提督「加賀が嫁になっても死んだフリをしてみる」加賀「懲りない人ね」 (53)


────────

執務室


提督「……」カリカリ

加賀「……」カリカリ

提督「……うん」

加賀「……?」

提督「……またやろうかな」

加賀「死んだフリ……ですか?」

提督「どうせなら全員に……って思ったが、それは諦めた」

加賀「大概にしてほしいわね」

提督「わかってるよ。でも何ていうか……」

加賀「……まあ、気持ちが分からない訳ではないですが」

提督「……被害者になってもやりたいものか?」

加賀「あれはリターンが大きかったので。後でちゃんと罰を与えたでしょう?」

提督「ああ。今までで一番効いたグーパンだったよ」

加賀「捻りましたからね」

提督「確実に殺しにきてたよね?」

加賀「愛情の裏返しです」

提督「そうか」ククッ

提督「じゃあ、誰にしようかな──」

加賀「──さすがに気分が高揚します」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446109301


加賀さんでラストと言ったな。あれは嘘だ

全然書きためてませんがこれから頑張って書きます。

お茶目な加賀さんと迷演技提督の日常をお楽しみに!

前スレを見てもらった方が楽しめるかもしれません↓
提督「俺が死んでたらどんな反応をするのか見てみたい」加賀「そうね」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1442764248/)

