銀時「グレンラガンだぁ?」(79)

エリザベス「…銀魂メンバー! 全員この世界より退去!」

銀時「何ッ!?」

新八「またかぁぁぁぁぁ!!」

そしてフラッシュ。

1話 銀時「カエル型の天人だぁ?」
銀時「カエル型の天人だぁ?」 - SSまとめ速報
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2話 銀時「気が付いたらドラえもんが目の前にいた」
銀時「気が付いたら目の前にドラえもんがいた」 - SSまとめ速報
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~快援隊の船の中~

辰馬「…お? ここはどこじゃ?」

外の超銀河グレンラガン(シモン)「なっ!? なんだ、あの船は…!?」

陸奥「なんじゃ、あの馬鹿でかいのは…!?」

煙が発生する。

辰馬「うおっ!?」

陸奥「今度はなんじゃ!?」

煙が晴れる。

そこにいた者は…

銀時「…え?」

辰馬「…金時、いったいどうやってここに…」

銀時「金時じゃねーっつってんだろ」

新八「坂本さんがいるってことは…僕達、元の世界に帰ってこられたんですね!」

陸奥「残念だったな。ここはわしらが元いた世界じゃないき」

新八「うそ…だろ…」

辰馬「とりあえずわかるのは、あの馬鹿でかいロボットとその周りの気持ち悪い顔面みたいな敵がおることだけじゃきに」

銀時「それそーとーヤバいだろ!」

シモン(通信)「そこの船! 聞こえるか!」

神楽「ん? お前誰アルか!?」

シモン(通信)「俺の名はシモン。今すぐここから退避するんだ!」

辰馬「でも、出口が見つからんが…」

ロージェノムヘッド(通信)「恐らく退避は不可能だろう…」

辰馬「え…どういうことじゃ?」

銀時「ふざけんな! 俺達は一刻も早く帰りてーんだよ!」

シモン(通信)「あいつらを倒さない限り脱出は無理なんだ…!」

新八「どうやって僕達戦えって言うんですか!」

陸奥「いや…手段はある」

陸奥「…はああああああああ!!」

急に現れた電子ペーパーに指輪っぽいものを押しつける陸奥。

銀時「まさか!?」

辰馬「おおい陸奥ぅぅぅなんじゃこれぇぇぇぇ」

新八「アレですよ! 忘れたんですか!?」

陸奥「そう…これがわしらの力! 宇宙超商戦隊ロボ、カイエーンじゃあああ!」

合体が終了するカイエーン。

~虚数宇宙~

シモン「合体ロボット…!?」

陸奥「よし、おまんら、操縦の仕方は覚えとるな?」

銀時「ああ! モビルファイター形式だろ!?」

辰馬「モビルファイターってなんじゃ…?」

ヴィラル「シモン! 右だ!」

超銀河グレンラガンの右にミサイル。

シモン「しまった!? (カイエーンに)気を取られたか!」

神楽「させるかアル!」

カイエーンがミサイルを蹴り返す。そのミサイルが敵を破壊する。

シモン「すまない!」

銀時「次は俺だあああ!」

敵にパンチを当てるカイエーン。

敵はもろいのか、すぐに破壊されていく。

ヴィラル「シモン! 俺達も!」

シモン「ああ! 行くぞ!」

銀時「うおおおおっ!」

シモン「後は俺達に任せろ!」

辰馬「何ッ!?」

シモン「ギガッ! ドリルゥ! マキシマム!」

新八「どんだけでかいんだよあのドリル!?」

ロージェノムヘッド「ここは螺旋の世界。ツッコミなど不要ということを、覚えておけ…」

新八「それって僕の存在意義を否定するってことだろおおがあああ!!」

グレンラガンのギガドリルマキシマムによって敵は全滅した。

ヨーコ「…ギガドリルブレイクは?」

新八「作者が資料ないからってカットしましたよ。ここまでのなんかやる気のない展開もそれが原因です」

辰馬「おまんメタ発言やめ!」

