レーベ「Dirndlが届いた日」【艦これ】 (28)

即興で書いたものです

――――――――――


執務室


提督「よーし、今日の執務も終わりだな」

大淀「提督、お疲れ様です」

提督「大淀もご苦労さん」

大淀「少し遅くなりましたが、これから間宮さんのお店に夕食を食べにいきますか?」

提督「そうしようか」


コンコンコン


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提督「遠征の報告かな? どうぞ」


ガチャ


ビスマルク「Guten abend.(グーテン アーベント)」

提督「こんばんはっと、こんな時間に何か用か?」

ビスマルク「大本営からレーベの限定艤装が届いたから、報告に来たわ」

提督「おお、ドイツ艦娘にもついに実装されたのか」

ビスマルク「ええ、既に着替えを済ませてそこに待機させてるわ。レーベ、入ってきて」

レーベ「う、うん……」トコトコ

提督「おお……」

大淀「あら、可愛らしいですね」ニコッ

ビスマルク「でしょう!? 浴衣じゃなくてDirndl(ディアンドル)を用意してくれるなんて、中々いいセンスをしているわよね!?」

提督「ディアンドル?」

レーベ「Dirndlは、Oktoberfest(オクトーバーフェスト)って言う、ミュンヘンのお祭りで着られている日本での浴衣みたいなものだよ。元々は作業着だったって話も聞いたことがあるけど」

提督「なるほど、ドイツ艦にはこっちの浴衣より母国のディアンドルを着せたいって思ってわざわざ作ったのか……やるなぁ」

ビスマルク「で、感想はないのかしら?」

提督「あ、ああ……とても、よく似合っていていいと思う」

レーベ「提督……Danke Schoen.」テレリ

提督「どういたしまして」

レーベ「……ふふっ」ニコッ



ビスマルク「……大淀、ちょっといいかしら?」

大淀「はい、なんでしょう?」

ビスマルク「ちょっと私に合わせてくれないかしら?」ヒソヒソ

大淀「えっと……もう少し具体的に話してくれませんか?」ヒソヒソ

ビスマルク「ちょっとレーベのために二人きりにさせてあげたいのよ、だから口裏合わせて部屋を出ましょうって話よ」ヒソヒソ

大淀「そういうことですか……分かりました」ヒソヒソ

ビスマルク「提督、ちょっと大淀と二人で話したいから、借りてくわね」

提督「そうか、まあ執務は終わってるから構わないよ」

ビスマルク「そう、じゃあ行くわよ、大淀」

大淀「申し訳ないですが、夕食のお約束は果たせそうに無いです……」

提督「まあ、用事があるなら仕方が無いさ。また今度にしよう」

大淀「はい。では失礼します」


ガチャ バタン


レーベ「……」

レーベ(ココからは、ボクが頑張らないと)

ちょっと出かけるので、残りは帰ってきたら書きます

レーベ「あの、提督。ビールを呑みたかったりしないかな?」

提督「そうだなー……最近あまり酒を呑んでないから、欲しいな」

レーベ「そう、じゃあ今から用意するね。艤装を呼び出して――はい」

提督「……艤装にビールがセットされてるとかいったいどういうことなんだ」

レーベ「ボクもびっくりしたよ。まさか主砲も魚雷も撤去されて、お菓子とビールがセットされてるなんてさ」

提督「……ま、それもオクトーバーフェストに合わせた大本営の遊び心なんだろうな。せっかくだから呑んでみよう」

レーベ「うん。はい、どうぞ」スッ

提督「ありがとう」ガシッ

レーベ「このBrezel(ブレーツェル)もおつまみ代わりに、どうぞ」コトッ

提督「おっ、ビールに良く合うと噂のやつか」

レーベ「うん、きっと気に入ると思うよ」

提督「そうか。じゃあレーベも椅子を持ってきて、ビールで乾杯といこうじゃないか」

レーベ「うん、ボクも艤装のビールの味は気になるから、呑もうかな。ちょっと待っててね」

提督(レーベは秘書艦の使っている椅子を運んで、艤装を取り外して置き、椅子に座る)

提督「じゃ、レーベの限定艤装の実装を祝して――乾杯!」

レーベ「乾杯!」

――――
――

提督「ビールもつまみも、中々おいしかったな」

レーベ「そうだね。ドイツで食べていたものとほとんど変わらなくてびっくりしたよ」

提督「良かったな、故郷の味が楽しめて」

レーベ「うん」

レーベ(このままじゃ、何も無いまま終わっちゃう……もっと頑張らないと)

