JK提督「深海棲艦とケッコンカッコカリ!?」 (136)
JK提督「そんなの出来るわけないじゃん!!」
ヲ級「やってみなきゃわからないだろう!」
JK提督「お断りします!!」
ヲ級「ダメ、私とケッコンしてもらう」
JK提督「絶対イヤだからね!」
ヲ級「…私に逆らったらどうなるか」ゴゴゴ
JK提督「…助けてぇ、大井さぁん…」
JK提督「やったあ!大井さんレベル99だ!!」1スレ目
JK提督「やったあ!大井さんレベル99だ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425962023/)
兄提督「家と会社と時々鎮守府」1.5スレ目(JK提督のスピンオフっぽい)
兄提督「家と会社と時々鎮守府」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427812416/)
JK提督「やったあ!大井さんレベル150だ!!」2スレ目
JK提督「やったあ!大井さんレベル150だ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435843390/)
…の続編となっております
今回は兄提督の登場人物も出てきます
エロも下ネタも相変わらずです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447766028
北上「いやぁ、平和だねぇ」
陸奥「そうね〜」
北上「大和さん、頑張ってるよね」
陸奥「大井が秘書艦引退して大和が秘書艦になってから数週間たったけど、鎮守府がますます良くなったわよね」
北上「大井っちは提督のことしか考えてないけど、大和さんは鎮守府全体のことを常に考えてくれているからねぇ」
大井「聞こえてますよぉ」
北上「おや大井っち、いたのかい」
大井「私だって秘書艦頑張ってたんですからね…?」
陸奥「わかっているわよ」
北上「提督のところに行くんじゃなかったの?」
大井「探してるけどいないんですよ、提督」
陸奥「外の世界にいるんじゃないの?」
大井「いや、私が連れ出してないんでそれはないと思います」
北上「そのへんぷらぷらしてんじゃないの」
大井「んもう、どこいったのよ」
利根「提督?提督なら一時間くらい前にあっちの桟橋のほうで散歩してたぞ」
大井「本当ですか?ありがとうございます!」
北上「一時間くらい前かぁ…ならもう他の場所に行ってるかもね」
陸奥「放送で呼び出せばいいじゃない」
大井「その手がありました」
ピンポンパンポーン
大井『こちらはJK鎮守府です、お客様のお呼び出しを致します』
大井『神奈川県、横須賀市からお越しの、変態提督さん』
大井『いらっしゃいましたら、間宮食堂までお越しください』
大井『繰り返します…横須賀市からお越しの、変態糞レズ無乳剛毛提督さん、いらっしゃいましたら…』
北上「…提督もそんな呼び出し方されたら怒って飛び出してくるだろうなぁ」
陸奥「なんとも効率の良い呼び出し方ね」
大井「…来ない」
北上「…怒ってどっか行っちゃったんじゃないの?」
陸奥「寝てるのかも」
大井「一緒にパフェ食べる約束したのに、すっぽかすとは何事よ〜…」
夕方
大井「もうすぐ夜よ!?提督はどこに行ったの!?」
北上「鎮守府中探し回ったけどいないねぇ…」
陸奥「利根が提督を桟橋で見かけた情報が最後ね…」
大井「桟橋…」
桟橋
北上「提督はここで何をしてたんだろうねぇ…」
陸奥「散歩じゃなかった?」
大井「…ん?」
大井「ここの桟橋って手漕ぎボートが一隻あったはずですよね?」
陸奥「…そう言えばそうね」
北上「無くなってるね、ボート」
大井「…まさか、提督がボートに乗ってどっか行ったんじゃ…」
陸奥「偵察機で周辺探してみる?」
ぶーん
陸奥「お帰りなさい妖精さん、何か見つけたかしら?」
北上「…え?」
大井「…沖のほうでボートが転覆してる…?」
陸奥「い、急いで行くわよ!!!」
鎮守府沖
北上「ホントだ…ボートが転覆してる…」
陸奥「確かにこれは桟橋にあったボートね」
大井「提督ぅ!提督ぅーッ!!」
陸奥「まだ提督が乗っていたと決まったわけじゃ…無人のまま流されたかもしれないし…」
ぷかぷか
北上「ん?何か浮いてる…」
陸奥「なにそれ?髪留め…?」
大井「…それ、提督の髪留め…」
北上「…そうだね…提督のおさげを留めてるやつ…」
陸奥「みんなで捜索するわよ!!!」
暁「こっちは何もないわ!」
五十鈴「こっちも異常無しよ…!」
島風「転覆したボート周辺を結構探してるけど…何も手がかりないよー」
吹雪「本日は一日中波も穏やかで、このボートでもよっぽど暴れない限り転覆しないと思うんですけど…」
陸奥「何かに襲われたとか…」
大井「鮫とか!?」
北上「鎮守府近海には鮫は生息してないはずだけど…」
伊58「ぷはーっ」
大井「ゴーヤさん!どうでした!?」
伊58「鮫には襲われてないでち、海中に血も何も漂ってないでち」
大井「それは…安心しました…」
伊58「因みに海底にも何もないでち…」
陸奥「手がかりは髪留めだけ…ね」
北上「これだけ残して消えちゃったってこと…?」
大井「そんな…提督…」
ひゅるるるる…
吹雪「!?」
五十鈴「敵弾!?」
ドガシャア
島風「痛オ゛ッッッ!!!!!」
陸奥「島風に直撃!!」
北上「…弾じゃないみたいだけど…大丈夫?」
島風「お゛ぅぅぅぅ…コレ、ビンだよぉ…」
暁「どこからこんなのが…」
伊58「ん?割れたビンの中に紙が入ってたみたいでち」
大井「…手紙、ですかね」
陸奥「何が書いてあるの?」
大井「!?」
大井「こ、これは…!?」
数時間前
JK提督「やっぱりのどかな鎮守府をブラブラ散歩するのは最高だね〜」ぶらぶら
JK提督「大井さんと会うまで少し時間があるからなぁ」
JK提督「ん?あそこの桟橋に手漕ぎボートが…」
JK提督「乗ってみよーっと」
〜
ギィーコーギィーコー…
JK提督「あぁ、気持ちいいなぁ」
JK提督「まるでゆりかごのように揺れて…風が気持ちよくて…」
JK提督「眠たくなってきちゃった…」
JK提督「…」スヤァ
〜
ザザーン…
JK提督「…んあ」
JK提督「しまった…どんくらい寝たんだろ…」
JK提督「うわ!めっちゃ流されてる!鎮守府があんな遠くに…」
JK提督「まぁ…頑張って漕げば帰れるか」
ぶくぶく…
JK提督「ん?」
JK提督「泡が…魚かな?」
ぶくぶく…
JK提督「なんだろ…」
ザパァッ
JK提督「え!?海から手ぇ!?」
ガシッ
JK提督「うぎゃあ足掴まれた!!」
JK提督「ちょッ!?引っ張られ…」
バッシャァン
JK提督「あぶ!!!」
JK提督「げほッ!誰かッ…助けッ!!」バシャバシャ
JK提督「がぼぶッ」トプンッ
ぶくぶくぶくぶく…
ザザーン…
ヲ級「…生きてるのか?殺してないよな?」
カ級「大丈夫だよ、海に引きずり込んだ後、ちゃんと口に酸素ボンベ当ててあげてたから」
ヲ級「でも目が覚めないぞ、死んじゃったんじゃないのか…?」
カ級「んもう、心配性なんだから」
JK提督「…ん、んん」
カ級「ほら、目が覚めた」
ヲ級「よかった」ホッ
JK提督「んあ…ここは…?」
カ級「気分はどう?」
JK提督「」
JK提督「ぎゃあああああああ!!??深海棲艦!!??」
ヲ級「驚きすぎじゃないか?」
JK提督「驚くよそりゃあ!!」
カ級「ごめんね、びっくりさせちゃって」
JK提督「…なんであたし裸なの…?もしかして丸焼きにして食べられたり…」
ヲ級「そ、そんなことしないぞ!制服も濡れちゃったからクリーニングしてもらってるし安心しろ!」
JK提督「く、クリーニング…?」
JK提督「てか、ここはどこなの?」
ヲ級「こほん」
ヲ級「ここは我々深海棲艦の泊地だ」
JK提督「は、泊地!?」
ヲ級「ここを活動拠点とし、日々頑張っているのだ」
JK提督「なんの活動?」
ヲ級「深海棲艦のやる事はひとつ、艦娘を海に沈めることだ」
JK提督「…それじゃ今から、その艦娘を束ねる提督であるあたしを殺すの?」
ヲ級「そんなことはしないぞ!死なれたら困る!」
