兵隊「出兵でしゅっぺい」(16)

兵隊「自分は明日死ぬのでありましょうか」

兵隊「あー、いくら最後の宴会になるかもしれないからってあんなこと言うんじゃなかったであります・・・」

ナ、ナンダキサマ?!! ドコカラハイッテキt グワァ-!!

兵隊「そ、外が騒がしいであります!何が起こったでありますか!?」

侍「助太刀いたすぞ兵隊殿」

兵隊「侍殿!?どうしてここに!」

侍「友を助けるのに理由なぞ不要」

兵隊「…侍殿」

侍「それに…実はまだ兵隊殿に伝えねばならんことがあるのでござるよ」

兵隊「…なんのことでありますか?」

侍「……」

侍「拙者…『過去から来た』って言ったら笑う?」

兵隊「え…?」

TV『物語はクライマックスへ!侍の秘密とは、兵隊の未来やいかに!次週「―大目本帝国万歳!―」』

男「これたぶん打ち切り…」

男「…うん今日も…平和だな」

男「発表日か…大丈夫、あれだけ頑張ったんだ。きっと合格してる」

【合格発表掲示板】

男「…あった!あったぞ!…ついにやったんだ…合格したんだ!エリート学園に!」クシャ

男「辛かった苦節十余年…ここまで長かったよ…男と言うだけで奴隷のように扱われ… 学校に行くだけでも大変だった…」

男「でもそれも今日までだ。今日からは僕も一人の学生として生きていけるんだ!」

人狼姉「おー!弟よ、受かってたみたいだな!」

吸血鬼姉「おめでとう」

男「狼姉にヴァ姉もわざわざ来てくれたんだ。こうして無事合格できたのも姉さんたちのおかげだよ。ほんとうにありがとう」

狼姉「ああ、流石にアイツは来れなかったが、おめでとうってさ」

男「そういう約束だったからね」

狼姉「あのヤロー死ぬほどグズりやがってメチャクチャ大変だったんだからな…」ボンヤリ

ヴァ姉「野郎ではないけど」

狼姉「こんな時まで細けーこと言うなよなぁ、まったくよー」

犬耳の獣人「せんぱーい!見たッスよ!おめでとうッス!」

男「後輩?!わざわざ来てくれたんだ!ありがとう」


ヴァ姉「アレはなにかしら?」

狼姉「せめて人扱いをだな…」


後輩「あー、いや、私用もあったんッスけどね」

男「?」

男「ご親戚の方が?」

後輩「いえ、自分の」

男「ん?自分って…後輩の?え…受けたの?そもそも、後輩はまだ受験じゃ」

後輩「飛び級したッス」

男「」


狼姉「あらま」

ヴァ姉「…犬風情が」


男「あ、ああ、そういえば頭良かったよね、ものすごく」

後輩「ちなみに!自分も受かってたので、これからはずっと一緒ッスよ!」

男「」


ヴァ姉「聞捨てならない単語が聞こえたわね」

狼姉「おいおい、今日は抑えてやれ。オレたちからの入学祝ってことでさ」

ヴァ姉「」ギリッ

ヴァ姉「…」ツー

狼姉「そこまでか…」


男「…うん…まぁ喜ばしいことなんだけど…そうも簡単に…僕が青春を犠牲にして手に入れたものをこうもあっさり…」

後輩「んなッ!なんで涙目になってるッスか!?そんなにいやなんスか…?」

男「いや、そんなことないよ。うれしいさ。後輩は僕を対等に扱ってくれた唯一の友達だったからね」

後輩「ならよかったッス!これからもよろしくお願いします、ッス!」

男「こちらこそよろしくね」

ヴァ姉「社交辞令は済んだようだし、もう帰りましょう」

狼姉「おいおい大人げねーな」

後輩「ほぁッ!?誰ッスか!?こちらのおねーさん方は!?」

男「ああ、この二人は」

ヴァ姉「この子の主人よ。それ以上私の所有物に近寄らないで」

後輩「」

男「ちょっ何を」


狼姉「何言ってんだお前は」

