側近「魔王様の人間界征服を着々と進める姿勢は誠に素晴らしいものですが」
魔王「うん」
側近「しかし、そろそろですね」
魔王「ああ」
側近「そのう、魔王様は女性ですし」
魔王「そうだな」
側近「そろそろ、お世継ぎを、と。国を安定させるのに必要なことです」
魔王「出産って痛いんでしょ?やだよ」ボリボリ
側近「魔王様、寝転がってお菓子を食べないでください」
魔王「うっせー殺すぞゴミカス」ボロボロ
側近「…」
側近「せめて婿を決めませんと」
魔王「いらない。恋愛なんて頭にコスモスが咲き乱れてるやつのやることだ」
側近「あなたのお父様も通った道ですよ」
魔王「パパなんか適当に女孕ませて産ませただけじゃん。猿じゃん」
側近「ご自分の出生をそんな悲しい言い方しないでください」
魔王「だって事実だし」ゴロン
側近「とりあえずお見合いでもしてみませんか?たくさん資料を取り寄せたんです」
魔王「うぜー…」
側近「はい?」
魔王「側近うざい」
側近「とりあえず見てみましょうね!はい」ドサドサ
魔王「ブス」
側近「シンプルな罵倒どうも。はい、適当に渡していきますからお目通しを」ボン
お見合い写真の相手 >>4
_ ,...._
∧_∧/''"´,.-'´ \
(・ω・ `)r‐'´、. )、
/`ニニ ´,\ -‐‐ 、.,.. 、 / ヽ.
__/, ‐'ー-γ { リ ヽ. ',
/ ゙ ヽ 入 '.,}' ヽ ',
i,. -''ヽ.__,...___,ノ'")r‐' ー、 / , '/´フ.,'′
/ ,/'" ヘ ハ々 ,-'" ヽ._,.. -< { / ' /
/ ,ノ' リー 、._ヘ、 ,.. '" ', ___/ ,ノ′
人 _,./'´,' / `{ ⌒ーァ-‐-y'´ /{
/´ノー7/,ノ‐'´ )ヽ、 }'' ,//´',
ノ′,'´ )r'/ /,' ハ、ヽ_,. ノ,/ ,' i
,/´ ノ'"/ / ,' { ヘ  ̄ Y : .i
/ >、.. -‐'' ´ /′ ノ} ,' : ヽ ,ノ ! {
_ノ ,..-イ / , ' ノ ,' / v }イ i { i
{ rァ ,..( / , ' } ,' イ / .! }、゙ |
{゙{. ( ヽ) i ,' i ノ / ', リ ヽ、 ,' |
` `′ レ ノ〃,/ i i ∨ ,!
魔王「ムキムキじゃん」
側近「おっ、お好みですか!?」
魔王「某ラグビー選手を思い出すわ。ソッチ系に人気の」
側近「お詳しいんですね」
魔王「こいつ、何ていう魔物?」
側近「ケモノ族のマッスルキャットですね」
魔王「安直な名前だな」
側近「まあ、確かに」
魔王「こいつ、臭そうじゃない?」ポリポリ
側近「なんてこと言うんですか!!酷い!!」
魔王「ベタベタしてそうでなんかやだ。却下」ポイ
側近「な、なんて連れないことを。あのですね」
側近「このお見合いを大陸中に公募して、かなり多くの候補者が集まったんですよ?」
魔王「へえ」
側近「その中から、強さと家柄、その他諸々を私が厳選してですね…」
魔王「お前も大変なのだな…。ハッピーターン食うか?」
側近「いりません。写真に真剣に目を通してください」
魔王「チッ」
魔王「ちょっとこいつは無理だ」
側近「何故です?正確は温厚、攻撃力は人間の国丸々ひとつ潰せるほどですよ」
魔王「やべえな五郎丸」
側近「勝手に名前をつけないでください。彼はマッスルキャットのマッシュです」
魔王「五郎丸ッシュ?」
側近「アウトです、魔王様。アウト」
魔王「まあとにかく気に入らん。なんだ、この僕可愛いでしょ?でも体はこんなに立派!みたいな顔は」
側近「してないでしょ…」
魔王「次だ。もう、見てやるからばんばん持ってこい」
側近「分かりました。では、次はこちらです」
>>10
2010/12/12(日) 18:48:42.33 ID:zGQ8WmjC0
/⌒丶 /⌒\
/´ ヽ /、 ヽ
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| |∧_∧ / ノ ,|
. | |(´・ω・`) 丿
ノヽ` ノヽ / ` /
/ ,/ソ \ /
( ,/ `´ |
\ イ ´ |
\ ヽ \ 八 ノ
\ / ´,、ヽノ
ノ⌒ / |
/ ノ_
| ノ ヽ 丿 \
/⌒l |. / \
/ l,丿 , ■ . \
| / ´ /⌒`l \
丿 / , ./ ヽ ヽ |
/ |, | / )\ ヽ
ヽ ノ ヽ__,/ . ( _\_ |
(_)__)|___,/ (__)_)_)ヽ、__/
魔王「わざとやってるだろ」パーン
側近「いたい!!!」
魔王「五郎丸ッシュじゃないの。しかもフルチンだし」
側近「お、畏れながら申し上げます。彼は同じくマッスルキャットのエテ吉です」
魔王「エテ吉て」
