シン「ま…魔法少女…?」(89)

『アヒャハハハハハ!』『アーッハッハッハッハッ!』

声が…聞こえる…腹立つ笑い声…

「っ…うう…」

身体中が痛い…何が起きたのよ…え…なに…これ…みんな…サコ…ユコ…アリス…トモエ…ラン…キサラギ…教……官…?

「あ…ああ…」

みんな…死んで…嘘…嘘嘘嘘…

「…うう…」

!声…まだっ…

「っ!あんた…大丈夫!?すぐに治すわっ!ヒール!!」
身体の痛みなんて気にせず駆け寄って私が使える唯一の回復呪文を生き残ったこの娘に使う

「私は、もう大丈夫…それより、まどか…いえ、他の人は…」

何事も無かったように生き残った娘が立ち上がって聞いてくる。首を振って答える

「…死んでるわ…」

辛い…認めたくない…でも…今は私がこの娘を送り出さないと

「っ…そう…」

辛そうね…わかりづらいけど。可愛いんだからもうちょっと表情見せれば良いのに、厨二病?

「あんたは…次に賭けなさい」

「っ…ごめんなさい…」

「謝らない。あと、次は…もうちょっと素直になりなさい、私が言うのも難だけどね」

ほんと…素直になってたら…教官も振り向いてくれたかしら…もう…無駄だけど…

「…考えておくわ」

そう言って、あの娘は消えた。次は…望み通りになれば良いわね…

「さて!私は弔い合戦といきますか!!」
無理矢理元気な声を出してカードを持ち直す

「さて…勝つわよ!!」
必死に身体を動かして駆ける、街を破壊する魔女を倒すために

クリミナルガールズとまどマギのクロスssです

初投稿なので至らぬ点は指摘して頂くと有難いです

書き貯めはありません

思い付いた時にやるので不定期更新です

独自設定、独自解釈で溢れてますので、僕の考えてたのと違う!!と言われても困ります


では、続きを投下します

「ん…んん…?」

夢…?夢オチか…良かった…

「ふう…くしゅん!あー…またか…」

体が寒い…また書きながら寝てたのか…

「くしゅん!おっと…」

鼻水が垂れてきた…ティッシュはっと…あった…ん…?妙に体がだるいわね…まさか…風邪?

「………………」

38.4度…完全に風邪ね…仕方ない、風邪薬飲んで休むか…

「…あれ…無い…」

風邪薬が無い…なんで…あ…この前キサラギが来た時に風邪気味だって言ってたから全部あげたわね…

「はあ…病院行くか…」

面倒ね…体がだるいのに着替えて行かなきゃならないなんて…しかも自転車…

車の免許はある、車だってある。ただ、風邪で辛い時に車の運転は避けたい、あんまり乗らないから

「さて、と。これで…完璧ね」
着替えてから鞄に物があるかチェック。財布、携帯、それに…カード。これで良し

「それじゃあ、行ってきます」
誰もいないけど、ね

私、初来慎(29)は独り身である。

約十年前、事故か何かで死んでしまい、地獄でヨミガエリ、という試練を仲間と共に乗り越えれば、現世に生き返れるという物を受けた

でも、途中で仲間になった子がヨミガエリ統括システムに殺されそうになったから、ヨミガエリ統括システムを壊して。
あと、よくわからないけど、裏ボスっぽい奴も倒して仲間と皆で現世に戻って来た。

