【ラブライブ】花陽「凛ちゃんと」凛「かよちん」 (137)
更新遅め
短編集
ほのぼの
百合要素あり
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1440673282
『3度目の桜の季節』
凛「かーよちん!」
花陽「あ、凛ちゃん」
凛「部活紹介お疲れさまにゃ!」
花陽「う、うん。ちゃんと、できてた?」
凛「うん! 部長って感じ!」
花陽「あはは……。それは2年もやってたらね……?」
凛「にこちゃんよりもずっと部長らしいにゃ!」
花陽「そ、そんなことないよぉ……」
凛「そんなことあるっ!」
花陽「あはは……」
花陽「って、それより凛ちゃん、部室に行ってなくていいの?」
凛「え? なんで?」キョトン
花陽「…………えっと」
「凛さんっ!」
凛「にゃにゃっ!?」
雪穂「やっと見つけたっ!」
凛「げっ、雪穂ちゃん」
雪穂「げっ、はないでしょ」
凛「うぅぅぅ」ササッ
雪穂「ほら、花陽さんの陰に隠れないっ!」
凛「はいにゃっ!?」
花陽「あ、ごめんね、雪穂ちゃん……。入部希望者のことだよね?」
雪穂「あ、はい! もうっ! 凛さん、勝手にどっかいっちゃって!」
凛「だ、だって! かよちんの部活紹介見たかったんだもんっ!」
雪穂「そんなの私も見たかったに決まってるでしょっ!」キッ
凛「は、はい」シュン
花陽「……えっと、雪穂ちゃん?」
雪穂「え、あっ、はいっ!」
花陽「……凛ちゃんには私から言っておくから、ね?」
雪穂「うっ、花陽さんがそう言うなら……。と、とにかく早く来てくださいねっ!」ダッ
凛「りょーかいにゃ!」
花陽「…………ふぅ」
凛「…………えっと、かよちん?」
花陽「……凛ちゃん」
花陽「花陽、部活紹介するから入部希望者を受け入れる準備お願いって言ったよね?」
凛「う、うん」
花陽「凛ちゃん、任せてって言ったよね?」
凛「はい……」
花陽「凛ちゃんだって、去年のパニック覚えてるでしょ?」
凛「あー……あれはすごかったにゃぁ……」トオイメ
花陽「……ね、凛ちゃん?」
凛「……ごめんなさい」シュン
花陽「…………」
凛「凛、ちゃんとやるにゃ!」ビシッ
花陽「ふふっ、お願いします♪」ニコッ
花陽「それはそれとして……」ギュッ
凛「かよちん?」
花陽「えへへぇ」ギュゥゥゥ
凛「く、くすぐったいよぉ」
花陽「見に来てくれて、うれしかったな」
凛「当然にゃ! 大好きなかよちんの晴れ舞台だもんっ!」ギュッ
花陽「大げさだよぉ」クスクス
凛「そうかな?」
花陽「そうだよ」フフッ
凛「そうかも」ニコッ
花陽「…………」
凛「……? かよちん?」
花陽「……今年が最後、なんだね」
凛「……あっ…………うん」
花陽「…………」シュン
凛「っ、かーよちんっ!」ギュッ
花陽「え、凛ちゃん?」
凛「大丈夫にゃ!」
花陽「で、でも……」
凛「でももストもないにゃ!」
凛「『後ろを向いてる暇があったら、前を向いて、今できることを探す』んだよ!」
花陽「あっ……それって……」
凛「そうにゃ! 凛たちにできるのは前を向くこと! 前を向いて今を楽しむことっ!」
凛「だから、かよちん!」
凛「たっくさん! 思い出作ろうねっ!」ニコッ
花陽「――っ、うんっ!」ニコッ
花陽「ふふっ」
凛「えへへっ!」
花陽「……って、笑ってる場合じゃないっ!? もうそろそろ新入生のホームルームも終わる時間だよっ!?」
凛「おぉ!? 早くしないと去年と同じことになるよっ!?」
花陽「急ごう! 凛ちゃんっ!」
凛「りょーかいっ! 部室に急ぐにゃ!」グイッ
花陽「えっ!?」
凛「いっくにゃぁぁぁぁ!!!」ダッ
花陽「え、ちょっと待ってぇぇぇぇ!!」
――――――
今日はここまで。
ヤマオチなしでほのぼのと書いてきます。
少しだけ更新
『鯉のぼりを見よう』
真姫「それで、家に来たわけ?」
凛「うん!」
花陽「ご、ごめんね、真姫ちゃん」
真姫「別に、いいわよ。どうせまた凛が無理言ったんでしょ?」
花陽「あはは……」
真姫「はぁ」
真姫「それで? なんでまた鯉のぼりを見たいなんて言い出したのよ?」
凛「えー! だって、5月だよ?」
真姫「そうね」
凛「せっかくのゴールデンウィークなんだよ?」
真姫「まぁ、そうね」
凛「だから、なにか特別なことしたいなって!」
真姫「…………」
花陽「それで、5月といえばって話になって……」
真姫「……それで、鯉のぼりなわけね」ハァ
凛「うん! それに凛たち、鯉のぼりって近くで見たことなかったから!」
花陽「女の子しかいない家だと飾らないもんね。鯉のぼり」
凛「だから、真姫ちゃん! 鯉のぼり見ーせてっ!」
真姫「……うちも私だけだけど?」
凛「にゃっ!? じゃ、じゃあ、真姫ちゃんの家も鯉のぼりないのっ!?」
真姫「……当たり前でしょ?」
花陽「そ、そうだよね……」
凛「真姫ちゃんの家ならあると思ったのに……」ガックシ
真姫「…………」
凛「…………」シュン
真姫「…………はぁ」
真姫「パパに聞いてみるわ」
真姫「……もしかしたら、パパが子どものときのやつがあるかもしれないし」
凛「真姫ちゃん!」パァァ
花陽「ありがとう、真姫ちゃん」ニコッ
真姫「……べ、べつにっ」プイッ
花陽「あるものなんだねぇ」ポケーッ
凛「あるものだにゃぁ……」ポケーッ
真姫「私もびっくり」
凛「すごいにゃぁ……。1、2、3……えっと?」
花陽「たくさん泳いでる……」
真姫「……私も初めて見たわ。こうして見ると中々に壮観な眺めね」
花陽「そうだねぇ。空いっぱいに鯉が泳いでる」
凛「うん! この光景は一生忘れないにゃ!」
花陽「うんっ! ふふっ♪」
真姫「……大袈裟」
花陽「あっ! 本当にありがとう、真姫ちゃん♪」
真姫「き、気にしないで」カミクルクル
凛「……? ……!」
凛「真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃ~んっ!」ギュッ
真姫「ちょっ!? なによっ!!」
凛「あれー? 照れてるのかにゃぁ?」ニシシ
真姫「照れてないっ!!」
凛「ま~きちゃん♪」スリスリ
真姫「もうっ! ……あっ」
凛「にゃ~~♪」スリスリ
真姫「…………凛」
凛「んー? なにー?」スリスリ
真姫「後ろ、見てみなさい」
凛「後ろ?」クルッ
花陽「…………」ニコニコ
凛「あっ」サーッ
花陽「……凛ちゃん」
凛「えっと、その……ち、ちがうんだよ?」
花陽「なにが違うの?」
凛「ま、まきちゃんがね! スリスリしてほしいって!」
真姫「ちょっ!? 変なことイワナイデっ!!」
花陽「…………ふふっ」
凛「ひっ……う、浮気じゃないよ?」
花陽「……わかってるよ♪」
凛「な、なんだかかよちん、怖いにゃぁ……」ブルッ
花陽「怖くないよ♪」ニコッ
凛「ひっ!?」
真姫(人の家でなにしてるのよ、この二人)
――――――
『雨続きなので』
凛「にゃ~~」グデー
雪穂「凛さん、お姉ちゃんみたい……」
亜里沙「家での穂乃果さんこんな感じだもんね」フフッ
花陽「あはは……」
凛「もうっ! なんでこんなに雨降ってるのっ!!」バンッ
雪穂「いや、私たちに言われても……」
花陽「う、うん。梅雨の時期だから仕方ないよ」
凛「ねぇ! 雪穂ちゃん!」
雪穂「な、なんですか?」
凛「雨、止ませて!」
雪穂「は?」
花陽「り、りんちゃん……」
亜里沙「えっ!? ユキホ、そんなことできるのっ!?」
雪穂「いやいやいやいや……無理無理」ブンブンッ
亜里沙「なぁんだ……」
凛「でも、穂乃果ちゃんはできたよ?」
亜里沙「!?」
雪穂「いや、信じないで! 凛さんの嘘に決まってるでしょ!」
亜里沙「そ、そっかぁ」
花陽「…………」
花陽(穂乃果ちゃん、実際、雨止ませてたけど……)
雪穂「まったく! つくならもっとマシな嘘をついてください!」
凛「えっと……」チラッ
花陽「…………」コクン
花陽(言わない方がよさそう、かな?)
