道具屋「俺たちでも倒せるんじゃね?」(102)

勇者「それじゃ、いってきます!」

村人1「がんばれよーー!」

村人2「応援してるぞーー!」

勇者「はい!必ずや魔王を倒して平和な世界を取り戻します!」

ワーワーワー!

道具屋「今日は勇者様ご一行の出発式だっけか?」

妹「そーそー。勇者様大人気だね~」

道具屋「お前は見に行かないのか?」

妹「薬草しか買わない貧乏人に興味ないよ~」

道具屋「なんだか言葉にとげがあるなぁ」

道具屋「はぁ~・・・・暇だなあ」

妹「そうだねぇ・・・勇者さんたちがいないと薬草すら売れないよ~」

道具屋「んー・・・・毎度思うんだけどさ」

妹「なに~?」

道具屋「剣と盾、それに魔法で魔王を倒せるものなのかね?」

妹「倒せるんじゃない?急にどうしたの?」

道具屋「いやさ、毎年勇者様一行が魔王退治にいってるけど毎年行くって事は毎回負けてるってことじゃん?」

妹「ん~・・・それはそうだね」

道具屋「ってことは、今の装備じゃとてもじゃないけど倒しきれないってことじゃないか?」

妹「ん~・・・?」

妹「そういわれれば・・・・そうなのかな?」

道具屋「そう考えるとさ」

道具屋「俺たちなら倒せるんじゃないか?」

妹「なにを」

道具屋「魔王」

妹「はっ・・・」

道具屋「いやいや鼻で笑うことないだろ」

妹「そんなこといってもさぁ・・・私たちにはレベルの概念もないじゃない。いうなればレベル0よ0」

道具屋「そこらへんは王様と魔王退治の契約を結べばどうにかなるんじゃないか?」

妹「うーん?」

道具屋「しがない町の道具屋が魔王を倒したなんてなったら店も繁盛でガッポガッポじゃないか?」

妹「たしかに・・・いい見世物になるかも・・・」

道具屋「だろう?」

妹「でもさ?お兄ちゃんと私だけで行くの?」

道具屋「いやいや。相手が数で攻めてくるならこっちも数で押さないとな」

妹「具体的にはどうするの?」

道具屋「商工会のみんなに協力を仰ごう」

妹「集まるかしらね~・・・所詮ただの道具屋・・・ましてや一般人よ?」

道具屋「まぁ何とかなるんじゃないかな。とりあえず手紙を出そう」

妹「どれだけあつまるかしらね~・・・・」

~2週間後~

道具屋「おいおい!妹!」

妹「どうしたの~?」ガジガジ

道具屋「アイス食ってる場合じゃないぞ!見ろこれ!」

妹「手紙?誰から?」

道具屋「商工会のみんなから参加表明の手紙が帰ってきたんだよ!」

妹「マジで!?」

道具屋「まじまじ」

道具屋「すごいな・・・ぱっと見だけで100人近く集まったぞ」

妹「まぁ・・・道具屋も暇だもんね。冒険者がこなけりゃ」

道具屋「近々この町の酒場に集まることになってるんだ」

妹「へ~・・・・・あそこの酒場に100人も入るの?」

道具屋「いや。こっちの酒場に来るのはせいぜい30人くらいだ。残りのみんなは町を経由した際に戦線に参加してもらう」

妹「なるほどね~。それじゃあとりあえずは酒場での会合ね」

~1週間後in酒場~

ざわざわ~

妹「すごいわね。本当に来るとは思わなかったわ」

道具屋「こんだけ集まってくれるなんてな。うれしい限りだ」

?「お前がこの集まりの企画者か?」

道具屋「えっ?」

道具屋「はい。そうです。道具屋といいます。あなたは?」

?「俺は港町の武器屋の店主のマッチョっていうんだ。よろしくな!」ムキムキ

妹「すげー筋肉・・・ナイスマッチョ」

マッチョ「ありがとな!嬢ちゃん!」

道具屋「えー・・みなさん。本日は私めの提案に賛同し、また参加していただきありがとうございます」

道具屋「みなさんご存知のとおり、現在この世界は魔王の脅威に脅かされている状況にあります」