魔王「五郎丸要素ないじゃん。イジれないよ」
側近「さあどうです?」
魔王「どうです?じゃない。同じ。顔も体格も同じ。違うのポーズだけ」
側近「しかしこういう筋肉質なほうが、強いお子が…」
魔王「生々しい話をするな!!」
側近「魔王様、さっきから否定ばかりではありませんか!」
魔王「お前のチョイスが意味不明なんだよ!」
側近「しかし、魔王様の好みなんて分かりかねますし…」
魔王「だろうね。ないもん」
側近「ないのですか?」
魔王「ない。皆無」
側近「では五郎丸吉でいいのでは?」
魔王「お前わざとやってるだろ?」
側近「いいえ」
魔王「マッチョシリーズはいやだ」ポイ
側近「ああ…」
魔王「だいたいさあ、何でいきなり婿を取らせようとするわけ」
側近「魔王様も良いお年ですし」
魔王「まだ90歳くらいだよ」
側近「そうですけど…」
魔王「パパが先代勇者に殺されたのが40年前でしょ?そっから私頑張ってきたじゃん」
側近「ええとても」
魔王「青春という青春を破壊と殺戮に捧げてきたわけじゃん」
側近「それはまあ、言いすぎです」
魔王「やっとニンゲンも征服しかけてるのに、今度は結婚か」
側近「ええ、…」
魔王「少しは私にのんびりする時間を与えろ!!」ガッ
側近「し、しかし!魔王様!民はお世継ぎと魔王様の夫を熱望していまして!」
魔王「知るか!だいたい私は一生現役でいたいんだ!子どもなんか産むか!結婚もしない!」
側近「それでは魔族の血が途絶えてしまいます!」
魔王「分家の女を妊娠させろおおおお!!」
側近「魔王様無茶を言わないでください!!」
魔王「お前はいいよな、男だしさ」ポイ
側近「死ぬかと思った…」ゼェゼェ
魔王「女って嫌だな。おなかの中に一人抱えるなんて、尋常じゃないぞ」
側近「そ、それは。男性には分かりませんが…」
魔王「だろ?大体本人が嫌がってることを強要するなんてどうかしてる」
側近「う…」
魔王「とにかく私は何もしないぞ。魔王結婚しろとか言う魔物は殺せ」
側近「またプリミティブな論を…。魔王様、お願いですから」ヒシ
魔王「よるな」
側近「一回あってみれば、何か変わるかもしれませんし」
魔王「変わるものか」
側近「お願いします。一生のお願いです。どうか民意を汲んでください。姿勢だけでも示してください」
魔王「…」
側近「魔王様ぁ…」
魔王「チッ。後一回だけだ、後一回写真を見せろ。そいつが気に入らなかったらやめる」
側近「はい!!」
>>16
_,..、
, -‐-<¨¨` . `ヽ、
ノ-' ´ Y´ / ,} }
∧_∧ /ヽ、 ノノヽ、' __|、__
.(・ω・` )! } ≫ーィ''′ ,/__ _ ヽ.
/リ.`ニニ´〈,リ_,/ヽ ,ノ ヽゞιソソノ
/},/,. ''、_ノ,.)゙ヾ-' !
/ ,''′ ,‐''Y ', i′
| { .iリ, h_.,ノ
', ! ノノ _,. -''ナ,フ,,......__
,. -'}、._ ,ノヘ≦、__彡レ´ ゙ヽ、``ヽ、
/´/´{ { `ヽ }ー--イ´ } ゙ ヽ
/ ノ '"´〉ヽ.ィ. /、__ ノ.'''´¨`、 ,...ハ、_ノ
,/ ,.イ´ ト _,、 'ヽ  ̄ ` ーイ´゙Y, y.}
/,/ ,,' ,.入 リ {、 ヽ ノ ノ
ノ ' i′ / ノ ヽ-、.ノ! ヽ-|ー‐''"
! ,リ ,.. ィ''Y'´ ', ヽ‐.ァ ノ i
`ー'"´ ./′} /,} . { i′ リ
魔王「地下にいるケルベロスを起こして来い。久々にエサをやりたい」
側近「私のことでございますか」
魔王「ああ」
側近「嫌です」
魔王「ならば私が今ここでお前のドタマをぶち抜いてやろう」
側近「魔王様。…ご勘弁を」ズザア
魔王「写真を全部見せてみろ!」グイ
側近「ああ!」
魔王「…なんだこれ、全部マッスルキャットではないか!!」
側近「…」
魔王「厳選した結果がこれか!?お前の好みか!?そんなに筋肉がすきなら公衆トイレにでも行ってこ」
側近「あなたは誤解をしております!!」
魔王「これもこれもこれも…五郎丸ばっかりだ」ボフ
魔王「ったく…。センスがないにもほどがある」
側近「ですから、魔王様の好みなど私にはとても…」
魔王「…」
魔王「ちょっと外出てみるか」ギシ
側近「え?」
魔王「これよりマシな男がいないかどうか探すんだよ。ほら、来い」
側近「は、はい!」
=城内
「魔王様に、敬礼!」
ビシ
魔王「うむ。大儀である」
側近「魔王様」
魔王「なんだ側近」
側近「城内で探すのですか?」
魔王「当たり前だ。足を伸ばすのは面倒だし、それにここなら野郎もいっぱいいるしな」
側近「は、はあ」
魔王「では早速>>21に向かおう」
ボティビル大会
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