花陽「で、でも、雨続きだと練習できないね」
凛「そうそう!」コクコク
雪穂「まぁ、それは否定できないけど……」
亜里沙「……それじゃあなにかやります?」
凛「うーん?」
雪穂「トランプはもう飽きたし」
花陽「人生ゲームは長くなるよね」
凛「じゃあ、バドミントン!」
雪穂「体育館は他の部活が使ってます」
凛「にゃー」
亜里沙「あっ!」
雪穂「亜里沙、なにかある?」
亜里沙「わたしはツイスター?っていうのをやってみたいです!」
雪穂「…………」
凛「……///」
花陽「そ、それは……ちょっと///」
亜里沙「?」キョトン
亜里沙「あっ! じゃあ!」
りんぱな「「?」」
亜里沙「ものまねなんてどうでしょう!」
花陽「ものまね?」
亜里沙「うん! ほら、ユキホ!」
雪穂「え、な、なに?」
亜里沙「ユキホ、穂乃果さんのマネうまかったよね!」
雪穂「……あー」
凛「おぉ! それ、見てみたいにゃ!」
花陽「穂乃果ちゃんのマネかぁ。そういえば、前、希ちゃんがやってたね」
凛「あー! 入れ替わったやつ!」
花陽「そうそう。凛ちゃんは真姫ちゃんの真似してたよね」フフッ
凛「うんうん! かよちんはにこちゃんだよね」
花陽「ふふっ、懐かしいね」ニコッ
亜里沙「ほら! やってみよう、ユキホ!」
雪穂「……まぁ、確かにやることはないけど」
亜里沙「ね!」キラキラ
雪穂「……しょうがないなぁ」クスッ
凛「じゃあ、凛からいくね!」
花陽「がんばって、凛ちゃん!」
凛「こほんっ!」
凛「ナニソレイミワカンナイ」カミクルクル
雪穂「お、おぉ……」
亜里沙「ハラッセオッ!! 本当に真姫さんみたいです。もっとやってください!」
凛「オコトワリシマス」
雪穂「お、おぉ……」
亜里沙「このかんせーどはすごいです! ムービーとらなきゃ!」
凛「っ、トラナイデッ!!」
雪穂「えっと、じゃあ、私がいきますね」
花陽「うん!」
雪穂「あ、でも、部分的にしかできないですよ?」
凛「大丈夫! 大丈夫! 凛もそんな感じだもん!」
雪穂「えっと、じゃあ、お姉ちゃんの真似を……」ゴソゴソ
雪穂「ファイトだよっ!」グッ
雪穂「んー! 今日もパンがうまいっ!」
雪穂「ゆきほ~! お茶~!」
雪穂「うぇぇぇん! 海未ちゃんのオニぃぃ!!」
雪穂「…………」
雪穂「……以上、お姉ちゃんの真似でしたっ///」カァァ
凛「すごいにゃ! 似てるにゃ!」パチパチ
花陽「ふふっ、さすが雪穂ちゃん。よく見てるんだね♪」
雪穂「そ、そんなわけじゃっ!?」ブンブンッ
亜里沙「さすがユキホ!」
雪穂「うぅぅぅ///」
―― 中(・8・)略 ――
花陽「えっと、これで終わりかな?」
雪穂「そうですね」
凛「かよちん、やっぱりにこちゃんのマネうまいにゃ!」
花陽「えへへぇ、ありがとう♪」
凛「本物よりかわいいし!」
花陽「えっ、と……あはは……」
雪穂「亜里沙もさすがだよね」ツーン
亜里沙「えっと、ユキホ?」
雪穂「海未さんのこと、よーく見てるねってこと!」
亜里沙「……?」
凛「んん?」ズイッ
雪穂「な、なんですか、凛さん」
凛「……もしかして、嫉妬かにゃ?」ニシシ
雪穂「なっ!?」
雪穂「そそそそ、そんなんじゃないですよっ!」
雪穂「別に亜里沙と一番一緒にいるのは私なのにとか思ってないからッ!」
花陽「ふふっ、愛されてるね、亜里沙ちゃん」
亜里沙「えへへ♪」
雪穂「ほらっ! 次誰やりますっ!?」アセアセ
凛「フッフッフッ、照れてる照れてる」ニヤニヤ
雪穂「くっ!?」キッ
花陽「ほら、凛ちゃん?」
凛「あ、うん! どうしよっか?」
亜里沙「あ! そういえば、にこさんがいってました!」
凛「?」
亜里沙「凛さん、お姉ちゃんのマネがすごく得意だって!」
亜里沙「それが見たいです!」
凛「」スンッ
凛(こ、ここでやったら、きっと絵里ちゃんに後で怒られるにゃ)ガクブル
凛(でも……)チラッ
亜里沙「たのしみです!」キラキラ
凛「うぅぅぅ」ダラダラ
花陽「が、がんばって、凛ちゃん」アハハ
――――――
一旦ここまで。
少ししたら続き書きます。
『織姫と彦星』
凛「かよちーん」スリスリ
花陽「なに? 凛ちゃん?」ナデナデ
凛「なんでもないにゃ♪」スリスリ
花陽「そっか♪」ナデナデ
にこ「こんの暑い中、抱きつくとか……。暑苦しいんだけど?」
真姫「最近ずっとこうなのよ」ハァ
希「……熱々やねぇ」
花陽「はっ!? ご、ごめんね! せっかく集まってるのに!」バッ
凛「あっ」シュン
花陽「ほ、ほら、凛ちゃん!」
凛「う、うん」
にこ「…………」
にこ「まぁ、いいわよ。あんたたちの様子を見に来るのが目的だったわけだし」
凛「あんたたちって……凛とかよちん?」
にこ「そうよ」
花陽「……えっと?」クビカシゲ
希「あちゃ~……自覚はなし、みたいやね」
にこ「悪質ね、これは」
りんぱな「「???」」
希「うーんとねぇ、実はとある人物から相談されたんよ」
凛「とある人物?」
希「まぁ、プライバシーのために名前は伏せておくけど。とにかく二人に関係する人物といっておこうか」チラッ
真姫「…………」プイッ
希「その人によるとな?」
希「アイドル研究部内の風紀が乱れてる、らしいんよ」
花陽「風紀?」
凛「ってなにかにゃ?」
希「えっと……海未ちゃん風に言うなら弛んでるとか、破廉恥ですとかかな?」
凛「うーん?」
花陽「……あのっ」
希「ん? なに、花陽ちゃん?」
花陽「部長として部のことは見てるけど、風紀を乱すような人はいないと思うよ?」
真姫「……はぁ」
希「うーん……これは……」
にこ「…………っ」
にこ「あぁ! もうっ! 回りくどいのよ、希はっ!」バンッ
にこ「いいっ!? つまり、こう言いたいの!」
にこ「部長とリーダーが所構わずいちゃついてて、ウンザリしてんのよ!」
りんぱな「「え?」」
にこ「キョトンとした顔するな! あんたたちのことよ! あんたたちのっ!」
凛「えーっ! 凛たち、ふーき乱してなんかないにゃ!」
凛「ただかよちんをぎゅーってしたり、膝枕してもらったり、頭ナデナデしてもらったりしてるだけだもん!」
花陽「……あ、えっと///」
にこ「……花陽はどうやら理解したようね」
真姫「……はぁ」
希「……まぁ、というわけで、ちょーっと二人には控えてもらいたいんやけど」
花陽「う、うん/// 気をつけるね?」
凛「むぅ。かよちんがそう言うなら……」
真姫「……でも、できるの?」
花陽「え? 真姫ちゃん?」
真姫「あなたたち、相手が目の前にいて我慢できる?」
凛「………………無理にゃ」
花陽「…………無理、そうかな」
真姫「やっぱり」ハァァ
にこ「なんかもう、呆れるしかないわね」トオイメ
希「ホントはほほえましいことなんやけどねぇ」トオイメ
真姫「はぁ、それじゃこうしましょ!」
真姫「1週間、二人は会話禁止」
真姫「伝えたいことがあれば、私を通して話すこと」
真姫「それでちょっと自分たちのことを見つめ直してみるといいわ」
真姫「いい?」
りんぱな「「」」
―― 3日後 ――
『もしもし? 希……?』
希「どうかしたん? 真姫ちゃん?」
希「もしかして、例の件? どう? 織姫さんと彦星さんは少し落ち着いたん?」フフフッ
『もう……よ』
希「え?」
『もう無理よっ』
『毎日毎日毎日毎日っ』
『私を通して、お互いへの想いを伝え合うんだものっ!!』
『聞いてるこっちの身がもたないわっ!』
希「あ、あー。逆効果だったみたいやね」
『のぞみぃぃぃ!! たすけなさいよぉぉ』
希「おー、よしよーし」
