小鳥「はい?なんですか急に」
P「いやー、普段笑顔にあふれるアイドル達の違う表情が見てみたくて」
P「ついでに泣いてくれたら嬉しいかなーって」
小鳥「おお、げすいげすい」
P「口ではそう言いつつもカメラを仕掛けてくれる音無さんは好きですよ」
小鳥「てへぴよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1439786415
小鳥「設置完了しましたよ」
P「さすが音無さん、仕事がはやい」
小鳥「いやー、それほどでも」
P「ちなみに今回のどっきりは双海病院にも協力して貰ってますから」
小鳥「ほほう」
P「じゃあ始めますか」
未来「おはようございまーす!」
未来「あれ?誰もいないのかな」
P「ごほっ、ごほっ」
未来「あ、プロデューサーさんいたんならへん…じ…」
P「み、未来?いつからそこに?」サッ
未来「プロデューサーさん、今隠したハンカチ…血が」
P「な、何のことだ?」
未来「プロデューサーさん、もしかして体調が悪かったりするんじゃ」
P「大丈夫だ、俺は元気だぞ!」ピラッ
小鳥さんえげつないな......普段見れない表情とか気になるけど
支援だよ
>>1
音無小鳥(2X) Ex
http://i.imgur.com/g8aE7xk.jpg
http://i.imgur.com/ppdbNye.png
>>3
春日未来(14) Vo
http://i.imgur.com/gCRi8tr.jpg
http://i.imgur.com/4Tgk3JW.jpg
未来「あれ、診断書?…えっ」
P「あっ」
未来「これ…プロデューサーさんの…えーっと、あまりいのち?」
P「余命な」
未来「そう余命です。余命が…1週間?しかも日付が五日前って…」
P「…」
未来「プロデューサーさん、死んじゃうんですか?」
P「…」
未来「病院で見て貰ったりとか…」
P「見ては貰ったんだが…現代医学ではどうしようもないらしい」
未来「…」
P「心配するなって、俺が死んでも仕事に支障が出ないように律子や社長にはちゃんと引き継いでおくから」
未来「なら良かったです!安心しました!」
P「お?」
未来「プロデューサーさん、今日の収録、着いてきてくれますか?」
P「おお、いいぞ、最後かもしれないからな」
未来「…っ、じゃあ私、用意してきますね!」
P「ふむ」
小鳥「さすが未来ちゃん、笑顔が眩しいですねー」
P「未来は結構懐いてくれてたからもう少し動揺するかと思ったんですが…ちょっと寂しいかな」
小鳥「あちゃー…」
P「なんです?」
小鳥「何でもないです、今日は一日未来ちゃんに着いてあげてくださいね」
P「はい」
未来「プロデューサーさん、お待たせしました!」
P「よーし、早速行くか」
未来「はい!」
オツカレッシター
未来「ふう…」
P「未来、どうしたんだ?笑顔が固いぞ?」
未来「えっ?そ、そんなことありませんよ」
P「なら良いけど」
未来「今日他のお仕事ありましたっけ?」
P「いや、特になかったはずだ」
未来「じゃあ遊びに行きましょうよプロデューサーさん!」
P「いいぞ、最近構ってやれてなかったし。どこがいい?」
未来「うーん、どこかにいきたいって訳じゃないんですけど…そのへんでぶらぶらとお散歩しましょう」
P「そうか?じゃあ行くか」
未来「はい!」
未来「ね、プロデューサーさん」
P「ん?」
未来「人生、楽しかったですか?」
P「ん、まあ短い人生だったけどさ、色んな人に会えて、おまえ達にも会えて、楽しかったよ」
未来「だったら良かったです、私もプロデューサーさんに会えて、アイドルも出来て楽しかったです」
P「そうか」
未来「…プロデューサーさんはいなくなっちゃうけど、私は、トップアイドル目指して走り続けますから、ちゃんと見ていてくださいね」
P「ああ、ちゃんと見てるよ」
未来「途中で死んじゃったことを後悔するくらい、キラキラに輝いちゃいますからね!」
未来「それじゃあプロデューサーさん、私今日は帰りますね」
P「もう良いのか?」
未来「はい」
P「そうか…」
未来「それじゃあプロデューサーさん」
P「ああ、さようなら、未来」
翌日 双海病院
P「と言うわけで音無さん、未来には適当に伝えておいてください」
小鳥「はい、もちろん。プロデューサーさんはちゃんと布を顔に被せておいてくださいね」
P「わかってます、じゃあお願いしますね」
未来「プロデューサーさん!」
小鳥「…未来ちゃん…」
未来「小鳥さん、プロデューサーさんは…」
小鳥「ついさっき、息を引き取ったわ…」
未来「プロデューサーさん…」
未来「プロデューサーさん、本当にいなくなっちゃったんですね…」
小鳥「…」
未来「で、でも、大丈夫です、プロデューサーさんと約束しましたから、ちゃ、ちゃんと、笑顔でアイドルやるって」
未来「約束…しましたから…だ、だから私がな、泣いたら、プロデューサーさんは…グスッ…安心して、て、天国に…いげないがら」
未来「うううっ…プロデューサーざん…死んじゃやだぁ…」
小鳥「未来ちゃん…」
未来「わだし、まだなんにもでぎでない…プロデューサーさんとの約束守れない…」
小鳥「大丈夫よ、未来ちゃん。プロデューサーさんはちゃんと見ていてくれてるわ」
P「ああ、ちゃんと見てるよ」
未来「プロデューサーさん…」
未来「あれ?」
未来「えっ、えっ、なんで?」
P「ふふふ、実はな」
小鳥「どっきり大成功!」
P「ということなんだよ」
未来「どっ…きり?」
P「ああ、どっきりだ」
未来「じゃ、じゃあプロデューサーさんは…」
P「おう、元気だぞ!」
未来「…」
P「あ、あれ、未来?」
未来「よ…」
P「よ?」
未来「よがっだぁ!」がばっ
P「み、未来、ぐるじ…」
未来「本当にプロデューサーさんが死んじゃったら私は!」ギュー
P「ギブ…ギブ…」
未来「うわーん!本当に良かった!」ギュー
P「ギ…」ガクッ
小鳥「プ、プロデューサーさん!」
P「」
未来「もー!」
P「悪かったって」
未来「私、本当に悲しかったんですよ!」
P「本当にすまん。でもありがとうな、未来」
未来「?」
P「約束、守ろうとしてくれて」
未来「…だって、プロデューサーさんとした約束ですもん」
P「そうか…ついでにもう一つの約束の無闇にボタンを押さないっていうのも守ってくれると」
未来「あ、ナースコールだ!ポチッ!」
P「…」
未来「プロデューサーさん」
P「ん?」
未来「絶対に私を置いて死なないでくださいね」
P「善処するよ」
未来「じゃないと私、約束破っちゃいますから」
P「おっと、未来を悪い子にするわけにはいかないから死なないようにしないとな」わしゃわしゃ
未来「でへへ…それじゃあプロデューサーさん、約束です!」
未来編 終わり
小鳥「未来ちゃんの強がった顔も泣き顔も素晴らしかった!でもやっぱり未来ちゃんは笑顔が一番ですね!」
P「ええ、俺もそう思います」
小鳥「ただ次からは余命設定を変えないといけませんね」
P「はい、余命1週間の診断書とかあんまりですからね」
小鳥「と言うわけで1年から半年くらいまでの余命宣告書を用意しました!」
P「さすが音無さん、仕事がはやい」
小鳥「いやー、それほどでも」
P「と言うわけで次に行きましょうか」
静香「おはようございます」
静香「…?誰もいないのかしら、鍵もかけずに無用心ね」
P「ごほっ、ごほっ」
静香「!プロデューサー、いたんですか」
P「あ、ああ、静香か、おはよう」
静香「…?風邪ですか?社会人なんですから自分の体調管理くらいちゃんとしてください」
