銀時「カエル型の天人だぁ?」(82)
夏美「こ~らぁ~、ボケガエル~!」
ケロロ「ゲ、ゲロー!? 夏美殿!? 何を怒っているんでありますか!?」
ナレーション「ここは奥東京市、日向家。いつものように夏美ちゃんのお説教をくらう軍曹でしたが…」
夏美「ふざけてんじゃないわよ! 庭に変なもの置いたのあんたでしょ!!」
ケロロ「ゲロ? 変なもの…?」
ナレーション「この変なものが後に大混乱を起こすとは、今は誰も知らなかったのです」
~日向家・庭~
そこには謎の装置が置いてあった。
ギロロ「これはなんだケロロ? お前の遊び道具か?」
ケロロ「いや、知らないでありますよ」
夏美「んじゃなんなのよ、この機械は!?」
冬樹「とりあえずクルルに見てもらうよ」
~クルルズ・ラボ~
クルル「こいつぁ、別世界から飛んできた次元転送ボールだな」
ドロロ「次元転送ボール? なんでござるか、それは?」
タママ「いたんですかドロロ先輩」
ケロロ(お前もいたのかよ…)
クルル「次元転送ボール…いったん別世界に飛ばしたボールのもとへ装置を介して飛んでくるという装置だ」
夏美「ていうことは、また何か来るわけ!?」
クルル「ああ。しかし何が来るかは本当にわからねえ」
ケロロ「てことは…!」
クルル「最悪の場合、敵性種族の群れが飛んでくるかもしれねえな。クークックックッ」
ギロロ「ならば、総員第一戦闘準備だ。どんな奴が出てくるかわからん、気をつけろ!」
ケロロ「あの、吾輩隊長…」
突如何もない場所から噴き出す煙。
冬樹「うわっ!?」
夏美「何よもう、この煙は!?」
??「…ん? 今声しなかったか?」
??「よかった! ちゃんと人のいるとこに飛べたんですね!」
??「安心してる場合かヨ。天人(あまんと)ってこともアルネ」
??「そ、そうだよね…ごめん…」
ケロロ「なんでありますかこの煙は!」
ドロロ「これじゃ身動きが取れないでござる!」
クルル「…クッ!」
煙が消える。
するとそこにいたのは…
全員「!?」
3人の地球人。
銀時「なんだここは? 狭いところだぜ」
ケロロ「ペコポン人!? 総員アンチバリア!」
アンチバリアを使用し見えなくなったケロロ達。
新八「ここにいるのは2人の人だけ…」
神楽「何言ってるアルか?」
新八「え?」
銀時「そうだぞ新八、ここに5匹の天人がいるじゃねえか」
新八「え? あ、本当だ…」
ケロロ「見えてるッ!?」
銀時「そりゃもう盛大に」
神楽「けど、こんな天人見たことないアルヨ」
銀時「確かに。こんなタイプ見たことないな」
夏美「ちょ、ちょっと! 誰よアンタ達!?」
新八「あ、僕は志村新八」
神楽「私、神楽。んでこっちの天パが銀ちゃんネ」
銀時「だれが天パだ!」
クルル「お前だyo」
ギロロ「アンチバリアで見えないはずの俺達が見えている…貴様ら、何者だ?」
銀時「見てわからねーのか? 侍だよ」
ドロロ「侍…でござるか? ペコポンの侍はもう滅んだと聞いたでござるが…」
神楽「待つネ。ペコポンってどこアル? ここ地球じゃないアルか?」
冬樹「いや…地球ですけど」
新八「あれ? おかしいな…ちゃんとsket danceから帰れるよう目的地ボールを僕達の世界に投げたはずなんだけど…」
夏美「え? え? それってどういうこと?」
クルル「…コイツのことか?」
銀時「ああ、そう、それそれ…」
ケロロ「ていうかなんであんた達、吾輩たちの姿見えてるんでありますか…」
ナレーション「説明しなければなるまい! 神楽は宇宙人だから、
銀さんと新八はなんと侍魂によって見えているのだ!!」
銀時「…てゆーか、ここどこだ?」
冬樹「ここは奥東京市ですけど…」
銀時「あぁ? んな町聞いた事ねえぞ!?」
クルル「やっぱ、アンタら別世界の人間だったか…クークックックッ」
ケロロ「てか、ずっと前から気付いてたよねクルル君」