『……ふたりだけで仲良くしてて、なんか……』グスッ
希「よしよーし、大丈夫や。泣かないでな?」
『泣いてないっ!!』
希「ん、とにかく、ウチに任せとき~」
その後のお話。
録音していたこの通話を二人に聞かせたところ、二人とも泣いて真姫ちゃんに謝ったそうな。
にこっちはどうやって二人が大人しくなったか不思議そうにしてたけど。
――――――
今日はここまで。
レス感謝です。
また少し間が空くかと思いますが、できればお付き合いください。
少し更新します。
『真夏のせいだよ』
花陽「……」ツーン
凛「ごめんね、かよちんっ」アセアセ
花陽「……」
凛「あの、えっと……凛、調子のっちゃってたにゃ」シュン
花陽「……」
凛「今日は受験勉強がおやすみだからって、浮かれちゃってたにゃ……」
花陽「……」
凛「しかも、プールで……かよちんの水着が可愛くて……っ」
花陽「……」チラッ
凛「ごめんねっ、かよちんっ……」グスッ
花陽「!?」
凛「更衣室でおっぱいもんでごめんなさいにゃぁぁぁ!!!」ワァァァン
花陽「大声でいわないでぇぇぇ///」ワタワタ
花陽「わ、わかったよっ、許す! 許すからぁぁ……」
凛「ほんと?」グスッ
花陽「うんうん!」コクコク
凛「おっぱいもんだの許してくれるの?」グスッ
花陽「うんっ、だから、これ以上は言わないでっ///」
凛「……っ、わかったにゃ!」ゴシゴシ
花陽「そ、それにせっかくのプールなんだもん」
凛「そうだよねっ! せっかく可愛い水着姿のかよちんがいるんだもんっ!」
花陽「~~///」
凛「テンション上がるにゃぁぁ!!」
凛「って、どうかした、かよちん? 顔真っ赤だよ?」
花陽「な、なんでもないよ。えへへ///」
凛「???」
花陽「そ、それより!」スッ
凛「?」
花陽「……凛ちゃんも、かわいいよ?」ボソッ
凛「にゃっにゃっ!?///」カァァ
花陽「ふふっ、凛ちゃん、顔真っ赤♪」
凛「そういうかよちんも真っ赤だよっ!!」
花陽「…………うん、知ってる」
花陽「……おそろい、だね?」
凛「……っ、えへへ」
凛「んーっ! 遊んだにゃぁ!」ノビ
花陽「ふふっ♪ たのしかったね、凛ちゃん♪」
凛「うん!」
花陽「午後はどうしよ――」グゥゥ
凛「あっ」
花陽「~~///」
凛「お昼にしよっか」
花陽「う、うん……」カァァ
凛「はい! かよちん!」
花陽「あっ、お弁当……作ってきてくれたんだね」
凛「自信作にゃ!」
花陽「自信作?」
凛「うんっ、海未ちゃんに教わって作ったの!」
花陽「…………そ、そっか」
凛「って、かよちん?」ジッ
花陽「…………」モヤモヤ
凛「…………!」
凛「もしかして、ヤキモチかにゃ?」
花陽「えっ、あっ!? うぅぅ」
凛「やっぱり! 海未ちゃんにヤキモチ妬くかよちんもかわいいにゃぁ」スリスリ
花陽「う、うぅぅぅ」カァァ
凛「大丈夫だよー! 凛はかよちんのものだから!」スリスリ
花陽「う、うんっ」コクリ
凛「それじゃあ、かよちん、最初はどれ食べる?」
花陽「えっと……おにぎ――」
凛「……」チラッ
花陽「じゃあ、卵焼きで」
凛「!!」ピクッ
花陽「いい、かな?」
凛「うんっ!」
凛「じゃあ、はい!」アーン
花陽「あ、あーん……」パクリ
凛「どう? どうっ?」
花陽「…………」
凛「どきどき!」
花陽「…………うん、美味しいよ」ニコッ
凛「やったぁぁ!!」ピョンッ
花陽「ふふふっ、ホントに頑張ったんだね♪」
凛「うん! 今日も三回は失敗したもん」
花陽「ふふっ」
花陽(花陽のためにがんばってくれたんだね)
花陽(おいしいよ、凛ちゃん。ちょっとだけ甘すぎるけどね?)
花陽(えへへ♪ でも、なんだかこの甘さも今はすっごくうれしいです)
凛「いやぁ、海未ちゃんに味見してもらった甲斐があったにゃ」ウンウン
花陽「味見?」
凛「うん! 作った卵焼きを味見してもらってたんだ!」
凛「……何回か、海未ちゃんお腹壊してたけど」トオイメ
花陽「あ、あはは……」
花陽(……一番がんばったのは、海未ちゃんかも)
――――――
凛「んーっ! 疲れたにゃぁぁ!」
花陽「いっぱい遊んだもんね」フフッ
凛「久しぶりに体動かしたね!」
花陽「うん。最近はずっと勉強だもんね」
凛「うん…………」
花陽「凛ちゃん?」
凛「…………」
花陽「もしかして……不安?」
凛「うん、ちょっとだけ」
花陽「そっか」
凛「凛たちが遊んでる間も、アイドル研究部の後輩たちはがんばってて」
凛「他の3年生は勉強してる」
凛「だから、3年生なのに、遊びに来てていいのかなって」
花陽「……たまには、いいんじゃないかな?」
凛「うーん……」
花陽「…………」
凛「……うむむぅ」
花陽「じゃあ、帰ったら勉強しよっか?」
凛「う゛っ」
花陽「ふふふっ、冗談だよ♪」
凛「もうっ! かよちんっ!」ムニィィ
花陽「い、いひゃいよぉ、りんひゃぁぁん」
凛「おー! かよちんのほっぺ、ぷにぷにするにゃぁ」
花陽「りんひゃぁぁん……」
――――――
季節は夏。
花陽たちは3年生だから、音ノ木で過ごす夏は今年が最後。
そして、もしかしたら……。
……ううん。
今は考えないでいよう。
だって、決めたもんね。
たっくさん思い出つくろうね、って。
卒業まであと――。
――――――
『新米の時期』
真姫「…………はぁ」
花陽「ごめんなさい……」シュン
真姫「いや、別に責めてるわけじゃないのよ?」
花陽「はい……」シュン
真姫「別に時期も時期だし。凛の勉強をずっと見てるんじゃストレスも溜まるでしょうし」
凛「それ、どういうことかにゃ?」
真姫「…………」
凛「おーい! まきちゃーん!」
真姫「……まぁ、仕方ないわよ」
真姫「『五キロ』も太っても」
花陽「うぅぅぅ」ガックシ
真姫「毎年のことだけど、やっぱり新米の時期はダメなのね」
花陽「そ、そうなんです……。あの白く輝くホカホカのご飯を見ていると、どうしても自分が抑えられなくて」
凛「凛はそんなかよちんも好きだよ?」ナデナデ
花陽「うぅぅぅ、凛ちゃぁぁん……」グスッ
真姫「まぁ、花陽は嫌なんでしょ?」
花陽「うん。まだアイドル研究部の部長だし。花陽が太ってたら示しがつかないし」
凛「凛はフニフニのかよちんも好きだよ♪」
花陽「うぅっ!?」グサッ
真姫「トドメを刺したわね」
凛「?」
真姫「とにもかくにも、そんな花陽のためにスペシャルゲストを呼んであるわ」
凛「スペシャルゲスト?」
花陽「…………えっと」
真姫「ほら、入ってきていいわよ」
海未「…………ごきげんよう」
花陽「海未ちゃんっ!? とうしてここに!?」
海未「花陽の危機と聞いたものですから」
海未「後輩禁止といえど、かわいい後輩のピンチなのです」
海未「花陽の体重を戻すためならば――」
海未「私は鬼にでも悪魔にでもなりますよ」ニコッ
花陽「ひぃっ!?」ビクッ
凛「ごしゅーしょー様にゃ」
―― 1週間後 ――
花陽「もう山は見たくないです……」
凛「かよちんが山恐怖症になって帰ってきたにゃ」
真姫「痩せたというか、ゲッソリしてるわね」
花陽「お、おなかが減りました」
凛「あ、これ。凛が握ったおにぎりでよければ……」
花陽「!!!」バッ
凛「あっ」
花陽「もぐもぐがつがつ!」
花陽「おかわりっ!」
花陽「ふわぁぁぁっ!! 久しぶりのお米だぁぁ」
花陽「うぇぇぇんっ、おいしいよぉ」モグモグ
凛「もう4つ目……すごい食べっぷりにゃ!」
真姫「嫌な予感しかしないわ」
この1週間後。
かよちんは体重が戻っちゃったみたいで、青い顔になってたにゃ。
あ!
