短めです
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提督「血糊も使ってリアルにやってみよう」
加賀「さすがに気分が高揚します」
提督「まずは誰にしようか……」
ガチャ
吹雪「失礼します。司令官、艦隊が遠征から帰投しました」
提督「おう、お疲れ。全員に補給の指示を出しといてくれ」
吹雪「わかりました! それでは失礼します」
バタン
提督「……」
加賀「……彼女にするのですか?」
提督「……あんなに一生懸命で真面目な子に仕掛けるのもどうかと思ってな」
加賀「……それならこういうのはどうでしょう──」
──────────
吹雪「司令官からいきなり呼び出された……何かあったのかな?」
コンコン
吹雪「司令官、失礼しま──」
提督「」
加賀「……」
吹雪「……か、がさん? その、包丁は……どうしたんですか?」
加賀「……あら、吹雪さん。奇遇ね、どうかしたの?」
吹雪「聞いているのはこっちです! 司令官に……何をしたんですか!」
加賀「この男がいけないのよ。秘書艦である私がいながら、他の艦娘に目を付けて……」
吹雪「そんな……ことで、そんなことで司令官を殺したって言うんですか!?」
加賀「殺りました」
吹雪「う、あ……ああああああああああ!」ダッ
ガシッ
吹雪「ぐっ!」
加賀「そんな力で私に勝てると思っているの?」
吹雪「だって瑞鶴さんには簡単に……!」
加賀「五航戦の子なんかと一緒にしないで」グググ
吹雪「ぐ……あ……」
加賀「鎧袖一触ね」スッ
吹雪「(ダメ……司令官……)」
ガシッ
提督「そこまでだ、加賀」
吹雪「え……?」
加賀「……なかなかだったと思うのだけれど」
提督「ああ、名演技だったよ」
吹雪「司令官……? これは一体……」
提督「すまん吹雪。一言で言うとドッキリだ」
吹雪「ドッキリ……」
提督「ビックリさせて悪かったな。ほらこれ、間宮アイスの引換券だ」スッ
吹雪「は……はは……はぁ」フラフラ
吹雪「び、ビックリさせないでくださいよ……もう!」
加賀「でも提督が死んでしまったと分かったときのあの反応、私に向かってくるあの姿勢……吹雪さん、あなたは提督の事が本当に好きなのね」
吹雪「ッ!?///」
加賀「その気持ちはとても大切よ。大事にするべきね」
吹雪「わ、わかりました……///」
吹雪「それでは……これで」
提督「おう、悪かったな」
吹雪「い、いえ! 失礼します!」
────────
回想
提督「加賀が俺を殺したという状態にする?」
加賀「ええ。そうすればネタばらしをしたときに、提督への怒りの感情は少なくなるでしょう。主に私に向けられるはずです。そのように仕向けますので」
提督「だがなぁ、それじゃお前が──」
加賀「ここは譲れません」ズイッ
提督「お、おう。じゃあ後で間宮さんのとこにでも行くか」
加賀「やりました」
────────
吹雪「もう! 間宮アイスだけで手を打たれるなんて!」
吹雪「今度司令官に会ったらまた何か要求するんだから!」
グウゥゥゥ
吹雪「あっ///」
──────
食事処 間宮
提督「結構混んでるなぁ」
加賀「お昼時ですからね」
「司令官!」
提督「おお吹雪。早速間宮アイスの券を使うのか?」
吹雪「い、いえ……その……」
加賀「(……なるほど)」
加賀「提督、今日私は赤城さんの所で食べますのでご自由になさってください。それでは」
提督「あ、おい!」
吹雪「あの、司令官」
提督「ん?」
吹雪「今日私は、司令官に騙されてとっても怒っています」
提督「うっ……」
吹雪「ですが……昼食を司令官とご一緒してもいいならそれで手を打ちます///」
提督「……お安いご用だ。行くぞ、吹雪」
吹雪「はい! 司令官!」
加賀「(……やりました)」
加賀「……ん!?」
加賀「(私のハンバーグ岬定食が一瞬で!? 一体どこに……!?)」
赤城「上々ね」キラキラ
加賀「……頭にきました」
赤城「アラ、カガサン。モウスグナツネ」
加賀「もうお彼岸ですよ。赤城さん」ゴゴゴ
赤城「(今までにない殺気!?)」
吹雪「司令官、もうあんなことはしちゃダメですよ?」
提督「お、おう。しないよ」
提督「……多分」ボソッ
吹雪「何か言いましたか?」
提督「い、いや何でも」
────────
北上「あぁ~疲れたーこれを提出したらやっとお昼だよ~」
コンコン ガチャ
北上「提督~資料の提出に──」
※床一面血糊だらけ
北上「な──」
なんじゃこりゃぁああああああああああ!?
提督「(あ、血糊の掃除するの忘れてた)」
提督「まっ、いっか」
終わり
なんか色々と息詰まってて息抜きに書きましたすいません
加賀さん可愛い
次の子は気が向いたら書きます
今日は取り敢えずここまでです
すいませんまた書いちゃいましたので投稿します
今回は曙ちゃんで
──────
提督「あの後吹雪が駆逐艦達を呼んで俺の財布を弾着観測射撃していった」
加賀「自業自得ね」
提督「だが俺は懲りずに次の子を騙す」
加賀「次はどの子にするのかしら」
提督「──曙だ」
────────
──翌日
曙「……」カリカリ
提督「……」
曙「……」カリカリ
提督「……なあ」
曙「何? 今忙しいんだけど」カリカリ
提督「……結構真面目なんだな」
曙「当たり前でしょ。秘書艦に命じられたんだからやることはやるわよ」
提督「良いことだ」
────────
曙「……ヒトフタマルマル。お昼よクソ提督」
提督「ああ、もうそんな時間か。もう少しで片づくから先に行っといてくれないか?」
曙「何よだらしないわね。……さっさと終わらせなさいよ? 先に行ってるから」
提督「わかってる」
ガチャ……バタン
提督「……ふう」
コンコン
加賀「提督、失礼します。昼食をお持ちしました」ガチャ
提督「おお、悪いな」
加賀「では、昼食が済みましたら──」
提督「準備するか」
────────
曙「さて、午後からも頑張りますか」
ガチャ
曙「戻ったわよクソ提──」
提督「お、う……曙……」
曙「なっ、なっ!?」
曙「ちょ、え? なんなのよこれ!?」
提督「すまん……どうやら俺は……もう用済みらしい……」
曙「な、何が用済みなの!? 何なの!? 何なのよもう!」
曙「しっかりしなさいよ! アンタが死んだら、誰がこの鎮守府を背負っていくのよ!!」
提督「そう……だな……」
