大井「本音」 (106)
※キャラ崩壊、更新遅め
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大井「球磨型軽巡洋艦の4番艦、大井よ、よろしくおねがいしますね?」
提督「おお、俺がここ横須賀鎮守府の提督をやっている者だよ」
大井「あなたが提督……」
提督「おう、よろしくな?」
大井「よろしくお願いします……」
提督「鎮守府と言っても艦娘は今の所、大井しかいないんだけどな」
大井「え……初期艦ですか?」
提督「そ、これから長い付き合いになるからな」
大井「そうですか…」
提督「じゃあ挨拶はこれくらいにして……大井には秘書艦になってもらうよ」
大井「まぁ私しかいませんし…分かりました」
提督「よしいい返事だな、じゃあまずは……」グー…
大井「!?」
提督「ご飯作ってください……」
大井「最初のお仕事が何かと思えば……」
提督「はは……悪いな、昼から何も食べてなくてな」
大井「わかりましたよ……というかまず鎮守府案内してくださいよ」
提督「ああ……じゃあ軽くだけど案内を先にしようか」
………………………
提督「……っと、ここが執務室だよ、一応これで全ての施設は回ったよ、何か質問ある?」
大井「いえ、特にないですよ」
提督「わかった、じゃあ早速……」
大井「わかりましたよ、食堂いきましょう」
食堂
提督「厨房は好きに使ってね、本当は鳳翔さんとかが来る予定だったんだけどなんかの手違いで呉に行ってしまったみたいで……」
大井「呉って……なんでまたそんなミスを……」
提督「さあね……一応調味料はだいたい揃ってるはずだよ」
大井「食材なんてあるんですかね……お米はあるけど……」
提督「あ、大井が来る前に海で釣った魚ならあるよ」
大井「執務ほったらかして何やってんですか……」
提督「ま、まぁまぁ……初日だし」
大井「初日からこれは……先が思いやられますよ?」
提督「うっ……」
大井「ご飯食べたら、執務しましょうね?」
提督「わかったよ……」
大井「……ふう、できた」
提督「お、何作ったの?」
大井「海鮮丼ですよ、お米もあったんで酢飯にしちゃいました」
提督「うおおめちゃくちゃうまそう……」
大井「提督、テーブルに持っていってくれますか?少し片付け残っているので」
提督「そんくらいなら俺やっとこうか?」
大井「それは助かります!」
提督「よーし、こっちは終わったぞ」
大井「私も終わりましたよ、じゃあどんぶりテーブルに持ってっちゃってくださいな」
提督「あいよー」
…………………………
提督「いただきまーす」
大井「いただきます」
提督「っんま!」モグモグ
大井「酢飯ちゃんと出来ててよかった……」モグモグ
提督「すげー美味いな……これからご飯は任せちゃおうかな」モグモグ
大井「提督は料理できないんですか?」モグモグ
提督「やったことはある」
大井「作れるとは言わないんですね……」モグモグ
提督「いや、ね?カレーを作ったはずなのに色がおかしかったりするんだよね」モグモグ
大井「……何色ですか?」モグモグ
提督「紫とかピンク」
大井「絶対に厨房立っちゃダメです」
提督「ごちそうさまでした!」
大井「お粗末さまでし…た」
提督「ん?眠そうだな」
大井「ええ…もうこんな時間ですし」22:00
提督「うお、そんな時間だったの!?」
大井「私が着任したの20:30ですよ?」
提督「そういえばそうだ……」
大井「執務少しでもやっちゃいましょうか」
提督「そうだな……30分だけやって、風呂入って寝よう」
大井「そうしましょう……」
執務室
提督「ふー……おなかいっぱいだ」
大井「ほら、ぼーっとしてないで」
提督「……やるかぁ!」
大井「まず書類はどこにあるんですか?」
提督「書類?ないよそんなの」
大井「え?」
提督「うん、ここ来たの06:00なんだけど……執務室になにもなかったんだよね、書類も」
大井「書類がないって……え?」
提督「いや、なくしたとかじゃないよ、もともとなかった」
大井「ええ?……まさか」
提督「ん?」
大井「提督、あなたの着任日はいつですか?」
提督「明日から」
大井「え?」
提督「いや明日から」
大井「なんでここに入れたんですか!?」
提督「門、開いてたよ?」
大井「開いてたって……あれ、ていうことは誰か先にここに来たんでしょうか……」
ガタッ
二人「!?」ビクッ
大井「え、ちょ、なんですか今の音」
提督「ま、ままま、待て?落ち着け?」
大井「提督、足震えてますよ」ガタガタ
提督「そういう大井こそ」ガタガタ
ガタッ
二人「ひいっ!?」
提督「……やめてくれよたのむから」ガタガタ
大井「……」ガタガタ
提督「明らかにクローゼットからの音だよな……?」
大井「……」ガタガタ
提督「よ、よし、開けてくる」
大井「て、提督!?」
提督「なーに、幽霊が怖くて深海棲艦と戦ってられるか」ガタガタ
大井「わ、私も一緒に行きます」ガタガタ
少し休憩…10分くらいで戻ってきます
そろそろ再開ですー
提督「よよ、よし……開けるぞ?」
大井「……」ゴクリ…
ガチャッ
提督「~~~~!!!」
大井「!!!!」
提督「……?」
大井「……あれ?」
二人「誰もいない?」
提督「なんだ……驚かすなよ」
大井「……怖かった」
提督「まぁいいか……そろそろ風呂に……」
??「後ろじゃ」ポンッ
大井「urf+u%ytr8r(y:fj!!!!??????」パタッ…
提督「大井!?どうし……た……」
??「全く……こんなのが主席とは……聞いて呆れるわい」
提督「げ、元帥殿!?」
元帥「左様、提督くん……じゃったかな?」
提督「は、はい!」
元帥「怖かったかのう?」ニヤニヤ
提督「そりゃあもう!」
元帥「ハッハッハ!いやあ昨日の夜から隠れておいて正解じゃったわ!」
提督「な、何の為にですか……」
元帥「?そんなの驚かすために決まっとるじゃろうが」
提督「(なんだこの人…)」
大井「う、う~ん……」
元帥「お、起きおったな」
提督「大井!大丈夫か?」
大井「て、てーとく……と……」
元帥「ホホッ」
大井「……骸骨?」
元帥「ホッ!?」ガーン
提督「(まあ似てるしな)」
提督「ところで元帥殿、どうしてここへ?」
元帥「ん?ああ、明日から着任と言われておったろう?」
提督「そうですね……」
元帥「しかも朝目が覚めたら鎮守府前で寝ていた」
提督「……まさか」
元帥「ハッハッハ」
提督「これがやりたかったから、ですか?」
元帥「感が鋭いのう!」
提督「まじですか……」
元帥「まあそれも理由の一つでもある!」
提督「他にも理由が?」
元帥「そうじゃ、横須賀鎮守府なのに初期艦のみじゃ辛いじゃろ?」
提督「まぁ……そうですね」
元帥「じゃから、ワシからのぷれぜんととして、この中から好きな艦娘を一人、建造して送ってやろうとな」
提督「ありがとうございます!」
元帥「よし、じゃあこの中から選ぶのじゃ」
・天龍
・龍田
・北上
・五十鈴
・木曾
・長良
提督「おお……みんないいですね」
元帥「じゃろ?」
提督「いつまでに決めればよろしいでしょうか?」
元帥「出来れば今がいいのう……明日の朝には連れてこれる」
提督「……わかりました、もう決めましたよ」
元帥「お、誰じゃ?」
提督「北上でお願いします」
元帥「北上か…よしわかった」
大井「」ピクッ
元帥「じゃあ明日の朝には連れてこれるからの!」
提督「わかりました、ありがとうございます!」
元帥「そろそろ眠くなってきたわい、帰るとするかの」
提督「夜道くらいでしょう、お供します」
元帥「大丈夫じゃよ、それに……」
提督「それに?」
元帥「この子が寂しがるのではないかの?」
提督「え?」
元帥「ほほ…まぁええわい、じゃあまたの!」
提督「っはい!ありがとうございました!」
大井「(北上さん…か)」
提督「お、大井……起きたか?」
大井「はい、大丈夫ですよ」
提督「よし、話は聞いてたか?」
大井「ええ、大体は聞いてましたよ」
提督「よし、じゃあ明日は05:00に執務室に集合だ」
大井「わかりました、ではお風呂頂きますね」
提督「あいよ、じゃあまた明日な」
大井「はい、おやすみなさい!」
大井「(……)」
大井「(提督……変な人だなぁ)」
大井「(本当にここでやっていけるのかしら)」
大井「(まぁいいわ、明日から北上さんと一緒に……♪)」
大井「(あら、もうこんな時間……早めに寝ましょっと……)」
続きは今日の夜に…おやすみなさい
>>25
横須賀の先行予約組には大井っちと駆逐艦が与えられている
提督が着任日より早く着任してたりもう一艦与えられた理由はこれを意識したからだと思う
夜九時くらいから更新しますね
>>28
そんなのあったのか
2時間過ぎてますがやります…
翌日 執務室
大井「おはようございます、提督」
提督「おお、おはよう…」
大井「さて、今日は…!」
提督「おう、北上が来る予定だが…まだみたいだな」
大井「ですね、少し散歩でもして待ちますか?」
提督「いいね、書類もないし…やることないし」
散歩中
大井「そういえば提督?」
提督「ん?どうした?」
大井「どんな感じで北上さんは着任するんですかね?」
提督「んー…普通に車で来るんじゃないか?」
大井「車に乗って着任とは…」
提督「あとは海上走ってくるとか」
大井「多分それが一番可能性ありますね」
提督「そうだな…」
大井「お部屋は北上さんと同室ですよね?」
提督「もちろん、二人しかいないのに引き離すとか可哀想だし」
大井「よかった…」
提督「あ、ただ執務が長引いたりしたら休憩用には執務室のベッドを使うことになるぞ」
大井「え?ベッドなんてありましたっけ?」
提督「実はさっき大井が来る前に知ったんだが…本棚の後ろに扉があってな」
大井「なんですかそのファンタジー要素」
提督「開けてみるとダブルベッドがあったから…まぁ休憩室じゃないのかな」
大井「なんでダブルベッド…」
30分後…
提督「ふー…いい運動になった…」
大井「割と広いですからね」
提督「よーし…執務室戻ろうか」
大井「そうですね…ってあれ?」
提督「ん?どした?」
大井「あの玄関にいるのって…もしかして…」
提督「お、北上だ!」
大井「普通に陸路で来ましたね」
提督「だな!おーい!」
執務室
北上「球磨型軽巡洋艦の3番艦、北上だよー」ピシッ
大井「北上さぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
提督「落ち着け大井…」
北上「あはは…大井っちやっぱり元気そうでよかったぁ」
大井「私は!いつでも!元気です!」
提督「はいはい…さて、僕がこの横須賀鎮守府の提督だ、よろしくね」
北上「よろしくおねがいしますっ」ピシッ
提督「とりあえず施設とかは…大井、頼めるか?」
大井「も!!!ち!!!ろ!!!ん!!!」
提督「ならいい、じゃあ朝飯の用意はしておくからさらっとだけ案内してあげな」
北上「ありがとねぇ」
大井「さ、いきましょう!」
食堂
提督「ふぅ…何作るかな…」
提督「お、鮭の切り身…あれ?こんなのあったかな」
提督「なんか書いてある…」
『冷蔵庫、何も無かったから買ってきてやったぞ 元帥』
提督「まじかよ…ありがとうございます…」
提督「…よーし」
食堂
大井「…と、ここが最後ですね」
北上「お、食堂だ」
大井「きっと提督がなにか作ってくれてますね…あれ、何か忘れてるような…」
北上「いこうよー、おなかすいちゃった」
大井「そ、そうですね!」ガチャッ
北上「…何この匂い…うっ」バタッ
大井「!?げほっげほっ…」
大井「あ!!!!!!!!!」
提督「お、おかえりー」グシュワァァァ…
大井「て、提督…虹色のそれは?」
提督「え?鮭の切り身」
大井「」バタッ
提督「大井!?おい大丈夫か!?」
2時間後
大井「う、うーん…」ムクッ
北上「」
提督「お、起きたか…」
大井「あれ…私なにして…」
提督「いや、食堂来た途端に倒れて…」
大井「…?」
提督「お、覚えてない…のか?」
大井「…!!!!!」クラッ
提督「おおう、大丈夫か?」ガシッ
大井「て、提督…厨房は…立ち入り禁止です…」
提督「…あっ忘れてた」
大井「なんで鮭の切り身が虹色になってるんですか…」
提督「いやー?なんでだろう…」
北上「うぅ…」ムクッ
大井「北上さん!!!!!大丈夫ですか!!!!!」クワッ
北上「…なんか嫌な夢を見た気がする」
提督「にしても腹減ったな…」
ピンポーン
三人「ん?」
提督「インターホンか、少し見てくる」
大井「はーい」
北上「勧誘は断りなよ?」
提督「はいはい…どちら様ですか?」
提督「はい…はい!!??」
大井「!?」
北上「うぇ?」
提督「はぁ…まじですか!!」
大井「え、ちょ、なんですか」
提督「おまえら!!!!飯の心配はしなくていいぞ!」
大井「え!?」
北上「出前かなにか?」
提督「うちに間宮さんがきた!」
二人「!!!!」
北上「待って、間宮さんって…あの間宮さん?」
提督「そう、あの間宮さん!」
大井「これで提督のアレを見なくて済むのね…」
提督「よっし、玄関まで迎えに行こう!」
玄関
間宮「給糧艦間宮です、よろしくおねがいします!」
提督「おお!よろしくおねがいします!」
大井「よろしくおねがいします!」
北上「よろしくー」
間宮「ごめんなさいね、こんな朝早く…」
提督「いえいえ、むしろちょうど良かったですよ…」
大井「誰かさんのせいでね…」
北上「あはは…」
間宮「あら、朝ごはんまだでした?」
三人「はい…」
間宮「そうですか…わかりました、軽くでよければ作っちゃいますね?」
三人「おねがいします!!!!!」
食堂
間宮「…この臭いは?」
提督「あー…それは…鮭の切り身…です」
間宮「一体何がどうなったらこんな臭いに…しかも虹色…」
提督「間宮さんはこの臭い嗅いでも平気なんですか?」
間宮「ええまぁ…もっと酷いのがいましたので…」
ヒエー!
提督「…ん?今なにか聞こえた…?」
間宮「気のせいでしょう…さ、まずはアレの処分からですね」
お風呂行ってくるのでまたあとで!
間宮「ふう…とりあえずは処分しておきましたので…あ、みなさんアレルギーとかはないですか?」
提督「僕は何も」
大井「私も無いですよ」
北上「ないかなー」
間宮「わかりました…とりあえず軽く作っちゃいますのでそのままお待ちくださいな」
提督「はーい…と、そういえば北上?」
北上「んー?」
提督「今は大井が秘書艦なんだけど…もしよかったら一日毎に変わってもらってもいいかな?」
北上「ん?私は大丈夫だよ?」
提督「おおよかった…」
大井「私は北上さんといれればそれで」
提督「はいよ…じゃあ明日は北上に頼むな」
北上「はーい、でも何したらいいのかわからないよ?」
提督「大体のことは明日説明するよ」
北上「はいよー」
大井「提督?今日は何するんですか?」
提督「んー…お互い錬度低いからな…正面の海域の哨戒でもしてもらおうかな」
大井「わかりました」
北上「ほーい」
提督「あ、でも二時間ごとで変わったりしてな?疲れるだろう」
二人「はーい」
提督「それを大体…1回ずつでいいかな、終わったら執務室来てね」
大井「そんな短時間で平気なの?」
提督「大丈夫だよ、ここには哨戒専門の妖精さんがいてね…もし妖精さんが何らかの事情で機能しない場合の為にってだけだからさ」
大井「妖精さんには苦労をかけますね…」
提督「それ以上に辛いのは君らでしょ…」
北上「そだね」
提督「うお、めっちゃいい匂いする」
大井「焼き魚ですね!」
間宮「そうよ~」
北上「おおー…いい匂いするねぇ…」
間宮「もうちょっとで出来ますからね~」
三人「はーい」
提督「よし、じゃあ朝飯を食べ終わったら早速哨戒任務に入ってもらうよ、詳しいことは妖精さんが説明してくれるからね」
大井「順番決めちゃいましょうか」
北上「そうだねー」
提督「二人しかいないから特に決めてもなぁ」
提督「よし、じゃあ大井からに決定な」
大井「え?なんでですか?」
提督「まだ来たばっかりの北上にいろいろ説明するからな」
大井「ああそういうこと…」
北上「おー、ありがとね~」
間宮「みなさーん、できましたよー!」
三人「おお!」
提督「うおお…うまそう…」
大井「提督のとは大違い…」
北上「いいねぇ…しびれるねぇ♪」
三人「頂きまーす!」
提督「おお…鮭うま…」バクッ
大井「この卵焼き…なんでこんなに…ふわふわして美味しいのかしら…」モグモグ
北上「~~~♪」モグモグ
大井「ま、間宮さん!」
間宮「どうしたの~?」
大井「この卵焼きの作り方…教えてください!」
間宮「いいわよ!じゃあ哨戒終わってお昼前になったら厨房いらっしゃい!」
大井「やたっ♪」
提督「卵焼きすごいうまいな…」
北上「多分これより美味しい卵焼き食べたことないなぁ」
提督「ふー…ごちそうさま!」
大井「ごちそうさまでした!!」
北上「ごちそ~さま~♪」
間宮「あらあらもう食べ終わっちゃったのね♪」
提督「いやもう美味すぎて…」
大井「料理スキル欲しかった…」
北上「あれ?大井っち料理作れなかったっけ?」
大井「人並みには…ですけど、このレベルは並大抵の努力では無理ですよ…」
提督「お、じゃあ今度夕飯作ってくれ」
大井「!?」
北上「お?」
提督「なんだその反応…いや普通にみんなの食べたいし…」
間宮「いいですね♪」
北上「あー…じゃああたしは…作るのパス…」
提督「料理出来ないのか?」
北上「できるっちゃ出来るけど…ね?」
提督「まさか俺と同じレベr」
北上「それはぜ~~~ったいない」
そろそろ寝ます…更新は早ければ明日のお昼頃には…遅くても10時くらいにはきます
提督「よし、じゃあそろそろ戻ろうか、間宮さーん、ごちそうさま!」
間宮「いえいえー、また何かあったら言ってくださいねー」
大井「じゃあ私たちも行きましょ、北上さん?」
北上「そだねー」
提督「あ、すまんちょっと先に執務室行っててくれるか?」
大井「いいですけど…なにか忘れ物でも?」
提督「そうそう、だから先いっててくれな」
北上「はいよ~」
執務室
大井「それにしても提督、何を忘れたんでしょうかね?」
北上「さぁ?でもそこまで慌ててはなかったから大切なものでもないんじゃないかな?」
大井「でしょうね…」
北上「それはそうと大井っちってさあ」
大井「はい?」
北上「いつの間に料理を作ってあげる間柄になってたのかなぁって」
大井「ああ…それは…」
~説明中~
北上「ぷっ…秘書艦の最初の仕事が提督のご飯作りかぁ」
大井「びっくりしましたよ…私も書類かなにかバリバリやらされると思ったら…」
北上「でもなんか楽しそうだよね~」
大井「…まぁ、そうですね」
北上「まだ4人しかいないけどね」
大井「すぐに増えますって」
北上「楽しみだなぁ…♪」
三時くらいに来ますね
提督「すまんな、遅くなった」ガチャッ
大井「おかえりなさい」
北上「おかー、何持ってんの?」
提督「ん、マフラーだよ」
大井「え?なんでですか?」
提督「哨戒って言っても海の風に当たり続けるのは寒いだろうなぁって思ったからさ、ほら二人に」
北上「ありがとー♪」
大井「あ、ありがとう…ございます」
提督「じゃあそろそろ哨戒の任務に就いてもらおうか…大井からだっけな」
大井「ああ、そうでしたね」
提督「じゃあ工廠に向かってくれ、そこに担当の妖精さんがいるからさ」
大井「わかりました、艤装は工廠にあるんですよね?」
提督「うん、二人分あるからね」
大井「わかりました、では行ってきます!」
北上「いってらー」
提督「気をつけてな」
提督「ふう、じゃあ北上にはいろいろ説明しないといけないことがあるから…何から説明しようか迷うなこれ…」
北上「そんなにあるの?」
提督「ざっと十項目だ」
北上「うげ…覚えれるかなぁ」
提督「説明中分からないこととかあったら聞いてくれな?」
北上「はいよー」
提督「じゃあまずは――…」
工廠
大井「ここ…だったわよね」
哨戒妖精(以下、哨妖精)「こっちですよ!」
大井「わっ!びっくりした…突然後ろから来ないでよ…」ドキドキ
哨妖精「あはっ、ごめんなさいです!」
大井「あなたが…哨戒担当の妖精さん?」
哨妖精「そうです!哨妖精とお呼びください!」
大井「わかったわ…哨妖精さん、私は何をすれば?」
哨妖精「はい!簡単に説明すると、鎮守府正面海域を深海棲艦が来るか見張ってて欲しいのです!」
大井「随分とわかりやすくて助かるわ」
哨妖精「ありがとうです!もうちょっと詳しく言うと、深海棲艦が発見された場合、工廠にいる私達に知らせて欲しいのです!その後、駆除という流れになります!」
大井「駆除ね…あれ、でも妖精さんたちは艤装を付けれないから今後どうするの?」
哨妖精「おそらく今後増えてくるであろう艦娘の皆様に哨戒の任務が与えられるはずです、現時点ではここ周辺の深海棲艦の反応がありませんので私たちでもできるお仕事になっています」
大井「へえ…」
哨妖精「まあ実際私達もよく分かっていないのです!」ドヤァ
大井「ちょっと…!大丈夫なの?」
哨妖精「大丈夫です!司令官さんが何とかするって言ってました!」
大井「提督が…むぅ」
哨妖精「そろそろ説明は終わりです、なにか質問はありますか?」
大井「…特にないわ」
哨妖精「わかりました!では港の方に監視部屋がありますのでそちらへ向かいましょう!」
監視部屋
哨妖精「着きました!ここですよ!」
大井「なになに…はいぱーはうす…?」
哨妖精「そうです!艦娘が増えてきたらもう少し大きくするって言ってました!」
大井「まぁ…小さくもないし…普通ってところかしら」
哨妖精「ささ!中に入るのです!」ガチャッ
大井「おじゃましま…す」
哨妖精「あ、ここは冷暖房完備ですよ」
大井「私達の部屋より豪華じゃない…なんでテレビこんなでかいのよ…」
哨妖精「あー、このテレビは一昨日?くらいに元帥様が運んできてくれたのです!」
大井「はぁ!?」
哨妖精「あの時はたしかこう言ってたはずです!」
――――――回想――――――
元帥「なん…じゃと?」
哨妖精「?どうかされましたか?」
元帥「こんなボロっちい部屋でこの子たちを働かせようとな!全く!」
哨妖精「え?」
元帥「ようし、待っていろすぐ環境を整えてやる!」
哨妖精「はぁ…」
―――――回想 終―――――
哨妖精「こんな感じだったのです!」
大井「(孫を甘やかしてるおじいちゃんにしか…思えないわ)」
哨妖精「多分このことは司令官さんは知らないのです!」
大井「でしょうね…マフラー貰っちゃったわよ…」
執務室
提督「よし、だいたい説明は終わったよ」
北上「結構簡単な内容でよかったよー」
提督「なにか質問あるか?」
北上「ないよー」
提督「よし、じゃあ少し仕事しよう…ん?」
北上「どしたの?」
提督「空調、冷蔵庫、テレビ、布団、簡易キッチンの請求が来てる…」
北上「え、いつ買ったの?」
提督「いや買ってない…でも請求先がここに来てる…」
北上「え、新手の詐欺とかじゃない?」
提督「なのかな…あれ、このサイン…元帥殿の…」
北上「げっ元帥!?」
提督「なんか嫌な予感がする」
監視部屋
30分経過
大井「(ソナーで近海を監視しながら暖かい部屋でお煎餅を食べる仕事)」
大井「(普通じゃないわ…)」ポリッ
大井「ふぅ…」
大井「…」
大井「…」
大井「…お茶でも淹れましょ」
執務室
1時間経過
提督「っと、これで最後だな」カキカキ
北上「あたしのは終わったよー」
提督「おし、これで終わりっと」
北上「お疲れ様~」
提督「ちょうど1時間か…もうやることないし…休憩にしよう」
北上「いいね~♪」
提督「北上、紅茶と緑茶どっちがいい?」
北上「ん~…あたしは緑茶かなぁ」
提督「あいよ、少し待ってな」
北上「お茶くらいあたしが淹れるよ?」
提督「いいよいいよ、ゆっくりしてな」
北上「やったー、ありがとね♪」
睡魔に負けそうです…zzz
三時くらいに来ますね
北上「んー…それにしても午前中に全部終わっちゃうなんてねぇ…」
提督「俺ひとりなら終わらなかったしな、ありがとうな」
北上「いいのいいの♪」
提督「ああ…それにしてもやることなくなったな…」
北上「そだねー…ふぁあ…」
提督「眠いのか?」
北上「うん、少しね~」
提督「なら大井が帰ってくるまで寝るか?大体あと一時間くらいだと思うが…」
北上「ぅえ?いいの?」
提督「いいよいいよ、少し待ってな?」
北上「ん~」
五分後
提督「よし、毛布持ってきたぞ…っと」
北上「ありがと~ぬくいぬくい…」
提督「じゃあ大井が帰ってくる五分前くらいに起こしてやるよ」
北上「ありがと~じゃあ少しお休み~」
提督「ああ、おやすみ」
普通に寝落ちしてた…今日は11時にきます!
五分後
提督「く~…なんか僕も眠くなってきたな…」
北上「ん…」
提督「…」
北上「zzz...」
提督「す、少しくらいなら平気だよな…毛布持ってこよう…」
監視部屋
大井「…」
大井「結局何も来なかったわ…」
prrrrr
大井「あら電話…もしもし?」
哨妖精『あ、大井さんですか?』
大井「そうよ、何かあったの?」
哨妖精『いえ、残り十分でしたのでお知らせに電話したのです!』
大井「あらもうこんな時間…ありがとう、特に何も変化はなかったわよ」
哨妖精『わかりました!ではお帰りの準備などをしててください!』
大井「はーい、それじゃ」ガチャッ
大井「ふぅっ………んっ…」
大井「ずっと座ってると疲れるわね…」
大井「帰ったらマッサージでもしてもらいましょうか…」
大井「準備しないと…って特に何も持ってきてなかったんだったわ…」
執務室
北上「…んぁ?」
提督「zzz...」
北上「てーとく…毛布落ちてるし…」
北上「ん~…もう一眠り…」パサッ
北上「…てーとく温かいなぁ~zzz...」
工廠
大井「ふぅ、時間通りね…哨妖精?いる?」
哨妖精「大井さん!お疲れ様です!」
大井「ほんとよ…ただ座ってるだけなんて疲れるだけだわ…」
哨妖精「まあまあ…さて、ではそろそろ交代のお時間なんですが…まだ来てないみたいですね」
大井「そうね…北上さんが約束を忘れるなんて…ましてや提督も一緒よ?」
哨妖精「なにかあったんでしょうかね?」
大井「少し様子を見てくるわ」
哨妖精「わかりました!」
三時半くらいから更新しますね
執務室
コンコン
大井「提督?開けるわよ?」ガチャッ
提督&北上「zzz...」
大井「は?」
大井「ちょっとなによこれ…私はちゃんと任務こなしてきたっていうのに…」
提督「zzz...」
北上「…んぁ?」
大井「あ、北上さん起きましたか」
北上「ありゃ?なんで大井っちがここに…ぅえ!?もうこんな時間!?」
大井「そうですよ、ほら早く行かないと…」
北上「うへー、完全に寝坊だぁ…いってきまーす」ガチャッ
大井「いってらっしゃい…さて、提督をどうしようかしら…」
そろそろです!
大井「うーん…そのまま寝かせた方がいいのだろうけど」
大井「暇なのよね…」
提督「zzz...」
大井「…」
二時間後
執務室
北上「ふ~、疲れた~」ガチャッ
北上「…お?」
大井&提督「zzz...」
北上「あらあらあらまぁ…」ニヤッ
北上「どうせなら写真に納めておこうかな」パシャ
大井「…ふぁ?」
北上「あ、起きちゃった」
提督「ん…ふぁ~あ…よく寝た…」
大井「…おはようございます」
提督「ああ…今何時だ?」
北上「もうそろそろ12時かな?」
提督「もうそんな時間か…」
大井「丸々2時間も寝てしまうなんて…」
北上「まあまあいいじゃんたまにはさ」
大井「たまには…まぁ…そうですね」
提督「…んー、やること無くなったなぁ」
北上「え、マジでこれだけなん?」
提督「おう…だから今日はもうお休みだ」
北上「おー…早く出撃したいよー」
提督「そうだな…出来るだけ早くするよ」
コンコン
大井「あら、誰かしら?どうぞー?」
ガチャッ
間宮「失礼しまーす…あ、みなさんお疲れ様です!お昼ご飯は何時くらいに召し上がりになります?」
提督「んー…二人共お腹空いてる?」
大井「私は少し…ですかね」
北上「私もそんな感じー」
提督「そっか…じゃあ1時くらいに食べようかな」
間宮「わかりました~、ではお待ちしてますね♪失礼しました!」バタン
提督「昼飯…かぁ、それまで時間あるな」
大井「そうですね」
北上「なんかする?」
提督「そうだな…特にやることがなぁ」
大井「ですよね」
北上「んー…」
提督「…あ、そういえば新しい家具が届いてるとかなんとか妖精さんが言ってたなぁ」
大井「家具?」
提督「うん、多分布団じゃないかな」
大井「布団?またなんでそんなのが?」
提督「北上が着任するのは予想外だったから布団ひとつしかなかったんだよね…まだ建造するとも思ってなかったし」
北上「そういうことねー、さすがに布団なしは嫌だなぁ」
大井「そうだったのですか…」
提督「たしか鎮守府入口に置いてあるはずだ…少し手伝ってくれないか?」
大井「いいですよー」
北上「もちろんだよー」
提督「よし、じゃあ行こうか」
入口
提督「おお…5セットも届いてる…」
大井「枕に敷布団掛布団…毛布もありますね」
提督「よし、2人で1セット運んでくれ、俺は1人でいいから」
二人「は~い」
1時くらいにきます!
すっかり寝てました!睡魔って怖い!
10分後
提督「よし…これで最後だな」
大井「じゃあこれは北上さんのにしましょうよ」
提督「そうだな…あれ?北上は?」
大井「さっき間宮さんに呼ばれてましたよ」
提督「間宮にか…じゃあ運んじまおうか、私室だから俺は入れんからなぁ」
大井「そのことなら既に了承は得てますから大丈夫ですよ?」
提督「お、なら運んじまうわー、大井は執務室で待っててくれな」
大井「は~い」
このSSまとめへのコメント
ふむ、大井可愛い!
期待!
楽しみ
期待してます!