ヴァ姉「何もおかしくはない、弟は姉のもの、それは自然の摂理であり真理」

狼姉「お前いつもは冷めてる癖して稀にとんでもないこと言うよな」

狼姉「オレたちは両方こいつの姉だ、別に奴隷じゃないから安心しな」

男「的確な説明助かるよ…」

犬後輩「そうなんスか…心臓止まるかと思ったッス、いざというときは逃避行しようかと」

狼姉「あの一瞬でそこまで考えたのかよ…こいつも只者じゃねぇな」

ヴァ姉「夢物語ね。私から逃げ切るなんて不可能よ」

狼姉「なんでお前は張り合ってんだよ」

男「そしてなぜ当事者の僕がおいてけ堀くらってるの?」


狼姉「ああ、そうそう、本題忘れてた。これから家「ダメ」

狼姉「まだ何も「絶対にダメ」

狼姉「…」

ヴァ姉「…」


男「そういえば、家でお祝いしようかと思うんだけど後輩来てくれる?」

ヴァ姉「!」

狼姉「あ」


後輩「えッ!いいんスか!!」

男「もちろん「ダメ」だよ」


男「」

後輩「」

ヴァ姉「…」


狼姉「うぉい!?空気が凍りついちまったじゃねえか!お前の声真似はシャレにならん!」

狼姉「はぁ…実はもう準備してあるんだよ、今日はこっちに帰って来い」

男「あれ?そうなの?」

ヴァ姉「当然でしょう。約束は果たしたのだからもう別居の必要はないわ」

狼姉「別居て…まぁそういうことだ。実家からの方が近いんだし、それにアイツが…」

男「…あー」

後輩「あのぉ…話についていけなくて、端的に言っちゃうと寂しいッス。混ぜて欲しいッス」

狼姉「お、おお…素直だなお前。嫌いじゃないぞ」

ヴァ姉「雌犬には関係ないこと」

後輩「ヒドイッス…」

狼姉「お前は少し自重しろ」

男「言い過ぎだよヴァ姉」

ヴァ姉「…」

男「後輩は僕の唯一の友達なんだから」

後輩「セ、センパイ…!うれしいッス!一生ついていくッス!センパイ…いえ、アニキッ!わふっわふっ!」スリスリ

男「そんな大げさな、アハハ「良い話風にしようとしてるけど、他に友達居なかったの?」ハグゥァッ!」

狼姉「オレでもスルーしたのにお前ってヤツわーッ!?」

後輩「アニキー!!」

男「良いんだ…狼姉さん…事実だし、でも一人は居たんだ…僕は、幸せ、だったよ…」

後輩「アニキッ!死んじゃいやッス!」

男「犬後輩……、僕と…ま…まともにしゃべってくれたのは…君だけだった……。き…君といたこの数年……わ…わるく…なかったよ……。留年…しない…ようにね…… 後……輩……」

後輩「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

クスクス ナニアレ- ミチャイケマセン

狼姉「おい笑われてんぞ」


ヴァ姉「すぐに人工呼吸しなきゃ」

狼姉「お前も何言ってんだ!?」

ヴァ姉「気道確保」クイ

男「うぐッ」グン

ヴァ姉「大丈夫?すぐ楽にしてあげる」ムンズ

男「へぁ!?へぇふぁん?!あっへ!!ふぉーはんはから!!」

ヴァ姉「では頂きます」

狼姉「本音が出やがった!?」

後輩「衆人環視の中での羞恥プレイwith近親…薄い本が熱くなるッス!」

狼姉「お前も止めろよ!!」

同じスレって立てちゃ駄目なんですかね?
NGで荒らされてることに気付いてなくて、こっちにも試しに書いてみたかったんですけど…

過疎と聞いたので両方見てる人はいないかと…他にも立て逃げしていいとか荒らしが少ないとか、きいたので
ちなみにコテハン変えて別のスレなら立ててもいいんですかね?

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