道具屋「この状況を打破するべく、われわれ商工会のメンバーで立ち上がろうというわけです!」

ワーワー

道具屋「われわれには勇者様一行と違い魔法の力も神様の加護もございません!」

道具屋「ですが!われわれには豊富な資産、アイテムの知識、武器防具の知識があります!」

道具屋「これは魔法の力にも神様の加護にも勝るとも劣らない能力であります!」

妹「演説おつかれ~」

道具屋「うん。あ、ひとつ言い忘れた」

道具屋「みなさーーーん!こちらにいらっしゃる前にレベル制限解除申し立てを行っていない方は私と一緒に王城までついてきてくださーい!」

~レベル制限解除後~

道具屋「ふぅ・・・これだけの人数だとさすがに時間がかかったなぁ」

?「そういう情報は先にもらえるとうれしかったわぁ」

道具屋「?あなたは?」

?「どうも。私は駄目魔女といいます。主に薬関係の商売をしています」

道具屋「魔女・・・というからには魔法を?!これは心強いですよ!」

駄目魔女「いえ・・・恥ずかしいんだけど・・」

道具屋「?」

駄目魔女「私魔法はぜんぜん使えないの・・・」

道具屋「へ?」

駄目魔女「薬学は得意なんだけど・・・魔法はからっきし、てんで駄目なのよ・・・」

道具屋「な、なるほど」

道具屋「ちなみにどのような薬を販売してるんですか?」

駄目魔女「ほれ薬・・・毒薬・・・痺れ薬・・・爆薬・・・」

道具屋「・・・ん?最後のって薬ですか?」

駄目魔女「薬ってつくんだからちゃんとしたおくすりよ」

道具屋「なるほど・・・・」

妹「お兄ちゃんこれ」パサッ

道具屋「ん?ああ、全員の名簿かこれはありがたい」

妹「出発前にざっと目をたおうしてたほうがいいんじゃない?」

道具屋「そうだな。少し目を当しておくか」

道具屋「それではみなさーん!出発しまーす!」

ワーワー!

妹「それじゃあしゅっぱーーつ!」

道具屋「お前が仕切るのかよ!」

道具屋「さてと・・・道中で全員の確認くらいはしておいたほうがいいな」

ペラッ

道具屋「・・・・・・・・・・」

マッチョ「ふむ・・・なかなかに多いな」

道具屋「あ、マッチョさん」

マッチョ「ん?今回は管理人も参加しているのか!」

道具屋「管理人・・?」

道具屋「管理人さんってどんな方なんですか?」

マッチョ「んー・・・簡単に言うと・・・んー・・・簡単に説明できないな」

道具屋「え?」

マッチョ「内緒だぞ?あいつは商人であり富豪の一人だ」

道具屋「富豪?」

マッチョ「やつの親の代に大きな戦争があってな、その際に武器やら火薬やらで巨万の富をきづきあげたのだ」

道具屋「へー・・・そんなものすごい方も参加してくれたんですか!」

マッチョ「ただなぁ・・・・」

道具屋「?」

マッチョ「あいつは・・・・なんというか馬鹿だからなぁ」

道具屋「へ?」

道具屋「馬鹿?」

マッチョ「鳶が鷹を生むの真逆だな。親も親で子に甘かったからな。わがままになるのも納得だ」

道具屋「はぁ」

マッチョ「まぁ、大きな戦力になることは間違いないからな」

道具屋「とりあえずは会ってから・・・ですね」

モブ商人「モンスターがでたぞーー!」

道具屋「おぉ・・・・いきなりドラゴンが・・・・」

妹「でっけ~!お兄ちゃんこいつ捕まえよっ!」

ドラゴン「ぐおおおおおおお!」

道具屋「つかまえ・・・・られるか?」

妹「しょうがない・・・これをあげてみよう」

妹「ほ~れ、お食べ~」ポイッ

ドラゴン「ぐあああああああああ!」パクッ

道具屋「なに食わせたんだ?」

妹「ん?爆弾石」

道具屋「ちょ!おまっ!」

ドラゴン「ぐあ!?ぎゃっ!?」

バゴーーーーー!

