあら不思議、男君特性サンドの出来上がりだ。」
友「さっきのは無かったことにしてくれ。」
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