シモン「よし、これで…」

超銀河グレンラガンが巨大なニアの映像の方向を向く。

銀時「なんだありゃあ!?」

ロージェノムヘッド「これで…本当のニアのところに飛べるはずだ…」

シモン「よし…」

銀時「よし…じゃねーよ! 無関係な俺達まで巻き込むつもりか!」

ヨーコ「ちょっとぐらい協力してよね…」

新八「あの人もそう言ってることだし、協力したらどうです?」

神楽「これも万事屋の仕事のうちネ!」

シモン「…何ッ!?」

辰馬「ん? どうした?」

アンチスパイラル「最後まであがこうとするか、螺旋族…」

銀時「な…なんだ!?」

アンチスパイラル「だがそれも、繰り返されること…貴様らもかつての英雄達と同じ道をたどるがいい…行け、多元宇宙迷宮へ!」

新八「原作と台詞が違うんだけどぉぉぉぉぉ!!」

ロージェノムヘッド「だからツッコミは不要と…」

銀時「これは…?」

シモン「なんだ?…うわっ!」

~多元宇宙迷宮・穴の中~

少年シモン「毎日毎日、掘ることだけが俺の仕事だ…昨日がいつで、明日がどこかなんて、関係ない。」

カミナ「調子はどーだぁ? シモン」

少年シモン「もう少しだよ、兄貴」

カミナ「頼むぜシモン! お前のドリルだけが頼りだ!」

~多元宇宙迷宮・歌舞伎町~

新八「なんか…暇ですね」

銀時「そうだな…ウッ! いててててて、頭が…」

新八「大丈夫ですか? てゆーか僕ら、いつの間に頭に包帯巻かれるようなケガしましたっけ」

神楽「お前ら、第一話の時から頭怪我してるアル」

新八「それにしても…何か僕達、忘れてません?」

銀時「わかんねーが…忘れてるとしたら大事なもんを忘れてるんだろーな…」

~多元宇宙迷宮・美術館~

床からドリルが出てくる。

カミナ「へへへへ、こいつぁすげぇ!」

~多元宇宙迷宮・美術館外~

カミナ「うまくいったなぁ、シモン!」

袋の中の盗んだものを見るカミナ。

カミナ「うひょー! こいつぁすげぇ! たまんねぇな! こんだけありゃあしばらく遊んで暮らせるぜ!」

指輪をシモンに差し出すカミナ。

カミナ「ほらよ! 遠慮するこたぁねぇ! お前の分け前だよ兄弟!」

少年シモン「あ…ああ…」

~多元宇宙迷宮・江戸のターミナル~

辰馬「いやー世話になったのぉ金時!」

銀時「世話した覚えも金時って名前つけた覚えもねーよ!」

辰馬「そうか、んじゃわしが世話したほうの間違いかのう?」

銀時「そりゃもっとねーよ。」

辰馬「なんじゃよーわからんが、戦でもしとったような気分じゃ。確かに何かをこの手で掴もうとし、手に入れかけたはずなんじゃが…」

銀時「お前もそんなことを…」

辰馬「金時…わしら、なんか大切なもんを忘れとりゃせんか…?」

銀時「それは多分、俺の名前じゃないかな?」

~多元宇宙迷宮・レストラン~

カミナ「ほらなシモン! ジーハ村に来て正解だったろ!? …ん? どうしたシモン?」

少年シモン「あ、いや…なんでもないよ…」

~多元宇宙迷宮・どこかの道の上~

カミナ「すまねぇ! すまなかった! 許してくれ! なっ! ほら、この通りだ!」

銀時「許せるわけねーだろ馬鹿野郎。とんでもねー数の罪犯しやがって」

少年シモン「…」

カミナ「勘弁してくれ! 俺達が悪かった!」

新八「って言ってますけど、どうします銀さん?」

銀時「さあ立て。話は真選組が聞いてくれっからよ」

カミナ「なんでも言うこと聞くからよ! 頭下げろってんならいくらでも頭下げる!
すまねぇすまねぇすまねぇすまねぇ!!」

神楽「いい加減にしろヨ。飽きてきたアル」

シモンは、後ろにある箱に気付く。

そしてその箱に穴があることに気付く。

しかし、穴にはめるようなものは何も持っていない。

???「どーしたぁ、シモン?」