ビチャッビチャッ

マッチョ「血の雨が・・・・」

道具屋「えげつねぇ・・・」

妹「あーあ・・・ペットにしたかったのに・・・」

道具屋「なにこの子・・・怖い」

駄目魔女「一応この血は採集しておきましょ。のちのち薬を作れるかもしれないわ」

道具屋「とりあえず、あんだけの大型モンスターを倒したんだ。レベルが上がるかな?」

・・・・・・・・・・・・・・

道具屋「誰もレベルアップしない?」

マッチョ「それはそうだろう」

道具屋「マッチョさん。どういうことですか?」

マッチョ「どういうもなにも。30人もいるんだ。経験値も相当分割されてしまうだろ」

道具屋「あー・・・・・」

妹「お兄ちゃんお兄ちゃん!腹の中からなんか出てきた!」

道具屋「ちょ!絵的にアウトだから!グロいから!」

駄目魔女「これは・・・卵?」

マッチョ「ドラゴンの卵か」

モブ商人「これは結構な値になりますよ!」

妹「え~・・・売るんだったらペットにしようよ~」

道具屋「うーん・・・・」

マッチョ「まぁ倒したのは嬢ちゃんだしな。嬢ちゃんのすきにさせていいんじゃねーか?」

妹「さすがマッチョさん!話がわかる~」

道具屋「まぁ・・・・それもそうですね」

妹「やった~」

道具屋「とりあえずその血まみれの両手を洗ってこい」

マッチョ「お!見えたぞ!次の町だ!」

道具屋「やった!みなさーん!町が見えましたよー!」

マッチョ「さすがにみんなバテてるな」

道具屋「あはは。商人にスタミナを求めてもしょうがないですよ」

マッチョ「それもそうだな」

駄目魔女「そうそう」スィー

妹「おぉ~。お姉ちゃん箒でそら飛べるんだー。いいなぁ」

駄目魔女「そうでもないですよ?普通に歩くのよりちょっと疲れないくらいですし」

道具屋「そうなんですか?」

駄目魔女「はい。歩くと体力を使うのと同じで、空を飛ぶと魔力を使うので」

道具屋「魔力が切れるとどうなるんです?」

駄目魔女「うーん・・・たぶん倒れるんじゃないですか?」

道具屋「みなさーん!到着です。とりあえず今日は町の近くにテントを張りましょう」

道具屋「町の宿屋に泊まりたい方は宿屋をお借りしても結構です」

道具屋「俺はこっちのテントにいますんで何かありましたらお手数ですがこちらまでお願いします」

妹「え~・・・あたしもテントなの~?」

道具屋「あほ!ドラゴンの卵なんて担いだまま宿屋に泊まれるか!」

道具屋「とりあえずこの町の商人に会いにいってくる」

駄目魔女「あ、私もいきます」

道具屋「駄目魔女さん?」

駄目魔女「すこし薬について調べたいことがありまして」

道具屋「わかりました。途中まで一緒に行きましょう」

マッチョ「よいしょっと」グイッ

マッチョ「これで全部かな。ふぅ・・・・」

妹「ね~ね~マッチョさん。こいついつごろ生まれるかなぁ?」

マッチョ「んー・・・・まだ母親の腹ん中にいたんだ。当分生まれないだろうなぁ」

妹「早く生まれないかなぁ・・・」

道具屋「ここか。さて」

バゴオオオオ!