レーベ「ねえ、提督」

提督「ん、どうした?」

レーベ「その……今のボクって……魅力的、かな?」

提督「……ああ、可愛いと思うぞ」

レーベ「本当に?」ジーッ

提督「何でそんな疑り深いんだ」

レーベ「だって、普段のボクはこの中性的な見た目とボクって言ってるせいか、勘違いされることが多くて……女の子なのに」

提督「あー……中性的な見た目のせいで、俺が男扱いしてるんじゃないかとか、魅力を感じないだとか思ってるんじゃないかって考えてたのか?」

レーベ「う、うん……」

提督「なら、その心配は無用だ。俺はそんなことを思ったことはないからな」

レーベ「……本当?」

提督「だから、疑わなくていいから、な?」

レーベ「……そっか。安心したよ」

提督「それなら良かった」

レーベ(これで、疑問は晴れたけど……もう少し頑張らないとね)

レーベ「……」ガタッ テクテク

提督「どうした?」

レーベ「えいっ」ギュッ

提督「おっと……なんだ、甘えたくなったか?」

レーベ「うん……」

提督「そうか……仕方ないな」ナデナデ

レーベ(提督に撫でられるの、気持ちいいかも……駆逐艦の何人かがよく撫でられたがってるのがよく分かるかも)

レーベ「提督は頭を撫でるのがうまいよね」

提督「そ、そうか?」

レーベ「うん。ずっと撫でられたいと思うくらい、夢中になってるよ」スリスリ

提督「ははは……そんなに長くは無理だなぁ」

レーベ(そう言いながらも、手を止めずに優しく撫で続けてくれる。嬉しいけど、ボクの目的はそうじゃなくて……)

レーベ「提督……ボク、酔っ払っちゃってちゃんと歩けそうにないんだけど……」モジモジ

提督「そうか、ならマックスを呼んで――」

レーベ「提督……それはどうかと思うよ?」ジトー

提督「……冗談だ、俺が部屋の前まで運んでやる」

レーベ「ありがとう、提督」ニコッ

提督「礼には及ばないさ。じゃ、小さいお姫様のエスコートでもしますかな」ヒョイッ

レーベ「小さいって一言がなければもっと良かったのに。まあ、いいけど……」ボソッ

――――――――――

提督「ここでいいよな?」

レーベ「うん、大丈夫だよ」

レーベ(提督が腰を下ろしたので、ボクは腕を離して降りた)

提督「じゃ、レーベも風呂入って寝ろよ」

レーベ「うん……あ、もう一つ、お願いがあるんだけど」

提督「ん? どうした?」

レーベ「えっと、ちょっと回りに聞かれたくないから小声で話したいんだ。少し頭を下げてくれると嬉しいんだけど」

提督「そうか、分かった」スッ





レーベ「あのね……んっ」チュッ

提督「!?」ドキッ

レーベ「えへへ……酔った勢いで、しちゃった」ニコッ

提督「……」

レーベ「ボクは着替えを取ってから入渠ドックに行くね」

提督「お、おう……」

レーベ「Gute Nache.」


ガチャ バタン


提督「……まったく、本心なのかどうか分からないことしやがって」

――――――――――

次の日


マックス「レーベ、起きなさいよ」ユサユサ

レーベ「お、起きるから大丈夫だよ……」

レーベ(ど、どうしよう……凄い恥ずかしくて顔を合わせることすら無理かも……)

今回の話はこれで終わりです

限定グラを見たら思いついたので書いてみました
ビス子に浴衣グラ実装したらあの提督と3人デートの話でも書こうと思っていたのは内緒です

ビス子やマックスにもディアンドル着てもらいたいですね
フミカネ先生、楽しみにしてます

では、HTML化依頼してきますね
読んで下さり、ありがとうございました

割と知らない人もいるのですね
運営twitterかまとめサイトで告知まとめられることあるのでたまにチェックするといいですよ
後は元招待だった場所を開けばtwitterのつぶやき見れるのでそこでチェックしてもいいですし

ちなみに、このSS自体の続きとかは考えてないです
あくまでいつも終わりと書いていたのを後書きの最初で書いただけなので

その代わりに、秋祭り三人の話は書いてるので待っててください

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