でも、今度は絵里ちゃんが教えてくれたちゃんとした方法でダイエットに成功したみたい。
うーん。
でも、凛は、フニフニなかよちんもやっぱり好きだよ♪
――――――
今日はここまで。
レス感謝です。
句読点でよく分かったなと……。
明日にでも更新予定。
ここからは結構大切な行事が多いため
ほのぼのじゃなくなる可能性もあり。
少し更新します。
『みんなで紅葉狩り』
凛「にゃんにゃんにゃー♪」
真姫「……はぁ、朝からテンション高いわね」カミクルクル
花陽「ふふっ、ご機嫌だね、凛ちゃん」
凛「うん! そりゃそうだよ!」
凛「だって、久しぶりにμ's 勢揃いだよ? これでテンション上がらなくていつ上がるの!」
花陽「うん! 花陽もうれしいよ」フフッ
凛「だよね!」
花陽「話を持ちかけてくれた穂乃果ちゃんに感謝しなきゃだね」
凛「うんうん! ねー? 真姫ちゃん!」
真姫「ヴぇぇぇ!? なんで私に振るのよ」
凛「えー! だって、ひとりだけクールぶってるから」
真姫「クールぶってるって……」
花陽「真姫ちゃんは嬉しくないの?」
真姫「えっ、わ、私は別に……」カミクルクル
凛「…………」
花陽「…………」
真姫「…………」カミクルクル
凛「凛、知ってるよ? 真姫ちゃんが髪を触ってるときは照れ隠ししてるときなんだよね!」
真姫「っ!!」バッ
花陽「ふふふっ、やっぱり真姫ちゃんもうれしいよね♪」
真姫「……///」プイッ
凛「よーしっ! 集合場所に急ぐにゃぁぁぁ!!」ダッ
花陽「ちょ、ちょっと待ってぇぇぇ」
真姫「ま、待ちなさい、凛!」
凛「おーい! みんなぁ!」ブンブンッ
海未「おや、来たみたいですね」
穂乃果「おーい! 凛ちゃーん! 花陽ちゃーん! 真姫ちゃーん!」ブンブンッ
絵里「朝から元気ね」フフッ
凛「1年生組、到着しましたにゃ!」ビシッ
海未「ってもう、凛たちは3年生でしょう?」
凛「あっ! ついクセで」
絵里「ふふっ」
希「で、残りの二人は……」
花陽「ま、まってぇ、凛ちゃんっ」ゼェゼェ
真姫「っ、はぁぁぁ、いきなり走るんじゃないわよっ」ゼェゼェ
にこ「死にそうじゃない」
凛「あっ」
絵里「そりゃあ、凛のペースについていったら、こうもなるわ」ハァ
ことり「は、花陽ちゃん、真姫ちゃん、水飲む?」アタフタ
花陽「あ、ありがとう、ことりちゃんっ」ゼェゼェ
真姫「い、いただくわっ」ゼェゼェ
凛「ごめんね、二人とも」シュン
花陽「だ、だいじょぶだよっ」
真姫「水も飲んで少しは落ち着いたし」
凛「う、うん」
絵里「さ、そろそろ移動しましょ?」
希「そうやね」
穂乃果「早く行こう!」
海未「そうですね。時間も限られてますし」チラッ
ことり「う、うん。ごめんね、今日だけしか時間とれなくて……」シュン
海未「あっ! すみませんっ! 別に責めるつもりはっ!」アセアセ
穂乃果「もうっ! 海未ちゃんもことりちゃんも早く行こっ!」グイッ
海未「ちょ!?」
ことり「ほのかちゃんっ!?」
にこ「ほら! そこの3人組も行くわよ!」
花陽「あっ、うんっ!」
真姫「行くわよ、凛?」
凛「…………」
真姫「ほら!」ギュッ
花陽「凛ちゃん♪」ギュッ
凛「――っ、うんっ!」ギュッ
凛「……なんだか」
花陽「お花見みたいだね」
穂乃果「えっ!? お花見と紅葉狩りって違うの!?」
海未「まぁ、草花を愛でるという面では違いませんが……」
ことり「こんな風に、シートを敷いてっていうイメージはあんまりないかも?」
真姫「そうね。まぁ、穂乃果のことだし。予想の範囲内ね」
穂乃果「くっ、またやっちゃったのか……」ガクリ
絵里「ほ、ほら。別に悪いとは言ってないでしょ?」アセアセ
花陽「そうだよっ、この方が落ち着けるし、ね?」
穂乃果「うぅぅぅ、ありがとう、絵里ちゃん、花陽ちゃん!」ダキッ
絵里「ふふっ、よしよし」ナデナデ
花陽「く、くすぐったいよぉ」モジモジ
凛「……むぅ」
にこ「……」ムスゥ
希「フッフッフッ、お二人さんは嫉妬かなぁ?」ニヤニヤ
凛「……かよちんは凛の彼女なのにぃぃ」
にこ「にこは別にっ」プイッ
希「花陽ちゃーん! えりちー! 二人の彼女さんが拗ねちゃってるよー♪」
にこ「ちょっ!? 希っ!?」
凛「食べたにゃぁ」マンプク
花陽「ふぅ。にこちゃんの料理美味しかったです」
にこ「当然でしょ!!」
花陽「こんなおいしいものを絵里ちゃんは毎日食べてるの?」
絵里「毎日、ではないわね。にこも忙しいから私が作ることも多いし」
にこ「絵里の料理もなかなかのものよ? にこには馴染みのないロシア料理も作ってくれるし」
花陽「そうなんだぁ」
凛「ロシア料理かぁ……」チラッ
絵里「ふふっ、今度作ってあげましょうか?」
凛「!!」コクコク
絵里「ふふふっ♪ 楽しみにしてて? 自分で言うのもなんだけど、中々美味しいと思うわよ?」
にこ「…………」
絵里「あっ! で・も」モギュ
にこ「絵里!?」ビクッ
絵里「やっぱりにこの料理が一番よ♪」ギュゥゥ
にこ「……あっそ///」
花陽「アツアツだねぇ」
凛「ごちそうさまにゃ」フゥ
穂乃果「花陽ちゃーん!」
花陽「? どうしたの、穂乃果ちゃん?」
穂乃果「これ!」
花陽「……これ、お饅頭だよね?」
穂乃果「うん! しかも、新作だよ! 今日の朝、お父さんが作ったやつをこっそり持ってきたんだ!」
花陽「コッソリモッテキチャッタノォォ!?」
穂乃果「うん! 米粉を使ったお饅頭らしくて。ぜひ花陽に食べてもらいたいなって!」
花陽「米粉……うん!」
花陽「いただきまーすっ!」モグッ
海未「……花陽?」
花陽「うぐっ」
海未「先ほどからたくさん食べているようですが……」
花陽「もごもごっ!?」
海未「…………体重」ボソッ
花陽「………………」ゴクンッ
海未「まぁ、一月も経っていませんから、大丈夫だとは思いますが」ニコッ
花陽「ご、ごちそうさまでした」シュン
穂乃果「え? 花陽ちゃん、もしかして……」コソッ
凛「まぁ、うん。そういうことにゃ」
穂乃果「ファ、ファイトだよ!」グッ
ことり「……むむむ」
凛「どうしたの、ことりちゃん?」
花陽「真姫ちゃんと希ちゃんのこと見てるの?」クビカシゲ
ことり「うん……二人とも、あの二人をよーっく見て?」
りんぱな「「???」」
希「ほらほら、真姫ちゃん♪」
真姫「ちょっと! やめなさいよっ」
希「えーっ? ウチが注いだジュースが飲めんのかぁ!」
真姫「それ、パワハラよっ!」
希「フッフッフッ! パワハラついでにぃぃ」ワシッ
真姫「ひっ!?」
希「セクハラもすることにするやん♪」ワシワシッ
真姫「や、やめなさいってばっ///」
希「よいではないかよいではないか」ニシシ
ことり「ね?」
花陽「仲いいねぇ」ホノボノ
凛「そうだにゃぁ」ホノボノ
ことり「え? そ、それだけ?」
花陽「それだけって?」キョトン
凛「それ以外なにかあるの?」キョトン
ことり「え、えっとぉ……」モジモジ
ことり(なんだかことりがいなかった1年で、真姫ちゃんと希ちゃんの距離が近くなってるような気がしたんだけど……)
ことり(それこそ凛ちゃんと花陽ちゃん……ううん。どちらかといえば、付き合いたての絵里ちゃんたちの距離感に近いかも?)
ことり(ことりの気のせい、かな?)
ことり(それとも……?)
真姫「あーっ、もうっ! やめなさいっ!」ゲシッ
希「あいたっ!?」
真姫「希のバカっ!」
希「そ、そんなに強く叩かんでもいいやん」イテテ
ことり(……うーん?)
