【艦これ】艦娘に対する各種実験の報告 (54)
艦隊これくしょんの二次創作です
以下の内容を含みますのであらかじめご了承ください
1. 負傷、轟沈、対立描写
2.精神的な攻撃に関する描写
3. 拷問、尋問およびそれに類似する内容
4.キャラ崩壊
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446562530
実験主旨
1.練度上限に達している艦娘の忠誠度、優先順位の確認
実験内容
練度が上限に達している艦娘の忠誠度を調べるために練度の高い艦娘数名を対象に調査を実施。保護欲・独占欲の高い姉妹艦が突如着任し、自分の立場が変化した際の対応を確認する。実験の過程においては複数のプロセスにより、ストレスを与えどのような反応を示すか適宜確認するものをする
実験段階1(ケッコンカッコカリの機会喪失)
実験対象
練度99計4名:北上、扶桑、千歳、天龍
姉妹が着任し、実験により徐々に自分の立場が失われていくのに際してどのような反応を示すのか確認する
提督「カッコカリの指輪を売って人員を増やしました」
北上(練度99)「うーん、大井っちが着任できるのはいいことですが、別に全部売らなくてもいいんじゃない?」
提督「着任当初から大井さんが来てほしいとおっしゃっていたので」
北上「うん、まあそうなんだけどさ」
提督「加えてうちの人員不足は深刻ですから」
扶桑(練度99)「人員の増加は確かに必要ですけど」
千歳(練度99)「指輪ならまたどこかでもらえばいいじゃない」
天龍(練度99)「細かいこと気にすんなって、これからも長い付き合いになるんだしよ」
提督「人数が増えますがこれからもよろしくお願いします。明日以降ですが、それぞれの姉妹艦を対象に先輩として練度最低30までの引き上げを目的とした基礎演習、遠征をお願いします」
扶桑「事務関連はどうされるのですか?」
提督「通常業務が私が対応、緊急時には適宜手伝いをお願いします」
天龍「別にいいけどよ、なんで練度30までなんだ」
提督「目安として定めているだけです。その後は班分けなどで対応します」
千歳「部屋はどうしましょうか?」
提督「かなり空きがあるので個室でも相部屋でも構いません」
北上「ん~、相部屋かな~」
扶桑「…あの提督」
提督「はい?」
扶桑「明石さんから伺ったのですが、指輪から上限開放の形式が変わるというのは本当でしょうか?」
提督「ええ、指輪である必要性がないので変えるそうですよ。確かブレスレットと聞いています」
北上「いつからだっけ?」
提督「もう変わっているはずですよ、確か数日前から」
天龍「お、おう」
提督「今後はもう指輪では製造しない予定とのことです」
Phase 1
指輪からカッコカリの形態を変更させ、指輪を得る機会が無くなったことを初日より明示する。
なお、開発は可能という安易な発想を捨てさせるためにのちに人員移動により支給のブレスレット以外の手段を喪失させる
千歳「まあ、カッコカリだし、指輪よりもおいしいお酒のほうが嬉しいしね」
北上「指輪ほしくなったらその辺で買えばいいしね」
扶桑「…そうですね。上限開放は可能ですし」
天龍「ま、俺がさっさと開放して練度もっと上げてやるよ」
実験段階1: ケッコンカッコカリの機会喪失。
所詮、カッコカリと考えストレスを感じていない可能性があるため、2段階目より以下を追加、徐々に「 」を与えていく
1. 同性である姉妹からの執拗なアプローチ、左記に伴う人間関係の縮小
2. 連敗の重なりに伴う提督の地位の低下
3. 提督に対する民間女性からのアプローチ
初日終了
このような感じで淡々とほのぼとした実験風景を描ければと考えております。
至らない部分も多々あるかと思われますが何卒よろしくお願い申し上げます
実験段階2(同性による過剰スキンシップ)
一般的な常識を持つ高翌練度の艦娘に対して同性愛の疑惑が濃い姉妹艦との共同生活を義務付ける
北上「大井っち、少し重いって」
大井「んふふふ、もうちょっとだけお願いしますね」ギュー
北上「定例報告遅れるって」
大井「なら手だけ握っていきましょう」
北上「もー、なんで手握りながら首筋なめるのさ」
大井「北上さんが美味しそうなのが悪いんです♪」ペロリ
北上「うわ、報告行くのに、ベタベタだよ。髪にもついているし」
提督「千歳さん。いいお酒が入ったので今晩いかがですか」
千代田「駄目!お姉は今日は私と一緒なんだから!」