JK提督「じゃあなんであたしをここに連れてきたの!?」
ヲ級「…私たちはいわゆる…雑魚なんだ」
JK提督「雑魚…?」
ヲ級「艦娘を中破にすらできない、低レベル海域に出現する深海棲艦の艦隊はこの泊地から派遣されているのだ」
ヲ級「まぁ、深海棲艦の泊地なんてそこらじゅうにあるのだが、ウチはそのうちのひとつの貧乏泊地なんだ」
JK提督「はぁ…」
ヲ級「艦隊が強くなれば待遇もよくなるし、任される海域もより高レベルなところになっていく!」
ヲ級「エリートとか、フラグシップとか…彼女らは文字通り深海棲艦のエリートたちなんだ」
ヲ級「私たちじゃ足元にも及ばない」
JK提督「深海棲艦業界も大変なんだね」
ヲ級「そこでだ」
ヲ級「最近それなりに強くなってきたJK鎮守府の司令官」
JK提督「はい」
ヲ級「あなたにこの泊地の司令官になっていただきたい」
JK提督「…はぁ!?」
ヲ級「私たちを艦娘のように最強の艦隊に育て上げて欲しいんだ!!!」
JK提督「いやいやいや!!何言ってんの!?」
ヲ級「私はずっとJK鎮守府の艦娘たちと戦ってきたんだ!!彼女たちは日に日に強くなっていく!!」
ヲ級「…とても羨ましかったんだ」
ヲ級「優秀な司令官がいれば、私たちも強くなれるんじゃないかって」
ヲ級「艦娘に沈められるたびにいつも思っていた」
JK提督「…だからあたしを拉致したわけね…」
ヲ級「頼む司令官!!私たちを強くしてくれ!!」
JK提督「断る!!!!!」
ヲ級「そんな…」
JK提督「艦娘を倒すために深海棲艦を育てる提督がどこにいるんよ!!あたしは艦娘を裏切らないからね!!」
JK提督「帰る!!制服返して!!」
ヲ級「どうやって帰るんだ?流石に泳いで帰れる距離じゃないぞ」
ヲ級「この近海には鮫だってウヨウヨいるし」
JK提督「…送ってってよ」
ヲ級「断る!司令官にはここの司令官になってもらうんだからな!」
JK提督「だから嫌だって!!」
カ級「…だめっぽい?」
ヲ級「ぽいー…」
JK提督「…いいからあたしを鎮守府に返してよ」
ヲ級「こうなら奥の手だ」
ヲ級「司令官を押さえつけてくれ」
カ級「う、うん」ガシッ
JK提督「ちょ、なにを!?」
ヲ級「ここの司令官になるって言ったら、やめてやるからな」
JK提督「ち、力でねじ伏せるのね」
JK提督「別にいいし、どんなに殴られようがあたしは負けないから」
ヲ級「では、遠慮なく」
JK提督「ひっ…」
こちょこちょこちょこちょ
JK提督「うぎぃッ!?」
ヲ級「大事な司令官を殴るわけないだろ」
JK提督「ぎぎ…ぎふふふふふ…」
ヲ級「苦しかろう苦しかろう」
JK提督「ふーっ!ふーっ!ふーうふふふふふふ…」ぴくぴく
ヲ級「横腹とかどうだ?」こちょこちょ
JK提督「あーっ!!あは!もう、もう無理!にゃははははははは!!!!」
ヲ級「ほれ、ここの司令官になるならやめてやるぞ」
JK提督「なら、なひ、いひ、イヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!」
ヲ級「そっかぁ…残念だ…」
JK提督「ちょんま!あひゃひゃ!死ぬ!死ぬから!!!あーははははは!!!!」
ヲ級「言っとくけど、司令官になると言うまで本当にくすぐりやめないからな」
JK提督「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ひひひひひひひひひひ!!!!」
ヲ級「さぁ!ここの司令官になるんだ!!」
JK提督「ゆるひてッ!ゆるひてぇぇえへへへへへへへへ!!!!」
カ級「…そのへんにしとけば」
ヲ級「私は諦めないぞ!」
JK提督「あ゛…死にゅ…!っははははは…!」
JK提督「な、なるから!」
JK提督「ここの司令官になるからぁ!!もうやめてぇ!!」
ヲ級「よし、決まりだ!!!」
JK提督「はひゅー、はひゅー…」
カ級「えぇ…いいのかコレで…」
ヲ級「よし!今日からココは『JK深海泊地』とするぞ!」
JK提督「マジで…あたしどうなっちゃうの…」
ヲ級「そういえば自己紹介が遅れたな!」
ヲ級「私の名前はエンタープライズ!この泊地の指揮官だ!」
JK提督「エンター…プライズ…?」
エンプラ「まぁ今日から司令官がここのトップになるわけだからな、私は司令官の秘書艦になろう」
JK提督「エンタープライズってアメリカの空母だよね?…深海棲艦のモデルって米艦なの?」
エンプラ「それは知らないな…まぁ私たちだって名前が欲しいからな、好きな名前を借りているだけだ」
JK提督「カ級さんは?」
カ級「私はフラッシャー、よろしくね」
JK提督「他にもいないの?」
エンプラ「いるけどとりあえず私とフラッシャーの顔を覚えてくれれば今は大丈夫だ」
JK提督「…あたしはこれから何をすればいいの?」
エンプラ「艦娘のところでやってた通りのことを、ここでしてもらう」
エンプラ「そして我々を最強の艦隊にしてほしい」
JK提督「うん…わかったよ」
JK提督「あの、一度帰っていい?」
エンプラ「え?どこに?」
JK提督「鎮守府に」
エンプラ「だめ、最強の艦隊になるまでここにいてもらう」
JK提督「いやいや、あたしだってね?艦これ以外にも生活があるわけですよ」
JK提督「最強の艦隊だってそんな1日2日でできるもんじゃないじゃん」
エンプラ「だからこそずっとここにいてもらうのだ」
JK提督「いや…人の話聞いてる?」
JK提督「あたしには帰る家があるわけなのだよ」
エンプラ「ここが司令官の家だ」
JK提督「ダメだ話にならない…フラッシャーさーん…」
フラッシャー「エンプラ、帰してあげなよ」
エンプラ「帰したら二度と来てくれないかもしれないだろ!司令官がここの場所を艦娘にチクって襲撃されるかもしれないし!」
JK提督「んなことしないから」
エンプラ「とくにJK鎮守府の大井は最強の艦娘だぞ!それでかつ、頭がおかしい!」
JK提督「わかる」
エンプラ「アレの夜戦カットイン魚雷を食らってみろ…数日は復活できないぞ…」
JK提督「…深海棲艦って轟沈するとどうなるの?」
フラッシャー「轟沈したら海底に沈んで数十時間かけて復活するんだ」
フラッシャー「深海棲艦にとって海底は天然のドックみたいなものさ」
JK提督「…じゃあ深海棲艦が死ぬことはないんだ」
フラッシャー「まぁ、艦娘から見たらお化けみたいなものだしね」
エンプラ「とにかく!司令官がここから出るのは認めないぞ!!」
JK提督「…」
JK提督(まぁ、明日から土日だし学校もないから…少しくらい付き合ってやるかぁ)
JK提督「じゃあさ、とりあえず鎮守府のみんなにあたしは無事だって連絡したいんだけど」
エンプラ「…そのくらいなら、許そう」
フラッシャー「はい、紙とペン」
JK提督「ありがと」
エンプラ「深海棲艦に捕まった、とか書かないでくれ」
JK提督「わかったわかった」
〜
JK提督「はい、これならいいでしょ?」
エンプラ「うむ、深海棲艦にノータッチの内容だな、許そう」
JK提督「じゃああたしの鎮守府まで送って」
エンプラ「ほれ」
JK提督「…なにこれ、ビン?」
エンプラ「それに手紙を入れて流すのだ」
JK提督「…いや、流すのだ。じゃなくて」
JK提督「どこに流れるかわからないじゃん!!!」
JK提督「今すぐ届けてほしいの!エンプラさんの艦載機に乗せて運んでよ!」
エンプラ「途中で艦娘に撃墜されたらどうするんだ!ボーキサイトは貴重なんだぞ!」
JK提督「なんかケチだなエンプラさん!!」
エンプラ「ケチとはなんだ!ボーキが無くなったら私のやることなくなっちゃうじゃないか!」
JK提督「…エンプラさん、ワガママな性格が大井さんと似てる気がするなぁ」
エンプラ「…クレイジーサイコレズと一緒は困るので、なるべくワガママ言わないようにする」
JK提督「そんなに嫌なのか…」
エンプラ「しかし敵の元へ艦載機を飛ばすのは危険だ、このビンで頼む」
JK提督「ビンって…向こうにいつ届くかも、てか届かないかもしれないじゃん」
ル級「ただいまー…やっと復活して帰ってこれたぁ…」
フラッシャー「あ、おかえりー、2日ぶりだね」