提督「俺の書斎の……二段目の棚……見てくれるか……」
曙「に、二段目?そこに何が──」スッ
『ケッコンカッコカリ書類一式』
曙「え──?」
提督「まだ……練度は達してないけど……今回は特別だ……」
提督「お前が──俺の代わりだ」
曙「……」
曙「……うぅ」グスッ
提督「!?」
曙「……何で、何で今なのよぉ……もっとタイミングってもんがあるでしょぉ……」
提督「い、いや……すまん……俺もこんな事になるとは……思わなくて、な……」
曙「で、でも! 私が、この鎮守府を守っていけるかわからないわよ!」
提督「大丈夫だ……いざとなったら加賀を頼れ……アイツは頼りになる……ぐぁっ……!」
曙「ッ!? し、しっかりしなさいよクソ提督! まだ死んだら駄目よ! 今医者を呼んで来るから!」
提督「いや……呼ばなくていい。自分の体の事は、自分が一番わかっているつもりだ……」
曙「何で……何でよ! 何で諦めるの!? やってみなきゃわからないじゃない!」
提督「いいんだ……こうやってお前の膝の上で最期を迎えれるなら、それで……」
提督「曙……お前ならやれる……俺は信じてる……」
曙「やめて……やめてよ……」
提督「この鎮守府を……守ってくれ……」
曙「そんな責任転嫁……」
提督「頼む……俺からの……最期のお願いだ」
曙「嫌……嫌よ! 最後だなんて言わないで! 私は──!」
提督「頼むよ──曙」
曙「ッ……」グスッ
曙「……わかったわ」
曙「──提督の気持ち、確と受け取ったわ。後は私に任せなさい!」
提督「……ああ……これで……安心だ……」
提督「最後に……ちゃんと『提督』って呼んでくれて……俺は嬉しかったよ……あけ……ぼ……の……」スッ
曙「……」
曙「……ホント……素直じゃないなぁ、私……」
曙「こんな事になるなら……もっと早く……」
曙「……うぁ」グスッ
曙「ああああああああああああああ!!」
曙「何で!? 何で提督が死ななきゃいけないの!? どうして!?」
曙「ねぇ! 答えて! 答えてよ提督! うぁああああああああ……」
「私がお答えしましょう」
曙「ッッ!?」
曙「……加賀さん」
加賀「よく見ておくのですよ、曙さん」スッ
『ドッキリ大成功!!』
加賀「ぱ……ぱんぱかぱーん///」
提督「何故照れるし」
曙「ほぁっ!?」
加賀「……やれと言ったのはあなたでしょう。何か問題でも?」
提督「いや、可愛かったから許す」
加賀「ッ///」
曙「ちょっ、どういう……」
提督「うん、なんだ……その、まぁ簡単に言うとさっきのは俺の演技だ」
曙「え、演技?」
提督「ああ、騙して悪かった。ほれ、間宮アイスの引換券」
曙「……」
提督「いやぁお前もなかなか可愛いところあるじゃないか。いっつもクソクソ言ってたからてっきり俺嫌われてたのかと──」
曙「──ふんっ!」
ドカッ!!
提督「」
曙「散々人を虚仮にしてっ! 許さないんだから!」スタスタ
ガチャ!!バタン!!
加賀「……まあ、そうなるな」
加賀「(でも……あの子も結局、提督の事を慕っている。上手く表現出来ていないだけね。)」
加賀「(その事に提督は気づいているのかしら?)」
加賀「(まあ、何にしても)」
加賀「──ここ(秘書艦の座)は譲れません」
──その後、提督が本当に医者のお世話になるのはまた別のお話。
終わり
以上です
また気が向いたら書きます
加賀「そういえば、死んでたらどんな反応をするかじゃないのですか?」
提督「ああ、それな。書き終わってから気づいた」
加賀「メタい」
書き終わったので投下しますー
瑞鶴編です
────────
提督「……あれからというもの、曙に会う度に目を逸らされてしまう。相当嫌われたみたいだな」
加賀「(照れているだけだと思うのだけれど)」
提督「まあ駆逐艦はこのあたりで終了しよう。良い反応も見れたことだし」
加賀「次はどの子でしょうか」
提督「そうだなぁ……瑞鶴とか……」
加賀「!!」ガタッ!!
提督「うおっ!? どうしたいきなり……?」
加賀「どのような作戦で行くのかしらいつやるのかしら今でしょう?」
提督「ま、まぁ落ち着けって。まだ決めたわけじゃないから」
加賀「……そうですね。取り乱してしまい申し訳ありません」
提督「……瑞鶴にするか」
加賀「はい(やりました)」
────────
瑞鶴「今日から秘書艦だなんて……上手く出来るかしら?」
ガチャ
瑞鶴「提督さん? 入るわよ──」
提督「」
瑞鶴「ちょっと!? 何で床に倒れてるの!?」
瑞鶴「提督さん!! 生きてるの!? しっかりしてよ!」
提督「はっはっは。安心しろ、生きてるぞ」
瑞鶴「よ、良かったぁ」ホッ
瑞鶴「じゃなくて! 何で死んだフリなんかするのよ!? 寿命が縮まるからやめてよね!」
提督「いやぁ、コレばっかりはどうしようもないな」
瑞鶴「とにかく! 今後私の前では死んだフリなんてしないでね?」
提督「わかったわかった」
瑞鶴「ならいいのよ。それと今日はよろしくね」
提督「こちらこそ、だ」
────────
お昼時
吹雪「あっ、司令官! この間はご馳走様でした!」
駆逐艦’s「ご馳走様でした!」
提督「いやいや、気にすることはないよ。午後からも頑張ってくれよ」
吹雪「はい! 司令官!」
瑞鶴「何々? 駆逐艦達に奢ってあげたの?」
提督「ああ、まあ色々とあってな……」
瑞鶴「ふーん……ん? 提督さんって煙草吸ってたっけ?」
提督「……気づかれたか。臭いは消してたつもりだったが」
瑞鶴「嫌いな臭いは鼻につくものよ。覚えときなさい」フフンッ
提督「そうだな。気をつけるよ」クスッ
曙「あっ……」
提督「ん?」
曙「……」クルッ
提督「まあ待てよ曙」ガシッ
曙「ひゃい!?///」
提督「この前のお詫びだ。一緒にお昼にしないか?」
曙「ばば、バッカじゃないの!? だ、誰がクソ提督なんかと……」
提督「そうか……。じゃあ仕方ないな。行くぞ瑞鶴」クルッ
瑞鶴「あ、うん」
曙「あっ……」
曙「……ッ~!!」ガシガシ
────────
夜
瑞鶴「……ふぁ~あ……」カリカリ
提督「……もう眠くなったか?」カリカリ
瑞鶴「もうって何よ。12時よ? そりゃ眠くなるわよ」
提督「……そんなに経ってたか。よし、キリが良いしここで終わるか。ホットミルクでも飲むか?」
瑞鶴「いいわね。頂くわ」
提督「じゃあいれてくるから待っててくれ」