千歳「こら、提督に失礼でしょ。もしよろしければご一緒に」
千代田「…」
提督「いえいえ、せっかくの姉妹の時間を邪魔するのもあれなので、もしよろしければこちらお二人でどうぞ。いつもお世話になっていますので」
千歳「す、すいません」
千代田「わ、美味しそうだね。お姉」
千歳「…そうね、大事にいただきましょう」
千代田「お姉、好きなだけ飲んでいいからね。酔っても私がいるから」
天龍「提督、獲物研いでくれるか?」
提督「執務後であれば構いませんよ」
龍田「あら、提督さんが研いでるのね」
提督「ええ、まあ、このくらいしかできませんが」
天龍「酒あるか?」
提督「ええ、いつもの棚に」
龍田「あら~研ぎながらお酒は駄目よ~」
天龍「ちげえよ、俺が横でなんで話しながらコイツが研いで聞いているだけだ」
龍田「危ないから駄目、お酒だけもらって部屋に戻りましょう」
天龍「あのなあ、戦略とかいろいろ話すことあるんだよ」
龍田「だったらまず、私に教えてちょうだい」
天龍「分かったよ」
扶桑「…報告書を提出に行かないと」
山城「それなら先ほど私が出しておきました」
扶桑「あら、ありがとう」
扶桑「でも、少しご相談したいことがあったのだけど」
山城「掲示板に午後から会議と書かれていましたよ」
扶桑「そう、ここ数日ずっとお会いしていないものだから」
山城「姉さまには私がいるじゃないですか」
扶桑「ええ、そうね」
山城「お風呂の時間ですよ?」
扶桑「…今、行くわ」
実験段階2
失敗。特段の負担増加が見られず、終始穏やかな日常となっている。
負担増加の要因の投入を再検討のうえ、練度150以上で編成された相手と繰り返し演習をさせるとする
他提督「よし、結果としても内容としてもいい勝利だった」
加賀(練度150)「慢心しては駄目よ。練度に相当の差があったのだから」
他提督「ああ、だが私が道を間違えたときは君が正してくれるのだろう?」
加賀「もちろん、私はあなたを支えるためにここにいるのだから」
他提督「そこは素直に妻として言って欲しかった」
千歳「……」
扶桑「不幸だわ」
木曾(練度150)「最高の勝利をくれてやる。いつもな」
他提督「ああ、分ってるよ。初期艦としていつも君は側にいてくれる」
木曾(練度150)「はっ、いつも、これからもな」
北上(私もうちの初期艦なんだけどね~)
大井「もう、なんて指揮なのかしら!」
北上「な~んで、怒りながら私のお尻触っているのかな」
天龍「ちくしょう、なんてザマだ」
同種、類似した艦娘で練度が高く、提督と親密な関係にある相手と演習をさせ、敗北を繰り返す
さらに上官の権限を徐々に奪っていく
扶桑「提督が降格ですか?」
提督「すいません、私が至らないばかりに」
千歳「最近、高翌練度が増えているわね。うちも対策練らないと」
北上「上限開放はまだ?」
提督「申請はしているのですが、この前増員してもらったばかりなので」
天龍「ちくしょう、接近戦ならまだ勝てるのによ。近づく前に当てられる」
これを10~15回ほど繰り返したが、ただの淡々とした日常の繰り返しになっている。
干渉要因の再検討が必要となる。
以上、ほのぼの日常編
次回以降は徐々に外部から提督に圧力をかけていきます
実験段階3
戦力が低い鎮守府を縮小する方針を掲げ、居場所が喪失する可能性を提示することで危機感を煽る
北上「なんか統合の話とか出てきているけど、うち大丈夫なんだよね?」
提督「ええ、今のところ」
扶桑(でも、うちの規模だとこれから先も大丈夫だとは言い難いわね)
提督「演習や今後の戦果次第らしいので」
天龍(最近、うち何もできてねーな)
千歳(このままだと本当に)
北上「あとでちょっと話そうか」ボソ
扶桑「そうしましょう」
天龍「ああ」
千歳「私たち四人だけで」
~数十分後~
北上「ん、私たちだけ?」
天龍「すぐ来るだろ」
北上「そだね」
天龍「にしても、久々だな。お前と二人で話すのは」
北上「私たちが最初にここに配属されてから5年だね」
天龍「ああ、もうそんなにたったんだな」
北上「…あのさ、最近なんか変じゃない?」
天龍「ああ、変なプレッシャーつうか、なんか周りがおかしい」
北上「これ最近の出撃資料なんだけど、敵との遭遇率も減ってる」
天龍「前にこんなことあったか?」
北上「ここ一応前線」
天龍「だよな」
千歳「お待たせ」
扶桑「すいません。遅くなりました」
北上「撒いてきた?