銀時「おい誰か、この次元転送装置どうにかしてくれね? そうじゃねーと俺たち帰れないんですけど。」
クルル「チッ、しゃーねーな。やってやるが確実に3日はかかる。それまで何とかしな」
新八「何とかしなって言われても…」
ケロロ「泊まって行けばいいであります」
夏美「え」
冬樹「いいじゃん姉ちゃん。泊めてあげようよ」
夏美「し、仕方ないわねー…」
銀時「恩にきるぜ」
神楽「んじゃ今日からちょいとお世話になるアル」
ギロロ「おい、ケロロ。後で話がある。ついてこい」
ケロロ「ゲロ?」
~作戦会議室~
ギロロ「おいケロロ、侵略作戦の決行は明日だぞ? どうするつもりだ?」
ケロロ「どうするって…何をでありますか?」
ギロロ「あの侍達のことだ、絶対邪魔してくるぞ」
クルル「普段の隊長なら絶対やらない冬樹人質作戦までやるんですからね…」
ケロロ「かまわん! その時はひねりつぶしてやればよい!」
~日向家・リビング~
冬樹「え? 家事手伝ってくれるって…」
銀時「せっかく泊めてもらうんだ。手伝いぐらいならするぜ」
新八「ちょっと銀さん、僕しか家事できないのに何言ってんですか」
夏美「ふ~ん…」
新八「まあいいや、今日の晩御飯は僕が作りますね」
ナレーション「さて、ここで少し場面を移してみましょう。異変が起きているのは日向家の中ではなかったのです」
小雪「ふん!」
ナレーション「夜、家の屋根の上で本来出会うはずのない忍二人が出会ってしまい、戦闘になってしまったのです」
服部「ほお、珍しいな…忍がまだいるとはな」
小雪「あなたは誰? あなたみたいな忍見たこと無い!」
服部「俺か? 元お庭番衆筆頭の忍…服部全蔵だ」
小雪「お庭番衆? 聞いたこと無い…」
服部「あばよ!」
ナレーション「こんな戦いがありましたとさ」
服部「いいこと教えてやるよ。ナレーションしてるの、実は俺なんだぜ」
~日向家~
冬樹「ごちそうさまでした!」
夏美「すごいわよ新八君! これどうやって作ったの!?」
ケロロ「…」
銀時「…」
ケロロ「ここでの出番はなさそうでありますなあ」
銀時「まったくだぜ…」
~軍曹の部屋~
tv「そのしわ寄せで俺達はこんな生活を…強いられているんだ!」
ケロロ「やっぱりageは強いられるアニメでありますなー」
銀時「それ見るてめーも十分強いられてるよ」
ケロロ「ゲロッ!? いつの間にここに来たでありますか!?」
神楽「今アル」
ケロロ「んで…何用でありますか?」
銀時「ちょっと黄色い奴に用があってな…」
クルル「クークックックッ…エマージェンシー、エマージェンシー」
銀時「んあ!? 何事だ!?」
クルル「宇宙船を確認。宇宙船を確認」
神楽「宇宙船?」
銀時「まさかとは思うが…」
ケロロ「?」
~作戦司令室~
銀時「こ、こいつは…!」
夏美「何よ? あんた達の知り合い?」
銀時「知り合いは知り合いでもとんでもねえ暴れ者の知り合いだ…」
クルル「だが降下してくるような様子はねえ」
ドロロ「どういうことでござるか?」
クルル「わからねえが…転移に気付いているのか、それか地球に降下するのがまた後日の場合の2つだろうな」
ケロロ「んじゃ吾輩達どうすれば?」
銀時「別にどーでもいいんじゃね? アイツが降りてこねーんだったら好都合だしさ」
夏美「そうね。んじゃ私達は寝るわ」
ケロロ「吾輩達も寝るであります」
銀時「俺達も寝るとすらあ」
~クルルズ・ラボ~
ナレーション「そしていつの間にか深夜2時になりました…」
クルル「…わからねえ。ここに転送された次元転送装置は1つ。なのに何故…」
高杉「たしかにわかんねえな。なぜ俺達がここに来たのか」
クルル「それだけじゃねえ。さまざまな世界が混じりかけているのかどうかはわからねえが、
ケロン軍の生物百科にわけのわからない奴らがウジャウジャ入ってやがる…」