とりあえず前スレ落ちる前に立てました
全然書きためてないのでまた次回まで

お待たせしました
投下します


────────


扶桑「提督? 私が旗艦で本当によろしいのですか?」

提督「ああ。扶桑にしか出来ない事だ」 

扶桑「私にしか……」

扶桑「……わかりました。戦艦扶桑、出撃致します……!」

 
 ガチャ……バタン


加賀「……罪な人ね」

提督「……ああ言わないと、アイツがどこかに行ってしまいそうでな」


提督「危なっかしい時が良くあるだろ? だから帰ってきてほしい人がいるんだ──っていう意識を持ってもらわないと」

加賀「少し……妬いてしまいますね」

提督「俺は皆の事を思ってるつもりだよ」

加賀「そういう所も好きですよ、提督」

提督「お、おう……///」

加賀「照れないでください。気持ち悪い」

提督「あげて落とすタイプか。それもまた──」

加賀「爆撃しますよ?」


 
 ……ズイ(ง ˘ω˘ )ว ズイ ……




────────


加賀「提督、艦隊が帰投したようです」

提督「おお、そうか」


 ガチャ……


扶桑「提……督……」ボロッ

提督「扶桑!?」

扶桑「申し訳ありません……私が不甲斐ないばかりに……」

山城「違うんです! 提督、扶桑姉様は……!」

時雨「──僕が悪いんだ! ……扶桑姉さんは悪くない!」


扶桑「時雨……いいのよ」

時雨「……敵の砲弾が僕に集中してたんだ。捌ききれなかった僕の責任だよ……」

扶桑「そんなこと無いわ。旗艦として当然の事をしただけよ」

時雨「でも──」

提督「──そこまでだ」

時雨「提督……」

提督「皆帰ってきたんだ。それでいいじゃないか。ほら、早く風呂入ってこい」

山城「時雨、提督もそう仰ってるんだし」


時雨「……うん。ありがとう、提督」

提督「いえいえ」


 ……バタン


提督「……ん? 行かないのか?」

扶桑「あの……ありがとうございました」

提督「俺は何もしてないよ」ハハッ

提督「……扶桑」

扶桑「何でしょう?」

提督「……お前がいなくなったら悲しむ奴がいる。その事だけは覚えておいてくれ」


扶桑「……はい」

提督「よし、話は終わりだ。お前も早く休め」

扶桑「わかりました」


 ガチャ……バタン


加賀「──流石ですね」

提督「……演技じゃないぞ? ホントに心配してたんだよ」

加賀「知っています。だから流石と言ったのですよ?」

提督「……さすがだな、俺の嫁」

加賀「そ、そんな直球に……///」

提督「照れてやんの」ププッ

加賀「……」ブチッ

加賀「頭に来ました」スッ

提督「ちょっ!? 艦載機放つ準備するのやめえええええい!!」

 
────────


扶桑「……そんなに落ち込まないの」

時雨「うん……」

扶桑「……良い提督に巡り会えたわね」

時雨「そう……かな」

山城「そうですね。私は提督の艦娘であることを誇りに思いますよ」

扶桑「私も……かしら」

時雨「……そうだね。落ち込んでばかりじゃ駄目……だよね」


────────

翌日


扶桑「……」

扶桑「『お前がいなくなったら悲しむ奴がいる』……か」

扶桑「私は……必要とされているのかしら」

 コンコン……ガチャ

扶桑「提督、入渠が終了──」

提督「」

扶桑「……提督?」

扶桑「っ!! 提督!?」バッ

扶桑「そんな……どうして!?」

山城「どうしたんですか姉様?」

扶桑「山城! 提督が……!」

山城「ひっ……血が……」


扶桑「……何故ですか」
   ・・・
扶桑「あなたがいなくなっても悲しむ人などいないと思っていたのですか!!」
 
扶桑「いったいどれだけの人が悲しむと思って……」グスッ

山城「扶桑姉様……」

「──そうね。私も悲しむわ」

扶桑「ッ……」

山城「……加賀さん?」

加賀「そんなあなた達に朗報ですよ」スッ


『ドッキリ大成功!!』



山城「……え」

扶桑「ドッキリ……?」

「──そうだな。俺が死んだら皆が悲しむ」

扶桑「てい……とく……?」

提督「だが、俺もお前や他の皆に死んで欲しくない」

山城「じゃあ……今のは……」

提督「ああ、悪かったな騙して」

山城「不幸だわ……」

扶桑「……驚かせないでくださいまったく……」ハァ 

提督「すまんすまん。最近癖になっててな」アッハッハ

扶桑「仕掛ける側の気持ちにもなってください……」

加賀「……」ピクッ


提督「うむ。迷惑をかけた。お詫びにコレを贈呈するよ」スッ

山城「これは……」

提督「間宮のアイス券。使ってくれ」

扶桑「こんな寒いときに……?」

山城「不幸だわ……」





加賀「……なるほど」




終わり

以上です
思ったより短かった……




時雨「えっ、僕の出番あれだけ?」

夕立「ぽい!」

すいませんご報告を
これからリアルが色々忙しくなってくる様なので
今回の投下で最後ということにさせてください
楽しみにしてくださっていた方にはホントに申し訳ないです
急遽なのでオチも全然ないですが良かったら見てやってください
それでは投下しますー


────────




提督「……」カリカリ

加賀「……」カリカリ


 ヤセンダー!!ヤセンー!!


提督「……」カリカリ

加賀「……」


 ハヤクヤセンー!!


提督「……」カリカリ

加賀「……」イライラ


 バアンッ!!


川内「提督!! 夜戦は!?」

加賀「頭にきました」

提督「お、おい落ち着けって! 川内も、もう夜遅いんだから静かに、な?」

川内「えぇーでも夜はこれからだよ?」

加賀「早 く 寝 な さ い」

川内「……わかった。じゃあ明日は夜戦よろしくね!」バッ


提督「あ、おい!」

加賀「まったく……どれだけ夜戦が好きなのあの子は?」

提督「言ってやるな。あれでも遠征とか出撃とかちゃんとやってくれてるんだぞ?」

加賀「はぁ……」

提督「まあ……アイツも最近は暇を持て余してるだろうし、しょうがない」

提督「──やってやろうじゃないか、夜戦を」

加賀「はい」


────────

翌日


川内「朝……か……」

神通「姉さん……しっかりしてください」

川内「夜戦……」Zzz

神通「はぁ……」



提督「……完璧に夜型だな」

加賀「うるさくて困ります」

提督「まあまあ」


「おっ、提督じゃん。ちーっす」


提督「──おお、鈴谷か」

「──私もおりますのよ?」

提督「熊野も、元気そうだな」

熊野「……まったく、ここ最近は出撃が少なくて困りますわ。もう少し私が活躍する場というものを作っていただきたいものね」

提督「と、言われてもな。出撃命令自体が減ってきてるんだよ」ウーン


加賀「良いことです。敵の数も減っていると言う事ね。それよりも──」キッ

鈴谷「な、なに?」

加賀「……私はまだ、あなたを認めているわけではないので」

鈴谷「おおう、正妻の余裕ってやつ?」

加賀「頭に来ました」

鈴谷「来いよ正妻空母。艦載機なんか捨てて掛かってこい」


加賀「では」グッ

提督「──はい?」

加賀「お望みの物を差し上げます」ブゥン

提督「ちょっ──!?」

鈴谷「うぇえ!?」


 バタン!!


