雪乃「即売会というのはあんなに混むのね」海老名「コミケはあんなものじゃないよ」 (48)

全員腐女子
が、腐女子の生態・会話は知らない

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雪乃「そういうものなの?」

海老名「そう、年に2回三日間で50万人以上の私たちのような趣味を持つ人間が集うビッグイベント!あ、男の子のほうが多いけどね」

雪乃「こういうイベントに参加したのは今回が初めてなのだけれど、”私たち”と言うのはすでに私も入っているということかしら?」

雪乃「ところで、何故あなた達が一緒にいるのかしら?」

三浦「別にいいっしょ。なんでいるのか聞きたいのはあーしの方なんだけど」

相模「あ、ほんとだよねー、なんか意外」

海老名「まあまあ、優美子も相模さんも」

雪乃「別に。最近とても感動する小説を読んだのだけれど、たまたま海老名さんとその本の話をする機会があったのよ。その時に是非にと誘われただけよ。あなた達こそ」

優美子「海老名、あんたまた」

相模「あー、うちもきっかけは海老名さんかな。前から多少は知っていたけど」

優美子「まあ、あーしもだいたいそんな感じ。あ、あーしは海老名に聞くまでこう言う世界は知らなかったけど」

海老名「ぐふふ、洗の・・布教は腐女子の義務なの。優美子も堕ちるのは速かったよね」

優美子「あんたねえ」

相模「でも確かに雪ノ下さんってその作品のしか買ってないね」

雪乃「それはそうよ。この作品にしか興味はないもの」

三浦「それ小説だっけ?漫画っしょ。あんた漫画なんて読むの?」

雪乃「いえ、元は小説なのよ。非常に評価が高かったみたいね。漫画になったのはその後らしいわ」

相模「ふーん。でもそれってラノベでしょ?雪ノ下さんがそういうの読むなんてどっちにしても意外ー」

雪乃「確かにそう言う小説には興味はなかったのだけど、ジュブナイルなら好きな作品は多いのだけれど・・・まあバカにしていた部分もあったのは否定しないわ」

三浦「ジョブ?」

雪乃「ジョブナイル。主にティーンエイジャーを対象読者とする小説のことよ」

相模「ふ、ふーーん」

雪乃「まあ、これは・・たまたま薦められてね。読んでみて驚いたわ。文章もしっかりしているし、これまで私が読んでいた小説と比較しても遜色のない出来だと思うわね」

三浦「ふ、ふーん」

海老名「(お。薦められて)」

雪乃「困難に向かう過程で生まれて育まれていく友情の描写には特に感動を覚えたのだけれど・・・その話をしている時に海老名さんに・・・ね」

相模「あー、わかる」

三浦「海老名、あんたねえ」

海老名「ぐふふ、そして雪ノ下さんも堕ちるのは時間の問題、ぐふふ」

雪ノ下「堕ちるというのはやめてもらえるかしら」

雪乃「まあ、結末には少々不満は有るのだけれど」

海老名「ふふふ、雪ノ下さんはまだわかって無いわ。この作品の肝は男同士の友情の描写!」

三浦「そうそう。そこが良けりゃそれで良くない?」

雪乃「その考え方はどうかと思うけれど、確かに書評のサイトでも結末に関する議論は少なかったわね」

相模「あー、こういう小説でまともな議論を期待しちゃ駄目だから」

雪乃「そういうものかしら?」

雪乃「でも読者なりの解釈や後日談のお話が読めるというのもこう言うイベントの価値かもしれないわね」

海老名「またまた、雪ノ下さんも目当てはそうじゃないでしょ。ほらほら」

雪乃「ま、まあそうね。興味深いと言うのは、ひ、否定出来ないわね」

海老名「ぐふふ、やはりこれはもうひと押しもすれば」

雪乃「だからそれはやめてもらえるかしら」

海老名「でもね雪ノ下さん、今日あなたが見たの深淵のほんの入口にすぎないのよ」

雪乃「これで?」

海老名「そう、真の強者は2次元を経て、3次元へ、そして無機物へ挑むの!」

三浦・相模「(あー、始まった)」

雪乃「3次元?、無機物?」

海老名「そう3次元!、創作の中にしか存在しない人物に妄そ、違った、思いを巡らせるのはそれはそれで素晴らしい。でもその対象が実在してあなたのそばにいるとしたーー」

雪乃「も、もうわかったから結構よ。無機物に関しては追求しないでおくわ」

三浦・相模「(ホッ)」

雪乃「でも実在・・、そういうのもあるものなのね」

海老名「お?お?雪ノ下さん興味ある?ある?」

三浦・相模「(ダメだった・・)」

雪乃「い、いえ、興味というよりも・・、こういうものって漫画とか絵とか・・よね。実在の人物と言っても創作物とするのは難しいのでは無いかしら?絵画などとは違って漫画とかの絵はだいたいデフォルメされているものだからとても本人と判るほど似るか・・・そうでなければ小説などに成るのかしら・・・?」ブツブツ