P「すまんすまん、気を付けるよ」ピラッ
静香「もう、書類落としましたよ、プロデュ…」
P「あっ」
静香「…余命半年?」
P「あ、いや、それは」
静香「プロデューサー、さっきのハンカチを見せてください」
P「な、なんでだ?」
静香「いいから!」
P「…」
静香「やっぱり…見間違いかと思いたかったけれど…これ、ちひろですよね」
>>29
これ、ちひろですよね ×
これ、血ですよね ○
静香「プロデューサー、どういうことですか」
P「…」
静香「それにこの余命宣告書…日付がほとんど半年前…つまりもう時間がないってことですよね」
P「…」
静香「黙ってないで答えてください!…プロデューサーの命は…もう1週間もないんですか?」
P「…そうだ」
静香「…!」
P「俺の我が儘でな、最期まで仕事させてくれって社長に頼み込んだんだ」
静香「…」
P「でも安心してくれ、俺が死んでも仕事に支障が出ないように律子や社長にはちゃんと引き継いでおくから」
静香「…」
P「静香?」
静香「本当に時間がないのは…プロデューサーの方じゃないですか…」
P「ん?」
静香「私は…自分の時間がないからって、プロデューサーに無茶をさせて…本当に時間がないのはプロデューサーの方なのに…」
P「…静香」
静香「私には、まだ他に進める道があるのに、プロデューサーに無理をさせて、時間を奪って…なのに私は自分のことしか考えてなくて…プロデューサーが命を削って取ってきてくれた仕事に文句を言って…」
P「し、静香?」
静香「ごめんなさい…プロデューサー…ごめんなさい…」
P「お、おい、泣くなよ」
静香「私が…プロデューサーの命を縮めたから…私のせいで」
P「それは違うぞ、静香。俺はやりたいことをやったんだ、誰のせいでもない」
静香「でも…」
P「ほらほら、こんなに泣いてたらみっともないぞ、笑え笑え」
静香「は…はい」
P「大丈夫だ、死んだってお盆には帰ってくるからさ」
静香「…お盆はもう過ぎたじゃないですか」
P「あ、あれ、そうだったっけ」
静香「そうですよ」
P「ははは」
静香「…ふふ」
静香「…プロデューサー」
P「ん?」
静香「天国…にいるかどうかはわかりませんがプロデューサーがどこにいても、私の輝きを届けますね」
P「…ああ、期待してるぞ」
静香「はい、期待していてください」
P「いやぁ、まさかいきなり泣かれるとは」
小鳥「予想外でしたか?」
P「ええ、静香って結構つんつんしてるので冷静に対応されると思ってましたから」
小鳥「静香ちゃんも表面には出さないだけでプロデューサーさんのこと、信頼してるんですよ」
P「だとしたら嬉しいですね、それがわかっただけでもこのどっきりは大成功ですよ」
小鳥「じゃあプロデューサーさん、明日の準備をお願いしますね」
P「はい」
双海病院
静香「プロデューサー…」
小鳥「静香ちゃん…」
静香「本当に逝ってしまうなんて…」
小鳥「…」
静香「昨日はああ言いましたけど…やっぱり私一人じゃ輝けません」
静香「プロデューサー、私を最高に輝かせてくれるって言ったじゃないですか」
静香「このままじゃ私、くすんでしまいます」
なんかIDがあーころころするから酉憑けました
静香「さあ、プロデューサー、早く起きてください、今日はレッスンの日ですよ」
静香「プロデューサー、早く、起きてください、早く」
小鳥「静香ちゃん、プロデューサーさんは…もう」
静香「まだです、プロデューサーはまだ約束を果たしていません、大人ならちゃんと約束を守ってください」
小鳥「静香ちゃん、大人になりなさい。プロデューサーさんは逝ってしまったのよ」
静香「こんな理不尽に奪われることが大人になるということなら、私は一生子供のままでいいです」
小鳥「…」
静香「プロデューサー…もう生意気言いませんから…子供扱いしても怒りませんから…うどんも週6にしますから…だから…」
静香「もう一度、私をプロデュースしてください…」
P「OK」
静香「えっ」
P「静香の想い、確かに受け取ったぞ」
静香「えっ、プ、プロデューサー…?夢じゃ…ないんですよね?」
P「おう、ちゃんと生きてるぞ」
静香「…良かった…ん?」
P「どうした?」
静香「プロデューサー…身体は大丈夫なんですか?その…一時的に意識を取り戻しただけとか」
P「大丈夫大丈夫、どっきりだから」
静香「は?」
小鳥「どっきり大成功!」
P「ま、俺が死ぬ時にどんな反応をするかっていう…静香?」
静香「…」プルプル
P「あ、あれ、なんか怒って」
静香「プロデューサーのバカァ!」ブンッ
P「麺棒!」ゴシャ
フルアーマーガンダム7号機とかどうだろうか
誤爆
週6食じゃなくて、一日3食の週6です、計18食かな
P「静香、悪かったって」
静香「知りません」
P「ほら、レッスン行こう、な?」
静香「嫌です」
P「静香ぁ…」
静香「私を泣かせたあげくあんな悪趣味なことまで…そう簡単には許しませんよ」
P「どうしたら許してくれるんだ?」
静香「そうですね…」
静香「プロデューサー、手を出してください」
P「はい」
静香「…」ギュ
P「…静香?」
静香「この手を離さずに、私をトップアイドルまで連れて行ってくれたら、許してあげます」
P「…ああ、約束しよう」
静香「死んでも離すことは許しませんから」
P「わかってる」
静香「なら良いです、プロデューサー」
P「ん」
静香「約束、ですからね」
静香「あ、向こう半年は私の饂飩代はプロデューサー負担ですから」
P「えっ」
静香編 終わり
小鳥「プロデューサーさん、調子はどうですか?」
P「懐が寒いです」
小鳥「まあ仕方ないですよねー」
P「ええ、仕方ないです。どんどん行きますか」
小鳥「はいはい。あ、未来ちゃんと静香ちゃんはモニター見てても良いわよ」
未来「はーい!」
静香「私は別に…」
P「さあて、次は誰かな…?」
琴葉「おはようございます」
琴葉「?」
P「ごほっ、ごほっ」
琴葉「プロデューサー?咳き込んでいるようですが、大じょ…!?」
P「琴葉か…」
琴葉「プロデューサー!血が…!?」
P「こ、琴葉、落ち着け」
琴葉「血を吐いているのを見て落ち着けるわけありません!すぐに病院に行ってください!」バササ
P「しょ、書類が」
琴葉「書類は私が整理しますから、プロデューサーは病院へ…」
P「あっ」
琴葉「余命…一ヶ月…?」
P「あ、いや、それは」
琴葉「」フラッ
P「琴葉ー!?」
P「琴葉、大丈夫か!?」
琴葉「プ、プロデューサー…」
P「よし、意識はあるな、とりあえず休もう、な?」
琴葉「わ、私のことよりも、自分のことを優先してください…」
P「そんなわけにいくか、プロデューサーがアイドルを優先するのは当然だ」
琴葉「なら私は今すぐアイドルを辞めます」
P「琴葉…!」
琴葉「お願いします、病院に行って…余命は嘘だって、言ってください…」
P「…駄目なんだよ、琴葉」
琴葉「嘘…嘘ですよね…だってまだ」
P「現代医学ではどうしようも出来ないそうだ…」
琴葉「なんで…どうしてプロデューサーが…」
P「…」
琴葉「ううっ…うっ…どうして…」
P「落ち着いたか?」
琴葉「はい、ごめんなさい…本当に辛いのはプロデューサーなのに…」
P「俺はもう受け入れてるからさ」
琴葉「怖く…ないんですか」
P「最初は怖かったけどな、今はそうでもないな。ただ…」
琴葉「ただ?」
P「おまえ達のこれからを見られないっていうのは…残念かな」
琴葉「…本当に、プロデューサーは私達のことを一番に考えてくれてるんですね」
P「プロデューサーだからな」
一旦ここまで
とりあえずVo→Da→Viの順番でやってくよ!