シモンが後ろを向くと、そこにはある男が座っていた。

カミナ「…無くしちまったのか? ドリル」

少年シモン「…アニキがもう一人…」

カミナ「馬鹿野郎! ジーハ村に悪名轟くグレン団! 男の魂背中に背負い! 不撓不屈の、あ、鬼リーダー! カミナ様が、そう何人もいてたまるかよォッ!!」

銀時「!?」

少年シモン「あ、でも…二人いるし…」

カミナ「その通り! 好きなほうを選べ!」

新八「結構むちゃくちゃだなアンタ!」

少年シモン「ほんとにむちゃくちゃな!」

カミナ「忘れたのか…! 俺の無茶に中身をくれたのはお前なんだ! 俺の勧めに中身をくれたのは、お前なんだよ! お前のドリルは、そのへんの石っころとは違うはずだ!」

偽カミナ「すまねえすまねえすまねえ!」

カミナはシモンの心臓を指さす。

カミナ「お前のドリルはここだ! いつまでもこんな所でうだうだしてんじゃねえ!
お前のドリルはなんのためにある!?」

少年シモン「兄貴…なの…?」

偽カミナに掴まれるシモン。

少年シモン「うわぁっ!」

偽カミナ「おい…!」

偽カミナ「お前も頭下げんだよ…! 頭下げて! 頭下げて! 謝るふりして、この場をふりきるんだよ…!」

少年シモン「…俺のぉ…」

銀時「…」

偽カミナ「そうすりゃなんとかなる…!」

少年シモン「俺の…ドリルは…俺のォ…! ドリルは…!」

偽カミナ「うわあああああ!?」

偽カミナにアッパーを当てるシモン。

少年シモン「天を突くっ! ドリル、だああああああああ!!」

カミナ「…へっ」

少年シモン「ドリルは…俺の魂だ…!」

シモンが手を開ける。その手の中には、コアドリルがあった。

銀時「なんだ、そりゃぁよぉ?」

少年シモン「…」

シモンはコアドリルを箱の穴に入れる。

そうすると箱が開き、煙が噴き出す。

銀時「な…なんだぁ!?」

神楽「あ…この感覚…」

新八「思い出してきた…全てを!」

箱の中から光が出てくると同時に、空の雲が晴れる。

銀時「そうか…全て思いだしたぞ…!」

カミナ「行け、シモン。『もし』とか『たら』とか『れば』とか、そんな思いに惑わされんな。自分の選んだ一つのことが、お前の宇宙の真実だ」

シモン「ああ、そうだな…その通りだ。」

カミナ「忘れんな! 俺の宇宙はそこにある宇宙だ!」

シモン「…兄貴。」

カミナ「俺だけじゃねえ! こいつらもな!」

グレン団「へへへへへへ…!」

カミナ「…いつの間にか背ェ抜かれちまったな」

シモン「本当だ」

カミナ&シモン「ハハハハッ…」

シモン「…行くよ、兄貴」

カミナ「ああ、今度こそ、本当にあばよだ! 行けよ、兄弟!」

シモン「あばよじゃねえ。一緒だろ?」

カミナ「…ああ!」

グレン団「ヘヘヘヘ…」

カミナ「そこの侍ども! シモンをよろしく頼んだぜ!」

銀時「任せとけ!」

シモンはコアドリルを握り、グレンラガンへと変身する。

シモン&銀時&新八&神楽「行くぜ、ダチ公!!」

四つの光が空へと飛んでいった。

~多元宇宙迷宮・どこか~

カミナが持つテレビの電源を切るヨーコ。

ヨーコ「…ありがとう」

その手にはコアドリルが。

ヨーコ「…行ってくるね…」

空を飛ぶ光へと、球体になって飛んでいくヨーコ。

~多元宇宙迷宮・快援隊~

辰馬「お…なんじゃ、あの光…」

陸奥「…なるほど、そういうことか」

辰馬「フ…戦をしとった気分になってたんじゃなく、本当に戦をしとったんじゃな」

陸奥「次の商いの場所が決まったな、坂本?」

辰馬「そうじゃな。攘夷志士、坂本辰馬…参る!」

辰馬と陸奥の手にはコアドリルが。そして球体になって光に向かって飛んでいく二人だった。

~アンチスパイラル基地~

アンチスパイラル「お前は螺旋族の遺伝子の中に組み込んだ仮想生命。