海老名「そうそう、小説というのも多いのよ。私は妄そ・・、想像だけでも充分イケるけど、ぐふふ、そしてそれが身近な

人物だったら、ぐふふふふ」

雪乃「(ビクッ)」

海老名「というわけで、雪ノ下さんはハヤハチ派、ハチハヤ派?」

雪乃「ハチ・・ハヤ?、ハヤ・・・ハチ?」

三浦「海老名やめな」

海老名「そう!あ、先に来るのが攻めね、後に来るのが受け」

雪乃「ハチ・・・八?」

海老名「お!気づいたね雪ノ下さん、ハヤは隼人くんのハヤ、そしてハチは・・」

雪乃「なっ!」

海老名「そう!八幡のハチ、ヒキタニくんのハチね」

雪乃「あ、あなた何を・・・」

三浦「海老名、ヒキオはやめな。キモい」

相模「あー、確かにキモいよねーあいつ。と言うかそんな変な名前だったのあいつ、きゃはは」

雪乃「あら、知らなかったの?戸塚くんは名前で呼んでるみたいだけれど」イラッ

相模「だって興味ないもん、でも、ウワァー無いねー」

海老名「そ、そんな事無いよ。葉山xヒキタニのカップリングはこういう本ならマストバイだよ。と言うかマストゲイだよ」アセアセ

雪乃「彼の苗字は比企谷なのだけれど」

海老名「・・・」


海老名「そ、そうだったね。あ、わたし的には断然ハヤハチ!ハヤハチ!あのやさぐれた感じのヒキタ・・比企谷くんを隼人君くんが優しくせめて解きほぐして行く。ね、ね、みんなはどう?」

雪乃「何をしたところで彼のあのやさぐれたところがどうにかなるとは思えないけど」

海老名「・・・」

雪乃「大体、私はどちらも身近ななどとと言えるほどでもないもの。想像と言われてもピンと来ないわね」

相模「と言うよりアイツとか、キモすぎて想像したくないよねー」

雪乃「・・・」ムッ

海老名「・・・」

海老名「そ、そう。ビギナーの雪ノ下さんにはまだ難しいでしょうけど、それならこの本みたいな絵や漫画が会ったらどう?」

雪乃「どうと言われても、そもそもできるわけがないでしょう。さっきも言ったように本人に見えるわけが無いでしょう」

海老名「ふふふ、そうでもないのよ。特徴的なパーツを抑えてあって、後は口調なんかを似せれば案外と本人と結びつくものなのですよ」

雪乃「そういうものかしら?とても信じられないけど」

海老名「ぐふ、じゃあ実際に見てみる、雪ノ下さん?」

雪乃「実際に?」

海老名「じゃーん」

雪乃「?、私は別の作品には興味はないと・・、HAYAxHACHI・・・?」

雪乃「こ、これはっ」

三浦「海老名、あんたまたこんなものを・・・」

海老名「ね、どう、この特徴的な目元と髪型、これだけで結構ヒキタニ君に見えてくると思わない?」

雪乃「そうね、確かに”比企谷”君の特徴はよく捉えているようだけれど・・」

海老名「・・・だ、だよねー」

雪乃「・・でも・・」ゴクリ

雪乃「どうしてこんなものの漫画があるのかしら?彼らを知っている人なんて・・」

海老名「あ、それはね、私描く方もする人だから」

雪乃「・・・」

三浦「(はあー)」

雪乃「で、でも、読んでわかる人なんて極限られていると思うのだけれど?そんなもの買う人がそんなにいるの」

海老名「ああ、こういうイベントはオリジナルの作品も結構作る人はいるのよ」

雪乃「あなた、オリジナルって・・タイトルに名前を使って・・」

海老名「それも大丈夫。あくまでモデルがいるだけ、これは速水くんと蜂谷くんの愛の物語なの!だからハヤハチ。ぐふふ」

雪乃・三浦・相模「・・・・」

三浦「でも海老名、モデルってヒキオがこれは無いっしょ」

相模「だよねー。確かに目つき悪いけどコレはちょっとかっこよすぎでしょー」

雪乃「・・・」

三浦「大体口調を似せるって、ヒキオほとんど喋らないっしょ」

相模「そうそう。教室でもほとんど一人で、たまに喋ったと思ったら意味わかんないこといってるしー、くく、ね、雪ノ下さんもそう思うでしょ」

雪乃「そうね。目が腐っているのは彼の一番の外見的特徴でしょうし、あまり喋らないというのは逆に言えば創作の中では自由に喋らせられるということだから・・・似ていると言えなくもないかもしれないわね」

