友紀「察しが悪いなぁ」

ちひろ「まったくですねぇ」

P「え？俺が悪いの？」

友紀「じゃあちひろさん！説明ヨロシクぅ！」

ちひろ「仰せのままにぃ！」

P「え？そのテンションで進むの？」

ちひろ「今から、Pさんと友紀ちゃんにはドラフト会議をしてもらいます」

友紀「いええええいいいい！！！」

ちひろ「うるさいです」

友紀「急に裏切るよね」

P「ドラフト会議って……野球のですよね？」

ちひろ「もちろんそうですね。そのための友紀ちゃんですし」

P「でも今年のドラフト候補にはあまり詳しくなくって……」

ちひろ「いえいえ、そうじゃないんですよ」

P「？」

友紀「今回はなんと！ウチのアイドル達を取り合うんだよ！」

P「は？野球じゃなくって？」

友紀「え？野球だよ？」

P「？？？」

ちひろ「混乱してますね……」

ちひろ「簡単に言うと、『事務所メンバーで野球チームを作ろう！』っていうことなんです」

ちひろ「もちろん、アイドル達はみんな野球未経験ですから、『こんなプレイヤーっぽいなー』程度の印象で決めてしまって大丈夫です」

友紀「まあ単なる息抜きだからね！細かいことは気にしないでいこう！」

P「なるほど……大体わかりました。ちひろさんは参加しないんですか？」

ちひろ「私はこの後に予定があるので……、ルールだけ説明して、外に出なくてはいけないんです」

P「それは仕方がないですね」

ちひろ「…ラミレス……ローズ……話題性ならありかも……佐々木さんは微妙……？原さんは受けてくれなそうね……せめて今年4位なら引き留められたのに……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

P「ちひろさん？」

ちひろ「っはい！！そうですね！！残念です！」

ちひろ「では詳しいルールの説明です。今回は、ポジションごとに選手を指名していただきます。順番はピッチャー、キャッチャー、ファースト、セカンド、サード、ショート、レフト、センター、ライトの順番」