高杉「おい。そいつらは軍事用の兵器として作れないのか?」
クルル「できねえこともねえが…なんでだ?」
高杉「これから2つの地球を制圧しようってんだ。戦力は多いほうがいい」
クルル「それもそうだな…わかった、1日で仕上げてやるぜ。クークックックッ」
高杉(どういう天人かはよくわからねえが、全てを壊すための戦力としてはいいだろう…
まあ、俺はこっちの地球に興味なんてねーしなぁ…)
~作戦司令室~
ナレーション「銀さん達が来てから二日目。いよいよ軍曹たちの侵略作戦が始まろうとしていますが…あれ? 緊急会議なんか開いて、どうしたんですか?」
ケロロ「すごいでありますよ! クルルってば、向こうの宇宙船と交渉して協力体制をとりつけたらしいのであります!」
クルル「クークックックッ」
ギロロ「で? どんな作戦なんだ?」
タママ「早くそれ聞きたいですぅ」
クルル「その前に…協力者の紹介と行こうか…クークックックッ」
ギロロ「おお! それは気になるな! で、どこにいるんだ?」
クルル「そこにいるんだろ? 高杉」
影から姿を現す高杉。
ケロロ「なっ…?」
クルル「紹介しよう。コイツがあの宇宙船の艦長、そして協力者の…」
高杉「高杉だ」
ケロロ「ちょっと待つであります!」
クルル「どうした、隊長?」
ギロロ「どうしたって…そいつはペコポン人なんだぞ!」
クルル「それが何か? ペコポン人でも協力者だぜ」
ドロロ「ならむしろ好都合でなのではござらんか?…ていうか平和的な侵略作戦なんでござろうな?」
クルル「落とし穴オープン」
落とし穴作動!
ドロロ「うわあああああああああああああ…」
ギロロ「まあ、そこまで言うのなら…」
クルル「では作戦を説明する。まずギロロ伍長・タママ二等兵で冬樹を人質にしてもらう。その間に俺と隊長、高杉が軍事兵器を使ってペコポンを制圧する」
タママ「腕が鳴るですぅ!」
ケロロ「にしても軍事兵器ってなんでありますか?」
高杉「量産型の生物なんだとよ」
クルル「その通りだぜェ、クークックックッ」
ケロロ「ん…? クルルそ、吾輩今までこんな兵器見たことないでありますよ?」
クルル「そりゃそうだろ。もとは別の並行世界のものだったらしいしなあ」
ギロロ「なっ…!?」
ケロロ「そんなものを使って大丈夫でありますか!?」
クルル「大丈夫だ、問題ねえよ」
高杉「さて…そろそろ作戦開始と行こうか」
ケロロ「よぉしっ! これからペコポン侵略作戦を始めるでありまぁす!」
~日向家・リビング~
朝から外で爆発の音が聞こえる。
銀時「うおっ!? なんだぁっ!?」
夏美「どうせボケガエルよ!」
冬樹「いや、待って姉ちゃん!」
夏美「何よ冬樹! どうせボケガエルの仕業…」
新八「いや、そうじゃない…!」
神楽「へ?」
夏美「どういうことよ!?」
銀時「…高杉だ」
冬樹「高杉?」
夏美「誰よそれ!」
銀時「俺達の世界にいる最悪の攘夷志士…それが奴だ。アイツは江戸を破壊しようとしている」
夏美「だからって何でここを襲ってきてるのよ!?」
冬樹「一つだけ考えられることがある…」
銀時「なんだそりゃ」
冬樹「…軍曹たちと手を組んだ場合だ」
新八「え!? そんなことがありえ…」
ギロロ「その通り」
そう言うとタママが冬樹を抑え、ギロロが冬樹に銃を向ける。
冬樹「!! 伍長!? タママ!?」
タママ「許せフッキー…ですぅ」
ギロロ「そういうことだ、これより我々はペコポン侵略を開始する。お前達が俺達に抵抗するのなら、その時は冬樹を殺す…」
新八「…!」
銀時「心に迷いを持ってる野郎は黙っとけ」
ギロロ「!? …なんのことだ?」
銀時「とぼけてんじゃねえ。今一瞬動揺したじゃねえか」
ギロロ「チッ…! だからって貴様に何が…」
その時、銀時がとんでもない速さで銃を切り捨てる。
銃はあっさりと切れてしまった。
