―関東地方・上空―
箒「一夏!大丈夫か!?」ゴー
一夏「箒ぃ!助けに来てくれたのか!?」ゴー
箒「私が来たからにはもう大丈夫だ!覚悟!!」ゴー
一夏「ダメだ 箒!うかつに近づいては!!」ゴー
吉田沙保里「せい!」バキッ
箒「がふっ!」
一夏「箒!」ゴー
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吉田沙保里「とどめをさしたいと思います!」ゴゴゴゴゴゴゴ…
箒「あ…、あ、ああ…」ガクガク
一夏「マズい!逃げるんだ箒ぃ!!」ゴー
吉田沙保里「えい!!」ドン!(タックル)
箒「う、うわあああああああああ!!」ヒュウウゥゥゥゥ…
ドカーン!!(内部爆発)
一夏「箒いいいいいいい!!」
そのとき一夏の中で、箒との記憶がよみがえった
―小学生時代―
箒『おい一夏!起きろ!ラジオ体操に行くぞ!』
箒『おい一夏!起きろ!部屋の掃除するぞ!』
箒『おい一夏!起きろ!剣道の稽古するぞ!』
箒『2時間しか寝てないからといって、せっかくの休日をつぶしていいはずがないだろう!!とりあえず走るぞ、一夏!!』
---------------------------------------^
一夏(ありがとう箒…、さようなら箒…。お前のことは忘れない…)ゴー
吉田沙保里「待てー」ゴー
一夏は心はすでにズタズタだった…。休日を潰された小坊のように…。
セシリア「一夏さん!」ゴー
一夏「セシリア!!」ゴー
セシリア「私が来たからにはもう大丈夫ですわ!」ゴー
一夏「油断は禁物だ!さっき箒がやられた!!」ゴー
セシリア「箒さんが!?」ゴー
セシリア「それでも…、それでもわたくしのブルー・ティアーズなら…」シュピン!シュピン!
一夏「そ、そうか!遠隔攻撃なら!!」ゴー
セシリア「おまけのライフルですわ!!」ドン!
吉野沙保里「ビームコンヒューズ(物理)!!」バキッドドーン!
一・セ「!?」
セシリア「わたくしのビットが…」アワアワ
一夏「セシリア、逃げろー!!」ゴー
吉田沙保里「無駄です!!」ドン!(体当たり)
セシリア「ぐふう!!」ヒュウウゥゥゥゥ…
ドカーン!(内部爆発)
一夏「スエェェシィィィリィィィィィアァァァァァァッッ!!」
そのとき一夏の中で、セシリアとの記憶がよみがえった
セシリア『レシピ本に“お好みの量”と書いてありましたが…、お塩はこれくらいでよろしいのでしょうか…』ドバドバー
セシリア『お砂糖の代わりに岩塩を使いましょう…』ドバドバー
セシリア『健康のためにも、塩分は控えめにしておきましょう…』ドバドバー
セシリア『一夏さんのために何か新しい食べ物を作りましょう!…とりあえず、お塩はこれくらい…』ドバドバー
--------------------------^
一夏(ありがとうセシリア…。お前のことは忘れない…!)ゴー
吉田沙保里「待てー」ゴー
一夏の流した涙はしょっぱい味がした…。いつかセシリアが作ってきた“物体”のように…。
鈴「一夏!」ゴー
一夏「鈴!!」ゴー
鈴「2人は!?」
一夏「やられちまった…、秒殺だ...」
鈴「なんですって…!?」
一夏「だから逃げろ…!お前に勝ち目は…!!」ゴー
鈴「2人の敵(かたき)ぃぃぃぃっ!!」ゴー
一夏「やめろ りぃんっ!!フラグ立ってる!!」ゴー
吉田沙保里「遅すぎます!!」バキッ(蹴り入れ)
鈴「いやあああああああっ!!」ヒュウウゥゥゥゥ…
ドカーン!!(内部爆発)
一夏「凰(ファン)!鈴(リン)!イィィィ――――――ン!!」
そのとき一夏の中で、鈴との記憶がよみがえった
鈴『可愛いハトでしょー?酢豚の材料にするんだー』ニコニコ ナデナデ
鈴『可愛い犬でしょー?酢豚の材料にするんだー』ニコニコ ナデナデ
鈴『可愛いグリズリーでしょー?酢豚の材料にするんだー』ニコニコ ナデナデ
鈴『可愛い“人”でしょー?酢豚の材料にするんだー』ニコニコ ナデナデ
外国人『ヘルプミー!ヘルプミー、ボーイ!!』ガチャガチャッ
鈴『シャラップ!』カチッ
外国人『アアアアアアアアアアアア―――――ッ!!』バリバリバリバリ!!