その後、なんだかんだあって教官はヒメカミと結婚、幸せそうな年賀ハガキが今年も来た。羨ましい

他のみんなもそれぞれに新しい恋をして、結婚してる奴もいる

私は…いまだに教官の事を忘れられていない。

>至らぬ点は指摘して頂くと有難いです

とあるので書くが、「初ssです」とかその他>>4みたいな言い訳は不要

ssは黙って書く、何言われても黙って書く、人が異様が今井が黙って書く
それ相応の覚悟がいると知れ

と、このように叩く人もいるが、俺みたいに気にしない人もいるから、自由にやってくれ

あと、何故か私達がヨミガエリの時に使っていた武器はそれぞれの家に置かれていた

突然現れたものだから、戦士系のジョブの家族は大慌て


問題にならなかったのはアリスと私くらいだった
結果、何故か一緒に帰ってきて生活指導になってたミウ教官が預かる事に…私は渡さずに護身用として持ち歩いている

あと1レスで寝落ちしてしまいました…

これで、投下終了になります

指摘ありがとうございます、参考にさせていただきます



投下開始します

ふう…受付面倒ね…でも、あとは呼ばれるだけ

「初来さーん診察室へどうぞー」

え?まだ椅子に座ったばっかりなんだけど…診察時間ギリギリだから空いてるのね…仕方ない…行くか…

「よっーす、元気か?」

「元気だったら病院に来ないわよ」

…何でサコが………そういえば前に会った時に医者になったとか言ってたわね…

「あれ?驚かないのかー?サコがいるんだぞ?」

「十分驚いてるわよ。ほら、さっさと診察して風邪薬を寄越しなさい」

「つまんない奴だなー…もうちょっと話をしても良いじゃんかー」

「うっさい、風邪引いてるんだからさっさと帰って休みたいのよ」

「どうせ今まで寝てたんだろー?帰っても寝れないぞー?」

なぜわかった…って、私の生活リズム知ってるし、受付時間ギリギリに来てるんだから、そう思うわね…

「ま、こっちも仕事があるからあんまり話せないけどなー」

「あんたね…まあ、いいわ…さっさと診察してちょうだい…」

頭が痛い…いや、風邪の方じゃなくて

さて、早く薬局に行かないと…もう少しで閉まるわね…目の前だけど

「えっ…何これ…」

考え事をしてたら駐輪場がお菓子空間に変わっていくでござるの巻

やっべ、混乱してたらお菓子空間に飲まれた

「…とりあえず、出口を探さないと…」

はあ、とため息を吐いて歩き出す。万が一の事を考えてカードは準備しておこう。

「っ…何…こいつら…クリミナル?」

適当に進んでみたら、よくわからない変なのやナース服着た変なのが徘徊してる…しかも結構な数…見付かると不味そうね…こっちは止めましょう…

…………長い…出口はどこよ…風邪引きに長距離歩かせるんじゃないわよ…

さっきから時々変なのとナースにエンカウントするけど…あんまり強くないわね…数で押すタイプなのかしら…

「あなたっ…!」

「えっ?」

何か声が…うわぁ…黒髪の美少女がリボンで縛られてる…私がプレゼント☆って感じ?最近の子は卑猥ね…

「……助けて…ほしいのだけど…」

なんだ、縛られてるだけか、変な目で見ちゃったじゃない

「えっ…ええ…」

カードを投げてリボンを切ると、美少女を縛っていたリボンが解ける

「ありがとう、助かったわ」

ファサって擬音が付きそうな動きで髪を靡かせるこの動きする奴いたのね…二次元にしかいないと思ってたわ

「気にしなくて良いわよ、困ってる時はお互い様、だからね」

戻って来たカードをキャッチして美少女に笑顔で返事をする。こういう言葉が自然と出てくる度に昔と変わったな、と思うわね…

「…そう。ごめんなさい、私は急ぐのでこれで」

「え?出口探さないの?あれ?服変わった?」

あれ?コスプレ?早着替え?服が変わってる?見間違えたのかしら?