瑞鶴「はーい」
──────
瑞鶴「……ムニャ」Zzz
提督「……」フッ
提督「計画通り」
加賀「危ない発言は控えてください提督」ガチャ
提督「!? ノ、ノックをしましょうか加賀さん? ビックリするでしょう?」
加賀「計画通り」フッ
提督「真似するな! 恥ずかしいから!」
加賀「──それで? この子にはどんなお仕置きを?」
提督「いやお仕置きじゃないから。悪戯だから」
加賀「前戯?」
提督「いや絶対聞き間違えないよねそれ。発音だと一文字も合ってないから」
加賀「ヤりました」
提督「……加賀さん? ちょっとテンションおかしくないですか?」
加賀「……そうね。おそらく深夜のテンションでしょう」
提督「自分で言うのか……」
加賀「それはともかく。どのような作戦を考えているの?」
提督「ああ、それなんだが──」
────────
チュンチュン
※別にやましい事があったわけではないです
瑞鶴「……んん」
瑞鶴「あれ……朝……?」ゴシゴシ
瑞鶴「って私、提督の部屋で寝ちゃった!? 提督、もう起きて──」ビチャ
瑞鶴「──え」
提督「」チマミレ
瑞鶴「ちょ、ちょっと……やだなぁ提督さん、リアリティにしても死んだフリは駄目だって言ったでしょ?」
キラン
瑞鶴「え、これって──」
瑞鶴「包丁──?」
コンコン……ガチャ
加賀「失礼します。提督、今日の出撃の編成の件なのですが──」
加賀「──何を……しているの?」バタン
瑞鶴「いや、これはちが──」
加賀「誤魔化さないで!」
瑞鶴「ひっ!?」
加賀「……その手に持っている包丁は何?」
瑞鶴「いや、えっと──」オロオロ
加賀「……」
瑞鶴「わ、私じゃないの! 起きたらもう提督が──」
加賀「そんな嘘が通用するとでも?」
瑞鶴「そんな……」
瑞鶴「……嘘なんかじゃ……ないのにぃ」グスッ
加賀「……そう。ならいいわ」スッ
ガチャン
瑞鶴「ひっ──!?」
瑞鶴「(け、拳銃!? なんでそんなものを加賀さんが!?)」
加賀「あなたには提督の後を追ってもらいます」
瑞鶴「や、やめっ──」
加賀「……なら私が納得する説明をしなさい、瑞鶴。そうすれば助けてあげるわ」
瑞鶴「そ、そんなこと言ったって……」
瑞鶴「(考えろ……考えろ! 私は何で提督さんの部屋で寝てた……?)」
────────
回想
提督『ほい、ホットミルク』コトッ
瑞鶴『ありがとっ』スッ
瑞鶴『……んっ……』ゴクゴク
瑞鶴『……はぁ、落ち着くわぁ』
提督『んー……俺も眠くなってきたな。そのまま寝るかぁ』
瑞鶴『え? ちょっと、私は──』
提督『……Zzz』
瑞鶴『寝るのはやっ!?』
瑞鶴『──やば、私もなんか……ねむ……く……』
────────
瑞鶴「──そ、そうよ! ホットミルク! ホットミルクに睡眠薬が入ってたの! それを提督さんと私が飲んで──」
加賀「……そのホットミルクはどこに?」
瑞鶴「ほら、あそこに飲み残しが──」
加賀「……無いけれど?」
瑞鶴「そ、そんな……」
加賀「言い訳はそれだけかしら?」
瑞鶴「ま、待って! 犯人よ!提督さんを殺した犯人が片付けたんだわ!」
加賀「見苦しいわね。だからその犯人のあなたが片付けたんでしょう?」
瑞鶴「……違うのよぉ……信じてよ加賀さん……私じゃないの……」グスッ
加賀「安心しなさい。あなたを殺した後はちゃんと痕跡を残さないようにするわ。誰にも気付かれず、あなたはひっそりと消えるのよ」ジャキ
瑞鶴「う……あ……」
瑞鶴「(こんな……こんな死に方って……ないよ……)」
瑞鶴「(翔鶴姉……私……わたし……)」
加賀「──さようなら、瑞鶴。提督によろしくね」
パアンッ!!
瑞鶴「ッ──!!」
瑞鶴「……あ、あれ?」
提督「よっ、瑞鶴」
瑞鶴「……へっ?」
提督「これ見てみ」スッ
『ドッキリ大成功!!』
瑞鶴「……」
加賀「見事に引っかかったわね瑞鶴」
瑞鶴「ド、ドッキリ……?」
提督「まあ、そう言うことだ。ほれ」イツモノ
瑞鶴「……間宮のアイス引換券」
提督「今回のお詫び。それと秘書艦として頑張ってくれたお礼だ」
瑞鶴「……じゃあ、さっきの加賀さんの言葉も全部……?」
加賀「ええ、私も仕掛け人ですから」
加賀「それにしても、今回は……っ……良い……作戦……グフッ……でした……クッ……」
瑞鶴「な、何よ?」
加賀「さwすwがwにw気w分wがw高w揚wしwまwすw」
瑞鶴「草を生やすな!」
瑞鶴「……何なのよもう……死ぬかと思ったのに……って!!」
提督「wwwwwwww」
瑞鶴「アンタも笑うなぁああああああ!!」
ドゴォッ!!
終わり
以上で瑞鶴編は終了です
また次の機会に
加賀「ところであの拳銃はどうしたのですか?」
提督「明石に頼んで作ってもらった」
加賀「有能すぎる」
提督「是非うちの鎮守府にもお越しください、翔鶴姉も(那珂の人)」
加賀「ん?」
i!
___ノ;} ,.へ
___ , ´: : : : : : : : `ヽ、,_ _ ム i
「 ヒ_i〉 /: : : : : : : : : : : : : : :\: ::ヽ ゝ 〈
ト ノ /: : : l: : : : | : : : : : : ト、 : ヽ : :ヽ iニ(()
i { /: : : : l : : : 八 : : : : ./: .ヽ_ : ヽ: : | | ヽ
i i ,: :: : : : !: : :ノ ヽl\/ ヽ:ノ: : | i }
| i l: :「ヽ: :| : ノ TT TT :i: |: : ::j {、 λ
ト-┤. ヽ:ヽィ: : :| U U |: | : : ,' ,ノ  ̄ ,!
i ゝ、_ \: : : :i , , , , :l:/ヽ/ ,. '´ハ ,!
. ヽ、 `` ヽ :::|_ _, ィ~ /" \ ヽ/
\ノ ノ ヽrケ、=‐-t--r-ァ:イ/b ノ /
ヽ. ヽ::〈; . '::. :' |::/ / ,. "
`ー 、 \ヽ::. ;:::|/ r'"
/ ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
\_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ
1度ターゲットにしたら仕掛人側に引き入れないと次からそのルートでバレてしまうのでは?
