鶫「どくさいスイッチ?」 (37)

前作:鶫「バイバイン?」
鶫「バイバイン?」 - SSまとめ速報
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ストーリー的につながりはありません。



ビーハイブ屋敷にて……

鶫「クロード様に呼び出されてきたはいいが、荷台の上にまた怪しげなものがおいてあるぞ」

クロード「おお誠士郎、来ていたか」

鶫「あ、クロード様。一体これは…?」

クロード「うむ、これはビーハイブで極秘に開発していた《どくさいスイッチ》という道具でな」

鶫「どくさいスイッチ!?」

鶫(……って、また面倒なものを用意したものだな)




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447946597

クロード「このスイッチを押すと任意の相手を消し去る事が出来る大変恐ろしい道具なのだ!!」

鶫「なっ、相手を消し去る事が出来るですって!?なんでまたそんな凄いものがここに?」

クロード「うむ。昔、まだお前が組織に属する以前の話になるが、我が組織ととある敵対組織の大規模な紛争があってだな、我が組織は悲しいかな劣勢を強いられていた。そこで、銃で太刀打ちするより効率的に敵を一掃できる策はないかと考えた我が組織は大金をはたいて優秀な発明家にある道具を開発させたのだが、そこ道具ことはこのどくさいスイッチなのだ!」

鶫「そ、それでこのスイッチを使い敵を一掃したのですね」

クロード「ああ、だがただ一掃したのではない。この道具の恐ろしいところは、相手を殺すのではなく最初から存在しなかった事にするところなのだ!!」

鶫「え!?そ、そんなことが可能なのですか?」

クロード「ああ、消されたものは最初からこの世に存在しない事となるため、他社の記憶からも消されるのだ。このスイッチを使い我が組織は見事紛争に勝利したのだが、紛争後このスイッチが悪用されるのを防ぐためその存在は現在では一部の者にしか知らされておらず、スイッチそのものも廃棄されたのだ。しかし、最近になって倉庫からこれが発見されたのだ」

鶫「はぁ……そ、それは大変ですね」

クロード「そこでだ。誠士郎、このスイッチの処分をお前に任せたいのだ!!」

鶫「えぇぇ!?またですか……」



ある日、学校で…

鶫「…と言われて預かったはいいが、なぜうちの組織はこんな物騒なものをわざわざ作るのだ」

ポーラ「ん、何そわそわしてのよブラックタイガー?」

鶫「おう、ポーラではないか!あっ、いやその…これはだなッ!」アセアセ

ポーラ「ん、その手に持ってるのは何よ?」

鶫「ああ、これはだな……」

鶫(同じビーハイブの人間だし、ポーラになら言っても平気か)


ポーラ「えッ!? 相手を存在しなかった事に出来るスイッチですって!!」

鶫「おい、声が大きいぞ! ここは学校なのだし、誰かに聞かれたらどうする!」

ポーラ「ああ、すまない……それで、そのスイッチの処分を直々に任されたわけね」

鶫「そうなのだ。まったく……クロード様も毎度の事だが面倒な道具を私に押し付けてくれる」

ポーラ「ねえ、処分する前にそのスイッチが本当に効果があるのか確かめたら?」

鶫「何を言っているのだッ! 私の話を聞いていなかったのか?このスイッチは任意の相手を初めからこの世に存在しない事に出来るのだぞ、安易に使えるわけがないだろ!!」

ポーラ「でも、廃棄する前にきちんと効果があるのか知っておいてもいいんじゃないの?どうせ廃棄するんなら、一度くらい有効活用した方が組織への貢献にもつながるわ」

鶫「貢献だとッ!?」


ポーラ「そう。そのスイッチは相手の息の根を止めるんじゃなくて、相手の存在そのものをなかったことにするんでしょ? 確かに物騒極まりないけど、私達はヒットマンよ。今更敵対する組織の人間を何人か消したところで心境に変化なんてないわ」

鶫「敵対する………ハッ、まさかそれは集英組のことを言っているのか!?」

ポーラ「そうよ! お嬢とあの坊やが恋人関係にあったとしても、それがこの先続くかなんてわかりっこないわ。両組織の関係性が不確定なら、先手を打っておいた方がいいはずよ」

