貴音「響の誕生日を祝い損ねました……」 (19)

注意
・微百合
・微暴力

以上、よろしければお付き合い下さい

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貴音「死にたい……」ズーン

春香「そ、そんなに落ち込まなくても」

伊織「そうよ。仕事があったんだからしょうがないじゃない」

貴音「私の響への想いは仕事ごときで遮られるものではない、そう信じておりました。それが蓋を開けてみればこの有様……真、不甲斐ないことです」

美希「まぁまぁ。落ち着いて響の誕生日パーティを録画したこのビデオでも見るの」

貴音「これは……響、幸せそうに微笑んでいますね」

春香「ほら、響ちゃんも気にしてないみたいですし!」

貴音「私などいなくても……響は幸せということですか」ズーン

伊織「あー、これアレね。何言ってもネガティブに受け取っちゃう状態ね」

美希「でも貴音、プレゼントはミキに預けてたじゃん」

貴音「そうでした! 響は私の贈り物、喜んでくれたのでしょうか?」

美希「あー……うーん」

春香「あれはちょっと……」

伊織「喜ぶのは貴音くらいじゃないの? インスタントラーメンの山とか」

貴音「奮発してみました」フンス

美希「響、一生懸命喜ぶフリしてたけど、顔がすっごい引きつってたの」

春香「そもそもなんであんなに?」

貴音「いえ、やはり大切な人に贈るものといえば、給料三ヶ月分の物かと」

伊織「あんた自分の給料いくらか解った上で言ってんの?」

貴音「およそ○×万円です」

伊織「その三ヶ月分って、明らかに百万超えるじゃない」

貴音「ですから……」



貴音「奮発してみました」フンス

美希「何なのなの」

春香「どうせ三ヶ月分なら、指輪とか贈れば良かったのに」

貴音「ゆ、指輪だなどと//// そんな大それた物///」

伊織「乙女か! ……いや、乙女か」

美希「そんなに好きなら、さっさとガッとやってチュッと吸ってハーンすれば良いのに」

貴音「す、好きちゃうし! ただの親友やし!」

春香「貴音さん落ち着いて。凄い面白いことになってる」

伊織「ファンが見たら卒倒するわね……」

貴音「そんな親友の生まれた日すら祝わない不義理なアイドル……どうぞこのごみ虫が如き私を存分に詰って下さい……」

美希「また落ち込んじゃったの」

伊織「もー、いちいちそんな事で落ち込むんじゃないわよ!」

貴音「そんな、事?」ギラリ

伊織「ひっ!?」

美希「あ、ミキちょっとトイレ」

春香「私も」

伊織「ちょっ、アンタ達置いてくんじゃ」

ガシッ

伊織「……」

貴音「響の誕生日を、そんな事?」ゴゴゴゴゴ

伊織「いや、そう言う意味じゃなくて」

貴音「この……凸助がぁあああああああああああああっ!!!」ゴシゴシゴシゴシ

伊織「いゃぁああああああああああっ!! おでこ削らないでぇえええええええええっ!!」

春香「うわぁぁ痛そぅぅ」

美希「デコちゃんのデコちゃんがピカピカピカリンじゃんけんぽんなの」

伊織「アンタ達ぃいいいいいいいいっ!!! 見てないで助けなさぁああああああばばばばばばbbbb!!!」

春香「はいはい。ほら貴音さん。伊織も十分反省して、今後響ちゃんちに一日三度礼拝するって言ってるから」

貴音「……ふむ、ならば許して差し上げましょう」

伊織「ちょっと、何勝手に決めてn」

貴音「」ギロ

伊織「よし、今から1回目いくわよー!」

美希「デコちゃん哀れなの」

春香「で、落ち着きましたか?」

貴音「ええ、少しは。お騒がせしてすみません」

伊織「全くよ」

美希「でもでも、結局悩んでてもしかたないって思うな」

春香「そうですよ! 今年の誕生日を祝えなかったなら、来年2倍お祝いしてあげましょうよ!」

貴音「なるほど……そうですね、春香の言うとおりです」

伊織「にひひ、春香も偶には良いこと言うわね」

美希「流石デコちゃん、ドゲサしながらでも偉そーなの」

伊織「やかましい!」

貴音「そうと決まれば、私は響の誕生日ぷれぜんとを調達しに行って参ります!」

春香「えっ!?」

美希「貴音、響の次の誕生日まで後1年もあるの」

貴音「違いますよ、美希。後一年『しか』ないのです。いざ、究極のぷれぜんとを求めて!」

美希「貴音のプレゼント探しはこれからなの!」

春香「終わり!」

伊織「打ち切りみたいなオチね……」

おわり

以上です
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