【ダンガンロンパ】オリキャラメンバーでコロシアイ~雪山ロンパR~【安価】 (250)

※ダンガンロンパ風のSSです。1・2のネタバレを含みます

※いわゆるオリロンパ。楽しそうだったので許してください

※オリキャラが沢山出てくるので苦手な人は注意

※安価やコンマを沢山使わせてもらいます。キャラも安価作成です

※基本的なルールやモノクマのキャラは原作に沿ってます

※前スレにて舞台は雪山に決定。オリジナルの設定も出てきているので注意


※このスレは以下の作品の続編です。
 よろしければこちらのスレに目を通してから見てください。

雪山ロンパ1スレ目【プロローグ~チャプター1】
【ダンガンロンパ】モノクマ「新たなメンバーでコロシアイだよ!」【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406707594/)
雪山ロンパ2スレ目【チャプター2~】
【ダンガンロンパ】オリキャラメンバーでコロシアイ~雪山ロンパ2スレ目~【安価】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1409311372/)


>>1は前スレをエタらせています。本当に申し訳ありませんでした。



もしよろしければ、これからもよろしくお願いします。
では以下からネタバレ注意。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1441975513

生徒名簿【女】


超高校級の??? 高坂 彩(こうさか あや)

交友値4 精神値8
身長160cm 体重50kg バスト88cm

~スキル~
???:自分の才能が分からない
マイペース:どんなときでも自分のペースを乱さない(交友値-1 精神値+2)
大食い:細い体に見合わずよく食べる。食に関する交友に補正値
才色兼備:美しく、頭もよい(精神値+1)

超高校級の園芸部 木崎 花憐(きさき かれん)

交友値2 精神値4
身長154cm 体重40kg バスト80cm

~スキル~
園芸部:花や草に関する知識や栽培能力がある。
癒し系:癒し系のオーラを纏っている (交友値+1)
お嬢様:いいところのお嬢様。それに伴う教養がある。(交友値-2、精神値-1)
高飛車:高圧的な態度で他人に接する(交友値-2)

超高校級の手品師 品川 魔未(しながわ まみ)

交友値9 精神値4
身長172cm 体重48kg バスト85cm

~スキル~
手品師:手品の技術がある。手先が器用
姉御肌:面倒見がよく気質がさばさばしている(交友値+1)
ドジっ子:しかしよくミスをする (精神値-1)
ムードメーカー:持ち前の特技と明るさで他人を楽しませる(交友値+3)

超高校級のスキーヤー 雪境 ましろ(ゆきざかい –)

交友値5 精神値2
身長183cm 体重55kg バスト95cm

~スキル~
スキーヤー:スキーをするセンスが長けている
残念美人:顔は美人だが振る舞いがとても残念(精神値-2)
男女:女子力(物理)。ガサツな振る舞いをする(交友値+1)
田舎者:出身地はかなりの田舎であり、世間知らず(交友値-1、精神値-2)

超高校級のバレーボール選手 跳木 沙々(はねぎ ささ)

交友値4 精神値4
身長136cm 体重37kg バスト65cm

~スキル~
バレーボール選手:バレーボールが上手い。ジャンプ力がある
生意気:言動が生意気で可愛げがない (交友値-1、精神-1)
ちびっ子リベロ:体型に触れてはいけない。ポジションはリベロらしい
中性的印象:性別が少々わかりにくい


超高校級のプロモデラー 佐渡島 務美(さどがしま むみ)

交友値2 精神値8
身長162cm 体重41kg バスト75cm

~スキル~
プロモデラー:趣味はプラモデル制作。オタク女子である
冷酷:簡単に物事を割り切れる人間である (精神値+3)
ハイテンション:テンションが常に高く、常人には理解しがたい (交友値-2)
二面性:ハイテンションな姿の裏に、もう一つの顔を持っている(交友値-1)


超高校級の応援団 天宮 火憐 (あまみや かれん)【DEAD】

交友値8 精神値6
身長165cm 体重51kg バスト89cm

~スキル~
応援団:他人を応援することにやりがいを感じているし、実績もある
情に厚い:義理堅く、一度感情移入したらとことん入れ込む (交友値+2)
努力家:どんな時でも努力を怠ったりはしない (精神値+1、交友値+1)
惚れっぽい:いい男に感情移入しやすい所がある。男子との交流に補正値


超高校級の宮大工 ユーリ・テーリムー

交友値7 精神値4
身長158cm 体重45kg バスト77cm

~スキル~
宮大工:建築物の修繕などをする仕事。手先が器用である
破壊欲求:色々な物を衝動的に破壊したがる傾向がある (交友値-2、精神値-1)
見栄っ張り:自分を大きく見せたがる (交友値+2)
両性愛者:男性も女性も平に愛せるらしい(交友値+2)

生徒名簿【男】


超高校級の幸運 夜宮 颯介(よみや そうすけ)

交友値7 精神値7
身長160cm 体重50kg

~スキル~
幸運:いろいろな場面で運がいい……はず?
お調子者:色々と都合がいい思考回路をしている。ノリが軽い (交友値+2)
引きこもり:あまり外に出たがらないインドア派(交友値-1、精神値+2)
天然タラシ:自分では気が付かないうちに女の子を魅了している。女子との交流に補正値(交友値+1)


超高校級の軍師 遠江 征也(とおえ ゆきや)

交友値1 精神値9
身長188cm 体重75kg 

~スキル~
軍師:策を練る能力にたけていて、自分の思った通りに人を導ける
したたか:基本的な精神力が高い。周りの圧力に屈しない (精神値+2、交友値-2)
冷然:感情に流される事がない (精神値+2)
KY:少々周りの空気を読まないところがある(交友値-2)


超高校級の祈祷師 伊丹ミルラ(いたみ –)【DEAD】

交友値3 精神値6
身長175cm 体重66kg 

~スキル~
祈祷師:祈祷を始め呪術や占いなどに詳しい
詐欺師:他人を欺く能力にたけている (精神値+1)
苦労性:いろいろ苦労はしてきたらしい。苦労は(精神値+1)
有名嫌い:人の前に出るのを嫌い、いつも一歩引いている(交友値-2、精神値-1)


超高校級のサーファー 最上 順治(もがみ じゅんじ)

交友値4 精神値8
身長182cm 体重74kg 

~スキル~
サーファー:海の男。バランス感覚に優れる
不屈:どんな時でも逆境に屈しない心の持ち主(精神値+2)
トリックスター:無意識によく場面を引っ掻き回す (精神値+1)
キザ:言動が気取っていて反感を買いやすい(交友値-1)

超高校級の葬儀屋 雫川 流矢(しずかわりゅうや)

交友値2 精神値4
身長170cm 体重48kg 

~スキル~
葬儀屋:他人の死を見送る仕事。人の死に慣れている
レトロ趣味:懐古趣味をもつ。
自責の念:あることに対してかなり後悔をしている。後に引きずりやすいタイプ (精神値-1)
黒い:黒い。とにかく黒い。いろいろと黒い(交友値-3)


超高校級の柔道家 義堂 総次朗(ぎどう そうじろう)

交友値6 精神値3
身長147cm 体重46kg バスト70cm

~スキル~
柔道家:柔道を極めていて、素手でもかなり強い
ショタ:肩書に似合わず童顔で小柄である
ウブ:恥ずかしがり屋で初々しい純情な男である(精神値-2)
オカマ:言動が女性的で少し怪しい…?(交友値+1)


超高校級の司会者 比嘉 金(ひか きん)

交友値4 精神値2
身長167cm 体重64kg 

~スキル~ 
司会者:物事の進行を務める能力がある
エゴイスト:自らの利益の為に動きやすい性格である (交友値-1)
七色の声:様々な声を使い分けることができる
ビビり:小心者で気が弱い性格(精神値-3)


超高校級の執事 御堂 美広(みどう よしひろ) 【DEAD】

交友値3、精神値8
身長180cm 体重70kg 

~スキル~
執事:ある人に使えていて、様々なことをそつなくこなせる
ニヒル:どこか影があり皮肉的な態度をとる (交友値-2)
他人任せ:自分から動きたがらない傾向の持ち主 (精神値+1)
皆のお母さん:困った時には皆を助けてくれる。母性がある(精神値+2)

このスレの進行は
1チャプターにつき3日の自由行動を設けて、

朝食(複数のキャラを選択可)

自由行動1(一人の生徒を自由に選択可)or売店の利用(時間消費なし) or探索(メダルGet)

自由行動2

夜時間(コンマでミニ自由行動可)

ができることとなっております。貴方様はこの時間内で生徒と交流をしていただくことになります。


(売店について)
売店ではモノモノマシーンを始め、様々なイベントを起こすアイテムを取り揃えております。
イベントでは大勢との交流ができるほか、あのキャラの意外な一面が見れたりするかもしれません。
但しイベントを選択すれば夜時間がなくなります。

なお、特別なイベントが起きた際はこれらの法則が通用しない場合があるのでご注意ください。

動機公開などの日程は残念ながら決まっております。
しかし生徒の中には、この日程を覆す可能性のあるスキルの持ち主がいるかもしれません。

動機公開後も死亡フラグ回避タイムなどは設けられております。
ただし章によってはある程度キャラの役割は決まっておりますので、回避が不可能、または見当外れの生徒に話しかけてしまったりするのには気を付けましょう。


そしてこのスレでは好感度システムを採用しております。

好感度が上がれば通信簿が解放されたり、そのキャラ特有のスキルを貰えたりします。
また、色々な場面でいい効果が生まれるかも…?

好感度のMAXは100です。一日の終わりにキャラの好感度を公表します。

なお、通信簿の1ページ目はそのキャラを自由行動時初めて選択した際に、自動で開きます。
通信簿は全部で5ページ。開いてみることで、そのキャラへの理解が深まるでしょう。

=====【校則拡大版】=====

1.生徒達はこの雪山内で生活を送ってもらいます。期限はありません。


2.夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間はスキー場の利用は不可になることを始め、立ち入り禁止区域があります。


3.施設内の道具は自由に利用して構いません。


4.この施設内について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。


5.学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。


6.仲間の誰かを殺したクロは山からの脱出が可能となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。


7、生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。


8、学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。


9、学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業でき、残りの生徒は全員処刑です。


10.なお校則は順次増えていく可能性があります。
=================

~所持品~
モノクマメダル:8枚

~アイテム~
【文豪の万年筆】
【アンティークドール】
【スカラベのブローチ】
【動くこけし】
【G-SICK】
【むらまさ】
【タンブル・ウィード】

~イベントアイテム~
【金箔の模擬刀】
【銀のスプーン】   

~獲得スキル~
『ラッキースター』
『木端微塵』
『スーパープレー』
『七色美声』
『フラワーアレンジ』
『ミスディレクション』
『不屈の精神』
『熟考』
『聞き流し』
『くじけぬ精神』
『ブラックアウト』

今日はテンプレだけ張らせて貰います。

来週末から更新を本格的に始めます。それまでに少しでも思いだしてくれれば嬉しいです。
前スレ、エタらせてすいませんでした。心配などの声もありがとうございました。

このスレはチャプター2「非日常編」から始めさせてもらいます。

前スレの捜査と若干異なる部分があるので、推理等はこのスレを見てお願いします。
トリック等を若干変えていますので、2スレ目を読むときは非日常編の前、死体発見までが本史ということでお願いします。
トリックは違いますが、被害者や犯人は変わっていません。好感度などもそのままで。

それでは、よろしければまたよろしくお願いします。

久しぶりの乙
イメージイラストもあったよね
あれも載せてほしいな

>>14 イメージイラスト、パソコンのデータが壊れてなくなってしまったんですよね…
とりあえず前スレにあるはずなので、それで大丈夫ですかね?すみません。

待ってくれている人がいたのは嬉しいです。
遅い時間ですがこれから少しだけ更新します。
一度した捜査なので安価はとらないでいかせてもらいます。




【CHAPTER 2 あの日見ていた雪の白さはやがて赤き花となり 非日常編】



雪境「と、とにかく…人を呼んだ方がいいだろ…にしてもまさか御堂って…」

雫川「…………」


御堂美広くん…

口が悪くて怠け者で、あたしも何度ののしられたかは分からないけど…

実は根はそんなに冷たい人じゃなくて、本当に困った時にはあたし達を助けてくれて…

…そんな彼も死んだ。まだ動機発表から数時間も経ってないのに。

…あっけなく、死んだ。

コロシアイで殺された。


高坂「…何なのよ……何なのよおおお!うわあああああっ!!」

雪境「高坂……」

雫川「…きっと、今回も学級裁判が行われるだろうから…俺は検死…を……?」

雫川「…………」

雪境「何だよ突然黙って…ッて、何だありゃ!?」

二人の動揺した様子に、何事かと顔を上げる。

高坂「…えっ!?」

視界が悪くすぐに気が付くことはできなかったが、御堂くんの死体の奥に…血だまりとは別の赤い色があった。

それは血文字。雪の上には、薄っすらとではあるが確かに赤い文字が描かれているのだ。

雪境「英語か…?何て読むんだ?ジュ…ド…ゲ…」

高坂「…judgment?ええと…確か意味は…」

雫川「…すまない…」

高坂「え?」

雫川「……今回、俺は事件に協力できない……」

雪境「はあ!?お前何言ってんだよォ!死体見れるお前がいなきゃ、色々わかんないこともあるじゃねーか!」

雫川「すまない…だか…駄目なんだ…俺は…」

雫川「俺には……」


モノクマ「エクストリームジャッジメント!」ヒョイッ!

雪境「モノクマ!テメェ……」

モノクマ「あらら、そこで死んでるのは余裕ぶって大口叩いていた御堂クンじゃないか!

モノクマ「彼も殺されちゃったんだね!これは誰が生き残るか分かんなくなってきたよ、うぷぷぷぷ!」

高坂「モノクマ…モノクマァアアアアア!!」

あたしは感情のままにモノクマに掴みかかる。

…が、それは寸での所で遮られた。

夜宮「危なかったぁ…高坂さん、学園長への暴力は駄目だよ!高坂さんが死んじゃう!」

夜宮が間に入ってきたのだ。

高坂「夜宮…だってこいつのせいで御堂くんは……!」

夜宮「御堂くん?えええ…?」

木崎「み、御堂さん…!嘘ですわ、そんな…!」

雪境「夜宮に木崎に佐渡島か…」

佐渡島「あちゃ、予想外れたっすね。あっし的にはコイツは次のクロになると思ってたんすが…むむ?」

佐渡島「…こいつぁ、ちょっとは芸術点ある死に方っすね…ほうほう…」

高坂「…………佐渡島さん…!」


夜宮「高坂さん、抑えて抑えて!今怒っても良いことなんて何もないんだってば!」

夜宮「…………ううー、どうすればいいのさぁ…」


夜宮「…あ、ほら!皆来たよ!」

跳木「うわあああ!またかよ!?」

品川「ミスター…御堂…が……」

比嘉「ま、マジかよ…」

気が付けば、いつの間にか行方不明だった跳木さんと品川さんも集まって…モノクマ子供広場には、今生きている13人全員が集まっていた。

モノクマ「オマエラ、数時間ぶりだね!まさかこんなに早くコロシアイが起きるとは、ボクもビックリ仰天だよ!うぷぷ!」


木崎「うう…」フラッ

義堂「き、木崎さん…しっかり…あう」

遠江「今回も前回と同じように考えてよいのだな?」

遠江「俺達の中にクロがいる。クロは一人。一定の操作時間の後には学級裁判が起きる」

モノクマ「はい、その通り!よくできましたね!」

比嘉「もう勘弁してくれよぉ…」

最上「スマートじゃないぜ…」


モノクマ「じゃあ今回も渡しますか!ザ・モノクマファイル02~!」

モノクマは以前のように電子生徒手帳のデータを更新する。


【モノクマファイル02:被害者は御堂美広。死亡推定時刻は12時45分。
            死体はモノクマ子供広場にて発見された。死因は胸部の傷。
            外傷は一か所にしか見られず、即死であった】

モノクマ「では、今回も捜査を頑張って頂戴な!じゃ、またあとでね~!」


高坂「…モノクマ…許さない…」

遠江「さて、二度目の学級裁判だ。死にたくなければさっさと捜査を始めるぞ凡人共」

ユーリ「ヨシヒロも壊れた…ユーリ、仇取りたい…!」

ユーリ「でも、仇は…」

佐渡島「この中にいる!あっひゃっひゃ!」

遠江「今回も検死を雫川に頼むとするが…む」

ユーリ「あれ?リューヤいない?」

最上「あいつ、いつの間に消えたんだ?さっきまではいたような気がするんだがな」

佐渡島「じゃー検死ちゃんはどうするんすか!」

夜宮「…よし、ここは俺に任せて!」

義堂「夜宮さん…!」

夜宮「見ながらモノクマファイルの情報を確認すればいいんだよね?…それくらいだったらやる」

遠江「貴様だけでは不安だな。よし、比嘉。貴様もやれ」

比嘉「マジかよ!?…よし、オレは周りを警戒するから任せた夜宮!」

夜宮「えー!?」

品川「ミス高坂?…彩ちゃん!大丈夫?」

高坂「…大丈夫よ。捜査…しないとね」


…あれだけコロシアイを防ごうとしていたのに。
…腹立だしい…モノクマが…犯人が…自分が。

…とりあえず、捜査をしよう。…生き残るために、御堂くんのために。

コトダマGet!
【モノクマファイル02】
≪モノクマファイル02:被害者は御堂美広。死亡推定時刻は12時45分。
            死体はモノクマ子供広場にて発見された。死因は胸部の傷。
            外傷は一か所にしか見られず、即死であった≫


【捜査パート、開始!!】

【モノクマ子供広場】

…寒いわね。

御堂くんと犯人はなんたってこんなところで事件を起こしたのよ…

跳木「高坂ぁ…」

高坂「沙々ちゃん…どこにいたの?心配してたんだよ…」

跳木「話せば長くなるのー!色々あったんだよ!…と、とにかく…その…ボクも捜査する」

跳木「頑張るって決めたんだ…頑張らなきゃ…」

跳木「……やっぱりやだー!うわーん!何で死んだんだよバカー!」

夜宮「比嘉くん比嘉くん、なんかさ、距離が遠いよ!もっと近くに来てよ!」

比嘉「いやいや!十分近いって、十分見えてるって!」

夜宮「絶対見えてないよね!?いや、検死は俺が言いだしたことだけどさぁ…」

夜宮「うう、ノリで大変なこと引き受けちゃったなぁ…」

…大丈夫かしら。

高坂「…あたしにも見せて」

夜宮「高坂さん!構わないよ。ただ、検死結果はもうちょっとしてからね」


さて、と。
死体自身は夜宮に任せて、今は死体周辺を調べましょうか。

御堂くん、失礼するわね。

しかし血だまりができていて近寄るのには気が引けるわ…

彼は、広場の端…森林地帯の傍に横たわっていて、彼のすぐ向こう側には木の枝が生い茂っている。

…特に気になる所はないように見えるけど…あれ?

死体の辺り…丁度木の下の部分だけど、そこの地面に、雪とは違う感触が…

これは、氷の破片…かな?

どうしてこの部分に氷の破片が落ちているんだろう?