千歳「…ええ」
扶桑「大丈夫です」
北上「姉妹にこんなことしたくないけどね」
天龍「まあ、うちにいるって確定したわけじゃないけどな」
北上「スパイがいる。誰かが敵に情報を漏らしている」
千歳「5年前からいる私たちの誰かの可能性は低い」
扶桑「…この情報は最近のもの、でも…」
北上(新しく来た誰かがスパイだって思えないんだよね~)
実験段階4
スパイがいるという情報を流し、さらに混乱と焦燥感を掻き立てる
北上「ん、じゃあ、一回情報整理しようか」
扶桑「何からにしましょうか?」
天龍「遠征班からでいいか?」
千歳「ええ、お願い」
天龍「最近。敵との遭遇が減ってる。俺も5年遠征やってるが、こんなに少ないことは今までなかった」
天龍「いいことなんだけどよ、どうも気になる」
扶桑「いつから?」
天龍「龍田が来てからだな」
天龍「あとよ、最近の演習も相手が変だ。練度が高いやつもいるが、なんかこっちの手の内を知っている気がする。試しに聞いたら、相手側の提督から事前に情報をもらっていたらしい」
千歳「誰かがこっちの編成を漏らした?」
天龍「かもな」
扶桑「次、私でいいかしら?」
北上「どーぞ」
扶桑「事務で最近、業務外の書類が増えてるの」
北上「事務なのに業務外?」
扶桑「ええ、年末だからその飲みのお誘いとか」
北上「普通じゃない?」
扶桑「あと、その、お見合いのお話とか」
北上「…へえ」
天龍(今、北上のやつ人を殺しそうな顔してやがった)
扶桑「…きちんとお断りしたのだけど」
千歳(そもそもそれ提督個人宛なんじゃ)
扶桑「あの人たちが来てから急に来るようになって」
天龍(今、自分の妹のことあの人って言わなかったか?)
千歳「それスパイと関係ないわよ」
扶桑「ええ、後は監査依頼が急に増えたわ。月に1回だったのが3回に」
天龍「誰か疑われてるってことか、上に」
千歳「その可能性は否定できないわね」
北上「…スパイの情報ってそもそもどこから出てきたんだけっけ」
扶桑「本営からの書類に懸念事項として何者かによる情報流出が書かれていた。それ以降繰り返し来ていて監査も増えてる」
天龍「うちだけじゃないけどな」
千歳「でも、少し時期的に気になるのよね」
北上「ちょっと釣ってみる?」
扶桑「…」
北上「もしスパイがいるなら狙いはアレでしょ」
天龍「まあ、そうだけどよ」
扶桑「危険すぎるわ」
千歳「言っておくけど、アレを知っているのは提督を含めて5人。どんなによってもアレについては口に出してないし、断片的にも情報が漏れたとは考えられないわ」
北上「でも、うちにあるものってアレくらいじゃない?」
天龍「まあな」
扶桑(北上さん何を考えているのかしら?)