ことり(よくわからなくなっちゃった)
ことり(それに、隣の二人の会話を聞いてたら……)チラッ
凛「……ふわぁぁぁ」
花陽「凛ちゃん、眠くなっちゃった?」
凛「んー、ちょっとだけ」
花陽「そっかぁ」ナデナデ
ことり「……うん。なんかどうでもよくなっちゃいました」ウフフ
絵里「さぁ、そろそろお開きにしましょうか」
穂乃果「えーっ!!」
凛「もう終わりぃぃ!?」
希「しょうがないやん。もういい時間よ」
ほのりん「「ぐぬぬぬ……」」
海未「ほら、穂乃果」
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「ことりのこと、送りにいきますよ?」
穂乃果「あっ……うんっ!」
ことり「……ごめんね、ほのかちゃん」
穂乃果「ううん! 気にしないでいいよっ! みんなとはいつでも会えるし! 今はことりちゃん優先!」
希「そうやね。遠慮せんでいいよ、ことりちゃん」
にこ「そうそう。というか、早くそのうるさいのを連れてきなさい」
真姫「同感」
穂乃果「真姫ちゃんもにこちゃんもひどいよっ!?」ガーン
ことり「ふふっ、うん♪ ありがとう♪」
海未「では、私たちは先に帰りますね」
穂乃果「じゃあねー!」ブンブンッ
ことり「またね、みんな♪」
希「それじゃ、ウチらも帰ろか♪」ギュッ
真姫「ちょっと! 腕組まないでっ!」
絵里「あら、見せつけるわね」フフッ
にこ「…………」
絵里「私たちもする?」
にこ「……勝手にしなさい」プイッ
絵里「じゃあ、勝手にするわ♪」ギュッ
凛「凛たちもっ!」モギュッ
花陽「わっ!? 凛ちゃん、くるしいよぉ」
凛「凛たちも見せつけるのっ!」
花陽「えへへぇ、照れちゃうよぉ」
絵里「それじゃあ、また連絡するわね」
にこ「部活! しっかりやりなさいよ!」
希「それじゃ、真姫ちゃんはもらってくよ~♪」ニシシ
真姫「引っ張らないでっ!」
凛「…………」
花陽「…………」
凛「……行っちゃったね」
花陽「……うん」
凛「…………」
花陽「……凛ちゃん」
凛「なんだか、凛ね……」
花陽「うん」
凛「…………」ギュッ
花陽「……だいじょぶだよ」ギュッ
花陽「花陽がいるよ」ギュゥゥ
凛「ありがと、かよちん」ニコッ
花陽「どういたしまして」ニコッ
――――――
今日はここまで。
あと五回分で終わるかと思います。
次の更新は恐らく明日です。
次回の構想中。
なにか見たいカプあれば教えてください。
さて更新だ。
『凛ちゃんの誕生日』
凛「楽しかったにゃー!」ノビ-
花陽「ふふっ、みんなにお祝いしてもらってよかったね?」
凛「うん! サプライズってやつだね。部活の皆からもプレゼント貰えて……驚いちゃったにゃ♪」
花陽「ふふっ、みんなで計画した甲斐があったよ」
凛「かよちんも人が悪いにゃぁ」
花陽「ふふっ、ごめんね。雪穂ちゃんに口止めされてたから」
花陽「それで、皆からなにもらったの?」
凛「あれ? かよちんも一緒に買いに行ったんじゃなかったの?」
花陽「ううん。花陽は別に行ったんだ」
凛「そうなんだぁ……えっとねぇ」ガサゴソ
凛「おぉ! 猫のぬいぐるみにゃぁ!」
花陽「かわいいね!」
凛「えへへ♪ ぎゅーってするにゃ!」ギュッ
花陽「……あっ、手紙ついてるね」
凛「ん?」
『凛さん、誕生日おめでとうございます。花陽さんと末永くお幸せに!』
『С днём рождения! すてきな誕生日にしてくださいね!』
『凛、誕生日おめでとう。花陽と仲良くね』
凛「……なんだか」
花陽「……うん」
凛「照れるにゃぁ///」
花陽「そう、だね///」
凛「ねぇ、かよちん?」
花陽「なに、凛ちゃん?」
凛「かよちんは……えっと」
花陽「プレゼント?」
凛「……」コクコク
花陽「…………今日、凛ちゃんの家に行ってもいいかな?」
凛「――うん」
―― 凛宅 ――
凛「にゃぁぁ……」
花陽「ふふっ、気持ちいい?」カリカリ
凛「うん……」
凛「かよちんの耳かきサイコーにゃ」
花陽「それはよかったです♪」ゴソゴソ
凛「にゃー……それにかよちんの太もももサイコーにゃー」スリスリ
花陽「ひゃっ!? り、凛ちゃん?」
凛「えへへぇ、ごめんね?」
花陽「い、いいけど……危ないからダメだよ?」
凛「うん♪」
花陽「じゃあ、続けるね?」
凛「うんっ!」
花陽「…………」カリカリ
凛「……んっ」
花陽「…………」ゴソッ
凛「っ……えへへぇ」
花陽「? どうかしたの?」カリカリ
凛「かよちん、耳かき職人になれるよー」
花陽「ふふっ、なにそれ?」カリッ
凛「にゃっ」ビクンッ
花陽「り、りんちゃん?」ピタッ
凛「…………///」ギュッ
花陽「えっと……?」
凛「かよちーんっ」スリスリ
花陽「ぴゃ、ぴゃっ!? 凛ちゃん!?」
凛「えへへぇ」
花陽「もうっ、いきなりどうしたの?」
凛「んー、なんだかねー?」
凛「しあわせだなぁ、って♪」
花陽「…………ふふっ」
凛「変、かな?」
花陽「ううん! 花陽もそう思ってたところだよ」
凛「…………」ジッ
花陽「…………」ジッ
りんぱな「「えへへ♪」」
――――――
『クリスマスケーキ』
凛「さぁ! 作るにゃー!」
花陽「おー!」
亜里沙「おー!」
雪穂「えっと……」
真姫「なによ、このメンバー」ハァ
凛「えー? だって、このメンバーで話したんだよ?」
真姫「まぁ、そうだけど……。それになんで家なの?」
凛「だって、真姫ちゃん家には、この大きなオーブンがあるでしょ?」ユビサシ
真姫「……まぁ、一応」
亜里沙「大きいオーブン、すごいです!」キラキラ
真姫「…………」
花陽「……1年生、誘わなくてもよかったのかな?」
雪穂「ま、いいんじゃないですか? たまには2、3年生だけでも」
真姫「でも、待って! ちょっと聞きたいんだけど……」
真姫「ケーキ作ったことある人?」
凛「…………」
花陽「えっと……わたしはないかな」
雪穂「同じく」
亜里沙「あ!わたしはあります!」
凛「おぉ! さすが絵里ちゃんの妹!かしこいにゃ!」
亜里沙「えへへ♪ それほどでもないです!」
雪穂「……ちなみに、亜里沙?」
亜里沙「なに? ユキホ?」クビカシゲ
雪穂「それ作ったの、いつの話?」
亜里沙「うーん?」
亜里沙「ロシアにいた頃!」
凛「…………」
真姫「ほら?」
凛「くっ!?」
雪穂「……無計画だなぁ」ボソッ
凛「にゃっにゃ!?」
花陽「ま、まぁまぁ。スマホで調べながら、みんなで作ろう?」
真姫「……まぁ、花陽が」
雪穂「そういうなら」
凛「よーし! 作るぞー!」
亜里沙「おー!」
―― 調理開始 ――
凛「くしゅんっ!」
雪穂「ちょっ!? 凛さん! 粉がっ!?」
花陽「ゴホゴホ……うぅぅ、粉まみれ……」
凛「おぉ! かよちん、真っ白で天使みたい!」
真姫「いってる場合っ!?」
雪穂「花陽さん! タオル使ってください」
花陽「ありがとう、雪穂ちゃん」フキフキ
真姫「メレンゲ……」
花陽「……えっと、できそう?」
真姫「当たり前よっ! 私に任せなさい!」
亜里沙「まずは、タマゴをわるみたいです」
真姫「……」コンコンパカッ
真姫「よしっ!」
雪穂「……真姫さん」
真姫「なにかしら? 卵は完璧よっ!」フフンッ
雪穂「えっと、卵黄と卵白は分けるみたいです」
真姫「…………」
花陽「ま、まきちゃん?」
真姫「イミワカンナイッ!!」
凛「おー!」キラキラ
亜里沙「白くてホワホワしてます!」キラキラ
真姫「ふぅふぅ……」
花陽「真姫ちゃん、大丈夫?」
真姫「えぇ、よゆうよ、余裕……」
雪穂「そのわりには腕、プルプルしてるような……」
真姫「なにか?」キッ
雪穂「なんでもないです」
雪穂「……じゃあ、早くデコレーションを――」
亜里沙「ユキホユキホ!」
雪穂「ん?」
亜里沙「ほら、クリーム! あーん!」
雪穂「…………」
亜里沙「ユキホー! はやく!」ニコニコ
雪穂「くっ///」
凛「……」ニヤニヤ
花陽「……」ニコニコ
雪穂「くっ……」
亜里沙「あーん♪」ニコニコ
雪穂「…………」
雪穂「…………あーん、っ///」ペロッ
凛「おぉ! 雪穂ちゃん、大胆にゃ」ニヤニヤ
雪穂「う、うるさいっ///」
亜里沙「???」
真姫「なんか、胸焼けがするわ」ハァ
花陽「ごちそうさま、だね」フフッ
―― 調理終了 ――
雪穂「つ、つかれた……」
真姫「ケーキ作りでここまで疲れるとは思わなかったわ」
花陽「そ、そうだね……」アハハ
真姫「もう2度と作らないでしょうね」
雪穂「私も」
花陽「あはは……でも――」
凛「おいしそうにゃぁぁ!!」
亜里沙「ハラッセオッ!!」
花陽「うれしそうだから、いいかな」
真姫「……そうね」フフッ
雪穂「もう、目、キラキラさせちゃって」
花陽「早く食べよっか?」
雪穂「……そうですね。おーい! 亜里沙ー!」
真姫「凛! お皿出すの手伝って!」
凛「りょーかいにゃ!」
亜里沙「わたしも手伝います!」
花陽「じゃあ、花陽はテーブル拭くね?」
真姫「ふぅ。やっと準備が終わったわね」
亜里沙「あ! ため息なんてだめですよ?」
真姫「え、えぇ……」
凛「それじゃあ、食べよっか!」
雪穂「そうですね。それじゃ、部長?」
花陽「えっ!?」
雪穂「乾杯の音頭をお願いします」
凛「おー!」パチパチ
花陽「え、えぇっ!?」
真姫「ほら、早くしなさいよ」フフッ
亜里沙「♪」ワクワク
花陽「え、えっと……それじゃあ……」
花陽「みんなのおかげで、こうしていいクリスマスにできましたっ」
花陽「今年もたくさんいい思い出ができたかなって思います」
花陽「頼りない部長ですけど、来年もよろしくお願いしますっ!」
雪穂「よろしくお願いします!」
亜里沙「お願いします!」
真姫「花陽らしいわね」フフッ
凛「かーよちんっ!」ギュッ
花陽「凛ちゃん……ふふっ、うんっ!」ニコッ
凛「じゃあ、行くにゃー! せーのっ!」
「「メリークリスマスっ!!」」
――――――
一旦ここまで。
雨ひどいですが飯買ってきます。
皆さんもお気をつけて。
あ、次作ですが
地の文ありのえりぱな書くかと思います。
レス感謝でした。
乙
一つ気になったのが
ありさゆきほ達は先輩禁止適用しないの?