道具屋「うぉっ!?」

悪人「ひひぃぃぃぃい!」

?「今度きやがったら簀巻きにして沈めてやるぞこのやろー!!」

道具屋「・・・・・・・・・」

道具屋「・・あのー」

?「あぁ!?」

道具屋「えっと、商工会のものなんですけど」

?「あ?あぁ!なんだよ!お前早く言えよぉ!」

道具屋「は、はぁ」

?「立ち話もなんだ!まぁあがれよ!」

?「しかしお前さんも酔狂だねぇ。ただの商人が魔王を倒そうなんて」コポコポ

道具屋「はぁ。そうでしょうか?」

?「自覚がない時点で相当酔狂だよ。ほいお茶」

道具屋「あ、ありがとうございます。あの、お名前を伺っても?」

?「ん?俺か?俺は売人っていうんだ」

道具屋「売人さんですか。俺は道具屋って言います」

道具屋「この店ってなにを売ってるんですか?」

売人「あー・・・なんか敬語って嫌いなんだよね。普通にじゃべってくれていいぞ」

道具屋「それじゃあ。この店ってなにを売ってるの?」

売人「んー・・・あんまり大きい声じゃ言えないなぁ」

売人「表向きにはまぁ薬屋かな」

道具屋「表向き?」

売人「あぁ。ウチの売りもんは認可されてないもんが多いからな」

道具屋「マジですか・・・」

売人「マジマジ」

道具屋「えっと、それで話は変わるんだけど、売人さんも俺たちの仲間に加わってくれるんだよね?」

売人「ん?ああ。もちろん。そっか。それじゃあそろそろ準備するか」

道具屋「俺たちは町の手前にいるんで。準備ができたらそっちまできてくれ」

駄目魔女「・・・・・・・・・」

駄目魔女(ドラゴンの血・・・・ど・・・ど)

駄目魔女(・・・・あ、あった。)

駄目魔女「ふむ・・・・ふむ・・・・」

バサバサ

駄目魔女「あふっ・・・」

本屋「立ち読み禁止!」

モブ商人1「さてと、とりあえず今日はこのくらいでいいか」

モブ商人2「30人分ってなるとさすがに多いな」

モブ商人3「まぁこの人数だから買出しは楽ですけどね」

料理屋「さぁさぁ!皆さん!早く戻って晩御飯の準備をしましょー!」

モブ一同「おぉー!」

マッチョ「おーい。嬢ちゃんよぉー。俺はちょっとその辺をうろうろしてくっからなー!」

妹「は~い」

マッチョ「さーて・・・・」バキバキ

マッチョ「それじゃあなー」

妹「・・・・・お前まだ生まれないのかよー」ポンポン

~夜~

ドンチャンドンチャン

料理屋「さー!どんどんたべてくださぁーい!」

妹「料理屋ちゃんの料理おいし~」

道具屋「ほんとうだ!料理屋ちゃんお店開けるよコレ!」

料理屋「いやいや。お店開いてたんですって!」

マッチョ「おぉー!みんな楽しそうにやってるな!」

妹「あ、マッチョさんおかえり~」

道具屋「おかえりなさいマッチョさ・・・・ん?」

マッチョ「ん?どうした?」

道具屋「その袋は何ですか?」

マッチョ「あぁこれか?」

マッチョ「そこらへんで魔物と戦ってきてな。その戦利品だ」

道具屋「戦利品・・・ってマッチョさん?!レベルかなり上がってませんか!?」

マッチョ「あぁ。気がついたら金属製の魔物に囲まれていてな。気がついたら八つ裂きにしていた」

道具屋「・・・・あんた本当に商人ですか?」

売人「よー!道具屋ー!」

道具屋「おっ!売人さん!準備は終わったの?」

売人「おう!」

道具屋「みなさーん!きいてくださーい!」

道具屋「戦線に参加してくれる売人さんでーす!」

ヨロシクナー!ワー!

売人「よっし!ほれ!仲間入りの記念だ!一本いっとくか?」

道具屋「一本・・・ってこれって・・・!」

妹「一本いっとく~!」

売人「バカヤロー!女がヤクなんかに手ぇだすんじゃねぇ!」

道具屋「いやいや・・・男も駄目だろ!」

売人「おぉ~!兄ちゃんガタイいいねぇ!」

マッチョ「お?ありがとうよ!」

売人「おっ!そっちの姉ちゃんはいい体してんなぁ!うっひっひ!」

駄目魔女「あっはは・・・」

売人「それそれ!みんな飲めー!!」

ウォオオオオ!

道具屋「なんという適応力・・・・」

~翌朝~

道具屋「さて・・・片付けも終わったところで」

道具屋「みなさーん!次の町に向けて出発しまーす!」

道具屋「次の町では・・えっと・・・20人ほどの方々が戦線に参加します!」

道具屋「がんばっていきましょー!」

ワーワー!

