【Fate】FGO鯖で聖杯戦争【安価・コンマ】 (1000)


Fate/stay night
Fate/grand Orderの設定を利用した安価・コンマスレ

FGOスレですが全てのサーヴァントが出せるワケではありません
出せるサーヴァントは>>1のガチャ事情と育成事情により左右されます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446027540

使用可能サーヴァント

セイバー:アルトリア ネロ カエサル アルテラ 
アーチャー:エミヤ ロビン アーラシュ(FGO)
ランサー:兄貴 若ニキ ロムルス
ライダー:マルタ マリー ゲオルギウス アレクサンダー メドゥーサ
キャスター:エリザ アマデウス キャスニキ メディア
アサシン:ステンノ カーミラ マタハリ 小次郎 荊軻 サンソン ハサン
バーサーカー:清姫 タマモキャット スパルタクス エイリーク 呂布

完全にFGO鯖のみの方がよければそうします

舞台は5次固定で
面倒なのでマスターもそのままでいきましょう

主人公選択↓2
1士郎
2凛

1.主人公は士郎に決定

士郎のサーヴァントを>>4から選択してください↓2


これは戦闘力/zeroかもしれない
立ち回りが重要ですね

次はアサシン以外から選択
遠坂凛のサーヴァント↓2

遠坂凛×アルテラ

念願のセイバーやったね凛ちゃん


アサシン、セイバー以外から選択
言峰綺礼のサーヴァント↓1

綺礼×兄貴

因果にでも縛り付けられているのだろうか


アサシン、セイバー、ランサー以外から選択
間桐慎二のサーヴァント↓1

慎二×マリー

マリーさんはどうするか
そういえば兄貴はどちらのクラスでしょうか?

兄貴のクラス↓1
1ランサー
2キャスター

キャスニキですね


セイバー、アサシン、キャスター、ライダー以外から選択
葛木宗一郎のサーヴァント↓1

葛木×清姫

清姫やったぜ
清姫はアトラムOKだったけどアトラムに切られかけたって感じですか


セイバー、キャスター、アサシン、ライダー、バーサーカーから選択
イリヤのサーヴァント↓1

イリヤ×若ニキ

兄貴が二人……でも仲良さそう
そしてマスターが一人足りない事に今さら気づく

一旦アーチャー選んだ後にマスターも決定しよう

アーチャーのサーヴァント↓1

すてらあああああ!!
お前は間違っちゃ……いない……


アーチャーのマスター↓1

桜×アーラシュ

間桐が本気……?だしてきた
桜に優しい世界になりそう


ギルガメッシュ判定直後
1~3いるよ
4~9なんかいないよ

3.いるよ

ギルガメッシュへの対抗戦力足りない感
アルテラさん次第で詰むかも


準備してきます

各陣営状況
セイバー:アルテラ・遠坂凛:令呪3
ランサー:若ニキ・イリヤ:令呪3
アーチャー:アーラシュ・間桐桜:令呪3
ライダー:マリー・間桐慎二:令呪3
アサシン:マタハリ・衛宮士郎:令呪3
キャスター:兄貴・言峰綺礼:令呪3
バーサーカー:清姫・葛木宗一郎:令呪3
ギルガメッシュ:健在


深夜の校舎。
押し付けられた雑務を終わらせ、衛宮士郎は弓道室から出た。

士郎「っ……?!」

聞こえてくる爆音。
物陰から校庭を見た。そこでは魔力の塊を撃つ男、そしてその魔力の塊をモノともせずに突き進む少女の姿が。
状況は明らかに男の不利である事が分かる


直後コンマ
1アルテラ撤退
2~4「誰だッ!?」
5~7キャスター撤退
8~9上+凛から接触


キャスターに取ってセイバーは相性が悪い。
タダでさえ三騎士とはやりあいたくないというのに、相手は対魔力のランクが高いセイバーとなれば尚更だ。
繰り出す炎の魔弾はセイバーに触れる前に掻き消えていく。

これだけならまだ良いのだが、相手は限りなく上級のサーヴァントの一騎。
そしてキャスターにかけられた令呪がさらに枷となっていた。

キャスター(チッ……分が悪すぎる。これだけやりゃ十分だろ)

防戦が得意なおかげで傷は追っていないが、このままではマズイ。
それに今回の目的は勝利ではない。
なら、とキャスターが取った選択は撤退だった。

キャスター「ワリィなセイバー。ここは一旦退かせてもらう」

逃走は一瞬で終了した。
気配が消したと同時、既に戦場からは消えていたのである。


セイバー「消えた。リン、追撃するか? 気配は感じないがしらみつぶしに探せば、」

凛「いえ、いいわ。あれほど見事に逃げられちゃ見つけるのは手間よ」

 神話の再現。
 先ほどまでの戦いは正にそれであった。
 その戦いを見届けた衛宮士郎はつい気が緩む。

士郎「……ふぅ」

凛「っ……誰!?」

 見つかってしまった。
 しかし、二人の少女が近付いてきて、士郎は片方の少女に見覚えがあることに気付く。

士郎「遠坂……!?」

凛「衛宮……君!? なんでここに」

アルテラ「リン、なんだ? 文明か?」


台詞安価↓2

誰の台詞だよ

>>65
すまん安価の出し方が下手だった

士郎の台詞安価↓2
1さっきのは一体?
2遠坂って魔術師だったのか?
3文明だよ
4その他

文明って?

―? 月見は文明では……ない? 文明は……月見では……ない…… だが偉大なるカエサルは……丸い…… これは……どういうコト……だ?

1さっきのは一体?

士郎「さっきのは一体?」

 素直に思った事が口に出る。
 凛はしまった、という風に頭を抱えた。

凛「忘れなさい衛宮君、貴方は何も見てないわ。後セイバー、衛宮君は文明ではないから剣はしまって」

 あんなの忘れられるわけがない。
 士郎は首を縦に振ろうとしなかった。

凛「それなら悪いけど……無理やりにでも!」

 瞬間、凛のスカートが浮いたのを目視したと同時に士郎の目の前は真っ白と化したのであった。

凛「これで記憶は消えたんじゃないかしら」

アルテラ「随分、力技なんだな」

――

――

――

 


 深夜、校庭で士郎は目覚めた。
 僅かに頭痛がするのは気になるが直ぐに帰宅する。

 家には誰もいない。
 士郎は日課の鍛練を行う為に土蔵へと行く。

 そして土蔵で座り込んだ時、突如それは起こった。
 床が輝き、光が伸びたのだ。

士郎「!? 突然なんだ!?」

「あなたがわたしのマスターですか――?」

 声がかけられるのと女性が光から現れるのは同時であり、士郎は目の前に現れたナイスバディなうえに薄着な姿に一瞬見惚れ、目を反らす。

 状況に理解が追いつかないが、答えを待っている気がした。
 とりあえず何か答えた方がいいだろう。


台詞安価↓2
1マスターってなんのことだ?
2俺がマスター(意味深)だ
3声が出なかった
4その他

2俺がマスター(意味深)だ

 この現れた女性はきっと、お隣さん辺りがデリヘルでも呼んだんだろう。
 マスターというのもきっとそういうプレイに違いない。
 そう考えた士郎はせっかくだ、こんな可愛い人を横取り出来ないかと考えたのだった。

 普段は朴念仁だった士郎をこうさせてしまうのがこの女性、アサシンのスキル効果なのである。
 マスター相手には弱めていたはずが、何故か士郎にはクリティカルヒットしてしまった。
  
士郎「俺がマスターだ」

 そう言いながら士郎の手はワシャワシャ動く。
 目標はあの胸だ。



 アサシンはこの手の誘いを拒否しない。
 むしろ進んで受け入れる。

 この後の展開は言わずもがな、みなのご想像の通りだ。

 
 そして、行為は――

直後コンマ
1~3 一日続いた
4~6 十二時間続いた
7~9 朝まで続いた

 

タイガーにどう言い訳…諜報でイケるか?

とりあえず今回の鯖願い予想、間違いあれば訂正求む
剣(戦士じゃない人生を生きてみたい)
弓(戦いを終わらせ人々を救う)
槍(強者との戦い、けどイリヤのために奔走しそう)
騎(空に輝きを。地には恵みを。 ――民に、幸せを)
狂(安珍、ついでに嘘のつけない世界)
暗(愛した者と幸福な家庭を築く)
魔(↑と同上、だが愉悦)

うーんこの大正義間桐組

おっと訂正で魔は槍ニキと同じ、なのにこの差ェ

8 朝まで続いた

 小鳥がチュンチュンとさえずり始める頃、士郎は正気を取り戻した。
 
士郎「俺は……一体……」

アサシン「ふぅ……これでちゃんとパスが繋がりましたね」

 慣れた様子でアサシンは着初めており、自身は裸。
 何をしていたかに気付き、頬を赤らめた。

アサシン「まあまあ、うぶだったんですね。わたしのスキル効果にも少しは免疫がついたでしょうし、次は本心で誘ってくださいね」

士郎「……アサシンって聞いたのは覚えてる。お前は一体誰だ?」

アサシン「わたしはアサシンですよ。聖杯戦争についての説明は夜に済ませました、けどもう一度お聞かせしましょうか?」

 そう言われてみればそんな気がした。
 記憶がおぼろげだが、じきに思い出せるだろう。

士郎「いや、いいよ。それより……」


台詞安価↓2
1マスターってのは何したらいいんだ?
2藤ねぇ、これは違うんだ(藤ねぇ襲来)
3正気なんてなかった(キンクリ)
4その他

1マスターってのは何したらいいんだ?

士郎「マスターってのは何したらいいんだ?」

 確かマスターなんていうものになってしまったらしい、それを思い出しとりあえず尋ねた。
 正当な魔術師ではない士郎には見当がつかないのである。

アサシン「攻撃したり守ったりって作戦をたてたり実行したり、情報を集めて有利にしたりするんです」

 なるほど、と士郎は頷く。が

アサシン「けれど、わたしは情報集めしか出来ないんです」

 よく分からないことを言われた気がする。
 確か聖杯戦争とはそれこそ戦争でサーヴァントを倒し合うという話だったはずだ。

おマタのお姉さん能力的に同盟必須だからね


アサシン(マスターは純粋だから、篭絡関係は隠しておいた方がいいはず)

士郎「ということは……聞き込みでもしたらいいのか?」

アサシン「後は、いつも通り過ごすのもいいかな。自然に振る舞っておけば敵だと思われない可能性があるから」

士郎「そっか。分かった」

 うーん、いつも通りと言われてもな。
 士郎は少し考える。
 とりあえず今からする事を決めよう。


行動安価↓2
適当にどうぞ

とりあえず飯にしようぜ!

ナニを鍛練するんですかねえ?(期待)

アサシンと鍛練

直後コンマ
1~3床
4~6諜報
7~9護身術

5諜報

アサシン「あ、そうだ」

 考えているとアサシンが提案を出した。
 それは最低限の諜報技術の習得について。

アサシン「もしも、って時のために覚えときましょうか」

 うふっと笑いながらアサシンは士郎を、見つけていた道場へと連れて行く。
 付け焼き刃だが、士郎へと諜報の極意を伝授する、その結果は――


直後コンマ
1~4さっぱりダメ
5~8かくれんぼが得意になった
9一般人には見つからないレベル

やったぜ

ただし一般人はワカメしかいない

縁召還だとしたら共通点なんだろう、翻弄された人生繋がり?

9一般人には見つからないレベル

 その結果は上々だった。
 一般人には先ず捕捉する事は不可能。
 明日から探偵やスパイを名乗っても問題ない程の才能を衛宮士郎という男は秘めていたのだ。

士郎「癖だったんだ――――音を殺して歩くの」

アサシン「スパイ職の紹介しましょうか?」

士郎(まあ、爺さんにちょっと習ってたのもあるんだけどさ)


【朝行動・終了】

ケリィ「魔術以外で教えられる取り柄ってこんなの(暗殺・諜報)しかないし。」


アサシン「マスターのおかげで潜入が楽になるかもしれないわ」

士郎「役に立てそうで良かった」

 行動の選択肢は広がったようだ。
 魔術師というのは結界を張っているかもしれないから潜入出来るかは分からないが。
 爺さんに習ってた事が役に立つ機会が来たかもしれない、っと士郎は切嗣との日々を思い出していた。


昼行動・安価↓2

【一旦ここまで。遅くに再開するかも】

霊体化できそうならお互いの能力把握&今後の方針
できなそうならアサシン用の服を調達

ふと見ると選べるサーヴァントのうち何体か乗っていないサーヴァントいるな、意図的かな?


すまないさんはapoとストーリーでキャラ掴めてたし出せたかもしれない(今更感)

>>145
ガチャで出なかったり育成が追いつかなかったりキャラクエなかったり……

再開します


 聖杯戦争についてされた説明の記憶はところどころ抜けてしまっていた。
 こんな風ではいざという時に困るかもしれないと、士郎は改めて説明を求める事にする。

アサシン「もう一度聖杯戦争について聞きたいの? もちろんいいわよ」

士郎「悪いな、不出来なマスターでさ。覚えてる事は――」

 七人と七騎がそれぞれ集まり、ペアを組んでの殺し合い。
 自分の陣営以外のサーヴァントを倒す事によって、聖杯が降臨し願いが叶えられる。
 記憶に残っている内容としてはこんなところだった。

アサシン「うーん……そうね」

 アサシンは基本の七つのクラス、クラスとしてのアサシンは本来気配遮断を持つが、
 わたしは保有していないということを話した。
 それからサーヴァントを消滅させる条件、それはサーヴァントを倒す事だけではない、この事を話すか考えていた。


直後コンマ
1~4マスター殺しでも消滅する事は内緒
5~9教える

0特殊

特殊直後コンマ
1~3士郎篭絡させたら面倒減るかも
4~6なぜなに神父出張編
7~9意外に士郎がマスター殺しに寛容

8意外に士郎がマスター殺しに寛容

 アサシンは正直にマスター殺しでもサーヴァントを消滅させられる事を話した。
 勝ち目のある方法、アサシンにとってソレは士郎にバレずの篭絡からの暗殺が定石の筈。
 それでも元より勝てると思っていなかった戦い。アサシンは正直である事を選んだのだ。

 マスターはきっとマスター殺しを嫌う、そう考えたからこそ話すか迷っていた、しかし返答は意外なモノ。

士郎「なるほど、それなら俺たちも……いやアサシンを勝たせられるかもしれない」

アサシン「はい?」

士郎「敵なら仕方ないさ。今日の味方は明日の敵って親父も言ってた」


 爺さんはよくもしもの時は、と言っていろいろな技術や考え方を教えてくれた。
 感謝しないといけないな、士郎はまた切嗣との日々を思い出を脳裏に浮かべ、うんうんと頷く。

アサシン「え……えっと、マスターは人殺しとか大丈夫なのかしら? 経験あったり?」

士郎「経験はないよ。けど戦いなんだから殺るか殺られるかだ、そうだろアサシン」

 アサシンは変な顔をしていた。
 困惑と喜びが入り混じったような表情である。

 そんなサーヴァントを他所に、士郎は方針を決めるのであった。


【昼行動・終了】


士郎「夜だな」

 朝や昼の明るい時間と比べれば一般人に考慮せずに動ける時間帯だ。
 マスターに関しては夜こそ戦いの時間、家にいるかは怪しい。
 そもそも誰がマスターなのかの情報はないわけだが。

アサシン「うふふ、最初のよるだわ。何から手をつけようかしらマスター」


夜行動・安価↓2


 マスターを倒すにしても武器が必要となるだろう。
 士郎は身体こそ鍛えているものの、強化が扱えるだけで一般人とそう違いはないのだ。

士郎「武器でも探すか」

 となれば、土蔵がいいだろう。
 藤ねぇがいろいろ持ち込んでいる、もしかすれば武器に使えそうなものがあるかもしれない。


直後コンマ
1~3ヤカン
4~6竹刀
7~8双剣のレプリカ
9凄そうな真剣

5竹刀

 中はガラクタだらけだった。
 なんとか見つけられたのは竹刀が数本。何故か虎印が付いているため普通の竹刀よりは強いかもしれない。

士郎「竹刀は道場にもあるんだが……まあないよりはマシ、か」

 全身に埃を浴びながら士郎は土蔵を出たのであった。


イベント判定・直後コンマ
1~3友好的接触
4~6何もなし
7~9敵対的接触


また特殊か!

