少女「女子中学生が好きって君は…」(57)

少女「病気な上に犯罪…それ…」

男「俺は一言もそんな風には言ってない」

少女「失敬、病気は違った」

男「う、ん…?」

少女「脳に先天的な異常があるんだね」

男「おい」

少女「脳に先天的異常を持つ犯罪者さん、でよかったっけ?」

男「お前なぁ…」わなわな

少女「ははっ、冗談冗談」

男「ぐっ…大体な、法整備がなってない頃はな、今でいう女子中学生ほどの齢の奴はほとんどが結婚してたんだよ」

少女「ほう」

男「有史以前に遡ればな、きっと生理がくるかこないかのころにはもう事をいたしてたはずだ」

少女「……」

男「つまりだ、人間は本能的にその年齢くらいの女、の子、に…」
男(あ、れ? 俺は何を力説してるんだ…?)

少女「要約すれば、女子中学生ほどの年齢の女の子を孕ませたいわけ、だね?」

男「違う! 違う! 俺自身は全くもってそんな風には思っていない!」

少女「さっきみたいな理論を、女子中学生ほどの年齢の女の子の前で振りかざして…」

男「ぐっは…」

少女「何が違うの?」

男「それは…」

少女「私を犯す気なんだろ?」

男「まてまてまてまて!」

男「そういうわけじゃない!」

少女「じゃあどういうわけさ?」

男「お、俺はただ一般論をだな…」

少女「あんな理論を一般といって公衆の面前で晒せるのか?」

男「いや、待て! 一般論というのは世俗で普遍的と判断される理論の事であって、それを公衆の面前で晒せるかどうかとは関係がない、はずだ…ぁあ、じゃなくて!」

少女「?」

男「ダメだ、さっきから俺は墓穴を掘ってる…」

少女「よく気付いた!」

男「うるせー! とにかく! あんな理論振りかざしてお前を犯そうなんて考えてない!」

男「お前はほんっとに…近所のよしみで家出してる少女をかくまってやってる俺の身にもなれ…!」

少女「ははは、失敬失敬」

男「ったく、毎回しょうもない下ネタ会話させやがって」

少女「いやぁ、なんというかね、いつヤられてもいいようにっていう自分自身の覚悟というか…」

男「それじゃまるで俺がお前を手篭めにする気なのが大前提であとはタイミングの問題、みたいな言い方だな」

少女「えっ、そうなんだろう?」

男「帰らせるぞ」

少女「じゃあなんでわざわざこんな女子中学生を家に招き入れるんだ?」

男「うーん…そういわれると…」

少女「一般論でいえば下心以外に理由が見えないぞ、一般論でいえば」

男「違うってば!んー…そうだな…、強いていうなら……似てるから、かな」

少女「それは私の今と君の少年期が、という意味でか?」

男「うん、まぁそうだが…詳しくは気にするな」

少女「…女装癖でもあったのか」ボソッ

男「おいまて、外見の話じゃあない」

少女「まぁ感謝してるよ、実際」

男「そうかよ」

少女「君のためなら、本当にこの身体を差し出すことも厭わない」

男「そうかy、いや…まてまてまてまて」

少女「日頃から世話になっているし、少しくらいなら、な…?」

男「だ、だからそんな気は…」

少女「私じゃ、不服か……?」

男「そそそそ、んな問題じゃなくてだな…」

少女「……ふふ、冗談冗談」

男「ったく…最近の女子中学生は…」

少女「君なら手を出さないだろうと踏んでのことだよ」

男「そうですかいそうですかい、確かに俺以外相手ならすでに肉便器だったかもしんねーな」

少女「肉、便器? なんだそれは?」

男「え、いや…なんでもない…」
男(頭回るし大人びた口調だけどこいつもまだ中学生だもんな)

少女「あぁ、もしかして肉欲のはけ口として便器のように扱われる女性のことか?」

男「…お前、わかってやってるだろ」

少女「君は私を肉欲のはけ口として便器のように扱ったりしないだろ?」

男「しないよ…というかわざわざそんな言い方すんなよ…」

少女「ふふふ、失敬、でも私は幸運だな!」

男「そうかー?」

少女「ふふふ、そうなんだ!」

男「ふーん…」
男(無邪気にしてりゃ可愛いもんだな…なーんて)

ブンブン

男「…飯、くうか」

少女「うん!」

男「何が食べたい?」

少女「それは家主の君が決めるべきだ」

男「そうか、なら、冷蔵庫と相談だな…」ゴソゴソ

ひき肉、豚バラ、玉ねぎ、人参、キャベツ、もやし、卵…

男(なかなか潤ってるな、我が冷蔵庫)
男(でも、凝ったもの作るのは面倒だから…)

男「野菜炒め!」

少女「…そうか」

男(はぁ…)

男「ハンバーグ!」

少女「! …そうかっ」パアア

男(わっかりやっす!)

