兵隊「ヒットラーをヒットラーえろー」 (16)
上官「お前カミカゼね」
兵隊「えっ」
上官「いや敵国の総統ネタにするならまだしもそれは許されないわ流石に」
兵隊「ちょっま」
上官「こいつ独房にぶち込んどけ」
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TV『こいつ独房にぶち込んどけ』
男「うん今日も…平和だな」
男「今日が発表日…大丈夫、あれだけ頑張ったんだ。きっと合格してる」
【合格発表掲示板】
男「…あった!あったぞ!…ついにやったんだ…合格したんだ!エリート校に!」
男「辛かった苦節十余年…ここまで長かったよ…男と言うだけで奴隷のように扱われ… 学校に行くだけでも大変だった…」
男「でもそれも今日までだ。今日からは僕も一人の学生として生きていけるんだ!」
人狼姉「おー!弟よ、受かってたみたいだな!」
吸血鬼姉「おめでとう」
男「狼姉にヴァ姉もわざわざ来てくれたんだ。こうして無事合格できたのも姉さんたちのおかげだよ。ほんとうにありがとう」
狼姉「ああ、流石にアイツは来れなかったが、おめでとうってさ」
男「まぁ理事長だし、そういう約束だったしね」
狼姉「あのヤロー死ぬほどグズりやがってメチャクチャ大変だったんだからな…」
ヴァ姉「ヤローではないけど」
狼姉「こんな時まで細けーこと言うなよなぁ、まったくよー」
犬後輩「せんぱーい!見たッスよ!おめでとうッス!」
男「犬後輩、わざわざ来てくれたんだ!ありがとう」
ヴァ姉「アレはなにかしら?」
狼姉「せめて人扱いをだな…」
犬後輩「あー、いや、私用もあったんッスけどね」
男「?」
男「ご親戚の方が?」
犬後輩「いえ、自分の」
男「ん?自分って…犬後輩の?え…受けたの?そもそも、犬後輩はまだ受験じゃ」
犬後輩「飛び級したッス」
男「」
狼姉「あらま」
ヴァ姉「…雌犬風情が」
男「あ、ああ、そういえば頭良かったよね、ものすごく」
犬後輩「ちなみに!自分も受かってたので、これからはずっと一緒ッスよ!」
男「」
ヴァ姉「聞捨てならない単語が聞こえたわね」
狼姉「おいおい、今日は抑えてやれ。オレたちからの入学祝ってことでさ」
ヴァ姉「」ギリ
ヴァ姉「」ツー
狼姉「そこまでか…」
男「…うん…まぁ喜ばしいことなんだけど…そうも簡単に…僕が青春を犠牲にして手に入れたものをこうもあっさり…」
犬後輩「んなッ!なんで涙目になってるッスか!?そんなにいやなんスか…?」
男「いや、そんなことないよ。うれしいさ。犬後輩は僕を対等に扱ってくれた唯一の友達だったからね」
犬後輩「ならよかったッス!これからもよろしくお願いします、ッス!」
男「こちらこそよろしくね」
ヴァ姉「社交辞令は済んだようだし、もう帰りましょう」
狼姉「おいおい大人げねーな…」
犬後輩「ほぁッ!?誰ッスか!?こちらのおねーさん方は!?」
男「ああ、この二人は」
ヴァ姉「この子の主人よ。それ以上私の所有物に近寄らないで」
犬後輩「」
男「ちょっ何を」
狼姉「何言ってんだお前は…」
ヴァ姉「何も間違いじゃない、弟は姉のもの、それが自然の摂理であり真理」
狼姉「お前いつもは冷めてる癖して稀にとんでもないこと言うよな」
狼姉「オレたちは両方こいつの姉だ、別に奴隷じゃないから安心しな」
男「的確な説明助かるよ…」
犬後輩「そうなんスか…心臓止まるかと思ったッス、いざというときは逃避行しようかと」