螺旋族の残党が反旗を翻すとき覚醒し、我々のメッセンジャーとなる、それだけの存在…」

ニア「あなたは彼らには勝てないでしょう。あの人は来ます、必ず…!」

ニアの指輪の中から姿を現すグレンラガン。

シモン「来たぞ、ニア! 約束通りにな…!」

ニア「…うん」

そしてグレンラガンから飛び出す下半身がドリルになったグレン団と銀時達。

アンチスパイラル「馬鹿な…知的生命体が、多元宇宙迷宮を抜けだせるわけがない…」

銀時「なめんじゃねぇ! 簡単に抜け出したりしねーと俺達の世界じゃ生きていけねーんだよ!」

シモン「時間だろうが空間だろうが多元宇宙だろうが、んなこと知ったことじゃねえ。てめえの決めた道をてめえのやり方で貫き通す、それが俺たち大グレン団だ!」

そしてグレンラガンが合体する。

ニア「因果の輪廻にとらわれようと!」

ヨーコ「残した思いが扉を開く!」

新八「無限の宇宙が阻もうと!」

ヴィラル「この血のたぎりが宿命を決める!」

銀時「天も!」 辰馬「次元も!」 シモン「突破して!」

全員「掴んでみせるぜ! 己の道を!」

シモン「天元突破ッ! グレンラガン!!」

全員「俺達を、誰だと思ってやがるッ!!」

アンチスパイラル「驚いたな…ここまで来た螺旋族は初めてだ…
その螺旋の力に侵されれば、メッセンジャーがイレギュラーになるのもうなずける…」

地中から何かが姿を現す。

アンチスパイラル「いいだろう。貴様らと同じ地平で戦ってやろう…!」

シモン「どういうことだ?」

ロージェノム「それが奴の手だ…同等の姿で戦い、勝利することで我々に絶対的絶望を与えようとしている…」

銀時「とんでもねぇ黒棒人間だな…」

アンチスパイラル「誰が棒人間だ…」

シモン「ロージェノム、その体は?」

ロージェノム「ここは、認識が実体化する超螺旋宇宙。仮初めの体だが、今は共に戦わせてくれ…」

シモン「心強いよ…」

ロージェノム「ニア…いまさら父親面できるとも思わぬが、よくがんばった…」

ニア「ありがとう、お父様…」

銀時「おい、そこのハゲたおっさん! 何者だテメェ!?」

ロージェノム「ハゲたおっさんじゃない。今はただの戦士だ。侍、お前と同じな…」

新八「なんであんた銀さんが侍ってことを知ってるわけ!?」

天元突破グレンラガンとグランゼボーマが最後の戦いを始める。

だがしかし、徐々にグレンラガンは窮地へと追いやられていく。

アンチスパイラル「その程度かぁぁぁ! 螺旋族ゥゥゥゥ!!」

吹っ飛ばされる天元突破グレンラガン。

そこに追い打ちをかけるかのごとくビームを発射するグランゼボーマ。

アンチスパイラル「はははははははは…!」

だがしかし、それを天元突破グレンラガンは避ける。

シモン「くぅっ…!」

ヨーコ「任せて!」

天元突破グレンラガンが銃を構え、撃つ。

弾がグランゼホーマに当たる。

アンチスパイラル「ハハハハハハハハ…! 無駄なことだ!」

ダリー「私も!」 ギミー「俺も!」 辰馬「わしらも!」 アーテンボロー「俺も!」

アンチスパイラル「この宇宙は我々が支配している! お前達が勝つ可能性は…ゼロだ!」

陸奥「むっ…なんじゃ、あれは!?」

陸奥がグランゼボーマの頭にある丸い何かを見つける。

試しにそこを撃ってみると当たった部分が欠けた。

新八「あれは…」

ニア「あれは…アンチスパイラルの母星です」

銀時「何ッ!?」

アンチスパイラル「我々アンチスパイラルも、もとは螺旋族。だが、螺旋力の進化の果てが宇宙の崩壊になることに気付いた我々は、
螺旋の力を持つ者を滅ぼし、残った僅かな生命も宇宙の片隅に追いつめた。そして我々は進化を止め、この隔絶宇宙に我が身を閉じこめたのだ。
母星に肉体と進化の可能性を封印したこの醜き姿こそ、我々の決意の印!」