鶫「なッ、そんな勝手なことが許されると思うのさ!?」

ポーラ「許すも何も、これは戦争なのよブラックタイガー!! あんた、あの一条楽とかいうガキと知り合ってから腕だけじゃなくて考え方まで鈍ってるんじゃいの?」

鶫「何をーーー! 私は鈍ってなどおらん!! それに一条楽はお嬢の大切なボーイフレンドなのだぞ。そのスイッチを使って一条楽がこの世から消えれば、お嬢やご学友の皆まで悲しむではないかッ!!」

ポーラ「ふん、だからあんたは甘いのよブラックタイガー! いい? 存在が消えるということは、誰かの記憶の中にその消えた奴がいると矛盾が生じるはずよ。つまり、このスイッチで消した奴は誰からの記憶から抹消されなくちゃおかしいんじゃないのかしら」

鶫「な……確かに、そうかもしれぬが」

ポーラ「これはお嬢の為でもあるのよ! お嬢にはあんなもやしっこじゃなくて、もっと良い相手がいるはずよ。それに一条楽は本来敵対する組織の跡取り、それを消せれば集英組に勝ったも同然よ!!」

鶫「………いや、そんなのはダメだ!!私は認めぬぞッ」

ポーラ「あんたはここで大人しくしてなさい、ブラックタイガー! 臆病なあんたの代わりに、私がこのスイッチを押して一条楽を消してやるわ!!」

鶫「あ、コラッ、待つのだポーラ!!スイッチを返せぇーーーーーー!」


屋上にて……

楽「ふぅーーー、今日は天気が良いな」

集「絶好のお出かけ日和だね。ねえ楽、今日の放課後ヒマ? こんなに天気が良いんだし、どっか遊びに行こうぜ」

楽「今日の放課後か………あ〜悪い、今日は動物達の世話をする日なんだよな」



タタタタタタ…

ポーラ「見つけたわよ、一条楽!!」

楽「ポーラ? 一体どうしたんだ…」

ポーラ「もう………耐えられない」

楽「えッ?」

ポーラ「あんたのせいで……あんたのせいでブラックタイガーがあんな風になってしまったのよッ!!! 」

楽「うわッ、急になんだよ!?」

集「ほほ〜お、これはワケありだね」

ポーラ「あんたのせいで……あんたのせいで、あの凛々しかったブラックタイガーはッ!!!」

楽「おい、落ち着けって! いきなりどうしたんだよ、俺が何かしたってのかよ?」

ポーラ「うるさいッ!! あんたなんか、あんたなんか………今この場で消してやるッ!!」

集「ん、その手に持っているのって」

楽「何かのスイッチか?」

ポーラ「消えろ、一条楽ーーーー!」


ポチッ

楽「!!?」

鶫「ハァ…ハァ…クソッ、ポーラの奴め、一体何処へ向かったのいうのだ!! 早く探し出してスイッチを取り返さなければ」

千棘「あれ、そんなに息切らして一体どうしたのよ鶫?」

小咲「どうしたの鶫ちゃん?顔真っ赤だよ!!」

鶫「あ、お嬢に小野寺様!! その………ポーラを、いえ、一条楽を見かけませんでしたか?」

千棘「え、楽を探したんの?」

小咲「そういえば、一条くんならさっき舞子くんと一緒に屋上へ向かったのを見かけたよ」

鶫「ほ、本当ですか!? こうしてはおられん!!」

スタタタタタタタ!!