天龍「オマエどうした?なんか怒ってないか?」
北上「ん、別に~」
天龍「どうした?」
北上「……たぶんさ、スパイがいるなら大井っちだと思う」
千歳「それは何故?」
北上「私と提督が会議に出てる時に私の荷物漁ってたみたい。日記が読まれてた」
扶桑「まさか、アレのことを!?」
北上「日記になんて書いてない。ただ、日誌とか、秘書艦の記録も見てたみたい」
天龍「おいおいマジかよ」
千歳「…それいつものストーカーまがいの行動じゃないの?」
北上「…なんか、どーも違う気がするんだよね」
扶桑「なぜ、そう思うの?」
北上「だって、今、大井っち提督と二人で出かけてるしね」
天龍「アイツがか?」
北上「最近、多いんだよね~」
扶桑「確か会議のはず」
北上「そ、秘書あたしなんだけどね。なんか変わってほしいってさ」
千歳「それ少し変ね。北上さんから離れようとしないのに」
北上「初期艦、私なんだけどね。提督も何考えてるんだろ」
天龍(だいぶストレス溜まってるな)
北上「ああ、もう。ウザい」
経過報告
北上、扶桑に若干の精神的な動揺が見られる。
特に初期艦である北上に対する影響が大きいものとみられる
実験を次の段階に引き上げる
Phase 2
喪失感に対する反応を観測する
本日は以上です。
更新が遅くなりましたことを心よりお詫び申し上げます
北上「ねえ、大井っち。最近、提督と何してるの?」
大井「北上さんの昔のお話を聞いています」
北上「へえ、どんな?」
大井「うふふ、色々ですよ。あ、アルバムはお借りしました」
北上「……あー、これね」
大井「北上さん?」
北上「ちょっと出てくるね~」
大井「なら、私も一緒に」
北上「ん、いいよ~」
大井「どこに行くんですか?」
北上「機密文書保管室」
大井「…こんな時間にですか?」
北上「そっ、明日の資料取りに」
大井「明日何かありましたっけ?」
北上「監査あるから書類出さないと」
北上(提督がもう行ってるかもしれないけどね)
北上「前はこんなに監査なかったんだけど」
大井「最近、多いですよね」
北上「そう言えば、大井っち提督とどこ出かけてるの?」
大井「ええ、たまに北上さんの昔話を聞きに外食に」
北上「へえ、そっか」
北上(4日に1回がたまにか)
大井「北上さん、着きましたよ」
北上「え、なんで鍵空いて?」
北上(なんで提督血みどろで倒れてるの?)
北上(え、え、なんで?)
北上(この部屋の鍵持っているの私と提督だけなのに)
大井「誰かに知らせないと」
北上「ひ、左手、提督の左手がグチャグチャに」
北上(薬指がなくなってる)
大井「誰か!誰か来て!」
千歳「いったい何が!」
扶桑「提督!しっかり!て、手が!」
Phase 2
喪失感に対する反応を観測する
提督の左手を破壊、目に見える位置に艦娘に対して喪失感を与える要素を増やすことでより心理的なプレッシャーを増す
天龍「機密書庫の金庫の扉に何か仕掛けられていた」
千歳「センサー式の罠、提督が部屋に入った瞬間に作動したみたいね。1回キリの使い捨てだらからあなたには反応しなかった」
扶桑「その日の朝に私と北上さんで機密文書保管室の掃除をしている。仕掛けられたのは日中ね」
北上「…やったのは、だれ?北上様の前に連れてきて」
天龍「続けるぞ、センサー式のトラップで射程内に対象が入ると発動、細かい鉄片が弾丸みたいに降り注ぐようになっている。とっさに手で顔をかばったから顔は無事だったみたいだな」
北上「なんでもいいよ、証拠は?」
天龍「指紋ゼロ。監視カメラにも何もねえ」
扶桑「内部犯行にしても、手際が良すぎるわ」
千歳「一応、全員のアリバイは確認したわ。誰も日中に単独行動を長時間していないわ」
北上「誰でもいいよ」
コワシテヤル
北上の精神的な崩壊を確認、実験を次の段階に移行する
このSSまとめへのコメント
読ませてもらいましたが、ちょっと続きが気になりますね。楽しみにしています。(*^_^*)