琴葉「それでも…私は…プロデューサーに自分を犠牲にしてまで私達のことをして欲しいとは思いません」
P「…」
琴葉「プロデューサー、自分を大切にしてください…もう時間がないなら尚更です」
琴葉「わかってます、これは私のわがままだって。でも、私は…!」
P「…わかった」
琴葉「プロデューサー…」
P「良い機会だし、俺も少しゆっくりさせてもらうよ」
琴葉「はい、それでまた私達に元気な姿を見せてください」
P「ふう…」
小鳥「お疲れさまです」
静香「プロデューサーはアイドルを泣かせる趣味でもあるんですか?」
P「ないよそんなの」※ただし風花を除く
静香「はあ、風花さんも大変ね…」
未来「プロデューサーさん、この後どうするんですか?」
P「ま、琴葉に言われたし今日は帰るよ、実は仕事も終わってるしな」
P「久しぶりに30分以上寝られるな」
静香「えっ」
P「琴葉」
琴葉「プロデューサー、ゆっくり休んでくださいね」
P「ああ」
琴葉「休んでる間のことは心配しないでください、私達だけで回して見せますから」
P「無理はしなくて良いからな、わからないことがあったらいつでも言ってくれ、飛んでいくからさ」
琴葉「駄目です、プロデューサーには連絡しません」
P「おいおい…。ところで琴葉、俺の余命の事なんだが…」
琴葉「…はい」
P「みんなには内緒にしておいて欲しいんだ、余計な混乱を引き起こしてみんなのモチベーションを低下させたくない」
琴葉「…わかりました、約束します」
P「頼んだ」
琴葉「プロデューサー…」
P「ん」
琴葉「ちゃんと、元気な姿を見せてくださいね」
P「…おう」
双海病院
小鳥「今朝プロデューサーさんが急に倒れて…!」
琴葉「プロデューサー…プロデューサー…!」
琴葉「プロ…!」
P「」
小鳥「ううっ…プロデューサーさん…」
琴葉「そん…な…」
小鳥「琴葉ちゃん…」
琴葉「嘘…嘘ですよね…だって、昨日約束したばかりじゃないですか…」
琴葉「元気な姿を見せてくれるって…約束したのに…!」
琴葉「嘘つき…」
琴葉「プロデューサーの…嘘つき…」
琴葉「…!」
小鳥「琴葉ちゃん…それは?」
琴葉「…ドナーカードです」
小鳥「琴葉ちゃん、まさか…!」
琴葉「私の臓器を、プロデューサーに移植してください」
小鳥「駄目よ琴葉ちゃん!そんなことしたってプロデューサーさんはもう!」
琴葉「やってみなければわかりません!」
小鳥「仮に成功したとしても、あなたを犠牲にして助かったってプロデューサーさんは喜ばないわ!」
琴葉「私は!」
琴葉「私は…プロデューサーが死ぬことの方が辛いんです…!」
琴葉「それに私の肉体は死んでしまっても、私の一部はプロデューサーの中で生き続けます…もう二度、プロデューサーと離れません、もう二度失いたくないんです」
小鳥「琴葉ちゃん、本気なのね」
琴葉「はい」
P「琴葉の気持ちは凄く嬉しい、でもな、やっぱり俺のために自分を犠牲にするのはやめてほしい」
P「昨日琴葉も言っただろ?俺も同じなんだ」
琴葉「でも…でも…!」
琴葉「えっ?」
琴葉「プロ…デューサー…?」
P「ああ」
琴葉「生きて…夢じゃ…ないんですよね?…本物…なんですよね?」
P「俺は生きて、ここにいるぞ」
琴葉「プロデューサー…!プロデューサー!」
P「おっと」
琴葉「良かった…もう二度会えないと…」
P「ほらほら、そんなに泣くんじゃない、琴葉は泣き虫だなぁ」ナデナデ
琴葉「うう…恵美にもよく言われます…でも、仕方ないじゃないですか…」
P「…」
琴葉「でも…どうして?」
P「あー、それはだな」
小鳥「どっきり大成功!」
琴葉「…」
P「まあ、たちの悪いどっきりだったんだよ」
琴葉「…」
P「すまん、やっぱり怒ってるよな」
琴葉「いえ、別に怒ってないです。でも」
P「ん」
琴葉「一つだけ、わがままを聞いてもらえますか?」
P「ああ」
琴葉「私を、抱きしめてください、力いっぱい」
P「えっ」
琴葉「じゃないと怒ります」
P「わ、わかった」ギュー
P「これでいいか?」
琴葉「はい。…プロデューサー、温かいですね。私はこの暖かさがあれば、もうそれでいいんです」
琴葉「あなたが生きてくれてさえいれば、それで…」
P「琴葉…」
P「ん、もういいのか?」
琴葉「はい、それともう一つ」
琴葉「ちゃんと、自分を大事にしてくださいね」
琴葉編 終わり
P「いやあ、久しぶりにリフレッシュしましたよ、いつ以来かな」
小鳥「確か8ヶ月前だったはずですよ、残業代出ないんですからちゃんと調整してくださいね」
P「わかってます、琴葉とも約束しましたからね」
小鳥「はい、じゃあ定時で帰れるように頑張りましょう」
P「音無さんの書類を放置したら二年くらいは定時で帰れますよ」
小鳥「てへぴよ!次行きましょう!」
伊織「おはようございまーす♪」
P「おはよう伊織、事務所で猫被らなくてもいいだろ」
伊織「馬鹿ね、もし来客があったらどうすんのよ」
P「そういうことね…げほっ、ごほっ」
伊織「なによ、あんた風邪でも…」
ボタタ
伊織「!」
P「あ、いや、伊織、これは!」
伊織「見せなさい!」
P「いやん、強引」
伊織「黙ってて!」
P「はい」
伊織「あんた、今口から血を吐いたわよね」
P「…」
伊織「一体どうなってるのよ、口から血を吐くなんて普通じゃないわ!医者には行ったんでしょうね、なんて診断されたの」
P「…」
伊織「答えなさい!」
P「だって伊織が黙っててって」
伊織「今はふざけてる場合じゃないでしょ!?」
すまぬ、鼻からちひろが出てきたから一旦中断
P「う、すまん」
伊織「さっさと病名と症状を教えなさい。じゃないと拉致して無理矢理にでも精密検査するわよ」
P「それは勘弁。…実はよくわかってないんだ」
伊織「は?」
P「原因不明だそうだ」
伊織「それなら尚更、今どこに通院してるか知らないけど水瀬グループの病院に来なさいよ」
P「…無駄なんだよ、伊織」
伊織「無駄ってことはないでしょ?ちゃんと原因さえわかれば治療法だって…」
P「もう手遅れなんだ…」
伊織「…どういうことよ」
P「こういうことだ」
伊織「余命宣告…一ヶ月?」
P「…」
伊織「なんで…」
P「伊織?」
伊織「何で言わなかったのよ!?これ半月以上前じゃない!」
P「いや、言ったところで結果は…」
伊織「そんなのわからないでしょ!?半月もあれば最先端の医療技術で原因が特定出来て治療法だってわかったかもしれないのに…!」
P「…」
伊織「あんた言ったわよね、全員まとめてトップアイドルにしてみせるって」
P「ああ」
伊織「じゃあしてみせなさいよ!死んで楽になんかさせないわよ!」
P「もう無理なんだよ、伊織、わかってくれ」
伊織「うるさいうるさいうるさい!このスーパーアイドル水瀬伊織ちゃんが命令してるのよ!大人しく従え!」
P「伊織」
伊織「あんたはバカよ…大バカよ…一人で勝手に死んで、残された私達はどうなるのよ…」
P「それについてはすまないと思ってる」
伊織「謝るくらいなら最初から死ぬんじゃないわよ…」
P「ごもっともだ」
伊織「…残りの時間、しっかり私に尽くしなさいよ」
P「わかった」
P「危ない危ない、本当に検査されたらどうなっていたか」
小鳥「それはそれで面白いことになりそうですけど」
P「本当に原因不明の奇病に焦る伊織ですか…見てみたいな」
小鳥「きっといい画になりますよ」
P「おっと、そろそろ戻らないと」