乙です
えりぱな書けたら誘導よろ
『かよちんの誕生日』
凛「ねー、かよちん! 決まったー?」
花陽「あっ、えっと……」
真姫「凛、急かさないの」
凛「でも、早くしたいんだもん!」
真姫「そうは言っても、急に言われて考えつくわけないでしょ?」
花陽「……ごめんね、凛ちゃん」
凛「大丈夫にゃ! でも、今日中に考えてね!」
花陽「うん!」
――――――
今日は花陽の誕生日。
凛ちゃんと真姫ちゃんを呼んで、花陽の家で誕生会です。
センター試験も目前だから勉強会を兼ねて、だけどね。
真姫ちゃんからはお米をもらっちゃいました。
しかも、なかなかいいお米です。
真姫ちゃんにお礼を言って。
真姫ちゃんは少し赤くなってそれに答えて。
そして、凛ちゃんからのプレゼント。
凛ちゃんはわたしに、あるものを渡して、こう言いました。
『はい、かよちん!』
『凛からの誕生日プレゼントは、なんでも言うこと聞く券だよ!』
『凛は今日一日、かよちんのお願いを全部聞くにゃ!』
『なんでも言ってね!』
そんなわけで、なんでも言うこと聞く券をもらっただけど……。
朝からお昼の今まで特に思いつかなくて……。
――――――
凛「もう飽きたにゃー!」ゴロン
真姫「ちょっと凛?」ギロッ
凛「自宅学習っていっても、毎日毎日やってたら逆に頭悪くなるよぉ!」
花陽「あはは……」
真姫「はぁ、ほら! 試験も近いのよ?」
凛「むぅ! 真姫ちゃんはいいよねー! 推薦もらってるんだもんっ!」
真姫「……まぁ、一応ね?」
花陽「でも、やっぱりすごいよね。ちゃんと医学部合格しちゃうんだもん♪」
真姫「べつに、普通よ」カミノケクルクル
凛「フッフッフッ、照れてる照れてる」ニヤニヤ
真姫「うるさいっ! もう! 一番大変なのは凛なのよっ!?」
凛「……うっ」
花陽「凛ちゃんも実技は大丈夫だし……あとは3教科だけどうにかすれば……」
真姫「ほら、早くやるわよ!」
凛「うー! うー! うー!」ゴロゴロ
花陽「……凛ちゃん」
凛「な、なに? かよちん?」ピタッ
花陽「勉強しよっか?」ニコリ
凛「は、はいにゃ」
真姫「券なんてなくても言うこと聞くわよね、凛って」
凛「分詞構文が襲ってくるよぉ……」グデ-
花陽「おつかれさま、凛ちゃん」ナデナデ
真姫「……うん。凛にしてはなかなか頑張ったんじゃない? これなら大丈夫よ」
凛「うん。ありがとう、かよちん、真姫ちゃん……」
花陽「気にしないで?」
真姫「私も一応センターは受けるし、いいわよ」
真姫「……さて」スクッ
花陽「真姫ちゃん?」
真姫「そろそろ帰るわ」
凛「えー!?」
花陽「帰っちゃうの?」
真姫「……まぁね。もういい時間だし、花陽にもプレゼント渡したし」
凛「で、でもっ!」
花陽「ほ、ほら! 泊まっていっても――」
真姫「はぁぁぁ」
真姫「……あとは二人でゆっくりしなさい」
真姫「恋人の時間も必要でしょ?」
真姫「凛のプレゼントも使ってないんだしね」
凛「……真姫ちゃん」
花陽「……うん」
真姫「それじゃあね」
花陽「あ! そこまで送ってくよ!」
真姫「いいわよ、どうせ迎え来てもらうし」
凛「迎え? 執事の人とか?」
真姫「…………まぁ、そんなとこ」プイッ
りんぱな「「???」」
真姫「とにかく! あとは二人で過ごしなさい! じゃあね!」バタンッ
「お邪魔しました」
「あら? 真姫ちゃん、もう帰るの?」
「はい。あとは二人で……」
「ふふっ、真姫ちゃんもお迎えが来てるみたいね」
「っ!? し、失礼しますっ!」
凛「…………」
花陽「…………えっとぉ」
凛「ゆっくりするかにゃ?」
花陽「うん♪」
凛「はい、どうぞ!」
花陽「お、おじゃまします」ゴロン
凛「えへへ、どうかにゃ? 凛の膝枕!」
花陽「ふふっ、いい感じ」
凛「えへへぇ」ナデナデ
花陽「く、くすぐったいよぉ」フフッ
凛「かーよちん! かーよちん!」サワサワ
花陽「んっ……/// 凛ちゃん、くすぐったい」
凛「かよちん、くすぐったがりだもんね」ニシシ
花陽「もうっ!」
凛「……ねぇ、かよちん?」ナデナデ
花陽「なぁにぃ、りんちゃん?」ウツラウツラ
凛「なにかお願い事決まった?」
花陽「うぅ、ん……?」
凛「……もう今日が終わっちゃうよ?」
花陽「…………じゃー、いっこだけ」
凛「っ! なになに?」
花陽「あのねぇ」
花陽「はなよとの思い出……ずっとおぼえてて、ね……」
花陽「…………」
凛「かよちん?」
花陽「すぅ……」
凛「寝ちゃった?」
凛「うーん? かよちんとのことを覚えとくなんて当たり前なのに……?」
凛「かよちんはよくわかんないことをお願いするにゃぁ?」
凛「でも、それがお願いっていうなら、凛はそれをちゃんと叶えるよ!」
凛「今日だけじゃなくて、ずっとにゃ!」
凛「じゃあ、おやすみ、かよちん♪」チュッ
花陽「……ん、えへへぇ」スヤスヤ
――――――
今日はここまで。
完結までもう少し。
ただこの土日は更新できないかもです。
やっと更新。
『すれちがいバレンタイン』
凛「ふんっ!」
花陽「り、凛ちゃん、ごめんね?」
凛「べっつにー!! 凛は怒ってないにゃ」
花陽「うぅぅぅ……」
真姫「……なにこれ」
花陽「……あ、真姫ちゃん……」
真姫「どうかしたの? なんだか凛がお冠みたいね」
凛「むむっ! 凛はおかんむり?なんかじゃなくて怒ってるにゃ!」プンプン
真姫「だから、それを……いえ、なんでもないわ。というかさっき怒ってないとか言ってなかった?」
凛「怒ってないわけないでしょ!」
真姫「はぁぁ……で、どうしたのよ?」
花陽「あっ、えっとね……」
―― 説明中 ――
真姫「なるほど。花陽が他の子からチョコを貰っててそれを凛が目撃したってわけね」
凛「そういうことっ!!」
花陽「うぅぅぅ……」
凛「浮気だよ浮気!!」
真姫「落ち着きなさいっ」バシッ
凛「にゃっ!?」
真姫「で、花陽?」
花陽「は、はいっ」ビクッ
真姫「凛が言ってることは事実なの?」
花陽「…………」ウツムキ
真姫「はぁ、どうやら本当みたいね」
真姫「凛」
凛「なに?」
真姫「どういう状況だったのか話してくれる?」
凛「うん」
花陽「…………」
凛「今日はアイドル研究部に顔出すって予定だったよね」
真姫「そうね。放課後の時間に当たるようにって話だったから私も今さっき来たんだけど……」
凛「凛もそうだったよ。でも、かよちんは凛たちより少し早めに来てたみたいなの」
真姫「……それって?」
凛「うん。たぶん呼び出されたんだとおもうよ」
花陽「…………」
凛「結局、凛も特にやることなかったから偶然早く来たんだけど」
凛「それで、時間も早いし、久しぶりに体動かしたいなーって思って、屋上に上がってきたの。そうしたら……」
真姫「そこで見たってわけね」
凛「そうにゃそうにゃ」コクコク
花陽「うぅぅ」
真姫「状況だけ聞くと、黒なんだけど。花陽からなにか弁明はある?」
花陽「……」
真姫「ないみたいね」
凛「もうっ! かよちん! なんで受け取っちゃったの!」
花陽「……ごめんね」
真姫「花陽?」
花陽「……なに、真姫ちゃん?」
真姫「あなたのことだからなにか事情があるんじゃないの?」
花陽「…………」
真姫「…………」
凛「かよちん、黙ってたら分かんないにゃ」
花陽「…………」
真姫「もしかして」
真姫「その子にどうしてもって言われて渡された、とか?」
花陽「……っ」
真姫「『あのこと』関係?」
花陽「そ、そういう訳じゃっ!」
凛「『あのこと』?」
真姫「ほら、例の――」
花陽「っ!?」
花陽「っ、なんでもないのっ! どうしてもって言われて断れなかっただけ!」
凛「か、かよちん?」
真姫「……花陽」
花陽「な、なに?」
真姫「あなた、まさか……」チラッ
凛「???」
花陽「……」ウツムキ
真姫「まだ言ってないの?」
花陽「…………」
真姫「呆れた。今の今まで言わなかったの?」
花陽「う、うん」
真姫「はぁぁぁ、どこかの誰かの二の舞ね」
花陽「……ごめんね」
真姫「私に謝られても……。謝らないといけないのは……」チラッ
凛「え? なに? 凛?」
真姫「えぇ」
花陽「…………」
真姫「……凛、あのね」
花陽「真姫ちゃんっ!」
凛「っ!? かよちん?」ビクッ
真姫「…………」
花陽「ちゃんと……ちゃんと話すから」
花陽「わたしが話すから」
真姫「……そ。勝手にすれば?」プイッ
花陽「……凛ちゃん」
凛「なに? かよちん? さっきからまったく話が見えないにゃ」
花陽「うん、ごめんね?」
凛「えっと?」
花陽「……大事な、話があるの」
凛「うん?」
花陽「だから、今日の夜、花陽の家に来てくれる?」
―― 花陽の家 ――
凛「お邪魔しまーす!」
花陽「あっ、いらっしゃい、凛ちゃん」
凛「いらっしゃったにゃー!」