ギロロ「なっ…!?」
タママ「もうフッキーの命はないと思えでs」
その瞬間、冬樹の手がタママの顔面をつかんだ。
タママ「タマ…!?」
冬樹「ダメだろタママ…友達にそんなことしちゃ…」
夏美「冬樹が怒った!」
新八「すごい威圧感…」
タママ「…」
ギロロ「おいタママ、しっかりしろ!」
銀時「情けねえ野郎だ。ガキ一人にも勝てねえ天人が」
ギロロ「貴様、何者だ…ただの侍ではあるまい?」
そういうとギロロはサバイバルナイフを取り出した。
銀時「知らねえのか? てめえら天人の天敵の名を。この剣一本で敵から、国を。友を。
魂を守らんと戦った、俺達の名を…元攘夷志士、坂田銀時。…参る!」
そう言うと銀時は木刀を抜き、ギロロと戦闘を始める。
ギロロ「ほう、貴様も奴と同じ攘夷志士か! 相手にとって不足はない!」
銀時「そんな無駄口叩いてられるのも今の間だけだ!」
ギロロ「どうかな!?」
銀時「心に迷いを持ってる野郎に俺は倒せねーよ!」
ギロロ「迷いなど持ってはない!」
銀時「んじゃテメー何を落とした!?」
ギロロ「!」
冬樹「あれは…!」
夏美「私のパワードスーツ変身ボタンじゃない!」
銀時「なぜテメーはんなもんを落とした!」
ギロロ「そ、それは…!?」
ギロロが動揺した瞬間に銀時は木刀を振り下ろし、ギロロを吹っ飛ばした。
ギロロ「がぁっ…!」
銀時「侍に剣での戦いで勝てると思ったか」
ギロロ「俺の負けだ…夏美、それを持っていくがいい…」
夏美「…ありがと、ギロロ」
ギロロ「侍、夏美のことをよろしく頼む…」
銀時「任せとけ」
新八「そうと決まれば行きましょう!」
夏美「そうね!」
銀時「待ってろ高杉、今すぐそこに行ってやる!」
神楽「早く外に行くアル」
~外~
??「夏美さ~ん!」
夏美「わわっ! 小雪ちゃん!」
小雪「無事だったんですね!」
服部「ジャンプ侍、お前もいたのか」
銀時「さんざんな目に遭ったぜ、チクショウ」
服部「だな…俺もちょっと手伝ってやるよ」
銀時「すまねえな」
神楽「ん? 誰かあそこにいるアル!」
異三郎「…」
夏美「だ、誰よアレ!?」
銀時「あの制服は見廻組…!」
異三郎「ここから先へは行ってはいけません」
夏美「どうしてよ!?」
異三郎「お巡りさんの言うことが聞けないのですか?」
冬樹「今はそんなことを言ってる場合じゃないでしょう!?」
夏美「もういいわ。あんた達は先に行きなさい」
小雪「夏美さん!」
夏美「私は大丈夫。これがあるからね」
そう言うと夏美はパワードスーツを装着した。
異三郎「…ほう」
夏美「さあ、あんた達は行きなさい!」
神楽「後で絶対助けに行くアル!」
そう言うと他のみんなは立ち去って行った。
異三郎「民間人が三天の怪物にかなうとでも思いましたか?」
夏美「三分の怪物だか三天の怪物だか知らないけど、そう簡単にやられはしないわよ!」
異三郎「お巡りさんの言うことに逆らったら、どうなるか教えてあげましょう。クソガキ!」
そう言うと異三郎は剣と銃を同時に構える。
夏美「剣と銃の2つは卑怯じゃないの? お巡りさん!」
異三郎「文句は言わせませんよ。宇宙人の技術を使っているあなただけには」
夏美「はは、違いないわ!」
異三郎「後悔しなさい。クソガキ」
そう言うと圧倒的なスピードで夏美を斬った。
夏美「きゃ!? …早い!?」
異三郎「とどめですよ」
夏美「やられる!? こんなに早く!?」
その時、異三郎の剣を誰かが止めた。
夏美「…えっ?」
異三郎「…まさかあなたがここにいるとは。想定外ですよ」
土方「てめーみたいに少女ぶっ殺そうとしたり攘夷志士と協力する警察がどこにいる?」
異三郎「・・・」
土方「もうてめえに居場所なんざねーよ。バラガキ」
夏美「ちょ、ちょっと誰よあんた!?」
土方「今は俺が誰かなんて関係ねえよ。行けよ、嬢ちゃん」
夏美「…ッ!」