ル級「兄鎮守府の艦隊にボッコボコにされたよ、マジ最悪」
ル級「奴ら手加減を知らねぇからなぁ…深海棲艦よりよっぽど怖いわ」
エンプラ「あ、アイちゃん丁度良かった」
エンプラ「このビンをJK鎮守府までぶん投げてくれないか?」
ル級「んあ?いいけど…」
ル級「…てか、この子誰?」
エンプラ「JK鎮守府の司令官」
ル級「まさか…お前マジで拉致ってきたのか!?ホントにやるとは…むちゃくちゃだな」
JK提督「むちゃくちゃですよ、ハイ」
ル級「まぁ…アタシはアイオワってんだ、よろしくな」
JK提督「よ、よろしく…」
アイオワ「で、このビンをJK鎮守府に投げりゃいいんだろ?」
エンプラ「頼む」
アイオワ「んじゃ………どおりゃあああああああ!!!!」ぶぉんッ
アイオワ「はぁ…はぁ…」
アイオワ「…たぶん届くと思う」
エンプラ「流石戦艦だ」
JK提督「ホントにむちゃくちゃだなぁ…」
『JK提督です』
『とりあえず無事です、怪我もしていません』
『心配しなくても大丈夫です』
『p.s. 早く鎮守府に帰りたいです』
大井「これ、明らかに提督の字ですよ!!」
北上「提督が書いたことに間違いないわけだね」
陸奥「無事みたいだけど…どこで書いたんだろう」
大和「ビンに入ってたんですよね?」
吹雪「島風ちゃんにぶつかって割れたビンも回収してきました!」
大井「なぜ提督の書いた手紙が入ったビンが水平線の彼方から飛んできたんですかね…」
大和「…皆さん、そろそろ夜です」
大和「提督のお母様が家に帰ってくる頃ですが…どうしましょう」
大井「お父様に引き続き、提督もいなくなったなんて知ったらお母様がショック死してしまいますよ!!」
陸奥「提督の代わりが必要ね」
北上「提督の代わりねぇ…」
じーーーーーっ
北上「…なんであたしに視線が集中するのかな?」
大井「北上さん、北上さんって提督に似てますよね」
北上「いや、全然似てないけど」
大井「艦娘のなかでは一番似てます!!」
大和「北上さん、お願いできますか…?」
北上「…マジで?」
JK提督部屋
ガチャ
母「ごはんよー?」
北上「…いらない」
母「なによ、また布団にくるまって…」
北上「具合悪い」
母「え?大丈夫なの?…確かに声が変だけど…」
母「熱はあるの?風邪?何か食べたほうがいいわよ?」
北上「いいから、寝てれば治るからあっち行って」
母「…苦しくなったらすぐ呼ぶのよ」
バタン
北上「…」
北上(うぐうう…提督のお母さんゴメン…)
JK鎮守府
島風「おッ、ビンの破片にメーカーが書いてあるよ」
陸奥「なになに?…『深海beverage』?」
大和「深海…ビバレッジ…」
吹雪「深海棲艦のメーカーだったりして…」
大井「…間違いありません!!!提督は深海棲艦に拉致されたんです!!!!!」ガタンッ
陸奥「…そうかなぁ」
大井「阿武隈が前に気になること言ってたんですよ!!」
阿武隈「少し前に私が戦った深海棲艦が提督のこと欲しがってた…」
陸奥「それ本当?」
阿武隈「はい、優秀な司令官が欲しい…みたいなことを言ってた気がします」
大和「…で、その深海棲艦が提督を連れ去ったということですか?」
大井「そうです!そうに決まってます!!」
吹雪「その深海棲艦って…」
阿武隈「ヲ級だよ」
大井「ヲ級…」
大和「ちょっと大井さん!どこ行くんですか!」
大井「片っ端から深海棲艦をぶっ飛ばして、提督の場所を吐かせるんです!!」
大和「そんな自分勝手な行動認めません!!」
大井「こうしている間にも提督がヒドイ目にあってるかもしれないじゃないですか!!早く助けに行かないと!!」
大和「手紙には無事だって書いてあるじゃないですか!!」
大井「深海棲艦に無理やり書かされたかもしれない!!」
大和「落ち着いてください!秘書艦は私です!私の指示に従ってください!!」
大井「落ち着いてられますか!!提督が連れ去られたんですよ!?」
陸奥「大井、落ち着きなさい」
吹雪「大井さん!」
大井「提督の危機にすぐ駆けつけるのが艦娘でしょう!!!皆さん、なんで落ち着いてるんですか!!!」
大井「提督が殺されるかもしれないのに!!!」
大和「作戦を練らないと!むやみに深海棲艦に喧嘩売って返り討ちにあったら大変です!!」
大井「話になりません!!!一人で行きます!!!」
大和「こら!!危険です!!やめなさい!!」
陸奥「大井!もう夜よ!一人で海に出るのは危険すぎるわ!!!」
大井「離してください!!あなた達が提督を見捨てても私は絶対見捨てないんですからぁ!!!」
翌日、早朝
母「…あんた、まだ具合悪いの?」ガチャ
北上「…だいぶマシになってきた」
母「おかゆ作ったから、少しくらい食べなさい」
母「私、仕事行ってくるからね」
母「この土日のうちに治しておきなさいよ」
北上「…はぁーい」
バタン
北上「…」
北上「昨日の昼ぶりのごはんだ…!いただきます!!」ぱくぱく
北上「あぁ…おいひぃ…さすが提督のお母さん…」
北上「…」
北上「…提督、どうなったんだろ」
北上「お母さんも仕事行ったし、おかゆ食べ終わったら鎮守府にもどろーっと」
JK鎮守府
大和「…」ムスッ
大井「…」イライラ
北上「…あたしがいない間に何があったし」
陸奥「かくかくしかじかで…」
北上「大井っち…焦る気持ちもわかるけどさぁ…」
大井「北上さんまで大和さんの味方ですかぁ!?」
大井「結局この一晩中なんの解決策も出なかったんですよ!!こんな無駄な時間は無いです!!!」
大井「昨日から深海棲艦を倒して、提督の情報を聞き出せていたら何か進展があったかもしれないのに!!」
大和「だからその行為が危険だって何度言ったら!!!」
北上「はぁ…提督がいなくなったら途端にコレかぁ」
北上「秘書艦の言うことを聞けない元秘書艦…これじゃ艦隊もバラバラになっちゃうよ」
大井「もう我慢できない!!!一人で行って来る!!」
大和「もう勝手にしなさい!!!」
北上「あーもう!…しょうがないなぁ」
陸奥「…どうかしたの?」
北上「あの人を頼るしかないかぁ」
大井「北上さん、誰と電話してるんですか?」
陸奥「さぁ…」
北上「…てなことがあったんですよ」
兄提督『妹くんが深海棲艦に連れ去られた…そんなことが…』
北上「確信はないんだけど…可能性が…」
兄提督『わかった、こっちでも調べてみよう』
兄提督『妹くん…無事でいてくれるといいが…』
北上「…助かります」
北上「…あたしたちも提督を助けたいんだけど…何したらいいかわからなくて…」
北上「大井っちと大和さんもケンカしちゃうし…」
兄提督『そうか…』
兄提督『…なら、優秀な提督代理を派遣しよう』
北上「提督…代理?」
兄提督「久しぶりだね」
大井「ご無沙汰です、お兄様」
兄提督「妹くんがいなくなっていろいろ大変みたいだね…」
大和「もう…どうしたら良いか…」
北上「…お兄さん、そこの女の子はどちら様?」
大井「提督と同じ高校の制服を着てますけど…」
兄提督「彼女は俺の上司の娘さん」
陸奥「上司の…娘さん?」
兄提督「そして妹くんの学校の後輩なんだ」
吹雪「へぇ、司令官の後輩さんなんですか」
兄提督「実は上司も提督でね、扶桑とケッコンしてあのボタンも出てきてるんだ」
大井「そうなんですか!?」
兄提督「…で、この子は上司が忙しくて艦これできないときに代理で提督をしてるんだ」
北上「ほーん、提督代理かぁ」
提督代理「先輩の艦娘…みんな強そうだね」
兄提督「ここの艦娘は皆優秀だよ、妹くんが見つかるまで君に任せていいかな?」
提督代理「私でよければ!」
提督代理「それで秘書艦は誰?」
大和「私です!」
提督代理「大和ちゃんね!お父さんの鎮守府はいないから羨ましいなぁ…」
大井「…この子で大丈夫なんですか?」
兄提督「この子は妹くんの次の代の生徒会長だよ」
北上「へぇ〜」
兄提督「しかも成績は学年1位、絵に描いたような優等生だよ」
陸奥「そうなの?すごいじゃない!」
兄提督「そりゃあ、あの部長の娘さんだからなぁ〜」
吹雪「すごく頼れそうですね!」
兄提督「妹くんとすごく仲も良いし、みんなともすぐに仲良くなれるよ」