「また、機会があれば会いましょう。初来さん」

「えっ?あれ?」

消えた?幻覚?でも、リボンは残ってるわね…しかも、何で私の名字知ってるのかしら

「…まあ、いいや…出口探すか…」

謎だらけだけど…それより出口探さないとね…帰って休みたいし…

謎の中学生と別れてからも出口を探してるけど、ほんと見付からないわね…どうなってるよ…

あ、お菓子空間が元の駐輪場に変わってく…よしっ!やっと帰れる…

「……私…助かった…?」

ん?あれ、私以外にもいたの?やっべ、カード隠さなきゃ

「ええ、後ろの女性に感謝するのね、彼女がいなかったらあなたは死んでいたわ」

「「えっ?」」

あれ、さっきの謎の美少女…それに、三人も美少女が増えてる…しかも一人はコスプレだし…

「えーっと…状況がさっぱりわからないのだけど…説明、お願いして良い?」

あ、薬局閉まってる…

これで今日は投下終了です

投下開始します

結局、薬局は明日にして夕方なのに人の少ないファミレスに入ってお互いの自己紹介と魔法少女等の色々な説明を受けた。

「…現実離れし過ぎね…漫画かアニメでも見てるみたい…」

「…そう思いますよね…」
契約に魔法少女に魔女、日朝のアニメじゃないわよ…頭抱えるわ

いなりミス…これが本来の分です

結局、薬局は明日にして夕方なのに人の少ないファミレスに入ってお互いの自己紹介と魔法少女等の色々な説明を受けた。

「…現実離れし過ぎね…漫画かアニメでも見てるみたい…」

「やっぱり…そう思いますよね…」

さっきまで説明してくれてたコスプレ少女もとい巴マミちゃんが苦笑いする

「ええ…」

契約に魔法少女に魔女、日朝のアニメじゃないわよ…頭抱えるわ

「…ですが、現実です。それに、あなたも人の事を言えません」

さっきの黒髪美少女からツッコミが飛んでくる。自己紹介だけして説明の段階では黙ってたのにいきなり言ってくれるわね…

「転校生…」

「ほむらちゃん…」

えーっと…美樹さやかちゃんと鹿目まどかちゃんだっけ?二人が少し非難するような…いえ、美樹ちゃんの方は明らかに睨んでるわね…それを謎の美少女、暁美ほむらちゃんに向ける

「まあまあ、気にしてないから大丈夫よ」

「あっ…はい…」

「はい…」

とりあえず二人を宥めてみるけど、美樹ちゃんの方はまだちょっと睨んでるわね…暁美ちゃんはあんまり気にしてないみたいだけど…

「ところで、ちょっと気になる所が何個かあったんだけど…その…キュウべえだっけ?会えるかしら?」

「えっと…キュウべえは素質のある子にしか見えないんです…」

マミちゃんが申し訳なさそうに答える。ちなみに服はコスプレじゃなくて、美樹ちゃんや鹿目ちゃんと同じ近所の中学の制服になってる、暁美ちゃんも同じ。

「そう…」

それにしても…中学生の癖に私より胸が大きいってどういう事よ…トモエか?トモエって名前が胸を大きくするのか?くそ…腹立つわね…

「えっと…そんなに見られると困るんですが…」

「あ、ごめんなさい。色々親友に似てたから…」

「そ、そうですか…」

主に胸と名前、あと、胸を強調するような動きが。この子は無意識だと思うけど

「それにしても…面倒ね…直接会話出来た方が便利なんだけど…」

『そうだね、僕も君に聞きたい事があるからね』

「!あんたが…キュウべえ?」

頭の中に声が…多分、こいつがキュウべえね…

『そうだよ』

「……私、素質の条件を満たして無いわよ?」

『素質が無くても、僕は必要があれば姿を見せる事が出来るのさ』

「便利な奴ね…ところで、聞きたい事って何?」

『慎、君は何故、魔法少女でもないのに魔力を扱えるんだい?本来、この星には無い技術だろう?』

「「「えっ…?」」」

あー…三人は知らなかったわね…

「…んー…話せば長くなるからまた今度にしない?もう夜も遅くなるし」

『なら仕方ないね、また今度にしよう』

「ええ、質問もその時にするわ」

『わかったよ』

もうそろそろこの子達も帰らさないと親御さんに心配かけちゃうわね…

「じゃあ、携帯の電話番号とアドレスを交換して帰りましょう?そろそろ夜も遅くなっちゃうからね」

「…私は、いいわ」

暁美ちゃん…もうちょっと空気読め

「暁美さん、今日のお礼をしたいから…せめて…電話番号交換しない?」

ナイスマミちゃん!やっぱ出来る子ね!

「…………気持ちだけ受け取っておくわ、ありがとう。失礼するわ」

………まさか…携帯持ってないなんて言わないわよね…?教えたくない事情があるのよね?

「なにあいつ…感じ悪い…」

暁美ちゃんが去ってから美樹ちゃんがポツリと呟く

「さ、さやかちゃん…」

この子…さっきから敵意を剥き出しにし過ぎね…天パーなエースに目をつけられるわよ?

「まあまあ、本人が嫌なら仕方ないわ…交換、始めましょう?」

「…マミさんがそう言うなら…」

よかった、マミちゃんの切り替えのお陰ですんなり交換出来るわね…






…………あれ?なんで鹿目と美樹ちゃんまでマミちゃんと交換してるの?