夏美は立ち去った。
異三郎「土方さん。なぜここに来たのかは知りませんが、とどめをさしてあげましょう」
土方「それはこっちのセリフだぜ」
そう言うと二人は刀を構える。
土方&異三郎「この悪党が…」
~船の上~
ケロロ「ゲーロゲロゲロゲロ! いやー愉快愉快! ペコポン侵略ももう目の前でありますな!」
クルル「クークックックッ…本当にそう思っているのか?」
ケロロ「ゲロ? どういうことでありますか?」
高杉「どういうことかって? 俺はてめえらを利用しただけなのさ」
ケロロ「なんですとォォォッ!?」
高杉「俺は地球を壊したいとは言った。だが地球を天人の手に渡したいたぁ言ってねえ」
クルル「クックックッ…やっぱりなぁ~」
ケロロ「クルル曹長!? こうなることがわかっていたのでありますか!? だったらなぜ!?」
クルル「トラブル&アクシデントは俺の信条だぜェ?」
ケロロ「つーか今吾輩…絶体絶命のピンチ!?」
クルル「…いや、そうでもないみたいだぜぇ~」
高杉「覚悟はできたか? …では、行くぞ!」
高杉が剣をふるう。
ケロロ「ギイイイイイイヤアアアアアアアア!?」
しかしその剣はとある一つの忍刀によって止められていた。
高杉「…ほう」
ドロロ「隊長殿。無事でござるか?」
ケロロ「ドロロ君!」
高杉「やるじゃねえか。青いの…なぜここに?」
ドロロ「クルル殿に似てる声の人物は信用してはいけないと聞いたでござるからな」
クルル「おいそれどういう意味だyo」
高杉「…む?」
銀時「高杉ィィィィィ!!」
新八「ちょっと待って下さいよ銀さん!」
冬樹「ちょ…ちょっと、落ちる!」
高杉「銀時…? えっと、携帯…」
~道路~
土方「クッ…!」
土方が走ったその瞬間。
異三郎「!!」
…携帯の着メロが鳴った。
土方「!?」
異三郎「ちょっとタンマで」
電話に出る異三郎。
異三郎「もしもし? さぶちゃんですけど」
高杉(電話)「おい、これはどうなってるんだ? 銀時がこっちへ来てるぞ?」
異三郎「…では私もそちらに向かうとしましょう」
土方「おい、テメーどこ行きやがる!?」
異三郎「勝負はお預けですよ土方さん。また、次の世界でお会いしましょう」
土方「なっ…!? 待ちやがれ!」
異三郎「もうしばらくの辛抱ですよ。いずれまた会うことになりましょう」
~船の上~
夏美「どりゃああああ!」
銀時「うわっ!? あぶねーな夏美!」
冬樹「そんなこと言ってる場合じゃないよ銀さん!」
神楽「そうアルよ銀ちゃん」
服部「これからどうなるのやら…」
高杉「・・・」
異三郎「遅れて申し訳ありませんね。バラガキの始末に手間取った物で」
高杉「まあいい。奴らと決着をつけるぞ。まずは緑色、てめえからだ」
ケロロ「ゲロ!? 我輩でありますか!?」
???「待てーい!」
ドロロ「今度は何でござるか!?」
ギロロ「ケロロには一歩も手を出させん!」
タママ「これでも僕らの隊長ですぅ!」
ケロロ「これでもって…」
高杉「ほう…おもしろいじゃねえか」
冬樹「何も面白くなんかありませんよ!」
高杉「…!」
夏美「そうよ! 自分達の地球を壊して何が面白いのよ!?」
高杉「てめえらには一生わからねえよ…」
冬樹「なぜこんなことをするんですか!」
高杉「…てめえらに話すことなんざ何もねえよ。なあ、銀時…」
銀時「!」
高杉「お前と俺の因縁…ここでケリをつけようや」
銀時「高杉…てめえ!」
高杉「俺はただ…壊すだけだ。全てを!」
銀時「…!」
そう高杉が言い残すと二人は剣を構えた。
ドロロ「この気迫…尋常ではない!」
新八「これが銀さんの…本気!?」
夏美「すごい…!」
銀時「はあああああああああああ!!」
高杉「はあああああああああ!!」
???「待てィ!!」
ケロロ「ゲロ!? なんでありますか、決闘の最中に!?」
服部「待て。アイツは何かが違う」