男「ハンバーグな、わかったわかった」

少女「いや悪いな、なんかねだるような形になってしまって」テレテレ

男「かまいませんよ…その代わり手伝うんだぞ」

少女「もちろんだ、もちろん!」

コネコネ

男「まさか一人暮らしでハンバーグ作ることになるとは…」

少女「二人暮らし、だろ?」

男「お前、住人にカウントすんのかよ…」

ジュー

少女「そういえば私は夕ご飯代はもらってるんだぞ?」

男「律儀な家出人だこと…」

少女「むぅ…この前もいったが、私は厳密には家出人じゃないんだぞ!」

男「…あぁ、すまんすまん」

少女「まったくもう…」

ジュー

男「…ほら、もうできるからコタツの上片付けて箸とお茶準備しといてくれ」

少女「ん…わかった」

男「おまちどう!」

少女「やた!」

男「熱いうちに召し上がれ」

少女「いっただきまーす」

男「いただきま、…っておい」

少女「む?」モグモグ

男「…箸、反対じゃねえか」

少女「むぐ…ゴクン、君は三十年以上もこの日本で生きて、未だ箸を持つ向きがわからないのか? お箸とはこのように尖っているほうを下にして持つものだろうに」

男「そうじゃねえよ! お前が使ってんの、俺の箸じゃねえか!」

少女「? あぁ、すまんそういうことか……」

少女「間違えた、みたいだ…」シュン

男「…お、おう、…いやまぁそんなに気にs
少女「そのっ! ……気に、さわったか…? その、嫌なら今洗って交換する…」

男「い、いや、いや…そこまで気にしてはいないんだけど……すまん…」

少女「………そうか?」

男「う、うん、大丈夫だ」

少女「そうか、ならよかった!」パク モグモグ

男(こ、こいつううううう……)

男「……で、さっきの話だけど」

少女「は、箸の話か…?」オドオド

男「違う違う! さっき飯作ってる時にいってた話!」

少女「んー? あ、夕飯代の話か! そうだそうだ、私は夕飯代もらってるんだし、直接お金渡すのもなんだから今度の買い出しにでもついて行こうかと」

男「ばか、そんなのはいらないよ」

少女「む? ばかとはなんだ、ばかとは」

男「それはお前が小遣いにでもしとけ」

少女「しかし、それだと何か悪い気が…」

男「三十過ぎの収入のあるおっさんが女子中学生から飯代ふんだくるほうが悪いだろうに」

少女「うーん……」

男「ま、買い出しについてきたいならそれは止めないけどな」モグモグ

少女「そうか、なら予定があえばついていくぞー!」

男「まぁ好きにしてくれ」

少女「うん!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

男「ごちそうさま」
少女「ごちそうさまでした」

少女「いやー、美味しかった! 料理上手な一人暮らし青年、さすがだな! 主人公補正だな!」

男「補正じゃなくてデフォルトだ」

少女「洗い物は任せてくれ!」

男「ん、いいのか?」

少女「それくらいはな、しとかないと」袖まくりまくり

男「そうか、じゃあ洗い物は居候さんに任せるかね」

少女「お任せあれ」テトテト

ジャー ゴシゴシ

男「おーい、台ふきんパース!」

少女「はーい」ポーン

男「よっ、と」

フキフキ

ジャー ガチャガチャ

男(さて、テレビでもつけようか) ポチッ

ニュース番組
テロップ
「特集・見えにくい虐待、ネグレクト」

アナウンサー「さて、今日の特集です」

アナウンサー「老人や子供の世話を怠るネグレクト、周囲には分かりづらく…」ウンヌンカンヌン


男「ネグレクト、ね…」チラ

少女「~♪」フキフキ

男(…考えすぎだな、お金はもらってるっていうし)



少女「お、ニュース?」

男「ん、ああ」
男(チャンネルチャンネル…ない)