~一方その頃~

勇者「やった!鋼の剣だ!」

魔法使い「これで戦闘が一気に楽になりますね!」

僧侶「さぁ次に進みましょう!」

女戦士「そーだな」

勇者 lv24
魔法使い lv22
僧侶 lv19
女戦士 lv20

妹「んー・・・・」

道具屋「ん?どうした?」

妹「なんだかこいつ・・・動いてるような?」

マッチョ「ん?昨日の卵か」

妹「もう孵るのかな?」

道具屋「いくらなんでも早すぎるんじゃないか?」

駄目魔女「あ、あの売人さん?」

売人「ん?おぉ~駄目魔女ちゃん。どったの?」

駄目魔女「いえ、売人さんも薬屋だと聞きまして」

売人「ん?あー・・・一応薬屋っちゃ薬屋だけど駄目魔女ちゃんのいうような薬屋じゃないと思うぜ?」

駄目魔女「そ、そうなんですか?」

売人「俺が売ってるのは「くすり」じゃなくて「ヤク」だからな。まぁあんま詳しいことはいえないけどね」

駄目魔女「ヤク?毒薬とかの一種ですか?」

売人「まぁ・・毒といえば毒になるのかな?」

駄目魔女「あの、私にも精製法を教えていただけませんか?」

売人「駄目だ。女がヤクに手ぇなんか出すもんじゃねぇ!」

道具屋「いや、だから男も駄目だって」

道具屋「それにしてもマッチョさんもレベルあがりましたねー・・・もうlv33ですか」

マッチョ「ん?あぁ。昨日の金属たちに感謝だな」

道具屋「なにか技とか覚えなかったんですか?」

マッチョ「まぁわれわれは商人だからな。レベルが上がっても覚えられる技がないんだよ」

道具屋「なんだか残念なシステムですね・・・」

マッチョ「そうだな。正直な話俺たちは自身の強さよりも持っている武器や火薬で勝負をつけにいくんだしな」

妹「ところでお兄ちゃん。次の町で仲間に加わるのはどんな人たちなの?」

道具屋「ん?んーっと・・・」ガサガサ

道具屋「えーっと・・・・菓子の店の人たち?」

マッチョ「・・・・・戦えるのか?」

道具屋「ど、どうなんでしょうね」

妹「お菓子・・!やった~」

料理屋「うーん。私もなんだか楽しみですぅ~」

モブ商人「モンスターがでたぞーー!」

すらいむ「ぴぎゃああああ!」

道具屋「あー・・・っと。どうします?」

妹「おぉ。お前仲間になるか?ほれほれ」

道具屋「爆弾石やめろ!」

マッチョ「しょうがないな。俺がその辺に捨ててきてやるよ」

道具屋「あ、お願いします」

マッチョ「・・・・」ムンズッ

すらいむ「ぴっ?!ぴぎゃあああああああ!」

マッチョ「ったく・・・うるせえなぁ」

すらいむ「ぴぎゃっ!ぴぎゃあああああああっ!!」

マッチョ「すこしは落ち着けって・・・・」

すらいむ「ぎゃあああああああああ!!」

マッチョ「・・・・・・・・」

マッチョ「・・・・・・・・」ポイッ

すらいむ「ぎゃっ!?」

ひゅーーーーーーーー・・・・

マッチョ「ふんっ・・・・ぬああああああ!」

ばごおおおおおおお!

ばちゅんっ!

妹「おぉぉ!ナイスキーーック!」

売人「すげぇな。人の蹴りってすらいむを粉々にできるレベルまで昇華できるのか」

道具屋「いつも思うけど、マッチョさんってほんとに商人なのかな」

売人「命をやり取りする死の商人なんじゃねーか?」

道具屋「もうあの人だけで魔王倒せるんじゃないかな?」

妹「すごいぞおっちゃあーーん!」

料理屋「お昼ですよーーー!」

ヤッター!