特殊判定・直後コンマ
1~3動くAUO
4~6間桐さん家の家庭問題
7~9さすがマタハリ誰かを篭絡

3動くAUO

AUO「暇だからどこか襲うとしよう。慄け雑種」


直後コンマ
1アサシン
2セイバー
3ランサー
4ライダー
5アーチャー
67キャスター
89ランサー

やべランサーが二つあったから修正……と思ったが特殊か
も、もったいないし仕方ないから修正は無しでいいよな!

特殊判定・直後コンマ
1~3偶然の2陣営被害に
4~6慢心全開でGO
7~9今回弱体化してるらしいよ

1 偶然の2陣営被害に

↓1、2コンマ
1アサシン
2セイバー
3ランサー
4ライダー
5アーチャー
67キャスター
89バーサーカー

3、9ランサーとバーサーカー

イリヤ「ここにサーヴァントがいるのは分かっているわ、出て来なさい」

 柳洞寺にマスターがいると、検討をつけイリヤとランサーはやって来ていた。
 イリヤによる人払いのおかげで、坊主達は起きる事はなくマスターとサーヴァントだけが現れる。

宗一郎「……バーサーカー、アレが敵か?」

バーサーカー「はい、そうです宗一郎様。二人の夜を邪魔する恋敵……許せません」

 暗い表情だが、バーサーカーが怒っているのはハッキリと分かった。
 口から炎が洩れ始め、今にも飛び出さんとする。

ランサー「くるか! これまで戦闘は自分とのみでね、滾るぜ」

 楽しそうにはしゃぐ狂犬、ランサーの様子はそのような感じである。
 朱槍が実体化し、ランサーの手へと握られ、敵へと向けられた。
 戦いが始まる――その時。


ギル「我も混ぜろ、雑種。いや、我に蹂躙されるがいい!」

 突然、現れた黄金の男……ギルガメッシュに、二騎の英霊はたじろぐ。
 先ほどまでの威勢が嘘かのように、二人は威嚇の表情でただ黄金の王を睨みつける。

ギル「おい、誰が目に入れる事を許可した? 万死に値するぞ――雑種ゥ!!」

 言葉が終わると同時に、数十の砲門が展開。
 それぞれが致死の破壊力をもつ弾丸の雨が降り注いだ。


直後コンマ
1~2清姫の防戦力では辛い
3若さゆえ
4~6直撃は回避
7~9対処成功

5直撃は回避

バーサーカー「宗一郎様! 私に後ろに!」

ランサー「チィ! 俺から離れるなマスター!」

 巨大な火炎を発生させ薙ぎはらい続けるバーサーカーと、
 一つ一つを目視し、弾いていくランサー。
 共に対処はしているものの、徐々に身体へ傷が増えていく。

ランサー「手を貸せバーサーカー! このままじゃあジリ貧だ!」

バーサーカー「仕方がありませんね……手を貸しましょうランサー」


直後コンマ
1どちらか消滅
2~3隙がない
4~6撤退成功(各令呪消費)
7~9一矢報いてみせる


特殊多くない?

特殊判定・直後コンマ
1~3二騎共消滅
4~6ランサー、バサカ側に増援
7~9合体奥義!

3二騎共消滅  あ……

 二騎が共に考えたところで打開案が浮かぶ事はなかった。
 ただ、ダメージが蓄積され続けていく。

 そして――

宗一郎「すまない、バーサーカー」

バーサーカー「っ……!? そんな……宗一郎、様……」

 自分よりも傷ついて欲しくないマスター。
 消滅寸前のところを救ってくれた、真の安珍様。
 その宗一郎の胸を槍が貫いていた。


ランサー「クソ、あっちはマスターがやられたか……幸いこっちはちっこいマスターで助かるが……ぐぁ!?」

 若さ故、戦闘中に他の人間へと気を取られて隙ができた。それが致命的だった。
 腹部に捻れた剣が突き刺さっている。

ランサー「あーあ、油断しちまったか」

イリヤ「ランサー……そんな……ランサーは強いんだから!」

 
直後コンマ
1~7そのまま消滅
8~9最後に一矢

5そのまま消滅

 マスターが死ぬ。それでバーサーカーの戦意は消滅した。
 戦う為の理由がなくなったのだからそれは当然の事。

バーサーカー「安珍様……ごめん……なさい……」

 それは生前愛した安珍か、今後ろで尽きた安珍か。
 懺悔の言葉を繰り返し、バーサーカーは消滅した。

ランサー「悪いな、せめて安全なところへ運びたかったが……無理みてえだ」

 苦虫を噛み潰した顔をしながらランサーは膝をつく。
 最後までマスターの盾となれるようにイリヤへ覆い被さるようにして倒れ、そして消えた。

イリヤ「そんな……いや……」

 残ったイリヤへ斧、剣、矢、が刺さろうとした時武器の雨は止んだ。

 ギルガメッシュは器を余興の為にと残したのである。
 呆然とし我を失ったイリヤは、悲鳴をあげることもなく心臓を抜き取られ、死んでいったのであった――


今日はここまで。遅くまでありがとうございました

今日は遅くに少しやる予定です
日を跨ぐので今日とは言えないかもしれませんが


イベの素材は大体引き換え終了
あとはドスケベさん出ることを祈るのみ


再開します

【1日目終了】
陣営状況
セイバー:アルテラ・遠坂凛:令呪3
ランサー:若ニキ・イリヤ:令呪3(敗退)
アーチャー:アーラシュ・間桐桜:令呪3
ライダー:マリー・間桐慎二:令呪3
アサシン:マタハリ・衛宮士郎:令呪3
キャスター:兄貴・言峰綺礼:令呪3
バーサーカー:清姫・葛木宗一郎:令呪3(敗退)

間桐同盟に擦りよらなきゃ(使命感)

【二日目】

「起きてください、先輩」

 身体を揺すられ、目覚めてくる意識で声を聞いた事で士郎は目を開けた。

士郎「あ――おはよう桜。いつもありがとな」

 一応、アサシンの姿も確認してみるが、近くにいることだけはパスの繋がりで分かり、目には映らない。
 おそらく霊体化しているのだろう。
 桜が来ることが当然になっていて気付かなかったが、万が一にアサシンを見られては厄介かもしれない。
 
 アサシンのとった対処に士郎は感謝する。

桜「もうご飯は出来てます。顔洗ってきてくださいね先輩」


 起きてからのローテーションを済ませ、
 藤村大河も揃っていた食卓で士郎は食事を済ませる。
 いつも通りの食事風景で普段と違いはない。

 あったとすれば、テレビで流れていたニュースである。

士郎「え……? 一成のとこの寺に隕石落ちたって……大丈夫かな」

 ニュースでの話によると現場からは一人の遺体が見つかっているらしい。
 一成に関しては取材を受けていたので大丈夫だろうと、士郎は少し安堵した。

 その後、桜は部活の朝練のために早く家を出た。
 大河も珍しく、いつもよりも早い時間に家を出る。なんでも教師だけに大事な話があるのだとか。

 二人がいなくなったために現在、家に残ったのは士郎達だけとなる。
 退屈してたようにアサシンは霊体化を解き、姿を現わす。
 そして、何かに気づいていた様子で口を開き始めた。

アサシン「あの娘――」


直後コンマ
1~3かわいいわね
4~6何かあるわ
7~9マスターよ

1かわいいわね


アサシン「あの娘、かわいいわね」

士郎「え? あー、あまり意識した事なかったな」

 桜は士郎にとって妹のように認識していた為、そういう風に考えた事は少なかった。
 考えたときも家に来たばかりの頃で、最近はすっかりなくなっていたのである。

士郎(確かに……言われてみれば美人になったような)

アサシン「毎日来てらっしゃるの? ずいぶん慣れた様子に感じたわ」

士郎「ほとんど毎日だな」

アサシン「あらまあ、まるで通い妻ね!」

 偶然にも口に茶を含んだタイミングでの発言だった為に、思わず茶を吹き出してしまう。


士郎「はぁ!?」

アサシン「だってそうでしょう? さっきだって食事を作ってもらっていたわ。家事も分担しているのかしら」

 食事なら俺と交代制だ、そう反論しようとしたが、すぐにあまり反論になってない事に気付き止める。
 他の言い訳を考えるが、どれもいまいち反論になっていない気がした。

士郎「と、とにかく違う! 俺と桜はそんな関係じゃないから!」

 あたふたする士郎の様子にアサシンはうふふと笑う。

アサシン「顔を赤くしながら言っても説得力がないわ。それに桜ちゃんの方は――いえ、これ以上は言っちゃダメよね」

 何かを言おうとしたところでアサシンは、申し訳ないように話題を変えた。

アサシン「それより、学校というところにマスターも行くのかしら? 少し興味があるわ!」

 学校、昨日は休みであったが、今日はそうではない。
 聖杯戦争中とはいえ、学業をおろそかにするのはいかがであろうか。
 衛宮士郎が出した答えは――


選択安価↓2
1行く
2行かない

いかない

1行く


士郎「学校……そういえば、今何時だ?」

 時計を見ると、思いの外アサシンとの雑談で時は流れていた。
 急がなければ遅刻してしまう。士郎は急いで支度を済ませ家を出る。

アサシン『この時代の教育に興味があるわ、私の時代からそう経ってはいないけれど少しの間で人というのは発展していくんだもの! もう楽しみ!』

 家を出るとき、アサシンは霊体化して付いてきた。
 その為、今は念話と呼ばれる手段で士郎へ話しかけている。

士郎「そんなに面白いもんじゃあないぞ? 俺も授業受けるからかまってやれないし……」


直後コンマ
1~7到着
8~9凛に遭遇

9凛に遭遇


 遅刻せぬよう早歩きで向かっていると意外な人物に遭遇した。
 
凛「あら、衛宮君。珍しいわね、いつもは早く登校して生徒会長様に尽くしてるんじゃなかったかしら」

士郎「俺だっていつも一成の手伝いしてるわけじゃない。こうやって遅いときも……ん?」

 士郎に微かに頭痛がくる。
 どうも遠坂の顔を見ていると頭に響く様子だ。


直後コンマ
1~3思い出さない
4~6微妙
7~9思い出す

アルテラさん判定↓2コンマ
1~4気づく
5~7気づくが文明じゃないし言わない
89気づかない

5微妙
4気づく


 昨日の夜、何故か遠坂に会った。そして蹴られた。
 士郎の頭の中にそんなビジョンが浮かんでくる。
 
凛「急に頭を抑えてどうし……あ」

 何かに気づくと、凛はバツの悪そうな顔をした。
 しかし、何かに気づいた様子でその顔はすぐに驚きの表情へ変わり、またすぐに真剣な表情へと移る。

凛「衛宮君、貴方――聖杯戦争。この言葉に聞き覚えは?」

士郎「っ……!?」

 問いかけられた直後に、アサシンよりサーヴァントの反応がすぐ側にある事を告げられた。
 凛がマスターである可能性が高い事も理解する。

 ならばなんと答えるべきだろうか。


セリフ安価1:52~↓1

あっ行動でもいいです
逃げるとか、成功率皆無ですが襲いかかるとか

質問だけどシロウはアサシンのステとかスキルとかは把握してるの?