提督「っ……いたた。大丈夫か、鈴──」モニュ

提督「……もにゅ?」


鈴谷「……なっ、なっ……///」

熊野「あらあら」

提督「ま、待て鈴谷! これは事故──」

鈴谷「なあああああっ!!///」ブンッ

提督「ぶべらっ!!」バタンッ!!

加賀「やりました」

鈴谷「っ……///」ダッ


熊野「……行ってしまいましたわね」

加賀「……あなたは行かなくて良いのかしら」

熊野「鈴谷からアナタや提督への愚痴を浴びせられるので遠慮しときますわ」

加賀「……そう」

提督「(結構……根に持つタイプなんだな)」

加賀「申し訳ありません提督。お怪我はありませんか?」


提督「投げた本人が良く言えたもんだ。まあ、なんとか大丈夫だが」

加賀「良かったです。では昼食にしましょう」

提督「そうだな。腹が減った」

熊野「あら、なら私もご一緒してもよろしいでしょうか?」

提督「構わんよ。いいよな、加賀?」

加賀「ええ、まぁ」

熊野「(戻っても、また『正妻はあたしだ』っと永遠に話を聞かされるだけでしょうし)」ハァ

熊野「(たまには、気楽にいきたいものですわね)」


────────




「今日は……風が騒がしいな」

「日向?」

日向「伊勢。何か一波乱ありそうな予感だ。気をつけよう」

伊勢「瑞雲飛ばしとく?」

日向「夜だぞ、伊勢」

伊勢「あっ、そっか」

日向「しかし……夜でも瑞雲は輝いて見えそうだ」

伊勢「そうだね」


────────


川内「……」ゴゴゴ

川内「遂にこの時が来た……」

川内「夜戦だー!!」


 バアンッ!!


川内「さあ提督! 私と夜戦──」

提督「」

加賀「──あら、遅かったわね」


川内「……え」

加賀「まったく……貧弱な人ね。木刀が少し脳天に当たっただけで倒れるなんて」

川内「提督を……?」

加賀「さぁ、どうかしら。頭から血が出ているからタダでは済まないでしょうね」

川内「……」ゴゴゴ

加賀「……?」


川内「ずるーい!!」ウワーン!!

加賀「!?」

川内「私も提督と夜戦したかったよー!!」ビエーン!!

加賀「……」

加賀「なら──」スッ

川内「ッ──!」

加賀「私と夜戦をしましょうか」ブゥン!!

川内「っと!」ヒョイ

川内「……空母と夜戦ってのもなかなか新鮮だね」ハハッ


加賀「……」

川内「……どうしたの?」

加賀「提督の事、何とも思わないの?」

川内「んー……もし死んじゃってたらそれまでだし、まだ生きてたなら神通が明石さんを呼びに行ってるからね。私がアンタを食い止めればいいかなって」

加賀「……ふむ」

加賀「……この反応は初めてです」

川内「……?」


加賀「私達の負け……ということでしょうか」

川内「どういう……」

「失敗……だな」

川内「あれ、提督。生きてたの?」

提督「ああ」

川内「まあ、部屋に入った時から気付いてたけどね」フンス

提督「さすがだ夜戦バカ」フッ

川内「誉めてるつもり?」アハハ

加賀「……良い機会です。提督、このあたりで終了しては?」

提督「……」

提督「そう、だな──」



提督「今度はバレない作戦を考えてから始めるか」

加賀「まったく……懲りない人ね」フフッ

川内「早く夜戦ー!」


終わり

以上で終了です
依頼出してきます
またどこかでお会いしましょう

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月04日 (水) 09:55:44   ID: Hqj9t3jB

前スレも面白かったので続きが楽しみです。

2 :  SS好きの774さん   2015年11月29日 (日) 10:48:44   ID: 2IsbwsKG

艦娘からのどっきりがあってもいいんだよ?

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