>>71
一応このことは内密にっていうことも約束してるって事で
自分の描写不足ですすいません
今までのターゲットが仕掛け人側に回るのも面白そうなので
もしかしたら書くかもしれないです
出来たので投下します
今回は金剛編です
────────
提督「……えらい目にあった」
加賀「当然です」
提督「翔鶴にあんな目で見られるとは思わなんだ」
加賀「今回はとても楽しかったわ」
提督「そりゃよかった」
加賀「──次の子はもう?」
提督「いや、まだだ。駆逐、駆逐、正規空母と来たからなぁ……」
加賀「軽巡、重巡、戦艦──辺りですか?」
提督「そうだな……誰にするか──」
バーン!!
金剛「ヘーイ提督ぅ!! ティータイムにしませんカー?」
提督「お、おう。……いいかな加賀?」チラッ
加賀「ええ、勿論です」ニコリ
────────
提督「──決めた」
加賀「金剛……ですか?」
提督「ああ。問題はどうやって金剛を騙すかだが……」
加賀「彼女ならあなたが死んだフリをするだけでかなり応えると思うのだけれど」
提督「そうかもしれないが……それじゃあ──面白くないだろ?」ニヤッ
加賀「そうね」ニヤリ
提督「……悪い顔だな」ククッ
加賀「……あなた程ではないわ」クスッ
────────
提督「──と、言うことで金剛以外の3姉妹に手伝ってもらいます」
比叡「お姉様を騙すというのは気が引けるのですが……」
榛名「そうですね……私もあまり……」
霧島「後で何を言われるかわからいですよ……?」
加賀「……」ムスッ
提督「えぇ……ていうかなんで加賀もそんな顔してるんだ……?」
加賀「……別になんでもありません」ムスッ
加賀「(私以外に仕掛け人が必要だなんて……提督は何を考えているの?)」
提督「ま、まあとにかく……上手くいけば全員奢ってあげるから頼むよ」
比叡「むぅ……仕方ないですね。今回はそれで許します」
榛名「比叡お姉様がいいなら……」
霧島「私は賛成しませんが……お姉様方がそうおっしゃるなら……」
加賀「……まぁ、いいでしょう。それで作戦はどのように?」
提督「ああ、作戦は──」
────────
バーン!!
金剛「ティータイムの時間だヨー!!」
提督「金剛か。そうだな……休憩するか、榛名」
榛名「はい。せっかくお姉様がいらっしゃったのですし」
金剛「提督、榛名はちゃんと秘書艦の仕事が出来てますカー?」
提督「ああ、助かってるよ。ありがとな、榛名」
榛名「い、いえ! 自分に出来ることをしているだけですから!」
金剛「むぅぅ……提督! 今度は私を秘書艦にして欲しいデース!」
提督「考えておくよ」クスッ
比叡「お姉様~」
霧島「ご一緒してもよろしいですか?」
金剛「比叡! 霧島! もちろんデース! いいですカ、提督?」
提督「構わんぞ。人数多い方が楽しいからな」
榛名「じゃあ私、紅茶を入れて来ますね」
提督「おう、頼むよ」
────────
提督「いやぁしかし、こうやって金剛型が4人揃ってるのも中々感慨深いな」
比叡「そうですねぇ……金剛お姉様だけ飛び抜けて練度が高いですけど」
提督「うっ……仕方ないじゃないか。ここに一番早く着任したのが金剛だったし……しばらく秘書艦もやって貰ってたからな」
金剛「やっぱりお姉ちゃんが一番なのは当然デース!」
提督「もちろん比叡達にも頑張って練度を上げてもらうからな。そのつもりでいてくれ」
比叡「もちろんです!」
霧島「効率よく練度をあげたいですね」
提督「霧島は着任が遅かったからな……他の姉妹達とは練度が低いから、確かに効率よくあげないとな」
霧島「そのためにはやはり秘書艦になるのが一番かと。司令、明日は私が秘書艦を担当しましょう」
金剛「ちょっと待つデース! 明日は私が秘書艦デース! いくら霧島でも秘書艦は──」
提督「明日は加賀だぞ?」
金剛「なぁああああああああああ!? 提督!! その話聞いてないヨー!?」
提督「そりゃそうだ。今初めて言ったからな」
霧島「あら、そうでしたか。やはり──烈風ですか?」
提督「……そうなんだ。うちの鎮守府は何故か烈風が少ない。加賀には頑張ってもらわないと……」
榛名「紅茶が入りましたよー」
提督「おっ、来たか」
金剛「うー……仕方ないデース……」
提督「まあまあ、また今度お願いするから、な?」
提督「今はティータイムを楽しむぞ」
榛名「……」
金剛「……わかってますヨー! 早速いただきマース!」ゴクッ
提督「うむ」ゴクッ
金剛「んー美味しいデース! やはり紅茶は最高──」
パリーン!!
金剛「──デース?」
提督「ぐっ……!」バタン!!
金剛「提督!?」
金剛「提督! どうしたのですカ!? しっかりして──」
パリーン!!
比叡「ひえー(棒)」バタン!
霧島「うっ(吐血)」バタン!
金剛「比叡!? 霧島!? 一体何が──」
ガシャン!!
「──動かないでください」
金剛「……何のつもりデース」
金剛「──榛名」
榛名「……すいませんお姉様。でも、こうするしかなかったんです……」
ガチャ!!
加賀「どうしたのですか? 何かが割れるような音が──」
榛名「ッ!!」バッ
金剛「榛名!?」
榛名「加賀さん。動かないでください。動いたらお姉様を撃ちます」
加賀「あら。拳銃ですか。私も持っていますよ」スッ
ガシャン!!
金剛「ノ、NOです加賀! こっちに向けないで!」
榛名「……加賀さん。元はといえばあなたが全て悪いんです」
加賀「酷い八つ当たりね。その根拠は何?」
榛名「私は──提督の想いを知ってしまったんです」
榛名「提督が……加賀さんとしかケッコンするつもりが無いことを!」
金剛「なっ!?」
榛名「私はもちろんお姉様に提督とケッコンしてもらいたかった。でも……提督が加賀さんとしかケッコンするつもりが無いと知って、改めて自分の気持ちに気づいたんです」
榛名「──自分もまた、提督とケッコンしたい──と」
榛名「お姉様と提督がケッコンして欲しいと思っていた自分の気持ちは、偽りの気持ちだった──と」
榛名「でもお姉様と提督なら……幸せに暮らしていけると思っていました」
榛名「この気持ちを偽ってでも……お姉様には幸せになってもらいたかった」
榛名「でも……加賀さん……あなたには──提督を渡しません」
加賀「そのために提督を殺した──と? 理解できないわね」
金剛「殺した……? 提督は──もういない……?」
榛名「あは……あははははははは!!」
榛名「そうですよお姉様! もう提督はいないんです! 私が殺したんです!」
榛名「比叡お姉様も霧島も! だから──」
金剛「あ……ぁああああああ!!」ガシッ!!