これで投下終了です

次は完成したら投下します

完成したので投下開始します

「……ん………」

昨日は久しぶりに戦ったせいか、三人を送ってからご飯食べてお風呂を入ったら寝ちゃったわね…
「……体怠い………」

……風邪、悪化してるわね…

薬は無い…取りに行かないと……あ……まだ開いてない…お腹空いた…

「…………寝よう」

ご飯は無い、買いに行く体力と気力も無い、なら寝るしか無いじゃないか!!ってね

「……ふあ……」

ねむ…ええと…時間は大丈夫ね…さて、行くか…
ああ…着替えとメイク怠い…ほとんどナチュラルだけど…面倒…

「あ…マスクマスク」

流石にここまでくるとマスクをしないわけにはいかないわね…後は近寄るなオーラを出さなきゃ…

「…行ってきます」

習慣のあいさつをして部屋から出る。返事をしてくれる人が欲しいと思う今日この頃

「………疲れた」
風邪薬取りに来るだけで疲れるなんて本格的に不味いわね…

「ん?」

あの珍しい青髪…美樹ちゃん?

「一応、声をかけとくか…」

知り合いを見掛けたら声をかけておく方が仲良くなれるらしい。どっかで聞いただけだから効果あるかはわからないけど

「こんにちは、美樹ちゃん。どうしたの?病気?」

声の掛け方がちょっとおかしいとか気にしない

「あっ、こんにちは。いえ、お見舞いですけど…初来さんは風邪ですか?」

「そ、昨日は薬飲めなかったから悪化しちゃったのよ」

「そうなんですか…」

「そうそう。で、美樹ちゃんは友達のお見舞い?」

「あはは…はい、そうですよ」

「もしかして…ボーイフレンド?」

「そ、そんなんじゃないですよ、あいつとはただの幼馴染みで…」

顔赤くしちゃって…この子は良くも悪くもわかりやすい子みたいね…可愛いじゃない

「隠さなくても良いわよ、言い触らしたりなんかしないわ」

むしろ応援してあげたい位微笑ましいわね

「ううう…」

だから、これだけは言っておこう

「私も経験は少ないけど…一つだけ、アドバイスしてあげる」

「え?」

「例え、フラれるってわかってても、相手には告白はした方が良いわよ。言わなかったらずっと後悔するし、引きずっちゃうから」

美樹ちゃんには、私みたいになって欲しくはない。十年近くも、教官への想いを引きずるような私みたいには…ね

「……初来さんは…後悔…してるんですか…?」

気付いた?この子…変に勘が鋭いわね…

「……してるわ…とっても…」

「…………」

「あー……ごめんね?いきなり暗くなるような事言っちゃって…」

「い、いえ、そんな…」

「ま、何にせよ、応援してるから、頑張りなさいよ」

ぐっと親指を立ててサムズアップする

「はい、頑張ります!」

ぐっとサムズアップで返された。うん、この笑顔なら大抵の男は落とせるわね

「ただいま」

買ってきたお弁当を机に置いてベッドに倒れる

「疲れた…」

美樹ちゃんの前では見栄を張って出来るだけ何ともないように振る舞ったけど…やっぱり辛い…苦しい…

「教官…」

声に出しても、何をしても、この想いは満たされない。教官が欲しい…教官に触れたい…教官とキスしたい…えっちな事もしたい…

でも、それは叶わない望み。

わかってる、諦めなきゃいけないのは。でも、教官より良い人なんて…見つかる筈無い

「ご飯…食べよう…」

折角買ってきたんだから、食べないと…薬も…飲まないと…

「ふう…ごちそうさま」

重い体を動かしてご飯を食べる風邪のせいかほとんど味が無かったわね…

「薬薬っと…」

薬局で貰った薬を取り出して開けると携帯が電子音を響かせる

「誰?」

またお母さんかな?また見合いの話なら断ろう。あ、マミちゃん…

「はい、もしも」

「初来さん!今大丈夫ですか!?」

うおっ…いきなり大声出さないでよ…びっくりするじゃない…

「ええ、大丈夫だけど…」

「鹿目さんが魔女の口づけを受けた人達に連れ去られたみたいなんです!」