提督代理「大井っち!!」
大井「は、はい!?」
提督代理「先輩って大井っちのコトすごく好きなんだよね!」
提督代理「艦これを始めたキッカケが大井っちだとか!」
大井「そ、そうですっ」
提督代理「大井っちは先輩のこと好き?」
大井「だ、大好きです!!」
提督代理「そっか、私も先輩のことスゴく尊敬してるんだ」
提督代理「みんなで力を合わせて、先輩を取り戻そう!!!」
大井・大和「「はい!!!」」
北上「これは期待できるねぇ」
兄提督「あとは彼女に任せるから、俺は自分の鎮守府でいろいろ調べてみるよ」
吹雪「ありがとうございます!」
陸奥「私たちも頑張らないとね!」
JK深海泊地
エンプラ「さて、手紙も送ったところで執務に移ってもらおうか」
JK提督「アレは手紙を送るって言わないでしょ」
エンプラ「さぁ!指示を!」
JK提督「えー…?」
JK提督「執務室とかないの?」
エンプラ「あるぞ!さぁコッチに!」
フラッシャー「エンプラ、提督が来てくれて嬉しいんだな」
アイオワ「良きかな良きかな」
JK提督「良かないよ、あたしは拉致られたんだぞ」
執務室
JK提督「なんか貧乏臭い部屋だなぁ…」
エンプラ「仕方ないだろ、貧乏なんだから」
アイオワ「アタシたちが強くなれば待遇良くなるよん」
JK提督「強くなるって…深海棲艦はどうやったら強くなるの?」
エンプラ「艦娘と同じだ、経験値を稼げば練度も上がる」
JK提督「その経験値は艦娘と戦えば得られるわけね」
アイオワ「負けても経験値はもらえるからなー」
JK提督「それじゃなるべく強い艦娘と戦えば経験値もいっぱい得られるね」
フラッシャー「この近海には4つの鎮守府があるんだけど」
フラッシャー「その中で最強なのが兄鎮守府、その次にJK鎮守府かな」
JK提督「じゃあ兄鎮守府の艦娘に負けまくって経験値稼げば良くない?」
エンプラ「さっきも言ったけど、轟沈したら復活するのにかなりの時間がかかるのだ」
アイオワ「アタシはさっき2日間寝てたかんね」
エンプラ「…強すぎる艦娘と戦っても時間の無駄になってしまうのだ」
JK提督「ふむ…では程よいレベルの鎮守府は…」
エンプラ「…どこの鎮守府も我々じゃ倒せないくらい強くなってしまってな」
アイオワ「まーアタシら初心者向けの雑魚担当だかんな〜」
エンプラ「フラッグシップになって艦娘を大破に追い込むのが夢なのだ…!」
エンプラ「…てなわけで司令官!強くしてくれ!!早く!!」
JK提督「うーむ…」
JK提督「…とりあえず4つの鎮守府の内、1番レベルの低い鎮守府の艦娘でレベリングだなぁ」
アイオワ「あ、そーだ」
アイオワ「気なることがあるんだけど」
JK提督「あい、なんでしょ」
アイオワ「JK鎮守府で特に強いのが大井と北上と陸奥なんだけど」
アイオワ「三人の共通点が指輪をしてることなんだよねぇ」
アイオワ「アレはなんの魔法の指輪なの?」
エンプラ「それ私も気になる!!!」
JK提督「あー、アレはケッコン指輪だよ」
アイオワ「ケッ…」
エンプラ「結婚指輪ぁ!?」
エンプラ「誰と!?大井たちは誰と結婚してるの!?」
JK提督「あたしと…」
エンプラ「一夫…多妻制…だと…」
アイオワ「いや、一妻多妻制だなコリャ」
エンプラ「みんな妻じゃないか!!どうなっているんだJK鎮守府は!!」
JK提督「あのね!ケッコンカッコカリってのがあってね!」
エンプラ「え?仮?」
アイオワ「提督はさっきから何言ってんだ」
フラッシャー「さぁ」
JK提督「かくかくしかじか」
アイオワ「あー、そういうシステムなのね」
エンプラ「練度の上限解放…最高150…だと?」
JK提督「ウチの大井さんがレベル150なんだ」
フラッシャー「あらま、道理で強いわけだ」
エンプラ「…ケッコンさえすれば…最強の深海棲艦になれるというわけだな」
エンプラ「司令官!!」
エンプラ「私とケッコンしてくれ!!」
JK提督「深海棲艦とケッコンカッコカリ!?」
JK提督「そんなの出来るわけないじゃん!!」
エンプラ「やってみなきゃわからないだろう!」
JK提督「お断りします!!」
エンプラ「ダメ、私とケッコンしてもらう」
JK提督「絶対イヤだからね!」
エンプラ「…私に逆らったらどうなるか」ゴゴゴ
JK提督「…助けてぇ、大井さぁん…」
エンプラ「さて、司令官と婚約したことだし」
JK提督「してないよ!」
エンプラ「夜ご飯にするか!」
アイオワ「チョー腹減った」
フラッシャー「…エンプラはワガママだが悪い奴じゃないんだ」
JK提督「結婚を強要する人は悪い人だと思います!」
アイオワ「よし!提督も来てくれたことだし!着任祝いでアタシが料理を振舞ってやろう!!」
エンプラ「いえーい」
〜
アイオワ「遠慮なく召し上がれッ!」
JK提督「料理って…マグロや蟹をぶつ切りにしただけじゃんか…」
エンプラ「…残念ながらこの泊地に料理できる人いないんだ」
JK提督「んむんむ…美味い」
フラッシャー「素材が良いからね、そのまま食っても十分だよ」
JK提督「さて…本物の料理というものを教えてあげますか」
アイオワ「へ?」
JK提督「…ざっと、こんなモンよ!」
エンプラ「なん…だと…?」
アイオワ「これ、提督が作ったのか!?」
JK提督「あたしは料理だけは一人前だからね!」
フラッシャー「これが料理…」
エンプラ「これなんだ!?」
JK提督「蟹グラタン」
アイオワ「これは!?」
JK提督「蟹クリームコロッケ」
フラッシャー「これ…肉?」
JK提督「それはマグロのステーキ」
エンプラ「…美味い、美味すぎる…」
アイオワ「こんなに美味しい料理、アタシ初めて食べた!!」
フラッシャー「…美味すぎて泣きそう」
JK提督「喜んでもらえて結構結構こけっこー」
エンプラ「嗚呼、司令官を拉致って正解だなぁ〜」ウットリ
JK提督「くそぅ、腑に落ちん」
エンプラ「司令官、申し訳ないが執務室で寝泊まりしてくれ」
エンプラ「部屋が足りなくて…」
アイオワ「まぁ執務室がココで一番豪華な部屋だしな!羨ましいっちゃあ羨ましい!」
JK提督「うん、わかった」
エンプラ「明日から本格的に活動するからな!よろしく頼むぞ!」
JK提督「うん…」
フラッシャー「…」
深夜
エンプラ「…」そろーり
フラッシャー「…エンプラ、なにしてるの?」
エンプラ「わっ!?びっくりした…フラッシャーか…」
フラッシャー「こんな時間にどこへ行くのさ」
エンプラ「執務室だ、…司令官が逃げ出そうとしてないか確認するところだ」
フラッシャー「提督はそんなことしないと思うけどなぁ…」
執務室
エンプラ「寝てるかな?ちょこっとドアを開けてみよう」
かちゃり…
JK提督「…」
フラッシャー「お、起きてるっ」
エンプラ「え!?こんな時間まで何をしてるんだ?まさか脱走を…」
JK提督「…大井さん、北上さん、むっちゃん、吹雪ちゃん、お姉ちゃん…みんなぁ…」
JK提督「帰りたいよぅ…」
フラッシャー「…」
エンプラ「…」
フラッシャー「明日、帰してあげようよ」
エンプラ「なッ!?何を言ってる!せっかく司令官が来たのに!」
フラッシャー「あの子は普通の女の子だよ?突然こんなところに連れてこられたら、誰だって嫌だよ」
エンプラ「連れてきたのはキミだろ」
フラッシャー「エンプラの指示だろぉ!?」
エンプラ「…司令官は我々深海棲艦の敵だ」
エンプラ「敵を捕まえて、好き勝手使って何が悪い」
フラッシャー「…敵だろうと彼女はすごく良い人だ」
エンプラ「そんなのわかってる」
エンプラ「…だが、私たちが強くなるためには司令官が必要なんだ」
エンプラ「司令官とケッコンすれば、最強の深海棲艦に…」
JK提督「大井さん…大井さん…」
JK提督「会いたいよぅ…」
フラッシャー「…まぁ、私はエンプラの言うことには逆らえないからな」
フラッシャー「好きにするが良いさ」
JK提督「大井さん…大井さん…」
エンプラ「…」
JK提督「大井さん…大井…さん…」くちゅくちゅ
フラッシャー「…ん?」
JK提督「大井…さぁんッ、あっ…大井しゃんんんッ…!」くちゅくちゅ
フラッシャー「へ」