榛名「ッ──!!」
金剛「提督を! 提督を返せええええええええ!」ギリッ!!
榛名「お、お姉さ──」
バアンッ!!
榛名「ぐっ……!」バタン!!
金剛「あ……あ?」
加賀「全く……とんだ茶番ね」
加賀「姉妹喧嘩なら余所でやってもらいたいのだけれど」
金剛「……は、あはは……」
加賀「どうしたの? あなたも壊れてしまったのかしら?」
金剛「……提督も姉妹もいない世界なんて、生きてる意味がないデース……。加賀、一思いにやって欲しいネ」
加賀「……いいでしょう。提督と3姉妹と──仲良く暮らせるといいわね」スッ
バアンッ!!
金剛「……あれ?」
加賀「──とでも言うと思いましたか?」スッ
『ドッキリ大成功!!』
金剛「……What?」
提督「いやぁすまんかったな、金剛」ポン
金剛「なっ!? 提督!?」
提督「今までのは全部ドッキリだよ」
比叡「ひえー……倒れてるだけと言うのもなかなか疲れます」ウーン
霧島「腰が……」イタタ
金剛「みんな……」
榛名「お姉様……すいませんでした。ドッキリとはいえ、騙す様な真似をしてしまって」ペコリ
金剛「は、はは……」ペタン
金剛「なかなかキツいジョークネ」ハハハ
提督「悪かったよ。お詫びといっちゃ何だが、今日の夕食は全部俺持ちだ。気にせず食べてくれ」
加賀「まあしかし、榛名の演技はなかなかの物でした。あれなら騙されても仕方ありませんね」
榛名「そ、そんな/// ありがとうございます」
比叡「今日は提督の奢りですか! 気合い! 入れて! 食べます!」
霧島「比叡お姉様? 食べ過ぎると太りますよ?」
比叡「大丈夫大丈夫! 後で運動すれば──」
金剛「……」ゴゴゴ
比叡「お、お姉様?」
金剛「やって落ち着いてきたネ。……まだ夕食までは時間がありマース」
提督「……と、言いますと?」
金剛「──全員そこに正座するネ! こんな事をもうしないように説教してやるデース!」
比叡「ひえー!」
──その後、夕食時間になるまで金剛の説教が続いたとか……。
加賀「──何で私まで……」
終わり
金剛さんは提督いなくなったら病みそうだな……と言うことで書いてみました
イメージと違ってたらすいません
今日はここまでです
比叡「──ていうか私達って必要でした?」
霧島「紅茶を飲んで倒れるだけの簡単なお仕事でしたね」
比叡「まあ夕食を奢って貰えるので良しとしよう」
キリシマ「現金な奴め」
霧島「!?」
お待たせしました
出来たので投下します
────────
提督「あ、足が……」ガクガク
加賀「情けないわね、あれくらいで」ガクガク
提督「人のこと言えないだろ……」
加賀「頭にきました」
提督「まぁ落ち着けって。……でも楽しかっただろ」
加賀「それは……まぁ」
提督「な? じゃあ次の作戦──」
提督「うっ……ゴホッ! ゴホッ!」
加賀「提督! 大丈夫ですか!?」
提督「ああ……大丈夫だよ。……ちょっと風邪気味でな」
加賀「……無理をなさらないでください。本当に死んでしまったらどうするのです?」
提督「……本当に、か」
加賀「……?」
提督「いや、何でもない。それで、次の艦娘だが──」
────────
鈴谷「おっ、提督じゃん。ちーっす」
提督「鈴谷か。今日も元気そうだな」
鈴谷「そりゃそうよ。元気良くやってかないと悪いことしか起きないってつもりでね。頑張ってるんだよ」
提督「良い心がけだな」
鈴谷「それで──どう? 私と一夜過ごす気にはなった?」
提督「いやいや、急に何言ってんだ」
鈴谷「えー、だって提督は元気な女の子が好きなんでしょ?」
提督「言ってないよ?」
鈴谷「あ、そっか。加賀さんみたいなクール系が好きなんだったね」
提督「まあな」
鈴谷「そこは否定してよ……」
提督「鈴谷も好きだぞ?」
鈴谷「ふぁっ!?///」
提督「……何で照れてるんだ?」
鈴谷「べべ、べっつにぃ!? 何でもないし!」
提督「……ふむ。決めた」
鈴谷「な、何を?」
提督「明日の秘書艦は鈴谷にしよう」
鈴谷「うええっ!? ちょっ、そんな急に──」
提督「可愛いなぁもう」
鈴谷「からかうのはやめろおおおおお!!///」
────────
翌日
鈴谷「……で、ホントに秘書艦なんだ」
提督「昨日言ったじゃないか」
鈴谷「いや、てっきり私をからかってんのかと思って」
提督「いじってると楽しくなるからなぁ鈴谷は」
鈴谷「なっ……! ちょっと提督──」
提督「手が止まってるぞー鈴谷。今日中に終わらなかったら徹夜でやってもらうからな」
鈴谷「て、徹夜……?」
鈴谷「(……いや待て、徹夜ということは、夜まで待ってれば提督にあんな事やこんな事も)」ニヤニヤ
提督「(……何やら良からぬ事を考えてるな)」
鈴谷「よぉーし、そんじゃ頑張りますか!」
提督「……期待してるよ」
────────
深夜
鈴谷「──いやぁ、終わんなかったなぁ! これは徹夜しかないよねぇ」
提督「ん? 俺がやっとくからお前は寝てていいぞ」
鈴谷「い、いやいや! 私がやるから! 流石に悪いし!」
提督「……寝ないと肌に悪いぞ?」
鈴谷「心配しなくていいから! これは私の問題だし!」
提督「そうか? じゃあ任せるよ」
鈴谷「よっしゃ!」
────────
鈴谷「うにゅ……」Zzz
提督「……で、こうなるわけか」
ガチャ
加賀「ずっと待っていたのに……」
提督「ああ、悪かったな加賀。待たせていたのに」
加賀「問題ありません」キリッ
提督「そうか……まあ、作戦は明日にしようか」
加賀「そうね」
鈴谷「ふへへ……提督ぅ……」Zzz
加賀「……」イラッ
提督「お、おい……」
加賀「問題ありません」
提督「そ、そうか」
────────
翌日
鈴谷「……あぁ~疲れたぁ」
提督「お疲れさん。全部終わったか?」
鈴谷「うん、完璧! コレで提督と遊べるね!」
提督「いや遊ばないけどな」
鈴谷「えぇ~そんな事言わずにさぁ」ズイッ
提督「近い近い」
鈴谷「私とイイコトしようよぉ」
提督「……しょうがないな」アゴクイッ
鈴谷「ふぇっ!?///」
提督「……目、閉じてろよ」
鈴谷「(いやいや近い近い!!///)」
鈴谷「(顔近いって!!///)」
提督「何で照れてんだ? 自分から寄ってきたじゃないか」
鈴谷「い、いやあの、何ていうか、ここまで発展するとは思わなくて恥ずかしいっていうか……///」
提督「……」グイッ
鈴谷「ちょっ──」
提督「……可愛いな、鈴谷」ボソッ
鈴谷「ッ──!?///」ビクゥ!!