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一夏(ありがとう鈴…。お前のことは忘れない…!)
吉田沙保里「待てー」ゴー
一夏は心の底から叫びたかった…。いつか見た外国人の青年のように…。
シャル「一夏!」ゴー
一夏「シャル!!」ゴー
シャル「僕が来たからにはもう大丈夫だよ!敵はどこ!?」ゴー
一夏「あれです、早くやっつけてください」ゴー
シャル「分かった!」ゴー
一夏「…………」ゴー
<ウワアアアアアアーーーーーーッ!! ドカーン!
一夏「…………」ゴー
そのとき一夏の中で、シャルとの記憶がよみがえった
シャル『タイトル:おやすみ
本文:今日は買い物に付き合ってくれて ありがとー!明日、また学校でね?じゃあ、おやすみなさーいzzz…』AM 00:43
シャル『タイトル:おはよう!
本文:おはよう、一夏!!今日も一日いいことがあるといいね!』AM 04:22
シャル『タイトル:睡眠禁止!!
本文:こら一夏、授業は寝ないでちゃんと聞かなきゃダメだよ?』AM 11:30
シャル『タイトル:見てたよ
本文:さっきトイレでオ○ニーしてたでしょ?学校でそんなことしちゃダメなんんだからね!?」
シャル『タイトル:ちゃんと見てたよ
本文:さっき更衣室でタバコ吸ってたでしょ?
ダメなんだなー、そんなことしちゃ~
千冬先生に言っちゃおっかな~? チラッチラッ
P.S. ちなみに、僕のオススメは“セブンスター”』
シャル『タイトル:なし
本文:ねえ、なんで最近メールしてくれないの?』
シャル『タイトル:なし
本文:返信もしてくれないし…。ぼく、何か変なこと言ったかな?』
シャル『タイトル:なし
本文:なし』
シャル『タイトル:なし
本文:なし』
シャル『タイトル:なし
本文:なし』
シャル『タイトル:なし
本文:手首切りました』
シャル『タイトル:なし
本文:屋上から飛び降りちゃうかも…』
シャル『タイトル:なし
本文:やっぱりメールしてくれないんだね、一夏…』
シャル『タイトル:なし
本文:一夏…ねえ、どうして…?一夏一夏
一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏一夏』
一夏(…………………………………)
吉田沙保里「待て―」
…………………………………………….。
ラウラ「嫁!」ゴー
一夏「ラウラ!!」ゴー
ラウラ「みんなはどうした!?」ゴー
一夏「みんなやられちまった…、あの化け物に…」ゴー
吉野沙保里「こんにちはー」フリフリ
一夏「ラウラ、お前はもう逃げろ!戦って、勝てる相手じゃない!!」ゴー
ラウラ「戦ってみなきゃ分からないだろう!!」ゴー
一夏「いいから黙って引き下がれ!!」ゴー
ラウラ「それはできない!!」ゴー
一夏「どうして!!」ゴー
ラウラ「夫婦とは常に一緒にいるものだ…」ゴー
一夏「ラウラ…」ゴー
一夏「でも、すぐにやられちゃうんでしょう…?」
吉野沙保里「捕まえた!」ガシッ
ラウラ「ぎいいやああああああああああぁぁぁぁあああああああぁあああ!!」バキボキメリバキボキ
一夏「ラウラアアアアアアアアアッ!!」
そのとき一夏の中で、ラウラとの記憶がよみがえった
ラウラ「プリン…?ああ、それならさっき食べたぞ。うまかった」
ラウラ「ハッピーターン…?ああ、それならさっきぜんぶ食べたぞ。うまかった」
ラウラ「ハーゲンダッツ パーティーパック…?ああ、それならさっきぜんぶ食べたぞ。うまかった」
ラウラ「怪我をした小鳥…?ああ、それならさっき食べたぞ。うまかった」
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一夏(ありがとうラウラ…。お前のことは忘れない…!)