千棘「うわぁ、ちょっと……鶫!?」

小咲「あんなに慌てて一体どうしたんだろう………」

千棘「あんなに血相変えて、いつもの鶫じゃないわね」

小咲「一条くんを探してたけど、もしかして一条くんに何かあったんじゃ!?」

千棘「…………小咲ちゃん、私達も後を追いかけるわよ!!」

小咲「あっ、千棘ちゃん待ってぇーーーー」

再び屋上にて…

ポーラ「えいッ!」

ポチッ

楽「?」

ポーラ「…………あれ?」

集「そのスイッチ、一体何なの?」

ポーラ「おかしいわ、どうして何も起こらないなよ!!」

楽「……………………………」

集「なぁ〜んだ、ただの悪ふざけか」

ポーラ「そ、そんなはずないわ!確かにこのスイッチは相手を消すことが出来るスイッチだとブラックタイガーが……」

集「まあ、ヒマな休み時間の退屈しのぎにはなったかな。なぁ、楽?」

楽「…………………………」

集「ん、楽?」

楽「………………ガルルルル」

ポーラ「?」

集「あれ、なんだか楽の様子がおかしいぞ」

楽「グオォォォォォォーーーーーーーーーーーー!!!!」

ポーラ「なッ!?」
集「えッ!?」

階段にて………

鶫「ハァ…ハァ…、屋上はこの階段の先だな。頼む、間に合ってくれよ」

千棘「鶫ーーーーー!」

小咲「ハァ…ま、待ってよ千棘ちゃん〜」

鶫「お嬢、それに小野寺様まで!!」

千棘「鶫、どういう事情があるかは知らないけど、あんたのそんな姿を見せられちゃ放っておけるわけないじゃないの!!」

鶫「お嬢………」

千棘「ったく、水臭いわね。私達に黙って何でもかんでも1人で解決しようだなんて思うんじゃないわよ」

鶫「ですがお嬢、これは一大事なのです」

小咲「一条くんが関わってるんでしょ?なら、なおさら放っておくわけにはいかないよ」

千棘「そうよ、楽のことなのアタシらを差し置いてアンタだけ張り切るんじゃないわよ」

鶫「お嬢……小野寺様………うぅぅう、実は……」


千棘「なッ、楽が消えちゃうかもしれないですって!!?」

小咲「そ、そんなぁ〜〜!!」

鶫「そうなのです、ですから一刻も早く一条楽を見つけ出して保護しなければ」

千棘「なら、私達も手伝うわ」

小咲「うん。このまま一条くんが消えちゃうなんて嫌だもの」

鶫「ありがとうございます、お二人とも!!」

prprprpr

鶫「チッ、こんな時にクロード様から電話だと!?」

ガチャ

クロード『おお、誠士郎か? 実はお前に大至急伝えなければならぬ事があってだな』

鶫「申し訳ありませんクロード様、只ま今取り込み中ですので、手短にお願いします」

クロード『そうか。実は、今朝お前に渡したあのスイッチだが、実は誤って別のスイッチを渡してしまったようでな!』

鶫「………………え?」

クロード『お前に渡したのはどくさいスイッチではなく、任意の相手をレイプ魔に変貌させてしまう《レイプ魔スイッチ》というまったく別の道具だったのだ』

鶫「レ、レイプ魔スイッチぃーー!?」


クロード『そのスイッチによって変貌したものは理性を失った獣の如く、目の前にいる者を男女問わず強姦してしまうレイプ魔となってしまうのだ!! 理性も知性もなく、ただ目の前の獲物を犯す事のみを行動原理とする性欲の制御が効かなくなる生物兵器を生み出し武力にしようと開発された者なのだが、一度変貌した者は二度と元に戻らないため、あまりにも危険と判断され、どくさいスイッチと共に処分されるはずだったものでな』

鶫「…………………」

クロード『見た目がどくさいスイッチと瓜二つで判別がつかなくてな、今朝お前に間違えて渡してしまったようでな。この際だから、そのスイッチの処分もお前に任せる。危険なので決して使用はするなよ、では』

ガチャ


千棘「ちょっと鶫………」

小咲「今の電話の話って………」



集「ギャアァァァァァァーーーーーーーー!!!」

鶫「ッ!!?」

千棘「な、何よ今の悲鳴は!?」

小咲「今の声、まさか舞子くん!?」

鶫「クッ、遅かったか!!」

鶫「こうしてはいらねない。屋上へ急ぎましょう!!」

ダダダダダダダダ


楽「グオォォォォォォォォォォォォーーー!!!」

集だったもの「……………」チーーーン

小咲「きゃあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーー////」

千棘「舞子くんが、下半身丸出しになって死んでるッ!!!」

鶫「遅かったか………………」

楽「グュォウゥゥゥ!!?」

千棘「あ、楽の奴がこっちへ気がついたわ!!」

鶫「マズイッ、ここは私が奴を惹きつけます。お嬢は小野寺様を連れて逃げてください!!」カチヤッ

楽「グオォォォォォーーーーーー!!」シュンッ!