とりあえず気に留めておこう。あと、周辺には…

高坂「…あれ、この木の上に何か引っかかってる…」

その氷が落ちていた木の上には何かが引っかかっているが…高い位置にあり取ることができない。

跳木「…とってやろうか?」

高坂「え?」

跳木さんは言うや否や体をひねらせ、するすると木を登り始めた。

比嘉「うわぁ…猿みてぇ…」

跳木「うるさい、黙れ地味男!役立たずのオマエとは違うんだよー!」

比嘉「相変わらず生意気な…」

跳木「…取れた。何だろうこれ…白と黒の、ビニール風船?湿ってるし、萎んでるけど」

跳木「あと何か、ロープみたいなのがくくりつけられてる。明らかに不自然だよ!」

跳木「…証拠かもしれないな。これやる、高坂!」

高坂「…ありがとう、跳木さん」

跳木「…も、もっと感謝しろよ!ふん!」


コトダマGet!
【氷の破片】
≪死体の周辺の地面には氷の破片が落ちていた。≫
【ロープのついたビニール】
≪死体の頭上の木の枝に引っかかっていたロープの括り付けられた白と黒のビニール。≫

比嘉「…!オイちょっと!そのロープさ、このロープ片と同じ物じゃねーか?」

比嘉「ほら見ろよ、これ!死体の傍に落ちていたんだけど!先の所を結んで輪っかにしているみたいだな」

跳木「んー?それ、輪っかの上の部分で何だか不自然に切れてるな」

夜宮「ふんふん…なるほどね」

夜宮「こういう時は、証拠と証拠を組み合わせてみると新たな証拠になるんだよね!」

高坂「ん…確かにこのビニールに括り付けられてたものと、切れ目が一致するわね…」

比嘉「この輪っかの所、なんか湿ってんな…一体どうしてここにロープがあるんだ?近くにロープがおいてある場所はないよな?」

比嘉「とにかく、証拠、だよなこれ!頼んだぜ、高坂!」

高坂「…頼まれたわ」

比嘉「あっさりですか…何かやりにくいなぁ」


コトダマGet!
【輪っかのついたロープ】
≪先の部分に輪っかのついたロープ。ビニールについていたロープの先と切れ目が一致する≫

…そしてこの事件の中で、ひときわ異彩を放っているのはこの血文字だけど…

高坂「ジャッジメント…か」

跳木「これってどういう意味なんだろう…」

夜宮「審判とか、神の裁きとかそういう意味だった気がするな」

夜宮「一つ分かるのは、これを書いたのは御堂くんじゃないってことだね」

高坂「確かにそれは無理かもね。御堂くんと血文字は距離が離れてるし…」

夜宮「御堂くんの指は綺麗だしね。…だとしたら犯人がこれを書いたんだよね?」

比嘉「……うーん」

跳木「な、何だよ?」

比嘉「いや…なんか、この言葉と血文字に何か関連したニュースがあったような…」

夜宮「ニュース?」

比嘉「…いや、だめだ…思い出せねーな…」

比嘉「ニュースだから、書庫とかに行けば何か分かるかもしれねーけど…」

なんだか…不気味ね。

コトダマGet!
【血文字】
≪judgmentと雪の上に書かれた血の文字。御堂が書いたものではないと推測できる≫

比嘉「…分かった!何か違和感あると思ったら、これだ!」

跳木「は?何だよ突然…」

比嘉「あそこにある遊び場!滑り台がねーんだよ!」

言われてみれば確かに、以前はあったモノクマの柄のビニールの滑り台がない。
子供用だし小さいものだったからうっかり見逃していたわ。

比嘉「つまりこのビニールは滑り台の一部だ!」

跳木「よっと…遊び場の方にもこのビニール、落ちてたぞ。空気を抜けば結構萎むんだな」

高坂「…このロープを括られている方…良く見たら、切り目をテープでふさいでるみたい。こうすると袋状にならなくもないわね」

高坂「それによく見れば、それとは別に小さな穴が開いてるわ。
   …もしかして何かに利用したのかな、このビニール」

夜宮「御堂くんが死んでいた木の上にあったってことは、何か関係してるのかな?」


遊び場からは、滑り台のみがごっそりとなくなってる感じね。
…他の、スコップとかの器具は、特に利用された後はないわね。雪まみれだわ。
まあ、高校生にもなって子供広場に用事があるなんて人はいないか…

もしかして、だからこそ犯人はこの場所を選んだ…のかな?
長距離の移動のリスクもあったわけだけど…

…でも、このビニール以外は、特に気になることはないわね。

コトダマアップデート!
【ロープのついたビニール】
≪死体の頭上の木の枝に引っかかっていたロープの括り付けられた白と黒のビニール製の滑り台の一部。継ぎ目をテープで塞いでいるが、それとは別に小さな穴も空いている≫

高坂「…ところで跳木さん、話を聞かせてもらっていい?」

跳木「う…うーん」

跳木「…わかったよ、いいよお!言っておくけどボクには今回はちゃんとしたアリバイがあるんだからな!」

アリバイって…?

高坂「じゃあそのアリバイについて教えて」

跳木「う、うん!」

跳木「えっと…ボクは今日は品川や雪境とスキーをしようと思ってゲレンデの方に来ていたんだ」

跳木「三人で一緒にリフトに乗ったし…まあ二人乗りだから、品川は一人、ボクと雪境が一緒にリフトに乗ったんだけど」

跳木「それが多分12時半くらいのことかな…」

犯行時刻の15分前か…

跳木「それで雪が酷かったから、暫く上の小屋で休んでいようって事になって」

跳木「それから暫くして雪境が雪の様子を見てくる!って言って一人で出ていっちゃって…」

跳木「その間ボクは品川とずっと一緒にいたんだ。比嘉達が小屋に来るまでな!」

高坂「本当にずっと一緒にいたの?」

跳木「ボクと品川はずっと一緒だったよ!」

跳木「そういえば、何時だったかな…リフトが止まった時間があったよな?
   それでおかしいな、って話はして、でもやっぱり雪が凄かったから、下に行くのはもうちょっと待とう、って事になって…」

跳木「…何かおかしい事があるのかよ?ボク、正直に答えてるからな!子供広場なんて行ってないんだからなー!」

…リフトが止まった時間…?

コトダマGet!
【跳木の証言】
≪跳木と品川は十二時半位からずっと共にゲレンデの小屋かゲレンデ上にいたらしい。≫

高坂「ねえ、あのサイレンの事なんだけどさ…」

跳木「あのサイレン?…どのサイレンだよ?」

跳木「ま、まさかボクがボロを出すのを狙ってるんじゃないんだろうな!?そんなの出さないし!バカにするな、バーカ!」

高坂「ビーって感じの音。大音量だったし、赤いランプもついてあんなに目立っていたからさ…」

跳木「し、知らないものは仕方ないだろ!赤ランプとか何の事だよ?」

夜宮「…もしかしてゲレンデの方にはそれ、届かなかったんじゃない?」

モノクマ「はい、その通りでございます!」ヒョイッ

高坂「…チッ」

比嘉「態度悪すぎねえ!?」

モノクマ「あのサイレンはゲレンデの方には届いていません!ランプも中央広場にしかありませんよ!うぷぷ!」

モノクマ「だけどサイレンが鳴っている最中はゲレンデ内の全リフトは停止してるからね!」

モノクマ「全く、迷惑な奴だよ最上クンはね!うぷぷぷぷ!」ヒョイッ

比嘉「消えた…もっとききてーことあるのに勿体ぶりやがってモノクマは…」

跳木「ほら!な、何もおかしいところはないだろう!どうだ!」

高坂「…まあ、そうね…うん」

リフトが止まった時間ってそのことかな。

コトダマGet!
【警告サイレン】
≪最上が作動させた警告のサイレン。それによってゲレンデ内の全リフトが一時的に止まったらしい。音はゲレンデの方には届かなかった様子≫

跳木「とにかく…御堂の仇…取らなきゃなんだよな」

跳木「…御堂…前の裁判でボクの事、庇ってくれた奴なのに…ボクは何も出来なかった…」

跳木「勝手に思ってた。御堂は強いやつだから絶対大丈夫って」

跳木「…ボクは…どうすればよかったんだよ」

跳木「あー!もう、やだー!!」

……そんなの、あたしもだよ。

さて、彼女から聞けるのはこれくらいかな…

次は比嘉くんにも話を聞いてみよう。

比嘉「はぁ…ずっと死体の傍か…」

高坂「ねえ、比嘉くんにも話を聞きたいんだけど…」

比嘉「ああ…構わねーよ。にしてもなぁ…」

比嘉「…はぁあ…」

ため息が付きたいのはこっちもだっつーの。

高坂「えっと、じゃあ跳木さん達を見つけた時のことについて教えてほしいんだけど…」

比嘉「あー…」

比嘉「一時半位、オメーらと別れた後、オレと最上はゲレンデの上にある小屋に向かったわけだ」

比嘉「で、小屋の中をのぞき込んだらよ…いたわけだよ。跳木と品川が」

比嘉「のんきに茶ぁ啜って雑談しながらなぁ!あー、今思い出してもむかつくぜ!」

跳木「何だよその言いぐさは!仕方ないだろ、何が起きてるかなんて知らなかったし!」

比嘉「うっせ!心臓に悪いんだよ、あんなでかいサイレン鳴ったら普通出てくるだろ!?」

比嘉「出てこないなら、何かあったって思って当然だろ!?」

跳木「そんなサイレン聞こえなかったんだってばー!」

ふむ…跳木さんの証言に矛盾はなさそうね…

高坂「じゃあサイレンを鳴らした時の詳細を教えて」

比嘉「…とりあえず前置きするが、アレはオレは悪くねーからな」

比嘉「時刻は12時50分…御堂の見張りの当番まで時間もあったし、
   オレは同じ時間の当番だった最上に、時間までスキーでもするか、って話してみたんだよ」

比嘉「そこで最上と口論になってな…」

比嘉「あ、そこは話の進行上割愛させてもらうぜ。くだらない事だから」

…どうせサーファーのオレにスキーは何とかとかそんな感じなんでしょうね…

比嘉「で、なんやかんやで広場で最上がスッ転んでサーフボードを投げて…制御盤?に見事に当たって…」

比嘉「その瞬間あのアラームが鳴りだした。それからはパニックでよく覚えてねーな…」

高坂「じゃあ覚えていることだけでいいから話して」

比嘉「…当人の最上は馬鹿みたいに笑っているだけで何もしなくて」

比嘉「そのうち木崎がペンションの方から来て…で、三人であたふたしていたらどっかから雪境も走ってきて…」

比嘉「で、いつの間にか佐渡島もいて…」

比嘉「次がお前ら三人。その次に、義堂が焦った様子でどっかから来たんだったな…」

比嘉「最後にモノクマが来るんだが、それまでに、来てねーのは跳木に品川と、御堂に雫川だった。…あれ?」


高坂「…夜宮が来てないわね」

夜宮「あ、ごめん。俺寝てたんだ。気が付いたら皆集まってたみたいだから驚いたよー」

比嘉「…オメーだったら、寝てたっつわれても納得できるな…自室は防音だし」

あたしも遠江くんが赤い光に気が付かなかったらきっとその場にいけなかったわね…。

比嘉「そういや、モノクマ…来るの凄く遅かったよなぁ…あの音を放置で何してたんだか。あれは腹が立ったぜ」

比嘉「…オレの覚えてる限りではこんな感じか。…役に立ったか?オレ」

なるほどね。何か、関係あるかしら…

コトダマGet!
【比嘉の証言】
『12時50分のサイレンにより中央広場に集まった人とその順番は、比嘉、最上→木崎→雪境→佐渡島→遠江、高坂、ユーリ→義堂→モノクマ→夜宮』

高坂「他に気になることはある?」

比嘉「お、オメーなぁ…オレにあんまり頼るなよ。オレは頼りになんねーぞ?」

自分で当然のように言わないでよ…

比嘉「ええとだな…オレは12時くらいからずっと最上といたから、12時からの最上のアリバイは証明できるぜ」

比嘉「最上に聞いても多分同じような証言をすると思うぜ。
   というか、オレの方がしっかり証言できる自信がある。これは本気で」

比嘉「オレは今回はそもそも移動できねーけど…そのだな、…」

比嘉「が、頑張れよ!」

高坂「…ありがとう」

夜宮「…これはフラグなのかな?」

跳木「は?何か言ったか?」

夜宮「ううん、何でもないよー」

よし、捜査を続けよう。

今回はここまで。
次回はまた今夜にでも。次か次の次で裁判に行きたい。
ではまた。

じゃあ次は、リフトも調べてみよう。

モノクマ子供広場には、上りのリフトしか存在しない。
じゃあ、御堂くんと犯人は一体どうやってここにやってきたんだろう…?

…あ、よく見ればリフトの隣にソリが置いてある。

成程、これを利用すればスキーで滑るより簡単に、しかも複数人でここまで移動することは可能ね…

…ん?

高坂「これは…!」

跳木「な、何だよ?」

そこにあったのは一枚のメモの端切れ。そして書いてあったのは…

==================
疑いを避ける為に、何らかの方法で罪を着せる必要がある。この事件を起こせばお嬢様に~~~
==================

跳木「な…大事な所が切れちゃってるだろ、これ!」

跳木「うーん、大切な手がかりっぽいのに…大きさ的にかなりの量が行方不明になっちゃってるぞ…」

高坂「…お嬢様に…か…」

じゃあ、このメモを書いたのって…

コトダマGet!
【謎のメモ】
≪子供広場のソリの中にあったメモの端切れ。「疑いを避ける為に、何らかの方法で罪を着せる必要がある。この事件を起こせばお嬢様に」と書いてある≫

夜宮「…………」

そろそろ御堂くんの体を調べ終わったかしら。

高坂「夜宮、あんたにも話を聞きたいんだけど、いい?」

夜宮「…………」

高坂「…ちょっと、無視しないでよ!」

夜宮「ん?ああ、ごめん。考え事してた」

夜宮「俺にも話を聞くんだね。今の高坂さん、探偵みたいでかっこいいよ!」

高坂「…………」

夜宮「…軽い冗談なのに。どうしてそんなに睨むのさ…」

夜宮「はああ…この空気ヤダなぁ。コロシアイ嫌い…」

高坂「検死はどうなった?」

夜宮「うん、できる限りの事はしてるけど、俺じゃ厳しいな…」

夜宮「えっと…傷は、胸を一突き、って感じかなぁ…杭?みたいなもので、凄く深く刺したんだろうな、って感じ」

夜宮「あとね、なんだろうな…血がね、冷たかったんだよね。あ、こんな寒いところにいたら当たり前、なのかな?やっぱ忘れて」

夜宮「しかし血がドバドバ出てるよ。ホントに痛そうだよね」

比嘉「あ、アバウトだなぁ…おい」

夜宮「仕方ないじゃん、検死なんてしたことないし、俺何の才能もないし!」

跳木「幸運…っていっても、オマエそんなに幸運って感じもしないよな」

夜宮「俺は俺なりに頑張ってるのー。正直に言えば、雫川くんに見てもらいたいけど…一体どうしたんだろうね、彼」

比嘉「アイツ存在感薄いからなぁ…」

高坂「彼以外の誰が見ても同じよ。仕方ないわ」

夜宮「あ、そういえば…他に傷が無いか調べてたらさ、こんなものを見つけたんだよね」

そうして夜宮が差し出したのは、黒いボタンと…何かの錠剤だった。

夜宮「このボタンね、御堂くんが燕尾服の中に着ていたワイシャツのポケットに入ってたんだ。
   念のため確認したけど、御堂くんの服の物じゃないよ」

夜宮「…どうして内側の服のポケットに入ってたのかな?高坂さんもよかったら考えてみて」

高坂「わかったわ」

夜宮「あとね、こっちの錠剤はズボンのポケットに入っていた物ね」

夜宮「…どこかで見た覚えがあるんだけど、高坂さんはどう?」

…錠剤タイプの…薬?まさか……

夜宮「…あはは、とりあえずこれ、ノリで飲んだら大変なことになるかな!」

高坂「駄目!!そういう事、冗談でも言わないでよ!」

夜宮「ほ、本気で怒らないでよー。ほんの軽い冗談で……」

跳木「今のはボクでも怒るぞ…」

夜宮「ごめんってば…」

夜宮「あー、あと、見た感じ胸の傷意外に外傷がない、っていうのは本当っぽいよ」


コトダマGet!
【夜宮の検死】
≪夜宮によると、傷は杭?みたいなもので胸を深く一突きされた様に見えるらしい。その傷意外に外傷はないようだ≫
【黒いボタン】
≪御堂の内側のワイシャツのポケットに入っていた。御堂の服の物ではない≫
【何かの薬】
≪御堂のズボンのポケットに入っていたどこかで見た気がする錠剤。飲んだら大変なことになる気がする≫

さて、もう聞けることはない、かな。

次は、気になることもあるし書庫に移動するか…

あのリフトを使って行かなきゃいけないし…はあ、距離が長くて面倒だわ。

あたしはリフトに乗り込み一息を吐く。

そして跳木さん達にお別れを言うために、彼らの方を振り向くと…

比嘉「ぎゃああああ!」

…え?

突如響き渡る比嘉くんの悲鳴。そして、そこにいたのは…

高坂「ちょっと!どうして佐渡島さんがここにいるのよ!」

一体どこから現れたのか。そこにいたのは、確かに佐渡島さんの姿だった。

佐渡島「あー!?聞こえねーっすよ!またあとでねー!」

無情にもリフトは彼らから距離を離していく…

一体どこから現れたって言うのよ…
…はあ、今は諦めて移動するしかないか。

【旅館施設:書庫】

最上「にしても物好きだなあ、こんな時まで調べものなんてよ」

遠江「黙っていろ…気が散る」

最上「手伝わせといて何言ってんだよ。オレっちには口を開く権利くらいあってもいいんじゃないかい!」

遠江「…………」

最上「ひゃっは!今流行りの草食系男子って奴か!根性が足りねーぜ!」

この二人の組み合わせとは珍しいわね…

最上「お、高坂ちゃん!捜査の方はどうだい?」

高坂「まだ現場しか見ていないわ。今は情報が足りないかな…」

遠江「…ふむ」

高坂「最上くん…大丈夫?」

最上「大丈夫って、何がだよ?まさかオレっちが凹んでるとでも思ったのか?」

最上「御堂が死んだのは良くねー事だが、いつまでもくよくよしてらんねーだろ!」

最上「高坂ちゃんが言ったんだぜ。くよくよするのはオレっちらしくないぜ」

高坂「そっか…強いね」

最上「…高坂ちゃん、大丈夫なのかい?」

高坂「…大丈夫。それより…ええと」

高坂「じゃあ、あのサイレンについて教えてほしいんだけど…」

最上「アレか。全く、うるせーし被害は出るしで、災難だったぜ」

最上「見ろ、オレっちのサーフボードにも傷がついてしまったんだぜ! 」

最上「オレっちが雪山でも手放さなかった、このサーファーとしての誇りに傷がついちまったんだ!」

最上「あーあ、お気に入りだったのになあ…。ま、だからといって手放したりはしねーけどな」

最上くんはサーフボードの一点を指さしてくれるけど…目立たない、小さな傷ね。

まあ、こんなのでもサーファーにとっては大きなもの、なのかな。

高坂「サイレンが鳴ってから何があった?」

最上「あー…気が付いたら皆集まってたなぁ」

最上「あ、ユーリの嬢ちゃんがでっかいドリルを持ってたのは覚えてるぜ!凶器っぽかったよなあれ!」

…これは確かに比嘉くんの証言の方が当てになるかもしれない。

最上「そういや義堂が何か御堂がどう、とか言ってたよな。
   あいつはどうしてあの時点でそんなことが分かったんだろうな?」

確かに…

コトダマGet!
【サーフボードの傷】
≪制御盤にぶつけたサーフボードは、最上がサーファーとしていつも肌身離さず持っているもの。小さな傷がついてしまっているようだ。≫

高坂「ところで何を調べているの?」

最上「ああ、それは遠江に聞けばいいと思うぜ。何か殺人鬼がどうとか…」

最上「オレっちはそれっぽいやつを遠江に渡してるだけだな!」

高坂「殺人鬼…?」

遠江「…見つけたぞ。恐らくここだな」

遠江くんはあたし達に一冊の本を掲げる。それは…古今東西殺人鬼ファイル?

遠江「当たりだ。…凡人共も見てみるがいい、このページを」

そのページに書かれていたのは、ある殺人鬼のファイル。

最上「…正義の味方、断罪の殺人鬼、クリムゾンジャック?」

佐渡島「うっわ、中二臭っ!」

高坂「!?さ、佐渡島さん…子供広場の方にいたはずじゃ!」

いつのまにかあたし達の前に現れていた佐渡島さん。

果たして、あの長い道のりを渡るのにここまで時間がかからないものなの?

佐渡島「ふっふっふ…あっし、分身してるっすから!」

最上「なんだってー!?」

佐渡島「それより、なんて書いてあるか続きを読んでくれっす!」

=============
正義の味方、断罪の殺人鬼クリムゾンジャック

真っ赤な正義のマントと共に、罪人の元に現れる正義の味方!

ジャック自身が犯行現場に残すその言葉、”judgment”はジャックが罪人に罰を下した証なのだ。

証拠不十分?完全犯罪?そんなものは、かの殺人鬼の前では無意味!

法で裁けない罪人は、クリムゾンジャックが血に染める!彼こそが今世紀の究極の断罪者である!
=============

佐渡島「ぶふ…寒い、寒いっすよ文章が!クリムゾンって、その単語は流石にヤバい!」

最上「正義とか断罪とか、普通使わねー言葉なだけにすっげー違和感を覚えちまうぜ…」

遠江「…この挿絵の血文字…正にあの雪の上にあった文字、そのものだと思わないかね?」

遠江「少々気になることも書いてある。これは…使える証拠だ」

…まさか殺人鬼がこの中にいる…ってことはないわよね…

コトダマGet!
【殺人鬼の記録】
≪書庫で見つけたファイルに挟まれていた記録。内容は上記の通り≫

机の上には何か…って…

これ、希望ヶ峰学園の生徒の名簿ファイル!

…見ていいのかしら。

遠江「…む、ああ、それは見たければ勝手に見ると良い。最も事件とは何の関係もないがね」

佐渡島「言い切ったー!謎の自信、ワロタっす!あっしにも見せやがれ!」


……

…………

話に聞いた通り、ファイルにあたしの名前はなかった。

前回の裁判で動機を共有した、夜宮の名前はあったのに。

佐渡島「うーん、見た感じ面白そうな事はないっすね。マジでかんけーない感じか」

佐渡島「つかさ、事件に関係ないなら、そんなん見てる暇なくね?もっと有益な情報を探せっすよ!」

高坂「…そう、ね」

……

高坂「そういえば佐渡島さん…分身って嘘でしょ?」

佐渡島「嘘っすよ?え?真に受けたの?」

高坂「……」

高坂「じゃあ、どうやって?あたしのすぐ後にリフトに乗ったとしたらすぐに気が付くし」

高坂「そんな状態からここに来るのがこんなに早いなんて…おかしいわ」

佐渡島「ああ、だってあっしリフトつかってねーし」

高坂「え?」

佐渡島「この施設の構造っすよ。
    地図を見れば丸わかりっすけど、実はモノクマ子供広場って中央広場の隣にあるんすよね」

最上「…子供広場からは中央広場は見えねーぜ?」

佐渡島「木が生い茂ってるだけじゃねーすか。まあ確かに雪とか整備されてなかったので歩きにくかったっすけど」

最上「その割にはあんまり濡れてねーな」

佐渡島「ま、あっしってば天才?いや、天災だから!あっひゃっひゃ!」

…つまり、無理やり通って来たってことね。


コトダマGet!

【施設の構造】
≪佐渡島は短期間で子供広場と書庫を行き来していたようだ。地図上はモノクマ子供広場は中央広場のすぐ隣にあるらしいが、整備はされていないらしい≫

高坂「じゃあ、アリバイ…今日の午後、大体死亡時刻の頃…何をしてた?」

佐渡島「いつも通り妄想してたっすよ。アリバイなんてねーっす」

高坂「でも、サイレンの時は気が付いたらいたらしいわね」

佐渡島「ああ、あっしだって人っすから。何となく腹減ったって思ってっすねー」

佐渡島「レストラン軽食食って、いざ帰ろうとしたら何か凄くうるさいじゃないすか?」

佐渡島「瞬歩使ってこのアロハたちの所に行ったっすよ。何か面白い事あったんかな、って思って」

佐渡島「何もなかったっすけどねー!ひゃっはー!」

高坂「ふーん…その時はじゃあ、何も異常を見つけなかった?」

佐渡島「うん!!」

佐渡島「…って、あっしよく考えたら何か怪しい人見てんじゃーん!オイオイ!」

一人で賑やかな人ね…

佐渡島「あれは…黒田かなぁ、黒かったし。黒田がね、リフトに乗ってたんすよ」

佐渡島「二人乗りのリフトの隣に、でっけー黒い袋を乗せてね!
    山頂にゴミ捨てに行くのかよ!って心の中で突っ込んだから覚えてるっす」

黒い袋…?

佐渡島「時間は…いつだったかなぁ。ご飯食う前だから…まあサイレンよりは結構前っすね」

佐渡島「ま、雪に紛れて顔とかは見えなかったっすけどね!」

黒田って、雫川くんのことでいいのか…?


コトダマGet!
【佐渡島の証言】
≪佐渡島はサイレンの随分前に黒い袋と共にリフトに乗る雫川の姿を見た≫

佐渡島さんに聞くのはこれくらいでいいか…

【第一リフト:ゲレンデ】

品川「むう…ここなら証拠があるかと思ったのだケド…期待外れだネ」

木崎「さ、寒いですわ!こんなところにあるはずないですわ…」

品川「いいや、きっと犯人はこの経路を利用しているはず…何か見つかればいいんだケド…」

高坂「品川さん…こんなところにいたんだ」

品川「ワオ、ミス高坂!ここはワタシとミス木崎が調べているから大丈夫だヨ」

木崎「大丈夫ですが…うう、寒いです…雪女さんに食べられてしまいますわ…」

高坂「いや、ちょっと…品川さんに話を聞きたくて」

品川「ワタシに?」

沙々ちゃんが何か気になることを言っていたからな…

高坂「ゲレンデにいた時の行動について教えてもらいたいかな」

品川「ああ…アリバイダネ」

品川「えっと…ワタシはずっと沙々ちゃんといたからアリバイはあるヨ」

品川「子供広場の方には行ってないから、犯人を見てはいないネ…」

品川「でも、犯人は絶対小屋の前を通った筈なんだヨ!ワタシが気が付いていれば…あ」

品川「…ワタシ、見たんだった。ミスター雫川が、雪の中こちらを見つめているのを」

高坂「雫川くん?」

品川「確か…あれは12時45分…くらいカナ。
   雪の中スキーも履かずに何をしているのか、と思って話しかけようと思ったんだケド消えてしまって…」

木崎「雫川さんですか…そういえば、お姿を見かけませんわね…」

木崎「まるで幽霊さんのように消えてしまいました…はっ、ま、まさか本当に彼は…」

品川「うーん…後で話を聞いてみたいケド…」

ふむ…

高坂「じゃあ、跳木さんのアリバイは絶対に立証できるのね?」

品川「…まあ、ずっと見ていたわけではナイけどネ。
   本当はミス雪境も一緒に来ていたんだけど、あの子この雪でも関係なくスキー履いて出ていっちゃったから」

品川「ミス木崎に聞いたのダケド、ワタシ達二人には本当にサイレンは聞こえなかったヨ。
   スキーをしていたミス雪境には聞こえたのカモしれないケド…」

品川さんの証言からは、こんなものかな…


コトダマGet!
【品川の証言】
≪品川は12時45分に、ゲレンデ上にいる雫川を見た≫


高坂「捜査状況はどう?」

品川「ワタシはミス木崎とこの小屋の周辺に証拠がないか探しているんだけど…」

木崎「あ、ありましたわ!証拠ですわ!」

木崎さんは雪に塗れたそれを目の前に掲げる。

高坂「何それ、注射器?」

品川「救護室にありそうな奴ダネ。でも、どうしてここに…」

高坂「何やら液体が入っているわね。事件の匂いがするわ…」

木崎「いえ、匂いはしません。無臭ですわ」

高坂「ああ、うん…」

品川「…どうせ碌な薬入ってないヨ、きっとこれは犯人が利用した証拠。
   危ないからワタシに渡して」

木崎「そうですわね」

品川「うん、普通の注射器ダネ。わずかに血が付着しているから、きっと利用済み…あ痛っ!」

高坂「…え、今針が指に刺さった!?」

品川さんの方が危なっかしい…

品川「だ、大丈夫。ちょっとだけだから…ん」

品川「…何か、指がしびれるような…」

木崎「まぁ!毒、毒ですわ!このままでは品川さんが死んでしまうのでは!」

品川「だ、大丈夫…多分。アハ、アハハ…あ、あああ…」

品川「救護室に行ってくるっ!ここの捜査はお願いねっ!」ダッ

…品川さん、大丈夫か?

この注射、中身は何だったんだろう…まさか本当に毒な訳ないわよね…


木崎「品川さん、大丈夫でしょうか…」

高坂「一応意識ははっきりしてそうだし、摂取量も大量でもなさそうだからね…」

木崎「だといいのですが」

高坂「それより、木崎さんのアリバイを聞かせて」

木崎「アリバイですか…わたくしは、特にアリバイと言えるようなアリバイはありませんけど…」

木崎「室内庭園でお花さんを見た、その帰りにサイレンを聞いたんです」

木崎「旅館施設の方では誰も見かけはしませんでしたわね…」

室内庭園か…


コトダマGet!
【使いかけの注射器】
≪第一リフトのゲレンデに落ちていた。使用された痕跡がある。中身は不明。≫
【木崎の証言】
≪木崎は室内庭園の方にいたらしいが、サイレンが鳴り広場へ向かうまで誰も見なかったようだ≫

【物置小屋】

ユーリ「アヤー!アヤも物置小屋調べに来た!一緒に調べよ!」

高坂「ユーリさんだけ?どう、調べている感触は」

ユーリ「見て!これ、ビヒンの記録!」

ユーリ「ユーリ、賢くなったから、記録ちゃんとつけてる、だよね!」

ユーリ「だからオカシイ…命綱が一本足りないの!」

高坂「命綱?」

ユーリ「ジョーブなツナ!ユーリも良く屋根の上とか上るとき、利用する」

もしかして、あの現場にあったロープかしら。

ユーリ「ホントジョーブで凄いツナ!どれくらいすごいかって言うと、えーと、えーとね…」

ユーリ「……モノクマー!!」

高坂「ちょっと、今呼ばなくても」

モノクマ「ハイハーイ!命綱の事が聞きたいんだね!」ヒョイッ

高坂「…来るんだ」

モノクマ「その綱は特殊な材料でできていてね、それ一本で何十人でも何百人でも軽々と支えることができるのです!」

ユーリ「そう!スゴーイでしょ!」

モノクマ「ま、ちょん切っちゃえば関係ないんだけどね。重さには耐えられるけど、ハサミとかで切っちゃえば簡単に落とせるよ。うぷぷぷぷ!」

ユーリ「ガーンッ!!カンタンに壊れるの!?」

…よく今モノクマと漫才ができる物ね。

高坂「……はぁ。ま、頭に入れとくわ」

コトダマGet!
【命綱】
≪倉庫にあった命綱が一本無くなっていた。特殊な材料でできていてとても丈夫だが、切ることは可能らしい。≫

高坂「それよりユーリさんにも話を聞きたいわね。今日、何をしていたの?
   あんなに大きなドリルまでもって…」

ユーリ「何って、シューリだよ!」

高坂「修理…?」

ユーリ「ユーリ、すごい。すごいから、治せる。壊れたもの、なんでも!」

高坂「…?」

ユーリ「今日の仕事は、リューヤの部屋の窓。ササの扉直したって言ったら、リューヤ直してほしいって言ってきた」

高坂「雫川くんの部屋がどうかしたの?」

ユーリ「なんか、壊れたんだって。窓閉じなくなって寒いって言ってた。だから、直しに行った!」

ユーリ「でもリューヤ、いなかった…だから、扉開けようと思った!」

高坂「ちょっと待って、またそのドリルで無理やり開けようとしたの?」

ユーリ「ダイジョーブ、壊しても直すから!」

いやいや…

ユーリ「今日は動機出てからはずっと準備とかしてたから、何も見てないよ」

ユーリ「こことペンション、行ったり来たりしてた!」

そうか…まあ、不自然なことではないけど…。

ユーリさんから聞けることはこれくらいだろう。

そういえば、品川さん大丈夫かな…

【総合施設棟:救護室】

義堂「あわわ、あわわわわ…」

品川「あわわわ…」

雪境「取り敢えず包帯を巻け!もっと巻けって!強く巻け!」

…皆して何をやってるんだ…慌てすぎだっつーの…

高坂「…大丈夫?とりあえず症状を確認させて」

品川「し、痺れが…って、あれ?よく考えたらもう痺れ、取れてるし…症状って言う症状はないような…」

義堂「ふええ…ほ、本当に大丈夫ですか?」

雪境「なんだよ…心配して損したぜ」

品川「何だったんだろう、あの注射。しびれ薬?…麻酔薬、とかカナ?」

義堂「ほっとしました…また人が死んだらどうしようかと…」

雪境「相変わらず女々しいな義堂は」

義堂「…す、すいません。この中では唯一の男なんだから、しっかりしてなくては…ですよね」

品川「…やっぱり男なんだ…なんだろうこの気持ち…」

コトダマアップデート!
【使いかけの注射器】
≪第一リフトのゲレンデに落ちていた。使用された痕跡がある。中身は不明だが、なんだか痺れる薬らしい≫

…大丈夫そうでよかった。それより、ちょうどいいところに義堂くんがいたわね。

高坂「義堂くん、話を聞きたいんだけどいい?」

義堂「は、はい!なんでもどうぞ!」

高坂「義堂くんがなぜ御堂くん達が危ないと気が付いたのか、について教えて」

義堂「は、はい…そう、ですね…どこから話せばいいのか…」

義堂「事件発生まで、当番だったので義堂は雫川さんと一緒に御堂さんの見張りをしていました…」

義堂「そうしてしばらく二人無言で御堂さんの部屋の前に立っていたら、御堂さんが部屋から出てきまして…」

義堂「彼は”睡眠薬を取りに行きたい”って言って…それで、三人で救護室に移動したんです」

義堂「そうしたら、救護室で後ろから襲撃を受けまして…」

高坂「襲撃!?」

義堂「あ、いえ、後ろから突然殴られて…少々気絶、しました」

雪境「突然って、誰にだよ。救護室には他に誰かいたのか?」

義堂「う、状況的に、その、一緒にいた二人のうちどちらかの可能性が、なくも、ない、です…」

義堂「義堂がサイレンで起きた時には、二人ともいなくなっていました。
   だからきっと、これは何か悪いことが起きているんだって思って…」

義堂「…ごめん、なさい。みなさん…義堂は大きなミスを犯しました…取り返しのつかない…」

雪境「…ったく、あんまり謝るなって!義堂は悪くねーだろォが」

雪境「お前はいやにネガティブだよな。男ならもっと堂々としてろよ!
   俺のライバルになる男だろ!」

義堂「…ごめんなさい」

じゃあ義堂くんを襲ったのは…?

コトダマGet!
【監視役】
≪この時間の御堂の監視役は義堂と雫川だったが、義堂は何者かに襲撃されサイレンがなるまで気が付かなかった。義堂が気が付いたときには、二人がいなくなっていたという≫

高坂「後は、雪境さんだけアリバイを聞いてないけど…」

雪境「俺か?俺は、スキーしてた!」

品川「清々しいほどのスキー狂っぷり…途中までは一緒にいたよネ」

雪境「スキー素人の品川たちをこんな雪の中つきあわせる訳にもいかねーし、一人でだけどな!」

雪境「…あれッ!これアリバイって言えねーのか!」

雪境「で、でも子供広場の方には俺は行ってねーからな!中央の広場に向かうゲレンデの方を滑ってたんだよ!」

雪境「で、比嘉達と合流した。その後はお前も知ってる通りだぜ」

…何人かアリバイがあるとは言えない人がいるわね。

この時点じゃ何も分からない…裁判で明らかにするしか、ないのね。



ピーンポーン、パーンポーン…。

モノクマ『えー、スノーランド・エスポワールにおいでの皆さま、いかがお過ごしでしょうか』

モノクマ『捜査時間は終わりやで。全ての物事には終わりがあるんやで。』

モノクマ『とりあえず皆さんは、お馴染み中央の赤のリフト前にお集まりください!』

モノクマ『2度目の学級裁判、果たしてどうなるのか~!』


品川「…始まるのネ。裁判が」

雪境「ゼッテー生き残ってやる…こんなところで死んでたまるかってんだ…」

義堂「……で、ですよね……」

…行かないと、ね。


【中央リフト前】

佐渡島「楽しい楽しい学級裁判、はっじまっるよ~!」

比嘉「楽しくねーよ何も楽しくねーよ!」

佐渡島「今回は何だか面白いものが見られる気がしてるっすからね。あっしのテンションも上がるってもんだ!」

夜宮「そうなのかなぁ」

雫川「…………」

ユーリ「リューヤ!捜査中、見なかった!どこにいた?」

夜宮「雫川くん…俺は雫川くんを凄く尊敬するよ…まさに神と呼んで崇めたいよ」

跳木「大袈裟な言い方だけど、ボクも同意だぞ…」

雫川「…すまなかった」

一体どうしたんだろう…?


とりあえず、リフトに乗らなくては…

二人乗りだから…ちょうど目の前に比嘉くんがいるし、隣を失礼しよう。

高坂「隣、失礼するわね」

比嘉「えっ!?オレと二人乗りですか!?女子と二人乗りですか!?」

高坂「何で今更敬語なのよ…今、ちょっと色々疲れてるのよ」

高坂「…あんた、犯人じゃなさそうだし…ちょっと話をしておきたくて」

比嘉「…お、おう…何だその根拠のない自信…」

高坂「…………」

比嘉「…………あー」

比嘉「あのよ。オメー…御堂の事そんなに好きだったか?」

高坂「…好きではなかったかな。でも嫌いでもなかった」

高坂「なんだかんだであたし達を影から助けてくれていた人だった。死んで良い人じゃなかった。
   …どうして、殺したのよ…」

比嘉「そ、そうだよな。死んでもいい人なんていねーよな。あー…と…」

比嘉「でもよ、この場合悪いのって誰なんだろうな?」

比嘉「殺人はいけないことだが、正直オレは殺人が起きて大切なものが守られて…ホッとしたんだ。
   こんな風に思うのは普通じゃないか?悪いのか?」

高坂「…………」

比嘉「オレ自身が弱いからよくわかるよ。だからさ、その…今回殺人が起きたのは誰のせいとかじゃなくて…
   つまり一人の人間が責任とか感じる必要はなくて…」

高坂「…分かってるっつーの」

比嘉「高坂は色々気にしすぎなんだよ…オレが言えたことじゃねーけど」

比嘉「そのだな、オレも…高坂が犯人じゃない、って事は…何となく信じているからな」


…………

もう、誰も殺させたくない…

こんなことは最後にしなきゃ。

というわけで駆け足で捜査を終わらせました。
次回裁判です。次回は20日以降になります。

裁判からは安価もするので、宜しくお願いします。
それではおやすみなさい…

思ったより早く来れました
今日の22時くらいから裁判を始めますのでよろしくお願いします

~コトダマリスト~

【モノクマファイル02】
≪モノクマファイル02:被害者は御堂美広。死亡推定時刻は12時45分。
            死体はモノクマ子供広場にて発見された。死因は胸部の傷。
            外傷は一か所にしか見られず、即死であった≫

【氷の破片】
≪死体の周辺の地面には氷の破片が落ちていた。≫

【ロープのついたビニール】
≪死体の頭上の木の枝に引っかかっていたロープの括り付けられた白と黒のビニール製の滑り台の一部。継ぎ目をテープで塞いでいるが、それとは別に小さな穴も空いている≫

【輪っかのついたロープ】
≪先の部分に輪っかのついたロープ。ビニールについていたロープの先と切れ目が一致する≫

【血文字】
≪judgmentと雪の上に書かれた血の文字。御堂が書いたものではないと推測できる≫

【跳木の証言】
≪跳木と品川は十二時半位からずっと共にゲレンデの小屋かゲレンデ上にいたらしい。≫

【警告サイレン】
≪最上が作動させた警告のサイレン。それによってゲレンデ内の全リフトが一時的に止まったらしい。音はゲレンデの方には届かなかった様子≫

【比嘉の証言】
『12時50分のサイレンにより中央広場に集まった人とその順番は、比嘉、最上→木崎→雪境→佐渡島→遠江、高坂、ユーリ→義堂→モノクマ→夜宮』

【謎のメモ】
≪子供広場のソリの中にあったメモの端切れ。「疑いを避ける為に、何らかの方法で罪を着せる必要がある。この事件を起こせばお嬢様に」と書いてある≫

【夜宮の検死】
≪夜宮によると、傷は杭?みたいなもので胸を深く一突きされた様に見えるらしい。その傷意外に外傷はないようだ≫

【黒いボタン】
≪御堂の内側のワイシャツのポケットに入っていた。御堂の服の物ではない≫

【何かの薬】
≪御堂のズボンのポケットに入っていたどこかで見た気がする錠剤。飲んだら大変なことになる気がする≫

【サーフボードの傷】
≪制御盤にぶつけたサーフボードは、最上がサーファーとしていつも肌身離さず持っているもの。小さな傷がついてしまっているようだ。≫

【殺人鬼の記録】
≪書庫で見つけたファイルに挟まれていた記録。内容は>>50の通り≫

【施設の構造】
≪佐渡島は短期間で子供広場と書庫を行き来していたようだ。地図上はモノクマ子供広場は中央広場のすぐ隣にあるらしいが、整備はされていないらしい≫

【佐渡島の証言】
≪佐渡島はサイレンの随分前に黒い袋と共にリフトに乗る雫川の姿を見た≫

【品川の証言】
≪品川は12時45分に、ゲレンデ上にいる雫川を見た≫

【使いかけの注射器】
≪第一リフトのゲレンデに落ちていた。使用された痕跡がある。中身は不明だが、なんだか痺れる薬らしい。≫

【木崎の証言】
≪木崎は室内庭園の方にいたらしいが、サイレンが鳴り広場へ向かうまで誰も見なかったようだ≫

【命綱】
≪倉庫にあった命綱が一本無くなっていた。特殊な材料でできていてとても丈夫だが、切ることは可能らしい。≫

【監視役】
≪この時間の御堂の監視役は義堂と雫川だったが、義堂は何者かに襲撃されサイレンがなるまで気が付かなかった。義堂が気が付いたときには、二人がいなくなっていたという≫

~裁判準備~

コトダマ>>70

発言力 7.0
精神力 5.0

※発言力、精神力はスキルにより変動。
発言力が0になるとゲームオーバーとなり、モノクマメダルを半分消費することでリトライできる。

~スキル~
『木端微塵』
ひらめきアナグラムで精神力を2消費して不要な文字を全て消すことができる。
『ブラックアウト』
精神力を2消費してノンストップ議論で論破する箇所を1か所に絞る。
『スーパープレー』
ノンストップ議論、反論ショーダウン、MTB時に精神力を2消費して二つのコトダマを提示できる。そのうちどちらかひとつでも正解のコトダマなら、進行する。
『七色美声』
基本発言力が+2される。
『不屈の精神』
一度までゲームオーバーしても発言力、精神力半減で復活することができる。
『熟考』
捜査時または裁判時にコトダマの考察ができるようになる
『聞き流し』
裁判でのコンマ判定を甘くする。
『くじけぬ精神』
論破時そのレスのコンマが5以上で発言力が0.5回復する。


~席順~
高坂→最上→雪境→夜宮→跳木→比嘉→木崎→遠江→ユーリ→伊丹×→品川→御堂×→天宮×→義堂→佐渡島→雫川



第二の被害者は、超高校級の執事、御堂美広。
起こるはずのない事件が、ついに起きてしまった。
彼の死体は何故モノクマ子供広場にあったのか?
そして謎の血文字の正体と、その犯人は…?
二度目の裁判が今、幕を開ける!


――――学級裁判、開廷!


モノクマ「まずは、学級裁判についての簡単な説明を行います!」

モノクマ「学級裁判の結果は、オマエラの投票によって決定されます」

モノクマ「正しいクロを指摘した場合には、クロだけがお仕置き」

モノクマ「間違った人物を指摘した場合は、クロを除く全員がお仕置きとなり、皆を欺いたクロだけが、晴れて卒業となります!」

モノクマ「もうこの辺りは耳が腐る程聞いたから分かるよね?」

モノクマ「さてさて、はっじまっるでー!」

比嘉「二度目の学級裁判か…」

跳木「もう嫌だぞ…」

夜宮「えーと…今回は何から話しあえばいいかなぁ?」

遠江「前回と同じでよいだろう。まずはモノクマファイルを確認…だ」

高坂「じゃあ、まずは皆、モノクマファイルを開いて…」


佐渡島「開く必要は無いっすよ、嬢ちゃんたち!」

ユーリ「お?」

比嘉「何キャラだよ!?」

さ、佐渡島さん…嫌な予感がするわ…。

義堂「だ、だって、以前のような手順で話し合いましょう、って…」

佐渡島「モノクマファイルを開く必要はねーっす。何故なら、今回の事件は犯人が明白だからです」

雪境「マジかよ!?」

木崎「それは…誰なのですの?」

佐渡島「今回の事件の犯人は…」


佐渡島「…黒田!!オマエだぁ!!」

比嘉「雫川な!!」

雫川「…………」

木崎「そ、そうなのですの!?」

夜宮「ええー?決めつけは良くないよ」

ユーリ「そうだよ!ユーリも、納得してない!」

雫川「…………」

佐渡島「まあまあ、これからあっしが華麗な推理を披露するから、よく聞くっすよ」

佐渡島「三秒で終わらせてやる!あっひゃっひゃ!」

流石に何も話し合わないまま終わるのは駄目…

彼が犯人か犯人でないかは、これからの議論で分かることよね!

―ノンストップ議論、開始!!―

コトダマ>>70
【輪っかのついたロープ】
【木崎の証言】
【佐渡島の証言】


佐渡島「今回の事件、あっしが華麗に秒殺するっす!」

佐渡島「【犯人はそこに立ってる黒い男】黒田くんっす!!」

比嘉「雫川な!?」

ユーリ「そんなはずないよー!!」

雫川「……」

佐渡島「でもあっしは【そこの男がリフトに乗っているのを見た】ぜ!黒い袋をもってな!」

佐渡島「んふふ、明らかに怪しーッすよね?つまりあっしの推測によると…」

佐渡島「その袋には、【きっと死体が入っていたんだ】!!」

佐渡島「その死体の正体、それこそが物言わぬ執事、セバスチャンだったのです…はい終わりー!」

比嘉「御堂な!?」

雪境「確かに実際高坂と一緒に現場に行ったとき…」

雪境「現場にこいつ、いたぜ!怪しいなァ!」

佐渡島「黒田がセバスを殺して【事件現場に運んだ!】これがこの事件の全貌っす!」

比嘉「雫川が御堂を、な!?」



【】を論破か『』に同意しろ!安価↓1


すいません、ミスを見つけました。これ論破できないかもしれない
コトダマリストに書いてある文章じゃなくて、>>32>>53>>57のコトダマを見つけた時の文章を見れば論破できる…と思います
コトダマ表記をミスりました…。

安価↓

うーん、問題表記が悪かったかもしれないです。
こちらのミスなので発言力は減らしません。
安価↓で来なければ自動で進みます

やっぱりちょっと無理でしたね。こちらのミスです。本当にすいませんでした。
今回は「佐渡島が雫川の顔を見ていない」という事で論破させたかったので…
自動で進みます…
===========

【佐渡島の証言】→【そこの男がリフトに乗っているのを見た】
BREAK!!


「それはどうかしら!」論破!


高坂「待って、佐渡島さんの見た雫川くんは、本当に雫川くんだったの?」

佐渡島「はぁ?黒田は黒田っしょ」

比嘉「こんなに何度も雫川って言ってるのに、覚える気がまるでねーぞコイツ…」

佐渡島「まー確かにそんなあっしが言っても確証にならないか!あっはっは!」

比嘉「佐渡島は人の顔と名前を覚えねーからな…」

跳木「じゃあ証言に信憑性なんてないじゃんか!」

佐渡島「そうそう…ってオイ!流石にあっしの証言だから駄目っつーのは不公平っすよ!男女差別反対!」

跳木「差別も何もボクも女子だってばー!」

高坂「いや…佐渡島さん、自分の言った事、よく思い出してみて?」


===============
佐渡島「あれは…黒田かなぁ、黒かったし。黒田がね、リフトに乗ってたんすよ」

佐渡島「二人乗りのリフトの隣に、でっけー黒い袋を乗せてね!
    山頂にゴミ捨てに行くのかよ!って心の中で突っ込んだから覚えてるっす」

佐渡島「時間は…いつだったかなぁ。ご飯食う前だから…まあサイレンよりは結構前っすね」

佐渡島「ま、雪に紛れて顔とかは見えなかったっすけどね!」
=============

比嘉「…って、オメー顔見てねーのかよ!」

佐渡島「あっ、そうだったー☆」

最上「でも黒い姿を見てんだろ?」

夜宮「うーん、黒いから雫川くん、って言うのはどうなんだろうね?」

夜宮「この間も遠江くんが黒い服を着ただけでユーリさんを騙してるし…」

ユーリ「はい!ユーリ、反省した!リューヤ、黒だけが取り柄じゃない!」

雫川「…………」

比嘉「雫川…不満なら不満って言っていいんだぞ…」

雪境「じゃあ、今度の雫川も誰かのなりすましだってことか?」

高坂「佐渡島さんの目撃証言はちょっと信用できないし…」

佐渡島「オイコラ!…ま、好きにするっす。そういや変装の可能性は考えてなかったっすから」

比嘉「でもよ、誰かって誰だよ?」

木崎「…ゆ、幽霊さんとか…」

比嘉「お嬢さんそれはいくらなんでもどうかと!?」

木崎「まぁ?い、いえこれは軽い冗談ですわ。どうでしたか?」

品川「いやどうでしたって…」

義堂「でも、変装ですか…一体誰がそんなことを…」

夜宮「…うーん、もしかしたら…」

夜宮「…あるかもしれない。雫川くんに変装した人物の心当たり」

品川「それは本当?誰なノ?」

夜宮「その『証拠』は高坂さんにも見せた筈だよ」

高坂「あたし?」

ユーリ「ハーイ!リューヤにヘンソーした人、名乗り出る!怒らないよー!」

比嘉「いやいや、そいつが怪しいと思われてるのに名乗り出るわけねーだろ…」

夜宮「…むしろ名乗り出られないのかもね?」

義堂「どういうことです…?」

夜宮「さぁ、高坂さん。ここまで言えば分かるよね?俺が何の事を言ってるか!」


夜宮の言ってる変装の「証拠」…
つまり雫川くんの黒い服を他の誰かが着たことの証拠、ってことでいいのよね?
じゃあそれって…あれの事よね?

>>70から正しいコトダマを指定しろ!
安価↓1

【黒いボタン】
正解!

…そうか、わかったわ。

…これから話す事は一つの推測でしかない。

けれどこの推測が正しければ、寧ろ被害者は…

高坂「これを見て。このボタン、見覚えはない?雫川くん」

雫川「…………」

ユーリ「あー!それリューヤの服の袖、ボタン!ユーリ、知ってる!」

義堂「た、確かに見た所雫川さんの右手の袖のボタンが一つ足りないようですが…それをどうして今出すのでしょうか?」

高坂「このボタンは、御堂くんのワイシャツのポケットにあったものなの」

木崎「まあ、ワイシャツ?」

高坂「御堂くんはワイシャツの上には燕尾服を着ていたはず…なのに、どうしてこんなところにボタンが入っていたのか?」

夜宮「うん、外側に服を着ていれば、普通内側の服にモノが入ることはない筈!また高坂さんの華麗な推理が披露されたね!」

跳木「つまり…どういうことなんだよ?」

高坂「ここから推測されるのは、一つの可能性よ」


それは…
1.御堂が雫川に変装した
2.雫川が御堂に変装した
3.比嘉が雫川に変装した

安価↓1

1 御堂が雫川に変装した 正解!


「こういう事よ!」

高坂「御堂くんが雫川くんの服を着て変装した…っていう可能性よ」

ユーリ「ヨシヒロー!?」

佐渡島「黒田、何回コスプレされてんだ!あーっはっはっは!」

ユーリ「でも何でヨシヒロがリューヤにヘンソーしたの?」

遠江「…どう考えても雫川に罪を着せるため、だろう」

比嘉「そうか、偽物の目撃証言を作るんだな!確か佐渡島の見た雫川は黒いでかい袋を持っていたんだったな?」

比嘉「そんな姿見たら、誰だって印象に残るし怪しいって思うぜ!」

佐渡島「何か地味男がちゃんとしたこと言うとウケるっすね」

佐渡島「セバスが生きてたらきっと何か言ってそうな場面っすね!もう死んでるっすけどー!」

比嘉「オメーは他人の事を覚えてんのか覚えてないのかどっちだよ!」

跳木「…待ってよ!じゃあ、まさかとは思うけどさ…御堂は…」

義堂「そ、そんな…おかしいですよ!」

義堂「だって御堂さんは、被害者なんですよ!」

跳木「そうだよ!わざわざ変装なんかして、なんで殺されてんだよ!分かるように言えよ!」


そうか、義堂くん達はあの証拠の存在を知らないのね…
彼らを納得させるには、彼がコロシアイをしようとしていたって言う証拠を見せるしかないわ……!

―ノンストップ議論、開始!!―


コトダマ>>70
【何かの薬】
【血文字】
【サーフボードの傷】
【使いかけの注射器】



跳木「御堂は唯の被害者じゃないのか!?」

木崎「御堂さんが一度殺しをしようとしたのは確かですが…」

木崎「もうしない、という彼の言葉、信じたかったですわ…」

品川「まぁ【ボタンがあった】くらいじゃ根拠は弱いよネ…」

品川「【彼がコロシアイをしようとしていた証拠も残ってない】シ…」

最上「御堂がただコスプレしてオレっち達を驚かせたかっただけかもしれねーしな!」

比嘉「あいつはそんなキャラじゃねーだろ…」

夜宮「いや…彼はコロシアイをしようとしていた筈だよ!」

夜宮「ねっ高坂さん!」


【】を論破か『』に同意しろ!安価↓1

【何かの薬】→【彼がコロシアイをしようとしていた証拠も残ってない】
BREAK!!


「それは違うわ!」論破!


高坂「この薬を見て。これは御堂くんが持っていたものなんだけど…」

品川「…どこかで見覚えがある気がするんだケド…」

佐渡島「それ、毒じゃね?」

比嘉「はあああ!?いや、まさかそんな…あっ」

遠江「そういえば、前の裁判で何故か話題にはならなかったが、即効性毒の毒薬のビンが開封済みだったな…ククッ」

雪境「それを持ちだしたのが御堂、ってことかァ!?」

品川「そんなものをもってたんダ。確かにそれなら、人を殺そうとしてた、って事だヨネ…」

跳木「待てよ…じゃあアイツ、一度目の裁判の時からずーっとコロシアイを考えてたのかよ!」

跳木「何なんだよ…何なんだよ!バカーッ!!」

高坂「…………」

確かに御堂くんはその時既に毒薬を持ちだしていたのかもしれないけど…

今は、その彼が被害者なのだから、とやかく言うべきではないわよね…

義堂「た、確かにその可能性は…ある、みたい、ですね…うう」

夜宮「そもそも御堂くんは俺らの中で唯一動機を持っていたしね…」

跳木「ま、待てよ…じゃあ…じゃあ」

跳木「結局その御堂を殺したのは誰なんだよ!自殺なのかよー!」

佐渡島「誰かを殺そうとして逆に殺されたんじゃね?」

木崎「あの御堂さんがですか…では、一体誰に?」

義堂「やっぱり、義堂が、義堂が悪いんです…義堂のせいで、悲劇が……」

雪境「義堂がどうしたっていうんだよ?」

ユーリ「…………え??あっ!!」

ユーリ「ちーがーうー!!絶対、ぜーーーーったい違うー!!」

比嘉「うわっ!急になんだよ!癇癪でも起こしたか?」

夜宮「うん、そうなんだよね…監視されていた御堂くんが一番狙いそうな、というか狙えた人物って一人しかいないんだよね……」

最上「なるほどな、オレっちにもピーンと来た、気がするぜ!」

比嘉「オレ、最上以下!?」

そう、監視されていた彼が狙えた人物、それはこの場合たった一人……


高坂「…やっぱり、雫川くんなの?」

佐渡島「多少回り道はしたけど、戻ってきたっすね!」

雫川「…………」

高坂「……雫川くん、あなた、監視役の一人だったわよね」

高坂「そして死体を見つけた時も、彼の死体のすぐそばにいたわよね」

高坂「信じたくなかったけど…御堂くんは貴方を狙ってた」

夜宮「その御堂くんが死んじゃった以上、やっぱりそういう考えになるよね…」

夜宮「でもなぁ…うーん…?」

雫川「…………」

ユーリ「だから、違うって!リューヤヒト壊したりしない!」

雫川「…………」

品川「さっきからずっと黙ってるケド……そろそろ何か言ったラ!?」

品川「ワタシ、ミスター雫川の態度、この裁判中ずっと怪しいと思ってたんだラ!」

ユーリ「あーやーしーくーなーいー!!」

雫川「…やはり、そうなるんだな」

ユーリ「なーらーなーいー!」



雫川「……そうだ、俺が犯人なのだろう」

ユーリ「えええっ!?」

佐渡島「やっと自白したっすね。さーて、この裁判ももう終わりっす。次のオシオキに期待!」

比嘉「いやいやいや!納得してねーけど!?」

雫川「…そこまでばれればもう隠す理由はない、さあ、殺せ」

夜宮「ええっそんな簡単に…?」

ユーリ「違う!違う違う!ちーがーうってー!!」

雪境「もう本人が自白してるしいいじゃねーか…もう沢山だぜ」


ユーリ「違うー!リューヤ、やけなってるだけ!皆に信じてもらえなくて!苦しいだけ!」

義堂「し、仕方ないんですよ!誰だって殺されかければ、抵抗します…」

義堂「これは、義堂にも責任があることで…雫川さんだけのせいじゃ…」

ユーリ「だーかーらー!!」

佐渡島「あー、これじゃキリがねーっす。どーすんすか、坂田ちゃん」

高坂「あ、あたし?」

どうする、って言っても…


遠江「…待て。そいつは本当に犯人か?」

ユーリ「!ユキヤー!待ってたよー!」

雫川「…犯人だ。早く殺せ」

最上「犯人だってよ!」

遠江「…納得いかないな。貴様、何を隠しているのだね?」

雫川「何も隠してはいない。早く殺せ」

遠江「…ならば、貴様が本当に犯人なのかを確認させろ」

比嘉「お、おう?確認って何なんだよ、遠江」

遠江「全く、凡人の思考に合わせるのは疲れるな…この程度の事思い付け…」

あたしも、まだ雫川くんは何かを隠しているように思える…

それにさっき言ってた「自分が犯人『なのだろう』」って言葉…
…まさか?

―ノンストップ議論、開始!!―


コトダマ>>70
【氷の破片】
【血文字】
【警告サイレン】
【黒いボタン】

遠江「本当に犯人なのか、『確認させろ』」

ユーリ「カクニン!?カクニンって…じゃあ…」

ユーリ「リューヤ、歯ぁくいしばれっ!」

比嘉「【殴ってみればいい】ってことかよぉ!?」

品川「【ミスター雫川は犯人じゃない】ってコト?」

遠江「それを含めての確認だ…」

夜宮「【犯人しか知らない情報】とかを聞いてみればいいのかな?」

跳木「そもそも【モノクマに聞けば】すぐわかるんじゃないか…」

木崎「【確認なんて不可能】ですわ…他人の考えなんて分かるはずないですもの」


【】を論破か『』に同意しろ!安価↓1

上で正解です。
今回はここまでで。ちょっともうミスとかないように確認してきますね…
安価参加ありがとうございました。
次回は今日の夜、来れなければまたしばらく後になると思います。ではまた!

今日の更新は無理です…
次回は早くても来週の更新になります。よろしくお願いします

遅くなりましたが明日の21時前後から裁判の続きを更新します。

【犯人しか知らない情報】→『確認させろ』
BREAK!!

「その通りね!」同意!


高坂「そっか…雫川くんが本当に犯人なのか確認するためには、犯人しか知らない情報を聞けばいいのよ!」

夜宮「やった!高坂さんに意見を採用されたー!」

比嘉「元気だな、オメーは…」

遠江「犯人しか知らない情報。俺達の全員が知らないはずの情報…それはなんだ?言え凡人」

高坂「…殺害方法を聞けばいいのよ。犯人なら、それくらい絶対に知っているはずでしょう?」

ユーリ「オオっ!?」

雫川「…………」

遠江「雫川は全く捜査をしていなかったようだが、犯人ならば答えられる筈だ」

遠江「既に自白をしているんだからな。何も隠す必要は無いだろう」

雫川「…………」

品川「答えられナイ…の?」

ユーリ「ほらぁ!リューヤ犯人じゃない!リューヤ、何か庇ってる!」

雪境「はァ!?結局何なんだよ!自白しといてやっぱり犯人じゃないって!?」

遠江「不本意だが凡人共の言う通りだ。気に入らんな…全く気に入らん」

遠江「いや…今迄隠し通してきたことが暴かれようとしているのだから、当然なのか?」

最上「隠す?何を隠してきたんだよ?」

雫川くんは相変わらず黙ったまま…だけど、彼の無表情はどんどん険しくなっていく。

遠江「…ジャッジメント、か」

雫川「…………」

雪境「ん?それ、どっかで聞いたような…」

遠江「…ククク、そろそろ頃合いだし、雫川の正体を教えてやろうか?」

雫川「…どうせ議論の結果に変わりはない…このまま殺せばいいだろう」

雫川「……俺は、あんな奴とは…違う」


遠江「俺は少々苛立っているのだよ。何故か分かるかね、凡人。いや…殺人鬼」

…………やっぱり…。

比嘉「ファッ!?」

木崎「な、なんと仰いましたの?今…」

遠江「殺人鬼。…こいつの正体は…」

遠江「サイコキラーにして連続殺人鬼、クリムゾンジャックその者だ」

…予想してはいたけれど…これは…

比嘉「はあああああ!?」

ユーリ「サツジンキ!?」

佐渡島「あーっはっはっは!とりあえず知ってる英語並べとけばいいっていうそのネーミングセンス!アイタタタ、イタタッ!」

佐渡島「ゲフッゲホッゲホォ!やっべ、ムせた、笑いが止まんね…」

比嘉「そんなに笑う所ねーだろうが!」

夜宮「ええと、ええと、ちょっと待ってね……えーーっ!?」

品川「オーマイガ…貴重な常識人だと思ってたノニ…」

ユーリ「ユ、ユキヤの言いがかりだよー!どうして仲良くできないのー!」

夜宮「そもそも殺人鬼?どうしてそんな話が出てくるのさ!殺人鬼に繋がる証拠でもあるの?」

遠江「ある。だろう、凡人高坂彩」

…それは、アレの事を言っているのよね…

>>70からコトダマを指定しろ!
安価↓

【殺人鬼の記録】

>>104
正解!

高坂「書庫にある古今東西殺人鬼ファイル…それに、一人のデータが乗っていたわ」

高坂「それは、犯罪者のみを殺していく連続殺人鬼」

高坂「殺し方に統一性はないが、唯一の一貫した事件の特徴は、現場に『ジャッジメント』の血文字を残す事…」

雪境「まさか、あの雪の上にあった奴がそれだってか?…不気味だったな、雪山を侮辱してるぜ…」

ユーリ「でもそれがどうしてリューヤとつながるのー!」

比嘉「確かに雫川は捜査中一度も見てねーし、様子もおかしかったが…」

品川「それだけじゃミスター雫川に繋がる根拠はないように思えるケド?」

遠江「いいや、殺人鬼は雫川流矢だ」

ユーリ「何で言い切るのー!」

遠江「勘だ」


……へっ?

夜宮「勘って、ええ…」

遠江「貴様ら凡人とは違うのだよ。俺の勘を舐めるな」

比嘉「あの、遠江さん、流石にそれはちょっとないっすわ…」

最上「そうか?勘って奴は意外と捨てたもんじゃないぜ?」

跳木「いやどう考えても横暴だよー!!」

佐渡島「でもあながち間違ってないかもしれないっすよ?」

跳木「って、オマエまで!?」

佐渡島「だって、現場の不自然な点と血文字を書いた方法を考えればそうなるっすよ」

高坂「不自然な点?」

佐渡島「まずなんだっけ?現場にあった血文字って、雪の上にあって読めるレベルの血文字だったんしょ?」

雪境「まあ…そうだったな。所々消えかけてはいたけど、みりゃすぐわかるレベルにははっきりしてたぜ。な、高坂」

高坂「そうね…ん、あれ…?」

じゃあこれっておかしくない…?


1、血文字の書いた方法
2、血文字の書かれた時間
3、血文字の筆跡

安価↓1

高坂「血文字を書いた方法…?」

佐渡島「確かにそこを考えればわかるとは言ったっすけどー」

佐渡島「いまあっしが言いたいことにそこは大して重要じゃないっす」

佐渡島「あれれー?もしかして、あっしだけ気が付いてるー?」

違ったみたいね…

発言力7.0→6.0

佐渡島「現場は大雪だった…雪なんてすーぐ積もっちゃうっすよ!」

佐渡島「さぁ、ここまで言えば分かるわね?っす!」

じゃあ考えることは…?


1、血文字の書いた方法×
2、血文字の書かれた時間
3、血文字の筆跡

安価↓1

2

>>111 正解!

スキル発動!
発言力6.0→6.5

高坂「…そういえば、そうね」

高坂「今日は大雪だったのよ?だったら血文字なんて、すぐに消えちゃう!」

雪境「ん、ってことは…?」

雪境「俺達が血文字を見つけたのはそれが書かれて直ぐ後じゃねーとおかしいぞ!」

最上「さっきから何の話をしてんのかよくわかんねーや。まどろっこしい、一言で言えい!」


…否定したいけど。

皆のお墓を作って、皆を心を籠めて弔ってくれた彼を、信じたいけど…。


夜宮「つまりオレ達全員に死体発見時間前のアリバイがある以上…」

夜宮「それを書けるのは既に現場にいた雫川くんだけってことなんだね?」

佐渡島「っすよ!的な!」

…やっぱり、そうなの…?

ユーリ「リュ、リューヤ良い人!サツジンキなんかじゃないよ!」

雫川「…………」

ユーリ「リューヤ!男ならこういう時ガツン、言う!だよ!」

遠江「今更そんなことを隠して何になる。隠すくらいなら、最初から血文字など書かなければ良かったのだ」

遠江「正義の断罪者気取りなど、反吐が出る…ここで、全てをさらけ出して…死ね」

跳木「ど、どうなんだよー…うう…」

雫川「…………」

夜宮「…雫川くーん?起きてるー?」

比嘉「夜宮じゃあるまいし…こんな場面で寝る訳ねーだろ…」

夜宮「俺だってこんな場面で寝ません!」

雫川くんは俯いて黙ったまま、何も答えない。

ユーリ「黙ってない!リューヤ、ガツン、言う!」

雫川「………………………」

ユーリ「リューヤ!」

そしてユーリさんの問いかけに彼は静かに顔を上げて…




「………………………クッ」



雫川?「クスクス…ケラケラケラケラ、ヒャーッハッハッハ!!」


…へ?

義堂「ふええええ!?」

ユーリ「リューヤが笑った!初めて!」

比嘉「なんて嫌な初めてだ!?」

一体どうしたっていうのよ…!こんなの…こんなのおかしいわよ!

雫川?「…はは…あれ?何か面白い事があったような気がするんだけど…思い出せない?」

雫川?「まあ、いっか。あー、暑い。こんなクソ暑いコート、良く着てられるよなあ。脱ご」

雫川くんが黒いコートを脱ぎ捨てる。その下に着てあったのは、血のような真っ赤なシャツ。

雫川くんのイメージとは、真逆の色。それだけで一気に別人になったように感じる…

佐渡島「赤、いい色っすねえ。…クリムゾンジャック…ね。成程こりゃおもしれーや」

雫川?「ねえそこのミドリムシくん。今の状況を300字以内にまとめて説明してくれないかな」

比嘉「…えっ!?ミドリムシってオレ!?」

遠江「…クク…」

ユーリ「…リューヤ、ふざけてる?」

雫川?「流矢じゃないよ。僕は超高校級の断罪者。正義の審判を下すものでーす」

===================


【超高校級の断罪者 クリムゾンジャック】


===================

ジャック「まあ、巷ではクリムゾンジャック?なんて呼ばれているみたいだからそれでいいよ」

佐渡島「うわあああ、痛い! 断罪とか言っちゃって黒歴史確定っすよー!」

ジャック「黒は嫌いなんだー。どうせなら赤歴史って言ってほしいな」

比嘉「言葉には意味があるんだよ!?」

跳木「な、なあ…どうしたんだよ、何か、怖いぞ?もしかして本当にオマエが御堂を…」

ジャック「御堂?誰それ?」

遠江「燕尾服を着た無気力そうな男だ。あそこの席の写真の男、と言えばいいか」

ジャック「あー、殺したかもしれないー?あれー、どうだったっけなー?」

比嘉「あっさり認めた!?」

夜宮「…それって…自白、かな?」

ジャック「ああ、思いだした。殺した」

ジャック「だって、人を殺そうとした罪人だよ?審判を下すまでもなく有罪」

ジャック「しっかりと罪状に合うように、計画に沿って殺し返してあげたんですー」

高坂「殺し返す?それに…計画?あんた、本当に雫川くんなの…?」

ジャック「雫川くんって言うか正義の断罪者って言うかー?つーかお前こそ誰やねん」

…もしかして、覚えてないの?

ユーリ「リューヤ、アヤのこと忘れちゃったの!?」

ジャック「忘れたって言うか知らないって言うか、なんかよくわかんないけどそんな感じ?」


モノクマ「はい、このままじゃ埒が明かないのでここからはボクが説明してあげましょう!」

モノクマ「根暗で影キャラな雫川クン。そんな彼には、他人には絶対に言うことができない重大な秘密が隠されていたのです!」

モノクマ「それは、自分が多重人格で、そしてその人格が自称超高校級の断罪者、もとい殺人鬼であるという事!」

比嘉「はい!?」

品川「頭痛くなってきたヨ…!」

ジャック「自称なんて失礼だなぁ、僕は本物の断罪者なのでーす」

佐渡島「成程本物の中二病っすね!あっしといい勝負っす」

比嘉「オメー殺人鬼相手によくそんなこと言えんな!?」

木崎「あの優しかった雫川さんとは思えませんわ…」

ジャック「優しかった雫川くんもなにも、僕と流矢は完全に別人だよ」

ジャック「僕は流矢の記憶を持ってないし、流矢は僕の記憶を持ってない」

ジャック「それに僕と流矢を同じ人物として見ちゃったらー、本当に流矢に友達がいなくなっちゃうし…」

比嘉「やめろ、それは悲しすぎる事実だ…」


モノクマ「まあなんとかジャッククンは、ここでは雫川流矢クンとは別人、17人目の生徒として考えてもいいよ!」

モノクマ「電子生徒手帳にもプロフィール、追加しておいたから!」

遠江「17人目の生徒、か…」

ジャック「ところで今、何をやってるの。君たち流矢の知り合い?」

モノクマ「今やっているのは学級裁判だよ!かくかくしかじかほにゃららうんだらでこういう事をやる所なんだよ!」

モノクマは雫川くんの顔をした何かに、学級裁判のルールを語る。

ジャック「へえ、つまり今回人を殺した犯人は処刑されてしまうのかあ」

ジャック「…………」

ジャック「そういえば思い出したけど、僕は燕尾服くんを殺してないよ」

比嘉「意見を統一しろよぉ!?」

木崎「殺人鬼さんでもオシオキは怖いんですのね…でももう遅いですわ…既に犯行は明らかです」

木崎「さ、殺人鬼さんなんて怖くありませんわっ…!」

比嘉「震えてるぞ、無理すんなよお嬢様なのに…」

雪境「さ、さっさと処刑しちまおうぜ、そんな危険人物」

ジャック「まあまあ、ほら、確定材料不足、ってやつー。例えば、凶器とか分かるの?」

跳木「わかんないけど、それ以前に自白してんじゃんか!」

ジャック「よし、言質取りましたー」

ジャック「ほら、凶器も分からない癖に何が犯行は明らかなのかな?言ってごらんよ、ほらほらー」

夜宮「…あのさ、皆。やっぱりもうちょっと話し合いは続けていいかな?」

夜宮「正直、まだちょっと納得できてないことがいっぱいあるし…」

ジャック「またしても言質取ったー。ほら、寝癖の彼も納得してないってよ。さあ、話し合いをしようか」

ジャック「ここからが本番だぜー、みたいな感じで」

比嘉「ジャックなんてものをなじませたまま学級裁判続けるのかよぉ!?」

最上「これは中々クレイジーじゃないかい!ひゃっは、楽しくなってきたぜ!」

比嘉「もう悩みの種を増やすのはやめろおお!」


と、とにかくまだ時間はある。ジャックも何をするか分からないし、今は一部始終の犯行を明らかにしよう…!

―ノンストップ議論、開始!!―

コトダマ>>70
【氷の破片】
【警告サイレン】
【輪っかのついたロープ】
【夜宮の検死】


ジャック「凶器は一体何なんだろうねー?」

夜宮「…【死因は胸部の傷】。 外傷は一か所にしか見られず、即死であった」

夜宮「俺の見た所、傷は杭みたいなものによ」

品川「みたいなものってことは、『杭』じゃないノ…?」

跳木「ボクには『包丁』くらいしか思いつかないよ…」

木崎「ええと…殺人鬼さんなら…『ナイフ』とかでしょうか…」

雪境「そもそも現場に何もなかったじゃねーか!」

雪境「いや、あの広場には『スコップ』とかはあったっけ…」

ユーリ「わかったー!『凶器は消えたんだよ』!」

最上「いやいや、まだ『犯人が持っている』かもしれないぜ!」


【】を論破か『』に同意しろ!安価↓1

『凶器は消えたんだよ』に【氷の破片】

>>123
夜宮のセリフにミス。

夜宮「俺の見た所、傷は杭みたいなものによ」
→夜宮「俺の見た所、傷は杭みたいなもので付けられたように見えたなぁ」
=============

>>124
『凶器は消えたんだよ』→【氷の破片】
BREAK!!

スキル発動!
発言力6.5→7.0

高坂「そうかもしれない…!!」同意!


高坂「ユーリさんに賛成よ!きっと凶器は…もう消えてしまったんだわ」

ユーリ「えええ!?うっそー!?」

比嘉「何で言った本人が一番驚いてるんだよ!?」

ユーリ「えー、でも凶器が消える、ある?」

ジャック「あるある…ってんなわけあるかーい」

比嘉「なんて気の抜けたノリツッコミなんだ…」

夜宮「比嘉くんのツッコミの風上にも置けないね!」

比嘉「オレはいつから超高校級のツッコミになってんだ…」

ジャック「消えたなら消えたって言う根拠は何なのさ」

ジャック「全く、いちゃもんをつけるのもほどほどにしてよね、えっと…地味子さん」

高坂「あたしは高坂彩!…消えたって言う根拠ならあるわ。それは、御堂くんの傍にあった氷の破片よ」

跳木「氷の破片か…あれってなんなんだ?」

あの証拠…そして消えた凶器…その正体は、恐らく…!


―ひらめきアナグラム、開始!!―

【消えた凶器とは?】

???(3文字)

つ い う ら い ら
は る な ふ く い


※スキル使用可能
安価↓

中途半端ですが眠いのでここまでで。
次回は明日の夜にでもまた。

では、おやすみなさい…

つらら

高坂「そういう事ね…!」正解!


高坂「あれは、氷柱の破片だったのよ!」

最上「氷柱!それが凶器だってんのかい!?」

高坂「犯人は氷柱で彼を殺害した後、それを粉々に砕いて雪の上に捨てたのよ!」

夜宮「あー、傷口が冷たかったのってもしかしてそれが原因なのかな?」

佐渡島「ふんふん、確かに氷柱ってよく推理物とかで消える凶器として有名っすなぁ」

佐渡島「つーか実際に切れんの?あれ」

雪境「んーまあ、実際雪国なら氷柱で怪我とか珍しくもねー事件っちゃー事件だな…」

雪境「よく長い氷柱もって家族とチャンバラしたっけなァ。あぶねーからやめろ、って兄貴に怒られたっけ」

佐渡島「ふーん。ま、流石にこの雪の中じゃすぐには溶けないから、結局砕いちゃったってわけっすね」

高坂「その結果、中途半端に凶器が残ってしまって…」



ジャック「その推理を裁きまーす」反論!!

ジャック「仮に氷柱が凶器だとしたら、更に僕が犯人って説は無しになるよ?」

高坂「雫川くん…!お願い、罪を認めて…!」

ジャック「流矢に罪なんてない。悪いのは周りの罪人達なんだよ」

ジャック「…だからこそ、この体にオシオキされるわけにはいかないんだよね」

ジャック「まだまだ納得してないよ。さあ、質問に答えなさーい」

ジャック「…大丈夫、仮にお前らがここで死んだとしても、流矢がちゃーんと天国に送ってあげるから」

…あたし達は、こんなところで死ぬわけにはいかない…!

犯人はコイツ。それを証明するんだ…!

―反論ショーダウン、開始!―

コトノハ>>70
【血文字】
【ロープのついたビニール】
【警告サイレン】
【品川の証言】
【使いかけの注射器】


ジャック「氷柱が凶器って話があったけどー」

ジャック「つまりそれって、僕が氷柱を持って御堂さんに襲い掛かったってことだよねー」

ジャック「でもねー、それって不可能なんだよー」

ジャック「だって僕には御堂さんの死亡時刻には、アリバイがあるんだからね」


高坂「アリバイって何よ…!言ってみなさい!」

ジャック「死亡時刻は12時45分だったっけ?」

ジャック「残念、その時間のこの僕には【目撃証言があるんだなー】」

ジャック「しかも現場からはすごーく離れたところでね」


【】を論破または論破ポイントがない場合はナシ
安価↓1



ナシ

>>133 ナシ
発展!!


高坂「確かにそうかもしれないわね…品川さんもそう証言していたかも…」

ジャック「でっしょー?…運がいいなー僕ってば」

ジャック「えー、とにかく、【その時現場にいなければ事件は起こせない…】」

ジャック「それとも、ここまで来て【氷柱が凶器じゃない】とか言うー?」

ジャック「そうじゃないなら【何か仕掛けの痕跡でもあったって言うの?】」

ジャック「ないない、あるはずないって。何故なら僕は関係ないからー」

ジャック「さあ、どうかな?これでも僕を犯人って言う?」


【】を論破または論破ポイントがない場合はナシ
安価↓1

【何か仕掛けの痕跡でもあったって言うの?】←【ロープのついたビニール】
BREAK!!

高坂「その矛盾、一刀両断よ!」論破!


高坂「仕掛けの痕跡は…あったのよ」

ジャック「はーい?」

高坂「これを見て。これは跳木さんが、現場の木の上で見つけたものなんだけど…」

跳木「あっ!それ!そうだよ!それ、明らかに仕掛けっぽいよな!」

高坂「うん、そう…」

高坂「現場にあった仕掛けを使えば、その場にいなくても事件を起こすことは可能よ!」

佐渡島「仕掛け、キター!一気にそれらしくなったっす!」

ジャック「…仕掛けなんて存在しないよー」

ジャック「そんなのただのゴミでしょ?関係ないってば」

跳木「いーや、あったぞ!ボク達は見たぞ、おかしな仕掛けを!」

比嘉「あのビニールとかロープ…まあそれはいいとして…どうやって利用したかはオレにはさっぱりなんだが…」

木崎「でも、高坂さんには何か考えがあるみたいですわね?」


うん、もう少しで思いつきそう…

きっと、あれらの道具の用途は…

―ロジカルダイブ、開始!―


Q1.犯人はビニールをどう利用した?
1.空気を入れた
2.水を入れた
3.御堂を入れた


Q2.犯人はロープをどう利用した?
1.ビニールと氷柱をつなげた
2.氷柱と御堂をつなげた
3.氷柱と木をつなげた


Q3.これらの道具を利用したのは何の為?
1.アリバイを作るため
2.御堂への嫌がらせ
3.氷柱を触れなかったから


安価↓1全問正解で進行

231

>>138
不正解!

ジャック「なんだかそれっておかしくなーい?」

ジャック「もしかして…犯人は高坂さんなんじゃないのー?」

しまった…!


発言力7.0→6.0


もう一度考えよう。
すぐそこまで考えは出てるんだ…


Q1.犯人はビニールをどう利用した?
1.空気を入れた
2.水を入れた
3.御堂を入れた


Q2.犯人はロープをどう利用した?
1.ビニールと氷柱をつなげた
2.氷柱と御堂をつなげた
3.氷柱と木をつなげた


Q3.これらの道具を利用したのは何の為?
1.アリバイを作るため
2.御堂への嫌がらせ
3.氷柱を触れなかったから


安価↓1全問正解で進行

1,3,1かな?

>>140
不正解!

夜宮「いや、入れたのは空気ではないんじゃないかな?」

夜宮「んー、なんていえばいいのかな?俺も考えがまとまりかけてるんだけど…」

入れたのは、空気じゃなくて…?


発言力6.0→5.0

そこは、さっきの考えで正しかった…?
じゃあ間違っていたのは、ロープの使い方…?

…もう一度ね!


Q1.犯人はビニールをどう利用した?
1.空気を入れた
2.水を入れた
3.御堂を入れた


Q2.犯人はロープをどう利用した?
1.ビニールと氷柱をつなげた
2.氷柱と御堂をつなげた
3.氷柱と木をつなげた


Q3.これらの道具を利用したのは何の為?
1.アリバイを作るため
2.御堂への嫌がらせ
3.氷柱を触れなかったから


安価↓1全問正解で進行

211

>>142 正解!

高坂「推理はつながったわ!」
COMPLETE!!

高坂「これからいう方法なら、殺害時刻にアリバイを作りつつ、御堂くんを殺害することができるわ!」

高坂「まず、現場にあったビニール製のモノクマ滑り台に水を入れる。小屋の外には水道があったから、おそらくそこで、できるだけ重くなるようにね」

高坂「そして、その先をロープで括るの」

高坂「次に、そのロープのもう片方に、氷柱を括り付ける。湿ったわっかは、氷柱を括った跡だったのよ」

品川「ふむ…。続き、プリーズ!」

高坂「そして、木の枝にロープをぶら下げ、氷柱が水の入ったモノクマ滑り台の重さで、空中に支えられるような体制を作る」

高坂「あとは、滑り台に小さな穴を開ければ、徐々に水が零れていって、重りの重さはどんどん軽くなっていく…」

高坂「…ここまでいえば分かるわね?」

義堂「そっか…水の入ったビニールの重さが氷柱よりも重いうちは、氷柱は空中で支えられている」

義堂「そして時間が経って水が抜け、ビニールの重さが氷柱よりも軽くなったその時…氷柱が落ちるんですね!」

夜宮「…あれ?」

ジャック「あー、だめだね。全然不正解。…そういえば、また疑問が浮かんだんだけど応えられる?」

跳木「もうッ!さっさと犯行を認めろよー!」

次はどんな反論をするっていうの…?

こうなったら、とことんやってやるわ…!

―ノンストップ議論、開始!―

コトダマ>>70
【使いかけの注射器】
【品川の証言】
【殺人鬼の記録】
【監視役】

ジャック「高坂さん?が言った話はさぁ…」

ジャック「あの執事が仕掛けが作動するまでずっと木の下にいるって事が前提でしょ?」

ジャック「【それって辛いでしょ】。雪の上でじーっと…」

ジャック「…うん、修行僧かな?凄いんだね、執事って?」

佐渡島「だったらさっさと殺しちまった方がお得っすなーッ!」

雪境「そもそも【ずっと横たわってる】理由がねーよな」

木崎「あの御堂です。【じっとさせておくのは不可能】なのでは…」

比嘉「だよなー…」

義堂「やっぱりこのトリックは間違っているんでしょうか…?」


【】を論破か『』に同意しろ!安価↓1

【使いかけの注射器】→【じっとさせておくのは不可能】


高坂「そんなことはないわ!」論破!
BREAK!!


高坂「これを見てほしいんだけど」

ジャック「ギクゥ」

高坂「これは、子供広場に向かうリフトの前で拾っていたものよ」

跳木「…注射器?また救護室の薬品なのかよー!」

高坂「これは、中身はよく分からないけど…品川さんいわく、痺れる薬らしいの」

遠江「ふん、痺れる、か。麻酔薬の可能性が高いかもしれんな」

品川「つまりミスター雫川は御堂に襲われたけど、その際人格が交代して…この薬で反抗した…ってコト?」

高坂「そうとしか考えられないわ。それこそ、木崎さんが言ったように、御堂くんがじっと自分の死の瞬間を待っている筈がない」

品川「というか、何でミスター雫川がそんな薬を持っていたのかって言うのも疑問なんだけド」

佐渡島「危険人物だから…世の中はその一言で片づけられる事柄がわんさかあるのですよ」

夜宮「へー…奥深いねぇ」

比嘉「いやいやいや…」

ジャック「…それもダメだよ」

義堂「で、でも…すべての証拠が…きっちりと組み合わさっています…」

義堂「うう…すみません…義堂がしっかりしていれば…」

品川「ワタシが見たミスタージャックは、アリバイを作る為のフェイクだったノネ。確かに不自然極まりなかったヨ」

品川「あの時スキー板も履かずにゲレンデにいた理由…ミスタージャックには言えるノ!?」

ジャック「それは…知らない…じゃ、なくてー」

ジャック「とにかくーダメなんだってばー。もしかしてピンチなの?これさー」

高坂「じゃあ、それも不可能だって言う根拠は何?」

ジャック「…僕にはそんな複雑な方法、考えられないって事だよ」

跳木「はぁあ?」

ジャック「僕は稀代稀に見る馬鹿だからさー。アリバイとか考えたこともないし、考える頭がないっていうか」

比嘉「オメーよくそんなにすぐわかる嘘付けるな!?」

ジャック「いや、実際無理なんだよ。だって僕、ここに来てから殆ど表に出てないし?」

ジャック「裁判の事もコロシアイの事もさっき知ったし?」

ジャック「流矢が御堂さんに気絶させられて、僕が起きた時には殺されそうになってた…
     そんな状況で、ここまで複雑なトリックを一瞬で考え付くかなー?」

佐渡島「皆―!こいつ、殺されかけたところまでは認めたよー!」

ジャック「……」

ジャック「まぁでも、時間がなかったのは事実さ。多分10分かそこらくらいしか余裕はなかったし」

跳木「よくまぁいけしゃあしゃあと…」

品川「いや、記憶を共有していないのはモノクマも言っていたし本当だと思う」

品川「こんな用意周到な計画ができるのか、って言うのは確かに疑問ダネ」

高坂「…問題はないわ」

品川「ワット?ソーリー、ミス高坂。理由をお願いするヨ」

そう、今回犯人が殺人に計画性を持っていなくても問題はなかった。何故なら…


1.犯人は自称超高校級の殺人鬼だから
2.道具はその場で用意できたから
3.御堂が殺人を計画しているから

安価↓1

>>149 正解!

高坂「それは、御堂くんが殺人を計画していたからよ」

木崎「でも、それをどうしてこの方が知っておられるので?」

高坂「それは、このメモを見て。前半部分が切れてるわよね」

跳木「…うん、まあ」

遠江「そのメモの前半部分には、犯行計画が書かれていたと予想できる…そういいたいのか?凡人」

高坂「その通り。そして御堂くんが落としたメモを、このジャックが拾って『その通りに実行』した…」

夜宮「成程。それならさっき言ってた『計画に沿って殺し返す』って言葉にも納得…なのかな?」

ジャック「というかーこんなのー、アンフェアだよ。流矢はコロシアイの事なんて何にも教えてくれなかったんだから」

モノクマ「雫川くんは君の事を友達と思ってないんじゃない?だって君殺人鬼だし。悲しいすれ違いやね…うぷぷ」

ジャック「オシオキするなら僕一人だけにしてよ。どうにかならない?モノクマさん」

モノクマ「まあ、体が一つしかない以上はどうにもならないんじゃない?」

ジャック「…………」

ユーリ「…な、なんで壊したの!?」

ユーリ「もう一人のリューヤ、わかんない!ユーリには分かんないよ!」

比嘉「…とにかく…今回は、その…擁護の仕様がねー…よな」

品川「…行動をしたのが殺人鬼では…ネ」

ユーリ「でも、リューヤがオシオキされちゃう…リューヤ悪くないのに!」

遠江「貴様ら勘違いしていないか?多重人格でもなんでも、元は一人の人間なのだ」

遠江「雫川の中には少なからずこいつのような人格が眠っていたんだ」

遠江「つまり、感傷に浸る理由はない。自業自得というやつだと思わないかね?」

ユーリ「うううー…もー!バカ!バカバカバカバカ!」

ユーリ「バカバカバカバカ!リューヤのバカ!ユキヤのバカ!バカー!」


高坂「…でも、これで決まり…のようね」

ジャック「……このやろー」

ジャック「このまま殺されなんてしないぞー。全員この手で断罪してやるからなー」

義堂「そ、そんなことはさせませんからね!」

雪境「義堂…しっかり見てろよ?そいつ、何するか分かんねーしヤベェよ……」

比嘉「じゃ、じゃあ何かする前にさっさと投票を…」

品川「…しないと、ね」

…これで、殺人鬼を処刑して…それで終わり?

理不尽な理由で殺された御堂くんも…報われるのかな。

モノクマ「…うぷぷ、もう異論のある人はいないかな?じゃあ、今回御堂クンを殺したクロは決定ってことでいいのかな?」

跳木「…ま、まぁ…」

最上「…なぁ?」

木崎「……」

モノクマ「ま、これから投票してみれば分かることか!さ、じゃあ行きますか!」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰なのか!?その答えは正解なのか不正解なのかーっ!」




「それは違うよ!」


……え?

夜宮「皆、投票はちょっと待ってくれないかな!」

比嘉「ど、どうしてだよ。まだ何か気になるってか?」

夜宮「うん、気が付いちゃったんだ…」

気が…付いた?

一体…何に?この徹底的にトリックを突き詰めて、犯人も自白しきったこの状況で…

高坂「な、何が言いたいのよ、あんたは…またふざけてるの?」

夜宮「いいや、高坂さん…真面目な話。凄く言いにくい事だし、皆も驚くかもしれないけど…」



夜宮「犯人は、雫川くんの他にいるよ」

…まだ、学級裁判は終わらない。


―学級裁判、中断!!―

今日はここまで。
思ったより長引いてますので後編はさくさく行きたいですね。
また明日も来れたら来ます。ではまた、おやすみなさい。

本日22時から裁判後半を更新します

―学級裁判、再開!!―


品川「ミスター…夜宮?」

夜宮「雫川くんは犯人じゃない。現場の状況を思い出してて分かったんだ!」

義堂「え…え?殺人鬼、さんが犯人じゃないんですか!?」

ジャック「それはどういう事?ぜひとも聞かせてもらいたいな」

跳木「ほ、本人も分かってなさそうだぞ…?」

夜宮「そうだろうね…ジャックくんはもう本当に殺人トリックを成立させた気でいたみたいだからね」

ジャック「なんですとー?」

夜宮「ジャックくん。君は…氷柱が御堂くんに突き刺さる瞬間を見たのかな?」

ジャック「…勿論この目で、彼に氷柱が突き刺さって、ぽっくりと逝っているのを見ましたぜー」

ジャック「僕は難儀な体質でね、一度人格変わっちゃうと、相手の刑の執行を確認するまではどうも流矢にバトンタッチできないのです」

夜宮「違う、そうじゃなくて!」

夜宮「俺が言ってるのはさ…突き刺さる『瞬間』を見たのかだよ!」

ジャック「…………」

ジャック「厳密に言えば、僕はその時ちょっとパニクっていましてー」

ジャック「現場があまりに雪が凄いもんで、マジで死ぬんじゃないかって思いましてー」

ジャック「必要以上にゲレンデ内を歩き回って、決定的瞬間を見逃したことは否定できない何かなのであります」

ユーリ「んー!まどろっこしいー!つまり見たの見てないの!」

ジャック「つまり、見てないのー」

比嘉「見てないのかよ!?」

夜宮「やっぱりね…ここは、議論の余地があるところだよね」

遠江「…夜宮が言わなければ俺が言おうと思っていたことだ。この程度で調子に乗るなよ、凡人…」

夜宮「じゃあ説明が上手そうな遠江くんにこの先を任せてもいいかなぁ?」

遠江「分かっているなら貴様がしろ。軍師の俺に手を煩わせるな」

夜宮「あはは、遠江くんならそう言うって思ってたよ。まぁここは俺がかっこよく決めるしかないよね!」

高坂「そういうのはいいから、早く続けてって!」

夜宮「はーい。じゃあ皆、よく聞いてね」

夜宮「もう一度現場の状況を思い出して。特に現場を調べた皆、しっかり考えて」

夜宮「そうすれば分かるはずなんだ…御堂くんの殺人計画が、上手く行ってなかったって事が」

雪境「はァ!?」

最上「上手く行ってなかった!?んなことあるのかい、夜宮!」

上手くいっていなかった?

どこかで、他の人の手が介入したって事…?

夜宮「現場を調べた皆、証言をお願いしていいかな?」

夜宮「…お願いしていいかな、なんて探偵みたいだね!俺ってばまた調子乗っちゃった!」

比嘉「へいへい…間違えたら死ぬってんだ…」

最上「なら、やるしかねーな!」

…とにかく、皆で考えてみよう。

―ノンストップ議論、開始!―

コトダマ>>70
【監視役】
【施設の構造】
【氷の破片】
【サーフボードの傷】

夜宮「さっきの高坂さんの言っていたトリックと現場の証拠を照らし合わせるんだ」

夜宮「『おかしいところ』がある筈だよ!」

佐渡島「現場を調べた皆って誰っすか?」

比嘉「オレと、跳木と、夜宮と高坂……」

比嘉「……って、オメーも来ただろうが!」

跳木「不自然な証拠?えーと…」

跳木「高坂が言ったように【ビニールの滑り台にはロープが括り付けられてて】…」

跳木「【そのロープは木の上に引っかかってったんだよな…】」

比嘉「それで【そのロープの片割れが、御堂の胸に落ちていた】んだよな」

比嘉「【ロープに氷柱が括り付けられていたのも明白だろ】?落ちていたロープの先の輪は、そういうことだよな」

跳木「つまり、【氷柱が凶器になったことも確か】…」

跳木「うわーん!ボクわかんないよー!」

夜宮「…うん、やっぱりおかしいよ!」

【】を論破か『』に同意しろ!安価↓1

氷柱が凶器になったのもに氷の破片

>>163 不正解!

高坂「氷柱が凶器になったっていうのはおかしくない…?」

跳木「…そうかな?」

跳木「だって、氷柱以外に凶器になるものなんて何もないじゃないか!」

跳木「…だったよな?」

品川「うん、そこは間違ってないと思うケド?」

しまった、間違えた…!

発言力
5.0→4.0


もう一度考えよう…!

コトダマ>>70
【監視役】
【施設の構造】
【氷の破片】
【サーフボードの傷】

夜宮「さっきの高坂さんの言っていたトリックと現場の証拠を照らし合わせるんだ」

夜宮「『おかしいところ』がある筈だよ!」

佐渡島「現場を調べた皆って誰っすか?」

比嘉「オレと、跳木と、夜宮と高坂……」

比嘉「……って、オメーも来ただろうが!」

跳木「不自然な証拠?えーと…」

跳木「高坂が言ったように【ビニールの滑り台にはロープが括り付けられてて】…」

跳木「【そのロープは木の上に引っかかってったんだよな…】」

比嘉「それで【そのロープの片割れが、御堂の胸に落ちていた】んだよな」

比嘉「【ロープに氷柱が括り付けられていたのも明白だろ】?落ちていたロープの先の輪は、そういうことだよな」

跳木「つまり、【氷柱が凶器になったことも確か】…」

跳木「うわーん!ボクわかんないよー!」

夜宮「…うん、やっぱりおかしいよ!」


【】を論破か『』に同意しろ!安価↓1

品川「ロープを木に引っかけたのは氷柱を支えるためデショウ?」

品川「水が抜けて軽くなったビニールが、その木の枝の所に引っかかってるのはおかしくないんじゃナイ?」

ここも違うか…

発言力
4.0→3.0


もう一度…!
おかしいところ…夜宮の言う事が正しければ、跳木さんと比嘉くんの証言の中に、確かにあるはずなんだ!

コトダマ>>70
【監視役】
【施設の構造】
【氷の破片】
【サーフボードの傷】

夜宮「さっきの高坂さんの言っていたトリックと現場の証拠を照らし合わせるんだ」

夜宮「『おかしいところ』がある筈だよ!」

佐渡島「現場を調べた皆って誰っすか?」

比嘉「オレと、跳木と、夜宮と高坂……」

比嘉「……って、オメーも来ただろうが!」

跳木「不自然な証拠?えーと…」

跳木「高坂が言ったように【ビニールの滑り台にはロープが括り付けられてて】…」

跳木「【そのロープは木の上に引っかかってったんだよな…】」

比嘉「それで【そのロープの片割れが、御堂の胸に落ちていた】んだよな」

比嘉「【ロープに氷柱が括り付けられていたのも明白だろ】?落ちていたロープの先の輪は、そういうことだよな」

跳木「つまり、【氷柱が凶器になったことも確か】…」

跳木「うわーん!ボクわかんないよー!」

夜宮「…うん、やっぱりおかしいよ!」


【】を論破か『』に同意しろ!安価↓1
※スキル使用可能

【そのロープの片割れが、御堂の胸に落ちていた】→『おかしいところ』
BREAK!!

高坂「…え、ちょっと待って!?」同意!


高坂「…え?待って。ロープ…片割れ?二つあるの?」

跳木「二つ?違うだろ!輪のあるロープと滑り台に括り付けられてたロープは同じロープだぞ!」

ジャック「あれー?でも、ロープが木の上と執事くんの胸の上の二か所にあるよねー?」

比嘉「まぁ、それは何かの理由でロープが切れたんだろ?氷柱が重かったとか」

比嘉「切れ目が一致するって言うのは現場にいた全員で確かめた所だぞ!」

高坂「…いや、それはない筈よ」

比嘉「なっ!?どうして言い切れるんだよ!?」

あたし、とんでもない間違いをしていたかも…?