エンプラ「し、しししししししし司令官は一体何をやっているんだ!?」
フラッシャー「わ、私に聞くなぁ!わかんないよ!!」
JK提督「好き…大井さん好きぃ…セックスしたい…ッ!!」くちゅくちゅ
エンプラ「え?…セックス?」
フラッシャー「エセックス級のことじゃないかな!知らないけど!私は何も知らないけどぉ!!」
エンプラ「私もわからないぞ!!!司令官はどうしちゃったんだ!?」
フラッシャー「もう寝よう!明日に備えて寝よう!!」
エンプラ「ちょっ、司令官が心配なんだけどー!」
JK提督(やば、濡らしちゃったけど…替えのパンツがない)
翌朝
フラッシャー(なんか興奮して寝れなかった…)
エンプラ「し、司令官!おはよう!」
JK提督「うぃ、おはよ」
エンプラ「鎮守府には帰すわけにはいかないが、司令官が望むことは出来るだけやってあげるつもりだ!」
JK提督「え、どうしたのいきなり」
フラッシャー(エンプラかなり動揺してる…面白いなぁ)
エンプラ「なんかして欲しいこととかあるか!?」
JK提督「えっとね、パンツ欲しい」
エンプラ「ぱ、パンツ!?」
JK提督「うん、替えがなくてね…」
エンプラ「お、お安い御用だ!妖精さんに頼んでおくぞ!」
JK提督「ありがとう、てか深海棲艦にも妖精さんっているんだね」
フラッシャー「うん、艦娘と同じだよ」
エンプラ「司令官にはココでたくさん頑張ってもらうからな!できる限りのことをしてやろう!」
JK提督「うん、ありがと」
エンプラ「さぁ!早速レベリングをしてもらおう!」
アイオワ「強くなって艦娘をボコしてぇなぁ!」
JK提督「それじゃあ…」
リ級「あの」
エンプラ「ん?どうした?」
リ級「…来てますよ、あの人」
エンプラ「…本当か?」
アイオワ「マズくね?」
エンプラ「…オリンちゃん、司令官をかくまっててくれ」
リ級「オリンちゃんと呼ばないでください」
リ級「提督、行きますよ」
JK提督「え、どうしたの?」
リ級「ココだと安全です、エンタープライズの指示があるまで私とココに隠れてましょう」
JK提督「…誰が来たの?あの人って?」
リ級「ここら一帯を統括する、『深海横須賀鎮守府』の役人みたいなものです」
JK提督「深海…横須賀鎮守府…」
リ級「最強の深海棲艦が集まる、まさに最強の鎮守府です」
リ級「彼女らはイベントの時しか出撃しません…常にその時を待って爪を研ぎ続けています」
JK提督「ホントに強いんだ…」
リ級「普段はココみたいな幾つもある深海泊地の運営をしています」
リ級「私たちは深海鎮守府の下請けみたいなものです」
リ級「このJK深海泊地がどんな調子か、見回りに来たんでしょう」
JK提督「ふーん…」
JK提督「リ級さん」
リ級「なんでしょう」
JK提督「リ級さんは名前あるの?」
リ級「…ニューオーリンズです」
JK提督「なるほど、だからオリンちゃんって呼ばれてたんだ」
ニューオリ「その名前で呼ばないでください」
JK提督「なんで?」
ニューオリ「こっぱずかしいんですよっ」
JK提督「なんだ、そんな可愛い理由か」
ニューオリ「可愛いとか言わないでくださいっ」
JK提督「しっ、役人さんが来たよ!」
ニューオリ「…」
空母棲鬼「ハァ…疲れた」
エンプラ「お疲れ様です!」
アイオワ「お茶どーぞ!」
空母棲鬼「いらねーよ、貧乏泊地の茶なんて汚いに決まってるだろ」
アイオワ「そっすね…すんません…」
空母棲鬼「最近の成果はどうなの?」
エンプラ「最近出来た4つ目の艦娘の鎮守府も、強くなってきまして…」
エンプラ「我々じゃもう小破にも出来なくなってしまいました…」
空母棲鬼「…そっかぁ、初心者向けの雑魚の貴様らも、とうとう役目がなくなったかぁ」
空母棲鬼「そろそろ貴様らもレベリングして、中盤の海域でも通用出来るようにならないとな」
エンプラ「おっしゃる通りです…」
空母棲鬼「何か打開策はあるのか?この雑魚泊地一つ運営するにも、かなりの金がかかってるんだぞ」
空母棲鬼「もし雑魚のままでいたら、貴様らをこの島ごと沈めてやるからな」
空母棲鬼「貴様らなんかいるだけで金の無駄だ」
ニューオリ「…エンタープライズが強くなることにこだわる理由、わかりましたか?」
JK提督「うん…役人さん、酷いこと言うね」
ニューオリ「空母棲鬼も中間管理職みたいな立ち位置なんです、ココの泊地が戦果をあげないと責任を取らさせるのは彼女なのですから」
ニューオリ「必死になるのも頷けますね」
JK提督「…」
空母棲鬼「おい、エンプラ」
エンプラ「は、はひ」
空母棲鬼「なんか嬉しそうな顔してるな、私が来るといつも嫌そうな顔してるのにな」
空母棲鬼「なんかあったか?」
エンプラ「いや、特には…」
空母棲鬼「…私に、何か隠してないか?」
エンプラ「そんなことはないです!!」
空母棲鬼「ほんとうかぁ?」
エンプラ「ほ、本当です…」
空母棲鬼「嘘ついてたら沈めるからな」
JK提督「…そーいえばなんであたしのこと隠すの?」
ニューオリ「当たり前です!提督が空母棲鬼に見つかったら確実に連れてかれますよ!」
JK提督「また連れて行かれるのか…」
空母棲鬼「…ま、いいわ」
空母棲鬼「一ヶ月後にまた来るからな、何も進歩なかったら沈めるぞ」
エンプラ「頑張ります!!」
アイオワ「お疲れ様です!!」
エンプラ「あぁ…疲れた…」
フラッシャー「お疲れー、私あの人苦手だわ」
アイオワ「苦手じゃない人いないっつーの」
ニューオリ「とりあえず提督が見つからなくてよかったです」
JK提督「…みんな」
JK提督「あんなにボロクソ言われて悔しいよね?」
エンプラ「え?あ、あぁ」
JK提督「安心して、あたしがみんなを強くして最強の艦隊を作り上げてみせる」
アイオワ「どした、スイッチ入ったのか」
JK提督「強くなって役目さんをギャフンと言わせてやろうよ!」
ニューオリ「賛成です」
フラッシャー「言われっぱなしも辛くなってきたからね」
エンプラ「よし!ケッコン目指して頑張るぞー!!!」
JK提督「いや、ケッコンは断る」
エンプラ「なぜだあああああ」
JK提督「とりあえず、様子が見たいから海域に出てみてよ」
エンプラ「そうだな、司令官にどんな感じか見てもらおう」
アイオワ「轟沈したらごめんな、またしばらく会えなくなるぞ」
JK提督「轟沈しないように頑張って!!」
ニューオリ「頑張ってと言われても…ま、頑張りますけど」
エンプラ「アイちゃん、オリンちゃん!出撃するぞ!」
アイオワ「おう!」
ニューオリ「その呼び方やめてください」
JK提督・フラッシャー「いってらっしゃーい」
深海横須賀鎮守府
空母棲鬼「…エンプラの奴、絶対何か隠してやがったな」
空母棲鬼「…ふざけやがって」
>>60
JK提督「強くなって役目さんをギャフンと言わせてやろうよ!」
役人さんの間違いです
すんません
JK鎮守府
大和「…提督は兄提督の家に泊まっている、と兄提督がお母様に伝えたそうです」
大井「今日明日は提督いなくても誤魔化せそうですね…」
提督代理「早く先輩を探さないとね…」
大井「代理!指示を!」
提督代理「それがね、今お兄さんが知り合いの深海棲艦に何か知ってるか聞きにいってるから」
提督代理「それまで待機しててだって」
大和「し、知り合いの深海棲艦…?」
大井「あぁ、なんかありましたねそんなこと」
北上「あったねぇ」
執務室
大和「兄提督から指示があるまでここで待機しててください」
提督代理「ここ先輩の部屋でしょ?私が使ってもいいの?」
大和「代理ですもの、提督もいいと仰るはずですよ」
提督代理「では先輩、少し使わせていただきます」
大和「それでは後ほど」バタン
提督代理「…先輩の執務室かぁ」
提督代理「なんか、生徒会室を彷彿とさせるなぁ」
提督代理「先輩は優しくて少しお茶目で、何事にも一所懸命で、料理がとても上手くて…」
提督代理「生徒や先生からもすごく人気で信頼されてて…」
提督代理「…先輩、無事だといいな」
ガラッ
提督代理「この引き出しには遠征関係の書類が入ってるのか」
提督代理「こっちの引き出しは出撃関係かな?」ガラッ
ペニスバンド「」ゴロン
提督代理「!!??」バァン!!