千棘「きゃッ!!」

鶫「は、速い!!」

楽「ギャアァァァァァオォォォォォォ!!!」バシッ

小咲「きゃあッ!!」

鶫「お、小野寺様!!」

千棘「大変、暴走した楽が小咲ちゃんに馬乗りにッ!!」

小咲「い、いいい…一条くん////」
ブルブル

鶫「マズイ、このままでは小野寺様が一条楽の餌食となってしまう!」

千棘「鶫、はやく小咲ちゃんを助けてあげてッ!!!」

鶫「えぇい、一条楽!!はやく小野寺様から離れろッ!! さもなければお前の頭に目掛けて発砲するぞ!」

楽「オォォ……オノデラァァァァァァァーーーーーーーー!!」
制服ビリビリッ

小咲「きやぁぁーーー///」

千棘「ちょッ、小咲ちゃんの制服がビリビリじゃないの///」

鶫「クッ、既に奴にはこちらの言葉は耳に届かぬのか。やむを得ん!!」

バァーーーーーン!!

楽「グオォォォォォォォォォォォーーーーーッ!!」

鶫「よし、命中したぞ」

千棘「小咲ちゃん、今のうちにこっちへ」

小咲「う、うん……ありがと千棘ちゃん///」

鶫「ここは危険です。一旦ここから離れましょう」

千棘「そうね!」


空いてる教室…

鶫「ハァ…ハァ……ひとまず、撒いたようですね」

千棘「楽の奴、いきなり小咲ちゃんに襲いかかって制服を破るだなて最低よッ!」

小咲「わ、私は大丈夫だよ千棘ちゃん。それに、あの一条くんはスイッチのせいでいつもの一条ではなくなってるし」

千棘「それで、これからどうするのよ?」

鶫「とにかく、このまま学校へいても危険です。この事をクロード様に報告してなんとかせねば……」


ドゴォォォーーーンッ!!

小咲「きゃぁぁぁぁ、今の衝撃は何!?」

千棘「物凄い音がしたわよ!」

鶫「まさか………、壁を破って校舎の中へ入って来たのかッ!!」



キャァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!!

千棘「また誰かの悲鳴が、きっと楽に襲われてるんだわ!!」

小咲「あれ……この階って確か1年生の教室があったような………ハッ、春!!?」

千棘「た、大変よッ!! はやく助けに行かなくちゃ!!」

鶫「落ち着いてください2人とも、ここは私が先導しますので、お二人は絶対に私のそばから離れないでください!!」



スタタタタタタタタタ

一年教室…

楽「グオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーー!!」

女子A「きゃぁーーーーーーーー助けてぇ!!」

男子A「に、逃げろーーーーーーーー!!」

小咲「はわわ、パニックになってるよ!!」

千棘「落ち着いてみんな、パニックになっては逆に危険よ!!」

鶫「くそ、また誰か襲われてるのか!?」

春「……………ウゥゥ、ウグッ……ヒック////」 ビクビク

楽「ハハハ……ハアァァァルゥゥゥゥチャーーーーーーーーーーーー!!」

小咲「春ッ!!!?」

千棘「そんな……春ちゃんが見るも無残な姿に!!」

鶫「クソッ、またしても遅かったか………」

春「オネエチャンタチ、ニ……ニゲ……テッ」ガクッ

小咲「春ーーーーーーーーー!!!」

鶫「おのれッ、一条楽め、これ以上犠牲が出る前に私がここで始末してくれるッ!!」

楽「ギャオォォォォォォーーーンッ!!!」

小咲「ま、待って鶫ちゃん!! 相手は一条くんなんだよ!? 銃で撃ったら一条くんが可愛そうだよッ!!」

鶫「何を言っているのですか小野寺様!! こやつはもう我々の知る一条楽ではありません。」

千棘「そうよ小咲ちゃん! こいつのせいで春ちゃんだってレイプされたんだよッ!? これ以上こいつを野放しにしてちゃ私達だって、いえ、凡矢理市内にいる人みんなが危険よッ!!」


小咲「で、でも………」

鶫「お嬢の言う通りですッ!! ここで始末しなければ、えぇいーーーこれでも食らえ!!」



カチ……カチカチカチッ……カチ

小咲「えッ?」

千棘「ひょっとして、弾切れ!?」

鶫「クッ、こんな時にか!」

楽「ガォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーッ!!!!」


バキューーーーンッ!!