吉田沙保里「待てー」ゴー
一夏は運命の残酷さを悟った…。かつて保護した小鳥のように…。
千冬「一夏!」ゴー
一夏「千冬姉!!」ゴー
千冬「他の奴らはどこだ…!?」ゴー
一夏「みんな…、みんなやられちまった…」ゴー
千冬「なん…だと…?」ゴー
千冬「貴様…、よくも私の教え子たちを…!」ゴー
吉田沙保里「すいません…、力が入り過ぎちゃって…」エヘヘ…
千冬「ヘラヘラ笑いおって…、気に食わん…!!」ゴー
千冬「今すぐ私と勝負をしろっ!!」ゴー
吉田沙保里「試合ですか?いいですよー」ゴー
千冬「吉田沙保里!塵と砕けよ!!」シュバッ
吉田沙保里「…………」スゥ――――ッ
千冬「ぬおっ!?」バシュッ!
一夏「千冬姉!!」
千冬「"無想転生"…。悲しみを背負った者のみが成し得る北斗 幻の秘奥義…!」
吉野沙保里「北斗究極奥義『無想転生』の前には『死』あるのみ…」
千冬「ぬぅ…」
吉野沙保里「とどめだ!!」アターッ!!
スゥ――――――ッ
吉野沙保里「ぬおっ!?」ダラダラ
一夏「!?」
吉野沙保里「千冬…。貴様も『無想転生』を…」
千冬「この私も、心に血を染めて悲しみを背負うことができた」
吉野沙保里「何!?」
―どこかの場所―
ピカーッ
男「!北斗七星が…!!」
老人「戦いはすでに始まっている…!」
老人「行こう!我らも世紀末覇者と世紀末救世主の戦いを見守ろう!!」
千冬「名もいらぬ!光もいらぬ!この私の望むものは拳の勝利…!」
千冬「お前を倒して、地上最強の女になることのみ!」
千冬「受けてみよ!我が全霊の拳を!!」
シュオオオオオオオオオオオ!!
吉野沙保里「……!!」
オオオオオオオオオオ…
一夏(千冬姉の“闘気”が消えた…!?)
千冬「天に滅せ―――――い!吉野沙保里ぃ―――――っ!」
ブンッ シュッ!
吉野沙保里「うおあああああああ―――――――ッ!!」バキィ…!!
千冬姉「うおおっ…!?」
男たち「「「おおおおお...!」」」
男「リハク様…、“死兆星”が…」
男2「“北斗七星”も、あんなに光り輝き始めて…!」
老人「そうか…、そうだったのか…。このリハクの目をもってしても、“千冬”という女を読めなかった…」
老人「あの女の、悲しき心を…!」
------------------------------^
千冬「見事だ吉田沙保里…。この織斑千冬を倒すとは…」
千冬「我が生涯に 一片の悔いなし!!」
ドカーン!
一夏「千冬姉―――――っ!!」
そのとき一夏の中で、姉・千冬の記憶がよみがえった
千冬『弱い…、弱すぎる…』(モンド・グロッソの対戦相手に対して)
千冬『力こそ正義…!』(モンド・グロッソ優勝後のインタビューに対して)
千冬『強くなりたくば喰らえ!!!』(教官時代、ドイツ軍に対して)
千冬『色を知る年齢(とし)か!!!』(朝、女子生徒(裸)と寝ていた弟に対して)
千冬「我が生涯に 一片の悔いなし!!」(NEW!)