提督代理「・・・・・」
提督代理「…びっくりして引き出し閉めちゃったけど…」
提督代理「今のって…ペニスバンド…だよね…」
提督代理「なんで先輩の机にこんなものが…」
提督代理「まさか!?」
吹雪「司令官…すみません、私のせいでまた撤退になってしまいました…」
JK提督「吹雪ちゃんはしょっちゅう大破するよね、たるんでるんじゃないかな」
吹雪「申し訳ございませんっ!」
JK提督「お仕置きが必要だよね…?」ペニバンボロン
吹雪「ひいッ!!」
提督代理「ミスを犯した艦娘をかたっぱしから…」
提督代理「いやいやいや!先輩がそんなことするわけがない!」
提督代理「まず先輩が怒った姿なんて見たことないし…」
提督代理「私が学校でミスした時も先輩は笑って許してくれたし…まさかペニバンで艦娘を犯すなんて…」
提督代理「…じゃあなんで先輩の机にペニバンが…」
提督代理「…」
提督代理「…あれ、私にも入るのかな…」
ガラッ
提督代理「おおう…太いな…」
提督代理「挿れたら裂けるんじゃ…」
提督代理「…」くんくん
提督代理「ぶっふぇ!なんか生臭い!使用済みだこれ!!」
提督代理「先輩がコレ使ってんの…?嘘でしょ…あんな真面目な先輩が…」
提督代理「先輩は挿れる側?挿れられる側?」
提督代理「どっちにしろなんかショック…」
提督代理「いや、もし私が先輩に…」
JK提督「ねぇ、挿れちゃうよ?挿れていいよね?」
提督代理「待ってください!そんな太いの入らないですって!」
JK提督「物事はやってみなければわからないって、いつも教えてるじゃんかぁ」
つぷ
提督代理「あッ…犯されるぅ…!」
にゅぐぐぐ…
ずっぷん!
JK提督「あは、一番奥にはいったよ?」
提督代理「あぁあッ!…先輩に処女奪われたぁ…」
JK提督「これでアナタは私のモノ…ふふふ」
提督代理「ふむ…うん…まぁ…」
提督代理「いや、私はレズじゃないし先輩もこんなことするわけないけど!」
提督代理「はぁ…ペニバンひとつでこんなに乱されるとは…私もまだガキだなぁ」
提督代理「しまっとくか」バタン
大井「代理、失礼します」ガチャ
提督代理「ぴんぎゃああああ!!??」
大井「へッ!?…そんなびっくりさせちゃいました?」
提督代理「おおおおおお大井っち!なんでもないっすよ!」
大井「はぁ、そうですか」
提督代理(あっぶねぇ、ペニバン持ってるの見られるところだった)
北上「代理〜お茶しに来たよ〜って、大井っちもいたのか」
大井「あら北上さん!私も今代理とお茶しようと思ってたところなんですよ!」
提督代理「じゃ、じゃあ仲良くお茶しようか…」
北上「へー、代理ってCカップあるんだ」
提督代理「中学以来育たなくなっちゃったんだよね…」
大井「それに比べてウチの提督ときたら…」
北上「赤ちゃん以来育ってないよね〜」
提督代理「あはは…」
提督代理(先輩って鎮守府でも貧乳イジリされてんのか…学校と変わんないなぁ)
ジリリリリリリリ
北上「あら、電話が」
大井「もしもし、大井です」
兄提督『大井か、兄提督です』
兄提督『世話になってる深海棲艦にいろいろ聞いてみたんだけど、妹くんに関する情報は何も得られなかったよ…』
大井「そうですか…」
兄提督『引き続きこっちでも調査を続けるから、そっちも代理の指示に従って行動を開始してくれ』
大井「わかりました、必ず提督を見つけてみせます」
提督代理「…よし、始めるかぁ」
提督代理「とりあえず先輩を欲しがってたヲ級のいる海域に行って、深海棲艦に聞き込みだな」
大和「有力な情報を得られればいいんですけど…」
大井「阿武隈が旗艦になって、私たちを連れてってください」
阿武隈「はい!」
北上「よぉし、行きますかぁ!」
金剛「提督を取り戻しに行くデース!!」
利根「深海棲艦をボコボコにして吐かしてやるぞー!」
加賀「提督を奪う者に容赦はしません」
提督代理「ちょっと待ったあ!」
大井「へ?」
提督代理「そんなガチ編成で行ったら、深海棲艦に話を聞く前に跡形もなく吹き飛ばしちゃうでしょ!」
提督代理「軽い編成でいいよ!」
北上「それもそーだね」
大井「でしたら、あそこの海域なら私と阿武隈で十分です」
大和「では他の艦隊も周辺の海域に出撃して聞き込み開始ください!」
ザザーン…
阿武隈「…確かこの辺りです」
大井「例のヲ級はいるかしら」
阿武隈「偵察機飛ばします!」ウ゛ーン…
〜
阿武隈「ん!敵を発見した模様!」
大井「さぁ、軽くやっつけて聞き込みと行きますか」
ザザーン…
ニューオリ「偵察機が敵艦を発見しました」
ニューオリ「JK鎮守府の阿武隈と大井です」
アイオワ「ゲッ…提督の大井かよ…」
アイオワ「大量経験値は確定だけど、轟沈は勘弁だわー」
エンプラ「初めから弱音を吐くんじゃない、全力で行くぞ!」
エンプラ「艦載機発艦!!」
阿武隈「敵艦載機接近!」
大井「対空砲打ち方始め」ズドドドドド
アイオワ「おい、艦載機全部落とされてんぞ」
エンプラ「ううっ、貴重なボーキが…もうやだぁ…」
ニューオリ「弱音吐かないでください」
阿武隈「あれ?甲標的置いてきたんですか?」
大井「私がそんなの積んでたら敵を一瞬で沈めちゃうでしょ?今は単装砲で十分!」
阿武隈「それもそうですね」
アイオワ「敵は軽巡級二隻だ!練度150だからなんだ!やってやるぜ!!」ズドォン
ニューオリ「打ち方始めですッ!!」ドォン
バコン
阿武隈「痛ぁ!」
大井「そんな弾くらい避けなさいよ…」
阿武隈「すみませぇ〜ん…」
ニューオリ「当たっても効いてませんね…」
アイオワ「ぐぞぅ…ぐやじい…」
エンプラ「…こんな状況じゃレベリングなんて出来ないな…」
大井「…あのヲ級、提督のこと何か知ってるかしら」ドンドンッ
アイオワ「ぐぁっ!?」ズボァ
ニューオリ「ぎゃん!!!」ドゴォ
エンプラ「えええ!?二人ともバイタルパート撃ち抜かれたのか!?」
アイオワ「さすが…提督の大井だ…」轟沈
ニューオリ「はぁ…また沈むんですね…」轟沈
エンプラ「あれ、いつの間にかほかの駆逐たちも沈んでるじゃないか…」
阿武隈「それ」ドンッ
エンプラ「ぎゃあ!!」大破
エンプラ「ぐ…こんなんじゃ、いつまでたっても練度が上がらない…」
エンプラ「司令官とケッコンなんて夢のまた夢…」
エンプラ「撤退しよう…」
大井「ねぇあなた」
エンプラ「へ!?」
大井「聞きたいことがあるんだけど」
エンプラ「な、なんだ…?」
大井「この写真の女の子を知らない?」ぴらっ
エンプラ(し、司令官だ!)