楽「グギャァァァァァァァァァーーーーーッ!!!」

鶫「何、今の弾丸一体何処から!?」

ポーラ「こっちよ、このレイプ魔野郎!!!」

鶫「ポーラ!!」

楽「グオォォォォォォォォォォォ」

ポーラ「ついて来なさい、私が相手よ!」

スタタタスタタタ



鶫「おい待て、待つのだポーラ!!」

小咲「みんな、あれを見て!!」

千棘「うわッ、何よあれーーー!?」

鶫「校庭に巨大な穴がある……まさか、ポーラの奴!!」

楽「ガォォォォォォーーーーン!!」

ポーラ「これでも食らえーーーッ!!」



ババババババァーーーーーーン!!

楽「グギャァァァァァァァーーーーーーーー!!!」
バタバタ…ドスッ

ポーラ「ふッ、その穴の底には大量のダイナマイトを仕掛けておいたわ。あんたには、この穴の中で私と一緒に死んでもらうわよ!!」

鶫「ポーラーーーーーーーーー!!」

ポーラ「来ないで、ブラックタイガー!!こうなったのは私のせいよ。私が馬鹿なことさえ考えなければこうはなってはいなかったわ。」

鶫「ポーラ、馬鹿な事を考えるな!生きて償うことだって出来るのだぞッ!!」

ポーラ「無駄よ…………じゃあね、ブラックタイガー」


カチッ、ヒューーーーン……


ドッカァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーン!!!


鶫「ポーラァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーー!!!」


あれから数ヶ月が経ちました。

校庭で起きたあの爆発により、レイプ魔と化した一条くんはポーラさん諸共跡形もなく消え去りました。
しかし、仕掛けられたダイナマイトの数が多すぎたのか、校庭は全壊状態、校舎にも深刻なダメージが加わり学校はしばらく休校となりました。
この事件により、鶫ちゃんに間違えてスイッチを渡したクロードさんは責任を取る形で自殺、更に一条くんを失った報復として集英組の人達がビーハイブへ攻め込み両組織の大規模な紛争を招く事態へと繋がりました。

この紛争により、ビーハイブは壊滅状態へと陥り、ボスである千棘ちゃんのお父さんが命を落としました。千棘ちゃんと鶫ちゃんも当然命を狙われますが、鶫ちゃんが命に代えて千棘ちゃんを守り抜いたことで命はたすかりましたが、代わりに鶫ちゃんが重傷を負い、現在意識不明の昏睡状態です。

紛争を止めるため警察もこれに加わり、戦いは激化の一途をたどります。一条くんを失った集英組の人達は手段を選ばず、警視総監である橘さんのお父さんの命を真っ先に狙いますが、これに巻き込まれた橘さんが流れ弾を受け命を落としました。結果としてその場に居合わせた警察官と集英組組員は全員死亡、橘さんのお父さんも帰らぬ人となりました。

あまりにも大規模且つ衝撃的な事件を受けて、みんなも精神的におかしくなってしまったのです。
まずるりちゃんは、学校が再開される前に自ら退学し、メキシコへラーメン職人になると言い出し日本を出ましたが、現地で起きた火災に偶然にも巻き込まれ、命を落としたそうです。
春の友達の風ちゃんですが、春が死んでしまったのがよっぽどショックだったのか、お小遣いを全て投資して株を買ったらなんとその株価が急上昇し、高校生にしてあっという間に億万長者となってしまいました。

そして私、小野寺小咲はと言うと、千棘ちゃんと旅をしています。
そう、ある共通の目的を持って……


千棘「私達が探し求めるもの……この街にもなかったわね」

小咲「うん…でも、きっとこの世界の何処かにあるばすだし、諦めないで探し出そうね!!」

千棘「そうね、私達にはやらなくちゃいけないことがあるんだしね! 死んでいったみんなのためにも………」


私と千棘ちゃんの共通の目的……
それは、犠牲となった一条くんや春、そして現在病院のベットで静かに眠る鶫ちゃん達の仇を取ることです。



千棘「何がなんでも見つけ出して、みんなの仇を私たちの手で!!」

小咲「うん、絶対に見つけ出そうね! あの忌まわしきスイッチを作った張本人達を!!」







ドラえ○もん「…………フフフ」
ミッキー○ウス「ハハッ」



END

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