魔女の口づけ…確か、落ち込んでる人に付けて自殺させるっていう…それに鹿目ちゃんが連れ去られた…って…

「ええっ!?」

「あの、私も助けたいんですけど…他の魔女が…」

「わかった、私が行くわ。場所は?」

「最近潰れた工場に向かってるみたいですけど…そこからは電話が切れてしまって…」

「わかった、すぐに向かうわ」

「私も、魔女を倒したらすぐに向かいます。……ごめんなさい、巻き込んでしまって…」

「気にしなくて良いわよ、困った時はお互い様、ね?」

「はい…」

携帯を閉じてすぐに必要な物を探しだす

「カードと…車の鍵は…」

あった、風邪だからなんて…言ってられないわね…

ここね…言ってた工場は…飛ばして来たから時間はそんなに経ってない…大丈夫だと思うけど…

「鹿目ちゃーん!どこー!」

声を出して探してみる、ここらへんにいるなら、返事をしてくれる筈…

「初来さんっ!!中にっ…いますっ!」

「わかった!!」

よしっ!!まだ大丈夫ね…
「……鍵っ…」

うぜぇぇぇぇっ!!鍵掛かってる…仕方ない…

「闇の切り札っ」

わードア破壊しちゃったーでも、人助けだから仕方ないよねー

「初来さんっ…そのバケツっ…外に…」

中に入ったら鹿目ちゃんが大人数人に押さえられて揉みくちゃにされてた。バケツ?何あれ、洗剤?あっ…まさか…

「闇の切り札っ!」

鹿目ちゃんの言ってる意味がわかるとバケツに洗剤を入れようとする主婦に魔力を放つ威力は押さえてるから弾き飛ばすだけになる筈…

「よしっ!」

計算通り弾くだけになったわね、次は…あのバケツを…くそっ…風邪っ引きを酷使するんじゃ無いわよ…連中も私を捕まえようとするし…

「よしっ…いっけぇぇぇぇっ!!」

何とか自殺集団をかわしてバケツを外に捨てる事が出来た。投げたらガラス割れたけど人助けだから気にしない気にしない

「何て事を…」

げっ…不味い…目をつけられた…もう走る体力無いわよ…

「初来さんっ!」

っ!鹿目ちゃんは解放されたみたいね…

「鹿目ちゃんは逃げなさいっ!早くっ」

「初来さんはっ!?」

「大丈夫!!いざとなったらここ壊してでも逃げるからっ!」

そんな体力無いけど…

「っ…ごめんなさいっ!」

鹿目ちゃんが入り口から出ていくのが見える。よし、逃げれたわね…

さて、私も逃げたいけど…入り口は…無理ね…ん…?ドアが…よし、ここなら…

「っ…」

大丈夫じゃなかった…物置に入るなんて…
一応、ドアを押さえてはいるけど…男の人も結構いたし…時間の問題ね…

「くそっ…不味いわね…」
どうする…出来るだけ操られてる人を傷付けたくないし…

「っ!」

これは…魔女の結界…?ドアの衝撃も…無くなった…良かった…これなら、使い魔の相手をしてる方がマシよ…

「なっ…」

古いパソコンみたいな奴が出てくる。この感じ…使い魔じゃない…?魔女…

どうする…勝てる…?

「っ!」

人形みたいな使い魔をけしかけてきた…向こうはその気みたいね…

「はあっ!」

カードの何枚も投げて人形達を切り刻むと動かなくなった。良かった、あんまり強くないみたいね…

「くそっ…辛いわね…」

とりあえず使い魔を倒して魔女と対峙する。傷は無いけど体力がもたない…まずいわね

ん?魔女の画面が…変わる

「っ!!」

教官…ヒメカミ…こいつ…なんで…っ!しかもっ…これっ…

『先生…私…先生が………』

やめて

『ヒメカミ…俺も…お前が………でも…』

やめてよ

『何でですか?私達は………』

やめてってば

『俺達は……だから……これで………まで我慢……………』


「やめてぇぇぇぇぇっ!」

やめてよ…見せないでよ…こんな所…見たくなかったわよ…知らないでいたかったわよ…

「あああぁぁぁぁぁぁぁっ!」

辛いよ、苦しいよ、私は忘れ物取りに行っただけなのに、何で教官とヒメカミがキスしてる所見なきゃいけないのよ!

何が悪かったの?私が元引きこもりのオタクだったから?それとも、素直じゃなかったから?だから、好きな人と親友が隠れてキスする所見なきゃいけないの?誰か…誰か教えてよ…こんな苦しい所から助けてよ…

あ…魔女が近づいてくる…もう…いいや…苦しいのに耐えるだけなら…もう…死んでも…


「おりゃあぁぁぁぁぁっ!」

「えっ…?」

私のトラウマを見せる箱が切り裂かれる

「大丈夫ですかっ!初来さん!」

美樹ちゃん…その姿…

「あ…ありが…後ろっ…!」

美樹ちゃんの後ろに女がっ

「えっ?」

「美樹さんあぶないっ!!」

黄色い光がさやかちゃんの後ろに降り注ぐと結界が解けて元の物置に戻る
「結界が解けるまでは油断しちゃダメよ?美樹さん」

マミちゃんがグリーフシードを拾いながら笑顔で言う

「あはは…助かりました、ありがとうございます。マミさん」

「初来さん!」

鹿目ちゃん…

「良かった…初来さんが無事で良かったよ…」

鹿目ちゃん…泣いちゃって…

「心配してくれてありがとう…」

会ってまだ1日しか経ってない相手の為に泣けるなんて…優しい子ね…

……そうよね、私が死んだら、悲しんでくれる人がいるもの…簡単に死んじゃ…いけないわね…

「ごめんなさい…私が…私がドジだから…」

「気にしなくて良いわよ、困った時はお互い様。ね?」

「でも…」

「あーだこーだ言わない。それに、私も鹿目ちゃんに救われたもの」

この子のおかげで大切な事を思い出せた。それだけでも十分にお釣りが来るもの

「え?」

「だから、気にしなくて良いわよ。ね?」

「は、はい…」

「あ…れ…?なん…で…?」

視界が霞む体に力が入らない…これは…不味い…倒れる…

「きゃあっ!」

「初来さん!」

マミちゃんの手がおでこに当てられるけど、すぐに離してしまう

「あつっ…これは…救急車を…!」

「その必要は無いわ」

あれ…暁美ちゃん…

「なん……よ…な……い…の…!」

「い…か……を………で…」

だめ…いきなり美樹ちゃんと暁美ちゃんの声が遠くなってきた…もう…むり…………

以上で今回の投下を終えます。

次回もまた、出来上がり次第投下します

だからなんでsageてんの

特に意味は無いです

あ、>>55でさやかちゃんになってる所を、美樹ちゃんに脳内で変えてくれると嬉しいです

先が進むにつれて書きたい事や設定が増えてくる…でも、書くとシナリオ進みが遅くなる…

そんな事を考えながら書いてたら急展開になってしまいました。誰か助けて

投下開始します

「…………知らない天井だ…」

いや、普通に病院の天井だけどね

「起きて一言目でいきなりボケるなよ…」

え…あれ?サコ?

「おっす、倒れたって聞いたからびっくりしたぞ」

「倒れた…?…あー…」

そうだ、皆に助けられた後に倒れたんだ…

「記憶にあるみたいだな、ほむほむに感謝しろよ?道端で倒れてたお前を見付けて、救急車を呼んだんだからな」

え?あ、そういう事になってるのね…

「そうなんだ…って…ほむほむ?」

誰それ?

「ああ、シンを助けた女の子だぞ?名前は暁美ほむら」

ああ、暁美ちゃんか…あ、初対面のフリした方が良いのかしら…?

「へー…って…まさか、あんた初対面の子にあだ名つけたの?」

ここまで馴れ馴れしい奴だと…暁美ちゃん拒絶するわよね…?

「初対面じゃないぞ?ほむほむはこの前までここに入院してたんだ」

「は?」

どゆこと?

「………あ…起きましたか?」

暁美ちゃんがドアを開けて入って来る。

「おう!さっき起きたぞ?いきなりボケる元気はあるみたいだ」

「そうですか、それは良かったです」

相変わらず反応うっすいわねー…

「はじめまして、暁美ほむらです」

ああ、初対面で通すのね?ここは合わせるか

「ええ、はじめまして。あなたが助けてくれたみたいね、ありがとう」

「いえ、私は救急車を呼んだだけですから…」

「それだけで十分よ?」

「そうだぞ、素人に応急処置なんて期待してないし、出来なくて当然だからな」

私の言葉にうんうん、と首を縦に振りながら割り込んでくる。とりあえずあんたは仕事してこい

「さて、そろそろシンと看護師達の目が恐くなってきたから、私は仕事に戻るなー」

「ん、きびきび働いてこい医者」

「おう、シンも仕事しろよ」

「人を無職ニートみたいに言うな」

「ははは。元気そうだけど、大事をとって今日1日は入院だからなー」

「はいはい、わかったわよ」

やっと帰ったか…あのバカキャラ女め…人を馬鹿にして…

「仲…良いんですね」

「え?ああ、高校からの付き合いだからね…」

「少し…羨ましいです…」

……あ…仲良くはなりたいのね…

「大丈夫よ、心を開いたら、自然とそういう相手が出来るから」

ガードが硬すぎなのよね…この子

「…そう…ですか?」

「うん、まずは、電話番号の交換よ?」

クスクスと笑いながら茶化してみる

「あれは…その…」

え…なんでいきなり赤くなって目を逸らすのよ意味わかんないわよ…

「あの…交換は…したかったんですけど…携帯を…忘れてて…」

ゆでダコのままぽつぽつと理由を話し出した。やっべぇ可愛い

「その…それを知られるのが…恥ずかしくて…」

「格好いい事言って誤魔化してみた、って事?」

「……はい…」

クール系美少女かと思ったら素は厨二系ドジッ娘美少女だった件。やべぇ萌えた

「…とりあえず、恥ずかしくても、正直に話した方が良いと思うわよ?それだけで、最低でもマミちゃんと鹿目ちゃんは信用してくれるわ」

この姿を見せたら流石に美樹ちゃんも信用するだろう、多分あの子単純だから

「で…でも…」

「仲良くなりたいならイメージなんて気にしなくて良いんじゃない?むしろ、今の方が取っ付きやすいわよ?」

上から目線クールかクールドジッ娘なら確実に後者の方が気に入られるわね

「そ…そんな…」

あ、ちょっとしょんぼりしてる…

「ま、かっこつけたい気持ちはよくわかるわ、私もそんな時あったし…」

私の場合は痛すぎて思い出したくない黒歴史だけどね

「…初来さんも…ですか……」

「あんまり言ったり聞いたりしないでね?思い出したくない位恥ずかしい過去だから」

マジで勘弁して欲しい。黒歴史の恐怖が乗り移ってうわあああってなるから

「……はあ…」

「あ、そういえば、何で私は道端で倒れてたって事になってたの?あと、操られてた人達は?」

「巴マミ達があの魔女を倒した後、操られた人達は気絶していたので警察に連絡を入れておきました。あなたも警察拘束されてしまうのは困るので、勝手に行動させてもらいました。ごめんなさい」

「ありがたいけど…何で暁美ちゃんが困るのよ」

「初来さんにお願いをしたいので」

「お願い?」

なんとなく予想はつくけど…

「彼女達に協力して、魔法少女になったばかりの美樹さやかを支えて欲しいんです」

予想通り、だけど

「それ、マミちゃんだけでも良いんじゃない?あの子ベテランらしいし、面倒見良さそうだから適任じゃないの?」

「いえ、主に巴マミでは支えられない部分を支えて欲しいんです」

「ふうん…」

「彼女達に協力して、魔法少女になったばかりの美樹さやかを支えて欲しいんです」

予想通り、だけど

「それ、マミちゃんだけでも良いんじゃない?あの子ベテランらしいし、面倒見良さそうだから適任じゃないの?」

「いえ、主に巴マミでは支えられない部分を支えて欲しいんです」

「ふうん…」

「彼女は、これから先に必ず絶望してしまう事が起こります。魔法少女にとって絶望は死よりも非常に危険なので、それを防いで欲しいんです」

「協力は良いけど…何で絶望するってわかるの?それに、何で絶望すると不味いのよ?」

「それは…」

「シンー入っていい?」

ドアのノックの音と共に「奴」の声が…不味い…これはまた叱られる…切り抜けるにはどうするか…

「只今留守にしています。ピーっという発信音の後にお帰り下さい」

半分位マジで

「お見舞いにお菓子買ってきたけど、いらないのね?」

それを早く言え

「ようこそ!早く入ってきなさい愛しい義妹よ!!」

「……………」

暁美ちゃんに呆れられた。仕方ないじゃない!こいつの物選びのセンスハンパネェ!!なんだから!

「只今留守にしています。ピーっという発信音の後にお帰り下さい」

半分位マジで

「お見舞いにお菓子買ってきたけど、いらないのね?」

それを早く言え

「ようこそ!早く入ってきなさい愛しい義妹よ!!」

「……………」

暁美ちゃんに呆れられた。仕方ないじゃない!こいつの物選びのセンスハンパネェ!!なんだから!

「あんたホント現金な奴ね…入るわよー」

その言葉はそっくりそのまま昔のあんたに返してやるわ

「サコから聞いた時はびっくりしたわよー…って…誰?この子」

「暁美ほむらちゃん。倒れてた私を見付けて救急車を呼んでくれた子」

「…はじめまして…」

「はじめまして、私は初来恭華。だらしない義姉を助けてくれてありがとう」

「おい、だらしないってどういう事よ」

「いえ、当然の事をしただけです」

「へぇ…良かったわね?いい子に助けられたみたいじゃない」

「無視してんじゃないわよ」

はあ…と溜め息を吐いてキサラギがこっちを見る。な、なによ…

「病院から貰った薬も飲まないで出歩いて、その挙げ句に倒れて子供に助けられるような大人を世間じゃだらしないって言うのよ」

「も…申し訳もありません…」

ぐぬぬ…反論出来ない

「全く…心配してたのに、随分元気ね。あ、暁美ちゃんはお菓子食べる?」

「ついさっきまで寝ていたので、元気が有り余っているのだと思います。いえ、良いです」

「へぇ…さっきサコに会ったから、起きてるのは聞いてたけど、そんなに寝てたの?そう?残念ね…」

「はい。昨日の夜に見つけてら、さっきまでですから……少なくとも19時間は寝ています」

19時間って……え?

「あれ、今夕方だったんだ…」

私ここ数日夕方にしか起きてなくね?行動時間少なくね?私はナマケモノかっ!

「あんた…気付いてなかったの?」

「もちろん!」

「威張って言う事じゃないでしょ…」

呆れられた。仕方ないね

「……それじゃあ、そろそろ私は帰らせて貰います」

「え?ああ、そうね」

中学生だものね…そろそろ帰らないと宿題がある筈…

「待って、良かったら連絡先教えてくれる?今度きちんとお礼を送りたいたいから」

あ、普通そうよね…流石キサラギ!頼りになるわね

「いえ、私が勝手にした事なので…」

そこも断るか…中々頑固ね…

「そうはいかないわ、こっちは大事な家族を失うかもしれなかったんだから、お礼ぐらいさせて貰える?」

「………わかりました」

よしっ!!押し切った!


「ここが、私の住所になります」

暁美ちゃんがメモ帳からに住所を書き上げてその紙破ってキサラギに渡す。お礼は何が良いかしら…皆にもお礼をしないと…

「いえ、私が勝手にした事なので…」

そこも断るか…中々頑固ね…

「そうはいかないわ、こっちは大事な家族を失うかもしれなかったんだから、お礼ぐらいさせて貰える?」

「………わかりました」

よしっ!!押し切った!


「ここが、私の住所になります」

暁美ちゃんがメモ帳からに住所を書き上げてその紙破ってキサラギに渡す。お礼は何が良いかしら…皆にもお礼をしないと…

「じゃあ、私はこれで…」
紙を渡すと会釈して出ようとする

「ええ。改めて、助けてくれてありがとう」

「私からもお礼、送るわね」

「お、期待して良いわよ?こいつ、本物がわかる女だから」

「ふふ、わかりました」

おおっ!!初めて笑った…可愛いじゃない…

暁美ちゃんが帰った後、お礼の事、体調管理の事でしっかりと叱られました。しかも、その後は愚痴という名ののろけを散々聞かせて挙げ句、「ご飯の支度があるから」とか言って帰りやがった…うぜぇ…

「ふぅ…」

キサラギが帰ってすぐに溜め息を吐いて、思考を暁美ちゃんとの会話に切り替える

気になるのは暁美ちゃんの言葉よね…

何で絶望が死ぬより不味いのかしら…

契約…魔法…ソウルジェム…

ソウルジェム…ソウル………ジェム……?

魂の宝石…?

まさか…ソウルジェムは…魂そのもの?

………そう仮定して考えましょう…

確か…魔力を使うと穢れが溜まるのよね…魂が穢れる…

穢れが溜まりきるとどうなるの……?

魔法少女の絶望が死ぬより不味い…

魔法少女が希望を振り撒き…反対に魔女が絶望を振り撒く…

魔法少女…魔女…少女と…女…

ま……まさ……か……

「キュウべえ!いる!?」

反応は無い

「くそっ…魔法少女以外はどうでも良いってわけね…」

不味い…本当に不味い…この仮説が、万が一当たってるなら…彼女達は…キュウべえに騙されてる!

これで今回の分の投下を終了します

また、出来上がり次第投下します

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