ヴィラル「ちぃぃぃぃっ!」

銀時「俺も手伝う!」

天元突破グレンラガンが2つの剣を持つ。

アンチスパイラル「貴様らにそれだけの覚悟があるか…!」

ヴィラル&銀時「はあああああああ!!」

お互いが激しく剣をぶつけ合う。

アンチスパイラル「わが身の進化を閉じ込め、この宇宙を守ろうとする我々の覚悟に敵うどおりがあるかッ!?
否、否否否否否否否否否否否否否否!! 断じて、否ァァッ!!」

新八「否否うっせーよ! この黒棒人間!」

アンチスパイラル「黒棒人間ではないと、何度言ったらわかるゥッ!!」

ふっ飛ばされる天元突破グレンラガン。

シモン「くっ!」

新八「うわああああ!!」

神楽「新八! お前のせいでこうなったアルよ!」

新八「僕のせいなの!?」

アンチスパイラル「決意もなく、覚悟もなく、道理もなく! 己の欲望のままに螺旋の力を使い、その力に溺れる! それが螺旋族の限界! だからこそ、滅びなければならないのだ!」

天元突破グレンラガンが倒れる。

陸奥「どうなっている…?」

ダヤッカ「まるで歯が立たん…」

辰馬「これじゃ、地球は滅びてしまうぜよ…!」

ヨーコ「そうよ…地球に帰るまでは!」

アーテンボロー「あ! 地球だ!」

銀時「何冗談言ってるんだ。今は戦いに…」

ダリー「えぇっ!?」

神楽「あれ、どう見ても地球アルよ、銀ちゃん」

銀時「神楽! お前戦闘で目がやられたのか!」

新八「いや、どー見てもアレ地球だろうがぁぁぁ!!」

銀時「しっかりしろ新八! あれは幻覚だ! こんなところに地球があるわけがねぇ!!」

リーロン「まさか、時空の歪みが…」

ロージェノム「恐らくな…天元突破グレンラガンとアンチスパイラルとの戦いが、
螺旋界認識システムに干渉して時空転移バイパスを作ったか…」

銀時「俺にはさっぱりわからねえ…」

アンチスパイラル「…おもしろい。あれがお前達の母星か」

ダヤッカ「超次元アンカー!!」

天元突破グレンラガンがアンカーを放出してグランゼボーマをとらえる。

ダヤッカ「地球に手は出させるものか!」

銀時「あ…あれマジの地球だったのね…」

ダヤッカ「うおりゃあ!」

天元突破グレンラガンがグランゼボーマを振りまわす。

ダヤッカ「それはお前の! 星じゃねえッ!! 俺の嫁は宇宙一! スイングッ!!」

倒れるグランゼボーマ。

アーテンボロー「今だーッ! くらえくらえくらえくらえくらえくらえ!!」

命中。

辰馬「あれは確か…」

陸奥「うちの商品にもある確率変動弾か」

リーロン「やるじゃない?」

アーテンボロー「おう! ピンボケ時間差ならお手の物だぜィ!」

アンチスパイラル「これだけ言ってもわからぬか…!」

シモン「当たり前だ…! 俺達が掴もうとしている明日は、テメェが決める明日じゃねぇ!!
俺が、俺達が無限の宇宙から選び出した、俺達の明日だ! 俺達は戦い抜く。戦い抜いて、この宇宙を守る! スパイラルネメシスを止めてみせる!」

アンチスパイラル「そんなこと、できるわけがない!」

グランゼボーマの攻撃を止める天元突破グレンラガン。

銀時「そいつはどうかな…!」

アンチスパイラル「貴様は…!」

辰馬「生命の力、なめたらいかんぜよ!」

銀時「シモン…ここは俺達にもやらせてもらおうか!」

シモン「…わかった!」

銀時「神楽! そいつを吹っ飛ばせ!」

神楽「了解ネ、銀ちゃん!!」

天元突破グレンラガンがパンチをいれ、グランゼボーマが吹っ飛ぶ。

そして天元突破グレンラガンの目の前に天元突破カイエーンが現れた。

陸奥「天元突破カイエーン…! 行くぞ、神楽!!」

神楽「おうネ、むっちー!」

アンチスパイラル「無駄なあがきをしてくれる!!」

グランゼボーマがミサイルを発射するが、それを天元突破カイエーンは踏みつけながら走る。

シモン「なっ…!」

声「宇宙超商人心得その1! 商いの基本は営業から、金は足で稼ぐものなり。
たとえ客から無数の罵詈雑言をあびせられても、諦めるな、涙を流すな、足を止めるな!
その心に商心が届くまで、走り続けるべし!」