狼姉「あの一瞬でそこまで考えたのかよ…こいつも只者じゃねぇな」
ヴァ姉「夢物語ね。私から逃げ切るなんて不可能よ」
狼姉「なんでお前は張り合ってんだよ」
男「そしてなぜ当事者の僕がおいてけ堀くらってるの?」
狼姉「ああ、そうそう、本題忘れてた。これから家「ダメ」
狼姉「まだ何も「絶対にダメ」
狼姉「…」
ヴァ姉「…」
男「そういえば、家でお祝いしようかと思うんだけど犬後輩来てくれる?」
ヴァ姉「!」
狼姉「あ」
犬後輩「えッ!いいんスか!!」
男「もちろん「ダメ」だよ」
男「」
犬後輩「」
ヴァ姉「…」
狼姉「うぉい!?空気が凍りついちまったじゃねえか!」
狼姉「はぁ…実はもう準備してあるんだよ、今日はこっちに帰って来い」
男「あれ?そうなの?」
ヴァ姉「当然でしょう。約束は果たしたのだからもう別居の必要はないわ」
狼姉「別居て…まぁそういうことだ。実家からの方が近いんだし、それにアイツが…」
男「…あー」
犬後輩「あのぉ…話についていけなくて、端的に言っちゃうと寂しいッス。混ぜて欲しいッス」
狼姉「お、おお…素直だなお前。そういうの嫌いじゃないぞ」
ヴァ姉「雌犬には関係ないこと」
犬後輩「ヒドイッス…」
狼姉「お前は少し自重しろ」
男「言い過ぎだよヴァ姉」
ヴァ姉「…」
男「犬後輩は僕の唯一の友達なんだから」
犬後輩「セ、センパイ…!うれしいッス!一生ついていくッス!センパイ…いえ、アニキッ!わふっわふっ!」スリスリ
男「そんな大げさな、アハハ{良い話風にしようとしてるけど、他に友達居なかったの?〕ハグゥァッ!」
狼姉「オレでもスルーしたのにお前ってヤツわーッ!?」
犬後輩「アニキー!!」
男「良いんだ…狼姉さん…事実だし、でも一人は居たんだ…僕は、幸せ、だったよ…」
犬後輩「アニキッ!死んじゃいやッス!」
男「犬後輩……、僕と…ま…まともにしゃべってくれたのは…君だけだった……。き…君といたこの数年……わ…わるく…なかったよ……。留年…しない…ようにね…… 後……輩……」
犬後輩「うわああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
クスクス ナニアレ- ミチャイケマセン
狼姉「おい笑われてんぞ」
ヴァ姉「すぐに人工呼吸しなきゃ」
狼姉「お前も何言ってんだ!?」
ヴァ姉「気道確保」クイ
男「うぐッ」グン
ヴァ姉「大丈夫?すぐ楽にしてあげる」ムンズ
男「へぁ!?へぇふぁん?!あっへ!!ふぉーはんはから!!」
ヴァ姉「では頂きます」
狼姉「本音が出やがった!?」
犬後輩「衆人環視の中での羞恥プレイwith近親…薄い本が熱くなるッス!」
狼姉「お前も止めろよ!!」
秘書「君たちは何をしているんだい?」
狼姉「うぉおッ!唐突に出て来るなよ!」
秘書「酷い言い草だね。それよりヴァ姉君少しはしゃぎ過ぎじゃないかな?嫌がっているよ」グイ
男「ぅあ」ポスン
ヴァ姉「あなたの目は腐っているのね」グイッ
男「んぐっ」ムギュ
狼姉「断言!?おもちゃ取り合う子供かお前ら!」
犬後輩「おお…!クールビューティVSイケメン…まさかこんな奇跡の連続を間近で見られるとは…!人生捨てたもんじゃないッス!」
狼姉「そんな年じゃないだろ…と言うかアイツはイケメンじゃないぞ?」
犬後輩「んなッ!?あんな二次元からそのまま出てきたようなイケメンがイケメンじゃない…!?さすがはアネゴッス!」