少女「…ネグレクト、か」

男「う、ん、そうだな」

少女「……」ジー

男「……」

少女「……」ジー

男「お前はさ、その……」

少女「ん?なに?」パッ

男「……いや、なんでもない」

少女「……ふふ、心配してくれてるのか」

男「それは、い、いや、違わんけど…」

少女「ふふふ、大丈夫…! うちは母さんだけで忙しいんだ! 最初にいったろう?」

男「そう、だよな」

男「……今日は、どうすんだ?」

少女「んー、今日は帰る。 母さん帰ってくるし」

男「そうか、遅くなりすぎないうちに帰るんだぞ?」

少女「わかっているよ」ニコッ

男「よかったら送っていくぞ」

少女「……じゃあお言葉に甘えよう、かな」

男「ふふっ!よし、じゃあちょっと待ってろ」

書き溜めないので遅くてすいません
即興オナニーです
オチだけ考えて書き始めました

男「……よし、いくか」

少女「うん!」

ガチャ バタン

~~~~~~~~~~~~~~~~~

男「……」テクテク

少女「……」テクテク

男「……」

少女「……なぁ?」

男「ん?」

少女「手を、つながないか?」

男「おう、う、ん? …はぁ!?」

少女「いやか…?」

男「そうじゃなくて、そうじゃなくて!」

男「なんでそんな急に…」

少女「物事とはいつも急に起こるものだ…ぞ?」

男「そ、それにしたって…」

少女「どうするんだ?」

男「いや、いやいや、でもさ…手を? つなぐ、のか? なんで?」

少女「なんでだと思う?」

男「わからん…」

少女「それはな…」

男「それは…?」

少女「それは、君がーーー」


少女「それは、君が、…君がそうやってあたふたするのを見て楽しむため!」

男「……は?」

少女「いわゆる冗談だよ、冗談」ククッ

男「おっ、前は……!」

少女「女性に耐性がないみたいだな」

男「くっ、お前は、ほんとに…! はぁ…」

少女「ふっふーん♪」

男「……」テクテク

少女「おっ……ここまででいいよ」

男「ん、そうか」

少女「今日は、ありが…いや…」

男「? …なんだ?」

少女「今日も、ありがとう」ニコッ

男「あぁ」ニヤッ

少女「はは、気味の悪い笑顔だな」

男「ほっとけ…」

少女「ははは」

男「……」ムスッ

少女「はは…はぁ、……なぁ?」

男「…今度はなんだ?」

少女「明日も、明後日も、そのまた次も…、遊びにいっていいか…?」

男「……おう」

少女「そうか!…ふふっ!」

男「その代わり!」

少女「その代わり……?」

男「自分の貞操くらいは自分で守るこったなぁ!」

少女「……おい、やっぱり君は……!」

男「……ま、冗d
少女「わあああああああああ、変態だああああああ」

男「!? お、おい!」バッ

少女「むぐぅ!?」

男「ちが、ち、違うってば! 冗談だって!」

少女「んー!んんーっ!」バタバタ

男「あぁ、すまん…」パッ

少女「……はぁはぁ」

男「すまん…けど、急に騒ぐから……」ワタワタ

少女「……っ」フルフル

男「…お、おい……」



少女「……ぷふっ」

男「お、お、お……?」

少女「じょ、冗談だよ…ふははっ…!」クスクス

男「…………あれは冗談じゃすまねえよ…!!」タラー

男「……お前の恐ろしさはよくわかった」

少女「失敬だな」

男「はいはい…」

少女「まぁ確かに気をつけるべきだな、私はいつでも通報できるように携帯の1番のショートカットキーに110番を登録しているから」

男「……それ、俺に種明かしして大丈夫なのかよ」

少女「君ならそんなことしない、と信頼してるからな」ニコッ

男「俺ならそんなことできない、ってタカをくくってるんだろ…」ハァ

少女「減らず口が絶えないな、君は…」

男「お前がいうな!」

少女「んふふ」

男「はぁ……まぁいいや、とりあえずあと数十mとはいえ気を付けて帰るんだぞ」

少女「うん、ここまでありがとう」ニコッ

男「おうよ! じゃあな…また、明日」

少女「ああ……また、明日!」

テクテク
男「……」



少女「……ふふ」

カチャカチャ
ガチャ

少女「ただいまっ…!」

バタン


男「……」テクテク



男「ふー…」
男(今日の大にぎわいも、終わったな…)

男(さびしいもんだ、帰り道…おっさん一人…)