グランゼボーマが放ったミサイルを蹴り返す天元突破カイエーン。

アンチスパイラル「なっ…!?」

しかし、反動で天元突破カイエーンの足が壊れてしまう。

新八「神楽ちゃん! 陸奥さあああん!」

陸奥「これまでか…」

神楽「後は頼んだアル! 野郎ども!」

シモン「そのままじゃ危険だ、一旦下がれ!」

銀時「ふざけんな! まだ俺達はやれるぞ!」

辰馬「いや、金時! ここは一回下がったほうがええ!」

銀時「ちくしょう! また後で大暴れしてやるからな!」

シモン「さて、次は俺達が相手だ! アンチスパイラル!」

アンチスパイラル「何を言う…! そこまで自信を持つのなら、一撃で終わらせてやる…!」

アンチスパイラル「螺旋の民め! 後悔させてやろう!」

新八「あ、あれは…!」

銀河を丸めこみ、エネルギー弾にするグランゼボーマ。

辰馬「なんというエネルギーじゃ…!」

リーロン「宇宙誕生並みのエネルギーだわ…!」

銀時「ビッグバンだとでも言うのか、チクショウ…!」

ヴィラル「そいつをぶつけようってのか…!」

アンチスパイラル「インフィニティ! ビックバン! ストォォォォム!!」

天元突破グレンラガンが拳で受け止める。

アンチスパイラル「永劫に続く宇宙創生の業火に焼かれ、dnaの一片まで、完全消滅するがいい!」

ダリー「うわ!」

ギミー「ふんばれよ、ダリー!」

ダリー「ギミーこそ!」

銀時「グレンラガンの後ろにいてよかったぜ…」

シモン「ぐ、クソォ!!」

レイテ「やばいね! さすがにこのままじゃもたないよ!」

辰馬「そうなったらわしらもお陀仏か…!」

~地球~

土方「そっちの話は分かった。あんなんで負けねーよ、あいつらは。いきなりこの世界に飛ばされてきた時は何が起こったと思ったが」

沖田「彼らなら負けませんよ。なんたって万事屋の旦那やチャイナ娘がいるんですからねィ」

ロシウ「そう…彼らがここで終わるはずが無い!」

~超螺旋宇宙~

シモン「まだだ、まだやれる!」

銀時「ハァ!? どこがだ! 完全にお先真っ暗だろうが!」

ロージェノム「シモン! そして侍よ! ここは任せてもらおうか!」

銀時「ハゲたおっさん! テメェ何アホなこと言ってるんだ! どう考えても打開策ねえだろうが…ん?」

天元突破グレンラガンの腹部から出てくる一つの機体。その名はラゼンガン。

新八「何これ!? 何でもありなの!?」

ロージェノム「ラゼンガン! オーバーロード!!」

グランゼボーマの攻撃を止めるラゼンガン。

ニア「お父様!」

ロージェノム「嘆くな、娘よ! 一度は絶望と1度は絶望と倦怠の海に沈んだ魂がここまで来れた…仮初めの体が螺旋の命の明日を作るのならば本望だ!」

ニア「…ええ。確かに…」

シモン「…ニア、お前…」

ニア「…シモン。あなたはあなたの成すべきことをするためにここまで来た。そうでしょ?」

シモン「わかった…勝つぞ、この戦い。必ずな」

銀時「…当たり前だろ」

アンチスパイラル「所詮は犬死だ! 消えろォッ!!」

シベラ「ラゼンガン、量子分解します!」

ロージェノム「それを…待っていたああああああああああああああああ!!」

ロージェノムがドリルに変身する。

新八「なんじゃこりゃああああああ!!」

ロージェノム「シモォォン!! 受け取れェェェェ!!」

アンチスパイラル「させるかぁぁぁ!!」

ドリルを殴ろうとするグランゼボーマの拳を止める天元突破カイエーン。

辰馬「くっ…!」

アンチスパイラル「邪魔をするな、貴様ァァァァ!!」

声「宇宙超商人心得その2! たとえ懐に入り込み、交渉まで持ち込んでも、
客の心は簡単に開けるものではない。
どんなに疑いの目を叩きつけられても、どんなに提案をはねのけられても。
諦めるな、涙を流すな、心を閉ざすな!」