相模「そ、そう?」

三浦「大体隼人っていうのが絶対ありえないっしょ。ヒキオなんか隼人の友達ですらないし、そもそもヒキオに友達何かいるの」

相模「そうそう、それ考えたらあいつが誰かとこういう関係とか絶対にないよねー」

雪乃「・・・」

海老名「そ、そんなこともないと思うよ。ほ、ほら、意外と隼人君と話してたりするし。ねえ雪ノ下さん」

雪乃「そうね。彼に友だちがいないのは事実だし・・、そういった性的な関係に及ぶかどうかはともかく、純粋に・・・本物の友情を感じる相手であれば・・より親密になろうと思うかもしれないわね」

海老名「そ、そう!だからハヤハチはおかしくは無  」

雪乃「まあ、相手が葉山くんだとかはどうでもいいけれど」

海老名「・・・」

三浦「大体あーしは別に隼人でこういうの想像したいわけじゃないし、むしろヒキオでやればいいしょ」

相模「えー、そんなの誰も見たくないよねー」

雪乃「・・・」イライラ

三浦「あ、でも何か仲いいのが一人いたっしょ。変な[ピザ]」

相模「あー何か変なかっこしてる[ピザ]、あはは、似合う似合う、いいんじゃないの、誰も見たくないけど」

三浦「うわ、キモっ」

相模「あ、でもアイツが女子と付き合うとか絶対ないし、案外合ったりしてー、くくく」

雪乃「・・・」イライラ

海老名「あ、あはは、さすがにそれはないんじゃないかなー。私もそんなのは描きたくないし・・」

雪乃「そうね。私もそれは絶対に無いと思うわ」

海老名「そ、そうだよね。あ、じゃあさ、隼人君はいいって言ってたけど、雪ノ下さんはヒキタ・・比企谷くんと誰のカップリングが良いと思う?あ、ほら、戸部っちとか」

三浦「うわ、ま、あーしも戸部はどうでもいいっちゃいいけど、海老名も一応友達だしやめてやれば?」

相模「あー戸部くんが可愛そうだよねー。友達でもないんでしょ、やっぱりあの[ピザ]くらいしかいないんじゃないの、くくく」

海老名「あ、あはは、だからそのカップリングは置いとい  」

雪乃「戸部くんというとあの騒がし・・騒々し・・賑やかな事だ・・賑やかなことが取り柄な人ね。別に友達である必要はないのではないかしら。確かにあの二人が共通の話題で話しているところは想像出来ないし」

海老名「ははは・・・」ハラハラ

三浦「じゃああんたはヒキオと誰なら良いと思ってんのさ?」

相模「それ、うちも聞きたい。あ、でもあいつと戸塚くんとかは無いよねー」

雪乃「・・・」

海老名「あ、あはは。い、意外と戸塚くんはありなんじゃないかなーって、はは」

相模「えー、それはないでしょー、きゃはは」

雪乃「・・・そうね、比企谷くんと・・・、比企谷くんと・・・」

海老名「あ・・真剣に考えてるんだね・・」

雪乃「聞いたのはあなたでしょう。ハチ・・・ハチ・・」

海老名「お、ハチが先?ということはヒキ・・比企谷くんが攻めかー。私的には意外な組合せだなー、ね誰、誰?」

三浦「うわ、ヒキオが攻めとかキモ」

相模「だよねー」

海老名「ははは・・、優美子も相模さんも・・ほらもうちょっと・・」

雪乃「そうね・・・ハチ・・・。ふむ、こういう使いかたをして良いものかわからないのだけれど、ハチ~」

三浦「あれ?あそこにいるのヒキオじゃない?」

海老名「あ、あ本当だ。比企谷くんだ」

相模「あ?何アイツ、今こっち見たのに目逸らした、あれ?隠れたんじゃないアレ、キモ」

海老名「ははは」

三浦「ヒキオあんなとこで何やってんの?」

雪乃「ああ、アレ。私が呼んだのよ」

三浦「はぁ?」

雪乃「別におかしくはないでしょう。部活の用事に手伝いが必要だったのよ。私は今日半日このイベントの予定があったからこの時間に来るようにと言っておいたのだけれど」

雪乃「ちょっと失礼、電話をさせてもらうわ」

ピポパポ





八幡「・・・はい・・」

雪乃「あなたそこで何をしているの。少し時間を過ぎているようだけれど。まさか帰ろうとしていたわけじゃないわよね」

八幡「い、いや、何かそこ大勢いるし。大体なにお前そのメンツ、なんでそいつらとお茶なんか飲んでんの?」

雪乃「たまたまよ。別に構わないでしょう。海老名さんと出かけていたのだけれど帰りに三浦さんたちと会ったの。一緒にお茶をしようという話になったので待ち合わせ場所の此処にしただけよ」