道具屋「今日のお昼はー・・・・なにこれ?」

料理屋「あ、そういう反応になりますよね?これはですね?東洋に昔から伝わる食べ物らしいです」

道具屋「へー。東洋かー」

料理屋「はい。前に海賊さんから教わったんです。食べてみてくださいな。きっと驚きますよ?」

妹「あむ・・・もぐもぐ・・・んっ?おぉ!なんか入ってる!」

売人「ほんとだ!・・・なんだこれ?」

料理人「えへへ。昨日煮ておいた豚肉を入れてみました。いかがですか?」

道具屋「うん。おいしいよこれ!」

マッチョ「片手で食えるのもいいな」

~その頃~

?「ひゃっひゃっひゃ~~!」

ボガーーン!ドゴーーン!

?「爽快じゃ爽快じゃ~!」

ドンッドンッ!バババッババババッバ!

?「イヤッホオオオオオオ!」

道具屋「いやー。モンスターが出ないと平和ですねー」

駄目魔女「そうですね~」

道具屋「それにしても・・さっきの話なんですけど、次の町で加わる方々はどんな人たちなんですかね」

マッチョ「菓子職人・・・まぁ世間で言うパティシエってやつか」

道具屋「戦えるんですかね?」

マッチョ「さぁな。そればっかりはいってみないことにはわからないな」

駄目魔女「あっ!皆さんアレじゃないですか?」

売人「ん~?なんだか・・・甘ったるい匂いがすんなぁ」

料理屋「はぁ~~♪ついにきましたよぉお菓子の国!お菓子の聖地へ!」

妹「なんかおなかすいてきたなぁ・・・・」

道具屋「それじゃあ、俺は菓子屋さん会ってきますんで各自、時間をつぶして置いてください」

料理屋「道具屋さん!私もついていってもいいですか!」ズイズイッ

道具屋「は、はい・・・」

道具屋「そ、それじゃあいってきます」

妹「なーんかおなかすいたなぁ」

売人「んー・・料理屋ちゃんもいっちまったしなぁ・・・何か食い物屋を探すか」

妹「おぉ!いいね!早速いこう売人ちゃん!」

売人「おう!」

駄目魔女「せ・・・せ・・製薬・・・・」

駄目魔女「・・・・・・・・・・・・」

駄目魔女「あ、あれ?ない?」

駄目魔女「・・・・・・・・・・・・」

道具屋「ここ・・・かな」

道具屋「・・・・・でっけえー・・・・」

料理屋「あー!あー!見てくださいよ道具屋さん!あれ!飴細工のドラゴンですよ!」

道具屋「うわー・・・すげぇ・・・」

料理屋「やっぱりここはお菓子の聖地なんですね~!やったぁ~!」

道具屋「と、とりあえず入ろうか」

カラ~ン

道具屋「こんにちはー」

?「は~い。いらーっしゃい」

道具屋「えっと・・・あなたが菓子屋さんですか?」

?「んー。そうだよーっと」

道具屋「俺は道具屋って言います」

菓子屋「あー。そか。もう来たのね」

菓子屋「あいよ。それじゃあ店の休業を城に報告してこないとな」

料理屋「うわぁ・・・すごいですぅ・・・」モキュモキュ

道具屋「えっ!?いつの間にケーキ食べてるの!」

菓子屋「あー、いいのいいの。ウチのお菓子食ってるやつを邪魔するのは無粋だよ道具屋さん」

道具屋「はぁ・・」

道具屋「そういえば20人ほどが加わると聞いていたんですが」

菓子屋「ん?あーもちろん。残り19人はちゃんといるぞ。おーい、おまえらー」

ダダダダダダッ

弟子一同「はいっ!」

道具屋「うわっ!」

菓子屋「なっ?ちょうど20人だ」

道具屋「た、たしかに。でも・・・」

菓子屋「ん?」

道具屋「この方も弟子の方なんですか?」

ガタイのいい弟子「・・・・・・」

菓子屋「もちろんだ。ウチはお菓子に情熱をかけられるなら誰でも採用だ」

道具屋「な、なるほど・・・」

道具屋「それじゃあ報告と準備が終わり次第、町の入り口付近に俺たちはいますので、そちらまでお願いしますね」

菓子屋「あいあ~い」

料理屋「はぁぁぁ~♪」

道具屋「よっこらしょっと。それじゃあまたあとで」

料理屋「ふぁぁ~♪」

道具屋「ほら、行きますよ料理屋さん」

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