アンチスパイラル「邪魔をするなと言ってるんだァァァ!!」

辰馬「…ヘッ」

左腕が爆散する。

声「その死地の中にこそ答えはある。吹きすさぶ血風の中から…」

銀時「わりぃが、こっちが本命なんだよ…!」

本気のパンチで敵を吹っ飛ばす天元突破カイエーン。

声「一筋の光明を見出すべし!!」 

しかし、右腕も爆発してしまう。

アンチスパイラル「ぐあああっ…!」

新八「銀さあああああん!!」

銀時「ぱっつぁん、シモン…俺達の力…見せてやれ。」

シモン「…わかった!」

ロージェノムのドリルを食べる天元突破グレンラガン。

新八「普通に食ったぞ! 食えるものなの、それ!!」

シモン「ロージェノム、一緒にいくぞ!」

アンチスパイラル「馬鹿な…自ら量子分解して、エネルギーと同化したのか…!?」

グレンラガンがドリルを出す。

シモン「くらえええええええええええ!!」

アンチスパイラル「負けるかああああああああああああ!!」

新八「僕だけでもできること…それは!」

カイエーンが変形し始める。

声「宇宙超商人心得、その3! 人の心を開きたくばまず、己の心の内をさらせェ!!」

シモン「うおおおおっ!」

天元突破グレンラガンとグランゼボーマのドリルがぶつかりあう。

ドリルが砕かれる。

何度砕かれても、新たなドリルを生み出して殴りかかる。

アンチスパイラル「お前達のどこにこんな力がッ…!」

シモン「俺達は、一分前の俺たちより進化する! 一回転すれば、ほんの少しだが前に進む。それがドリルなんだよ!」

アンチスパイラル「それこそが滅びの道! 螺旋力の限界だとなぜ気づかぬ!? …ぐぁっ!」

カイエーンが放ったビームがグランゼボーマに当たる。

新八「それはあなたの限界です! この閉ざされた宇宙で、王様気分で他の生命を封じ込めた、あなた自身の限界にすぎません!」

ヨーコ「そう! 人間にだって、もっともっと大きな奴がいたわ! その人のためにも、私たちは前に進む!」

ニア「人の心は無限! その大きさに私も勝てた!」

天元突破カイエーンの新八のコクピット内に銀時、神楽、辰馬、陸奥が来る。

銀時「覚えときな、アンチスパイラル…シモンのドリルは、この宇宙に風穴を開ける!」

陸奥「その穴は、後から続く者の道となる」

シモン「そう…倒れていった者の願いと、後から続く者の希望…2つの思いを、二重螺旋におりこんで! 明日へと続く道を掘る!」

辰馬「それが…天元突破!」

シモン「それがグレンラガン! 俺のドリルは! 天を創るドリルだぁぁぁぁぁぁ!!!!」

天元突破グレンラガンとグランゼボーマのドリルが刺さりあう。

そしてその爆風の中から現れる超銀河グレンラガン。

超銀河グレンラガンがグランゼボーマによっておさえられると、

その中からアークグレンラガンが飛び出す。

それすらもアンチスパイラルの母星から飛び出たドリルによっておさえられるが、

中からグレンラガンが姿を現す。

そしてグレンラガンもおさえられようとしたその時。

銀時「新八、行け!!」

新八「はい! 銀さん!」

シモン「なっ!?」

銀時「そこをどけえええええ!」

辰馬「クッ…!」

天元突破カイエーンが身代わりになる。

神楽「おい何やってるアルか! 早く行けネ!」

銀時「神楽の言うとおりだ、早く行け、シモン!」

シモン「すまない!」

そして突撃を続けるグレンラガン。

だがしかし攻撃を受けてボロボロになる。

ラガンの兜が吹き飛ばされる。その頭をグレンがつかむ。

ヴィラル「シモン! 行っけええええええええええ!!」

分離したグレンがラガンを投げる。

アンチスパイラルの攻撃によって、ラガンの腕と脚が破壊される。

それでも突撃を続けるラガン。

頭からドリルを出し…

シモン「ラガンッ! インパクトォォォォッ!!」

穴をあけられたアンチスパイラル。

そしてそこには何故か銀さんたちの姿が。

アンチスパイラル「貴様らが真のイレギュラーだったとはな…」