花陽「ふふっ、なにそれ」
凛「んー? なんだろう?」
花陽「ふふっ、じゃあ、とりあえず上がって」
凛「うん! あ、これ、お母さんから!」
花陽「あっ、ありがとう」
凛「花陽ちゃんと食べなさいって!」
花陽「……なんだろう?」
凛「うーん? ラーメン?」
花陽「ではないかな?」
凛「だよねぇ」
花陽「ご飯の時に開けてみよう」
凛「うん! そうするにゃ!」
凛「ふぅ、お腹一杯にゃぁぁ」ゴロン
花陽「もう、凛ちゃん、すぐ寝たらダメだよ?」
凛「だって、お腹いっぱいなんだもん」
花陽「うーん、確かに花陽もお腹いっぱいかも。凛ちゃんのお母さんから貰ったワッフルも結構しっかりしてたからねぇ」
凛「そうそう。でも、お母さんにしてはいいチョイスだったにゃ」
花陽「あはは……確か、たまにすごいの買うんだよね?」
凛「うん。あれを一緒に食べるのはきついにゃ」
凛「あれ? そういえば、今日、おばさんたちは?」
花陽「あっ、二人で旅行に行ってるの」
凛「おぉ! やっぱり仲いいんだね」
花陽「ふふっ、うん。こっちが恥ずかしくなっちゃうくらい」
凛「んー! じゃあ、凛たちも……」
凛「いちゃいちゃするにゃぁぁ!」ギュゥゥゥ
花陽「ふふふっ、くすぐったいよぉ」
凛「にゃぁぁぁ……かよちん、あったかーい」スリスリ
花陽「ふふっ、花陽もあったかいよ」ナデナデ
凛「んー、それにやわらかくていい感じにゃ」
花陽「うっ」ピタッ
凛「……かよちん?」
花陽「な、なに?」
凛「……もしかして、また太ったの?」
花陽「うぅぅぅ……」ガクリッ
凛「あー」
花陽「だ、だって! お餅が美味しくて」
凛「それは先月の話にゃ」
花陽「ケーキも美味しくて!」
凛「それも先月だにゃ」
花陽「それに、お米が美味しくて!」
凛「それは毎日だねー」
花陽「うぅぅぅ、お米に、お米に罪はないんです! 悪いのはわたしなんです」ガクリッ
凛「よしよーし。凛はそんなかよちんも好きだよー?」ナデナデ
花陽「凛ちゃーん!」ギュッ
凛「…………」ナデナデ
花陽「…………」ギュゥゥゥ
凛「…………」ナデナデ
花陽「ねぇ、凛ちゃん」
凛「なに、かよちん?」
花陽「もう、怒ってないの?」
凛「……うん。あの時はすごくカーってなっちゃったけど、あの後家に帰って、よーっく考えたんだ」
凛「優しいかよちんのことだもん。やっぱりなにか理由があるのかなーって」
花陽「……凛ちゃん」
凛「かよちん、優しいから断れなかっただけだよね」
花陽「…………」
凛「……かよちん?」
花陽「あの後輩の子、すごく緊張してたんだ」
花陽「声も小さくて、何回も噛んでて」
花陽「それでも、花陽にチョコを渡そうとしてくれたの」
凛「……」
花陽「あっ! もちろん、好きとかじゃないよ? その子も応援してましたって言ってくれただけだから」
凛「わかってるにゃ」
花陽「……それでね、その姿を見て思ったの」
花陽「花陽みたい、って」
花陽「昔の花陽もこんな風だったのかもって」
花陽「だから、余計に断れなくなっちゃって……凛ちゃんにはすぐに話すつもりだったんだけど……」
凛「その前に見ちゃったからね」
花陽「うん、焦っちゃったよ。誤解されちゃうって……だから、間に入ってくらた真姫ちゃんに感謝だね」
凛「うんっ! 真姫ちゃんがいなかったら、凛はもっと暴走してたよ」
花陽「ふふっ、かも」
花陽「それにもうひとつ」
凛「え?」
花陽「もうひとつ断れなくなっちゃった理由があるの」
凛「???」
花陽「その子に言われたんだ。遠くに行っても応援してます、頑張ってくださいって」
花陽「そこまで言ってくれたら……断れないよ」
凛「え、その子、もしかして、転校しちゃうの?」
花陽「…………」
凛「そっか。それなら断れないにゃ! 嬉しい思い出を作って、音ノ木がいいところだったって思ってほしいもんね!」
花陽「……ううん」
凛「え?」
花陽「違うの。違うんだよ、凛ちゃん」
凛「違う? いい思い出作ってほしくないの?」
花陽「ううん。いい思い出は作りたい、ううん、ちゃんと作ってきたよ」
凛「作ってきた? え、かよちん? いったい、なにをいってるの?」
花陽「ねぇ。凛ちゃん、聞いて?」
花陽「わたしね――」
花陽「北海道の大学に進学するんだ」
凛「――え?」
――――――
今日はここまで。
ほのぼのとか言っておきながら
少しシリアスになります。
次回更新は土曜日予定。
ずいぶん遅れましたが
本日更新予定です。
『別れの季節』
凛「…………」
真姫「凛」
凛「…………」
真姫「凛っ!」
凛「え、あっ……真姫ちゃん」
真姫「どうしたのよ、屋上なんかでボーッとして」
凛「えっと、なんとなく最後に見ておきたくて」
真姫「……ふーん」
凛「うん、そういうことにゃ」
真姫「まぁ、気持ちはわからなくはないわね」
凛「でしょ?」
真姫「えぇ、ここには思い出がつまってるから」
凛「うん」
真姫「…………」
凛「…………」
真姫「ここ、色々あったわね」
凛「うん。凛たちがμ's に入ったのもここ」
真姫「にこちゃんとアレの練習をしたのもここね」
凛「あっ、にこちゃんがμ's に入ったときの? あのときの真姫ちゃんは傑作だったにゃ」
真姫「う、うるさいわね!」
凛「うーん。あとは絵里ちゃんのダンスレッスン?」
真姫「あぁ、尖ってた時のエリーね。今は面影もないけど」
凛「でも、凛は今の絵里ちゃんの方が好きだよ?」
真姫「ふふっ、奇遇ね。私も今の方がいいわ」
凛「うーん……あとは?」
真姫「文化祭と海未のビンタ」
凛「あー、あれは強烈だったにゃぁ」
真姫「入れ換わりとかもあったわよね」
凛「……ぷぷっ」
真姫「……凛?」
凛「イミワカンナイ」ボソッ
真姫「っ!! 凛っ!!」キッ
凛「じょーだんじょーだん」ニシシ
真姫「もうっ」
凛「……でもさ」
凛「1年生のときから、ここがずっと凛たちの練習場所だったよね」
真姫「……ええ。ラブライブも優勝したんだから、ここじゃなくても練習場所はありそうなものだけど……」
凛「でも、やっぱりここがいいんだよ。ここが凛たちの原点だもん」
真姫「……そうね」
真姫「…………」
凛「…………」
真姫「ねぇ――」
凛「あっ! 真姫ちゃんの答辞よかったよ!」
真姫「……ありがとう。ねぇ、り――」
凛「さすが、真姫ちゃんだよねっ!」
真姫「――凛!」
凛「…………うん」
真姫「もう、私たち卒業したのよ?」
凛「そう、だね」
真姫「もう、スクールアイドルはお仕舞い。みんな、別の道を歩き出すの」
凛「わかってるよ」
真姫「私は医学部。凛は都内の体育大学に行くんでしょ?」
凛「うん」
真姫「……春はね、出会いの季節だけど、別れの季節でもある」
凛「それもわかってるにゃ」
真姫「なら、早く行ってあげなさいよ」
真姫「花陽のところに」
凛「っ」
―― 回想 ――
凛「かよちん?」
花陽「…………」
凛「ねぇ、どういうこと?」
花陽「…………」
凛「り、りん、聞いてないよ!?」
花陽「ごめんね……」
凛「ごめんねじゃないよっ! かよちんも都内の大学に行くんじゃなかったのっ!?」
花陽「……ううん。花陽はここを離れるよ」
凛「な、なんで……」
花陽「そっちの方がやりたいことができるの。農業のことたくさん学ぶには、ここじゃやっぱり限界があるんだ」
凛「……で、でもっ!」
花陽「ごめんね、凛ちゃん」
花陽「花陽はね」
花陽「ずっとびびりんぼで、弱虫で、周りに合わせることがいいんだって思ってた。花陽なんかがなにか言っても、迷惑だからって」
花陽「でもね? 凛ちゃんと真姫ちゃんに背中を押されて。μ's としてアイドルをして分かったの」
花陽「やりたいことを全力でやってみる。そうすれば夢は叶うんだって」
花陽「だから、花陽もやりたいことを思いっきりやってみたい。そうしたらきっと、花陽も……」
凛「……っ」
花陽「話さなかったのは……ごめんなさいっ! で、でもねっ――」
凛「……らないもん」
花陽「えっ?」
凛「そんなのっ! 凛、知らないもんっ」
花陽「凛ちゃんっ」
凛「かよちんと一緒だと思ったのにっ! ずっとっ!」グスッ
凛「だから、デートも我慢して、勉強も頑張って!」
凛「なのに……いっしょにいられなくなるなんて、そんなのないよぉ」グスッ
花陽「りん、ちゃん……」
凛「っ!!」キッ
凛「かよちんのっ……ばかっっっ!!」ダッ
――――――
真姫「なんとなく予想はつくわ」
凛「……」
真姫「どうせ、凛が花陽に怒鳴り散らしたんでしょ?」
凛「うっ」
真姫「……はぁ、図星ね」
凛「…………だって」
真姫「なに?」
凛「かよちん、凛になんにも言わないで決めちゃうから……」
真姫「それは確かに花陽が悪いわ」
凛「だからっ、かよちんとこれからも一緒だと思ったのに……」