>>262
ステータスは把握済み
スキルはなんとなく分かってる


士郎「お前も巻き込まれたのか?」

 自分が巻き込まれてのマスターである事や、同じ学生という立場から士郎としてはそれが自然な考え方だった。
 しかし、遠坂凛はそうではない。

凛「お前も……って、貴方巻き込まれてマスターになったわけ?」

士郎「ああ、お前もそうなんじゃないのか?」

 呆れた様子で凛は大きくため息を吐いた。

凛「違うわ。私は魔術師なの、参加するべくして参加したのよ」

 魔術師、同級生にいたという事へ士郎は驚く。
 自らも魔術を少しなら使えると、軽々しく口に出していいものかは分からない。
 
 というよりマスターとの、というより魔術師との接触自体が始めてということで何を話していいのかが分からない。
 ここは自分のアドリブ力を信じるか、それともアサシンに助力を頼むべきなのだろうか?
 士郎は悩み、思考する。


行動安価↓2
1このまま話す
2アサシンに実体化してもらう
3その他

【今日はここまでに。遅くまでありがとうございました】

よく考えてみたらそもそもマタ・ハリの絆上げてない人もいるかもしれない
というわけで簡単なデータを作成しました


真名:マタ・ハリ
属性:混沌・中庸

【ステータス】
〈筋力〉E 〈耐久〉E 〈敏捷〉E 〈魔力〉E 〈幸運〉D 〈宝具〉A+

【固有スキル】
◆諜報:A++
 このスキルは気配を遮断するのではなく、気配そのものを敵対者だと感じさせない。
 A++ともなれば味方陣営からの告発がない限り、敵対しているのに気付くのは不可能である。

◆フェロモン:B
 異性限定で魅了。サーヴァントに成功するかは判定次第。
 一般人相手にはほぼ確実に成功するが、
 魅了対策しているであろう魔術師や、破綻者のような精神が歪んだものには成功率が下がる。

【宝具】
◆『陽の眼を持つ女(マタ・ハリ)』
 ランク:A 種別:対軍宝具

 伝説の具現化、洗脳宝具。
 妖艶な舞踊により、思考回路を麻痺させ、操り人形にする。
 精神耐性スキルのないサーヴァントも標的に該当する。

 
フェロモンに関してはテキストが無い為、効果はこんな感じにしますという説明だけ書いています
諜報は大変便利ですが好戦的な相手などには意味がないスキル。士郎とのペアでイリヤは鬼門でした
クラススキルとして気配遮断がないのも通常のアサシンとして扱えず辛い

ハロウィンとかいう清姫再臨イベント
無事に最終降臨達成

21時より再開予定です

2 諜報で争う気はないと信用させる方針で念話


 実体化してもらう事に決めた。
 だがその前に念話を使い、伝えておく。

士郎『アサシン、確か……敵意はないとするスキルがあったよな?』

アサシン『諜報のスキルかしら? ……うん、言いたい事は分かったわ。実体化するわね』

士郎『ああ、頼む』

 言葉通りにアサシンは実体化すて姿を現した。
 一瞬、凛は驚いたがすぐに落ち着く。

アサシン「こんにちは、お嬢さん。わたしが彼のサーヴァントなのよろしくね!」

凛「突然出てきたと思えば敵に挨拶……はぁ、マスターだけじゃなくサーヴァントまで抜けているのかしら……」

アサシン「挨拶は大事でしょう?」

凛「戦う意思は……ないようね。本当に……」

 まったく、と呟きながら凛は頭を抱えた。


 何か言おうと口を開いた凛だったが、何かを思い出した風にそのままあっ、と声が出る。

凛「そういえば……すっかり遅刻じゃないの……」

士郎「……あ」

凛「私としては登校はしといて昼休みにでも続きをしたいんだけど……どうしてもって言うならこのまま続けるわ」

 どうしようか、とアサシンへと視線送るが任せるとアイコンタクトで返された。
 このまま話を続ける場合には立ち話は辛い。場所を移して、しっかりと凛と接触を図ることになるだろう。
 学校でもなんらかの情報を?

【専ブラがバグったのでもう一度】


 何か言おうと口を開いた凛だったが、何かを思い出した風にそのままあっ、と声が出る。

凛「そういえば……すっかり遅刻じゃないの……」

士郎「……あ」

凛「私としては登校はしといて昼休みにでも続きをしたいんだけど……どうしてもって言うならこのまま続けるわ」

 どうしようか、とアサシンへと視線送るが任せるとアイコンタクトで返された。
 このまま話を続ける場合には立ち話は辛い。場所を移して、しっかりと凛と接触を図ることになるだろう。
 学校でもなんらかの情報を得る機会はあるだろうし、昼休みでもある程度の話は出来る。

 どちらを選ぶべきだろうか?


選択安価↓2
1このまま場所を移し話す
2昼休みに会う約束をする
3その他
 

1このまま場所を移し話す


士郎「悪い遠坂、このまま話を続けさせてくれ」

凛「そう。分かったわ、急に巻き込まれて不安だものね。少しでも早く情報が欲しいっていうのは分かるわ」

 着いて来なさい、という言葉と共に凛が歩き出し、士郎とアサシンも後ろから着いて行く。
 辿り着いたのは幽霊屋敷、もとい遠坂凛の住む屋敷だった。

凛「入って、ここならゆっくり話せるから」

 行ったことのない女子のお家、というものに少々緊張しながらも士郎は上がりこむ。
 そして居間と思わしき部屋の腰掛けへと凛と士郎で向かい合って座り、士郎の隣へアサシンも座る。


凛「さて、セイバー。貴女も実体化していていいわよ」

 言われる通りにセイバーも姿を現わす。
 セイバーは腰掛けることなく凛の後ろで、ただ無言で立っている。

凛「これが私のサーヴァント、セイバーよ。衛宮君だけが見せているのはフェアじゃないものね」

士郎「お人好しなんだな、遠坂」

凛「本当、心の贅肉よまったく……本来なら貴方の事だって切り捨てるべきだったのに」

士郎「贅肉……ソレって」

アサシン「それ以上は女の子に失礼よ」

 珍しくアサシンが怒っていた。
 顔はニコニコしているが、目が笑っていない。
 女だけに分かる事情というのがあるのだろう。

凛「えー……ともかく。本題に入りましょう。話したい事、聞きたいことは何かしら。そのために来たんでしょう?」


セリフ安価21:42~↓1-2

アサシンの駄肉に埋もれたい

実は俺も魔術をかじってはいるが知識面は素人なんだ
聖杯戦争のイロハについて教えてくれないか?
お礼はするからさ

ルール関係は聞いておき指針について聞かれたら争いたくないと濁す
一線を引いた関係を今は取ろうと提案

マスターとサーヴァントの知識のズレってどんなものがありましたっけ

教会の中立地帯としての規定とか、聖杯戦争の概略以外で定めたルールですかね?

討伐令の基準とか?

どういう意味?シロウはほぼ素人アサシンも呼び出された時に与えられた知識だけだからほとんど同じじゃないか?

四次の龍ちゃんみたいなペナルティとか?

>>301-302
なるほど。ありがとうございます

>>303
聞き方が曖昧でしたねすみません
聖杯から与えられる知識でのルールと御三家などが保つ聖杯戦争での知識の差、というような意味でした

そういやイリヤが先に脱落してんだよなあ…

マイヤ二号な状態だしなあ



士郎「実はさっき言った通り、アサシンは偶然召喚した口で、聖杯戦争についてはアサシンから聞いたがそれだけなんだけど、」

凛「……待って。それじゃ教会には行ってないのね?」

士郎「え? 行った方がいいのか?」

凛「あちゃー、一般人ならそれも当然だったかー……ここより先に教会に連れて行くべきだったわ」

士郎「待ってくれ、俺は一般人じゃないぞ」

 は?、と凛は目を丸くした。

凛「もしかして衛宮君も魔術師だったわけ!?」

士郎「いや、そうじゃないけどさ……ちょっとだけ親父から魔術を習ってたんだ」

凛「ちょっとだけって……それは魔術刻印を受け継いでないのに習ったって事? ……いえこの話は後にしましょうか」

 一瞬、凛が怒った風に見えたがすぐ平常心を取り戻す。
 
凛「教会の件だけど……今すぐ出たいわ。けどその前に話しとく事はあるかしら」

 ルールを知っておくのも必要だが、立ち回り方を知っておくのも大事かもしれないと士郎は考える。

士郎「聖杯戦争のノウハウなんかあったら……聞きたいんだけど」


直後コンマ
1~3拒否
4~6マタ・ハリさんには役立たない系
7~9ノウハウゲット
 

士郎(ちょろい)
アサシン(ちょろい)

8ノウハウゲット


凛「いいわよ。教えなかったせいで直ぐに死なれちゃこっちも後味悪いもの」

アサシン「あら、ありがたいわ!」

 会話に入ってきたアサシンの方へ凛は顔を向け、目を細めた。
 そして、訊ねる。

凛「衛宮君のサーヴァント、クラスは?」

士郎「え? アサシンだけど」

凛「……このステータス、偽りはないのね? こう変わったスキルや宝具でこうなってたり」

 聞いている凛はとても厄介なものに手をつけるかのようだ。
 実際、面倒な問いにいいと言ってしまったと後悔している。

士郎「ないと思うけど……どうなんだ?」

アサシン「その結果ならどれほど良かったかしら……」

魅了と諜報特化というアサシン()

とりあえず凛とアルテラは天敵だから上手いこと脱落させたい


凛「分かったわ。衛宮君、セイバーのステータス……見方は分かるわね?」

士郎「ああ、一応は」

 セイバーへ集中して目を凝らす……そして見えてきたのは――

士郎「これは……」

 圧倒的なステータスの差。
 アサシンとは比べるまでもなく、正しく段違いの差であった。

凛「これはセイバーのステータスが高いのもあるけれど、そのアサシンのステータスが低すぎる事が最大の原因なのよ」

凛「先ず、戦闘になったら確実に負けると思いなさい。状況次第じゃマスターのわたしにだって負けるわよこのアサシン」

 少しはアサシンから聞いていたがここまでとは、士郎は無意識に苦笑いの表情で固まる。

>>325
よく見ろ、連続で安価取ってる時点で餓鬼だ

ギルもメソポタミア文明の祖だからアルテラにとっても敵だという

ほ、宝具使えばワンチャン……

>>327
連続(一回のみ)

>>330
俊敏が互角かそれ以上だったらな…懐潜った方が手っ取り早い


凛「だから、後はスキルと宝具次第……だけどさすがにそれは教えてもらうわけにはいかないわ」

アサシン「そうですわね、教えてもらう為とはいえそれを教えるのはデメリットの方が大きいかしら」

凛「そうよね。なら教えられる事は……マスター狙いに徹する、そのために必要な敵の拠点の情報よ」

 敵の拠点……それは欲しかった情報だ、士郎はさっきのショックから立ち直り顔を真剣なモノとする。

凛「あら、意外ね。衛宮君はもっと人殺しに抵抗ある人かと思ってた。一応は魔術師として教育されてたのかしら?」

凛「……まあいいわ、先ずアインツベルン、そして柳洞寺にも確認してたわ。柳洞寺の方は殺られたみたいだけど」

 殺られた、というのはどういうことだろうか。
 柳洞寺といえば、と士郎は今朝のニュースを思い出す。

【範囲安価なら人少ないですし連取に含めず、基本的には禁止で】

おk把握

急に喧嘩腰になるのは不味いと思うな
まぁ嫌われたみたいだし消えよう


凛「隕石騒動はきっと戦いの後ね。被害の少なさから人払いは行われていたようだし、死んでたのがマスターのはずよ」

士郎「なるほどな」

 とりあえず、一組減った事は理解する。
 少しは勝利に近づいたはず、だが実際に戦いを目撃したわけじゃないため実感は沸かないようだ。

凛「で、他のマスターだけど……」


直後コンマ
1~6学校に二人、とだけ
7~9桜も一人よ

お人好し過ぎて逆に心配になる、アルテラ強いからの余裕だろうか

7桜も一人よ


凛「桜もマスターの一人よ。貴方は知り合いだったわよね」

士郎「――――へ?」

 まったく予想外な事だった。
 いつも家に来てる桜が、慎二の妹である桜が、割り切りが出来るとはいえ、さすがに士郎は戸惑う。

凛「巻き込まれたのはあの娘だものね……この事をどうするかは衛宮君の自由よ」

 アサシンが士郎に顔を向け、舌をペロッと出していた。
 気付けなかった事を多少詫びているのだろう。

士郎「ああ、助かるよ遠坂」

凛「他に学校にもう一人マスターがいるけどそれは誰か分かってないわ。それじゃわたしに出来ることはこのくらい」

 最後に士郎はもう一度礼を言い、凛と士郎は共に教会へと向かった。

ギルを突破しても聖杯があるという、聖杯って文明になるか?


 教会に着く頃には昼になっていた。
 サーヴァント二騎は霊体化して外に待機させ、マスター二人で中へと入っていく。

綺礼「こんな時間に来客……ほう、サボりか凛」

凛「七人目のマスターを連れてきたのよ。聖杯戦争の知識がないようだから教えてあげて」

綺礼「なるほど、君が七人目か」

――

綺礼「――望みはようやく叶う」

 話は終わり、二人は外へ出た。
 アサシンから聞いていたルール以外に幾つかのルールも確認できたのありがたかっただろう。

凛「さて、もう話すことはないわよね?」

 役目は終わった、そう言わんばかりに凛は士郎を置いて帰ろうとしていた。
 呼び止めるべきか、それとも別れを告げ他の事を行うか。


行動安価23:30↓2
1呼び止める
2アサシンを教会へ
3その他

【今日はここまでに。ありがとうございました】

1 学校での口裏合わせ、あとお礼


しかしマタハリさんで陥落されるのとかシンジぐらいしか想像しにくいなww

>>360

>>361
そこではマリー親衛隊となったシンジが活躍していた!!

乙ー

未だドスケベ来ず
アイリさん鉄壁すぎるよ

21時頃再開予定

3帰る


 遠坂への用はもうないと、士郎は自宅への道を歩き出した。
 寄り道する事もなくまっすぐ家へと向かう。

 遠坂凛から得た情報、言峰綺礼から教えられたルール、言葉を頭の中で整理していく。

士郎「桜がマスター……か」

 そしてもう一人の学校にいるマスター。
 身近に魔術師がそんなにいたかもしれないと思うと少し思うものがあるようだ。


直後コンマ
1~6無事帰宅
7~9誰かに遭遇

4無事帰宅


 家には何事もなくたどり着く。
 教会にいた時間が長かったようで、日は落ちかけていた。
 アサシンはすでに霊体化しており、士郎が一人玄関をくぐると騒ぎ声が聞こえてくる。

 勿論、虎が一人はしゃいでの声だ。

士郎「ただいま、藤ねぇ……と桜」

 居間に入ると大河と桜の姿があり、台には桜が食事の用意を済ませてくれていた。
 大河の方は少々ご立腹そうな顔を、桜はホッとしたような表情をしている。

大河「学校にも来ないでどこ行ってたのよ士郎、お姉ちゃん心配してたのよー! 葛木先生に続いて事故にあったんじゃないかって」

 しまった、と士郎は後悔する。
 言い訳の一つでも用意しておくべきだっただろう。


 とりあえず、言い訳をするにしても最初にやる事がある。
 心配させてしまったのだ、士郎は素直に謝罪の言葉、そして礼を告げた。

士郎「悪い藤ねぇ、桜。心配かけた。後心配してくれてありがとうな」

桜「い、いえいいんです……先輩が無事だったのならそれで」

大河「ち、ちょっとー! 桜ちゃんは懐柔されてもね、わたしはそれぐらいで懐柔されたりしないんだからー!」

大河「さあ! 答えてもらうわよ士郎、一体何が理由でサボったの、洗いざらい答えなさーい!」

 今日の藤ねぇは手強そうだ、士郎は真剣にどう答えるかを考える。
 返答次第で今日の晩飯が取られる可能性があるからだ。


行動選択↓2
1言えないと答える
2言い訳してみる(言い訳も一緒に)
3その他

2言い訳してみる


士郎「柳洞寺の事件を調べてたんだ」

大河「柳洞寺って……あの隕石事故の事よね? なんで士郎があそこを調べなきゃならないのよ」

 ダメモトで言ってみた。
 一応嘘ではないだろうと士郎は自分に訴え罪悪感を減らす。

大河「あのね士郎、アレは人が亡くなった事故なの。それも葛木先生が亡くなったのよ……あまりそういう言い訳の仕方は好きじゃないなお姉ちゃん」

 先ほども聞いた気がしていたが、流れが早く頭に入ってきていなかった。
 死んだのは葛木先生だったのか、と士郎は悲しく思う。無愛想ではあったが悪い先生ではなかったのだ。
 しかし、この事は葛木がマスターである事も意味している。複雑な感情が流れる。


 空気が暗くなる中、士郎へとアシストが入った。
 アシストを入れるのはもちろん、その場の残り一人である桜。

桜「藤村先生、先輩は本当に調べていたのかも知れませんよ」

大河「どういうこと桜ちゃん?」

桜「はい、柳洞寺といえば先輩の友人でも生徒会長さんのご自宅でもあったと思います」

大河「そうね」

桜「そこで事故があったんですから先輩が友人を心配に思うのは当然です。なら事故が友人にも降りかからないか、それを調べるのも自然だと思うんです」

 うまい具合に虎はおとなしくなっていく。
 その後、5分ほど経つと大河はすっかり落ち着いていた。

大河「ごめんね、しろー。お姉ちゃんもっと士郎の気持ち考えてあげるべきだった」

 この様である。
 今後、桜に足を向けては寝れないと、士郎はそう思うのであった。


 ひと段落して、食事が始まり士郎はふと思った。

士郎(サーヴァントが食べなくていいのは知ってるけど……お腹が空いたり、食べたいとは思ったりはしないのか?)