狼姉「誰がアネゴか。いや、確かに美形だが、アイツ男じゃないぞ」
犬後輩「男装の麗人…!?そんなの、そんなのって…最高じゃないッスか!!」
狼姉「言うと思ったよ」
男「そろそろ助けて…」
秘書「安心して、僕がすぐに助けてあげるから。さぁ引きこもり君、嫌がっているのは分かっただろう。さっさとこちらに渡してくれないかな?」グイグイ
ヴァ姉「自覚がないの?これだから童貞は…磯臭いから近寄らないでくれる?」グイッ
秘書「ボクは女だ。ヒキニートと違って服もクリーニングに出しているしね」グイ-
ヴァ姉「毎度毎度イカ臭い服を預かる店員がかわいそうね。染みついた童貞臭がクリーニングごときで落ちるとでもおもうの?」グ゙グッ
秘書「相変わらず君の減らず口は一級品のようだね」スッ
ヴァ姉「あなたの語彙は貧困ね」バッ
秘書「フッまぁいいさ。君と言い争いをしに来たわけじゃない」
ヴァ姉「誰もあなたに用はないわ。早く土に還りなさい」ギュ
男「モガ…」ムギュ
犬後輩「心が軋むッス」
狼姉「奇遇だなオレもだ」
男「姉さん、少し言い過ぎじゃないかな?」ポン
ヴァ姉「…あいつが先に引きこもりって…」
男「それでも、さすがにあれは言い過ぎだよ。何故か僕も半泣きになったし」
ヴァ姉「……」
秘書「いや、いいんだよ。ボクが先に始めたのも事実だ。ごめん」
ヴァ姉「…ごめんなさい」
男「うん良かった、喧嘩するほど仲が良いって言うけど、親しき中にも礼儀ありとも言うし、気が置けない仲だからこそ言い過ぎに注意しなきゃね」ナデ
ヴァ姉「…ん」ニコ
犬後輩「お母さん…ッス」
狼姉「立派になったなぁ…」
秘書「…先に謝った僕にはしてくれないのかな?」
男「え、でも年上の女性にそん「その必要はない、右手が恋人なんだから恋人に撫でてもらえばいい。ついでに下半身でも慰めたら?」
秘書「ヒキニートの君と違ってボクは仕事が恋人だからね」
ヴァ姉「恋人がいるのに他の男に撫でてもらおうなんてとんだビッ○ね。そんなのだから童貞なんじゃない?」
秘書「童貞なのにビッ○?矛盾していないかな?とうとう現実と虚構の区別がつかなくなってしまったのかい?」
ヴァ姉「与えられた餌にはしたなく食い付く様はビッ○にしか見えないという意味だけど?」
男「まるで成長していない……!」
狼姉「だめっぽいなこりゃ」
犬後輩「だめっぽいッスね…」
【帰宅】
狼姉「で、結局用事って何だったんだ?」
秘書「おっと、ボクとしたことが忘れていたよ」
ヴァ姉「役立たず」ボソッ
秘書「理事長が倒れた」
男「」
狼姉「」
ヴァ姉「へぇ」
男「なにからなにまですみません…」
狼姉「世話かけてすまん…」
秘書「ふふっあれでも僕の雇い主なんでね」
ヴァ姉「私からも礼を言う。ありがとう」
秘書「…明日は嵐だな」
ヴァ姉「最低限の礼儀は通すわ。例え貴方でもね」
秘書「なんだ、『悪いな、このリムジンは四人乗りなんだ』とか言えない空気になってしまったね」
ヴァ姉「その時は私が運転するから安心してここに残りなさい。一人でね」
狼姉「やっぱり綺麗には終わらないな」
後輩「ッスねー」
男「姉さん…!」ウルッ
「「!?」」
後輩「え、理事長って、アニキたちの関係者なんスか!?」
男「あ、ああ、うん、僕らの姉さん…」
狼姉「精神年齢は一番低いがな…しかし、風邪もひかないバカのアイツが倒れるなんて…」
後輩「ええ!?ちょ、置いてけぼり感ハンパないッス!!何がどうなってるッスか!?」