ちひろ「アイドルに守備位置なんて存在しないので、守らせたいとこを守らせちゃいましょう！」

P「指名順は？」

ちひろ「はい、ウェーバー制とかいろいろ考えたんですが、なにせ２人なので……」

ちひろ「毎回同時に指名してもらい、かぶったらじゃんけんとします！」

友紀「全部ドラ1抽選みたいなものだね！」

P（……それドラフト会議って呼べるのか？）

ちひろ「そして、最後に打順を組んで終了となります。何か質問はありますか？」

P「いえ、大丈夫です。お仕事頑張ってくださいね」

友紀「ちひろさんありがとー！」

ちひろ「いえいえ、では失礼します」ｶﾞﾁｬ





≻≻6　申し訳ない別人です

友紀「よし！じゃあさっそく始めよー！準備はいい？」

P「ああ、いいよまずはピッチャーからだったな？」

友紀「うん！」

P（これはまぁ……）

第一回選択希望投手
P　→　渋谷凛
友紀　→　渋谷凛

「「おおーー」」

P「いきなりか……」

友紀「なんかエースっぽいよねぇ」

P「ストイックだからな、でもなんか味方の援護に恵まれなそうな気も……」

友紀「そういうのはやめよう」

「「じゃんけんぽん！」」
P　→　パー
友紀　→　グー

友紀「あああああ……」

P「よし！幸先がいいな」

友紀「グータッチは力をくれなかったよ……」

P「10年間も頑張ったと思うぞ」

友紀（どうしよう……凛ちゃんに対抗するには、蘭子ちゃんあたりかなぁ……いやでも蘭子ちゃんキャッチャーと意思疎通できなそう……）

友紀（ん……？キャッチャーと？………よし！）

第一回選択希望投手
友紀　→　村松さくら

P「！？」

P「は！？どうしたお前！ネタに走るにはまだ早いぞ！？」

友紀「それはさくらちゃんに失礼なんじゃ……？まあまあ、けっこう力強いボール投げそうじゃん？」

P「友紀がいいならいいけども……」

投手
P　→　渋谷凛（選手タイプ：ロッテ、涌井秀章）
友紀　→　村松さくら（選手タイプ：ヤクルト、新垣渚）

P（次はキャッチャーか、頭脳派で行くとなると……マキノ、昌葉あたり……あとは……）

P（！！なるほどな……）

友紀「こっちはもう決まってるよー！」

P「だろうな」

友紀「え？」


第一回選択希望捕手
P　→　大石泉
友紀　→　大石泉

友紀「ああーーっ！？」

友紀「わざとかぶせたでしょ！！」

P「大石選手のリードやインサイドワークは評価が高い。また、シュアなバッティングにも期待が持てる。上位も十分ありうるだろう。」

友紀「週べの記事みたいなこと言いやがって！」

P「さくらを生かせるのは泉くらいだからな。」

「「じゃんけんぽん！」」
P　→　グー
友紀　→　パー

友紀「よっしゃ！正義は勝つ！」

P「いや別に悪では……」

P（ま、泉は絶対に欲しいって程でもないし……無難にマキノあたりいっとくか）

P（……）

P「………いや、ここは楽しんでいくべきか」

友紀「？」

第一回選択希望捕手
P　→　宮本フレデリカ

友紀「いやいやいやいや！！！おかしいでしょ！？」

P「『頭をカラッポにして、好きなようにしよ！自分に読めなきゃ、相手にも読めないよねー』いい言葉だ……」

友紀「確かにトークバトルショーの時にそんなこと言ってたけどさぁ……」

P「リードは結果論」

捕手
友紀　→　大石泉（選手タイプ：元ヤクルト、古田敦也（頭脳だけ））
P　→　宮本フレデリカ（選手タイプ：元巨人、長嶋茂雄（頭脳だけ））

友紀「ファーストはさ、強打の選手を置きたいよね」

P「そうだな、中軸を担う、スケールの大きい選手がベストだ」

友紀「……もうじゃんけんしちゃわない？」

P「体裁くらいは保とうな？」

第一回選択希望一塁手
P　→　諸星きらり
友紀　→　諸星きらり

友紀「はいじゃーんけーん」

P「早い早い！」

「「じゃんけんぽん！」」
P　→　チョキ
友紀　→　グー

友紀「２連勝―！！やっぱグーだね！」

P「ハ、ハラサン……」

友紀「はいはい、早く選んでー」

P「くそう……」

友紀（他にパワーがあるのは……茜ちゃんとか？いやでもファースト茜ちゃんは……）

P（あと飛ばせそうなのは……茜とかか……いや、茜は一塁手にするには……）

（（背が低い！！））

友紀（背が低いと送球に届かない可能性があるからファーストには向かない……他に大きい人は……）

第一回選択希望一塁手
P　→　及川雫

友紀「大きいってそっち！？」

P「いやいや、170cmだからな、身長も十分でかいぞ」

友紀「身長“も”……？」

P「次いってみよー！」

一塁手
P　→　及川雫（選手タイプ：楽天、ウィリー・モー・ペーニャ）
友紀　→　諸星きらり（選手タイプ：オリックス、トニ・ブランコ）

P「モーの響きだけで決めたわけじゃないんだからっ！」

P「セカンドか……きらりを取られたから打てる方がいいよなあ」

友紀「こっちは無難にいくけどねー」

P「悩みどころだな……」

第一回選択希望二塁手
P　→　本田未央
友紀　→　岡崎泰葉

P「お、かぶらなかったな、泰葉か、確かにセカンドっぽいな」

友紀「そっちは未央ちゃんかー。運動神経いいもんね」

P「いい感じに躍動してくれそうだろ」

友紀「３連続じゃんけんじゃなくてよかったよ……」

二塁手
P　→　本田未央（選手タイプ：広島、菊池涼介）
友紀　→　岡崎泰葉（選手タイプ：元巨人・中日、川相昌弘）

P「サードも結構強打のイメージだよな」