 とりあえずアサシンに念話で聞いてみる。

アサシン『お腹も空かないわ。味を感じることや食べる事は出来たりするわよ、いろんな意味でね』

 いろんな意味というのは無視しておき、食べれるなら一緒に味を感じて欲しくはある、
 しかし人目に見せるのはどうだろう、と士郎は考える。
 それに桜もいるのだ、他のマスターに見られていいものか?


アサシンを食卓に連れてくる?↓2
1連れてくる
2やめとく
3その他

桜「私、処女じゃないんですよ?」
士郎「俺も、童貞じゃないんだ」

2やめとく


 いい思いつきと思ったがやめる。
 自己満足の為に重いリスクが代償で付いてきてはアサシンには迷惑だろうからだ。

 食事は普段通りに終了し、のんびりした後大河と桜は帰ろうとしていた。

大河「今日は忙しくね、桜ちゃん送っていけないのよ。士郎が代わりに送ってあげてくれない?」

 そんな事を玄関まで来てから大河は言う。
 桜は申し分けないという様子で両手をぶんぶんと胸の前で振って遠慮していた。

桜「一人でも帰れますから大丈夫です! 心配しなくても大丈夫ですから、ほら!」

 腕をまくり肘を曲げ、筋肉アピールをする桜。
 なんとも可愛らしいアピールだ。

士郎(桜はああ言ってるけど、どうしようか?)

 付いていけば今日の時間は終わりを迎えるだろうが、桜と二人で話す事ができるだろう。
 だがここで見送れば夜の時間を別のあてに使えるだろう。


行動選択↓2
1桜について行く
2家に残る
3その他

1桜について行く


士郎「いいや、桜。女の子を一人で行かせるなんて男として駄目だ。絶対に送っていくぞ」

 腕を組みながら、「絶対だ」ともう一押しすると桜は恥ずかしそうに折れた。

桜「ありがとうございます先輩……嬉しいです」

 見届けた大河はそそくさと帰って行き、つられるように士郎と桜も出発する。
 二人は並んで歩くが、互いに話さずの沈黙が少しの間続いていた。
 気まずいと思いあっているのが理由だが、このままでは余計気まずくなるだろう。

 士郎はとりあえず何か話してみることにした。


セリフ安価22:42~↓1、2

そんなに話した事無いけど、亡くなってたんだな葛木先生

(もうなければ>>412だけで進めてもいいでしょうか?)

おっときましたね


士郎「そんなに話した事ないけど、亡くなってたんだな葛木先生」

桜「そう……ですね。災難でした」

 悲しそうな顔をする桜。
 ふと士郎は思う、桜は魔術師なのだろうか?
 もしかすれば巻き込まれてマスターになったという可能性もあるんじゃないかと。

 葛木先生は実際亡くなっているし、桜もいつ戦闘に巻き込まれていたとしてもおかしくはない。
 一応だが遠回し気味に訊ねる。

士郎「桜は危険な目とか遭ってないか?」

桜「危険な目……ですか?」


直後コンマ
1~6大丈夫ですよ
7~8あって……ないです
9あってます

【短いですが今日はここまでに。ありがとうございました】

(これは買ったままのフラグメンツを読んだ方がいい流れ……!?)

今日はなしです

玉藻さん強くて全滅しました……
アンコールは適正レベルだけ高くて槍一色だからクリアしやすかったですね

21時再開予定です

7あって……ないです


桜「あって……ないです」

 そう答える桜の声は僅かにだが震えていた。
 言葉と同時にうつむいた為に表情は伺えない、しかしどのような表情をしているのか、察することができぬ者はいないハズだ。

 自分でも声が震えている事に気づいたのだろう。
 急いで取り繕うように両腕でガッツポーズを取り元気だという素振りをする。

桜「私は大丈夫です! 何もありませんから先輩は心配しないでください!」

 こういう時、強がって見せることが桜は得意だ。
 それが余計に士郎の胸へと響く。


セリフ安価21:07~↓2
1大丈夫なわけ――ないだろ
2ああ、変なこと聞いて悪かったな
3その他

3そうか、もし何かあったらその時は頼ってくれ


士郎「そうか、もし何かあったらその時は頼ってくれ」

 今の状況で言える事は、コレが限界だった。
 見逃すワケにはいけない、しかし踏み込み過ぎるわけにもいかない。
 互いにマスター、一歩踏み込めば戦いに発展する、そういうこともあり得る。
 だから今は、士郎にとってコレが限界だったのだ。

桜「……ありがとうございます。頼りにさせてもらいますね、先輩!」

 あまりにも士郎の顔が真剣だったからか、桜は一瞬呆然とし、嬉しそうに笑顔を作った。

 ここで二人は間桐邸の見える位置までやって来た事に気づく。


直後コンマ
偶数で誰か出てくる
奇数で出てこない
ゾロなら特殊

直後コンマ
1金髪の男
2~3臓硯
4~6ライダー
7~9慎二


特殊判定・直後コンマ
1~3アーラシュ(臓硯マスター)
4~6交戦中
7~9キレイな慎二

2アーラシュ(臓硯マスター)


桜「アーチャー……」

 そう呟いたのを聞き、士郎は間桐の家の前をよく見る。
 外套をまとった男がいた。素人でも分かる程の――魔力を纏う男がいた。

 サーヴァント、士郎は一瞬で理解する。

アーチャー「サーヴァントの気配を感じ、出て来させられたが……まさかサクラちゃんのご友人が、とはなぁ……」

 明らかな殺意を感じる、殺意は士郎の隣の一点へ向けられていた。

桜「そんな、先輩が……? 止めてアーチャー!!」

 アーチャーと呼ばれた男は弓を取り出し、狙いを絞り始める。
 撃たれたなら、その時が開戦の合図。アサシンに勝ち目はなくなる。
 しかし――アサシンは余裕だった。


フェロモン判定・直後コンマ
1~2大英雄だった
3~9魅了成功

8魅了成功


 生前、アサシン――マタ・ハリという女は銃殺という刑によって最期を迎えた。
 だがその銃殺された時の状況というのが、大変奇異な様子であった。

 刑執行のとき、マタ・ハリは銃を持った男達に囲まれた、しかし男達は皆目隠しをされていたのである。
 理由は明白、マタ・ハリという者を見たならば男はたちまち魅了されてしまう、それを塞ぐためだ。
 死に際のその一瞬まで、自らの魅力を見せつけた者、それが――マタ・ハリという女であった。


 アサシンが実体化した時、勝負は決した。
 ただでさえ見れば魅入られる女、ソレを千里眼という圧倒的なまでの眼を持って認識したのである。
 魅入られぬわけがなかった。


アサシン「勝負はついたわマスター」

 何を言っているのかアサシンの側にいる二人には理解が出来なかった。

 しかし、アーチャーが弓を下ろした事、そして次の言動によって理解した。

アサシン「さあ、どうして欲しいの? 素直に言ってくれないかしらアーチャー?」

アーチャー「ぜひ、そのたわわなおっぱいを揉ませてくれ! そして頑健な体を踏んで欲しい!」

 絶句。
 士郎と桜はただた冷たい目でアーチャーを見つめた。


アサシン「ほら、こんな感じよ」

 ほらと言われても、そんな顔で士郎と桜は顔を見合わせる。
 というか桜にとってはこの女は一体誰? そんな疑問符まであるために、完全に混乱状態である。

アサシン「アーチャー、後でおっぱい揉ませてあげるわ。だからお願い聞いて欲しいの」

アーチャー「本当か!? なんだってやるぞ!」

 手がわきわきしながら目が血走るアーチャー。
 コレはどんな願いでも聞いてくれそうな様子だ。

アーチャー「そうね――」


選択安価22:19↓2
1自害して
2マスター連れてきて
3奴隷になって
4その他

今回ハサンおらんし桜ワカメそれぞれ別鯖だしおじいちゃんはどんな立ち位置なんだべ

>>482
勢いで判定表作ったから細く考えてませんでした
判定しましょうか


直後コンマ
1~3令呪移植
4~6偽臣の書
7~9マスター(自称)

3奴隷になって


アサシン「――奴隷になって」

 さすがにソレは、と内心思う士郎だったがアーチャーは即答で了承した。
 
アーチャー「分かった、それで揉ませてくれるんだな!」

 どうやらアーチャーは家まで付いてくることになったらしい。
 アサシンからアーチャーは単独行動でマスターから離れても問題ないから便利だという話を聞かされ、士郎は納得する。

 だが、屋敷の前でこうも行われたのではマスターは黙っていない。
 間桐邸はソレ自体が臓硯にとっての目、耳、鼻のようなモノ。話は筒抜けだ。


直後コンマ
1~3すてらー!
4~6視覚共有できるしスパイにする
7~9行け!慎二!

4視覚共有できるしスパイにする


 あえて送り込む、そして視覚共有により向こうの情報を手に入れればいい。
 いざとなれば彼奴には宝具もある、臓硯はそう判断した。

 阻む者はいなくなった、それでアーチャーの同行は決定する。
 
桜「アーチャー……あんな事になるなんて……」


直後コンマ
1~6桜と別れる
7~9士郎(もしかして桜は今マスターじゃないんじゃ?)

爺にフェロモンは……↓2コンマ
1~8効かないよ
9効くよ

1桜と別れる
6効かないよ


士郎「……と、そういえば桜の家に着いたんだったな」

 出かけた目的は見送りであり、すでに達成されていた。
 いろいろ起こったおかげで、着いたという事をすっかり忘れていた。

桜「あ、そうですね……。先輩、送ってくれてありがとうございました」

 いろいろ起こった事で精神が摩耗し、桜がサーヴァントを見たが大丈夫か? などという疑問は失せてしまっている。

 こうして二人は別れた。
 士郎の方には霊体化したアサシンが、アサシンの後ろには霊体化したアーチャーが、という形で帰り路を歩き出す。

【二日目・終了】

イベント判定・直後コンマ
12友好的接触
34どこかの陣営に動き
567何もなし
89戦闘勃発


またもや特殊イベント

特殊判定・直後コンマ
1~3ギル再び
4~6家出桜さん
7~9さすがマタハリさん誰かを籠絡

2ギル再び


ギル「ええい我のセイバーもいないのでは暇だ!」

標的判定・直後コンマ
123セイバー
45アーチャー・アサシン
67ライダー
89キャスター

7ライダー


ライダー「ヴィヴ・ラ・フラーンス! さあ一緒に!」

慎二「しつこいぞ、僕はやらないって言ってるだろ?」

 かれこれ30分、慎二はライダーに宣誓を言わせようとさせられていた。
 どちらも一歩も引くことなく拒否と強制を繰り返している。
 これからも攻防が続くだろうと、思われる中。壁から声が響いてきた。
 
臓硯『どれ、楽しんどるとこ悪いがの。敵襲じゃ』

 お爺様の声に慎二はバッと立ち上がり、ライダーへ腕だけで来い、と合図をする。

ライダー「まあ、それならヴィヴ・ラ・フラーンスを言うのは後でという事にしましょうか」

慎二「言わないって言ってるだろ!?」

 そんな言い争いをしつつ二人は外へと出た。
 周りには誰もいない、慎二はキョロキョロ見回すが、サーヴァントであるライダーだけは敵の位置を理解している。

 ライダーは上を見る。そこには鎧もまとわぬ、金髪の男がいた。

一旦ここまで
遅くに再開予定です

すみません唐突に眠気が。確実に寝落ちしそうです
ですので今日はここまでにします。ありがとうございました

明日はお休みとなります

すみません今日もお休みします

本日は遅くから再開予定です

3章が終わらない……

遅くなりましたが30分から再開します


 金髪の男――ギルガメッシュの威圧感に通常の者ならば圧倒される。
 現に大抵の事では明るさを絶やさぬライダーでさえも圧倒され、顔から笑顔が消えていた。

 だが、この男は違った。

慎二「はあ? なに、私服で来たわけ。戦うのに私服とか、もしかしてこのライダーと気があうんじゃないの?」

 臆さぬのではない、余裕なわけでもない、ただ――道化なのだ。
 些細な無礼に怒りを覚える英雄王も、さすがにこの男には呆れるしかない。

ギル「面白い男よな、俺の威光に気づけんとは全く以って哀れとしか言いようのない」

ライダー「ごめんなさい、ええと……王様かしら? シンジくんはその、空気とか読めないの」

 慎二の道化のおかげでライダーも緊張感が和らいだらしく、いつもの柔らかい表情に戻っていた。


 はぁ、とため息を吐くとギルガメッシュは一つの扉を背後へ開き、
 慎二の手前目掛けて一本の剣を飛ばした。
 剣は慎二のすぐ目の前へと突き刺さり、短い悲鳴をあげながら慎二はライダーの背後5m程の位置へと引っ込んだ。
 
慎二「ら、ライダー!」

ライダー「さすがに私一人じゃ倒せないわねあれは……となれば逃げないとだけれど……」

 逃がすと思うか? と言わんばかりに口元を歪ませ英雄王は眼光を光らせる。
 十程、英雄王の背後に扉が開かれていく、余興として楽しみつつ逃がさないのにはちょうど良い量であろう。


直後コンマ
123ライダーに命中
45扉が増える
67拮抗
89撤退判定

5扉が増える

 それぞれの扉(ゲート)より撃たれる槍、剣、斧の弾丸。
 ダンスを思わせる動きでライダーは辛うじて回避していく。
 今のままでは運良く回避出来ているだけで、その内当たってしまうだろう。