エンプラ(やっぱり探し回るに決まってるか…)
エンプラ(司令官の艦娘でのレベリングはこのリスクもあるのか…)
エンプラ「誰だ…?知らんな」
大井「本当?」
エンプラ「あ、あぁ…」
大井「そう」
大井「阿武隈、次行くわよ!」
阿武隈「は、はい!」
エンプラ「…」
JK深海泊地
フラッシャー「お、エンプラおかえり」
JK提督「アイちゃんとオリンちゃんは?」
エンプラ「轟沈したよ」
エンプラ「帰ってくるのは深夜になるかな…」
フラッシャー「そっか…やっぱりキツイなー」
エンプラ「司令官、大井が司令官のこと探してたぞ」
JK提督「え!?大井さんが!?」
エンプラ「私は疲れた…ボーキも無くなったし寝る」
フラッシャー「お、お疲れ」
JK提督「…」
JK提督(やっぱりみんな、あたしのこと探し回ってるんだ…)
JK提督(当たり前か…もし大井さんがいなくなったら、あたしだって必死に探し回るもん)
JK提督(明日、エンプラさんにもう一度お願いしよう)
JK提督(鎮守府に帰りたいって、お願いしよう)
エンプラ(…やはり司令官を無理やり連れてきたのは間違いだったか)
エンプラ(艦娘側と深海棲艦側じゃ環境が違いすぎる)
エンプラ(いくら優秀な艦娘を育てることができたからって、優秀な深海棲艦を育てられるとは限らない)
エンプラ(それに私たちは雑魚中の雑魚…)
エンプラ(ケッコン出来るまで何年、何十年かかるか分かったもんじゃない…)
エンプラ(司令官がここに来てくれれば私たちは強くなれると思ったが)
エンプラ(…私の考えが甘かった)
エンプラ(このままじゃ司令官が可哀想だ)
エンプラ(明日…艦娘のもとへ帰らせてあげよう)
JK鎮守府
提督代理「結局、手がかりは何も無しか…」
大和「提督…一体どこへ…」
提督代理「いろんな深海棲艦に先輩の事を聞いても、知らないの一点張りだからな…」
球磨「大井は?」
北上「…部屋で泣いてる」
球磨「…もうみんな限界クマ」
JK提督(やっぱりみんな、あたしのこと探し回ってるんだ…)
JK提督(当たり前か…もし大井さんがいなくなったら、あたしだって必死に探し回るもん)
JK提督(明日、エンプラさんにもう一度お願いしよう)
JK提督(鎮守府に帰りたいって、お願いしよう)
エンプラ(…やはり司令官を無理やり連れてきたのは間違いだったか)
エンプラ(艦娘側と深海棲艦側じゃ環境が違いすぎる)
エンプラ(いくら優秀な艦娘を育てることができたからって、優秀な深海棲艦を育てられるとは限らない)
エンプラ(それに私たちは雑魚中の雑魚…)
エンプラ(ケッコン出来るまで何年、何十年かかるか分かったもんじゃない…)
エンプラ(司令官がここに来てくれれば私たちは強くなれると思ったが)
エンプラ(…私の考えが甘かった)
エンプラ(このままじゃ司令官が可哀想だ)
エンプラ(明日…艦娘のもとへ帰らせてあげよう)
JK鎮守府
提督代理「結局、手がかりは何も無しか…」
大和「提督…一体どこへ…」
提督代理「いろんな深海棲艦に先輩の事を聞いても、知らないの一点張りだからな…」
球磨「大井は?」
北上「…部屋で泣いてる」
球磨「…もうみんな限界クマ」
翌朝、日曜日
JK深海泊地
JK提督「おはよー」
エンプラ「おはよう、司令官」
JK提督「…あのさぁ、お願いがあるんだけど」
エンプラ「帰りたいんだな?鎮守府に」
JK提督「うん!ちょこっと大井さんたちに顔見せたいの!」
JK提督「みんなを安心させたい!」
フラッシャー「エンプラ、そのくらいはさせてあげないと」
エンプラ「もちろん、私も司令官を鎮守府に帰らせるつもりだ」
JK提督「え!?本当!?ありがとうエンプラさん!!」
アイオワ「頑なに帰らせる事を拒んでたのに」
エンプラ「すまなかったな司令官、もうここに連れてくる事はないぞ」
JK提督「え?」
ニューオリ「どういうことですか?」
エンプラ「そのまんまの意味だ、司令官を艦娘のもとへ返すだけだ」
JK提督「いやだって…あたしに強くしてほしいって、ケッコンしてほしいって言ってたじゃん」
エンプラ「私とケッコンする気はないんだろう?」
JK提督「ん…、う…」
エンプラ「それにわかってるんだ、どんな優秀な司令官がいようが、私たち雑魚キャラが強くなる見込みはないってことくらい」
アイオワ「…」
エンプラ「突然こんな所に連れてきて本当に申し訳なかった」
エンプラ「今すぐ、鎮守府に戻らせてやるからな」
JK提督「…もう会わないってこと?」
エンプラ「私はもう司令官と会うつもりはない」
JK提督「なんでよ…強くなって、役人さん見返してやろうって決めたじゃん」
エンプラ「無理だ」
JK提督「だからそれをあたしにどうにかしてほしいんでしょ!?」
エンプラ「オリンちゃん、司令官をボートに乗せて引っ張って鎮守府近くまで送ってやってくれないか」
エンプラ「…艦娘に見つからないように」
ニューオリ「…わかりました」
JK提督「エンプラさん!!」
フラッシャー「一人で大丈夫?」
ニューオリ「提督くらい一人で引っ張れます」
ザザーン…
ニューオリ「…」
JK提督「…」どんぶらこ
ニューオリ「帰れるんですよ、嬉しくないんですか」
JK提督「突然連れてこられて、突然もう来なくていいって言われて…」
JK提督「もうめちゃくちゃだよ」
ニューオリ「もう、私たちのことは忘れてください」
JK提督「忘れられるわけないじゃん」
ニューオリ「私も提督のこと、忘れますから」
ニューオリ「エンタープライズもアイオワも、フラッシャーも提督のことを忘れますから」
JK提督「…悲しいこと言うなよぉ」
ニューオリ「ん?…電探に反応…?…艦載機ですかね」
ニューオリ「深海棲艦の艦載機…約20機、なんでこの付近を飛んでいるんですかね」
ニューオリ「…こっちに向かってきてますね」
JK提督「…なんで?」
ニューオリ「わかりません、エンタープライズが護衛用につけてくれたんでしょうか」
ニューオリ「…!?」
ニューオリ「エンタープライズの艦載機じゃない!!」
ニューオリ「アレは…」
ド ガ ァ ン!!!
JK提督「わぎゃ!?急降下爆撃…!」
ニューオリ「いたた…」
JK提督「オリンちゃん!大丈夫!?」
ニューオリ「提督…ボートを漕いで私から離れて…」
ドォンドォン!!
ニューオリ「あ゛う゛ッ…!」
JK提督「オリンちゃん!!…なんで深海棲艦の艦載機がオリンちゃんを攻撃してるの…!?」
…ボチャン、ボチャン
JK提督「オリンちゃん!!九時の方向から艦攻の魚雷!!」
ニューオリ(あ、だめ…もう動けない)
JK提督「オリンちゃん!!避けて!!」
ニューオリ(痛い…沈む…)
ニューオリ(提督をこんな所に残して…)
ニューオリ(ごめんなさい…)
空母棲鬼「…エンプラの奴が隠していたのって、まさか艦娘の提督だったとは…」
ニューオリ(!?)