だって、状況証拠を考えると、そのロープの正体は…!!


>>70から正しいコトダマを指定しろ!
安価↓1

命綱

>>170 正解!


高坂「…ユーリさん。一緒に確認したよね?」

ユーリ「……!は、はい!何?」

高坂「一緒に倉庫の備品を確認した時、一つだけ無くなってた「命綱」」

夜宮「それが、現場にあったロープの正体なんだよね?」

遠江「…何故言い切れる」

夜宮「だってそれ以外にロープなんてどこにあったのさ!」

遠江「いや、俺が言いたいのは何故お前が……まぁいい、続けろ」

高坂「それの、特徴をあたし達は聞いたはず。モノクマに」

ユーリ「とくちょ……あー!!」

最上「おおっ!?」

ユーリ「モノクマ、言ってた!このツナ、ゼッタイ切れないって!」

ユーリ「どんなに重いヒトでも、何十人でも軽々と支える!そういう素敵なツナ、イノチヅナーッ!」

比嘉「はぁ!?そんなロープだったのかよ!でも切れてたぞ!」

木崎「な、何十人以上分の重さのつららだったんですの!?まぁ……」

品川「いや、流石にそれはないヨ…それを用意したのは明らかに貧相な体のミスタージャック、ゼッタイ無理…」

ジャック「…今のは聞き流してあげるけど、体型の事は二度と言うなよ?」

高坂「そして、モノクマはこうも言ってたわ。『ちょん切っちゃえば関係ないけどね』って…」

義堂「つまり、その綱が切れていた理由って…」

品川「…誰か、それを切った人物がいるというコト…!?」

佐渡島「そんなぁ!一体どうやって!?」

佐渡島「ま、普通にはさみでも使って切ったんでしょうなっと」

比嘉「で、でもよ。だからといってその殺人鬼の疑いが晴れたわけじゃあ…」

ジャック「…いや、晴れたんじゃない?」

ジャック「良かったー、神様は僕の断罪が正義だって事を見ていてくれたんだねー」

比嘉「はぁ!?」

ジャック「だって、このファイルに書かれてるよ?「即死」って」

雪境「げ……じゃあ!」

品川「死亡推定時刻のこいつのアリバイは、ワタシが証明しちゃった…!?」

ジャック「僕は仕掛けを用意しただけ。それを作動された人物が他にいるならー、犯人はその人でしょ?」

品川「ぐぬぬ……」

跳木「うわーん!また新しい犯人候補を探さなきゃならないのかよー!」

遠江「…後はもう『綱を切ったのは誰か』という事を証明すればいいだけだろう」

遠江「さっさと終わらせろ凡人共…」

比嘉「終わらせろ、つったって…証拠も何もないんじゃ…」

木崎「は、はさみを持ちだした人物が犯人なのでしょうか…?」

遠江「だとしたら怪しい者の一人は貴様だな、木崎。植物園には枝切狭があるからな」

木崎「えっ!そ、そんな!違いますわ!」

木崎「わたくしはサイレンを聞いて旅館施設の方から…あ、あれ?」

比嘉「さっきから自分で墓穴掘ってんじゃねーか!」

木崎「ち、違いますわ!信じてください!」

夜宮「…他にハサミってどこかにあったっけ?」

ユーリ「倉庫のビヒンは減ってなかったよ!」

品川「うーん、ゲレンデの小屋にもそれらしいものはなかったカモ?」

そんな、雫川くんが犯人じゃないってわかっても、それだけじゃない!

これじゃ、何も分からない…木崎さんを犯人とみても、証拠がない。

…何かないの!?
何か、犯人につながる証拠は…

最上「ふむふむ、オレっち、ピーンと来たぜ!」

比嘉「オメーは黙ってろ!」

最上「まあ、聞けって。あのさ、オレっち達の鳴らしたサイレン、役に立たねーかな」

最上「あのサイレンが鳴ったのは12時50分!御堂の死後すぐだ!」

最上「その時に集まんなかった奴が犯人なんじゃないか!?」

比嘉「だからバカなこと言って……ない!?何かまともな意見なんだけど!?」

夜宮「成程ね。時間も推しているし、その方向から考えてみようか!」

遠江「そうなると一番怪しいのは貴様だがな」

夜宮「…あれ?」

遠江「一番サイレンで集まるのが遅かったのは貴様だろう」

夜宮「…あ、あははー」

夜宮「…高坂さーん。助けてー」

…またこいつは情けない…

夜宮「わ、わかったよ!じゃあ、皆でもう一度サイレンで集まった時の状況を整理しよう!」

高坂「まあ、それが一番かもね。一度状況を整理してから考えましょう」

それには、比嘉くんと最上くんの証言も大切になるわね。

もう一度しっかりと状況を整理しよう…

―ノンストップ議論、開始!―

コトダマ>>70
【警告サイレン】
【比嘉の証言】
【夜宮の検死】
【サーフボードの傷】

最上「オレっち達が12時50分に鳴らしたアラームは、広場全体に響き渡ったぜ!」

比嘉「その時に現場に来た奴は……」

比嘉「オレに、最上、次に木崎と雪境か。でいつの間にか佐渡島がいて」

比嘉「なり終わってから遠江と、高坂、ユーリ。そして義堂が走ってきて、最後はモノクマか」

跳木「ってことは怪しいのは夜宮?」

夜宮「いやいやいや、跳木さん達も怪しいよね…【俺は寝てただけ】だもん!」

品川「【ワタシと沙々ちゃんは一緒にいた】ヨ!アリバイはあるカラネ!」

遠江「…猫箱だな。何とも言えん。俺は高坂と共にいた。他はどうだ、主張を言いたまえ」

木崎「わたくしは旅館施設からの帰りに【ペンションを歩いていたら】聞こえたので…」

佐渡島「同上な!」

雪境「俺は【ゲレンデでスキーしてたら聞こえたから】飛んできたんだよ!」

ユーリ「ユーリ、【リューヤの部屋直してた】!」

義堂「義堂は、【丁度その音で目を覚ましました】ね…ふがいないです…」

ジャック「全く知りませーん」

最上「こりゃ参った!どの主張が怪しいのかわかんねーな!」


【】を論破か『』に同意しろ!安価↓1

今日はここまでで。
もうすぐ終わりです。ちょっと構成を変えたりしたので多少の矛盾には目をつぶって欲しいです。
明日も来ます。では、おやすみなさい。

今日の更新はなしでお願いします。
次回は早くて明日です

【ゲレンデでスキーしてたら聞こえたから】→【警告サイレン】
BREAK!!

高坂「それはおかしいわ!」論破!


高坂「待って!…おかしいわ、雪境さん」

雪境「え??俺かよ?」

高坂「…貴方の主張、もっと詳しく聞かせてくれない?」

雪境「え、ええと…俺は今日もいつも通り第二リフトに乗ってスキーをして、て…」

高坂「という事は…ゲレンデにいたってことよね。あの小屋があった辺りよね?」

雪境「そ、そうだって言ってんだろ!つーか、品川達もそれは証明してくれるよな!」

品川「そ、そうだネ。ミス雪境はあの雪でもゲレンデに出てて、でもそれまでは一緒にいたヨ。出ていったのは十二時半くらいだったヨ」

比嘉「待てよ。あのサイレン、ゲレンデの方まで届かなかったって言ってなかったか?」

雪境「…………へ?」

高坂「…そうなのよ。だから、スキーをしててゲレンデの方にいた雪境さんに、サイレンが聞こえた筈がないの」

雪境「なっ!?」

木崎「ま、まさか」

雪境「ちょ、ちょっと待て。待てって!!そういう事じゃないって!」

雪境「確かにゲレンデの方には届かなかったのかもしれないけど!俺には聞こえたんだって!」

遠江「矛盾しているぞ。貴様はゲレンデにいたんだろう。もっと筋道立てて話をしたまえ」

雪境「だからァ!ゲレンデをずっと下ると、中央広場だろ!」

雪境「滑って広場に近づいたら聞こえたから、そのままなんか変だと思って合流したんだって!」

跳木「…何もおかしいことはない、ように聞こえるぞ?」

高坂「…いや、おかしい。それだと更におかしいことになるのよ」

ジャック「話せば話すほどボロを出すとはー。もう話さない方がいいんじゃー?うけるー」

比嘉「ジャックさん表情筋動いてませんけど!?」

雪境「な、何なんだよ!俺がスキー滑るのがおかしいのか!?スキーヤーだぞ俺は!」

高坂「…比嘉くん。貴方、証言してくれたわよね。皆が来た時のこと」


比嘉「オレですか!?」

高坂「…お願い。もう一度証言して。それで、はっきりさせられるはず」

比嘉「そ、そうだな…じゃあ証言してやるよ!」

彼の証言を聞いて、おかしいところを指摘するんだ…!

―スポットセレクト、開始!―

比嘉くんの証言の中から、怪しい部分を指摘しよう…!


比嘉「…あの時問題を起こした当人の最上は馬鹿みたいに笑っているだけで何もしなくて」

比嘉「そのうち木崎がペンションの方から走って来て…で、三人であたふたしていたら雪境も走ってきて…」

比嘉「で、いつの間にか佐渡島もいて…」

比嘉「次がお前ら三人。その次に、義堂が焦った様子でどっかから来たんだったな…」

比嘉「最後にモノクマが来るんだが、それまでに、来てねーのは跳木に品川と、御堂に雫川だった。…あれ?」

比嘉「…夜宮はモノクマの後に歩いて来たな。そのはずだ」


さっきの雪境さんの証言と照らし合わせると…
おかしいところは、ここだ…!


怪しい部分を指摘しろ!安価↓1

【雪境も走ってきて】
正解!


高坂「比嘉くんはこう言ってるの……『雪境さんは走って来た』って……」

夜宮「ああ…そっか、スキー板が無いんだ」

雪境「!?」

木崎「確かに…スキー板はなかったかもしれませんわ」

高坂「…滑ってきたのなら、スキー板、どこに置いてきたの?」

雪境「そ、それは…!!」

義堂「ま、待ってください!雪境さん、広場には確かにいたじゃないですか!」

義堂「じゃあどうやって子供広場まで行ったんです!?あそこに行くにはリフトを二つ渡らないといけないんですよね!」

雪境「そ、そうだぜ!俺は御堂の所にはいけないんだって!」

佐渡島「果たしてそうかなぁ?」

雪境「うるせーなァ!!なんなんだよお前!気持ち悪い態度ばっかり取りやがって!」

佐渡島「ひでぇ風評被害っす。ま、置いといて」

佐渡島「子供広場に行くには、果たしてそんなメンドクセー手段を取るしか方法はないのかな?」

佐渡島「ねっ坂本ちゃん!」


…確かに佐渡島さんなら分かるのかも…


>>70から正しいコトダマを指定しろ!
安価↓1

【施設の構造】

>>188 正解!

高坂「このことが…!」


高坂「…佐渡島さんの証言によれば、子供広場はモノクマ広場の、実質隣にあるらしいの」

比嘉「隣!?」

佐渡島「そ。電子生徒手帳のマップをみたあっしはぴんときたわけだ。これ、近道できんじゃね?と」

佐渡島「案の定、木々に溢れて多少歩きにくい道ではあったけど、フツーに歩いて隣まで行けましたね、ハイ」

佐渡島「つーか足跡があったから普通に道も分かったし」


高坂「……え?」

比嘉「待て、それもっと早く言えよ!?重要な証拠じゃねーか!?」

佐渡島「だって、つまんねーじゃん。唯でさえ芸術点低そうな犯人なのに、これを言ったら足跡ですぐ犯人絞れちゃうじゃん」

佐渡島「だからあっし、頑張って足跡消してあげたんだからねー?って、言っちゃったー!」

佐渡島「目に見えない優しさも口にしちゃうこの口の軽さを呪いたいっすー!ひゃっはー!」

ジャック「……うるさい笑い声だなー。耳に悪いし断罪していいかな……」

比嘉「裁判で殺人起こすなよぉ!?」

品川「…色々言いたいこともあるけど、目の前の事に集中しなきゃネ…」

高坂「……そうね。雪境さん。つまり、こういうことなのね」

高坂「あなたは、サイレンが鳴った時モノクマ子供広場にいた。中央広場の隣にいたから、サイレンに気が付いたのね」

雪境「……!!ま、待てって……!!」

義堂「そ、そんな…嘘ですよね?」

最上「足跡っつーことは…その時点でスキーを履いてなかったっつーことだな!」

ユーリ「ナルホドー!確かにゲレンデから走ってくる、スキー脱ぐ理由ないよね!納得!」

雪境「待てって言ってんだろォ!?」

跳木「ぎゃーっ!?」

雪境「何なんだよ、さっきまで殺人鬼だのなんだの言ってたのに、突然俺を犯人扱いかよ!ふざけんじゃねーぞ!?」

雪境「確かに俺はスキーを履いてなかったかもしれねェ、でもそんなの些細な問題だろ!」

雪境「スキー急いでいたから脱ぎ捨てたんだよ!悪いか!?」

最上「スキー命の雪境ちゃんがか!?オレっちはサーフボードを捨てたりはしないぜ!」

比嘉「投げたけどな…」

雪境「うるせェな、自分でも気が動転してたんだよ!あんなうるせーサイレンだったからな!」

義堂「そ、そうですよ…それに、雪境さんが犯人なら、命綱をどうやって切ったんですか!」

雪境「そうだ!何なら今ボディーチェックしてもいいぜ!俺は刃物を持っていない!ほら、脱いでやろうか!?今、ここで!!」

夜宮「脱ぐの!?雪境さんの綺麗な体をもう一度見れ…」

品川「シャラップ!!ふざけている場合じゃありまセン!」

跳木「刃物なんて、捨てればいいんじゃないか…?」

雪境「はッ!捨てたとしたら更に誰にでも犯行が可能だろ!!証拠がねーんだからな!」

佐渡島「きゃーっ!犯人がキレたー!」

…ここで引くわけにはいかない。

ここで引いたら、あたし達は全員処刑されてしまうのだから…!

―PTA開始!―

「うるせーんだよ!」

      「スキーがしたい!!」

「裁判ってなんなんだよ!」

               「黙れボケナス!」

       「スキーさせろ!」

「黙ってろよ!!」
                 「そんなの間違ってるぜ!」



雪境「【俺が犯人って言うなら、どうやって綱を切ったってッ!?】」

      
        ○エッジ
 ×消えた
               △の
       □スキー


言葉を並び替えて完成させろ!
安価↓1のコンマ50以上で論破成功

雪境「負ける訳にはいかねーんだよ!」


くっ…押し負けてしまった…!
この推理は間違ってない筈!もう一度…!

発言力
3.0→2.0


「うるせーんだよ!」

      「スキーがしたい!!」

「裁判ってなんなんだよ!」

               「黙れボケナス!」

       「スキーさせろ!」

「黙ってろよ!!」
                 「そんなの間違ってるぜ!」



雪境「【俺が犯人って言うなら、どうやって綱を切ったってッ!?】」

      
        ○エッジ
 ×消えた
               △の
       □スキー


言葉を並び替えて完成させろ!
安価↓1のコンマ40以上で論破成功

雪境「分かるように言えよ!」


くっ…また…!
この推理は間違ってない筈!もう一度…!

これが最後のチャンスだ…!

発言力
2.0→1.0


「うるせーんだよ!」

      「スキーがしたい!!」

「裁判ってなんなんだよ!」

               「黙れボケナス!」

       「スキーさせろ!」

「黙ってろよ!!」
                 「そんなの間違ってるぜ!」



雪境「【俺が犯人って言うなら、どうやって綱を切ったってッ!?】」

      
        ○エッジ
 ×消えた
               △の
       □スキー


言葉を並び替えて完成させろ!
安価↓1のコンマ30以上で論破成功

【消えたスキーのエッジ】正解!

高坂「これで証明する…!」
BREAK!!


スキル発動!
発言力1.0→1.5


高坂「…あたし、聞いたことがあるんだけど。スキーのエッジ…なんてどう?」

雪境「はァ…はァ……は?」

高坂「スキーのエッジってよく切れるって聞くのよね。もし凄い速度で滑っていって、その勢いのままあの綱に当たったとしたら…」

夜宮「…綱は切れちゃってもおかしくないかもね」

夜宮「…きっと、スキー、折れちゃったんじゃない?滑ってきた勢いのまま、木にぶつかったとしたらそれでもおかしくない」

品川「…だから、ミス雪境はスキーをはいていなかっタんだ…そもそも、履くスキー板が壊れてしまって…」


雪境「……俺のスキー板は壊れてねーよ」

義堂「…えっ待ってください!それ、って…事故…なんじゃないですか?」

義堂「み、皆さん!これはきっと事故だったんです!雪境さんには、殺人の意図なんて無かったんですよ!」

義堂「きっとそうです…事故だったんですよ…!」

モノクマ「えー、一応言っておくけど、仮に事故だとしても、殺人は殺人だからね?」

義堂「だ、黙ってくださいよぉ!」

義堂「さ、殺人なんて、雪境さんが殺人なんて……あ、ありえません!!」

跳木「義堂……」

義堂「そ、そうだ!思いだしました!アナウンスです!」

義堂「確か、死体発見アナウンスは、高坂さん、雫川さん、そして雪境さんが発見したことで鳴ったんですよね!?」



義堂「その主張、投げ飛ばして見せます!」反論!

義堂「ありえません…そんなの絶対、認めたくない…よ…!」

義堂「すみません、こんな義堂は、悪い子です…でも、でも…」

義堂「雪境さんの事、守りたいんですよぉ!!」

義堂「邪魔をするなら、この義堂を打ち負かしてから先に進んでくださいっ!!」

死体発見アナウンスか…確かに発見者が他にいないことには、鳴るのはおかしいわね…

何か…あるはずだけど…

遠江「…17人目の生徒」

高坂「…え?」

遠江「貴様ももう気が付いているはずだ。モノクマの気まぐれにな…」

遠江「さあ、早く議論を終わらせてみろ」

……

コトダマget!
【17人目の生徒】

……終わらせよう、この裁判を。

―反論ショーダウン、開始!―

コトノハ>>70+>>200
【跳木の証言】
【謎のメモ】
【血文字】
【17人目の生徒】


義堂「死体発見アナウンスは、犯人以外の「三人」が発見したことでなるんですよね?」

義堂「という事は、雪境さんもその死体発見の一人に含まれている以上…」

義堂「雪境さんは犯人以外ってことですよね!?」

義堂「【義堂達13人の中で、他に死体を発見した人間はいるんですか!?】」

義堂「いませんよね!?」

義堂「じゃあ、雪境さんは犯人ではないってことでいいんですよね?」

義堂「【死体を発見したのは、雪境さん、高坂さん、雫川さんの三人っ!!】」

義堂「この事実はどうあってもゆるぎない筈です!」

義堂「雪境さんを、殺させたりなんかしない…!!」


【】を論破または論破ポイントがない場合はナシ
安価↓1

義堂「そうですよね!死体発見アナウンスがある限り、雪境さんは犯人じゃないんです!」

しまった…!押し切られてしまう…!!

今の彼の発言に、何か矛盾があったはずだ…!