男「……」テクテク

男(なんて、)

男(哀愁漂わせるにはまだまだ青すぎるな、俺じゃ…)ククッ

少女「今日はね、ハンバーグを食べさせてもらった」

少女「うん、うん…美味しかったよ? ふふっ!」

少女「いつも思うけどね、男の一人暮らしだもん。 料理上手にもなるさ」

少女「たくさん冗談もいいあったんだ」

少女「お互い踏み込みすぎてちょっと危険な雰囲気だった!」

少女「…ち、違うよ! そういう意味じゃないぞ!?」

少女「まぁなんにせよ、安心してよ母さん。 やっぱあの人はいい人だ」

少女「心配はいらないよ? …多分」ククッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ガチャ

男「ただいまー、っと…」 バタン

男「ふーぅ……」

シーン

男(静かだ…)


prrrrrrr…prrrrrrr…


男「! っと思った矢先に……はい、もしもし?」

男「あー、はいはい。 あと…そーだな、3日ぐらいで原稿あげるから…」

男「ちょっとくらい大目に見てくださいよ、ね? 俺が仕事遅いのはデフォルトだからさぁ」


男「いや、ほんと申し訳ないとは思ってるんだ…うん、うん…」

男「大丈夫、大丈夫! やることはやるってば、俺も生活かかってるんだ」

男「………あー……ま、まぁ改善策くらいは考えとくよ……」

男「はーい、…はいはい、ありがとございます。 そしたらまた」 プツッ


男「……はぁ」
男(風呂入って、仕事片付けっかな…)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

チャポン

男「はぁああ…ふぃぃいい………」

俺(皆さんおまちかね、おっさんの入浴タイムだよ!)



男「………」
男(あいつ…大丈夫かなぁ…)

男(ていうか俺も片想い中の少年みたいだなぁ…キモイなぁ…)

男(でも、心配だ……「今日は帰る。母さん"帰ってくるし"」なんて初めてあいつの口から聞いたしな…)

男(……どんな母親なんだろ) ブクブク


男(ま、子から察するに美形なのは間違いないな…多分……うん)

男(んー、でも待てよ…女の子は男親に似るっていうし…)

男(……それも独り身のおっさんには根も葉もない都市伝説のように聞こえるけどな)


男「はぁあーあ……」


男(わっかんないなあ……)

男(ほっとかれてないんなら、どうされてんだよ…あんな、ほとんど毎日毎日人の家に来て……)



男「……いじめられてたりすんのかなぁ」

チャプン


ザバァ

男(ダメだ…のぼせるのぼせる……)

男(長風呂はこたえるわ、おっさんには…)


ガチャ  バタン


男「……」フキフキ
男(……聞いてみるか、本人に…明日……)

男(それとなく、それとなく聞こう……お互い事情を知らなすぎる)

男(知ることは大切だからな、うん)

フキフキ

男「さて、仕事仕事」

ポチ  カタカタカタ

男(……食い扶持稼いどかないと…食費倍だからな、ここんとこ)

カチッ  カタカタ…

男(俺は…保護者かよ)

男(……もうあいつ養うのが半分当たり前になってるもんな)



男(反面教師、ってやつなのかもな…)フフッ


明け方近い深夜…

カタ…カタカタ…ターンッ

男「ぅ、し…」ノビー
男(3日ぐらいっていったけど今日完徹したら終わるな、これは)

男(あと2日、は…有意義に使わせてもらいます…!)

カタカタ…

男(まぁ寝倒して終わるとは思うけどな)

男(それも俺なりの有意義な休暇、だ…)

カタカタ…

男「……」

カタカタ…カタ…

男「……」

カタカタカタ…タンッ

男「…っし!」
男(終了!)

男(どっと疲れた…!)

男(ミルクティー…癒しのミルクティーを…!)

ガサゴソ


リプトン「すっからかん」

男(在庫切れかよ…) ッチ

男(あーあ……)

男(食材はまだあるけど…買い物いかないとなぁ……)


~~~

男「ま、買い出しについてきたいならそれは止めないけどな」モグモグ

少女「そうか、なら予定があえばついていくぞー!」

~~~

男(……ま、買い物にいく理由はあるからいっか…)

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