JK提督「や、役人さん…!なんでオリンちゃんを!」
空母棲鬼「こりゃあ良い収穫だ、エンプラには褒美をやらんとなぁ」
ニューオリ(しまった…!空母棲鬼に提督を連れて行かれる…!!)
JK提督「離せ!離してよ!!」
ニューオリ(一生の…不覚…)
ニューオリ「提督…ごめんなさい…」ぶくぶくぶく
夜
フラッシャー「…オリンちゃん、帰ってこないね」
アイオワ「艦娘にボコボコにされていたりして…」
フラッシャー「だから護衛つけとけば良かったんだよなぁ…」
エンプラ「…オリンちゃんには悪いことしたかな」
フラッシャー「でもまぁ提督を牽引するのは巡洋艦が適任だから…」
ニューオリ「…!!!」ザバァ
フラッシャー「うわぁビックリした!!」
アイオワ「おかえりー…大丈夫だったか?」
ニューオリ「申し訳ございません!!!」
エンプラ「え?…どうしたんだ?」
ニューオリ「私…どう責任をとったらいいか…!」
エンプラ「落ち着け!何があったか話すんだ!」
エンプラ「そんな…司令官が空母棲鬼に…!」
ニューオリ「ごめんなさい…!ごめんなさい…!」
エンプラ「謝るな!オリンちゃんに一人で行かせた私の責任だ…」
アイオワ「提督はどこに連れてかれたんだ…?深海横須賀鎮守府か?」
フラッシャー「恐らくそうだよね…」
ニューオリ「助けに行かないと!」
アイオワ「待て待て!私たちみたいな下っ端が横須賀鎮守府に入れてもらえるかどうかわからねーぞ…!」
フラッシャー「でも早くしないと提督が…!空母棲鬼に酷いことされてるかも…」
ニューオリ「エンタープライズ!どうしよう!」
エンプラ「…横須賀鎮守府に『司令官を返してください』なんて言いに行ったところで殺されるのがオチだ」
ニューオリ「…」
エンプラ「…なら、JK鎮守府に助けを求めるしかないな」
ニューオリ「え!?」
フラッシャー「いやいや!最初に提督を拉致したのは私たちだよ!?JK鎮守府に行って事情を話しても殺されるのがオチだよ!」
エンプラ「でも艦娘なら司令官を助けてくれるかもしれないだろ!?どうせ殺されるなら艦娘の所に行く方が何億倍もマシだ!」
アイオワ「殺されるって…誰がJK鎮守府に行くんだよ」
エンプラ「私が一人で行く」
ニューオリ「待って!私が行きます!提督が奪われたのは私の責任です!」
エンプラ「いや!私が行く」
フラッシャー「ならみんなで…」
エンプラ「ここの泊地の秘書艦であり責任者は私だ、私が一人で行く!」
アイオワ「エンプラ…」
JK鎮守府
大和「…明日は月曜日、提督が学校に行かなくてはならない日です」
陸奥「代理だって学校でしょ?帰らなくていいの?」
提督代理「そうだね…明日学校終わったらすぐにここに来るから!」
大和「結局何も進展はありませんでしたね…」
陸奥「提督が書いたと思われるこの手紙も、何だか怪しいしね…」
提督代理「ごめん…私何も役に立ててないよね」
大和「そんなことないです!代理のおかげで皆落ち着きを取り戻せましたし!」
陸奥「今でも頼りにしてるわよ?」
提督代理「ありがとう…私も先輩が早く見つかるよう先輩のお兄さんと全力を尽くしてみる!」
五十鈴「ねぇ!深海棲艦の空母が単艦で向かってくるわ!!」
提督代理「え?空母が単艦で…?」
木曾「そこを動くな」
長門「皆、油断するなよ」
吹雪「ハイ!」
エンプラ「わ、私は一人で来た!護衛もいない!艦載機も積んでいない!」
長門「深海棲艦が何の用だ」
エンプラ「…司令官の件だ」
吹雪「え、司令官?」
木曾「誰の司令官だ?」
エンプラ「お、お前たちの…JK司令官のことだ」
長門「貴様、提督のこと何か知っているのか!?」
エンプラ「頼む!非常事態なんだ!大井に会わせてくれ!!」
大井「提督のこと、何か知っているんですか?」
エンプラ「あ、あぁ」
阿武隈(あれ?このヲ級…昨日会った気が)
大井「知っていること全て話してください」
北上「…」
陸奥「…」
大和「…」
提督代理「…」
エンプラ(うっ、怖い…話したら本当に殺されそうな気がする…!)
エンプラ(でも話さないと司令官が!!)
〜
エンプラ「…というわけだ」
提督代理「先輩が…深海棲艦に…」
エンプラ「お願いします!司令官を助けてください!!」
北上「ねぇ」ぐいッ
エンプラ「う」
北上「あたしたちの、大井っちの提督を無理やり奪って」
北上「さらに深海棲艦のヤバい連中に提督を奪われただって?」
北上「そんなことしてさぁ…お前、タダで済むと思ってるの?」
エンプラ「すまない!本当にすまない!!」
大井「北上さん落ち着いてください」
北上「大井っち!コイツが憎くないの!?提督が危険な目にあってるんだよ!?」
大井「北上さん、『おっきゅん』の件、忘れてないですか?」
北上「あっ…」
大井「とあるヲ級をここに連れてきて、大変な目にあったことがありましたね」
北上「…ごめん」
提督代理「大井っち、やけに落ち着いてるね」
大和「提督が大ピンチな時こそ、自分が冷静になろうとしているんでしょう」
大井「提督がその『深海横須賀鎮守府』にいるのはわかりました、どうやって助け出すかが問題ですね」
陸奥「殴り込み…とかは?」
エンプラ「深海横須賀鎮守府は深海棲艦最強の鎮守府だ…」
エンプラ「イベントに向けて、極めて練度の高い深海棲艦たちが毎日その時のために爪を研いで待っている…」
陸奥「つまりイベントの甲難易度のヤバい深海棲艦がウジャウジャいるってわけね…」
エンプラ「…レ級とかもあそこで育成されてる」
提督代理「うわ、レ級とか名前聞くだけでもイヤだ」
大和「殴り込みに行ったら確実に返り討ちにあいますね」
北上「じゃあどうすればいいのさ…」
大井「…」
大変申し訳ございません
これ以上話が思いつかなくなりました
中途半端ですがここで終わらせていただきます
数ヶ月放置してたのを待ってくれていた方
ここまで読んでいただいた方
本当に申し訳ございません
html化依頼出してきます
えっ・・・?
完結まで長くなってもいいから続けて欲しかった乙
末尾違うけど本物?
え、え?
>>1は専ブラで書き込んでる時もあるから末尾云々は関係ない
北上「じゃあどうすればいいのさ…」
大井「…」
からの打ち切りは眠れなくなるな...
書きやすいところから書き直してもいいのよ
>>122
放置した挙句、突然の打ち切り申し訳ないです
>>123
いつもスマホから投稿してます
>>125 >>126
この話をなかったことにしたいと思います
>>126
ありがとうございます
大井が好きなので、またJK提督書こうと思います
>>131
俺は作者じゃないけど、>>128で「この話をなかったことにしたいと思います 」って言ってるから、無かったことになると思う
◆nho97um/2YAcさんに聞いてみたいけど、別の人がこのスレの続きを書くのは、作者さんにとってイヤかな?それとも気にしない?
俺はこの話が気に入ってるから、いつか続きを書いてみたいんだけど、作者さんがイヤなら書かないよ
>>132
いいですよ
実はもう艦これを辞めていて
誰に改二が実装されたとか
どんなイベントがあったのか
最近の艦これ事情は全然知りません
今書き溜めているJK提督の話をもって、
自分が書くJK提督は終わりにしたいと思います
このSSまとめへのコメント
さむい
うーむ…面白いだけに残念だ。
今まで登場した提督達と力を合わせて救出じゃいけないのか??
空母棲姫も重苦しい中間管理職辞めてJK提督と仲良くなりたいだけだったりして
想像の範囲内の話しだが、おそらく血気盛んな深海ガチ勢の中には
ヲっくんが仲間に入っているだろうから、ヲっくんが密かに
上手く提督を助けてくれるだろう。