真姫「…………」
凛「それに、かよちんにあんなこと言っちゃって……っ」
真姫「……はぁぁ」
凛「……真姫ちゃん?」
真姫「凛、あなたバカね」
凛「むっ!? な、なやんでる友達に向かってそれはひどいにゃ!」
真姫「しょうがないじゃない。ホント、バカみたいなんだから」
凛「も、もうっ!!」
真姫「で? 行くの? 行かないの?」
凛「――え?」
真姫「喧嘩していようがしていなかろうが、貴女たち恋人なんでしょ?」
凛「う、うん」コクリ
真姫「恋人は恋人よ。まぁ、あなたたちがこの程度のことで別れるっていうなら別だけど?」
凛「そんなことないよっ!!」
真姫「なら、これからも一緒なんじゃない?」
真姫「ここにいたって、どこにいたって」
凛「…………真姫ちゃん」
真姫「それに、凛だってわかってるんでしょ? どこかで納得してるんでしょ?」
真姫「花陽がそういう子だってこと。……そういう子に成長したんだってこと」
凛「…………」
真姫「ま、こんなこと言うまでもなかったと思うけど?」
凛「……」
真姫「ふふっ、覚悟はもう決まってるって顔してるわ」
真姫「……凛」
真姫「いってらっしゃい」
凛「――うん」
――――――
―― 花陽の家――
花陽「はぁぁぁ」
花陽「はぁぁぁぁぁ」
花陽「卒業式も終わって、アイドル研究部の子たちにも送別会してもらったけど……」
花陽「…………」ゴロン
花陽「ううん。せっかく合格して行けることになったんだもん」
花陽「…………」
―― ピンポーンピンポーン ――
花陽「…………」
―― ピンポーンピンポーン ――
花陽「…………」
―― ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン――
花陽「ピャァッ!?」ガタンッ
―― ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン ――
花陽「は、はーい……」ガチャ
凛「遅いにゃっ!」
花陽「り、りんちゃんっ!?」
凛「あ、卒業おめでとう!」
花陽「あ、ありがとうっ。凛ちゃんも卒業おめでとう」
凛「うん! ありがと、かよちん!」
花陽「…………」
凛「…………」
花陽「って、そうじゃなくてっ!」
凛「?」
花陽「ど、どうしたの? その……今まで……そのぉ……」
凛「…………」
花陽「……凛ちゃん?」
凛「ね、かよちん!」
花陽「な、なに?」
凛「お邪魔してもいい?」
凛「ふわぁぁ、かよちんの耳かききもちいにゃぁぁ」
花陽「ふふっ、それはよかった♪」カリカリ
凛「やっぱり耳かき職人になった方がいいよ!」
花陽「うーん、考えておくね」フフッ
凛「…………」
花陽「…………」カリカリ
凛「…………」
花陽「…………」カリカリ
りんぱな「「あのねっ!」」
凛「かよちんが先に!」
花陽「凛ちゃんからどうぞっ!」
凛「…………」
花陽「…………」
花陽「まず、ごめんなさい」ペコリ
花陽「ホントは一番最初に凛ちゃんに言うべきだったのに……」
花陽「あんなこと言ったけど、やっぱり花陽は臆病なままでびびりんぼの花陽だから」
花陽「なんだか怖くて言えなかった」
花陽「だから、ごめんなさいっ!」
凛「そんなこと言ったら、凛もごめんなさい」ペコリ
凛「凛は頑張ってって言うべきだった」
凛「なのに、凛は子どものままで、そんなこと全然言えなくて、かよちんに嫌な思いさせちゃった」
凛「だから、ごめんなさいにゃ!」
花陽「…………」
凛「…………」
りんぱな「「ふふっ」」
花陽「なんだか二人とも成長してないね」
凛「うん。卒業したのにね」
花陽「ふふっ」
凛「えへへっ」
花陽「おかしいねっ、あははっ……っ」
凛「……かよちん」
花陽「……ふふふっ、おかしいよねっ。なんで――」
花陽「涙が出てくるんだろうね……」ポロポロ
凛「かよちんっ」ギュッ
花陽「ごめんね、ごめんねっ」グスッ
凛「ううんっ、いいにゃ」ギュッ
花陽「りんちゃんと、いっしょにいたかったよぉ……」
凛「凛もだよ。でも、かよちん頑張るんでしょ?」
花陽「うんっ、うん……」
凛「…………」ナデナデ
花陽「…………」ギュゥゥ
凛「ねぇ、かよちん?」
花陽「……なに、凛ちゃん?」
凛「……頑張ってね」ニコッ
花陽「っ」ゴシゴシ
花陽「ありがとう、凛ちゃん」ニコッ
――――――
この日の1週間後。
かよちんは旅立っていった。
――――――
一旦ここまで。
『何度目かの出会いの季節』
花陽「……うーん。まだかなぁ」
そんな独り言を呟きつつ、私はチラリと腕時計を見ました。
待ち合わせ時間を少しだけ過ぎています。
うーん。
相手が相手だから、そんな気はしてたんだけど。
花陽「やっぱりかぁ」
本当ならため息のひとつでも吐いてもおかしくない場面。
けれど、自分が笑っているのがわかる。
呆れて、っていうよりは、なんだかおかしくなっちゃって。
もしかして、寝坊かな?
まったくしょうがないなぁ。
電話をかけようと、携帯を出したところで、
「だーれだ!」
視界が手で覆われた。
だーれだって……。
花陽「ふふっ」
「な、なんで笑うの?」
花陽「だって、声でバレバレだよ?」
花陽「凛ちゃん」
凛「し、しまった!? 真姫ちゃんのマネしながらするんだった!」
久しぶりの再会なのに、凛ちゃんは相変わらずで。
そんな凛ちゃんを見て、また笑ってしまいました。
もう、なんで笑うの!!
そう言う凛ちゃんに、ごめんねって笑いながら謝ります。
花陽「でも、凛ちゃんも遅刻だよ?」
凛「うっ」
痛いところを突かれたって表情の凛ちゃん。
花陽「寝坊?」
凛「ち、ちがうにゃ! た、ただ……」
花陽「???」
モジモジとする凛ちゃん。
……もしかして?
花陽「お洋服選びに時間がかかった、とか?」
凛「……せ、せーかい」
花陽「やった♪」
正解。
といっても、一目見てわかったよ。
春らしい桜色を基調としたワンピース。
帽子や小物もちゃんと選んでるのがわかるもん。
……うん。
花陽「可愛いよ、凛ちゃん♪」
凛「えへへっ、ありがと、かよちん!」
照れながら、笑う凛ちゃんはやっぱりとっても可愛い。
その笑顔を見て、花陽の胸が高まります。
凛「???」
花陽「えっと……凛ちゃん?」
凛「かよちん、顔赤いよ?」
花陽「あっ、その……えへへっ」
照れをごまかすみたいに、笑う。
それから、花陽は凛ちゃんに素直な気持ちを言いました。
花陽「これから、一緒にいれるんだって思ったら、なんだか……えへへ」
凛「っ、う、うんっ! 凛も! 凛も嬉しいよっ!」
花陽の言葉に、コクコクと大袈裟に凛ちゃんが頷いてくれるのが、また嬉しい。
……あぁ、やっぱり。
やっぱり凛ちゃんが好きなんだなぁ。
そんなことを感じながら、
花陽「ねぇ、凛ちゃん」
凛「なぁに、かよちん」
花陽「これからもずっとよろしくね♪」
凛「うんっ!」
これからの二人の生活を思って。
凛ちゃんと花陽は笑いあったのでした。
――――――
あの日、花陽は凛ちゃんとの別れを経験した。
離れていた間は決して楽しいとは言えなくて……。
会えなくて寂しい思いをしたときもあったし、本当に別れてしまいそうな出来事もあった。
……けれど。
凛ちゃんとの別れの季節から数えて、何度目かの出会いの季節。
花陽は、凛ちゃんとまた出会った。
また、出会えた。
それが今はとっても嬉しいんだ。
この嬉しさはきっと凛ちゃんも同じ、だといいな。
ねぇ、凛ちゃん。
これからは、きっと。
……ううん、ずっと一緒だよ。
―――――― fin ――――――
以上で
『花陽「凛ちゃんと」凛「かよちん」』完結になります。
レスをくださった方
読んでくださった方
稚拙な文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
以下、過去作です。
よろしければどうぞ。
【ラブライブ】雪穂「あの日からずっと私の心は彼女に奪われていた」
【ラブライブ】雪穂「あの日からずっと私の心は彼女に奪われていた」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422288745/)
【ラブライブ】絵里「恋愛が苦手な貴女」
【ラブライブ】絵里「恋愛が苦手な貴女」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1437987070/)
次は予告通りえりぱなを書こうかと思います。
恐らくタイトルは『花陽「雨、絵里ちゃんと一緒の日曜日」』になりそうです。
では、また。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません