前作
みりあ・きらり・莉嘉「ブラックホールが!」ウルトラマンゼロ「吹き荒れるぜ!」
みりあ・きらり・莉嘉「ブラックホールが!」ウルトラマンゼロ「吹き荒れるぜ!」 - SSまとめ速報
の 続編となります
一応のあらすじ
ババルウ星人バリアンを追ってアイマス次元の地球に訪れたウルトラマンゼロ。
卯月と融合したり、蘭子と融合したり、気絶しちゃった智絵里のかわりをしたりと、大忙し。
順調にババルウ星人バリアンの雇われた宇宙人達をアイドル達と共に倒してゆくが、遂にその存在が公にばれてしまった。
それでも、ゼロのすることはただ一つ! 宇宙のワルは、全部ぶっ倒す!
後、みりあちゃんは天使。
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神崎蘭子「闇に、飲まれよ!」
エメラナ「光よ、溢れよ!」
・・・
・・・・・・
ワーワー キャーキャー ワーワー
346プロ
ジャンボット「今西部長、姫の我儘を聞いてくださり、ありがとう」
ミラーナイト「ええ、感謝します」
エメラナ「本当に、ありがとうございました!」 ペコ
今西部長「エスメラルダのお姫様に喜んでもらえたなら何よりですよ」
武内P「神崎さんのイベントはどれも順調で、エメラナ姫の評判も良いようです」
千川ちひろ「うちで是非ともデビューしてもらいたいくらいですが」
ウルトラマンゼロ「これでおしまいなのが、勿体ないな」
エメラナ「そう、ですね……」
島村卯月「エメラナちゃん……帰っちゃうんですね」
本田未央「お姫様だし……やっぱり、公務とかもあるだろうし」
渋谷凛「うん。こればかりは、どうしようもできないよ」
蘭子「宝石の姫よ、汝は言っていた。闇の皇帝により失われた星の輝きは、まだ完全ではない」
武内P「通訳、お願いします」
卯月「カイザーベリアルによる侵略から復興してきましたが」
赤城みりあ「まだ終わってないって」
未央「しまむーが完全に、みりあちゃんと同じスキルを手に入れてる」
凛「ゼロがいれば、蘭子とテレパシーできるしね」
新田美波(いいなぁ)
アナスタシア「便利、です」
蘭子「姫の歌で、戦禍に巻き込まれし民に安らぎの歌を!」
ジャンボット「なるほど。姫は公務として復興中の町や星に赴くこともある」
ミラーナイト「そこで慰安と言う名目で、歌うのも良いですね」
ゼロ「蘭子、良いアイディアだぜ!」
エメラナ「私が……自分の宇宙の為に、歌う……?」
城ヶ崎莉嘉「それ、すごくいいね!」
城ヶ崎美嘉「きっと、復興中の町の人達も、喜んでくれると思うよ★」
みりあ「誰かに笑顔を届けたいと思うなら!」
諸星きらり「エメラナちゃんも立派な、アイドルなんだにぃ☆」
エメラナ「はい! 私、お父様たちに相談してみます!」
莉嘉「これ、みんなからのお土産だよ!」
三村かな子「地球のお菓子に」
緒方智絵里「レシピなんかも添えておきました」
双葉杏「それから、みんなで撮った写真はアルバムにまとめておいたから」
エメラナ「ありがとうございます……。私の、一生の宝ものにします!」
多田李衣菜「大袈裟だな~」
前川みく「きっと、エメにゃんにとっては大袈裟じゃないのにゃ」
ゼロ「やっぱり、俺が送るぜ。そうすれば、あと一日くらいはいられるだろ?」
ミラーナイト「ここで予定を変えてしまえば姫の決心も鈍ります」
エメラナ「その通りです。ゼロ、お気遣いありがとうございます」
ゼロ「そうか……。いや、エメラナが決めたことなら、いいさ」
卯月(エメラナちゃんと、私達を気遣って……)
未央「けど、そうしたら戦力も減っちゃうし……」
ミラーナイト「大丈夫ですよ。代わりが来ますから」
凛「代わり?」
ジャンボット「姫、そろそろ」
エメラナ「それでは、みなさん! また!」
蘭子「また、また必ず会いましょう!」
卯月「絶対に、会いましょうね!!」
凸レーション「ばいば~い!」
ミラーナイト「ミラーハレーション」 ピカーン
卯月「行っちゃいましたね」
ちひろ「寂しくなりますね」
ゼロ「みんなはエメラナに負けないように仕事をしなきゃな!」
卯月「はい! 島村卯月、もっとすごいアイドルに向かって頑張ります!」
未央「そうだね!」
凛「うん」
きらり「よぉ~し、きらりんダ~ッシュ!」
みりあ「お仕事、行ってきま~す!」
莉嘉「今日は歌えるお仕事だ!」
蘭子「我も戦場へと赴こう!」
美波「今日は蘭子ちゃんと一緒ね」
アーニャ「楽しみです」
かな子「今日は雑誌のインタビューだね!」
智絵里「うん、頑張ろう」
杏「それくらいならまだ楽ちんかな」
武内P「前川さんと多田さんは、こちらへ」
みく「にゃ?」
李衣菜「私達?」
346プロ 撮影所
パシャ、パシャパシャ
卯月「エメラナ姫、今頃はどの辺でしょうか」
ゼロ「ミラーナイトのミラーハレーションを利用して飛んでいるからな。もう、アナザースペースにはついたと思うぜ」
未央「へぇ~! 地球の技術じゃ考えられないね! 凄いね~」
ゼロ「俺のウルティメイトイージスなら、一瞬だけどな!」
凛「はいはい。エメラナより先に帰ったナクリ達が使う次元移動装置も、そうなの?」
ゼロ「いや、あれはあくまで別の次元に移動できるだけだからな。俺のイージスみたいに、便利じゃないさ」
卯月「じゃあ、前に話して下さったナックル星人バンデロの使っていた機械も」
ゼロ「あれも調べてみたが、特定の場所に位置情報となる杭を打ち込んで、その場所に移動できるだけのようだ」
未央「バスや電車みたいに、特定の駅にしか行けないわけだね」
凛「そういうことね。ま、伝説の武器と同等の存在が都合よくあるわけないよね」
卯月「バンデロとは違って良心的な、ナックル星人ナクリさん達も、今頃は温泉街で働いてるんでしょうかね~」
未央「私達のCDを聞きながらね!」
凛「私達の世界じゃウルトラマンが創作だけど、あっちの世界だと私達が創作で、アニメやゲームがあるなんてね」
ゼロ「この世界じゃ俺達が創作だからな。そういう世界もあるさ」
未央「あっちは私達の未来がわかるってことだけど、聞きたいような聞きたくないような」
凛「私は……いいかな。きっと、聞いても上手く対処できないと思うし」
卯月「それに、ナクリさん達の話しじゃ、この地球にゼロさんが来てることがイレギュラーみたいですからね」
ゼロ「あいつらの知ってる卯月達と、ここにいる卯月達は厳密にいえば別人になるだろうな」
未央「そっか~。ま、私も聞く気はないけどね!」
卯月「ですね!」
未央「それより、宇宙人とはいえ、わざわざサインを貰いに来てくれたのは嬉しいよね!!」
凛「そうだね。私達が頑張れば、アニメやゲームも好調になるかもしれないし」
卯月「これからも頑張っていきましょう!」
ゼロ「……三人は、俺に対して何も言わないんだな」
凛「え? ああ、自分のせいでこの世界の未来が変わったかもしれないってこと?」
未央「と言っても、ゼロのせいじゃないしね~」
卯月「ババルウ星人バリアンがこの地球に襲来したせいです。ゼロさんは、悪くないです!」
ゼロ「……そうか。ありがとう」
卯月「えへへ~。不謹慎ですけど、お陰でゼロさんと一心同体です! 島村卯月、頑張ります!」
ゼロ「ああ、頑張ろうぜ!」
凛(ゼロって意外と、ナイーブなとこあるよね)
未央「しっかしさ! ようやく、バリアンの情報も少しは入ったね」
凛「ナックル星人ナクリが知ってるとは思わなかったけど……」
卯月「バリアンがウルトラキーを盗んだ、私達の地球で言う初代ババルウ星人の、息子だったことですね」
ゼロ「ナクリこと、ナクリ・グレイもジャックの友人を殺害したナックル星人の息子とはな」
未央「うん……。二人とも、お父さんが犯罪者のせいで、まっとうな道に行けなくなっちゃったんだね」
ゼロ「全てのナックル星人、ババルウ星人が平和を脅かす存在と言うわけではないからな」
凛「可哀想だと思うけど……。それで、他の人に迷惑をかけていいわけじゃないよ」
卯月「バルキー星人ハルキさんも言ってました。『過去は関係ない!』って。ナクリさんには、頑張ってほしいですね!」
ゼロ「勿論、過去も大事だが、重要なのは命を繋ぐ未来だ。グレイも悪さはしたが、今は改心して温泉街で働いてるらしいからな」
卯月「命を繋ぐ……。結婚して、子供を産んでってことですね」
未央「うわぁ~、ゼロのエッチ~」
ゼロ「何でだよ!?」
凛「エッチかどうかは置いといて、ナチュラルにそんな言葉が出る当たり、やっぱり蘭子の同類だね」
ゼロ「あのなぁ……」
卯月「ふふっ! 今度、ナクリさん達の所に遊びに行きましょうか!」
未央「温泉にも入りたいしね!」
凛「けど、そこの地球だと私達がアニメの登場人物だから、気を付けないとね」
ゼロ「ふっ、そうだな」
~~~ 回想 ~~~
ジャンボット「ババルウ星人バリアン。奴が光の国からウルトラキーを盗んだババルウ星人の息子なのは分かったが」
ミラーナイト「私とグレンが調べても分からなかったことを、何故あなたが? 何故、彼の足跡が出なかったのですか?」
ナックル星人ナクリ「アタシがあいつとつるんでた当時……、急に居なくなっちゃったのよ」
ミラーナイト「いなくなった?」
ナクリ「随分後になって偶然再会したけど、時空のズレに飲み込まれて、別の次元に飛ばされたって言ってたわ」
ゼロ「別の次元……か」
ナクリ「昔はお互い荒んでたんだけど、久しぶりに会ったら心穏やかになってたわ。使えるべき主を見つけたって」
ゼロ「そいつが、ナックル星人ベクターが言ってた『闇の王』か」
ナクリ「私もルギエル様に仕えてたから、詳しく聞きすぎると敵対するかもしれないから、止めておいたけど」
ミラーナイト「ナックル星人バンデロの顧客リストくらいにしか情報がなかったのは、そういうことでしたか」
ナクリ「ごめんなさいね。アタシも、大したこと知らなくて」
ゼロ「いや、参考になった。ありがとう」
バルキー星人ハルキ「ミー達が言うのもなんだが……」
イカルス星人イカリ「気を付けた方がいいんじゃなイカな」
ナクリ「ルギエル様が原因で、スパークドールズが色々な次元にデータとして飛来してしまったわ」
ゼロ「ガッツ星人さんの情報では、バリアンは円盤生物ロベルガーともう一つ、スパークドールズを持っているらしいな」
ジャンボット「忠告、感謝する」
ハルキ「そうじゃない! もしかしたらだが、バリアンが『ウルトラマン』のスパークドールズを持ってる可能性もある」
ゼロ「っ!!」
ナクリ「あなたのお父さんのセブンに、ウルトラマン」
ハルキ「ティガもルギエル様の手によって、ティガダークとして」
イカリ「みんなダークとなって出現したんじゃなイカな」
ミラーナイト「もしそうなれば、苦戦は免れませんね……」
ジャンボット「重ね重ね、忠告感謝する」
ゼロ「バリアンとの決戦も、近いな……」
ナクリ「それと、できれば……できればでいいわ。バリアンを倒さずに、寛大な処置を与えてやってほしいのよ」
ハルキ「……過去に縛られてるのは、可哀想だぜ」
イカリ「やってみれば、意外と何とかなるもんじゃなイカ。人間だって、仲良くしてくれるし」
ゼロ「わかった。できる限り、そうしよう」
~~~ 回想 終了 ~~~
ゼロ(奴の主とは、一体何者なんだ? エンペラ星人ではなさそうだが。最後のスパークドールズがそうなのか? それとも)
卯月(どんな敵であれ、ゼロさんが倒せばいいですよ!)
ゼロ(うぉ!? 卯月、どうやって人の思考に割り込みを!)
卯月(えへへっ。それだけ一心同体ってことですね!)
ゼロ(そ、そんなバカな。意識の統合化は絶対にしないように)
卯月(種明かししちゃうと、ゼロさんって意外と真面目だから、敵のことを考えてると思って言ってみました)
ゼロ(意外って……)
卯月(当たったでしょう?)
ゼロ(それは、そうだが)
卯月(……何でも、相談してくださいね? 私にできることは、何でも協力しますから。きっと、みんなも同じ気持ちです!)
ゼロ(……ありがとう。卯月に、みんなに出会てよかった)
卯月(えへへ~♪)
前川みく「時代は猫耳を求めてるにゃ」
多田李衣菜「は? ロックでしょ?」
凛「また揉めてる……」
未央「あの二人でユニットって、無理があるよね……」
みく「猫耳~!!」
李衣菜「ロック~!!」
みく「あの曲には猫耳ダンスがピッタリにゃ」
李衣菜「ロックのアレンジのがカッコイイ!!」
ゼロ「やれやれ、全員が好調とは言い難いな」
シンデレラプロジェクト 待機室
卯月「みくちゃんとりーなちゃん……」
みりあ「5分に一回くらい、喧嘩してるよ」
杏「そんなに仕事したいのかぁ……すごいなぁ」
未央「なんであの二人に組ませたのかな……」
莉嘉「Pくんにきいてみよう!」 タタタタッ!
かな子「そちらもも気になるけど」
智絵里「テレビのニュースが凄いです……」
『ご覧ください! これは、CGでも合成でもありません。本物のウルトラマンが、この地球に現れたのです!』
『制作会社前は凄い人で溢れ返っています! 我々のような報道陣以外にも、ファンの方が詰め寄っています!』
『情報によりますと、ウルトラマンゼロという名前のようですが、詳しい情報はわかっておりません。一度、スタジオにお返しします』
卯月「仕方がなかったとはいえ、巨大化して戦ってしまいましたからね」
蘭子「これからは、話題に飢えし獣に気をつけねば」
きらり「きらり達も、お巡りさんから事情聴取受けちゃったにぃ」
美波「莉嘉ちゃんがイベントで言っちゃったからね。すぐに終わったけど」
アーニャ「警察には、怒られました。何故、報告しなかったと」
凛「美嘉の『言っても信じないでしょ!』は格好良かったけどね」
未央「いや~、アレは気持ちよかったね! 警察の驚いた顔ときたら」
ガチャ
凛「あれ? 誰もいないのに、ドアが開いた?」
卯月「ゆゆゆ、幽霊!? ゼロさん、ウルティメイトゼロですぐに!」
きらり「ゆ、幽霊さんに?」 サー
ゼロ「落ち着け。下を見てみろ」
卯月「下?」
ジャンナイン「久しぶりだな、卯月」
卯月「ジャンナインさん! やっぱり、ちっちゃい。スパークドールズサイズに」
アーニャ「代わりと言うのは、ジャンナインのことだったのですね」
ジャンナイン「ミラーハレーションを使用できない以上、グレンでは大分長旅になるからな」
卯月「グレンさん、モロボシくんと一緒にお留守番なんですね」
みく「ジャンにゃんに似たロボットにゃ」
ジャンナイン「初めての有機生命体もいるな。僕はジャンナイン。ジャンボットの弟だ」
みく「有機生命体って……」
李衣菜「兄弟なんだ」
ジャンナイン「正確に言えば、僕はジャンボットのデータを基に作られた、強化コピーだ」
美波「ビートスターの全容を聞いた時には驚きました。そして、それでごっこ遊びしてるあなたにはホントにびっくりです」
ジャンナイン「忘れない為だ」 キリ
莉嘉「みんな、大変だよ!」
みりあ「あれ? ジャンボットさん……じゃなくて、ジャンナインさんだ!」
ジャンナイン「久しぶりだな。バリアンとの決戦が近いと聞いて、援軍に来た」
杏「その声でバリアンとかいうの、止めようか」
ジャンナイン「大丈夫だ。ちゃんと、僕のブラマジデッキも持ってきた」
杏「ホープ使えよ!」
ジャンナイン「彼岸デッキもある」
杏「なんで彼岸!? ライト層にはまったくわからないよ!」
未央「ま、まぁ、ナインは放っておいて……何が大変なの?」
みりあ「あのね!」
・・・ ・・・ ・・・
未央「アイドルフェス!?」
卯月「わぁ! 楽しみですね」
ゼロ「よかったな、卯月」
みく「これで猫耳ブーム到来にゃ!」
李衣菜「ロックの魅力を伝えるチャンス!」
ジャンナイン「猫耳? 猫の耳を、なぜ人間がつける?」
みく「みくはそういう猫キャラアイドルなの!」
ジャンナイン「理解不能」
みく「その方が可愛く見えるのにゃ」
ジャンナイン「そうなのか。では、僕も付けた方がいいのか?」
みく「多分、必要はないと思うにゃ……」
ジャンナイン「そうか……」
美波(何でそんなに悲しそうな雰囲気を)
ジャンナイン「では、ロックとはなんだ?」
李衣菜「え"っ! ろ、ロックっていうのは、あ、あれだよ」
ジャンナイン「アレではわからない」
李衣菜「だ、だから、その、ロックっていうのは……」
卯月「ゼロさんみたいな人のことですね!」
ゼロ「そうなのか?」
未央「あ~、なんとなく意味は分かるかも。物凄い強いくせに、意外とお茶目だったりするとことか」
凛「そうだね。言葉では言いづらいけど、言ってる意味は分かるかな」
ゼロ「ロックとは俺のことだったのか……」
杏(……ロック・マン ゼロ)
ジャンナイン「李衣菜、自分で説明できないものを人々に伝えるのは無理だ」
李衣菜「なぁっ!!」
みく「ぷぷ! い、言われてるのにゃ」
美波「えっと、そういう意味じゃなくて。李衣菜ちゃんが伝えたいもの、なんていえばいいのかな?」
蘭子「我らが千の言葉を用いても、真情を伝えるのは困難」
アーニャ「説明、難しいです」
李衣菜「そ、そうだよ! ちょっと伝えるのが難しいだけで……。ていうか、今笑ったな!?」
みく「ロックを理解できてないのにロックを語る、りーなちゃんが悪いのにゃ~」
李衣菜「ムキー! ゼロ、もっかい犬みくちゃんやってあげてよ!」
みく「それだけはホントに許さない」
卯月(語尾から「にゃ」が消えた……)
未央(目が笑ってない……)
凛(これ、ガチな奴だ)
ゼロ「というより、そんなんじゃみくと李衣菜はフェスに出れなくなるんじゃないのか?」
みく・李衣菜「うっ……」
『続いてのニュースです。近日、連続して暴力団が強盗をされるという前代未聞のニュースが……。警察では、暴力団同士の抗争とみて捜査を』
杏(……暴力団から、強盗? 抗争にしても、派手じゃない?)
翌日
みく「このままじゃまずいにゃ!」
李衣菜「私達のフェスの為にも!」
みく「このユニットを成功に導くにゃ!」
李衣菜「だね!」
記者「すみません、ちょっとよろしいですか?」
みく「は、はい?」
記者「シンデレラプロジェクトの方ですよね?」
李衣菜「そうですけど……」
記者「この間出現した、宇宙人、ウルトラマンについて伺いたいのですが」
みく「お話しすることは、他の記者さんにも警察の方にもお話ししました(この人……)」
李衣菜「私達から新しくお話しすることは無いです(なんかヤな感じ!)」
記者「いえいえ、そうおっしゃらずに。是非とも、あの宇宙人に助けられた時のことを窺いたく」 グイ
みく・李衣菜「……(あの宇宙人?)」 イラッ
蘭子「おぉ! そこにいるのは、我が同胞ではないか」
みく「あ、蘭子ちゃん」
蘭子「太陽が輝く時、汝らは互いを手を取り合い、翼が解き放たれる」
李衣菜「え、えっと……。そ、そう、仕事があるんで。失礼します」
みく「今度からは、事務所を通してください! 行こう。李衣菜ちゃん、蘭子ちゃん」 スタスタ
記者「……ちっ」
シンデレラプロジェクト 待機室
みく「蘭子ちゃん、さっきは助かったのにゃ。ありがとう」
ゼロ「災難だったな」
李衣菜「え、ゼロ? あ、ウルティメイトブレス。ゼロの化けた蘭子ちゃん?」
蘭子「我もいる」
卯月「今日は蘭子ちゃんの日ですよ」
みく「ゼロの蘭子ちゃんの演技は上手すぎて、分かり辛いにゃ……」
ゼロ「さっき二人を助けたのは、蘭子自身だぜ」
李衣菜「そうだったんだ。ありがとね」
蘭子「友を助けるのは、当然のこと!」
みく(蘭子ちゃん、前よりも活動的になったにゃ)
ゼロ「最近は何かと世間の目があるからな。少し気をつけなきゃな」
武内P「少々、やり辛くなりましたね」
蘭子「うむ。人々の眼は、悪戯に光の戦士に向けられている。助けられたと言う感情を持つ者は、極僅か……」
みく「さっきの人も、ゼロにゃんを面白おかしく書く気満々だったにゃ!」
李衣菜「態度もヤな感じだし!」
未央「絵に描いたような悪いマスコミだね。メビウスに出てきた~……」
武内P「ヒルカワ、ですね」
みく・李衣菜「ヒルカワ?」
未央「メビウスに出てきた悪徳記者なんだけど、人間の負の面を凝縮したような人間でね~」
杏「あの異次元人ヤプールが人間全体じゃなくて、そいつを指名して『下等な人間』とか言っちゃうレベル」
武内P「演じた役者さんからも『最低な人間』と酷評されていましたね」
ゼロ「ヤプールが人間を指名してそれか……」
李衣菜「私も最近調べたけど、ヤプールって滅茶苦茶しつこい敵だよね? あいつが名指しで批判って……」
みく「お前が言うなって言いたいけど、今日の記者を思い返すと、微妙に言い返せないにゃ……」
李衣菜「ゼロ、ごめんね。いつも助けてくれてるのに……」
みく「うん……。この間だって、建物を気にして戦ってくれたのに」
ゼロ「気にするな! 俺達ウルトラマンに色々な奴がいるように、人間にも色々な奴がいるさ……」
卯月(ウルトラマンベリアル……)
蘭子(魔王の名を冠する闇の戦士……)
ジャンナイン「全ての有機生命体が同一ではない。ゼロのような個体もいれば、ミラーナイトのような個体もいる」
美波「正義の超人でも、色々な性格の人がいて、色々な能力を持っている。そういうことね」
杏「そうだね~。ウルトラマンティガだって、闇の戦士だった時代があるし」
ゼロ「っ!? ウルトラマンティガが、闇の戦士?」
杏「ゼロは会ったことあるんだっけ? こっちだと、その話もやってるよ。……ほら、これ見て」
卯月「ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY……。ホントだ、黒いティガです。言われてみれば、私知ってるかもしれません」
凛「これ、見たことあるかも。確か、ティガが人間の女の子を……踏み潰しちゃう奴だよね?」
智絵里「ひっ!」
武内P「それは幻覚のようなもので、ティガの闇の部分が強調されたものですね」
ゼロ「エタルガーの件で会っただけだが、ダイナからもティガの話は聞いてる。素晴らしい戦士だと」
武内P「ウルトラマンダイナ。彼からすれば、ティガこそが英雄でしょうからね」
杏「一応、光→闇→光っていう感じらしいけど、最近のおもちゃの説明なんか見ると初めから闇の戦士だったみたいな書き方もあるよ」
蘭子「経緯は異なれど、古の巨人が闇の戦士だったことに変わりない……ということか」
武内P「確か、闇勢力最強の巨人という設定でしたね。ただし、劇中で現れた時は光の心を持つダイゴでは扱えず、弱体化していたはずです」
ゼロ「ルギエルに操られた際のタロウの報告では、強敵ではあったが、圧倒的と言う程ではなかったようだが」
未央「そのルギエルって奴も、不完全だったんでしょ? 完璧に復活させられなかったんじゃない?」
凛(未央に杏、プロデューサーまで詳しい……)
ゼロ「あいつが……闇の巨人か」
卯月「『過去は関係ない!』、ですね!」
蘭子「今は頼もしき、光の戦士!」
ゼロ「ふっ……そうだな!」
ジャンナイン「ウルトラマンが敵に回れば厄介だが、ただの人間相手なら、この小さな身体でも問題ない」
ジャンナイン「ここにいるみんなに危害を加えるのであれば、僕の敵だ。僕が相手になろう」
みく「頼もしいにゃ!」
李衣菜「うん! ジャンナイン、ありがとう」
ジャンナイン「ゼロが君達を信じているように、僕も君達を信じよう」
ゼロ「二人のユニットが成功するって、信じてるぜ」
みく「よぉし、頑張るのニャ!」
李衣菜「そうだね!」
・・・
・・・・・・
猫耳~!! ロック~!!
ジャンナイン「やはり、ダメか。決意があっても、簡単には成し遂げられないな」
李衣菜「ユニットじゃなくて、ソロでデビューさせてください」
みく「なんで組ませようと思ったの?」
李衣菜「余ってるから、テキトーにくっつけようってこと?」
武内P「そんなことはありません、相性の良いユニットだと思います」
ジャンナイン「僕の観察結果によれば、二人の相性は最悪だ」
みく「ほら!」
武内P「時には、そうしたものでは判断できない時もあります」
ジャンナイン「そういうものなのか」
武内P「ですが、どうしても無理と言うことなら、どちらか1人、デビューは後回しに……」
みく・りいな「うっ! ちょ、ちょっと待って」
李衣菜「どうする? このままじゃ」
みく「どっちかフェスに出られないかも」
みく「もう一回試してみようかなー」
李衣菜「お互いのことまだよく分かってなかったし」
みく「まだコミュニケーション不足にゃ」
ジャンナイン「このシンデレラプロジェクトが発動してから、既に三ヶ月の時が経っているようだが」
みく・李衣菜「黙ってて!」
ジャンナイン「わかった」
莉嘉「だったら、一緒に住んじゃえば?」
かな子「それ良いね!」
きらり「面白そうだにー!」
ジャンナイン「有機生命体同士が互いに理解を深めるには、いい方法だ」
卯月「ジャンナインさん、何処に行ったのかと思えば」
ゼロ「二人の為に助言を出していたのか。二人が一緒に住むとなると……ジャンナイン、ちょっといいか?」
ジャンナイン「なんだ、ゼロ?」
ゼロ「ちょっと頼みたい事があってな」
346プロ 女子寮
李衣菜「へぇ、意外とロックかも」
みく「ベッドは一つしかないから、李衣菜ちゃんには床に布団を敷いて寝てもらうにゃ」
ジャンナイン「僕は何処にいればいい?」
みく「ナインにゃんは机にでも……にゃにゃ!?」
李衣菜「なんでいるの!?」
ジャンナイン「ゼロに頼まれた。卯月達は何らかの手段でバリアンと接触しているが、君達はまだだ」
みく「言われてみれば。敵を目撃した事はあっても、直に狙われたことはないにゃ」
李衣菜「ゼロって真面目だよね~。そういうとこ、やっぱウルトラマンだね」
ジャンナイン「君達の護衛は僕に任せ、ゼロは他のメンバーを警戒している。蘭子と融合した際は、こちらにも来るそうだ」
みく(ゼロにゃん、私達がトイレとかお風呂とか嫌だからって……)
李衣菜(気を使ってくれてるんだ。なんか、守ってもらってるのに、申し訳ないな……)
ジャンナイン「気にすることは無い。卯月や蘭子が融合していたいと言うから、そっちを優先しているだけだ」
みく「あはは……。あの二人は、特にゼロにゃんを慕ってるから」
李衣菜「智絵里ちゃんやみりあちゃんも、その辺は気にしてなさそうだけど」
ジャンナイン「君達の護衛は僕に任せろ。バリアンは勿論、いざとなれば本体を呼んで周辺を一掃する」
みく・李衣菜「一掃は、ダメ」
ジャンナイン「そうか……」
李衣菜「さてと、荷物をほどかなきゃ」
ジャンナイン「手伝おう」
李衣菜「そんな小さくても、私達よりすっごい力があるんだっけ。じゃあ、お願い」
みく「李衣菜ちゃん凄い荷物にゃ。何が入って……ヘッドフォン!?」
李衣菜「それ、大事なコレクションだから」
ジャンナイン「スキャン終了。使われた形跡がないようだが」
みく「何の為のヘッドフォンにゃ……」
李衣菜「い、いいでしょ!」
ジャンナイン「全て、このミニサイズの僕に劣る性能しかないようだ」
李衣菜「別宇宙の存在と比べないでよ!」
みく「ナインにゃんは値段に直したら一体いくらするにゃ……」
ジャンナイン「この地球の技術では僕を作り上げるのに、最低でも千年の時間が必要になる」
みく「千年!? けど、この間のジャンにゃんの性能を考えたら、それくらいかかるかも……」
ジャンナイン「そんな僕が、この地球のヘッドフォン以下の性能などありえない」
李衣菜「そもそも比べようなんて思わないよ! 全く、ジャンナインは生意気なんだから!」 プス
みく「画鋲でポスター貼るにゃー!!!」
数日後 346プロ
みく・りいな「はぁ……」
ジャンナイン「見事な相性の悪さだ。僕と有機生命体8号(ピグモン)の方が、仲が良いぞ」
ゼロ「モロボシくんな」
美波「ゼロさんも名前に統一性がないですよね?」
ジャンナイン「目玉焼きにかける調味料での喧嘩に、食事の好みの喧嘩。君達は特に食の思考が合わないようだ」
未央「まぁ、その辺は本当に好みだから……」
ジャンナイン「それなのに、二日後に向けて歌う。無謀だ」
みく「それは……ナインにゃんに言われなくてもわかってる。みく達は一番最後だから……チャンスをムダにしたくないの」
ジャンアイン「僕にはみくの気持ちは理解できないが、君の真摯な気持ちは理解できた」
李衣菜「二日で作ればいいんだから、大丈夫! 作詞とか、興味あったし」
ゼロ「みくと李衣菜なら手を伸ばせ、もっと高く、進んでいけるさ。俺も何か、手伝ってやれればいいんだが」
みく「みく達を、地球を守ってくれているだけで感謝にゃ」
李衣菜「そうだよ! ジャンナインの護衛までつけてくれて」
ジャンナイン「敵宇宙人との接触はなかったが、件の記者が襲来した」
みく・りいな「あいつは人間の恥さらし(にゃ)」
ゼロ「ああ……」
アーニャ「あの人、とても嫌な感じ、です」
蘭子「魔界の亡者以下」
ジャンナイン「あまりにも酷いので記憶を失う程度に痛めつけようか悩んだが」
ゼロ「さすがにやめとけ」
ジャンナイン「やめておいた。警察を呼んで、彼が逃走する際を録画したくらいだ。いつでも、ネットにアップできる」
杏「社会的に抹殺する気満々じゃん。いや、した方がいいと思うけどさ」
アーニャ「女子寮の防犯カメラにも、バッチリ、です」
ゼロ「……そいつ、本当に人間か?」
卯月「あ……。バリアンの変身の可能性もあるんですね」
ジャンナイン「残念だが、スキャンした結果不審な点はなく、宇宙人である可能性は限りなく低い」
ゼロ「そうか……」
卯月(うぅ、ゼロさん、ごめんなさい……)
蘭子(宇宙のワルは全部ぶっ倒すと言っても、人間が悪なら悲しいですよね……)
智絵里(それでも、私達に何かあれば、人間相手にも戦ってくれるんですよね……)
きらり(ゼロちゃん、ありがとうだにぃ)
杏「まぁまぁ。そんな奴の為に怒っても無駄だって。そういうのもいるって」
かな子「美味しいものでも食べて、リラックスしましょう!」
卯月「わぁ、ありがとうございます」
ゼロ「かな子のクッキーはやっぱり美味しいな」
アーニャ「美味しい、です。そうだ。ゼロのお友達に、ユニットを組んでる方、いませんでしたか?」
杏「ウルトラマンエースとか、ソロでユニットしてたよね~」
ゼロ「さすがにエースは忙しいだろうから……。あ、いた。暇そうな奴らで、ユニット組んでる奴」
未央「いるんだ」
ゼロ「ジャンナインもいるし、ちょっと行ってくる」
ウルトラマンギンガの地球
礼堂ヒカル「ジュダ・スペクターの件以来、随分と平和になったな」
ショウ「概ね平和だが……ウルトラマンエースが、ジュダの件で不審な点があるから再調査をすると言っていたな」
ヒカル「3バカの行方も分からないからな。ゴウキさんも、今度からはきちんと休みを出すって言ってたんだけど」
ショウ「ダークルギエルがいない以上、悪さはしないだろ。ん、この音楽は」
Over heat? Oh デッドライン~♪ 気にしてたらつまらないぜ~♪
ショウ「またこのシリーズか。最近、随分と流行ってるな」
ヒカル「アイドルブームとはいえ、生身のアイドルCDより売れてるらしいぜ。千草の奴、すっげぇ対抗心燃やしてたし」
ショウ「そう言えば、ヒヨリもよく聞いていたな……」
※ヒヨリ ビクトリアン(地底人)の少女だが、とある理由から先祖が追放されていた。
ヒカル「サクヤじゃなくてヒヨリかよ! ゴウキさんもど嵌りしててさ。あ、CD買ってくるように頼まれてた」
ショウ「平和とは言え、パトロールも立派な仕事だろうが……」
ヒカル「まぁまぁ。可愛い曲が多いけど結構良かったんだぜ? ささっと買っちまうか」
※松本 ゴウキ 登場作品・ウルトラマンギンガS
防衛チームUPGの頼れる先輩。所謂熱血キャラ。強靭な精神を持ち、一次的にとはいえヤプールの支配を跳ね返すほど。
ヒカルの幼馴染のアイドルの久野千草の熱心なファンでもある。余談だが、千草のファンにはメトロン星人ジェイスなどもいる。
ガララ~
『ありがとうございました~』
ヒカル「ショウならどんな子が好みだよ? 俺はこの卯月ちゃんって子の笑顔がいいと思うぜ」
ヒカル(考えてみたら、ショウとそういう話をしたことないからな。ショウの女の子の趣味とか、聞いてみたいな)
ショウ「確かに、良い笑顔だな。この中なら……この子が良いな。ビクトリウムに相応しい、清涼で神秘的な雰囲気だ」
ヒカル「確か、アーニャちゃんだな。確かに、この子はギンガのクリスタルなんかも、連想できるな」
ショウ「この子なんか、レピの友達に欲しいな」 ※レピ ショウの弟分の少年。
ヒカル「みりあちゃんか。俺も妹にこんな子が居たら、溺愛するだろうな~」
ヒカル(意外と答えてくれるな。それだけ、ショウも柔らかくなったってことか)
ショウ「というか、随分詳しいな」
ヒカル「ゴウキさんに教えられて、覚えちまったよ。んじゃ、パトロールもほどほどに……何か来る!?」
ショウ「なに!?」
シュタ!
ウルティメイト卯月「ここが別の地球ですか~。私達の地球と変わらないですね」
ヒカル「……えっ? ……えっ!???」
ショウ「店先のポスターと全く同じ顔した子……ヒカルがオススメしてたウヅキって子か???」
ウルティメイト卯月「はい! 島村卯月ですっ! あれ、それって防衛チームの制服?」
ヒカル「なんで!? 何でアニメの子が出てくるの!? なんで!? ねぇなんで!?」
ショウ「落ち着け! お前、狼狽えすぎだぞ!? というか……その鎧、ゼロか?」
ゼロ「よぉ、お前ら! 久しぶりだな! 聞いたぜ。あのジュダを封印したんだってな。やるじゃねぇか!」」
ショウ「当然だと言いたいが、俺達だけじゃ無理だった。ヒカリ、エース、レオ兄弟がいなければ、とてもじゃないができなかった」
ゼロ「謙遜するな。レオだって、褒めてたぜ?」
ヒカル「そ、そっか。褒めてくれたんだ。て、それより! 何だってお前、島村卯月ちゃんと? 本物? いや、本物って言うのか?」
ゼロ「本物だ。ちょっと、面貸しな」 グイ
ヒカル「ちょ、え? 何処に連れてく気だよ!」
アイマスの地球
ゼロ「というわけで、連れてきたぜ!」
みく「このマッチョなお兄さんと、ほっそい人が、ギンガとビクトリーにゃ?」
ヒカル「ほっそい人!? そりゃ、ショウに比べれば細いけど……(´・ω・`)ショボーン」
ゼロ「ウルトラマンギンガの礼堂ヒカルと、ウルトラマンビクトリーの地底人ショウだ」
ショウ「地底人の説明は必要だったのか!? というか、ビクトリアンと呼べ!」
ヒカル「礼堂ヒカルだ! まさかゼロが守っている地球が、アイドルマスターの世界だなんてな……」
みく「にゃっ! そっちでも、みく達はアニメの住人なの?」
ヒカル「俺らの世界じゃ、超流行ってるぜ。夕方六時からの放送で、個性豊かなアイドル達の活躍を描く大人気アニメだ!」
李衣菜「ゴールデンタイム!?」
未央「ウルトラマンの世界だと、私達の方が創作の世界の住人なのかな?」
凛「そうかもね」
ジャンナイン「君がウルトラマンギンガか。話は聞いているぞ」
ヒカル「お前は、ジャンナイン! 喋って……」
ショウ「いや、友也の友達だったジャンナインではないだろう」
ヒカル「そ、そうか。タロウとゼロの話しじゃ、あのジャンナインは全く別の宇宙から来たようだって言ってたもんな」
ジャンナイン「ゼロから聞いている。別の世界の、僕と同型機が世話になったそうだな」
ヒカル「気にすんな! 俺も助けられたからな!」
※一条寺友也 登場作品・ウルトラマンギンガ、ウルトラマンギンガS
いわゆる天才少年でなんでもできた為、夢を持てなかったが、ギンガに敗北することでギンガに勝利することを夢とする。
以降は頼れる仲間となり、別世界のジャンナインを駆使して戦う。ジャンナインと別れたギンガSでは、研究者としてヒカルをサポートする。
また、あの『ゆるふわ愛され破壊神』に、大見え切っちゃったこともある。当然、ボコボコにされた。が、彼の勇気は称賛したい。
ショウ「アニメの世界か……。確かに、さっきのポスターで見た子ばかりだな」
アーニャ「ゼロ以外のウルトラマンを見るのは、初めて、ですね」 ジー
ショウ「おわっ! 君は確か、アーニャ?」
アーニャ「はい、アーニャ、です。宜しく、お願いします」 ペコ
ショウ「あ、ああ。よろしく(結構可愛いな……)」
凛「なんだかんだで、ゼロ以外のウルトラマンを見るのは初めてだね」
蘭子「ウルティメイトフォースゼロも正しき心を持つ戦士たちだが、彼らはウルトラマンとは違う」
みりあ「ねぇねぇ! ギンガさんとビクトリーさんはゼロさんみたいにお話しないの?」
ショウ「ビクトリーの意思を感じることはあるが、お喋り……したことはないな(直に見ると、シェパードンを連想させる子だな)」