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一夏(千冬姉様…、見事な最期でしたぞ…!)ゴー
吉田沙保里「待て―」ゴー
千冬は風になった…。このとき一夏がとっていたのは敬礼の姿であった…。
一夏(千冬姉までやられちまった…。もう、ダメなのか…?)ゴー
???「大丈夫か?一夏」ゴー
一夏「お前は…」ゴー
一夏「モッピー!モッピーじゃないか!!」
モッピー「モッピー知ってるよ、ヒーローは遅れてやってくるってこと」ムフーン…
一夏(どうして裸なんだ…)
吉田沙保里「私の邪魔をするなら、容赦しませんよ!!」ビシュンッ!
モッピー「モッピー知ってるよ、キミじゃモッピーを倒せないってこと」ムフーン…
吉田沙保里「やあっ!」ブン
ピシュン!
一夏(消えた…?)
吉田沙保里「そんな…、いったいどこに…?」キョロキョロ
モッピー「フフフ…」ピシュン!
吉田沙保里「後ろ!?」
ガシッ!
一夏(モッピーが後ろから相手をホールドした…!)
モッピー「モッピー知ってるよ、きみの動きは遅すぎてあくびが出そうだってこと」ブッ
一夏(屁が出た…)
モッピー「このまま…、落とす!!」
ゴオオオオオオオオ!!
一夏(すごい!相手をホールドし、逆さまに回転しながら地面に落ちていく!!)
ドッカーン!
モクモクモク…
一夏「やったか…?」
吉田沙保里「笑止千万!」ムキズ
モッピー「」チーン…
一夏「むおおおおおっぴぃぃぃぃっ!!」
そのとき一夏の中で、モッピーとの記憶がよみがえった
モッピー「モッピー知ってるよ。メシマズが作った料理は何も食べない方がいいってこと」ムフーン…
モッピー「モッピー知ってるよ。ニクミ―の出番はそんなにいらないってこと」ムフーン…
モッピー「モッピー知ってるよ。シャルがストーカー気質のメンヘラだってこと…え、もう知ってる?」
モッピー「モッピー知ってるよ。ハッピーターンを食べたのはラウラだってこと」ムフーン…
モッピー「モッピー知ってるよ、法律的にも倫理的にも姉弟どうしで結婚するのはありえないってこと」
モッピー「モッピー知ってるよ、ヒロインの中で一番かわいいのは箒ちゃんだってこと」ムフーン…
--------------------------------^
一夏(ありがとうモッピー…。お前のことは忘れない…)
モッピーは大切なことを我々に教えてくれた…
ありのまま(裸)に生きること…
気に入らない奴はdisっといた方がいいということ…
そして…、ヒロインの中で一番かわいいのは箒だということである…!
ファ―ス党バンザイ!!幼馴染バンザイ!!
吉野沙保里「織斑一夏、覚悟!」
一夏「ま、待ってくれ!俺を[ピーーー]前に教えてくれ!!」
吉野沙保里「なにをですか…?」
一夏「俺の命を狙う理由をだ!!」
吉田沙保里「……………」
吉野沙保里「いいでしょう…。冥土の土産に教えてあげましょう…」
「あれは今から少し前のこと…」
---------------------------------^
―2015年8月―
プロデューサー「いや~、お疲れちゃん🎵良い歌だったよ~?」
吉田沙保里「そんなことないですよ…」エヘヘ…
プロデューサー「あの歌ならオリコン上位も狙えるかもね~」
吉田沙保里「もう!あんまり誉めないでくださいよ~!」ドン!
プロデューサー「うわああああああああっ!!」ドンガラガッシャーン!
レコーディングスタッフ「「「プロデューサー!!」」」
私はレスリングの活動の傍ら、歌手デビューの話が進んでいた…
評論家からの評判もよく、音楽アーティストの仲間入りも夢ではなかった…
しかし…
スタッフ「大変だ!男でISを起動できることで有名な 織斑一夏 がシングルを発売したぞ!!」
吉野沙保里「え!?」
悲劇は起きた…
そのころ、すでに世の中の視線は私ではなく、ISを起動することができる初の男性、織斑一夏…つまり、あなたに注がれていた…
あなたが発売した『IS起動できるもん🎵』のDLを合わせたCDの売上は世界1位を誇った...
