男「な、何とか火曜を倒した…」

男「このまま幻の週末を探すぞ！」

水曜「…それはどうかな？」

男「！、だ、誰だ！」

水曜「私の名は水曜、残酷なる水使い」

男「まさか…伝説の…」

水曜「ハハハ、ここで朽ち果ててもらうぞ！」ﾄﾞｶﾞｯ!

男「ぐはっ！」

男(クソッ…もう駄目だ…)

???「…なさい」

男(…え？)

???「…なさい」

???「立ちなさい」

???「希望を持ちなさい」

???「希望は人々の力、そして魂」

???「自分を信じるのです」

???「さすれば道は開けるでしょう」

男(信…じる…？)

男(そうだ、信じるんだ)

男(そうすれば道が…)

　ﾑｸﾘ

水曜「何…？立った…？」

男「俺は勝つ！」

男「勝って見せる！」　
　
　ｶｯ

　ﾄﾞｵｵｵｵｵｵﾝ！！！

水曜「な…何が…起こった…？」

水曜(おかしい…)

水曜(明らかに…強すぎる…)

水曜(ま、まさか…奴の加護が…！)

男「とどめだ！」

　ﾄﾞｶﾞｱｯ！

男「ふう…」

男(今…何が起こったんだろう…)

男(あいつは…誰だったんだろう)

木曜「随分とお悩みのようだねえ」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

男「！あいつは…！」

木曜「我が名は木曜、四天王の頂点にして冷酷なる精霊使い」

木曜(今のうちに…倒さないと…)

男「四天王…？」

男(おかしい…カレンダーという書物には五大帝王と書いていたはずだ)

木曜「君が来ないなら私から行くよっ！」ｼｭﾝ!

男「！消えた…！」

木曜「こっちだよ」ﾄﾞｶﾞｯ　ﾊﾞｷｲ！

男「ぎゃあああああああ!!!」

男(今度こそ…もう駄目だ…)

木曜「これでチェックメイトさ」ｼｭ

男(もう避ける力が…)

　ｶﾞｼｯ

???「もうやめなさい」

男「あいつは…」

男「あの時の…！」

木曜「…久しぶりだな、金曜」

金曜「ええ、久しぶりね」

木曜「こいつに入れ知恵したのはお前だな」

木曜「加護をかけたのも」

金曜「いかにも」

木曜「仲間を裏切って出て行って挙句の果てには我々の仕事の邪魔をするとは」

男(仲間…？)

男(裏切り…?)

男(どういう…ことだ…?)

金曜「裏切ったのはみんなの方よ」

金曜「使命と偽り、ただ痛めつけるのが真の目的ではない」

金曜「真面目に働く中で、職場、学校で仲間を作らせ」

金曜「週末の遊ぶ計画を立てさせたり」

金曜「週末の休息の有難さを教えるのが仕事じゃなかったの？」

木曜「…黙れ」

木曜「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！」ｼｭｯ

　ｷｲｲｲﾝ
　
　ﾄﾞｶﾞｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ!!!

金曜「…私は倒れない」

金曜「私の名は金曜、真の覇者にして不滅の輝きを持つ光魔術師」

金曜「覚悟しなさい」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

木曜(駄目だ…)

　ｷｲｲｲｲﾝ

木曜(勝てるわけが…)

　ｶｯ

　ｽﾞﾊﾞｱｱｱｱｱｱｱﾝ!!!

男「…」

金曜「さあ、向こうの神殿に行くのよ」

金曜「そこに幻の週末があるわ」

男「…俺は」

男「俺は結局自分の力では何ひとつ出来なかった」

男「俺に週末を手にする資格が…」

金曜「有るわよ」

男「え…？」

金曜「私の力のもとは信じる心」

金曜「貴方が信じてくれたからここまでの力が出せたのよ」

金曜「さあ、早く行きなさい」

男「…はい！」

男「やった…」

男「ついに…」

男「週末が…！」


　ｶﾞﾊﾞｯ

　ﾁｭﾝﾁｭﾝ

男「え…？

男「ゆ、夢？」

男「うわまだ水曜だよ…」

　いやなのは確かに嫌だけれど
　何とか信じて行こうと思った

金曜「…ﾌﾌｯ」ﾆｺｯ

男「！」ｸﾙｯ

　…ｼｰﾝ

男「…気のせいか」

Happy End


　

おかげで頑張れそうな気がする