八幡「じゃあもういいだろ。もう出てこいよ」

雪乃「お茶がまだ少し残っているの。あなたが入ってくればいいでしょう」

八幡「いや、それはだな」

雪乃「つべこべ言わずに早く入ってきなさい」

八幡「・・・はい」


三浦「は?あんた何呼んでんの?」

雪乃「何って、聞いていたとおりよ。元々此処で待ち合わせをしていたのだから問題はないでしょう」

相模「あいつ此処に来んの?は、早くその本しまって」

雪乃「そうね。まあ見つかっても別に大したことではないわ」

相模「はぁ?アイツに見つかったりしたら最悪でしょ。あたしは一応この趣味隠してるんだから」

雪乃「ええ、だからそう言う心配は無いと言っているのよ。アレは性根とか顔とか色々悪い男だけど、そういうのを面白がって言いふらしたりする人ではないわね」

海老名・三浦・相模「・・・」

八幡「・・・うす」

雪乃「遅い。15分の遅刻よ」

八幡「しかたねーだろ。大体無理矢理呼び出して何の用だよ」

雪乃「ああ、ほら、例の依頼の件、色々と必要な物があったでしょう。今日のうちに揃えておきたいのだけど荷物持ちが必要なの。お願いするわ」

八幡「は?それもうお願いじゃねーだろ。つーかお願いなら昨日電話した時に言えよ」

雪乃「あら、先に話したらあなたなにかしら理由をつけて来ないでしょう」

八幡「う・・・そんなことは・・・」

雪乃「あるわよね?」

八幡「・・・はい」

海老名・三浦・相模「・・・」

雪乃「では、そろそろ行くわよ。効率良く回らないと遅くなってしまうわ」

八幡「だったらもっと早い時間から回ればよかっただろ」

雪乃「今日は半日予定があると言っておいたでしょう。さあ、コートと、この袋も持って」

海老名・三浦・相模「(え!、それ男子に持たせるの!!)」

八幡「はあ?何でだよ」

雪乃「重いのよ」

八幡「理由になってねえだろ、ったく、って重っ!」

八幡「一体何が入ってんだよ」

三浦・相模「ヒッ」ビクッ

雪乃「女性の荷物を断りもなく見ない」

八幡「・・・はい」

雪乃「じゃあまずは雑貨屋かしらね。行くわよ」

八幡「はあ・・・・」

雪乃「じゃあ失礼するわ。さあ行きましょう、比企谷くん」

八幡「お、おう」

海老名・三浦・相模「(ぽかーん)」

八幡「なあ、あのメンツで何話してたんだ?」

雪乃「あなたが知る必要の無いことよ。黙って付いてくる」

八幡「・・・はい」

海老名・三浦・相模「(ぽかーん)」










--おまけ--

海老名「ん?・・・さっきの話の続き・・」

海老名「ハチ・・・ユキ・・」

海老名「ハチユキ!」

海老名「雪ノ下さんって・・・そういう事?・・・」


以上

最悪だ

すいませんが読み直したら33の後に1レス入れ忘れてました
33のあとから

雪乃「ああ、そうだわ。さっきの話の続きだけれど」

海老名・三浦・相模「・・・」

雪乃「・・・ユキ・・というのはどうかしら?」

海老名・三浦・相模「・・・」

海老名「な!」

三浦「はぁ?」

相模「え?」

雪乃「もっともこう言う場合に使う言い方なのかどうかわからないのだけど」

八幡「?」

雪乃「じゃあ失礼するわ。さあ行きましょう、比企谷くん」

八幡「お、おう」

海老名・三浦・相模「(ぽかーん)」

八幡「なあ、あのメンツで何話してたんだ?」

雪乃「あなたが知る必要の無いことよ。黙って付いてくる」

八幡「・・・はい」

海老名・三浦・相模「(ぽかーん)」







--おまけ--

海老名「ん?・・・さっきの話の続き・・」

海老名「ハチ・・・ユキ・・」

海老名「ハチユキ!」

海老名「雪ノ下さんって・・・そういう事?・・・」


以上

今度こそ以上です
手際悪くて失礼しました

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