勇者「安価でお姫様を救い出す王道ファンタジー」 (6)

◇王城 謁見の間

国王「おお! よくぞ参られたぞ勇者よ!」

国王「お主もすでに知っておるだろうが……」

国王「何と! 余の愛しい一人娘がドラゴンにさらわれてしまったのだ!!」

国王「お主には我が愛娘を助け出して貰いたい、褒美は何でも取らそう!」

国王「引き受けてくれるな?」

勇者「>>2

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姫と結婚させてくれたらええで

勇者「姫と結婚させてくれたらええで」

国王「よかろう! 見事助け出した暁には我が娘との夫婦の契りを交わすが良い!」

勇者「よっしゃ! ならやったるで!」

大臣「へ、陛下?! よろしいのですか? そのような約束、姫がなんと思われるか……」

国王「何、問題ない! 昔から姫はこう言っていた!」

国王「『ドラゴンに攫われたら助け出してくれるようなエセ方言混じりの勇者様と結婚したいですわ!』とな!」

勇者「ほんまか! じゃあワイが助け出したら『しげおくん大好き』って言ってくれるんやな!」

勇者「ヤル気出てきたでー!」

国王「うむうむ、快く引き受け貰えてなによりである」

国王「では早速だが姫を浚ったドラゴンについての情報を与えよう……ああ大臣、例の話を」

大臣「はっ、かしこまりました」

勇者「ドラゴンの情報? なんや、弱点でも教えてくれるんか」

大臣「お察しの通りですぞ勇者様」

大臣「古文書によればドラゴンを退治するには三つの武具が必要であるとされています」

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