鈴谷「な、な、なな──!?///」
提督「──伏せろ!!」ガバッ
鈴谷「きゃあっ──!!」
バアンッ!!
加賀「──よくもまああれだけ提督とイチャイチャしたものです。恥を知れ小娘が」ガチャ
提督「(うわぁ……あれ演技じゃなくてガチのやつだろ)」
鈴谷「加賀さん!? どうしてここに──」
ジャキッ
鈴谷「ひっ……け、拳銃……?」
加賀「今日の私は──容赦を知りませんよ」
提督「待て、加賀」
加賀「邪魔をしないでください提督。今から彼女を殺すので」
鈴谷「こ、殺すって……」
加賀「イチャイチャしていたのは事実です」
提督「それは……」
鈴谷「待って!」バッ
提督「鈴谷!?」
鈴谷「……確かに私が近寄っていったのが原因よ。だから提督を傷つけないで!」
加賀「……元からあなたしか殺すつもりはありません」スッ
鈴谷「うっ……」
鈴谷「(だ、大丈夫よ! 拳銃なんかで艦娘が死ぬ訳ないし!)」
加賀「この拳銃の弾丸、実は艦娘も貫ける程の強さがあるんです」
鈴谷「なっ!?」
加賀「明石さんも良いものを作るものです。流石に気分が高揚します」
鈴谷「(そ、そんな拳銃反則でしょ!? じゃあ……私……死ぬ……?)」
加賀「それでは、鎧袖一触です」ジャキッ
提督「……!」バッ
バアンッ!!
鈴谷「……え?」
加賀「……」
提督「さ……さすがは艦娘すら……貫く弾丸……威力が桁違いだな……」
鈴谷「な……何してんのさ提督!? 何で庇って──」
提督「そりゃあ……鈴谷が傷付くとこなんて……みたく……ないし、な」
鈴谷「でも……でもっ!!」グスッ
提督「ははっ……何で泣いてんだよ」
鈴谷「そんなの……好きな人が死にそうになってて悲しくない人なんていないよ!!」
提督「好きな人……か……いいな、嬉しいよ」
提督「でも……もう、意識が持ちそうにない……」
鈴谷「そんな……提督!」
提督「もう……鈴谷の顔が見れないのか……残念だ……」
鈴谷「そんな事言わないでよ! 私は……私は!」
提督「鈴谷……後は……たの……む……──」
鈴谷「……あぁ……なんで……」
鈴谷「何でよ!!」バアンッ!!
鈴谷「何で提督が死ななきゃいけないの!? ねぇ!!」キッ!!
加賀「……」
鈴谷「答えてよ!!」
加賀「答えましょう」スッ
『ドッキリ大成功!!』
鈴谷「……は?」
加賀「……」スッ
『ドッキリ大成功!!』
鈴谷「ドッ……キリ……?」
加賀「……」スッ
『ドッキリ大成功!!』
鈴谷「いやそれはわかったけど」
加賀「やりました」
提督「何をやったんだか」ムクッ
鈴谷「提督!?」
鈴谷「──ッ!!」ダキッ
提督「おおう!?」
鈴谷「良かった……ホントに……」
提督「……こういうリアクションは初めてだな」
加賀「人の目の前でイチャイチャしないでくださいと言った筈ですが」
提督「あ、ああすまん。おい鈴谷、離れなさい」
鈴谷「……もう少しこのまま」
加賀「(何ですかこの甘々空間は)」
提督「……しょうがないな」
加賀「……まあ、ドッキリを仕掛けられた後ですし……良しとしましょう」
鈴谷「ねえ、提督……キス……してくれない?」
提督「なっ!?」
加賀「!?」
鈴谷「それくらいしてもらわないと、離れられないかな」
提督「……ったく。目、瞑ってろ」
鈴谷「ん……」
提督「──ッ」
鈴谷「──ッ///」
加賀「人の目の前で何やってんだてめえら。ぶっ殺すぞ」
終わり
以上です
ありがとうございました
あんまり長く続けるとグダグダになりそうなんで次の投下でラストにします
もうしばらくお待ちください
書き終わりました!
17時から投下しますねー
ではラスト、投下していきます
────────
提督「……」カリカリ
加賀「……」カリカリ
提督「……なあ」カリカリ
加賀「何でしょうか」カリカリ
提督「……いや、何でも」
加賀「……そう」
提督「……」カリカリ
加賀「……」カリカリ
提督「(……頃合い、か)」
────────
昼休み
瑞鶴「あ、加賀さん」
加賀「……何か用かしら」
瑞鶴「ううん、用って程じゃないんだけど……提督ってさ、煙草吸うの?」
加賀「……煙草?」
瑞鶴「うん。私がこの前秘書艦やったときに、煙草の臭いがしたから提督に聞いてみたんだ。『煙草吸ってたっけ?』って」
瑞鶴「そしたら、『臭いは消してたつもりだった』って言ってたけど、今まで煙草吸ってるところ見たことないし、その後ドッキリ仕掛けられたしさ……あれも嘘なのかな……って」
加賀「言われてみれば……」
加賀「(執務室にいつもいたから気づかなかったけれど……もしかしたら少し煙草臭くなっているかもしれないわね)」
加賀「吸っていると思うわ……多分」
瑞鶴「多分って何よ。ずっと秘書艦やってるんだから分かるでしょ」
加賀「うるさいですね。また提督に死んだフリをさせますよ?」
瑞鶴「い、いやそれはいいから! わ、悪かったわよ」
加賀「……」
────────
翌日
提督「すまない加賀。今日は午後から出張なんだ。俺の分は終わらしといたから後は任せるよ」
加賀「わかりました。お気をつけて」
提督「ああ。それじゃあちょっと資材の様子を見てくるよ」スッ
加賀「はい」
ガチャ……バタン
加賀「出張……ですか」
……パタン
加賀「……?」スッ
『健康診断結果在中』
加賀「……これは……」
加賀「(……封は開いているし……ちょっとだけ……)」ピラ
加賀「……」
加賀「……ッ──!?」
加賀「そ、そんな……」
────────
瑞鶴『 私がこの前秘書艦やったときに、煙草の臭いがしたから提督に聞いてみたんだ』
瑞鶴『今まで煙草吸ってるところ見たことないし、その後ドッキリ仕掛けられたしさ……あれも嘘なのかな……って 』
提督『な? じゃあ次の作戦──』
提督『うっ……ゴホッ! ゴホッ!』
加賀『提督! 大丈夫ですか!?』
提督『ああ……大丈夫だよ。……ちょっと風邪気味でな』
加賀『……無理をなさらないでください。本当に死んでしまったらどうするのです?』
提督『……本当に、か』
加賀『……?』
────────
加賀「……」グッ
加賀「提督……」
────────
翌日
工廠
明石「癌──ですか」
加賀「ええ、肺に出来ているみたいなの。どうにかならないかしら」
明石「艦娘の事ならわかりますが……提督は人間ですし、分かりかねますね……」
加賀「……そう。ありがとう」スタスタ