友紀「そうだねー。でも川端みたいなアベレージヒッターもいいんじゃない？」

P「村田みたいに守備の上手い選手をおいてもいいかもな」

友紀「いや、村田は強打者で……」

P「ん？」

友紀「ごめんなさい」

P「最近は守備も……」

友紀「やめて！」

第一回選択希望三塁手
P　→　三村かな子
友紀　→　向井拓海

「「…………」」

P「翔さん？」

友紀「おかわりくん？」

P「おかわりちゃん」

「「……次」」

三塁手
P　→　三村かな子（選手タイプ：西武、中村剛也）
友紀　→　向井拓海（選手タイプ：日ハム、中田翔※）

※メインはレフトですが気にせずに

友紀「ショートは野球の花形だよ！」

P「ピッチャーじゃないのか」

友紀「甘い甘い！メジャーでは才能のある選手はとりあえずショートをやるんだってさ！」

P「へぇ、日本とはまた違う感覚だな」

P（さて……ここまでうちの内野は、雫・未央・かな子……。向こうでの泰葉的なまとめ役が欲しいな……できればパッションで）

友紀（ここで取ろうかなー？センターまで残すと競合になりそうだし……）

友紀「うん！決めた！」

P「じゃあいくぞ」

第一回選択希望遊撃手
P　→　冴島清美
友紀　→　日野茜

P「茜を取られたか」

友紀「プロデューサーはセンターで狙ってるかなーって予想したんだけど、図星かな？かな？？」

P（ウザっ）

友紀「泰葉ちゃん茜ちゃんの二遊間と未央ちゃん清美ちゃんの二遊間ってなんか似てるね！」

P「ダブルプレーうまそうだな」

遊撃手
P　→　冴島清美（選手タイプ：元ヤクルト：宮本慎也）
友紀　→　日野茜（選手タイプ：元ヤクルト：池山隆寛）

P「茜に池山めっちゃ合うな」

P「レフトか……そろそろ年長者でもとるかな。息の長そうな……」

友紀（川島さん？早苗さん？楓さん……は投手っぽいけど……）

友紀「こっちも、面白いとこいっちゃうよ！」

第一回選択希望左翼手
P　→　安部菜々
友紀　→　堀裕子

P「いっけね！年長者かと思ったら17歳だった！」ﾃﾍﾍﾟﾛ

友紀「わざとらしい！！！」

P「まあ、多少肩が痛くてもフルイニング頑張ってくれるだろ」

友紀「あのお肩（17）」

P「そっちはユッコか……サイキックで時空でも曲げるのか？」

友紀（スルー！）

友紀「でも面白いでしょ？ラッキーガールも時には必要なんだよ！」

P「サイキック落球とサイキック三振が容易に浮かぶわ」

左翼手
P　→　安部菜々（選手タイプ：元広島・阪神：金本知憲）
友紀　→　堀裕子（選手タイプ：元ヤクルト：アーロン・ガイエル）

友紀「センターは重要だよね！走攻守の全部が必要だし！」

P「だから茜が欲しかったんだけどな」

友紀「未練が見えますなぁ」

P「はいはい、（とりあえず足か……）」

友紀（俊足といえば！かぶらなきゃいいけど……）

第一回選択希望中堅手
P　→　前川みく
友紀　→　北川真尋

P「ちょっと競合を嫌ったかもな。足といえば真尋だし」

友紀「みくちゃんもいいんじゃない？猫だし」

P「適当だなコメント」

友紀「かぶらなくて安心したんだよ」

P「会話になってなくないか？」

中堅手
P　→　前川みく（選手タイプ：中日、大島洋平）
友紀　→　北川真尋（選手タイプ：巨人、鈴木尚広）

P「いよいよ最後まで来たな」

友紀「いやぁ、野球の話をしてるとあっという間だよね！」

P「けっこう長かった気がするんだが、もうここまで来たら終わらせような」

友紀「あたしはもう決まってるよ！」

P「俺も……いや……」

友紀「？」

P（この２人がいるわけだし、ライトならいいよな……？）

P「よし！いいぞ」

第一回選択希望右翼手
P　→　島村卯月
友紀　→　木場真奈美

友紀「！」

友紀「……やさしいね」

P「十分な戦力だよ。気持ちの面でもな。」

右翼手
P　→　島村卯月（選手タイプ：元阪神・日ハム、新庄剛志）
友紀　→　木場真奈美（選手タイプ：阪神、福留孝介）

P「ってか触れてなかったけど木場さんやべーな」

友紀「はーい！ドラフトしゅーりょーー！！！」

P「結局競合したのは最初の３人だけだったな」

友紀「泉ちゃんはそっちがわざとかぶせたくせに！」

P「まあまあ、結局そっちがとったんだからいいだろ？あとは打順を組んで終わりだな」

友紀「はいはーい……」

P「指名されなかった組では、恵磨とか洋子とかもあり得たな」

友紀「指名打者があったら時子サマを取るつもりだったよ！」

P「……確かにあの人守備とかやるの嫌いそうだな」

P「じゃあうちから発表するぞ」

１中　前川みく
２遊　冴島清美
３二　本田未央
４一　及川雫
５三　三村かな子
６左　安部菜々
７捕　宮本フレデリカ
８右　島村卯月
９投　渋谷凛

友紀「いいねー！案外菜々ちゃんが打点多かったりね！」

P「フレデリカも卯月も意外性はあるからな。守備もまあ悪くはないだろ」

友紀「お待ちかね！キャッツのスタメンを発表するよ！」

P「おい」

１中　北川真尋
２二　岡崎泰葉
３右　木場真奈美
４一　諸星きらり
５三　向井拓海
６遊　日野茜
７左　堀裕子
８捕　大石泉
９投　村松さくら

P「打線は友紀のほうがいいかもな。まあ、シーズンを回すわけでもないし、考えてもしょうがないか」

友紀「そうそう！遊びなんだからさ！でも楽しかったね！」

P「息抜きにはなったな。次はもっと大人数でやろうか」

友紀「うん！」