 ただでさえ厳しい状況。だというのに。

ギル「そらそら、うまく躱せねば死ぬぞ!」

 扉は増やされた。
 攻撃はさらに激しさを増す。

ライダー「あら……」


直後コンマ
1234ライダーに命中
56扉が増える
7拮抗
89撤退判定

2ライダーに命中

 一本のギロチンを思わせる剣がつま先に刺さり、一瞬地面に縫われた形となった事で回避行動が遅れた。
 脇腹を槍が抉るように貫いていく。

ライダー「うっ!? ギロチン……彼を思い出すわね」

 かつて足を踏んでしまった彼の顔を思い出した。
 恨まれてはいないだろうか? などと考えつつ足を無理やり傷つける形で引き抜く。
 痛みがひどいが、移動を制限されるほどではない。

ライダー(こうなったらシンジくんだけを逃がすという選択もあるかもしれないわね)


直後コンマ
123ライダー消滅
45扉が増える
67クリスタルパレス
89撤退判定

3ライダー消滅

 せめて、とライダーは慎二を逃がすべく宝具を展開しようと試みた。
 しかし降り続ける弾丸の雨、その合間に使おうとすれば確実に発動前に力尽きる。

 だがそれでも、このまま尽きるよりはマシだと、宝具の展開を行った。
 魔力を集めつつ、ステップを踏む。剣が右肩を貫いた。
 一瞬だけ立ち止まり、真名を読みあげる。回避を止めた身に、全身に武器が突き刺さった。
 宝具が発動、大きな魔力が手元で形になる――頭の霊格を矢が突き刺した。

ライダー「え……?」

 集まっていた魔力が霧散していくのを感じる。
 あと一歩だったというのに、魔力は形となることはなく、霊格の砕けたライダーは消えていく。

ライダー「そんな……ごめんなさいシンジくん」

 言われた本人は聞いてはいない、怒りと焦りで聞ける状態ではなかった。
 悲しんだ表情ではなかっただけ良かったと、最期に思いライダーは消滅する。


 残った英雄王と慎二。
 慎二はライダーへと怒りの言葉を言いつつ、英雄王に命乞いをする、という器用な真似をとっていた。

ギル「さて、コレはどうしてくれようか」

慎二「くそっ、なにやってんだよライダー……!!」


直後コンマ
1~3殺される
4~6連れていかれる
7~9何もされない

6連れていかれる

 にやりと英雄王は何か思いついたように笑った。
 無言のままで慎二の襟を掴み持ち上げる。

慎二「お、おいなにするんだよ!? やめろって下ろせよ!」

ギル「面白い男ゆえな、連れて帰らせてもらうのだ。喜べ、この時代に我を楽しませる雑種はそうおらんぞ?」

 じたばた暴れる慎二を蔵に放り込むと、英雄王はその場を去った。


綺礼判定・直後コンマ
1~4気づかない
5~9激おこ

凛判定・直後コンマ
1~2うっかり
3~9気づいた

ミス
凛は↓2でした。これは安価下

綺礼7 激おこ  ギル出現率ダウン
凛7 気付いた


【二日目終了】
セイバー:アルテラ・遠坂凛:令呪3
ランサー:若ニキ・イリヤ:令呪3(敗退)
アーチャー:アーラシュ・間桐桜:令呪3
ライダー:マリー・間桐慎二:令呪3(敗退)
アサシン:マタハリ・衛宮士郎:令呪3
キャスター:兄貴・言峰綺礼:令呪3
バーサーカー:清姫・葛木宗一郎:令呪3(敗退)

短いですが今日はここまでに。ありがとうございました

もう少し消滅しにくくした方がいいよねこれ

とりあえずギルは出禁にしましょうか
令呪撤退も採用で


21時頃再開予定です

姐さんゲットしました。やったぜ

【三日目】


 朝、桜は訪れず、大河と二人で士郎は食事を済ませた。
 毎日来るというわけではない為、二人とも特に心配するということはない。

 昨日は、無断で休んだために心配させた。
 学校に行かないのであれば、先に言っておいた方がいいだろう。


選択安価↓2
1いく
2いかない
3その他

1いく


 いや、今日はまっすぐ登校する予定だ。
 なにも言っておく必要はないだろう。

 普段通りに大河が出発した後、士郎も家を出た。
 そして、何もなく辿り着く。

 途中、廊下ですれ違った凛は士郎を見ておかしな顔をしていたが、士郎は気にすることなく教室へと入った。
 いつも先に来ている慎二の様子はなく、ムードメーカーがいない事と葛木のことで教室の空気は幾らか重くなっている。

一成「おはよう衛宮。昨日はサボりか?」

士郎「ああ、ちょっとあってな」

 挨拶する一成の顔は一段と暗いように見えた。
 
士郎「一成はどうかしたのか? 元気ないぞ」

一成「……葛木先生……いや、宗一郎兄が仏に成られたのだ。実は葛木先生は柳洞寺に住まっておったのだが、これが多少堪えてな」


士郎「葛木先生、柳洞寺に住んでたのか……悪い事を聞いたなすまん」

一成「謝らずともよい、知らなかったのだろう。それよりだ。あまり間桐を真似てかサボるのは感心せんぞ衛宮!」

 説教、というよりは説法を行う状態と化した一成は元気が戻る。
 意気揚々とし士郎へと説こうとした時、救いとばかりにチャイムが鳴り、士郎は救われた。

一成「む……これからというのに。席に着くぞ衛宮」

 教室にいた生徒たちはそれぞれ席へ着いていく。
 そして授業は始まった。



 午前の授業は終わりを迎え、昼休みがやってくる。
 
士郎(さて……何をして時間を潰そうかな)


選択安価↓2
1生徒会で一成と話す
2凛が教室前で呼んでいた
3桜を探す(判定あり)
4アサシンと話す
5その他

4アサシンと話す


アサシン『今の授業ってこういう事を習うのね! 歴史でわたしの事は出てくるかしら?』

 何をするか考えているか考えていると、アサシンが話しかけてきた。
 士郎はちょうど良いとアサシンと話をして時間を潰すことに決める。


話す内容・安価21:42~↓1~2


士郎『そういやアサシンって何時で何処の人なんだ? 格好でアラビアっぽいけど肌白いし……サロメだったりなんて』

アサシン『サロメ……わたしの憧れの人ね。あの戯曲は踊ってみたかったけれど違うわ』

 もともと当てるつもりではなかった為、特に士郎は落ち込むことはない。
 憧れということは、踊りが得意だった英霊なのだろうか。

アサシン『わたしは……そうね、隠す必要もないかしら』

アサシン『陽の目を持つ女――マタ・ハリ。それがわたしの真名よ』

 マタ・ハリ。
 確か、第一次世界大戦において活躍していた女スパイだ。
 女スパイの代名詞として有名な人物。


アサシン『どうかしら? わたしはただの踊りが得意で美貌を持つ女スパイ。ステータスの低い理由が分かったかしら』

士郎『ああ、そうだ……それならこれからは真名で呼んだ方がいいのか?』

アサシン『ううん、それだとわたしの事がばれちゃう。だから今まで通りにアサシン、と呼んでちょうだい』

 女スパイ『マタ・ハリ』。
 スパイの考え、気持ちなど想像もつかない。
 英霊ならば願いが存在しているはずだが、アサシンの願いはなんなのだろう。
 
士郎『ああ、アサシン。お前の願いはなんなんだ?』

 ふと生まれた疑問は、そのまま口を出ていた。

アサシン「うふふ、それを聞くの? それはね――」


直後コンマ
1~3ひ・み・つ
4~8教えてくれる
9今叶ってるかもしれない


特殊判定・直後コンマ
1~3実体化して学校に着いてきたアーチャー
4~6空気読めない凛ちゃん
7~9今叶ってる

9今叶ってる


アサシン『今叶ってるわ』

士郎『へ?』

アサシン『ふふ、ナイショよシロウくん。共に生き残れたらその時教えてあげるわ』

 言葉に何か違和感を感じる士郎だが、それが自らへの呼び方が変わっている事とは気付かない。

士郎『む……分かった。その時は教えてもらうからな』

アサシン『……うん、生き残れたら。ね』

 敗北を覚悟、ほぼ確信しているアサシンは守れるか分からぬ約束をする。
 しかし、勝ってみせるという強い意思もそこには確かに存在していた。
 

 


 チャイムが鳴った事で二人の会話は終了し、午後の授業が始まった。
 何もなく授業は終わり、下校の時となる。

士郎「俺も帰るかな」

 帰り支度をし、士郎は教室を出た。


直後コンマ
1~3雑用を頼まれる
4~9何もなし

1雑用を頼まれる


 廊下へと一歩目の足をつけた時、背後から声をかけられる。

モブA「悪い衛宮、部室の掃除しなきゃなんだが頼まれてくれないか?」

 もちろん、衛宮は二つ返事で了承した。
 この男は頼みを断るという事を知らない。

 頼まれた掃除は思っていたよりも早く済み、完全に暗くなる前には終わってくれた。
 既に誰もいないハズの校舎から、士郎は帰ろうとする。


直後コンマ
1ガンドが飛んできた
2~7何もなし
89友好的な凛
 

6何もなし

 何か起こる事も、誰と遭遇する事もなく士郎は校舎を出た。
 そのまま家へと帰りつく。

大河「おかえりー」

 家には既に大河の姿があり、なんと食卓には食事が用意されていた。
 恐る恐る士郎は訊ねる。

士郎「えー、藤ねぇ? コレはいったいどうしたんだ」

大河「んー? 私が作ったのよ、上手に出来てるでしょカニ玉」

 カニ玉、と確かに言っているが、それは果たしてカニ玉と言えるかは謎だった。
 どちらかといえばオムレツやスクランブルエッグというのが正しいだろう。

士郎「……よく出来てるよ。それじゃ冷めたらもったいない、早速食べよう」

大河「そうね、食べましょ食べましょ! いっただっきまーす!」

 料理の名称がおかしいだけで料理自体は美味しく、すぐに皿は空っぽとなったのであった。


 その後、しばらくくつろぐと大河は家へと帰った。
 
士郎「さて……何をしようか」

 夜の時に誰もいなくなる。
 マスターとしてはこれからが始まりだ。

アサシン「アーチャーもいるし戦力に問題は解消といったところかしら? どう動くのシロウくん」


行動選択↓2


士郎「桜の事も含めて遠坂に相談に行きたいんだが……いいか?」

アサシン「あの娘ね……彼女は敵になったつもりのようだったけれど……」

アサシン「まあシロウくんがこういう人というのは理解してるでしょうし、マスターのいう事ですもの、任せるわ」

 凛の家へと向かう事に決まる。
 出るとなれば一つ決めなければならない事があった。

アーチャー「俺はどうすればいいんだ! アサシンの為に何をすれば!?」

 コレを連れて行くかどうかである。

アサシン「連れて行く?」


士郎「ええ……どうしようか」

 アーチャーを連れて行けば、万が一の戦闘にも対応できるだろう。
 但し、遠坂は二騎のサーヴァントを連れて来られてどう思うだろうか?
 
アサシン「わたしだけを連れて行けば呆れられる事もあり得るわ、敵意がないという事を確かに伝える事も出来るけれどね」

 考える士郎にアサシンは助言を与える。
 だがその助言では余計に悩ませるだけでもある。

 結果、衛宮士郎は――


選択安価↓2
1連れて行く事にした
2置いていく事にした
3その他


士郎「周囲に待機してもらって、もしもの時の為に警戒しておいてもらおう」

 それが出した結論だった。
 アサシンは早速、それをアーチャーに指示する。

アーチャー「了解した! 任せてくれ!」

アサシン「頼んだわね、上手くできたら口づけをあげるわ」

 声にならない声をあげ、アーチャーは喜ぶ。
 本来ならどのような英霊だったのか、士郎は気になりつつも出発の用意を始めた。



 士郎とアサシンは遠坂邸へと辿り着く。
 アーチャーは周囲の建物で待機させた。
 何か問題があれば矢文を以って合図をするということになっている。


 呼鈴が鳴らされる。
 数分経った後、凛が玄関から現れた。

凛「こんばんは、衛宮君。正面から殴り込みなんていい度胸ね」

 本気の言葉ではないのは表情で分かる。
 笑顔であるが、眉がピクピクと動き、明らかに怒っていた。

士郎「話がしたくて来たんだが……なんで怒ってるんだ遠坂」

凛「皮肉が通じないみたいね、ストレートに言うわ。なんで敵の拠点に! 夜! 堂々とやって来ているのよ!」

 とても女の子がしていい表情ではなかった。
 かなり怒っているようである。

士郎「……ダメだったか?」

凛「……はぁ。正直、帰ってもらいたいところだけど……まあいいわ。アサシンなら怖くないもの、入りなさい」


 凛の家へと上がりこむ。
 昨日と同じソファへと案内され、昨日と同じ配置に座る。

凛「さて……学校で話すでもなく、夜に来たんだもの。何か大事な話があって来たのよね。ないなら殺すわよ?」

 今度は眉間を震わせず、完全なる笑顔だ。
 それが楽しい笑顔でないのはさすがの士郎も理解している。

 早めに話を切り出そうと士郎は用件を口にした。


セリフ安価23:48↓1~3

【今日はここまでに。ありがとうございました】

なんとか埋まりましたね
日を跨いだあたりに再開いけそうならします

またLv上げイベ来ないかな。後マスターLvキャップ開放も

30分頃再開予定


士郎「何か桜が酷い目あってるらしい。必死に隠そうとしていたし余程の事だと思うんだが……」

 言った後で、遠坂と桜はただの同じ学園の生徒というだけ、ということに気づく。
 もしかしたら仲が良いという事もあるかもしれない、それでも遠坂に言っても迷惑なだけだったかもしれない。
 士郎は後悔しかけたが、凛の顔を見ると考え込んであり、後悔の必要はないようだった。

凛「桜が……? マスターである事がそんなに苦痛だったのかしら……」

士郎「あ、あの、遠坂?」


直後コンマ
1~3うっかり
4~6心配にはなる
7~9なんとなく理解した

5心配にはなる


凛「うん……そうね。あの娘はちゃんとした魔術師というワケではないし、不安にもなるか……」

 完全に一人の世界に入ってしまっている。
 なにかボソボソ言っているが、周囲に何を言っているかを理解できるほどの音量ではない。
 仕方がないので、士郎は少し大きめに呼びかけてみる。