男「そ、そうだね、姉さんの容態は?」
秘書「ああ、いや、たいしたことはないよ。禁断症状が出ただけだから」
男「え、まさか、姉さんが…!?そんな…」
狼姉「あいつが…」
秘書「やっと弟君が帰って来ると思ったら我慢できなくなってそのまま倒れた、っていう感じかな?」
男「うん、意味は分からなかったけど無事なのはよくわかったよ」
狼姉「驚いて損したわ…」
ヴァ姉「案の定ね」
後輩「なんかよくわからないけど、無事なら良かったッス」
秘書「うん、でも、できればすぐに帰ってきてほしいんだ。車はボクが用意したから」
男「なにからなにまですみません…」
狼姉「世話かけてすまん…」
秘書「ふふっ、あれでも僕の雇い主なんでね」
ヴァ姉「私からも礼を言う。ありがとう」
秘書「…明日は嵐だな」
ヴァ姉「最低限の礼儀は通すわ。例え貴方でもね」
秘書「なんだ、『悪いな、このリムジンは四人乗りなんだ』とか言えない空気になってしまったね」
ヴァ姉「その時は私が運転するから安心してここに残りなさい。一人でね」
狼姉「やっぱり綺麗には終わらないな」
後輩「ッスねー」
男「姉さん…!」ウルッ
「「!?」」
【玄関前】
男「ああ、久しぶりの我が家だ。懐かしいなぁ」
狼姉「あれから数年、ほんとに一度も顔出さなかったもんな。まぁそういう条件で受験できたわけだが」
後輩「やっぱりそういうことだったッスね」
狼姉「ああ。しかもただでさえ溺愛してたし、隠してすらなかったからなぁ。大変だったぁ…」ボンヤリ
ヴァ姉「終わったことよ」
狼姉「一番わりくったのオレなんだが…」
ヴァ姉「あなたは隠すのが上手かっただけ。でしょう?」
狼姉「…」
秘書「昔話もいいけど、そろそろ構えておいたほうが良いよ?特に弟君はね」
男「アハハ、いくら姉さんでもそんな」ガチャッ
理事姉「」コォォォォォ
男「……バーサーカー……だと……!?」
狼姉「倒れてねーじゃん」
ヴァ姉「いつもより元気ね」
後輩「理性はどこかに置き去りっぽいッスけどね」
男「ツッコミどころ違う。いや合ってるけど何か違う。というか冷静に見てないで助けてくださいおねがいします」ガシ
男「ぁっ」グイッ
理事姉「」ダキッ
男「」
理事姉「…おかえり…なさい」ポロ
男「…ただいま。姉さん」ポンポン
狼姉「良い話だなー」
ヴァ姉「ずるい」
秘書「うらやましい」
後輩「萌えー!ッス」
狼姉「イイハナシダッタノニナー」
「「「「「カンパーイッ」」」」」
理事姉「ひゃっほーう!ヤローどもぉ宴だぁー!」
後輩「イェーー!!」
狼姉「はしゃぎ過ぎだろ」
ヴァ姉「ヤローではないけど」
狼姉「冷め過ぎだろ」
秘書「弟君はもう飲める年だったよね?ボクがとっておきのお酒を御馳走しよう。さぁ寝室へ」クイッ
男「」
狼姉「酔い過ぎだろ!?アホか!?」
秘書「大丈夫、まだ飲んでないよ。飲酒運転はいけないことだからね。」
狼姉「なおさらタチ悪いわ!」
秘書「…ん?ここで飲んでしまえば今日は泊まるしか…」
ヴァ姉「明日って燃えるゴミの日だったかしら」
狼姉「お前ら何する気だよ…」
理事姉「いえー!狼ちゃんも弟くんものんでるー?しゅやくがしらふじゃーかっこつかないわよー」ガッシ
男「え、ちょ、うごっ」ガボッ
狼姉「あ」
理事姉「そらのめー」グイ
男「」ゴポポポポポポ
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