発言力1.5→0.5


コトノハ>>70+>>200
【跳木の証言】
【謎のメモ】
【血文字】
【17人目の生徒】


義堂「死体発見アナウンスは、犯人以外の「三人」が発見したことでなるんですよね?」

義堂「という事は、雪境さんもその死体発見の一人に含まれている以上…」

義堂「雪境さんは犯人以外ってことですよね!?」

義堂「【義堂達13人の中で、他に死体を発見した人間はいるんですか!?】」

義堂「いませんよね!?」

義堂「じゃあ、雪境さんは犯人ではないってことでいいんですよね?」

義堂「【死体を発見したのは、雪境さん、高坂さん、雫川さんの三人っ!!】」

義堂「この事実はどうあってもゆるぎない筈です!」

義堂「雪境さんを、殺させたりなんかしない…!!」


【】を論破または論破ポイントがない場合はナシ
安価↓1

正解!

高坂「その言葉、切らせてもらうわ!」論破!
BREAK!!


高坂「…義堂くん。その三人以外に死体を見た人がいるかもしれないの」

遠江「…………」

…こういう事なのよね?遠江くん…そして、モノクマ。

義堂「そ、そんな!誰がですか!」

義堂「一体あの状況で、他に誰が死体を見たんですか!


それは…きっとあいつしかいない。


怪しい人物を指名しろ!安価↓

ジャック

>>207
正解!


高坂「…ジャック。忘れたわけではないわよね」

ジャック「んー?こんにちはー、超高校級の断罪者、クリムゾンジャックですー」

高坂「雫川くんは、あたし達とあった時、こんな反応をしたの」

ジャック「うん、確かに見たよ。だから断罪成功だ、って事で僕の役目が終わったから、流矢にバトンタッチしたんだけど…」

ジャック「やれやれ。学級裁判なんてものが残っていたなんて。ま、結局何とかなったみたいでよかったけどー」

ジャック「これがほんとの大団円だねー」

比嘉「どこがだ!!」

義堂「ええっ!?ま、まさかジャックと雫川さんが別人だとでもいうんですか!?」

夜宮「…確かにモノクマはこういってるんだよね…」


==================
ジャック「それに僕と流矢を同じ人物として見ちゃったらー、本当に流矢に友達がいなくなっちゃうし…」

比嘉「やめろ、それは悲しすぎる事実だ…」

モノクマ「まあなんとかジャッククンは、ここでは雫川流矢クンとは別人、17人目の生徒として考えてもいいよ!」

モノクマ「電子生徒手帳にもプロフィール、追加しておいたから!」

遠江「17人目の生徒、か…」
==================

モノクマ「うん、確かに言いました!まあ、その方が面白そうだったからって言うだけなんだけど」

高坂「つまり、あたしとジャック、もとい雫川くんのアリバイが証明されている以上…」

品川「…犯人は、ミス雪境…。ホーリーシット…」

義堂「そ、そんな…」

義堂「…義堂のせいで、更に雪境さんを追い詰めてしまったんですか……?」

義堂「う、うそ、だ……」

夜宮「義堂くん…」


雪境「……まだ、だ」

雪境「俺の足は壊れてない!俺はまだ滑れる!滑れる滑れる滑れる!」

雪境「俺はまた、ゲレンデの雪を踏むんだよ!!」

雪境「生きて、スキーをするんだ!絶対、するんだ!」

雪境「俺は…俺は……」

遠江「…凡人は動機まで平凡、か」

品川「ミスター遠江…!!」

遠江「もう十分だ、高坂彩。終わらせてやれ。この遠回りしすぎた裁判をな」


……。

高坂「……これで、終らせる」

―クライマックス推理、開始!!―

Act.1
今回の事件の引き金は御堂くん。御堂くんは何らかの動機を貰ったことで、殺人を計画しようとした。そのターゲットとなったのは、丁度その時御堂くんの監視役となっていた、雫川くんと義堂くん。きっと御堂くんは色々な理由から雫川くんを殺すことにしたのね。救護室に行き睡眠薬で二人を眠らせた御堂くんは、そのまま雫川くんの服を借りて変装して、雫川くんを黒い袋に入れてリフトに乗ったの。わざと目撃者を作る為にね…

Act.2
その足のまま子供広場に向かった彼は、着々と自分の殺人計画の準備をし始めた。それは氷柱とモノクマ滑り台と、特製の命綱を使った時間差殺人のトリック。きっとそれらの道具は簡易小屋で用意して、ソリにでも乗せて運んだんでしょうね。実際にソリが現場にあったわけだし。


Act.3
だけど御堂くんは、大きな間違いを犯していた。それは、雫川くんは今噂の連続殺人鬼、クリムゾンジャックだったということ。何らかの方法で麻酔薬を注射されてしまった彼は、残したメモからそのまま殺人計画をジャックに乗っ取られてしまうの。ジャックは自分を殺そうとした御堂くんを、殺し返そうとしたのね。そっくりそのまま、自分を殺そうとしたのと同じ方法でね。

Act.4
ジャックは何食わぬ顔で品川さん達の元に現れて、自分のアリバイを作ったの。その時、多分大雪で気が付かなかったんだろうけど、雪境さんとすれ違ったのよ。そのまま子供広場へと滑っていった雪境さんは、運が悪かったのか仕掛けの作ってあった木にぶつかってしまうの。その時、勢いとエッジの鋭さによって命綱が切れたのね。そして氷柱は、御堂くんの胸に突き刺さり…そのまま御堂くんは即死してしまった。

Act.5
そうしている内にサイレンを聞いた雪境さんは、その音を聞いて中央広場へと向かうのよ。その時にスキーを履いていかなかったことに加えて、近道を利用して足跡を残したこと。そして何よりも、私と雫川くん、そしてジャックの三人が見たことで引き金となる筈の死体発見アナウンスを一緒に聞いてしまったこと…。これが決定打となって、貴方は御堂くん殺人の仕掛けを作動させてしまった事が明らかになったわ。

「……そうなのね、雪境ましろさん……!!」

COMPLETE!!

雪境「…………はは」

雪境「……滑りたい……もっと滑りたいよ…」

雪境「……あれ」

雪境「……何なんだろうな、俺」

雪境「……人の命よりもスキーが大切なんて、馬鹿じゃないのか俺は……」

モノクマ「うぷぷ、議論の結論が出たようですね!それでは投票タイムにしましょうか!」

モノクマ「では、オマエラはお手元のスイッチを押して、投票してください」

モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰なのか!?」

モノクマ「その答えは正解なのか不正解なのかー?」

モノクマ「うぷぷぷ!ではいきましょーう!投票ターイムゥ!」




ドゥルルルルルルルルル……



      ―VOTE―

 |ユキザカイ|ユキザカイ|ユキザカイ|

     ―GUILTY―





――学級裁判、閉廷!!

今日はここまでで。
犯人は雪境さんでした。
裁判アフターはまた後日…。

では、おつかれさまでした。

モノクマ「はい、またまた大正解―っ!」

モノクマ「今回超高校級の執事である御堂義広クンを殺したのは!」

モノクマ「超高校級のスキーヤー、雪境ましろさんでしたー!」

モノクマ「いやー、肝を冷やしたね!途中まで全然目途が付いていないみたいだったから!」

佐渡島「発想の勝利って奴っすね!」

品川「……で、でも…これは酷くない、カナ!?」

品川「だって、ミス雪境は、ミスター御堂がそこにいることなんて知らなかったんじゃないノ!?」

跳木「む、無自覚の事故でも処刑されるのかよ!」

遠江「無自覚の事故ねぇ…果たしてそうなのかね」

品川「何を!?」

遠江「超高校級のスキーヤーが果たして木に激突などするものか。果たして目立つビニールの滑り台を見逃すものか」

遠江「どうなのかね?凡人スキーヤーよ」

雪境「…………」

義堂「雪境さん…違い、ますよね……」

雪境「…ち、違うに決まって…………!」

雪境「……ごめん」

雪境「俺、サイテーだ…ハハ」

義堂「雪境さん…本当に……?」

雪境「俺さァ、見ちまったんだよな。そしたらさ、頭ン中ぐちゃぐちゃになっちまって…ダメだった」

跳木「見るって、何を!」

遠江「…動機か?」

雪境「そう、動機。……なんて馬鹿だったんだろーな。見るなっつわれてたのに…」

木崎「い、いつ見たんですの?動機の紙は、皆さんで一緒に捨てたのに」

雪境「いつって…」


雪境「二回目の時だよ」

高坂「……え?」

夜宮「二回目、って…いつの事?」

雪境「いつって、皆で動機を捨てて、暫くしてからあっただろ。部屋に挟まってた紙」

ユーリ「……??」

跳木「な、何の事だよ……?」

雪境「…は?こっちが聞きたいぜ…?あっただろ!部屋の扉にまた挟まっていたろ、同じような封筒が!」

高坂「…念のため聞くけど、同じように動機が配られた人はいるの?」

夜宮「…いないみたいね、誰も。そもそも、皆で捨てた時以降に動機が配る暇なんて、ないはず…」

遠江「…ふむ?」

雪境「な、嘘だろ!でも、とにかくあったんだよ!それで、書いてあるのを見たんだよ!!」

==================

雪境「モノクマの奴め…しつけーな、捨てても無駄ですよーって事か…」

雪境「遠江は見るなっつってたけど…やっぱり気になるよなァ、大切なもの」

雪境「……大丈夫だ、俺にはスキー以外に大切なものはないけど、
   流石のモノクマもスキー自体を無くすなんてできねーだろうし……」

雪境「えーい、雪境ましろ、とっとと見て安心すればいい!じゃねーと気持ちよくスキーもできやしねぇ!」

雪境「………………」

雪境「………………なんだよ、これ」

===================

義堂「…そこには、何て?」

雪境「…簡単だぜ、たった一文字だぜ?でも、こんな言葉予想してなかったんだよ……」

雪境「…………『足』」

ユーリ「あ、足……」

ジャック「あー、それは単純明快だねー。なるほどねー、うまいねー」

ジャック「足がなくなれば君の好きって言うスキーなんてできなくなるもんね。殺すだけじゃない、そういう断罪もありだよね。勉強になります」

佐渡島「ん?もっかい言って?」

ジャック「だから、雪境さんの好きっていうスキーを…おお、駄洒落になってるー、こりゃ一本取られた」

義堂「……こんな時にふざけないで下さいよ!」

佐渡島「あー?つか、もう終わったっしょ?」

義堂「…はい?」

佐渡島「だからぁ、どうでもいいって感じ?終わった事だし?お涙頂戴したって寒いだけっす」

跳木「オマエ…!!」

佐渡島「ま、ここで誰が死のうと興味はないっすけど。後はせめて芸術的な形として死んでくれればあっしとしてはいう事はないっす」

佐渡島「あ、皆にも言っておくっす。別にあっしを殺そうとしてもいいけれど、せめて芸術的に、面白く殺してね!」

比嘉「もうオメーはしゃべんな!しゃべんな!」

佐渡島「あっし、自分の心に正直に生きたいって思ってた。ここなら、それができるかもしれない。
    誰にも邪魔されずに、あっしが求める永遠不変の美を見つけることも出来るかもしれない」

木崎「なん、なんですの…わかりません、わかりませんわ…」

佐渡島「あっしの感性を理解できない奴らは黙ってな!あっしはお前らに興味ねーんだ!」

佐渡島「だからお前らだってあっしに興味なんて持たなくていいんだ!ほっとけや!」

義堂「黙ってくださいよぉ!!」


その瞬間義堂くんが、佐渡島さんを……投げた。

佐渡島さんに武術の心得があるはずもない。彼女は受け身も取れず、そのまま気絶したようだ……。

義堂「はぁ、はぁ……まだ、まだふざけたことを言う人は、いますか!」

比嘉「ひいい……」

夜宮「…佐渡島さんが何を考えているのか、俺にはわかんないよ」

高坂「あたしだって…」

雪境「…もう、いいさ。雪の中で謎の仕掛けを見た時、俺ァ確かに思ったんだよ」

雪境「今ならできる、殺せるって。俺はさ、卑怯者なんだよ……」

雪境「自分の為に、平気で誰かを犠牲にしようとした卑怯者だ。そんな奴は人間じゃない。
   スポーツなんて、する資格があるはずない」

義堂「そんなこと、ないですよ……」

義堂「義堂は、雪境さんと、スキーがしたかったです」

義堂「義堂は、もっと、貴方から……う、うわああああん」

雪境「…泣くなって!お前、ホントに女々しいな!」

高坂「雪境さん……」

跳木「もとはと言えば悪いのは、この殺人鬼なのに……」

ジャック「もとはと言えば悪いのは流矢を殺そうとした御堂さんなのにー?」

跳木「そ、そうかもしれないけどー!」

雪境「はは、ははは……確かに、運が無かったのかもなぁ…でも、お前らの大切なものを守れたって言うならそれでもいーや」

雪境「そう思うことにする!はは、らしくねー……」

最上「嬢ちゃん……オレっちは忘れねーからな」

最上「嬢ちゃんが何かを殺してまで自分の情熱を愛したこと、否定なんかしねー」

最上「だから胸張れ。嬢ちゃんの情熱は本物だぜ」

木崎「……悪いのは、モノクマ……」

高坂「…そう、よ…。全部あいつが…」

モノクマ「……ん?だれか呼んだ?あ、漸く終わった?」

義堂「……終わっていません!!呼んでません!!!」

モノクマ「いや、そんなこと言ってもなぁ。もう時間も推してるしねぇ……」

モノクマ「そろそろ行っちゃいますかねー、オシオキタイム?」

比嘉「何なんだよクソが……」

ジャック「断罪の時間かー」

義堂「ま、待ってくださいって!」

モノクマ「今回は超高校級のスキーヤーである雪境ましろさんの為に、スペシャルな、オシオキを、用意しましたー!」

義堂「待て……よ!うわあああああ!」

品川「ダメ!ミスターを止めて!」

最上「やめないかい!無駄死にする気かい!?」

跳木「モ、モノクマへの暴力はオシオキなんだってばー!」

義堂「…っ!」

モノクマ「それでは始めましょう!オシオキタイムー!」

雪境「……ははっ……」

雪境「……もっかい皆で滑りたかったなァ……」

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GAME OVER
ユキザカイさんがクロにきまりました。
オシオキをかいしします。


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雪境さんは広い雪原の、豪雪の中に一人立っている。

彼女の足には、当然のようにスキー板。彼女の他に、雪の中に誰もいない。

彼女の顔は真っ白で…しかしどこかに諦めたような切なさを持っていた。

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超高校級のスキーヤー 雪境ましろ 処刑執行
『チキチキ☆雪上のデッドレース!』
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ふと、彼女の背後から聞こえる轟音。

雪境さんが轟音に振り向くと、その視線の先にいたのは、雪玉でできたモノクマ。

雪玉モノクマは一個、二個…とその数を増やしていき…

…一体いくつになったんだ?最早、これは雪崩だ!

雪境さんはエッジを利かせ、雪山を滑りだした。

雪崩は彼女の背後から、彼女を吸い込もうと物凄い速さで迫っている。

しかし雪境さんも負けてはいない。彼女は恐るべき速さで右へ、左へ、まっすぐに雪山を下っていく。

突然、脇に細い分かれ道が現れた。

彼女は雪の中でも、それを見逃さない。

雪境さんは雪を散らしながら、素早く分かれ道へと方向転換する。

間一髪!雪崩はわき道にそれた彼女に気が付かず、そのまま山を下っていった。

雪境さんは安どの表情を浮かべながら、そのまま道へと進んでいく。

その先にあったのは、彼女の見慣れた競技場のゴール。

彼女はその豪速のままゴールをくぐり…


…そのまま、真っ二つになってしまったのでした。

あれれ、良く見れば、ゴールには細いワイヤーが仕掛けられていたみたいでした。

よく確認しないからこんなことになるんだよ。不注意は、事故の元だね。

夜宮「……また終わっちゃった」

比嘉「胸糞、わりぃ……もう、吐きそう……」

義堂「うわあああああ、うわ、あああああ!」

最上「義堂ちゃん!駄目だぜ!もう無駄だ!」

跳木「こいつ、なんて力持ちなんだよー!」

ジャック「……ジャッジメント。罪人に裁きを。また一人罪人がこの世から消えました」

ユーリ「…もー!リューヤ、言ってることわかんない!もーどーれー!!」

ジャック「そう言われてもねー、まぁ、気にしないでも、もう……終わり……だし」

ジャック?「…………」

ジャック?「……まさか、また……」

ユーリ「リューーーヤーー!!!」

ジャック?「……ユーリ……」

義堂「もう、嫌だ……!弱い自分が、大嫌いだ……」

義堂「せめて、せめてあいつだけは、この手で殺さないと……」

夜宮「…義堂くん…!」


ガツンッ!

気が付いたら手が出ていた。

あたしはあたしの感情のままに動いて、こぶしに鉄の感覚を感じていた。

比嘉「……へ?」

品川「あ、彩……ちゃん?なんで…」

遠江「…………」

高坂「……こいつ殴って校則違反だって言うなら……」

高坂「大歓迎よ。さっさとあたしを殺してみなさいよ」

夜宮「高坂さん!?」

モノクマ「…………」

比嘉「あわわ、あわわわわ……」

跳木「だ、ダメだ!モノクマ!やめてくれよぉ!」

木崎「もう見たくないですわ……!」

モノクマ「…………」

高坂「……どうしたのよ!殺してみなさいよ!伊丹くんや、雪境さんを殺したように!」

高坂「さあ早く、さっさとあたしを殺してみなさいよ!!」


パシンッ!!

そんなあたしをはたいたのは、モノクマでも、無機質な機械でもなく。

……夜宮だった。

夜宮「……許さないよ、そういう事は」

高坂「…夜宮?」

夜宮「高坂さん、一生恨んでやるから」

比嘉「ひ、ひいい……待てよ待てよ待てよ……どうする比嘉金、このままじゃ……」

モノクマ「……ま、いっか。今回だけは寛大な心で許してあげる。なんか、険悪な雰囲気だしね!」

比嘉「マジですか!?」

遠江「……なるほどな」

モノクマ「うぷぷ、じゃあ今日はもうお開きってことで!バイバイ来週、また明日~!」

比嘉「た、助かったぁ……?」

最上「よかったなあ嬢ちゃん……肝を冷やしたぜ!」

義堂「…………」

品川「…空気が重いネ。こんな時元気を出せなんて、言えないケド……」

ユーリ「出すしかない!くよくよしてる、未来ないよ!」

跳木「そうだな…もうこんなのごめんだってば……だから、頑張らなきゃ……」

夜宮「……高坂さん」

高坂「……あたし、謝りたくないから。悪い事をしたなんて思ってないし」

夜宮「…何にも分かってないよ、君は」

品川「ハァーイ、そこも喧嘩しない!無事だったんだからよかった!それでいいヨネ!」


遠江「良くないな」

品川「……あのねぇ、ミスター遠江……また空気を乱すようなことを……」

遠江「今のモノクマの反応で分かった。断言してもいい」


遠江「高坂彩は裏切り者だ」

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【CHAPTER 2 ~あの日見ていた雪の白さはやがて赤き花となり~END~ 】


生き残りメンバー 14人→12人
To Be Continued…


【裁判RESULT】

発言力ボーナス(残り発言力×交友値^2) 0.5×16=8
精神力ボーナス(残り精神力×精神値) 5.0×8=40


モノクマメダル48枚Get!

所持メダル8→56


~アイテムGet!~
【赤いスキー板】
CHAPTER2をクリアした証。誰かのお古。これを履いて滑れば、スキーがきっと好きになる。

CHAPTER2これにて終了です。

次回、ちょっと視点が変わりますので安価を…
お好きな生徒を選んでください

安価↓2

最上

>>236ですね。
では、次回から少し最上くん視点で。

チャプター3は次スレを建てるかこのままいくか悩みどころですが、
またちょっと日があくと思うのでお願いします。

ではまた、おやすみなさい!


オシオキの真っ二つって、左右じゃなく腰辺りでの真っ二つ?

考えましたがチャプター3もこのスレに続けますね。
更新までもうしばらくお待ちください。

>>243 そうです。バラバラも考えましたが、論破にしてはえぐ過ぎる気がしてやめました

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