士郎「おーい! とーおーさーかー!!」

凛「ひゃ!? な、なによ衛宮君。急に大きい声出されちゃ驚くじゃない!」

士郎「ああ、悪い。何考えてたんだ?」

凛「他愛もない事よ、気にしないで。それより他に話はないの?」


 他愛もない事、と言われてもアレだけ考え込んでそれはないだろう、そう思う士郎だがとりあえず次へいく。

士郎「今日慎二が休んでたろ? よくある事とはいえタイミングがタイミングだし、少し心配でさ」

凛「そういえば休んでいたわね。いつもの事と気にはしていなかったけど……確かにタイミングが良すぎる、というより悪過ぎるかもしれない」

士郎「どういうことだ?」

 凛の顔には多少の焦りと、冷や汗が浮かんでいる。
 何かに気付いた様子だ。

凛「昨日、間桐邸の前で激しい戦闘があったのよ。もしかしてその時……」

 一瞬、自分達の事かと士郎は危惧したが、そもそも戦闘が始まらなかった事を思い出す。
 あの後、彼処でもう一度戦闘が行われたのだろう。


凛「最初は使い魔越しに戦闘を覗いてたんだけど途中で潰れちゃったのよね。もしかすると巻き込まれて死んだのかもしれないわ」

士郎「そんな……慎二……」

凛「嫌な奴だったけど、巻き込まれたのなら申し訳ないわね……間桐の家に生まれた事を恨みなさい」

 葬式ムードとなり、部屋が暗く、暫しの沈黙が流れた。
 だが、アサシンが疑問を訊ね、空気は元に戻る。

アサシン「その戦闘について、詳しく聞かせてもらえないかしら?」

凛「そうね……こんな風にしてても時間がもったいないものね」

凛「戦闘の事だけど、覗いてた間だけでもアーチャーと思わしきサーヴァントの力は凄まじかったわ」

アサシン「へ? アーチャー?」

凛「ええ、背後から弾丸を乱れ撃っていたしアレはアーチャーだと思うわ」


 アーチャーならアサシンが手懐けた筈だろう。
 二人は驚くが今の所はそれを表情に出さないよう気をつける。
 といっても士郎の方は幾らか表情に現れていたが。

凛「使い魔が壊されてから少ししてアーチャーじゃない方の反応が消えたわ」

凛「アレだけの強さだとわたしのセイバーでも互角ってとこでしょうね、向こうは未だ本気じゃなかったようだけど」

士郎「そりゃマズイな……俺たちじゃ足も出なそうだ」

凛「冗談のつもりかしら? 貴方達で敵う相手なんていないわよ。それと、消えた方は間桐のサーヴァントみたいだったから桜は敗退ね」

 これは一度、話を合わせた方がいいのだろうか。
 遠坂の方に情報のズレが発生している、これでは受け取る情報にも影響が及ぶ可能性がある。


選択安価↓3
1話す(どこまで話すかも)
2話さない
3その他

1話す


士郎『なあアサシン。ある程度の情報をこちらからも出しておきたいと思うんだけどさ』

 話す事に決めた士郎だったが、一応アサシンへと相談をしておく事にする。
 自分だけでは余計な事まで話しかねない。

アサシン『そうね、それがいいと思うわ。どこまで話すのかしら?』

士郎『ああ、アーチャーは桜の反応からきっと桜のサーヴァントだろう。そのこと』

士郎『後は、俺たちがアーチャーを知っていてさっき言ってたような攻撃はしないということだ』

アサシン『うん、いいと思うわ。わたしの魅了能力はナイショでお願いね』

 了解は取れた、士郎は凛へと情報を伝える。


直後コンマ
1~3キャスターの可能性……?
4~9第八のサーヴァント……?

3キャスターの可能性……?


凛「間桐が二騎もサーヴァントを抱えてたなんてね……予想外だったわ」

 すっかり頭を抱え込んだ凛。
 
士郎「俺が知ってるアーチャーはこう、弓を持ってたし、さっき遠坂が言ってたような戦い方はしないと思うんだ」

凛「ならアレはアーチャーじゃない……? なら他には……そうだわ!」

 閃いた顔で、目が見開く凛。
 今にも整いました、とでもいい出しそうである。

凛「アレはキャスターに違いないわ! キャスターなら魔法に近い奇跡も出来るでしょうし、どこかから武器を転送して弾丸にしてたのよ!」


直後コンマ
1~3セイバー無言
4~9セイバー「キャスターとは戦っただろう」

4セイバー口出し 


セイバー「キャスターとは戦っただろう」

凛「へ?」

 霊体化を解き、出現したセイバーが一石を投じた。
 それにより、謎を解き明かした探偵モードだった凛は一瞬にして沈黙する。
 
セイバー「あの男がさっきリンが言ってたような戦い方が出来ると思えない」

凛「そういえば……見た目も全然違ったような……」

 大きく溜息を吐く凛、天から地へと落ちた気分であろう。

凛「となれば……アレは一体何よ。他に該当クラスなんて……まさか」


 嫌な事に気付いたのか、凛は再び溜息を吐いた。

凛「正規ではない、八騎目のサーヴァント。その可能性があるわ」

士郎「八騎目……? サーヴァントは七騎だけなんじゃないのか?」

 当然の疑問を投げかける。
 そんなのは聞いていたルールと異なっている。

凛「今まで消滅したサーヴァントは三騎、そして対峙したキャスター、わたしと貴方のアサシンセイバー、貴方が知ってるというアーチャー」

凛「数えて見なさい。これで七騎よ」

 士郎は自分でも数えてみた、確かに七騎いる。
 ならば、七騎に含まれぬそのサーヴァントは――

凛「第八のサーヴァント、きっとそれがあのサーヴァントの正体よ。まったく……きな臭くなってきたわね」

【今日はここまでに。ありがとうございました】
【キャスターは>>1のうっかりミスでした。ゴメンよ凛ちゃん】

すごい今更だけど、>>570にはキャスターの令呪3ってあるけど、>>62の描写的に既に一画使われてる気がする

>>710
すまない……ミスが多い>>1ですまない……

今日はお休みです

21時より再開予定です


 本来のルールと異なる事が起こっている。
 それは既存のルール全てが、本当に正しいのかが分からなくなってしまう。
 素人の士郎ですら、その事ぐらいは理解できた。

士郎「聖杯は正しく機能しているのか?」

凛「分からないわね。今は断定できる状態じゃない」

 そう言うと、一旦口を閉じて考え、すぐに口を開く。

凛「まあ、とりあえず――」


直後コンマ
1今まで通りでいきましょう
2~6とりあえず停戦って事で
7~9同盟結んでくれない?

9同盟提案


凛「同盟結んでくれない?」

士郎「へ?」

凛「イレギュラーが発生した以上、普通に聖杯戦争を進めるんて出来ないわ。ならそのイレギュラーをどうにか出来るまで、」

凛「手を取り合うのは当然だと思わないかしら? もちろん、嫌なら断ってくれていいわ」

 言っている事はもっともで、士郎にも理解できる。
 だが、そうあっさりと決めていいものだろうか。

士郎『アサシンはどう思う?』

アサシン『こちらにはアーチャーもいるけど、あの娘が恐れるほどのサーヴァント。一時的に手を組むのもいい考えだと思うわよ』

アサシン『停戦というのも手としてはあるかしら』

 なるほど、と士郎は頷く。
 
凛「相談は終わった? さて、どうするの?」


選択安価21:17↓1~3多数決
1同盟を結ぶ
2停戦を提案
3断る
4その他

1同盟を結ぶ


士郎「分かった。同盟を結ぼう」

 そ、と言うと凛は手を差し出す。
 士郎もその手を握り返し、それで成立とした。

凛「よろしくね、士郎。さて、それじゃ今日はもう泊まっていきなさい? そのアサシンじゃ連れてても夜道は危ないわ」

 突然の申し出へ、反射的に断ろうとする。
 女の子の家に男が泊まり込むわけにはいかない、それにそれじゃの意味が分からない。
 それに――

士郎「待ってくれ、アサシンはこう見えても頼りに……」

 最初に反論しようとしたところが悪かった。
 士郎は早速、自ら出鼻を挫く。

士郎「ともかくだ! 遠坂みたいな女の子の家に泊まるわけにはいかない」

凛「それは、士郎がわたしに手を出すって事かしら? やだー、こわーい」

士郎「ちが、そうじゃ……」

 完全に向こうのペースへと士郎は嵌ってしまっている。
 諦めるべきか、多少強引にいくべきか。

士郎(どうしようか……)


選択安価↓2
1泊めてもらう
2強引に帰る
3その他

1泊めてもらう


士郎「分かった……泊めてくれ、遠坂」

凛「初めからそう言えばいいのに。よし、空いてる部屋あったと思うから待ってなさい」

 そう言うと凛は立ち上がり、部屋から出ていく。
 部屋には三人だけとなった。

セイバー「同盟、けど邪魔ならお前達ごと破壊する」

士郎「えっと……よろしくなセイバー。もしかしてお前は不服だったのか?」

セイバー「そういうことはない。私の剣は全てを破壊する、だから先に言っただけ」

 物騒な事を言っている風だが、セイバーなりに気を使ってくれている。
 そう士郎は理解し、セイバーに手を差し出す。

士郎「よければよろしく頼む、セイバー」

セイバー「さっき、リンとやっていたな。これは文明か?」

士郎「いや、文明じゃないと思うぞ……多分」

 そう言われると、セイバーは士郎の手を握り返した。


凛「準備出来たわよ……って、いつの間に仲良くなったのよあんた達」

 部屋の用意を済ませた凛が戻ってきた。
 それぞれ、先ほどまでの位置へと戻る。

凛「話し込んでたらすっかり遅い時間だし、そろそろ寝たいんだけど……あと一つくらいなら話を聞いてあげてもいいわよ」

士郎「うーん……そうだな」

 まだ何か話す事はあっただろうか、と士郎は考えてみる。
 

セリフ安価↓2
ない場合はなしでもおk

士郎と凛のどっちが出会った時だろう


士郎「セイバーと初めて出会った時の話が聞きたい」

凛「セイバーと? まあいいけど……あの時は大変だったわ」

 思い出すだけで頭痛がするのだろうか、凛は頭を抑えている。

凛「この屋敷の地下室で召喚したのに、現れたのは二階だったわ。なんでか分かる?」

凛「『文明は粉砕する――』とかなんとか言って天井目掛けて一直線に破壊したのよ!」

セイバー「悪い文明は破壊しなければならない」

 まるでセイバーに悪びれた様子はない。
 むしろ誇らしげですらある。

凛「この調子なのよ。だから文明なのかどうかは一度わたしに聞きなさい、そう命令したのよ」

凛「そしたら意外、素直に言うこと聞いてくれて、今に至るってわけ」

 それは大変だっただろう。
 なお、空いた穴は今だそのままらしく、資金難で治すアテもない為、神父に難癖付けて修理させるつもりだとか。


凛「ふぅ……話したら少しすっきりしたわ。聞いてくれてありがとう」

士郎「ああ、気が済んだなら良かった」

 話も終わり、凛が士郎に部屋を紹介した後、解散となった。
 二騎のサーヴァントは霊体化しそれぞれのマスターの側に、マスター二人は穏やかに眠り、遠坂邸は静かな夜を迎える。


【三日目・夜終了】


イベント判定・直後コンマ
12アーチャーVSキャスター
3~9何もなし

2アーチャーVSキャスター


 監視を続けていたアーチャーは、遠坂邸へと接近する一つの影を補足した。
 視線を感じ、殺気を感じ、キャスターも敵に気付く。

 その距離は300m。
 射程の有利性はアーチャーにあった。


直後コンマ
1~6矢除けの加護
7~9矢の雨

4矢除けの加護


 寄せ付けず、ただ引き離しつつ撃ち続ける。
 これだけで優位性を保ちつつ、アーチャーは勝利できるはずだった。
 しかし――

アーチャー「当たらない――!?」

キャスター「ワリぃな、生憎と俺に矢は通用しなくてよぉ!」

 まるで矢に意思が存在し、自ら避けるかのようにキャスターへの攻撃は当たらない。
 矢除けの加護――クー・フーリンという英雄の持つスキル。
 その前に殆どの遠距離攻撃はただ無意味と化してしまう。

 優位性を持っていたのは初めからアーチャーではなく、キャスターの方だった。

 あっという間もなく、キャスターは自らの射程に到達する。


直後コンマ
1~5対魔力で粘る
67遠坂邸へ矢文
89ステゴロで頑張る

7遠坂邸へ矢文


キャスター「アンサラー!」

 一定の距離を保ちつつ、キャスターは炎弾を放ち続ける。
 三騎士の内の一騎であるアーチャーは対魔力を保有しており、ダメージ自体は大きいわけではない。

 炎弾を受けながらでも矢文を射るのは難しくはなく、事前に言われていた屋敷へ向け、アーチャーは矢文を放った。

キャスター「そら、どこを狙っていやがる、俺はここだぜ!」


直後コンマ
12ぐっすり
3~7アサシン登場
89アサシンとセイバー登場

6アサシン登場


――

 アーチャーは千里眼を以って、アサシンと士郎がいる部屋へ狙いを付け矢を放っていた。
 音や気配もなるべく抑えられており、二人以外は気づいてない様子であった。

 さすがに文を書いている余裕は無かったようで、矢には白い紙が結ばれている。
 外には確かに二つの気配がある事をアサシンが感じ取り、二人は外へ向かおうとした。
 
アサシン「セイバー……通してくれないかしら?」

 途中、セイバーに立ち塞がられたが、敵意が無いと感じてもらえたようで、無言で通してもらう。


直後コンマ
1~4ルーンで対策済み
5~9魅了

2ルーンで対策済み


 二人は戦闘の場へと辿り着く。
 アーチャーの矢はまるで当たらず、キャスターの炎弾がアーチャーの体力を削っていく、そんな状況なのは直ぐに分かった。

アサシン「キャスター、こっちを見なさい!」

 戦闘能力がないアサシンでは魅了するしかない。
 一度成功しているのだから、という自信も多少あっただろう。
 しかし――

キャスター「はっ、魅了か。つまんねえ真似しやがる。お前は見たことがねえ、なら最後のアサシンってとこか」

 通じていなかった。
 魔術師にとっては魅了対策は基礎的なもの、それでもアサシンのスキルなら通用させられるだろう。
 しかし、同じ魔術師でも、サーヴァントであるこの男は容易に跳ね除けてみせた。英霊というのは格が違う。

士郎「くそ……!」

 明らかに不利という状況は、士郎にも理解出来た。
 ならばどうすればいいのか、衛宮士郎は考える――


選択安価↓2
1逃げよう
2対話
3アサシンに何か策がないか聞く
4その他

3アサシンに何か策がないか聞く


士郎「アサシン……この状況を打開出来る、策はないか?」

 自分に何ができるか、それを思いつくとはできず、結果出来ないと結論が出ただけであった。
 ならば頼るしかなく、士郎はアサシンへと訊ねた。

アサシン「――あるわ」

アサシン「わたしの宝具を使えば勝てる、一人なら発動前に殺られていたハズだけど、今はアーチャーがいるわ。使える」

 宝具。
 その英霊を象徴する最大の切り札。

士郎「勝てる……のか?」

アサシン「ええ、勝てるわ」

 それなら、選ぶ必要があるだろうか?
 現状を打開する為の、唯一かもしれぬ手段。


選択安価↓2
1使う
2使わない
3その他

1使う


士郎「使え、アサシン――!!」

アサシン「ではわたしという女に、溺れて頂きましょう!」

 魔力量が高まっていく、それをキャスターは許さんとする。
 だが、キャスターには対峙している者がいた。
 
アーチャー「矢は当たらないでも、さすがに組みつかれちゃあ、動けないだろ?」

キャスター「ちぃ、テメェ!!」

 がっちりホールドされたキャスターは振り解こうとするが外れない。
 時間をかければ外れるだろう、しかし宝具発動には十分な時間を稼いでくれる。

アサシン「結び、開け――『陽の目を持つ女(マタ・ハリ)』!!」

 妖艶に躍り、踊る。
 その淫靡な舞いは全てを、同性の者ですら魅了していく。


キャスター直後コンマ
12すごいぜルーン
3~9魅了成功

アーチャー↓2コンマ
1そのまま
2~9魅了狂化

爺↓3コンマ
1~3もはや生物から遠い
4~9魅了

【いいとこだけどここまでに】

>>772でキャスニキがフラガ使おうとしてる

>>810
そこに気付いてしまうとは……勿論この後兄貴ラックよ(アンサスでしたごめんなさい)

今日はお休みです。特殊判定だけ取っておきますね


特殊判定・直後コンマ
1~3こんな淫乱な踊りをする娘と思ってませんでした。アサシンのファン止めます
4~6凄く魅了された。ちょっとしたバーサーカー
7~9好きな娘の為なら強くなれる。そう、男ならね

アンサズだ……二度と間違えるな!アンセムでもアンソニーでもない!