ヒカル「ギンガは未来からきたせいなのか、滅多に話さないんだ」
ゼロ「あいつ、喋るのか!? てっきり、ダイナみたいな力を得た人間だと思ってたぜ」
ヒカル「ゼロの前じゃ喋らなかったからな。タロウの前では少し話したけど、質問には答えてくれなかったし」
蘭子「謎多き戦士……」
ヒカル「ギンガは未来から来た戦士で、かつてはダークルギエルと一つの存在だったんだ」
杏「ダークルギエルってあの、ナックル・バルキー・イカルス星人が仕えてたって言う?」
ヒカル「こっちにあいつら来たのか?」
凛「今はウルトラマンエックスの地球で、温泉街で働きながら暮らしてるって」
ショウ「ウルトラマンエックス?」
※シェパードン ビクトリーの仲間の地底怪獣。肉壁よし、回復よし、武器にもなる、素敵な怪獣。
ゼロ「俺がナックル星人バンデロを追っていた時に出会った、別次元の地球を守る戦士だ」
蘭子「カードに秘められし電脳の魔獣、その力を身に纏えると聞く」
ショウ「この子は何を言ってるんだ?」
ヒカル「あ~、蘭子ちゃんはそういう喋り方をする子で。ごめん、何て言ってるのかな?」
凛(私らもフィーリングでなんとなくわかるようになってきてたから、ショウみたいな人は久々かも)
卯月「えっとですね、サイバーカードという防衛チームXioの技術を使って、怪獣の力を鎧にして戦うそうです」
ヒカル「へぇ、ビクトリーのウルトランスに似た能力だな。地球の技術とは、すげぇな」
ゼロ「ファントン星人など、他惑星の協力があるようだからな」
ショウ「俺達もそうした、外部の協力を視野に入れないとダメだな……」
ゼロ「エックス自身もちょいと頼りない所もあるが、仲間との絆でどんどん強くなっていくと思うぜ」
ヒカル「そっか! 会える人を楽しみにしてるぜ」
ショウ「それで、何で俺達を呼んだんだ? ゼロには助けられたからな。ここに来た以上は、協力するが」
ゼロ「ありがとよ! と言っても、戦いに関してじゃないんだ」
ジャンナイン「かくかくしかじか」
ヒカル「まるまるうまうまってわけか。ユニットデビューしてるけど、上手くいかず。作詞を考えてる所か」
ショウ「そうは言うが……俺達、さっき買ったぞ?」
みく・李衣菜「え?」
ショウ「お前達のCDだ。ほら」
みく・李衣菜「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!????」
ショウ「こっちじゃまだなのか」
ヒカル「あ、よければサイン貰えるかな? 俺の先輩が、みんなのファンでさ」
みく・りいな「あ、はい」 カキカキ
アーニャ「ダー。まだ歌っていない、自分のCDに、サインしてます」
蘭子「運命に抗いし行い」
ショウ「なら、こいつを聞けば問題は解決するな」
ゼロ「……そうなるな」
ヒカル「ゴウキさんのだけど……ま、聞くくらいなら大丈夫だろう。どうする?」
卯月(みくちゃん、李衣菜ちゃん……)
みく「せっかくだけど」
李衣菜「お断りします」
ショウ「どうしてだ? この曲は未来のお前達が手にするんだから、問題ないはずだ」
みく「みく達の思い描くアイドルは、そんなに安くないにゃ!!」
李衣菜「ショウさんだって、毎回ゼロが敵を倒してくれるなら、それでいいって思わないでしょ?」
みく「自分達でできることなら、自分達で探すにゃ!」
李衣菜「みくと私が頑張れば、そんな素敵なジャケットのCDが作られるわけだし!」
ゼロ「ああ! 頑張っていこうぜ!!」
ジャンナイン「ソロデビューした方が無難だと思うが、頑張って成功する可能性があるならば、僕も応援しよう」
ヒカル(ゼロの奴、嬉しそうだな)
ショウ(ま、最初から見せる気はなかったけどな)
ヒカル「二人のアイドルの方向性は合わないらしいけど、水と油、必ずしも悪い訳じゃないと思うんだ」
ショウ「俺とヒカルも趣味や性格が合うかと言われれば、合わない部分も多い。だが、互いに認め合っている」
ヒカル「俺や友也が互いにライバルであり仲間だったように、ショウとも仲間でありライバルだと思うからさ」
ショウ「お前たち二人も、反発し合うからこそ、それが力になる」
未央「反発し合うからこそ……まるで少年漫画のライバル関係だね!」
みく「みくとしてはもっと可愛い例えが欲しいけれど……」
李衣菜「うん、私達にはそれくらいがいいんだね!」
ヒカル「二人は……ギンガとダークルギエルみたいに、絶対に譲れない訳じゃないんだ。頑張れよ!」
みく・李衣菜「はい!」
ゼロ(ダークルギエル……言ってみれば、奴も闇のウルトラマンだったわけか……)
卯月・蘭子・(ゼロさん……また、考え込んでるな……)
杏「ゼロ~、二人の事送ってあげなきゃダメじゃん」
智絵里(杏ちゃんって、ホントにさり気ない気遣いができるなぁ)
ゼロ「おっと、そうだったな。二人ともサンキューな!」
ヒカル「いいって! 今度、二人のライブの時は呼んでくれよな」
ウルティメイト卯月「はい! お迎えに行きますね!」
ショウ(何でこの子が装着するんだ?)
蘭子(私もまた、ウルティメイト蘭子やりたいなぁ)
346プロ 女子寮
李衣菜「こんなの恥ずかしくて歌えないよ!」
みく「李衣菜ちゃんよりましにゃ!」
ジャンナイン「順調ではないな。……ギンガとビクトリーの持ってきたCDの歌詞はコピーしておいた。見るか?」
みく・りいな「それはいい!」
ジャンナイン「なんだ。意外と息があってるじゃないか」
蘭子「大いなる力の源をここに!」
アーニャ「差し入れ、です」
ゼロ「調子はどうだ?」
みく「ありがとうなのにゃ!」
ジャンナイン「意外と順調だ」
李衣菜「意外とは、余計!」
李衣菜「はぁ? ここは絶対にこうでしょ!」
みく「ここのサビは絶対にこっち!」
みく・李衣菜「むぅぅぅ! ぷん!」
ジャンナイン「……」
李衣菜「……見なおそっか」
みく「うん」
ジャンナイン(僕は君達、有機生命体が羨ましく思うぞ)
イベント当日
未央「おお! 結構お客さんが来てるね!」
ゼロ(in 卯月)「急場のイベントだから、もっと小規模かと思ったが」
卯月「意外と規模が大きいですね」
ヒカル(私服)「いや~、悪いな! マジで呼んでくれちゃって!」
ショウ(ヒカルの選んだ私服)「け、結構集まってるもんなんだな……」
アーニャ「ショウは、イベント、慣れてないですか?」
ショウ「あ、ああ。こういうのに来るのは初めてだな……」
蘭子「共に、解き放たれし瞳の力を届けん!」
ショウ「?????」
アーニャ「一緒に、応援しましょうと、言ってます」
ショウ「そ、そうか」
ゴウキ(私服)「こ、これから、生のみくちゃんと李衣菜ちゃんも……」
メトロン星人ジェイス(人間態)「な、生の二人のライブ……」
凛「……何でこの二人も呼んじゃったの?」
未央「私らに最初に会った時もこんな感じだったしね」
卯月「ね、熱意が凄いですね……」
ヒカル「ご、ごめん。見つかっちゃってさ」
ゼロ「メトロン星人がアイドルにど嵌りとは、驚いたぜ……」
ジェイス「はは。私の同胞が君の父上とは色々とあったが、今日は仲良くやろうじゃないか、ウルトラマンゼロ」
ショウ「千草にも知られれば、敵情視察と言ってついてきてたな」
ヒカル「知られなくてよかった」
李衣菜「本当に気が合わないね」
みく「それが持ち味にゃ」
ジャンナイン「僕にできることは、後は応援だけだ。僕も、ゼロも、君達を信じている」
みく「ナインにゃん、ありがとう」
李衣菜「じゃあ、私達を信じて見守っててよね!」
ジャンナイン「わかった」
みく「ミク&リーナでーす」
ザワザワ ザワザワ
客「みく&りぃな? 聞いたことないね……」
ショウ「俺達の世界じゃ大人気なのにな」
ゼロ「この世界では、二人は無名のアイドルだ」
ヒカル「ゴウキさん、抑えて! 絶対に先走ったらダメだから!」
ゴウキ「ぐ、ぐおぉぉぉ……!」
ジェイス「うぉぉぉ……!」
凛「ひっ。血の涙を流してる……」
みく「せーの、にゃー!」
シ~ン
李衣菜「あれー? おっかしぃなー、聞こえないよー!? みくちゃんの猫耳にしっかり届くように、大きな声でね!!」
ゴウキ・ジェイス「うぎぎぎぎ……」
ヒカル「まだですからね? 今やったらサクラだと思われますからね?」
ショウ「あくまで、二人が乗り越えなきゃダメだ」
みく「ニャーン! ニャーン! ニャーン!」
客A「……ニャーン!」
客B「ニャーン!」
客C「ニャーン! ニャーン!」
ゴウキ「キタァァァァァァァァァァァァ!!!」
ジェイス「にゃん! にゃん! にゃん! にゃん!」
ゼロ「全く、筋金入りのファンだな」
卯月「にゃん! にゃん! ゼロさんも!」
ゼロ「お、俺もやるのか!?」
卯月「はいっ♪」
ゼロ「……にゃ、ニャ~///」
アーニャ・蘭子「にゃん! にゃん! にゃん!」
李衣菜「このハート熱いけど~♪ COOLに燃える~♪」
みく「疑うより信じたいの~♪ わたしたちのポテンシャルを~♪」
ジャンナイン「あれだけいがみ合っていた二人が、同じ目的の為に手を取り合っている」
武内P「水と油、いがみ合い、反発し合う。だからこそ」
ジャンナイン「引き出せるものがある。僕の兄さん、ジャンボットもグレンファイヤーとは仲が悪い」
武内P「ですがそれはきっと」
ジャンナイン「ああ、二人のような関係だからだ。色々な仲の良さが、認め方があるんだな」
・・・
・・・・・・
ワーワー! キャーキャー! ワーワー!
みく・李衣菜「センキューにゃ!」
卯月「お疲れ様でした!」
ゼロ「二人とも良かったぜ!」
ヒカル「ああ!」
ショウ「可愛すぎる曲かとも思ったが、中々良かった」
ゴウキ「もう、サイコーだったぜ!! よし、俺がなんか奢っちゃうぜ!」
凛「それ、お金の番号とか、そういうの大丈夫?」
ヒカル「あ~、別々の地球だからね。止めといた方がいいかも」
ゴウキ「そんなバカな……! 今日の為に給料全部下ろしてきたのに!!」
ゼロ「奢るのは、止めた方が良さそうだな」
武内P「では、私が。打ち上げくらい、お連れしましょう」
未央「やった! プロデューサーの奢りだ!」
みく「じゃ、着替えたらそっちに行くから」
李衣菜「ちょっと待っててよ」 テクテク
アーニャ「バリアンの攻撃、なかったですね」
ゼロ「俺もそれを警戒しているんだが……。不審な気配もないし」
ヒカル「平和ならそれに越したことはないぜ」
・・・ ・・・
ゼロ「みく達、遅くないか?」
ジャンナイン「新しい衣装とはいえ、少し長いな」
???「急げ」
???「車に詰め込め」
みく「ん~! ん~!」
李衣菜「む~! む~!」
武内P「っ!? 二人を放せ!!」 ダッ!
ゴウキ「なっ! 待ちやがれ!!」 ダッ!
ジェイス「に、人間による誘拐!?」
ショウ「クソ! 待て!!」
バタン! ブゥゥゥン!!
ジャンナイン「ジャンキャノン!!」 バンバン!!
キキ~! ゴン!
ゴウキ「車のタイヤに! ナイスだ!」
誘拐犯A「な、何で急に車が……」
誘拐犯B「くそ、こいつらを連れてくだけで大金が手に入るのに……」
ショウ「貴様ら! 許さんぞ!!」
ジャンナイン「人間達、僕は非常に怒っている」
ゼロ「あいつら!」
卯月「ジャンナインさんが行っちゃいました!」
誘拐犯C「ひっ! な、なんだこいつ?」
パシャ! パシャパシャ!!
ショウ「むっ」
記者「やっぱりだ! 小型のロボット! やっぱり、お前らが宇宙人を匿ってたんだな!」
未央「う、うそ……。そ、そんな……」
凛「バリアンじゃない……人間の、罠だっていうの?」
ジェイス「ウルトラマンゼロ、まずいよ。我々が居ながら、人間に出し抜かれるとは」
ゼロ「……っ!!!」
ヒカル「この世界は、俺達の世界ほど人間は寛容じゃなさそうだな……!」
記者「はは! 大スクープだ! 全部俺の独占だ! はははは!!」
ショウ「……ろよ」
記者「あ?」
ショウ「そんなことより、その二人を助けようとしろ!!」 ガシッ!
記者「ひっ。な、なんだ、お前は。お、俺のスクープだぞ!?」
ヒカル「ショウ! 落着け!!」
ショウ「落ち着いてられるか!!」
野次馬A「なんだ? 事故?」
野次馬B「あれ、さっきのイベントの子……」
ジェイス「まずい、人が集まってくる!」
ゴウキ「大丈夫か、二人とも」
みく「ぷはっ。大丈夫にゃ。皆が助けてくれるって、信じてたから」
李衣菜「うぅ……うぇぇぇん……」 ポロポロ
ゴウキ「女の子がこんな目にあって……。怖かったよな? もう、大丈夫だからな!」
李衣菜「違うの……! ゼロは、地球人じゃないゼロが地球のことを考えてくれてるのに……」
李衣菜「人間が! こんな身勝手で、見苦しくて! 自分のことしか考えてなくて……」
李衣菜「それが、悲しくて……悔しくて……」
みく「李衣菜ちゃん……」
ゼロ「……李衣菜。いいんだ。俺の為に、悲しんでくれてありがとう」
李衣菜「うっ、うぅ……」
記者「い、今の内に……ぐげぇっ!?」 バァン!
ヒカル・ショウ「っ!?」
凛「記者が蹴り飛ばされて……誰が……っ!?」
未央「ば、ババルウ星人……」
ゼロ「バリアン!!」
誘拐犯達「ひっ! 宇宙人!!」
野次馬A「う、宇宙人だ!」
野次馬B「あいつ、剣を持ってるぞ! 逃げろ!」
ヒカル「みんな! 落ち着いて、落ち着いて避難してくれ!」
ババルウ星人バリアン「くく、そうだよなぁ。こんなクズみたいな人間、どうしようもないよなぁ?」
ゼロ「俺の前に堂々と姿を現すなんて、いい度胸じゃねぇか……!!」
バリアン「まぁ聞けよ。それとも、お父様が立派な勇者ゼロ様は、俺みたいな薄汚い親父を持つ男の話しなんか、聞かないか?」
ゼロ「……っ!!」
バリアン「ナックル星人グレイ(ナクリ)がこちらに来たようだな。……ま、昔なじみだ。平和にやってるなら、その方がいいさ」
ゼロ「……大人しく、連行されろ。現状お前には、ナックル星人バンデロからの大量の武器購入による、テロ容疑がかけられている」
卯月「そ、そうですよ! 大人しくしてれば、あんまり厳しいことは……」
バリアン「くく、お嬢ちゃん……島村卯月ちゃんだったか。優しいなぁ? 悪いが、俺には『あの方』を甦らせるって言う、使命があるんでな」
ゼロ「お前の言う『あの方』とは、何者だ?」
バリアン「特別サービスだ。一つ、教えてやる。お前も知っているお方だ」
ゼロ「何?」
バリアン「いや……知らないか。俺の知っているあの方と、お前の知っているあの方は、別人だからな」
ゼロ「なんだと? 俺が知っていて、知らない? 別人?」
バリアン「俺にとっちゃ本人なのか、別次元の別人なのか、どうでもいいさ。さて、お嬢ちゃん達も見ただろう? この、人間達の醜さを」
卯月・未央・凛「……」
バリアン「俺が誘拐するだけでいい。殺す必要はない。そんな甘い言葉と大金を見せてやったら、簡単に誘拐に加担したぜ?」 ドサ
武内P「な、なんていう大金……。そうか、暴力団を襲っていたのは、あなたですか」
ヒカル「それは、お前がそそのかしたからだろう! 人間は、弱いんだ。誘惑に負ける時だってある!」
バリアン「ほぉ? お前、噂に聞くウルトラマンギンガか。そっちは……ビクトリーか」
蘭子(ウルトラマンが三人いるのに、この余裕……?)
バリアン「誘惑に負けると言うが、俺はダークルギエルのように闇の力を増大させてやったわけじゃないぞ?」
アーニャ「それは、あなたが」
バリアン「そうだ、そそのかした。単純な、言葉だけで。ウルトラマンと宇宙人の出現で、危機感は煽られていたはずだ。なのに、こんな簡単にな!」 ガンッ!
誘拐犯A「ぎゃぁぁぁ!」
蘭子「ひっ! う、腕が変な方向に……曲がって……」
バリアン「騙された、自業自得の野郎じゃないか?」
ゼロ「止めろ! そいつらに手を出すな!」
バリアン「ははっ! こんなクズどもを庇うのか? なら、もっとクズはどうだ!? そこの記者、俺はそいつにはなんも言ってないぜ?」
ゼロ「っ!!」
武内P(恐れていた事態が……)
卯月(人間による、心なき行い……)
蘭子(ゼロさん……)
バリアン「酷いと思わないか? お前は誰が見ても、町を守るように戦った! なのに、こいつは」
記者「ひぃぃ……」 ガクガク
バリアン「金の為に、自分の自己満足、虚栄心の為に! お前を記事にして、利用しようとしたんだぜ? その子たちの安全を無視してなぁ!」
記者「お、俺は記者だぞ!? スクープがあったらそれを撮る! そ、それの何が悪い!」
バリアン「黙れよ。ババルウ・ソード」 シャキ
記者「ひっ」
バリアン「くく、何処の星にもクズはいるもんだな。俺の親父のようなクズ、こいつみたいなクズ」
卯月「バルキー星人ハルキさんが言ってました! 過去は関係ないと! まだ、やり直せますよ!」
蘭子「そ、そうですよ! まだ酌量の余地が……」
バリアン「度重なるご忠告、ありがとう。島村卯月ちゃん、神崎蘭子ちゃん。君達のような人間なら、『あの方』もお許しになるだろう」
ジェイス(バリアンの主……何者だ? 無暗な殺生を好まないと言うのか?)
バリアン「なぁ、多田李衣菜ちゃん? ムカつくよなぁ? 悲しいよなぁ? ゼロはこの地球の為に、一生懸命やってるのになぁ?」
李衣菜「うっ……」 ズズ
ヒカル「まさか! そいつの言葉に耳を貸しちゃダメだ!」
ゴウキ(クソ、あんなクソ野郎でも、人質に取られちゃ迂闊に動けねぇ……)
バリアン「わかるだろ? こんなクズども、生かしておいちゃいけないんだ。でなきゃ、君みたいなまともな人間が、お友達のみくちゃんが犠牲になる」
李衣菜「みくちゃんが! うっ、あ、あぁ……」 ズズズズズ
みく「李衣菜ちゃん! ダメ!」
バリアン「そうなる前に……ふふ、こいつらは消えてもらわなきゃなぁ」 スゥ
ヒカル「っ! あれは、ダークスパーク!?」
ショウ「いや、チブルスパークだ!」
ジェイス「気を付けろ! 色が違う。恐らく、改良されている。李衣菜ちゃんの様子がおかしいのは、あれのせいか!」
ゼロ「バンデロの奴、あんなもんまで売ってやがったのか!!」
ジャンナイン「ゼロ、悪いが僕は二人を優先するぞ! 彼女達と約束した。僕が守ると」
バリアン「ロボットは融通が利かないな。なら、こっちだ」 シャキン
みく「ひっ!」
ジャンナイン「貴様っ!!」
バリアン「大人しくしててくれよ? 俺も前川みくちゃんを殺すのは、不本意なんでねぇ」
ヒカル「や、ヤバい! このままじゃ」
バリアン「さぁ……こいつで、ゼロの代わりに、君が人間の間違いを正すんだ」
李衣菜「……私が……ゼロの、代わりに……」
みく「李衣菜ちゃん! しっかりして!」
ゼロ「李衣菜!! 止めろ!!」
モンスライブ!! ロベルガー!!
ちょっと席外します
今日中に再開します
ご視聴あざっす……
今回はロックっぽい怪獣で選んだわけじゃなくて、ただ単に高スペックな怪獣で選んだだけなんですよ……
ズシーンッ!
円盤生物ロベルガー「……」
ジェイス「ま、まさかこんなことが……」
通行人A「怪獣だ! 怪獣が出たぞ!」
通行人B「キャー!!」
通行人C「う、ウルトラマン助けて!」
ロベルガー「……」 ギロ
記者&誘拐犯達「ひっ!!」
ロベルガー「ゴミ……掃除……」
バリアン「はははは!! さぁ、君がそいつらを殺したら、ゴミ掃除の代価にあのお方は君達に慈悲を与えてくれるぞ!」
卯月「ゼロさん! 変身を!」
ゼロ「ああ!」
ヒカル「俺達も行くぜ!」
ショウ「ウルトラマン三人を相手に、勝てると思うなよ!」
バリアン「李衣菜ちゃんの頑張り、邪魔しちゃダメだろうが? チブロイドオーブ! ゆけ、チブロイド! 町の人間を襲え」
チブロイド「……」 ザザ ※チブロイド 要するに、雑兵。ウルトラシリーズでは珍しいかも。
未央「な、なんか戦闘員みたいなのが……10体も!」
ゼロ「ちっ! 面倒なことを!! ヒカル! そっちは任せた!」
ヒカル「ショウ! ゴウキさん! ジェイスも手伝ってくれ!」 ダッ!
ショウ「クソ!!」 ダッ!
ゼロ「バリアン!!」
バリアン「そう睨むなよ。俺はお前らウルトラマンが裁けないクズを、代わりに裁いてやろうってだけだ」
卯月「だからって、関係ない人を巻き込むのは違います!!」
ゼロ「何が目的だ!?」
バリアン「言ってるだろ。『闇の王』を、あの方を蘇らせることだ。ま、李衣菜ちゃんにモンスライブしてもらったのは余興だがな」
みく「そ、そんな。余興だなんて……」
バリアン「安心しな。君達は殺すつもりはないからな。ま、精々頑張りな。偉大な父親を持つ、勇者ウルトラマンゼロ様」 シュン!
ゼロ「待て!」
卯月「ゼロさん! ここは、李衣菜ちゃんを!」
ゼロ「ああ、変身だ!」 ブゥン
みく「待って!」
卯月「みくちゃん?」
みく「みくに、みくに戦わせて! 李衣菜ちゃんを、取り戻したい!」
ゼロ「わかった。行くぜ、みく!」
みく「李衣菜ちゃん、待ってて! デュワッ!」 ドゥゥゥン、シャキン、シャキン
卯月「私も、黙って見てられません! 島村卯月、頑張って戦います! ジャンナインさん!」
ジャンナイン「よし、僕に乗れ」
ウルトラマンゼロ「シュワッ!!」
ジャンナイン「ジャンファイト!」
ロベルガー「……」 ブゥン
記者「ひっ! 踏み潰す気か!?」
卯月「李衣菜ちゃんごめんなさい!」 ドン!
ロベルガー「っ!?」 グラッ!
誘拐犯A「た、助かった……」
ゼロ「……お前ら、失せろ。二度と俺の視界にはいるんじゃねぇ!!」
卯月「島村卯月、物凄く! 怒ってます!!」
みく「警察に自首するにゃ!!」
誘拐犯B[は、はいぃぃぃ!」
誘拐犯C「ひ、ひぃぃぃ!!」
記者「へ、へへ(パシャパシャ、パシャ!)。 お、俺のスクープだ! どうせ、奴らが勝手に助ける!」
記者「俺は別に、罪になんか、他の奴が求めてるんだ! スクープを!」
未央「あいつ! まだ……!!」
武内P「……おっと、失礼」
ガシャンッ!
記者「お、俺のカメラが……何しやがる!!」
武内P「運がないですね。飛んできた石に、カメラが当たるなんて」
記者「はぁ!? テメーが今」
未央「いや~、運がないですね~。石に当たっちゃうなんて~(棒読み)」
凛「ホント。顔面に当ててやればよかっ……ウ、ウウン! カメラが壊れるなんて」
記者「て、テメーら……! 覚悟しろよ! 器物損壊だからな!」
武内P「覚悟するのは、あなたの方です。こちらにはあなたがうちの女子寮に侵入しようとしたデータが、残っています」
記者「なっ! な、なんで……」
アーニャ「仮にも、アイドルの寮、です。防犯カメラくらい、あります」
蘭子「闇夜にて、欺かれたか?(ジャンナインさんの録画データもありますし)」
武内P「この異常な状況下を利用した強行的な取材も、当プロダクションは許しません。お覚悟を」
記者「そ、そんな……」 ガク
凛「プロデューサー! いくらなんでも、ちょっと危ない橋だったんじゃない?」
未央「けどさ、私らでもこれくらいしないと」
武内P「……人間の不始末は、人間がつけねば……。彼に、申し訳ありません」
アーニャ「ゼロ……」
蘭子「お願い、李衣菜ちゃんを……」
ゼロ「フルムーンウェーブで李衣菜を救出するぞ!」
みく「わかったにゃ!」
卯月「ジャンナインさん、援護しましょう! 私、縁日では射的で当てるのだけは得意でしたから!」
ジャンナイン「わかった、期待しよう」
バリアン『はは! そうつまらないこと言うなよ? もっと盛り上がろうぜ!』
卯月「空から何か……」
みく「あれは……」
武内P「キングジョーブラック!? しかも、二体!!」
キングジョーブラック1号「……」
キングジョ-ブラック2号「……」
バリアン『火星に隠してあったこいつには、気付かなかったか? バンデロからの最後の買い物、ベクターからのお届け物だ!』
みく「李衣菜ちゃん! 李衣菜ちゃん!!」
ロベルガー「……ゼロの、かわり」
ジャンナイン「李衣菜、目を覚ませ!! 君達の快進撃は、今日から始まるんだろう!?」
ゼロ「李衣菜ー!!」
キングジョーブラック1号「……」 ジャキン パァン!
ゼロ「ウルトラゼロディフェンサー!」
卯月「あわわわわ! こ、これじゃ、町を庇いながら戦うだけで精一杯ですよ!」
凛「なんなの! あの黒いロボット! 確か、セブンの怪獣だよね!?」
未央「それの強化型だよ!」
武内P「元々強力な兵器なのに、それが2体も……」
アーニャ「ゼロ! 負けないで、ください!」
蘭子「光の戦士……! うぅ、私も、私も変身して戦えればいいのに……。魔王だなんていっても、結局は無力な人間……」
卯月「ジャンナインさん、何か良いアイディアはありませんか?」
ジャンナイン「町への被害を考慮しなければ問題ないが、現状では難しい。ぐっ!」
卯月「きゃっ」
ジャンナイン「優先的に町を狙っているな」
キングジョーブラック1号&2号「……」 ババババババババ!!
ゼロ「くそ! ペダニウムランチャーの連射で力推しか! とにかく、キングジョーを片付けないとまずい!」
卯月「でも、そしたらロベルガーが!」
ロベルガー「……代わりに、人間を、掃除……」
みく「……この、にわかロックーーーーー!!!!!」
ロベルガー「……」 ピタッ
卯月「止まりました、ね……」
ゼロ「あ、あぁ……」
みく「ギターも弾けない癖に、ロックを語るな! ロックの意味も分からないのに、ロックを語るな!」
みく「目玉焼きにはソースでしょ!? なんで醤油かけるの!? 使わないのに大量のヘッドフォンなんか持って!!」
みく「意外とミーハーな癖に!! ロックを言い訳に使う癖に!! なのに、なのに!」
みく「なんでそんな、人間の悪事に責任感じてるにゃ……」 ポロポロ
みく「みく達、始まったばっかりなのにゃぁ……」
ロベルガー「……、……みく」
ヒカル「ようやく片付いた! 行くぜ、ショウ!」
ショウ「おう!!」
ゴウキ「頼むぜ! 俺達の世界のウルトラマン!」
ヒカル「李衣菜ちゃん、今助けてやるぜ! ギンガー!」
ウルトライブ! ウルトラマン、ギンガ!
ウルトラマンギンガ「シャウナッ!!」
ショウ「いくぜ、ヒクトリー!!」
ウルトライブ! ウルトラマン、ビクトリー!
ウルトラマンビクトリー「シュワッチ!!」
武内P「あれが、ウルトラマンギンガ」
凛「ウルトラマンビクトリー……」
未央「二人とも、格好良い~……」
アーニャ「光り輝く戦士と」
蘭子「黒の戦士……」
ゼロ「ヒカル、ショウ!」
ギンガ(ヒカル)「待たせたな! キングジョーは俺達が相手をするぜ!」
ビクトリー(ショウ)「お前は李衣菜を! キングジョーには、キングジョーだ!」
ウルトランス! キングジョー! ランチャー!!
ビクトリー「おりゃぁぁ!!」 バババババ!!!
キングジョーブラック2号「っ!?!!??」
未央「右手がキングジョーと同じ武器に!」
武内P「あれが、ウルトランス!」
ギンガ「一気に行くぜ! ギンガサンダーボルト!!」 バチバチバチ! ババババ!!