特にイギリスで売れた…。というよりひとつの財団が買い占めた…。2億枚。
それに対して私のCDの売り上げはまちまちだった…。
まあ別に、対抗する必要も気にする必要もなかったんだけれど、私は許せなかった…
「どうして小さいころからレスリングを頑張ってきた私が、高校入学前に偶然ISを起動させただけでマスコミにチヤホヤされる男子高校生に負けなきゃならないんだ」って…
吉野沙保里「そして私はあなたを倒すことを誓ったのよ…」
一夏「そんな理由で…!」ワナワナ
一夏「貴様、人が死んだんだぞ!!いっぱい人が死んだんだぞ!!」
吉田沙保里「お前もその中に入れてやるってんだよ!!」
一夏「遊びでやってんじゃないんだよ!!」
ガキィィィィィィン…
吉田沙保里「なっ…?」
一夏「お前だけは…!!」
鈴の声『焦り過ぎよ、だからいけないの』
一夏「え…?」
ピキューン…
千冬『パワーがダンチなんだよ、そん時は…どうすればいい?』
一夏(千冬姉…?)
一夏「…………」
一夏「俺の体を…皆に貸すぞ!!」ドゴオオ!
鈴『それでいい…!一夏!!』
シャル『現実の世界では生き死にに拘るから…一つのことに拘るんだ…!』
栄和人監督『ダメよ!!』
一夏「まだそんなことを言う…!」
千冬『栄!おどき!!』
ラウラ『おっさんには分からないんだから…』
箒『そう、今は一夏に任せるんだ…』
栄監督『いやよ!沙保里は…』
シャル『なんでそう…、頭だけで考えて…』
シャル『そんなんじゃ…疲れるばかりじゃないか…』
栄監督『だって…そうしないと…あたし…』
シャル『一夏が見ているものを見てごらんよ…』
吉田沙保里「キシャー!」
シャル『あの人だって、すぐにこうして出会えるのに…』
栄監督『ホント…?』
シャル『うん…』
吉野沙保里「びゃ、白式が…、どうしたんだ…?」
ピュワーン… ピカーッ!
吉野沙保里「私の知らない武器が内蔵されているのか…?」
一夏「分かるまい…、戦争(レスリング)を職業にしているあなたには…!」
一夏「この、俺の身体を通して出る力が…!!」
箒『一夏は、その力を表現してくれるマシーンに乗っている』
ラウラ『白式にな…』
吉野沙保里「女の声…?」
モッピー『モッピー知ってるよ。白式は人の意志を吸い込んで自分の力にできるってこと』ムフーン…
一夏「まだ、抵抗するのなら…!」
ピキュン!ガシン!
一夏「うおおおおおおおおおおっ!!」ドゴオオオオ!
吉野沙保里「ジ・オ、動け!ジ・オ、なぜ動かん!?」
ゴオオオオオオ!!
一夏「ここからいなくなれーっ!!!」
ドゴオオオオオオオ!!
吉野沙保里「ぐふっ…」
吉野沙保里「私だけが死ぬわけがない…」
吉野沙保里「貴様の心も…一緒に連れていく…」
吉野沙保里「織斑…いち…か…」ガクッ…
ピカーッ…
一夏「あ…、光が…、広がってゆく…?」
楯無「一夏くん…?」ゴー…
ガシッ
楯無「一夏くん、大丈夫!?」ガシッ
一夏「…………」
一夏「…………は?」
一夏「…………大きな星が点いたり消えたりしている…」
一夏「ははは…、大きい…。彗星かな…?」
一夏「いや違う…、違うな…。彗星はもっと、バアーって動くもんな」
楯無「あ…、あ…」ガタガタ
楯無「簪、聞こえる?一夏くんが…、一夏くんが…!」
IS<インフィニット・ストラトス>
~星を継ぐ者~
完
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