明石「いえ……」
明石「……」
────────
執務室
加賀「……」カリカリ
提督「……」カリカリ
加賀「……あの」
提督「んー?」カリカリ
加賀「い、いえ……なんでも……」
提督「……そうか」カリカリ
加賀「……」カリカリ
提督「……」カリカリ
加賀「(……聞けるわけがないでしょう……)」
────────
軍医「提督の容体……ですか」
加賀「ええ。あなたなら知っているでしょう?」
軍医「それは……まあ、知っていますが……プライバシーに関わることなので本人の了承がないとなんとも……」
加賀「本人の了承……」
加賀「(……結局、直接聞いた方が早いということですか)」
加賀「……わかりました。それではこれで」
軍医「力になれず申し訳ない」
加賀「いえ、大丈夫です。では」
バタン
軍医「……ふぅ」
────────
執務室
提督「……」カリカリ
加賀「……」
加賀「……あの」
提督「ん?」
加賀「……私に何か隠していませんか?」
提督「……何故そんな事を聞く」
加賀「……何となく、です」
提督「……そうか。まあ、いつかは話そうと思ってたんだがな……」
加賀「……」
加賀「(嘘であって欲しい……あの診断結果も……煙草のことも……)」
提督「単刀直入に言うとだな……俺はあと1ヶ月しか生きられないんだ」
加賀「ッ!?」
提督「ちょっとした病気でな……もう末期状態らしい」
加賀「癌……ですか」
提督「……良く知ってるな。そうだ、その癌が肺に出来てて他の器官にも転移してるらしい。手術しても意味ないんだってさ」
加賀「(やはりあれは……本当の……)」
加賀「……そう」
提督「こんな大事な事を伝えるのが遅れてしまってすまなかった。俺も気持ちの整理がついてから話そうと思ってたんだが、こんなにも時間がかかってしまった……」
加賀「……」
提督「もちろん延命する事も出来た。……だが、俺はあくまでも提督として生きていたかった」
提督「……まあ、あと1ヶ月で死んでしまうんだけどな」ハハッ
加賀「そんなこと……言わないでください」
提督「……」
加賀「死んでしまうなんて……そんな簡単に……言わないで」
提督「……悪かった。少し……独りにさせてくれないか」
加賀「……はい」
ガチャ
加賀「……」
加賀「どうして……こんな事に……」
────────
数日後
ガチャ
加賀「提督、艦隊が演習から帰投──」
大淀「お疲れ様です。順次補給をお願いします」
加賀「……提督はどちらに?」
大淀「提督は今日は体調不良でお休みです。代わりに私が代理提督です」
加賀「……そう」
加賀「……」
大淀「どうかされましたか?」
加賀「……いえ、なんでも。それでは補給に行ってきます」
大淀「わかりました」
ガチャ……バタン
大淀「……」
────────
加賀「……はぁ」
赤城「(……最近加賀さんがいつも溜め息ばかりついてますね……昨日なんか演習中に溜め息をつきながら艦載機を飛ばしてましたし……しかもMVPだったし……)」
赤城「(……はっ! まさか……加賀さん……)」
赤城「(食事をまともにとれていないのね!!)」キラッ
赤城「(やはり燃料やボーキサイトの補充だけでは駄目なのよ! 日々の食事も大事にしないと……!)」
赤城「(そうと決まれば早速……!)」
赤城「加賀さん? そろそろ夕食の時間ですよ? 間宮にでも行きましょう」
加賀「間宮……そういえば最近行っていなかったわね……」
赤城「ほら、行きましょう加賀さん」
加賀「……そうね」
加賀「(……提督もちゃんと食べているかしら?)」
赤城「(やはり私の推測通り、上々ね)」キラキラ
────────
数週間後
加賀「……」カリカリ
コンコン……ガチャ
大淀「失礼します」
加賀「……何か用?」
大淀「はい、提督の事で少し」
加賀「……!」ピクッ
大淀「提督の体調が良くならないので、入院する事になりました」
加賀「そんな……」
大淀「ですが、提督の意志で他の艦娘には内密にしてくれ、との事です。言い訳としては長期出張くらいにしておけば良いかと」
加賀「提督……」
大淀「……加賀さんも知っているんですよね? 提督がもう長くは生きられない、ということを……」
加賀「……ええ。あなたも?」
大淀「……はい。提督から直接伺いました」
加賀「……」
大淀「……」
加賀「……人は、死ぬときは……死ぬのね」
大淀「そう……ですね」
加賀「……私達は……艦娘はどうなのかしら。轟沈しなければ……出撃しなければ、死ぬことは無いのかしら?」
大淀「……」
加賀「わからない……わからないわ。提督に何と言えば良いのか……」
大淀「……自分の気持ちを……伝えれば良いんじゃないでしょうか」
加賀「自分の……」
加賀「……そうね、自分の気持ちを提督に……」
────────
加賀「……」
提督「……」
加賀「……あの」
提督「うん?」
加賀「……体調はどうですか?」
提督「んーそうだな。良くも悪くもない、って感じかな」
加賀「そう……ですか……」
加賀「……これ、リンゴの皮を剥いておきましたので、良かったら」
提督「おお、ありがとう。助かるよ」
加賀「それでは、ゆっくり休んでください」
提督「……悪いな、いつも迷惑かけてしまって」
加賀「……いえ」
提督「……頑張れよ」
加賀「……はい」
バタン
加賀「……」グッ
────────
加賀「(……その後も、何回も提督の元を訪れました)」
加賀「(その度に、提督の容態が悪くなっていることも感じました)」
加賀「(……私は、提督に何もしてあげることが出来ません。……傍で提督は苦しんでいるというのに……)」
加賀「提督、入ります」ガチャ
提督「……おお、加賀か」
加賀「(……今ではもう、提督は起きあがることさえしません。それほど体力が衰えているのでしょう)」
加賀「(……何も出来ない自分に嫌気がさします)」ギリッ
提督「……昨日、夢を見たんだ」
加賀「夢、ですか」
提督「ああ。お前と結婚してる夢だった」
加賀「なっ……///」
提督「幸せそうだったよ。俺も──加賀も」
加賀「……そう、ですか」
提督「……」
加賀「……」
提督「どうして、さ」
加賀「……?」
提督「どうして俺なんだろうな」
提督「何でこんなに加賀や他の皆に迷惑かけなきゃいきないんだろうな」
加賀「それは……」
提督「……今まで頑張って来たのになぁ」
提督「……まだ、やり残したこともあったのになぁ……」
加賀「ッ……」
提督「……いや、すまん。お前に言ってもしょうがないな」
加賀「……」
提督「……」
加賀「……提督は」
提督「……?」
加賀「提督は、私の……私達の誇りです」
加賀「いつも私達のことを第一に考えてくださって、轟沈した艦娘もいません」
加賀「そんな提督を傍で見ていて思いました。──あなたが提督で良かった──と」
提督「加賀……」
加賀「だから……もっと誇ってください。私は、あなたの艦娘であったことを……誇りに思います」
ツー
提督「……」
加賀「あ……れ、おかしいですね……涙が……」グスッ
提督「……加賀、ちょっとこっちに」
加賀「……?」スッ
提督「──ありがとう。俺もお前たちの提督だったことを、誇りに思うよ」
加賀「ッ……!」
加賀「……すいません、少しお手洗いに」ガタッ
ガチャ……バタン
提督「……」
提督「可愛いなぁもう……」
────────
加賀「……うぁ……」グスッ
加賀「(──涙が止まりません。こんなに泣いているのは……いつ以来かしら)」
加賀「(提督には……弱い自分を見せたくなかった。だから思わず飛び出してしまいました)」
加賀「(しばらく……戻れそうにありません)」
加賀「(まあ、たまにはこういう感情を抱くのも……悪くないですね)」
加賀「提督……」ツー
────────
ガチャ……バタン
加賀「……戻りました」
提督「おう」
提督「(……泣きはらした顔だな。まぁ、仕方ない)」
提督「とにかく、俺の事は心配するな。お前は自分に出来ることをするんだ」
加賀「……はい」
提督「……次に会うときはその顔、ちゃんと直しとけよ?」
加賀「ッ……」
提督「冗談だよ、冗談」ハハハ
加賀「まったく……」
────────
加賀「(──それが……私の聞いた提督の最後の言葉だったのかもしれません)」
加賀「(翌日、容態が急変したと聞いて提督の元に伺うと、もう提督の意識はありませんでした)」
加賀「(もっと──話したかった)」
加賀「(もっと──提督の笑顔が見たかった)」
加賀「(でも……それは叶いそうにありませんね)」
加賀「(別に提督がもう亡くなっている訳ではありません)」
加賀「(ですが……もう目を覚ますことはないだろう、と思っていました)」
加賀「提督……」ギュッ
加賀「(提督の手は……こんなに冷たかったのですね)」
「……か……が……」
加賀「!?」
提督「……元……気、か……」
加賀「……元気、です」
加賀「(ああ、もう──)」
加賀「(こんな時でも私の事を思ってくれている……だから──)」
加賀「(──だから私は、あなたが好きなんですよ、提督)」
提督「そう……か」
加賀「……はい」
提督「……執務、室……の……」
加賀「……?」
提督「俺の、机……二番目の……引き出し……今度、開けて……見てく、れ」
加賀「二番目、ですか?」
提督「ああ、大事な……物が、入ってる……」
加賀「……わかりました」
提督「頼む……」
提督「……なあ、加賀」
加賀「はい」
提督「少し……眠くなってきた……もう、寝てもいいか……?」
加賀「ッ……」
加賀「……ええ、ゆっくり……お休みになって……」
提督「……ありがとな。……夢の中で……のんびり……する、か──」フッ
加賀「……」
加賀「(──提督は、もう目を覚ますことはありませんでした)」
加賀「(提督が亡くなったちょうどその日、私の練度は99になりました)」
加賀「(まるで提督に導かれるように──)」
────────
執務室
加賀「……二番目の引き出し、でしたか」
ガラッ
加賀「……!」
加賀「……」
『ケッコンカッコカリ書類一式』
加賀「……本当に『カッコカリ』になってしまったわね」
加賀「……ん? これは……手紙?」
──加賀へ
こんな形ですまないな。
練度が99になったと思う、おめでとう。
早めにこの手紙……というか、口で伝えたかったんだが、事情が事情だった。すまない。
どうしても伝えたかったんだ。俺の気持ちを。
常にクールで、真面目で、時にはしゃいで恥ずかしくなってる……。
君が好きだ──加賀。
理解してもらえないかもしれない。受け付けないかもしれない。
でも──こんな俺でも良かったら……おまえ達の誇りにして欲しい。
すまないな……本当は結婚して欲しかったんだが……余計に悲しませることになるから……今までありがとな──加賀。
提督
加賀「提督……私は……」グスッ
加賀「……ん?」
──P.S. 縦読みって知ってるか?
加賀「縦……読み……?」ジッ
加賀「……『こ』『れ』『は』『ど』 『つ』『き』『り』『で』『す』……」
加賀「ドッキリ……」
加賀「……まさか」
「──そのまさか、だよ」
加賀「ッ!?」バッ
提督「よっ、元気か? 加賀」
加賀「提……督……」
明石「まったく……やっと私も肩の荷が下りました」ハァ
大淀「なかなか楽しいものですね、ドッキリって」フフッ
加賀「そんな……じゃあ……」
提督「ああ、癌とか大嘘だよ。俺はばっちし元気さ」
明石「軍医まで巻き込んで……ホント大規模ドッキリですね、これ」
大淀「まあ、元々は加賀さんにドッキリを仕掛ける為に他の艦娘で練習してたみたいですけどね」
加賀「……なるほど、他の艦娘達の気持ちが分かった気がするわ」
提督「さて……恒例のお詫びなんだが……」
提督「加賀には特別だ。受け取ってくれるか?」スッ
加賀「これ……は……」
提督「指輪だよ。……加賀──」
提督「──俺と、結婚してくれるか?」
加賀「──はいっ」ニコッ
完
以上で終了となります
最後までお付き合いいただいてありがとうございました
加賀「私……感情表現が……その……。
提督、私、これでも今……とっても幸せなのですけれど……///」
提督「そりゃ顔を見ればわかる」
乙
すごい泣きながら提督に怒るとか想像してたからびっくりした
>>184
それも考えたのですが
なんか綺麗に終わらせたくてこのような終わり方になってしまいました
期待されてたなら申し訳ない
このSSまとめへのコメント
L・O・V・E‼︎ラブリーぼのたん‼︎
L・O・V・E‼︎ラブリーぼのたん‼︎
ポイポイポーイ
正直もっと続けてほしい
次は加賀さんからのドッキリが欲しいです!
終わってしまったー
すげぇー面白れー続きが楽しみだー
って思ったら終わっていた・・・