キングジョーブラック1号「っ!!!!」
ギンガ「まだまだ行くぜ! ギンガファイヤーボール!!」 ボッ! ボボボボボッ!!
キングジョーブラック1号「っ! っ!!!」
アーニャ「電撃を、出しました!」
蘭子「炎まで!」
凛「クリスタルも輝いて……。あれが、未来から来た戦士」
キングジョーブラック1号&2号「……」 ババッ!
ギンガ「分離した!?」
ビクトリー「こいつら、こんな能力もあったのか……!」
卯月「分離しました! けど、無駄です! こちらには軌道を変えられる」
ジャンナイン「ジャンフラッシャー!!」
キングジョ-ブラック1号&2号「っ!??!?」 ガシャァーン
卯月「撃墜です!」
ジャンナイン(卯月が狙うと、何故か命中率が一割上昇するな)
卯月「みくちゃんと李衣菜ちゃんの邪魔をするなんて!」
ジャンナイン「兄さん風に言うなら、万死に値する!」
ギンガ「すげぇ、卯月ちゃんやるぅ。友也よりジャンナインの扱い、上手いんじゃねぇのか?」
卯月「えへへ~。ジャンナインさんには何度か乗せてもらいましたから!」
ビクトリー「畳みかけるぞ! ビクトリウムスラッシュ!」
ギンガ「連続攻撃だ! ギンガスラッシュ!!」
キングジョ-ブラック1号&2号「っ!??!?」 ガシャァーン
ロベルガー「……みく」
みく「李衣菜ちゃん! 行こう! みんなが、みく達をお祝いしてくれるんだって!」
ゼロ「お前が悩む必要なんてないんだ! さぁ、帰ろうぜ!」
みく「ゼロにゃん!」
ルナミラクルゼロ「フルムーンウェーブ」 シュン、シュン、シュンシュンシュン!
ロベルガー「人間の……みく? かわ……り? 私……」
李衣菜「うっ……。わ、私」
みく「李衣菜ちゃん!」
ルナミラクルゼロ「危ないから、俺の中に。みくと一緒にいるんだ」
李衣菜「ごめん……。ごめんね、みくちゃん、ゼロ……!」
みく「いいよ! いいから! 全部、李衣菜ちゃんのせいじゃないから……!!」
ルナミラクルゼロ「さてと、ロベルガーはスパークドールズに戻らなかったか。なら、決めるぜ。熱く、クールにな!!」
李衣菜「うん! COOLに燃えるよ!」
李衣菜「ルナミラクルゼロスラッガー!!」
ロベルガー「っ!?!???」 ドスドスドスドス!
ゼロ「そして!!」
みく「ワイドゼロショット!!」 ビー!!
ロベルガー「っ!!!!」
卯月「私達も!」
ジャンナイン「ジャンバスター!!」
ギンガ「これで決めるぜ! ギンガクロスシュート!!」 ガシッ! ビィィィ!!
ビクトリー「ビクトリウムシュート!!」 ビィィィ!!
キングジョーブラック1号&2号「っ!!!?????!?!?!?」
ロベルガー「……」 バタン
キングジョーブラック1号&2号「……」 ガシャーン
ドゴゴゴゴ、ドゴーン!!
未央「やったぁ! 李衣菜ちゃんも助けて、完全勝利!」
蘭子「さすが我が友!」
アーニャ「ギンガ、ビクトリー、ありがとうございます」
凛「ジャンナインと卯月もね」
武内P「ありがとう、ウルトラマンゼロ……!」
バリアン「やれやれ。キングジョーブラックまですぐスクラップか。高い金が台無しだが……これで、全てのデータは整った」
バリアン「もうすぐ、もうすぐだ! あの方が、蘇る! あの娘を依代に、この世界に!」
バリアン「俺を認めてくださった、あの方が!!」
バリアン「ウルトラマンゼロ……! お前は目撃する。最強の闇の戦士が、降臨する様を!」
バリアン「ふふ、はははははは!!!」
???(そして、その時にこそ、この俺が復活する……!!)
???(精一杯踊れ、憐れな道化師よ。俺の為に……!!)
ギンガ「ゼロ、悪いな。本当は一緒に残って戦ってやりたいんだけど」
ビクトリー「俺達の地球のこともある。エースの連絡が来るはずだからな」
ゼロ「気にするな! あそこは、お前らの地球でしょ」
ギンガ「俺達が守らなくてどうする! だな」
ビクトリー「お前は俺達の危機に駆け付けてくれた。お前の危機には、いつでも呼んでくれ。いつでも、駆けつける」
ウルティメイトゼロ「ありがとよ! ウルティメイトイージス! さ、お前達の世界への扉は開いたぜ」
卯月「今日はありがとうございました! また、会いましょう!」
みく「二人とも、本当にありがとなのにゃ!」
李衣菜「迷惑かけて、ごめんなさい!」
ジャンナイン「ギンガ、ビクトリー、君達に出会えてよかった。友也とやらにも、よろしく伝えてくれ」
ギンガ「卯月ちゃん、またな! ジャンナイン、俺も会えてよかったぜ!」
ビクトリー「みく、李衣菜。二人の活躍、別の世界から応援してるぜ!」
ゴウキ・ジェイス「うわぁぁぁぁん! 卯月ちゃぁぁぁん! シンデレラガールズのみんなぁぁぁぁ!!」
ビクトリー「置いてった方がいいのか……?」
ギンガ「ま、まぁまぁ! 声優さんじゃない、本人達のサインなんだから」
ゼロ「じゃあな!」
『シュワッチ!』
後日 346プロ
『再び、ウルトラマンが現れました。新たに表れたウルトラマンも、見たことのないウルトラマンです!』
『そして、彼らに味方するロボット。彼らの活躍により出現した怪獣、兵器は倒されました』
『政府は未だに対応を決めかねているようですが、彼らが善意の来訪者であることは間違いなさそうです』
『本日は特別ゲストといたしまして、ウルトラマンに詳しいアイドル、南条光さんにお越しいただきました』
南条光『はい! 最終回にワンシーン写っていた南条光です!』
アーニャ「他プロジェクトの、光、です」
みく「同じ寮に住んでるけど、物凄いヒーロー大好きっ子にゃ。部屋の中、フィギュアだらけにゃ」
光『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ウルトラマン、なんでアタシのとこにこないんだよぉぉぉ!!!!』
ゼロ(in蘭子)「っ!???」
卯月「え、えっと……」
光『ウルトラマンンンンンンンンンッッッ!!!!!! アダジのトコにきてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!』
蘭子「ひぃっ! 激しき雄叫び!」
『ひっ! え、え~、南条さんが発作を起こされているようなので、先に次のニュースをお伝えします』
ゼロ「きょ、強烈な子だな……」
凛「う、うん……。ゼロ、社内でも気を付けた方が良さそうだね……」
『強引な取材を行っていた自称ジャーナリストのヒルカワ容疑者が逮捕されました。346プロダクションの女子寮に不法侵入し……』
未央「あの人、名前もまんまヒルカワだったんだね~」
武内P「まさか、そこまで一緒だとは」
みく「反省してくれればいいんだけど……」
李衣菜「うん……」
ジャンナイン「その可能性は非常に低い」
ゼロ「おい、ジャンナイン!」
ジャンナイン「だが、有機生命体は不思議な力を持つ。……いつの日か、李衣菜の想いが届くかもしれない」
李衣菜「……うん!」
みく「まったく、李衣菜ちゃんは気にし過ぎにゃ! ミーハーの癖に~」
李衣菜「何をー!? ていうかみく、あの時私のことをにわかロックって言ったな!?」
みく「間違ってるのかにゃ~?」
李衣菜「ムキー!!」
ゼロ(そんなミーハーな李衣菜だからこそ、敏感に俺の想いを受け止めてくれたのかもな)
蘭子(きっと、そうです。……わ、私だって、心配したんですからね?)
ゼロ(わかってるさ。ありがとな、蘭子)
蘭子(えへへ……)
卯月(私もいつも、心配してますからね!)
ゼロ(うぉ!? 卯月、遂にテレパシーの会話に割り込めるようになったか……)
蘭子(私もできますけどね)
ゼロ(っ!??)
みく「も~、解散にゃ!」
李衣菜「解散だ!」
未央「さっそく出たね~。解散芸」
ジャンナイン「なるほど。地球の芸人と呼ばれる種族と同じ、高度な笑いを引き出す芸だったのか」
みく・李衣菜「誰が芸人だ(にゃ)!」
卯月「ふふ、息ぴったりですね」
ゼロ「ま、喧嘩するほど仲が良いってことか」
ジャンナイン「兄さんとグレンのような関係だ」
ゼロ「ふっ、そうだな!」
ゼロ「アスタリスク、小さな星! これからもっと、大きく輝いていこうぜ!」
ジャンナイン「小さな星の君達だが、鋼のような強い意志が宿っている」
みく「任せるにゃ! お客さんのアンコールはいつも秒読み、ステージがみく達を呼んでるのにゃ!」
李衣菜「夢と奇跡が光って! 私達なら手を伸ばせばもっと高く、進めるよね!!」
ゼロ「やがて語り継ぐ伝説にだって!!」
アスタリスク『届いて見せるさ(にゃ)!』
おしまい
お付き合い、ありがとうございましたでごぜーます……
今回は意外と長くなって申し訳ねーです……。
残すところ、あと3話以内で完結するかと思います……
今週からデレマスのない日々が始まる……
ゼロでも、エックスでもいい……頼むから、デレマスの次元に俺を連れて行ってくれ……
辛い現実に帰ります。探さないでください……
このSSまとめへのコメント
乙です
いつもいつもとても楽しみにしています!!
黒幕の正体も気になりますけど、ゼロも遂に醜い人間の本性を見てしまいましたか……
それでも、ゼロは人を信じて戦ってくれるかな?
黒幕ってもしかして……別次元のベリアル? なわけないかw