冬樹「え?」
???「どんな夜にも必ず終わりは来る。闇が解け、朝が世界に満ちるもの…。
人、それを…『黎明(れいめい)』という!」
銀時「なんだてめえ!? どこぞのロム兄さんばりの登場の仕方しやがって!」
高杉「どこにいる!? 出てこい!」
新八「てゆーか何者なんだよアンタ!?」
???「貴様らに名乗る名はない!」
高杉「お、お前は…」
神楽「エリー! エリーがいるネ!」
冬樹「いや、何か変だ。もしかして中身って…」
銀時「…空知か!?」
エリザベス「あってるようで違わなくもない!」
夏美「普通に答えなさいよ!」
新八「夏美さん、それ僕の台詞なんですけど…」
小雪「ほえー。変なのだね」
エリザベス「変って何だ! これでも作者だぞ!?」
銀時「関係ねーよ!」
異三郎「で、あなたが我々に何の用なんですか?」
エリザベス「銀魂メンバー…」
冬樹「…が、どうしたの?」
エリザベス「全員この世界より退去!」
ケロロ「えっ?」
高杉「…何?」
銀時「おい、ふざけてるのもいい加減に…うわっ!」
フラッシュが発生。
クルル「ま、まぶし…あ、メガネ…あああああ! 目が! 目があああああああ!!」
~奥東京市~
ケロロ「…ゲロ? ここは…」
夏美「あれ? 銀さん達がいない?」
クルル「どうやらあいつらは並行世界の壁を越えたようだ」
冬樹「すごいね」
クルル「ああ。それで俺が作った兵器もおじゃんだ。ク~クックックッ」
ドロロ「まあ、これで良かったのでござろう」
ギロロ「チッ…ペコポン侵略のチャンスだったというのに」
ケロロ「荒れ果てた地球を侵略してもつまらないでありますよ。ガンプラも作れないし」
タママ「さっすが軍曹さん! 赤だるまとは考え方が違うですぅ!」
クルル「俺はただ壊すだけだ、全てを!…だもんなぁ。クークックックッ」
ケロロ「ま、吾輩達は吾輩達のやり方で侵略を進めていけばいいでありますよ」
夏美「ボケガエル。今なんて言った?」
ケロロ「ゲロ!? あの夏美殿、これは…」
夏美「侵略なんてさせるかボケガエル!!」
ケロロ「ギイイイイイヤアアアアアアアア!!」
冬樹&小雪「あははははは…」
ナレーション「こうして軍曹さんの作戦は失敗に終わったのでした。…あ」
服部「おい、俺元の世界に帰らなきゃいけねーわ。あとは頼んだ」
某サラリーマン「わかってるって。よし、やるぞ!」
ナレーション「軍曹さん、今回エリザベスさんが来なかったら侵略成功したんじゃ…」
ケロロ「そうなのであります! あいつさえ来なかったら!」
ナレーション「というわけでケロロ軍曹と銀魂をこれからもよろしくね!…あれ、これ私が言ってもよかったんでしょうか」
次回予告(仮)
ケロロ「というわけで今回のコラボ疲れたでありますな!」
銀時「何言ってやがる。俺たちなんてまだコラボらなきゃいけねーんだぜ?」
ドラえもん「こんにちは! 僕ドラえもんです!」
銀時「こら! まだ出てくるんじゃねえ!」
のび太「ちょっとぐらいいいじゃない!」
銀時「うるせえ! 人気投票連続8位のダメガネ!」
新八「それ僕!」
ナレーション「次回、『銀時「気がつけば目の前にドラえもんがいた」(仮)』。よろしく!」
新八「つーか(仮)ってなんだああああああ!!」
教えて! 銀八先生
銀八「はーいどーもこんばんはー、銀八先生でーす。今から10分間、このssを読んで
わからない場所などがあったら教えてください。先生がどうなってるのか教えます」
銀八「はい、ありがとうございました。以上で終わりになります。
上で書いた次回予告(仮)ですが作者が書きためを開始してるのでやると思いまーす。
期待せずに待っててくださーい」
このSSまとめへのコメント
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