銀時「何わけのわからないことを言ってやがる…?」

アンチスパイラル「驚くことはない…私も君たちの真理は知っている…」

新八「真理…!?」

辰馬「おい、おまん! どういうことじゃ!?」

アンチスパイラル「…一つだけ教えてやろう。貴様らの永遠の旅路…それはまだ終わらないだろう…」

陸奥「どういうことじゃ…?」

神楽「ま…まさか…!?」

アンチスパイラル「…螺旋の男…」

シモン「…なんだ?」

アンチスパイラル「ならば、この宇宙…必ず守れよ…」

シモン「…当然だ。人間はそこまで愚かじゃない…」

アンチスパイラル、爆発。

~地球~

ロシウ「やった! シモンさん達、やりましたよ! 土方さん、沖田さ…」

しかし、ロシウが振り向いた先には誰もいなかった。

キノン「さっきまでここにいらっしゃったのに…どこに行ってしまわれたのでしょう?」

ロシウ「…並行世界の旅人となっている彼らはこの世界にとどまることすらも許されていないのか…」

キノン「そういや、そんなことをおっしゃられてましたね」

~超螺旋宇宙~

ダヤッカ「…どうした?」

リーロン「次元のはざまに使った宇宙を支えるだけの力を、なくしたのね…」

アーテンボロー「おい、あいつらはどうしたんだ?」

リーロン「ロージェノムは侍と言っていたわね…ま、急に現れたんだから急に消えるのも当然じゃない?」

ダヤッカ「それもそうか!」

リーロン(まったく、おかしい話ね…パラレルワールドの旅人とでもいうべき彼らのおかげでアンチスパイラルが倒せたんだからね…
にしてもアンチスパイラルとロージェノムは彼らの存在を知っていた…なぜなのかしら?)

ロシウ(通信)「シモンさん! 聞こえますか、シモンさん!
銀河の星々から、次々に連絡が入ってきています!
解放された螺旋族達が、喜びの通信を送ってきているんですよ! 宇宙には、こんなに仲間がいたんです!」

大グレン団全員「シモーン!」

シモン「…終わったよ、ニア…」

ニア「うん。帰ろ…!」

天の光はすべて星 [完]

~???~

銀時「うっ…ここは…どこだ?」

カミナ「…よお、銀時! ここに来たってことは、派手にやってきたんだな!」

銀時「ああ。あの黒棒人間野郎を倒せたのも、お前のおかげだぜ」

カミナ「弟に気合を入れてやるのは兄の役目だからな!」

銀時「さすがだな」

カミナ「当たり前だ! 俺を誰だと思ってやがる!?」

銀時「シモンの魂の兄弟…兄貴…だろ?」

カミナ「馬鹿野郎! ジーハ村に悪名轟くグレン団! 男の魂背中に背負い! 不撓不屈の、あ、鬼リーダー! カミナ様たぁ俺のことだッ!!」

銀時「ああ…そうだったな」

新八「あんたらいつ知り合いになったんだ!?」

カミナ「…誰だお前?」

銀時「つーか来てたのか、ぱっつぁん」

新八「そんなことはどうでもいいわ! なんでお前ら旧友みたいに話してるんだよ!?」

銀時「なんでって…前、何回も万事屋に来てくれただろ?」

神楽「銀ちゃん、こいつその時いなかったから知らないに決まってるアル」

新八「いつの話してんだ!?」

神楽「あー、あれだよ。あれ。れんほう編の前。あの時だ」

新八「しらねーよ! 絶対tvでやってたシーンじゃねぇだろ!!」

銀時「…何をいまさら…」

カミナ「銀時…」

銀時「どうした? カミナ」

カミナ「たぶんお前らの旅路は終わんねーだろーよ」

新八「なんでわかりきったこと言ってやがるんだ!?」

カミナ「わかりきってるからだよ!」

銀時「つーわけでカミナ、やってくれ!」

カミナ「おう! 次回! 『未定』! 楽しみにしてろよな!」

新八「未定ってなんだああああああああ!!」


提供の時の文字「ちょいとネタ切れきたので次回未定
ネタあるなら言ってほしい ちなみに今回が一番疲れた」

銀時「グレンラガンだぁ?」[完]

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