素材改善で羽が手に入りやすくなったらいいな

>>815
それは本当かアンガス君!? 今度こそ気をつけるよ


21時再開予定です

キャスター1 すごいぜルーン
アーチャー特殊4 ちょっとしたバーサーカー
臓硯6 魅了


 元より魅了されていたアーチャーはより一層深く、アサシンに魅了された。
 アサシンに触れたい、アサシンに触れる為に尽くしたい、アサシンに尽くすために尽くしたい。
 尽くすために、尽くして、尽くして、尽くして、尽くして、尽くして、尽くして、尽くして、尽くす。

 目的も手段もすでに分からなくなり、アーチャーはさながら、理性はないが思考はできる、アサシンにとっての人形だ。

アーチャー「アサシン、アサシン……アサシン――の為に俺はあああああ!!」

 自らを捕まえているアーチャーの様子でキャスターは宝具の効果に察しを付けた。
 感覚的にも先ほど違いものを感じている。

キャスター「……また魅了の類か。警戒して損したぜ――ふざけた事しか出来ねぇなら、”退いてろ”」

 最後の言葉には明確な殺意が篭っていた。
 戦いにつまらない邪魔が入った事に、強い怒りを覚えているのだ。

 自らへの捕縛を無くす為に、アーチャーの腕から逃れようとキャスターは動きだす。


直後コンマ
1~4仕切り直し
5~9筋力BとE

7筋力BとE


キャスター「くそ……ランサーのクラスなら問題なく抜けれたんだが……」

 腕で固められた捕縛(ロック)は、僅かにも動く様子がない。
 筋力に差があり過ぎる、まるで大人に捕まった小さい子供。
 力だけで無理やり脱出できるわけがなかった。

アーチャー「うおおおおおお!!」

キャスター「がぁ!? ちぃ、こいつはマズイ!」

 胸部を巻いていたアーチャーの腕が、締め付けてきてきている。
 このままではキャスターの全ての肋骨が折れてしまいかねない。場合によっては、霊格にまでダメージが及ぶだろう。


直後コンマ
1~3仕切り直し
45自分ごと攻撃して脱出
6~9締め付けられる

9締め付けられる


 キャスターは脱出が出来ず、アーチャーに締め続けられる。
 秒が進むごとにキャスターの肋骨は一本、また一本と折れていく。

 そして折れた肋骨は――霊格に突き刺さり始める。

キャスター(くそ……こいつは本当にヤベェ。いつ身体が消えてもおかしくねぇ……!)

アーチャー「アサシンお前の! 貴女の為に! ここで、キャスターを討つ!」

 締める腕は止まらない。それどころか、より強く締まっていく。
 急速に落ちていくキャスターの魔力反応に、マスターである男はキャスターの危機を悟った。


綺礼思考・直後コンマ
1~3キャスターなど捨石よ
4~9まだ失うには早い

4まだ失うには早い


――

『二画の令呪を重ねて命じる――生還せよキャスター』

――

キャスター「チッ、綺礼か。水を差しやがる」

 どこでもない方向に向かってボヤいたかと思うと、キャスターの身体は突如、光に包まれ消えた。
 抱くモノがなくなったアーチャーの手は、空を切る。

士郎「消えた……?」

アサシン「令呪……かしら。手強いキャスターだわ、次も今のようにいけるとは限らないわね」

 相性が悪いようだったアーチャー。
 魅了を防ぐなんらかの魔術。

 次に相対すれば不利となるのは確実とも言える。
 幸いだったのは、士郎は先ほど凛と同盟を結んでいた。
 そして、セイバーならばキャスターを圧倒出来る可能性があるという事である。


【イベント終了】
 

【三日目・終了】

陣営状況
セイバー:アルテラ・遠坂凛:令呪3
ランサー:若ニキ・イリヤ:令呪3(敗退)
アーチャー:アーラシュ・間桐桜:令呪3
ライダー:マリー・間桐慎二:令呪3(敗退)
アサシン:マタハリ・衛宮士郎:令呪3
キャスター:兄貴・言峰綺礼:令呪0
バーサーカー:清姫・葛木宗一郎:令呪3(敗退)

【四日目】


 いつもより早く、士郎は目を覚ました。
 初めて近くで英霊同士の戦闘を目撃した、寝床の違い、と原因らしきものはいくつかある。
 再び眠ろうとするがどうにも眠れない。

 そして、一つ大事な事を思い出す。

士郎「マズイ、また藤ねぇに心配かける」

 こんな物騒な事故が多い中、家にやって来て士郎がいない。となれば卒倒しかねない。
 下手すると警察沙汰だ。

士郎「一度帰っといた方がいいかな。ここにも後で来るなりしてもいいだろうし」


選択安価↓2
1一度帰る
2残る
3その他

1帰る


 女の子の寝顔を見るのはいけないだろう、という事で凛には直接伝えない。
 代わりに書き残しを置き、一応セイバーにも伝えた後、士郎は遠坂邸を出た。

――

 何事もなく家に辿り着く。
 留守中、家には誰が入った痕跡もなく、先に来れたようだった。

 せっかく早い時間に起きているのだからと、士郎は一段と腕によりをかけて朝食を作る事にする。
 大河がやってきた頃には満漢全席とまではいかないが、豪華で大量の朝食が出来上がっていた。

 朝食は済み、大河も家を出て行こうとする。
 そろそろ今日の行動を決めておいた方がいいだろう。


行動選択↓2
1登校する
2遠坂邸に寄った後、登校
3休む
4その他

3休む


 今日は登校せずにおくことに決める。

士郎「藤ねぇ、今日は行けないんだ」

大河「へ? 風邪でもひいたの?」

士郎「そうじゃないんだ。理由は……言えない、じゃダメかな」

大河「……分かった。士郎は昔から大事な事があるときにだけそう言うんだもん。いいわよ」

 すんなりいくと思っていないかった為、士郎はホッとした。

士郎「ありがとう藤ねぇ。しばらく、急に休んだりする事もあるかもしれないんだけど……」

大河「いいわよ、お姉ちゃん信じてるから。士郎の事」

士郎「……ありがとう藤ねぇ」

 二度目の頼みは少々食い気味に了承してくれた。
 その後、時計を確認した大河は焦った様子で「じゃあね!」とだけ残して家を出て行った。


士郎「助かるよ藤ねぇ……」

 いなくなった後も、士郎は内心で大河に深く感謝を続ける。
 休んだのには勿論理由はあった。

 それは――


行動選択・安価↓2


 間桐の家へ向かう為だ。
 桜、そして慎二も心配である。

――

士郎「二人とも無事だといいんだが……」

 間桐邸へと士郎は着く。
 とりあえず、呼鈴を慣らすために士郎は手を伸ばした。


直後コンマ
1~3誰も出てこない
45桜が出てくる
6~9爺が喜んで呼びかける

1誰も出てこない


 スイッチは押される。
 誰も現れない。

 念のためと数分をあけ二度、三度と押す。
 それでも誰も出てこなかった。

士郎「留守……なのか?」

 万一、誰かいたとしても、これだけ押されて出てこないのなら理由があるのだろう。
 これ以上押しては迷惑だろうと士郎は諦めた。

士郎「仕方ない、別の事をするか」


行動選択・安価↓2


士郎『アサシン、アーチャーはいるか?』

アサシン『ええ、近くにいるわ。呼んで欲しいのかしら?』

士郎『頼む』

アサシン「アーチャー、近くに来る事を許すわ」

 実体化したアサシンはアーチャーを呼ぶ。
 そして、言葉が終わる瞬間に、アーチャーは目の前に現れていた。

アーチャー「どうしたんですか!? 貴女の為ならなんだってするぞ!」

 これは会話できるのだろうか、士郎は少々不安になってくる。
 鼻息が荒く、興奮しているのも目に見てわかるほどに落ち着きがない。

アサシン「ふふ、シロウくんがお話したいらしいのよ。いいわね?」

アーチャー「ああ、貴女の為ならなんだってやれるぞ! 少年、俺への話はなんだ?」

士郎「そうだな……」


会話内容・安価22:58↓1~2
 


士郎「柳洞寺での戦闘……アーチャーのお前なら何か情報を掴めてたりしないか?」

 説明の中でアーチャーの目が良いと言われていた事を、士郎は覚えていたらしく、訊ねた。
 いざ会話となるとアーチャーも少し落ち着きを取り戻し、まともに会話が出来そうな状態となる。

アーチャー「柳洞寺……ああそうだな――」


直後コンマ
12見てない
3~6ある程度見た
7~9きっちり見た

【今日はここまでに。ありがとうございました】

今日はお休みです

昨日はすっかり連絡忘れてましたごめんなさい
今日は21時から再開予定です

1見てない


アーチャー「悪い、見ていない」

士郎「……そうか」

 普段は気配を悟らせぬ為、屋敷の中に居たのかもしれない、と士郎は考える。
 だとしたのなら、見ていないというのにも納得がいく。

士郎「ならお前がいた屋敷。その中について知ってる情報なんてあれば聞きたいんだが……」

 アーチャーなら桜についてや、間桐の二人目のマスターというのにも、何か分かる事があるかもしれない。
 

直後コンマ
12今は臓硯がマスターだよ
3~5上+桜について
6~9上+なんなら千里眼してみようか?

1今は臓硯がマスターだよ


アーチャー「俺から言えることは……誰がマスターか、っていう事ぐらいだな」

 それなら知っている、士郎は少々落胆した。
 まさか何も情報を得られないとは思ってもいない。

士郎「知ってる。桜だろ?」

アーチャー「いや、違うな」

士郎「……へ?」

 目がぱちくりする。
 思い込んでいただけに、士郎には驚きよりも困惑が強かった。

アーチャー「前はサクラちゃんだったよ。けどマスター権が移って、今は――」


直後コンマ
1~4臓硯は見てるだけで満足タイプ
5~9臓硯が話しかけてきた

1臓硯は見てるだけで満足タイプ  アーラシュさんと話し始めてから1しかでてない


アーチャー「サクラちゃんのお爺様の間桐臓硯がマスターだ」

士郎「お爺様……? 確か前にお爺様がいるとかそんな事言ってたような、言ってなかったような……」

 ふぅ、と士郎はため息を吐く。
 とりあえずだが、桜がマスターでなくなっていた事が分かったのだ。
 敵でなく、殺さず済むのなら、なんとも喜ばしい事である。

アーチャー「他に聞きたいことはないか?」

士郎「ああ、今はもういいかな。ありがとうアーチャー」

 人の拠点前で長く立ち話、というのもあれだろう。
 話しはここで終わり、という事にした。

アーチャー「また何かあれば呼んでくれ! 何時でも、何処でも直ぐに飛んで来る!」

 コレはもちろんアサシンへと向けられた言葉。
 霊体化すると共に、アーチャーの気配は周辺へと消えるのであった。


士郎「さて次は何を……」

 しようか、と言おうとしたところで、士郎の腹の虫がなる。
 腹時計は正しく機能しており、どうやらお昼の報せをしたようだ。

士郎「もうそんな時間か。家へ帰って食うのもいいがたまには外で、というのもアリか」

 
行動選択↓2
1家で食べよう
2泰山に惹かれた
3その他


士郎「なあ、アサシンは好物とかあるか?」

 食べなくてもいい、とは言っても好きな食べ物ぐらいはあるだろうと士郎は訊ねた。
 食べれるなら美味しいという感覚もあるだろうから、食べる意味はあるだろう。

アサシン「若いオトコかしら」

士郎「聞き方が悪かった。好きな食べ物はなんだ?」

 頬を染めてウットリするアサシンへ、士郎は即答で返した。
 すでに、対応には慣れてきたようである。

アサシン「そうね、生前は故郷からずっと離れていたし、故郷であるオランダの料理が食べたいわね」

士郎「オランダ料理か……」

 冬木市に存在する商店街なら、ある程度の海外の料理は揃っている。
 とはいえ、マイナーなオランダ料理があるのだろうか。
 
士郎「まあ、探して見なきゃ分からないよな。行ってみるか」

 ただ考えていてもしょうがない。
 とりあえず、二人は商店街へと出向いてみる事とする。

直後コンマ
1~4ない。作ってみる事に
5~9あったよ

7あったよ


士郎「探してみればあるもんだな」

 ただ歩いても見つからないような路地裏にその店は存在していた。
 士郎自身はお店の名前やメニューを見たところで、それがオランダ料理店なのかを判断する事は出来なかった。
 だが、アサシンが店の名前を見て「アレはオランダ語ね」と気付いた事で無事、店は見つかったのである。

士郎「入ってみるか」

 二人は店内へと入る。
 厨房の中には日本とは異なる国の人らしき方がいたが、接客の店員は普通の日本人であった。
 二つずつの椅子が対面する席へ案内され、二人は対面して座る。
 他の店と変わらぬ接客の後、メニューを渡したら、店員は去ってしまった。

士郎「……マズイな、なんの料理か名前だけじゃわからない」

アサシン「なら、わたしが教えてあげるわ」

 そう言うと、メニューが逆さまで見辛かったのか、アサシンは士郎の隣へ席を変える。
 そして、それぞれどのような料理か説明していく、のだが。
 隣同士の席と席では距離があまりにも近く、中央のメニューを見るべく身体が寄せ合うと、
 必然的にアサシンの身体が、胸が、士郎の身体へと当たってしまう。


 故に、額から汗がダラダラと流れ、士郎はあからさまに緊張していた。
 横のアサシンはいたずらっぽい顔で、その様を愉しんでいる。
 この状況は無論、アサシンがわざとやっていてのことであった。

 もう耐えきれないと、士郎は店員を呼ぶ。

士郎「俺はコレとコレを! アサシンは何にするんだ?」

アサシン「ふふ、ならわたしはコレとソレを」

 注文し終え、店員が去ったのを確認すると、移動してきたのはアサシンなのにも関わらず、士郎は対面席へと移動した。
 ホッと、士郎は緊張状態から抜けれたのに安堵しつつ、柔らかい触感を思い出し頬を朱らめる。
 
アサシン「かわいいわね、シロウくん」

 思わず声に出てしまったアサシンだが、士郎は未だ平静に戻っておらず、聞こえていないようだった。


 士郎が平静をなんとか取り戻した頃、料理が運ばれてきた。
 ホットドッグのようなソーセージを巻いたパンや、具の多いシチュー、といったものが初見での印象だろう。

アサシン「食べましょうかシロウくん」

士郎「あ、ああ、そうだな」

 二人は食べ始める。
 アサシンは故郷での味を思い出すかのように、士郎はうんうん、とどういった料理なのかを確認するかのように食べている。

士郎「コレなら……完全にとはいかずとも近い形なら作れるんじゃないか……?」

 ぶつぶつ言いながら、家でも作れそうか士郎は考えていた。
 再現できたならアサシンも喜んでくれるだろう。

 30分もしない内に、二人は料理を食べ終わった。

アサシン「美味しかったわ。久しぶりで感動しちゃった」

 心から嬉しそうにアサシンは笑っている。
 それを見て士郎も嬉しく思い、今頭に入っているレシピ、それを忘れずに持ち帰ろうと決めるであった。


 二人は店を出た。
 腹の虫も落ち着き、士郎は昼は何をしようかと考える。

士郎「この時間じゃ遠坂はいないだろうし……さて、どうするかな」

 
行動選択↓2


 思考中の士郎へアサシンより思わぬ提案がなされた。

アサシン「デートしましょうか」

士郎「――――っ!?」

 器官に何か詰まったように、士郎は咳き込み始めた。
 よほど、突然の提案に驚いたのだろう。

士郎「……悪い、もう一度言ってくれ」

アサシン「デートよ、デート。それともこの国では逢引という言い方の方がいいかしら?」

 一瞬、アサシンがおかしな術でもかけられたかと思う士郎だが、普段の様子からそうではないと判断する。
 となれば、士郎は少々照れてしまう。
 本気でないとしても、アサシンのような女性から誘われれば、嬉しくない男はいないだろう。

士郎「本当に……俺でいいのか?」

アサシン「本気よ? それにわたし達はいの一番に最後まで終わらせているじゃない。照れる必要はないわ」

士郎「う……」

 初夜の光景を思い出し、より一層士郎は照れた。
 これもアサシンの計算通りである。

アサシン「では行きましょうかデートに!」

 怯んだ士郎の手を強引に握り、アサシンは駆け出した。
 引っ張られる形で士郎も駆け出す。

アサシン(ついでに情報収集もするんだけれどね)


行き先↓2


 二人は新都へとやって来た。
 冬木市で最も栄えているところであり、デートには最適な場所である。

アサシン「人が多いわ、建物もいっぱい。コレならいろいろ遊べそうね!」

士郎「そうだな……と言っても、デートなんかしたことないからどこ行けばいいかわかんないぞ」

アサシン「大丈夫、わたし達英霊からすればこの街自体が、興味の対象だもの。歩き回りながら面白そうなところに立ち寄るだけで楽しいわ」

士郎「そんなもんか……?」

 ふらっと、人通りが多い道を二人は歩いていく。
 途中、士郎はある事に気付いた。
 アサシンへとやたら視線が集中している、もちろんスタイルのいい美人が露出の多い服なんかを着ているのが原因。

士郎「な、なあアサシン! そこの店に入ろう!」

アサシン「? どうしたのかしら?」

 女性用の服屋に急ぎ、飛び込んでいく。
 なぜこの店に入ったかアサシンは理解していない様子であり、士郎は説明は省くことにする。

士郎「ほ、ほら女の子は服好きだっていうだろ? アサシンもどうかな……って思ってさ」

アサシン「まあ! 嬉しいわ。ふふ、せっかくだし違う格好もしてみようかしら」

 こうして、士郎はアサシンを着替えさせる事に成功した。
 視線は減るだろう、と考えていたのだが――アサシンの選んだ服、それもまた露出がとても多いモノ。
 多少露出は減ったとはいえ、一般人と比べると明らかに露出量が多い。

アサシン「コレにするわ!」

 止めようとする士郎だったが、嬉しそうなアサシンの笑顔を見ては止めようがなかった。
 そして、周りからの強い視線が消える事はなく、またもや道を歩くアサシンへと突き刺さっているのであった。


【今日はここまでに。ありがとうございました】

甘い……甘い
水着回って文字だけのスレでも需要あるんですかね……?

二日連続で地震来るとは……
20時より再開予定です


 道を歩いていると、横に3m程の高い壁が現れ始めた。
 壁は数百メートルと続いており、壁の中からはきゃっきゃと楽しげな声が聞こえてきている。

アサシン「ねえシロウくん、ここは一体なにがあるのかしら?」

士郎「ここは確か……そうだ。最近できたプールがある」

 こんな冬の時期によく来るものだ。
 一瞬そう思う士郎だが、スグに温水プールがあるという話を思い出す。
 
アサシン「プール……楽しそうね。行ってみたいわ!」

 聞かれた時点でこうなるとは察していたが、水着二着となれば少々財布が寂しくなりそうだった。
 ぎこちない笑顔で士郎は了承すると、頭の中で食費やバイトの日数を計算しつつ、プールのある建物へと入っていく。


 建物の中に水着売り場も存在しており、士郎はそこで水着を用意する事にした。
 意外と売り場スペースは広く、多種多様な水着が用意されている。

士郎「好きな水着を選んで来ていいぞ」

アサシン「ええ、選んで来るわね!」

 自由に選ばせるという選択。
 士郎には先ほどの反省が足りていなかった――

 よくある短パンのような水着へと士郎が決めた頃、アサシンも決めたようで士郎へと声をかけてくる。
 振り返った士郎は、またたく間に噴き出してしまった。

アサシン「この水着どうかしら? 現代にはいろいろな水着があるのね」

士郎「……いいんじゃないか」

 さすがのアサシンも隠さなければいけないところはキチンと隠している。
 だが――それ以外がほとんど露出していた。
 イメージするならば、どこかのドスケベな奥様がハロウィンに着ていそうな格好である。
 むしろ、それよりも布面接が微妙に減っている。

 これには士郎も反対意見を、ストップをかけようとした。
 しかしアサシンは満面の笑み、再び士郎は屈するのである。


士郎「先にプールの方に出たら、入り口で待っててくれ」

アサシン「分かったわ、シロウくんも逆の時はわたしを待っててね」

 そう交わすと二人は更衣室へ入っていく。
 帰りに困らないよう――アサシンは困らなそうだが、さっきまで着ていた衣服はもちろん持たせてある。
 同じ建物で買ったばかりのため、二人とも既に水着状態なので、アサシンはすぐにプール側にでたのだが、
 士郎の方は財布などを念入りにロッカーに入れてた時間分、わずかに遅く入り口に着いた。

士郎「なんだ……?」

 入り口の先には謎の人だかりが出来ている。
 人だかりは大半が男の様子だ、なんだろうかと士郎も人だかりの中に行くと、そこにはアサシンがいた。

アサシン「あ、シロウくん来たのね!」

 男たちはどうやらナンパの群れだったようで、士郎へと恨み言をこぼしながら散り散りとなっていった。

士郎「やっぱりその格好は目立つよな……嫌じゃないか?」

アサシン「? ……ああ、さっきの人たちね。わたしは全然気にしてないわ。生前から慣れごとだもの」


 そういえばと士郎はアサシンの生前の職を思い出す。
 人に見られる事を仕事としていたアサシンにとっては、このくらいのことはよくある事なのだろう。

アサシン「それより……遊びましょうシロウくん?」

士郎「あ、ああ、そうだな」

 妖艶な顔で、前屈みになり胸を寄せているアサシンに士郎は思わず顔を背けながら答えた。
 話を切り替えるために、アサシンは士郎を照れさせ、頭を真っ白にしようとしてのことだろう。

 初めに二人は流れるプールへとやってきた。
 アサシンの時代になかったものといえばコレだろう、という士郎のセレクトである。

アサシン「面白いわ。身体が勝手に動くのね!」

士郎「楽しんでくれてるようで良かっ……!?」

 身体が流れる分には問題ないのだが、アサシンの場合は胸が浮く。
 そしてその浮いた胸が水流に乗ってゆらゆらと揺れるのだ。
 一度気づいてしまえば、士郎は気にするしかなかった。

桜『なんだろう、今私だけのシチュエーションが奪われた気が…?』


士郎「な、なあアサシン。俺はちょっと泳いで来る! 楽しんでてくれ!」

 このままでは興奮やらで沸騰しそうだった、士郎は25mプールに移る。
 しかしアサシンも数分後にはついてきた。
 アサシンも泳ぎ始めるのだが、何を泳いでも水面上には下半身や上半身が現れる。

 逃げたばかりの士郎はもう逃げられない。アサシンに怪しまれる可能性があるからだ。
 自身の煩悩を限界まで消し去り、状況の打破を試みる。試み続けた。
 この時士郎は、一成に仏教の教えをもう少し学んでおくべきだと確信したのであった。



士郎「ふぅ……疲れた……」

 時間はこうしてあっという間に、士郎にとっては永遠のような時間が過ぎた。
 夕方前になり二人はプールから出る。

アサシン「楽しかったわね、シロウくん!」

士郎「……ああ、そうだな」

 心身共に疲れた士郎であったが、アサシンの笑顔を見て、こういうのも悪くない。そう感じたのだった。


それで収穫は?・直後コンマ
1~6ただのデートでした
7~9金ぴかの情報


特殊判定・直後コンマ
1楽しそうではないか雑種
2~6プールに痴女がいたらしい
7~9コスプレした男が教会に入ったらしい

6プールに痴女がいたらしい


 家へと無事帰り着いた後、アサシンは士郎へと話を始めた。
 デート中、アサシンはこっそり盗み聞きもしていたらしく、士郎へと気になった情報を伝えてくる。

アサシン「どうやら……プールに痴女がいたらしいのよ」

士郎「へ……へー……」

アサシン「プールといえば元から露出が多いけれど、それでも痴女と言われるのは相当アレよね。怪しいと思わないかしら?」

 なんと答えればいいのか士郎は困る。
 まさか痴女であった自覚がなかったとは思っていない。

士郎「……気にしないでいいんじゃないか? ほら、それぐらい現代じゃよくいるからさ」

アサシン「あら、そうだったの? シロウくんがそう言うなら信じるけど……」

 よくはいない。稀にいるかどうかだ。
 この時、衛宮士郎は少しばかり嘘が上手くなった気がしたのであった。

直後コンマ
1~3何事もなく夜行動
4~9同盟組んだし凛ちゃん来るよ

アルテラ「プールとはどんな文明だ?いつ破壊する?」

5同盟組んだし凛ちゃん来るよ


 そんなこんな話していると、家の呼鈴が鳴らされた。
 次にドアをガンガン叩く音が響いて来る。

士郎「こんな時間に誰だ……? 藤ねぇが鍵でもなくしたかな」

 士郎は玄関へと行き鍵を開ける、するとそこにいたのは、遠坂凛だった。
 なんだか少し怒っている様子である。

凛「ちょっと、なんで学校来てないのよ! 何かあったかと心配したのよ? 朝もいないから話も出来なかったし」

士郎「あー、えっと……文句があって来たのは分かったんだけどさ……その荷物はなんだ?」

 凛の手には旅行用のスーツケースが握られていた。
 まるでどこかに宿泊するかのように。

凛「え? 今日からしばらくここに泊まるからだけど」

士郎「はぁ!?」

 もう話は済んだと言わんばかりに凛は多少強引に衛宮邸に上がり込み、部屋を物色し始めた。
 士郎の言葉を聞きそうな様子にはなく、泊まる事は半ば強制的に決定したのあった。


 その後大河が帰ってきて、凛と一悶着あったが、あっさり凛の勝利となった。

 食事となり、食卓に並ぶ試験的に作ったオランダ料理は意外に好評であり上手くいっていた様子だった。

大河「ねぇねぇ、今日新都の方のプールでね、変態さんが出たんだって」

士郎「そ、そうか……変わった人もいるもんだな」

 途中、士郎にギクッとする事はあったものの、凛がいた事以外はいつも通りに進み、大河は帰る事となった。

凛「さて、これでわたし達だけになったわね。貴方、夜の予定はあるのかしら?」

 普段はアサシンと士郎で二人なのだが、今日はアサシンとセイバーが霊体化している為、凛と士郎の二人きりの様子となっている。

士郎「あー、そうだな……」


行動選択↓2

道場逝き確定ですわ(呆れ)


士郎「遠坂! 俺もう我慢できねえ!」

 突如、士郎は叫んだ。
 言葉通りに我慢の限界だったのだ。

凛「き、急にどうしたのよ士郎?」


何が我慢できなかったのよ?・安価↓2
1そりゃ性欲よ
2弱い自分に
3いろいろ
4その他

3いろいろ


士郎「もういろいろ我慢出来ないんだ……!」

 その時、衛宮士郎は泣いていた。
 平和と信じていた日常に、突然現れた非日常。
 ただの一般人なのに巻き込まれた聖杯戦争(デスゲーム)。

 衛宮士郎は思い悩み――苦しんでいた。

凛「ち、ちょっと士郎!? わたしが虐めてるみたいじゃない!」

 ここに来て士郎に溜まっていた我慢が崩壊したのだ。

 
 
直後コンマ

1~3優しい凛
4~8優しいアサシン
9まさかのセイバー


【今日はここまで。ありがとうございました】

s

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こちらは埋めてもらえると助かります

【Fate】FGO鯖で聖杯戦争【安価・コンマ】
【Fate】FGO鯖で聖杯戦争【安価・コンマ】 - SSまとめ速報
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1000なら二週目はZero編

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