小鳥「この後は伊織ちゃんとデートでしたっけ?」
P「違いますよ、ただの荷物持ちです」
小鳥「そうですか」
双海病院
伊織「…あいつは?」
小鳥「今、息を引き取ったわ…」
伊織「そう」
小鳥「とても安らかな顔だったわ」
伊織「…少し顔を見てくるわ」
小鳥「伊織ちゃん」
伊織「なによ」
小鳥「…ごめんね」
伊織「…なんで小鳥が謝るのよ」
小鳥「なんとなく…かしらね」
伊織「なにそれ。…行ってくるわ」
P「」
伊織「本当に逝ったのね」
P「」
伊織「気持ち良さそうに寝ちゃって…バカみたい」
伊織「なにやり遂げたみたいな顔で死んでるのよ、まだ何も出来てないくせに」
伊織「勝手に満足して、勝手に死んで…」
伊織「…」
伊織「それでも、苦しむことなく逝けたのなら、それはそれでいいかもね」
伊織「ねえプロデューサー」
伊織「もし、次の人生があって、あんたがまたプロデューサーになってるなら」
伊織「私も着いていくから、次こそちゃんとトップアイドルにしなさいよね」
伊織「それじゃあプロデューサー…お疲れさま」
P「おう、お疲れさま」
伊織「…は?」
P「心配しなくてもちゃんとトップアイドルにしてやるぞ」
伊織「あんたなんで生きてんの?」
P「ひどいな、死んでた方が良かったか?」
伊織「いや、だって確かに脈も心臓も…」
P「俺はプロデューサーだからな、仮死状態くらい出来るさ」
伊織「プロデューサーっていったい何なのよ…」
P「プロデューサーはプロデューサーだ、ところで生きてる理由なんだが…」
小鳥「どっきり大成功!ぴよ」
伊織「…」
P「いやあ、伊織がそんなに俺を気に入ってくれてるとは思わなかったよ!HAHAHA!」
伊織「…」ダキッ
P「お、あすなろ抱きか?なんだ、妙に積きょ」
伊織「…」ミシミシミシミシ
P「がああああああ!首が折れるぅ!」
伊織「せっかくだからどっきりじゃなくて本当にしてあげるわ」
P「ごめんなさいごめんなさい!ほんの出来心だったんです!許してくださあ、待って!その関節はそっちには曲がらな」
伊織「うるさい、死ね」コキャ
P「」
P「伊織様、お願いです、関節を元に戻してください」
伊織「知らないわ、そんなの」
P「自然治癒には二日くらいかかるんですお願いします」
伊織「うるさい」
P「そんなぁ」
伊織「…ま、あんたが死ななくて良かったわ」
P「殺されかけたけど」
伊織「あんたが悪いのよ」
P「はい」
伊織「…もし死にそうになっても、私が助けてあげるわよ」
伊織「老衰以外では死なさないんだから、プロデューサー、覚悟しなさいよね!」
伊織編 終わり
伊織編後半ちょっと雑いけど許してちひろ
P「あー、ひどい目に遭った」
小鳥「関節は大丈夫ですか?」
P「はい」
小鳥「けど本当に二日で治るんですね」
P「ええ、プロデューサーなので」
小鳥「プロデューサーって凄い」
P「しかし仕掛ける相手は選んだ方が良いかな…」
小鳥「臆病風に吹かれたか」
P「いやー、そういうわけでは…まあいいか、次」
杏奈「…」カチカチ
杏奈「…ちょっと…休憩…」
杏奈「…?」
杏奈「書類が…ゴミ箱の上に…」
杏奈「…机の上に、戻して…余命宣告…?」
杏奈「…これ…プロデューサーさんの、名前…?」
杏奈「なんで…余命、一ヶ月…?」
P「ふう…」
杏奈「…」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
P「あ、杏奈、何してるんだ?凄い勢いでタイピングしてるが」
杏奈「…プロデューサーさんを…作ってる」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
P「…なに?」
杏奈「…プロデューサーさんの…癖とか…性格とか…全部、書いて…AIにして…」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタで
杏奈「そうしたら…杏奈は…いつでも、プロデューサーさんと一緒…」
P「待て杏奈、一体何のために」
杏奈「本当のプロデューサーさんは…もうすぐいなくなっちゃうから…いなくなる前に…」
P「…!見たのか」
杏奈「嫌、杏奈は…あんなの認めない…プロデューサーさん、杏奈の傍にいてくれるって…言ったから」
P「杏奈…」
杏奈「…杏奈は…病気のこととか、詳しくないから…何も出来ない…でも」
杏奈「杏奈は…プロデューサーさんと一緒にいたい」
杏奈「たとえ偽物でも…作り物でも…杏奈はプロデューサーさんと一緒にいたい」
P「杏奈…たとえそれを作ったとしても、それはお前が望むことをするだけのプログラムに過ぎない」
杏奈「それでも…いい、杏奈は、ずっと、プロデューサーさんと…」
P「杏奈…ごほっ、ごほっ」
杏奈「!プロデューサーさん!」
P「現実を受け入れるんだ」
杏奈「嫌…これが現実なら…杏奈は…現実なんかいらない…」
杏奈「プロデューサーさんと…二人で…ずっと一緒に、過ごせる世界が…現実、だから」
杏奈「…」カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ
P「…杏奈」
杏奈「…」
P「杏奈は、強い子だろ?」
杏奈「杏奈は…全然、強くない」
P「そんなことないさ」
杏奈「杏奈は…強くない…」
杏奈「…だから…プロデューサーさん…死なないで…ちゃんと、杏奈のこと…見てて…」
P「杏奈、俺が死ぬって決まった訳じゃない、余命宣告されたって生きてる人もいるんだ」
杏奈「…」
P「大丈夫だ、心配するな」
杏奈「…本当?」
P「ああ」
杏奈「じゃあ…約束…しよ?」
P「ああ、約束だ」
杏奈「…ちょっとだけ…楽になったかも…」
P「お、約束のおかげか?」
杏奈「多分…ね、プロデューサーさん」
P「ん?」
杏奈「…せっかくだから、ゲームしよ?」
P「いいぞ、なにやる?」
杏奈「色々あるから…プロデューサーさんが、選んで良いよ…」
翌日
杏奈「…おはよう、ございます…」
杏奈「…?プロデューサーさんも…小鳥さんも…いない?」
未来「あ、杏奈…」
杏奈「…未来?」
未来「プロデューサーさんが…プロデューサーさんが!」
杏奈「…何があったの?」
未来「今朝…死んじゃったって」
小鳥「…あら?事務所が真っ暗ね」パチン
小鳥「…プロデューサーさんの椅子の上に毛布に包まった何かが…」
杏奈「…」
小鳥「あ、杏奈ちゃん?」
杏奈「…プロデューサーさん、杏奈…今日のお仕事…頑張ったよ…」
P『ああ、よく頑張ったな!偉いぞ!』
杏奈「…杏奈、プロデューサーさんに…頭撫でて貰うの、好き」
P『そうかそうか』
小鳥「あ、杏奈ちゃん、それは?」
杏奈「それ、じゃない…プロデューサーさんに…失礼…」
小鳥「杏奈ちゃん…」
杏奈「プロデューサーさん…ゲーム、しよ?」
P『いいぞ、何がいい?』
杏奈「いっぱいあるから…プロデューサーさんが、選んで良いよ…」
P『そうだな』
杏奈「…」
P『…』
小鳥「杏奈ちゃん…プロデューサーさんはもう…」
杏奈「…?プロデューサーさんは、ここに…いるよ」
杏奈「杏奈と…約束したから…ね、プロデューサーさん…プロデューサーさんは、そこに…いるよね?」
P『ああ!そこにいるぞ!』
小鳥「違うわ杏奈ちゃん、それは機械よ、プロデューサーさんじゃない」
杏奈「機械…じゃない、プロデューサーさん…」
一旦ここまで
分かってるのに泣けてきた........
一旦乙です
>>107
水瀬伊織(15) Vo
http://i.imgur.com/dRw0s2u.jpg
http://i.imgur.com/bkoMwCq.jpg
>>136
望月杏奈(14) Vo
http://i.imgur.com/VfRxZOh.jpg
http://i.imgur.com/uVfaN0V.jpg
小鳥「…」ガチャ
杏奈「…プロデューサーさん…今度、遊びにいこ…」
P『おお!いいぞ!』
杏奈「杏奈の…家とか…」
P『ああ!楽しみだ!』
杏奈「ふふ…杏奈も…楽しみ」
杏奈「…プロデューサーさん」
杏奈「一人は…寂しいよ…」
P『…』
ダキッ
杏奈「…?誰?」
P「杏奈…」
杏奈「…?プロデューサー…さん?」
P「すまなかった」
杏奈「プロ…デュ…」
P「まさかこんなことになるとは思わなかったんだ」
杏奈「…プロデューサーさん、迎えに…来てくれたの?」
P「えっ?」
杏奈「…プロデューサーさんも…一人は、寂しかった?」
P「あ、杏奈」
杏奈「杏奈も…プロデューサーさんと、同じ所に…行きたいな」
P「まて杏奈、目を覚ませ!」ガクガク
杏奈「…うぷっ」
P「おっと…落ち着け杏奈、俺は死んでないから」
杏奈「嘘…ね、プロデューサーさん…プロデューサーさんは…死んじゃったっんだよね…?」
P『いや、死んでない』
杏奈「えっ…」
P「まずいな、一体どうすれば…ん?」
小鳥「キース、キース!」
みらしず「キース、キース!」
琴葉「キ、キース、キース!」
伊織「自業自得ね」
P「こ、こいつら…!アイドルにキスなんか出来るわけないだろ…!」
伊織「あんたが生前やってたことで杏奈が好きだったことをやってあげればいいんじゃない?」
P「生前て…しかし杏奈が好きだったことか…それなら」
杏奈「…」
ダキッ
杏奈「…重い」
ユラユラ
杏奈「…揺れてる」
ユラユラ
杏奈「…グス」
P「杏奈、悪かった」
杏奈「プロデューサーさん…」
P「どっきりのつもりだったんだ」
杏奈「…」
P「俺はいつもの杏奈が好きだからさ、また笑ってくれよ」
杏奈「…無理…杏奈もまだ笑えない…」
P「どうすればいい?」
杏奈「杏奈の…手を握って…もう少し、このまま…だっこ、しててほしい…」
P「わかった」
P『…』プツン
杏奈「…プロデューサーさん」
P「ん?」
杏奈「これからも…杏奈の傍に、いてくれる…?」
P「当然」
杏奈「ん…」
P「…」
杏奈「…」
P「…杏奈?」
杏奈「…すー」
P「寝落ちしたか…気が抜けたんだな」
小鳥「あら、杏奈ちゃん寝ちゃったんですか」
P「緊張の糸が切れたんでしょう」
小鳥「杏奈ちゃんの寝顔いいわね、写真撮っときましょう」
P「ほどほどにしてくださいよ。っと」
小鳥「どうしました?」
P「いや、手を繋ぎっぱなしなのを忘れてて」
小鳥「良いじゃないですか、起きるまで傍にいてあげてください」
P「そうですね、そうします」
杏奈「…プロデューサーさん…ずっと…一緒に…」
杏奈編 終わり
P「はい未来、これが報酬な」
未来「わーい!ありがとうございます!」
小鳥「なんですか?それ」
P「今回は未来に手伝ってもらったので、特別に使ってもなくならないいつでもMRボタンをあげたんです」
小鳥「ほう」
P「まあゲージはしっかり消費しますが」
未来「ねえ静香ちゃん、ほらほら!」ポチポチポチ
静香「良かったわね、未来」
P「さて、次は…」
朋花「おはようございます」
朋花「あら~、誰もいないんでしょうか」
「………した」
朋花「あら、こちらから声が」
P「………」
小鳥「………」
朋花「あら、私が挨拶をしたのに返さないなんて、駄目なプロデューサーさんですね♪」
小鳥「…それで、どうでした?」
P「はい、やはり変わることはなく…余命一週間と」
朋花「!?」
P「あれ?今そこに誰かいませんでしたか?」
小鳥「いえ。ただ、もうすぐ朋花ちゃんが来るはずですが…」
P「そうでしたね、じゃあ朋花が来る前に話を切り上げましょう」
小鳥「はい」
P「音無さん、残りわずかですが、よろしくお願いします」
小鳥「…はい」
朋花「…」
今日はいまいち筆が乗らない
申し訳ないが今日はここまで
P「…ふう」
朋花「プロデューサーさん♪」
P「うおっ!朋花、いつからそこに?」
朋花「ふふ、いつからだと思いますか?」
P「さあな…」
朋花「プロデューサーさん」
P「ん?」
朋花「何か私に隠してますよね」
P「えっ!?いや、なんのことだか」
朋花「あらあら、嘘つきさんですね♪」
P「と、朋花、一体何の話を」
朋花「私、さっきの話を聞いてたんですよ」
P「!」
朋花「変わることなく余命一週間…つまり以前にも余命宣告を受けてると言うことですね~」
P「…」
朋花「何故、黙ってたんですか~?もちろん私が納得できる答えがあるんですよね~」
P「あ、いや、その、な?わかるだろ?ほら」
朋花「ふふ♪」
P「ごめんなさい正直に言います」
朋花「それで?」
P「実は病気でな…」
朋花「ちゃんと、病院は行きましたか?」
P「ああ、だが治療法が確立されてないらしくてな…助からないそうだ」
朋花「…」
P「言わなかったのは余計な混乱を起こしたくなかったからだ、死ぬ前には辞職するつもりだったからさ…」
朋花「…急にいなくなったらみんながどれだけ不安になるか、考えなかったんですか?どれだけ悲しむか、考えなかったんですか?」
P「考えはしたさ…でも死ぬって言うよりはマシだと思って」
朋花「それはプロデューサーさんの自己満足ですよ?明確な別れよりも突然の別れの方が悲しみは大きいですから」
P「…」
朋花「プロデューサーさん」
P「はい」
朋花「今日一日、私に付き合ってくださいね~」
P「え?」
朋花「残りわずかな人生、悔いが残らないように私が祝福を与えてあげますね~♪」
P「いや、俺今日は仕事が」
朋花「プロデューサーさんに拒否権はありませんよ~」
P「うーむ」ピロン
小鳥『朋花ちゃんとのデート、頑張ってくださいね!』
P「…」
P『デートじゃないです』
未来『プロデューサーさん、お土産お願いしますね!』
静香『食事なら○○亭がおすすめです』
琴葉『あ、あの、全部終わったら私も…その…やっぱり何でもないです…』
伊織『あんたも大変ね、ま、がんばんなさい』
杏奈『…』
朋花「じゃあプロデューサーさん、リードをお願いしますね~」
P「あ、ああ」
朋花「私の手を引いて歩いて良いのはプロデューサーさんだけですから、ふふ、幸せ者ですね~♪」
P「ん、まあな」
朋花「プロデューサーさん、どこに行きたいですか?」
P「俺が決めて良いのか?」
朋花「はい~」
P「じゃあ…」
朋花「プロデューサーさん、今日は楽しかったですか~?」
P「ああ、やっぱり疲れてたんだな、なんだかすっきりしたよ」
朋花「…」
P「…」
朋花「今日この日の事を」
朋花「もし生まれ変わっても覚えていてくれたなら、いつでも逢いに来てくださいね~、私は待ってますから」
朋花「私の隣に立てるのは子豚ちゃんでも、騎士団の皆さんでもない…プロデューサーさんだけですから」
P「朋花…」
朋花「私が与えてあげられる祝福はこれだけです、後はプロデューサーさん次第ですよ~」
P「朋花」
朋花「はい~、なんですか?プロデューサーさん」
P「ありがとうな」
朋花「…私はみんなに愛を分け与えるだけですよ~」
双海病院
P「…」
朋花「正座」
P「はい」
朋花「それで?」
P「あ、はい、その…どっきりだったんです、俺の余命を知ったアイドルがどんなことを言ったりしたりするかって言う」
朋花「…」
小鳥「プロデューサーさんの遺体と対面後にネタばらしする予定だったんですが…まさか協力者が騎士団員だったなんて…」
朋花「小鳥さん?誰が喋って良いって言いましたか~?」
小鳥「ぴいっ!」
P「ごめんなさいもうしません」
朋花「…ふう」
P「あの」
朋花「許してあげますよ~、罪を許すのも聖母の役目ですから」
P「あ、ありがとう朋花」
朋花「いえいえ~、それで」
P「ん?」
朋花「許しはしますけど、お咎め無しと言うことではないですよ~」
P「えっ」
朋花「みなさん、頼んでいたものは?」
朋花「ふふ、流石ですね、後でご褒美をあげましょう♪」
グツグツ
P「あ、あの、朋花、それは?」
朋花「熱湯ですよ~」
P「それで何を…?」ガシッ
P「えっ」
朋花「以前黒井社長にしたことをプロデューサーさんにもやってあげようかと思いまして~♪」
P「ス、ストップ!やめてくれ!」
朋花「ではみなさん、お願いしますね~♪」
ザッパーン
P「ぎゃああああ!!」
小鳥「ぴいぃっ…!」ガクガク
朋花「次は小鳥さんですよ~」
小鳥「た、助け」
ザッパーン
朋花「私はあるがままを受け入れますけど」
朋花「昨日は神様に祈ってしまったので、これくらい許してくれますよね、プロデューサーさん♪」
ザッパーン
ザッパーン
朋花編 終わり
P「うああ…ひりひりする」
小鳥「茹で上がるぅ…」
P「朋花はもう二度怒らせないようにしないと…」
小鳥「同感です…」
P「ま、それはさておき次に行きましょう!」
千早「おはようございます」
千早「?」
P「千早は不味いですって!」
小鳥「大丈夫ですよ!…多分」
P「今回ばかりは流石に…」
小鳥「でも、避けては通れないんですよ、腹を括ってください」
P「ぐっ…」
千早「誰もいないみたいね…せっかくだし春香や野々原さんに教えて貰っためちゃ受けギャグでもやってみようかしら」
千早「布団が吹っ飛んだ!」
千早「ぷ…くく…」
千早「はあ…これは危険ね…腹筋は鍛えているけれど、攣ってしまいそうだわ」
千早「それにしても…誰もいないなんて珍しいわね、プロデューサーすらいないなんて…」
ガチャ
P「…はあ」
千早「プロデューサー、おはようございます」
P「お、おお、千早か、おはよう」サッ
眠
千早「?プロデューサー、今何隠しませんでしたか?」
P「あ、いや、気のせいだと思うぞ?」
千早「…」
P「…」
千早「あ!あっちで春香が笑いながら逆立ちを!」
P「なに!?またか!」
千早「隙ありですよ、プロデューサー」
P「あ!しまった!」
千早「ふふ、プロデューサー、春香がそんなことするわけないじゃないですか」
P「え?」
千早「え?」
P「…あ、うん、そうだな、そんなことするわけないよな」
千早「プ、プロデューサー?」
P「ああ、うん、気にするな。ところで千早、それ返してくれ」
千早「これは…プロデューサー、どこか体調でも?」
P「いや…け、健康だぞ?」
千早「…」バリ
P「あ!」
千早「健康なら見ても問題ありませんよね」
P「い、いや、人の健康診断の結果を見るのは」
千早「プロデューサーが隠そうとするからです」
P「うっ…」
千早「えっ…」
P「…」
千早「プ、プロデューサー…こ、こ、これは…」
P「…」
千早「う、嘘…嘘ですよね」
P「千早…」
千早「嘘だと言ってください…余命一ヶ月だなんて…」
P「…嘘じゃない」
千早「」
P「すまん…」
千早「プロデューサーは…」
P「…」
千早「プロデューサーは…765プロは家族みたいなものだって、言ったじゃないですか…なのに」
P「…」
千早「私に、また…家族を失う悲しみを与えるんですか…」
P「…」
千早「原因は、何なんですか…?病気なら治療をすれば…」
P「何度も試してみたさ…でも駄目だった」
千早「まさか…癌とか」
P「わからない」
千早「えっ?」
P「何の病気かわからないんだ」
千早「そんな…」
千早「いや…嫌です、もう誰か親しい人が死ぬのは…」
P「俺だって死にたくないさ、まだみんなをトップアイドルにしてないんだからな…」
千早「嫌です…いや…」
P「…生きている間に出来る限りのことはする、それに死なないかもしれないし」
千早「本当ですか!?」
P「あ、ああ…確証はないけど」
千早「絶対ですよ!?絶対に死なないでください…!私はもう…あんな思いはしたくないんです…」
P「音無さん、やっぱり今からでも」
小鳥「むむむ…」
P「下手しなくても千早が壊れますよ」
小鳥「駄目です」
P「何故ですか!?」
小鳥「プロデューサーさんがやりだしたことです、最後まで、やりきるしかな印です」
P「ぐうっ…すまん、千早…」
双海病院
小鳥「千早ちゃん、遅いですね…」
P「ですね」
小鳥「来ないのかしら…」
P「杏奈の時みたいに事務所にいるとか?」
小鳥「事務所には琴葉ちゃんがいるのでそれはないです」
P「ふうむ…」
小鳥「あ、ようやく来たみたいです」
P「準備します」
千早「…」
小鳥「千早ちゃん…」
千早「…」
小鳥「千早ちゃん…?」
千早「また、なんですね」
千早「私は、また救えなかった」
千早「弟も、プロデューサーも」
千早「私の大切な人はみんな、私を置いていってしまう」
千早「ねえ、プロデューサー?私、考えたんです」
千早「みんな私を置いていってしまう…手を伸ばしても届かないところへ」
千早「どうすればいいか、考えたんです」
千早「こんな苦しい想いを、なくすにはどうすれば良いか」
千早「そしてわかったんです」
千早「苦しみを感じなくすれば良いんですよね」
千早「ねえ、プロデューサー…私はもう置いて行かれたくないんです」
千早「置いていかれない方法もわかりましたよ」
千早「私が先に行けば良かったんです」
千早「みんなが、私を置いて行くよりも前に」
千早「私が先に、みんなより先に行って、待っていれば良いんです」
千早「大丈夫ですよ、そっちには優もプロデューサーもいるじゃないですか」
千早「一緒にみんなを待ちましょう」
千早「ねえ、プロデューサー?今からそっちに行きますから…優しく迎えてくださいね…?」
P「ま、待て、待つんだ千早!早まるな!」
千早「どうして止めるんですか?プロデューサーは私を拒絶するんですか?」
P「違うそうじゃない!」
千早「そうですか…私は誰からも必要とされていないんですね」
P「何でそうなる!?」
千早「家族に拒絶されて、私にはもう何も残らない…みんなが、私を拒絶するなら、私はいる必要はないでしょう?」
P(不味い、目からハイライトが…!くそ、どうすれば…)
千早「…」
P「千早!」
千早「なんですか」
P「俺の手を握るんだ」
千早「…」
P「どうだ?」
千早「汗をかいているので湿っています…でも」
千早「暖かい…」
体力尽きて寝落ちしてた、すまそん
P「この温もりが、今俺がしてやれる精一杯だ」
千早「…」
P「自分でもどの口がこんなことをほざくのかと思ってる。でも」
P「みんな、この温もりを持っている、そしてみんな繋がっているんだ」
千早「…」
P「千早がこの温もりを覚えている限り、みんな千早と一緒にいる、誰も置いていったりしない」
P「千早は一人じゃない、俺達は一緒にいるんだ」
千早「…」
千早「ところで」
P「ん?」
千早「何故プロデューサーは生き返ってるんでしょうか」
P「ああ、その事なんだが…」
千早「…どっきり、ですか」
P「ああ、だから俺は病気でも何でもない、健康だ」
千早「…信じられません」
P「悪趣味だって言うのはわかってる」
千早「いえ、そうではなく」
P「?」
千早「私が都合の良い夢を見ているだけかもしれません」
P「え?」
千早「ここは夢の世界で、現実ではプロデューサーはもう二度起きないのに、私が自分の願望で夢の中に都合の良いプロデューサーを作り出して」
千早「じゃないとおかしいですよね、だってプロデューサーは死んでしまったんですから」
P「ゆ、夢じゃない、俺はちゃんと生きてるから。さっき手を握った時にちゃんと暖かかっただろ?」
千早「…それも、私の願望が作り出した虚像かもしれません」
P「千早…」
千早「これが本当に夢なら…覚めないでいて…」
P「…」
千早「贅沢は言わないから…夢の中でくらい、プロデューサーに会わせて…」
P「…」
ギュッ
千早「あ…」
P「…」
千早「心臓の音…確かに、聞こえます」
千早「あなたの鼓動が…」
P「すまない、こんなはずじゃなかった…」
P「千早はクールだから、もっと冷静に対応すると思ってた」
P「でもそうだよな、家族を失ったことのある千早にこんなこと、するべきじゃなかったんだ」
千早「…」ギュッ…
P「ごめんな、千早…ごめん」
千早「…最低です」
P「わかってる…」
千早「外道です…」
P「わかってる」
千早「でも…」
千早「よかった…生きていてくれて…」
千早「心臓の音…落ち着きます」
P「こんなので良ければいつでも…」
千早「駄目です、そんなことでは許しません」
P「ああ」
千早「…私を、置いていかないで」
P「わかってる、絶対に置いていったりしない」
千早「もし、置いていったりしたら…」
P「したら?」
千早「無理矢理にでも着いていきます」
P「…そんなことさせるわけにはいかないな、絶対に置いていかないようにする」
千早「はい。…ねえ、プロデューサー?」
P「ん?」
千早「いくときは…いっしょですよ」
千早編 終わり
P「…」
小鳥「…」
静香「千早さん、私たち絶対に、千早さんを一人になんてさせませんから」
伊織「私達は一心同体、運命共同体よ、もしあんたが望むなら…どこへだって着いていってあげるわよ」
千早「最上さん、水瀬さん、ありがとう。その時は、お願いするわ」
P「…」
小鳥「次に行きましょうか」
ジュリア「おはよう」
ジュリア「…ん?」
P「げほっ、ごほっ」
ジュリア「なんだ、プロデューサー、いるんなら」
P「ごほっ、かはっ」ビチャビチャ
ジュリア「えっ…」
P「」バタッ
ジュリア「プ、プロデューサー!?きゅ、救急車!」
小鳥「ジュリアちゃん!どうしたの!?」
ジュリア「プロデューサーが血を吐いて倒れたんだ!すぐに病院に連れて行かないと!」
小鳥「わかったわ!車を用意するからちょっと待ってて!」
P「」
ジュリア「やばい意識がない!目を覚ませよ!」
P「」
小鳥「ジュリアちゃん!プロデューサーさんを担いでいくわよ!」
ジュリア「わかった!…すぐ病院に連れて行くからな、死ぬなよ…!」
双海病院
P「うっ…」
ジュリア「!」
P「…知らない天井だ」
ジュリア「よかった、目が覚めたか」
P「ジュリア…?一体何があったんだ…?」
ジュリア「あんたはあたしの目の前で血を吐いて倒れたんだよ、流石に焦るよ」
P「そうか…医者はなんて言ってた?」
ジュリア「過労で胃に穴が空いた影響だって言ってた」
P「そうか、じゃあまだ時間は…」
ジュリア「時間?」
P「あっ」
ジュリア「あんた、あたしに何か隠してないか?」
P「い、いや、そういうわけじゃ」
ジュリア「さっき言ってた時間ってなんだよ?病室で聞くと嫌な感じがするんだけど」
P「その…」
小鳥「プロデューサーさん、もう正直に言うしかありませんよ」
P「音無さん…」
小鳥「ジュリアちゃんがいなかったら手遅れになってたかもしれませんしね」
P「それは…確かに」
ジュリア「…」
P「…わかった、正直に話すよ」
P「実は俺…余命半年なんだ」
ジュリア「…は?」
P「3月の頭にそう診断されてさ…」
ジュリア「余命半年って…なんだよそれ…」
P「黙っててすまん」
ジュリア「…ほかのみんなはこのこと、知ってるのか」
P「いや、知ってるのは社長と音無さん、早坂さんだけだ」
ジュリア「…」
P「ジュリア?俯いてどうし」
パァン
ジュリア「…」
P「なっ…?」
ジュリア「なあバカP、心霊ホテルの時にした例え話、覚えてるよな?」
P「あ、ああ…もし死んでしまったらって話だったな」
ジュリア「あんたその時あたしになんて言ったか、覚えてるよな、忘れたとは言わせないよ」
P「…ジュリアが死んだら悲しいに決まってる、縁起でもないことを言うな」
ジュリア「ああ、あんたは確かにそう言ったな」
P「…それで?」
ジュリア「…本当にわかんないのかよ」
P「…」
ジュリア「あんたがあたしが死んだら悲しいって思うのと同じで…」
ジュリア「あたしもあんたが死んだら悲しいに決まってるだろ!!」
ジュリア「はあっ…はあっ…」
P「ジュリア…」
ジュリア「触るな!」
P「…」
ジュリア「あんたは卑怯だよ、卑怯者だ」
ジュリア「あんたが死んだら悲しいって、みんな思うのに、あんたはその想いから逃げようとしてる」
ジュリア「自分が未練を遺したくないから」
ジュリア「でもいきなり死んだあんたを見て他のみんなはどう思う?」
ジュリア「あたし以上に悲しい想いをするよ、お別れさえ言えないんだから」
P「…」
ジュリア「本当にみんなのことを考えるなら…隠して欲しくないよ」
P「そうか…俺は逃げていただけだったのか」
ジュリア「…」
P「ありがとうジュリア、おかげで目が覚めたよ。…明日、みんなに伝えようと思う」
ジュリア「!」
P「泣く子もいるかもしれないけど…きっちりみんなと向き合うよ」
ジュリア「…それでこそ、あたしのほれ…信頼したプロデューサーだよ」
P「いやぁ、頬が痛いです」
小鳥「綺麗な紅葉ですねー」
P「いや、まあみんな騙してるわけですしね、このくらいは受けないと罰が当たります」
小鳥「ですねー。ところでどうやってあんなに口から血糊を吐けたんですか?しかも咳をしながら」
P「はい?」
小鳥「えっ?」
P「俺、血糊なんか用意してませんよ?」
小鳥「えっ」
P「えっ?」
翌日
ジュリア「プロデューサー、調子はどう?昨日はばたばたしてたからさ、改めてお見舞いに…」
P「」
小鳥「…」
ジュリア「…えっ?」
小鳥「ジュリアちゃん…」
ジュリア「な、なんでプロデューサーの顔に白い布が…」
ジュリア「き、昨日の今日でたちの悪い冗談はやめろって!なあ、面白くないから!」
P「」
ジュリア「…嘘だろ」
ジュリア「なんでだよ!なんで!」
ジュリア「結局誰にもお別れさえさせないまま逃げるのかよ!」
ジュリア「向き合うって言っただろ!」
小鳥「ジュリアちゃん…」
ジュリア「まだ時間はあるって…言ったじゃないか…」
ジュリア「…いつも世話になってるから…感謝を込めて、あんたのために作った曲…誰に聞かせればいいんだよ…」
ジュリア「っ、…ぐっ…」
P「どんな曲なんだ?」
ジュリア「だから、あんたへの感謝を込めて…」
ジュリア「は?」
寝
ジュリア「な、なんで…」
P「いや、なんか生き返った」
ジュリア「生き返ったぁ!?」
P「そんなことはどうでもいいからさ、で、どんな曲なんだ?」
ジュリア「あ、ああ…って良いわけあるかぁ!」
P「きゃー」
ジュリア「どういうことだよ!」
P「それはだな」
小鳥「どっきり大成功!」
P「いえーいピースピース」
ジュリア「…は?」
P「だからさ、余命半年、あれ嘘なんだよ」
ジュリア「い、いや、だって血を吐いたじゃないか、医者にも過労で胃に穴がって…」
P「ああ、そっちはガチだけど余命は嘘なんだよ」
ジュリア「な、なんだよそれぇ…」
P「だから心配しなくてもまだまだ死にはしないさ」
ジュリア「いや、胃に穴が空くくらい働いてる時点でアウトだろ…棺桶に片足突っ込んでるよ」
ジュリア「と、というか別に心配なんかしてないし!」
P「あーはいはい、そうだな、顔の☆が滲んでるぞ」
ジュリア「な!み、見るなバカP!」
P「悪い悪い」
ジュリア「まったく…」
P「…もしどっきりが現実になってもちゃんと報告するからさ」
ジュリア「だから縁起でもないことを言うなって」
P「ん、そうだな」
P「ところでさっきから持ってるそれ、なんなんだ?」
ジュリア「ん?ああ、これはあたしが作ったおかゆだよ」
P「無人島以降もちゃんと料理の練習をしてるようだな、関心関心」
ジュリア「へへっ、それで最近普通の料理じゃつまらないからさ」
P「ん?」
ジュリア「色々アレンジしてるんだよ」
P「えっ」
ジュリア「はい、おかゆ」
P「」
ジュリア「やっぱり料理もロックに行かないとな」
P「ジュ、ジュリア…これどうやって作ったんだ…?」
ジュリア「普通に米を磨いで蜂蜜、砂糖を混ぜてポ○リ、アク○リを混ぜた水で煮込んだんだよ」
P「」
ジュリア「ほら、食べさせてやるから口開けな」
P「い、いや、今腹は」
ジュリア「遠慮すんなって!ほら!」グギギ
P「ジュ、ジュリア!絶対怒ってるだろ!?」
ジュリア「そんなことないって!」
P「た、助け」
P「あー、死ぬかと思った」
ジュリア「うわ、不味」
P「味見してないのかよ!」
ジュリア「わ、忘れてたんだよ」
P「まあいいや、一応おかゆありがとうな」
ジュリア「こんなので良ければまた作ってきてやるよ
P「あ、結構です」
ジュリア「…二度作らなくていいようにしてくれよ?」
P「…おう」
ジュリア編 終わり
P「胃も治ったので復帰しました」
小鳥「別に1週間くらい休んでも良いですよ?有給消化してくれたらありがたいです」
P「いやー家にいても暇ですから」
小鳥「はあ…」
P「さあ、頑張るか」
可奈「あそれスイスイスイーツ~♪」
可奈「スラスラスイスイスイ~♪」
可奈「おはようございます!」
可奈「はれ?」
P「…」ゴクッ
可奈「あ!プロデューサーさん!」
P「!」ごふっ
P「げほっ、げほっ!」
可奈「だ、大丈夫ですか!?」
P「か、可奈か…脅かさないでくれ」
可奈「ご、ごめんなさい、挨拶したんですけど…」
P「ああ、いや、おはよう可奈」
可奈「おはようございます!ところでプロデューサーさん、さっき何かお薬みたいなのを飲んでたような…」
P「ん、よく見てるな…その通りだ」
可奈「か、風邪ですか?じゃあ私が歌って吹き飛ばしちゃいますね!」
P「いや、悪化するから勘弁」
可奈「えー!私、プロデューサーさんに元気になって欲しいのに」
P「ん、その気持ちだけで十分だよ」クシャクシャ
可奈「えへへ…」
P「おっと…」フラ
バサササ
可奈「あ、書類が」
P「片付けないとな」
可奈「私も手伝います!」
P「あ!可奈、その書類は!」
可奈「はれ?これ…え?」
可奈「プ、プロデューサーさん!」
P「…」
可奈「漢字の読み方がわかりません!」
P「おい」
可奈「えーっと」
P「まあ…俺の命は後僅かってことだ」
可奈「…」
P「可奈?」
可奈「」ブワッ
P「!?」
可奈「うう~…」
P「か、可奈、どうした?どこか痛いのか?」
可奈「プロデューサーさん…」
P「ほら、鼻かんで」
可奈「」チーン
P「落ち着いたか?」
可奈「ヴぁい…」
P「まあ、急な話だからな…」
可奈「プロデューサーさん」
P「ん?」
可奈「こんな時は、力一杯精一杯歌いましょう!」
P「どうした急に」
可奈「私、教えて貰ったんです」
可奈「私がまだ小さかった頃、悲しくて泣いてた時に」
可奈「誰にも負けないたった一つ、おまじないを持てって」
P「…」
可奈「その人のことは憶えてないけど、その人が教えてくれたから、私は悲しくても辛くても歌うんです!」
可奈「そしたら元気が出てきて何でも出来るから、プロデューサーさんも歌いましょう!」
P「そうか…」
可奈「お願い、プロデューサーさん…」
P「わかった、じゃあ今日はカラオケでも行こうか」
可奈「やったー!」
P「ちょっと待っててくれ、用意するから」
可奈「はい!」
小鳥「またデートですかー、良いご身分ですね」
P「ただカラオケに行くだけじゃないですか」
未来「良いなー、私もプロデューサーさんとカラオケ行きたーい」
P「また今度な」
未来「やったー!」
杏奈「…」
千早「…」
P「ふう…歌った歌った」
可奈「楽しかったー!」
P「なんか力がわいてきた気がするな」
可奈「よかったです!」
P「よし、これなら明日からもバリバリ頑張れるぞ!可奈、張り切っていこう!」
可奈「可奈は~♪いつでも前進前進ぜんぜんし~ん♪」
翌日
双海病院
可奈「小鳥さん、プロデューサーさんが病院にいるってどういうことですか?」
小鳥「…」
可奈「小鳥さん?」
小鳥「可奈ちゃん…泣かないでね」
可奈「えっ…?」
P「」
可奈「プロデューサー…さん?」
可奈「」バターン
P「か、可奈-!?」
可奈「う、ううん…」
P「目が覚めたか…」
可奈「私の…おまじないは…」
P「うん?」
可奈「私の…おまじないは…何の意味も…なかったんですね…」
P「お、おい、可奈?」
可奈「苦しさと悲しさが溢れて…歌おうって気持ちすら…」
P「可奈!しっかりしろ!可奈!」
可奈「私…何を信じればいいの…」
P「可奈、俺の目を見ろ」
可奈「えっ…」
P「お前のおまじないは、ちゃんと効いてる」
可奈「で、でも…顔に白い布が…」
P「あれは音無さんが悪ふざけで乗せただけだ」
小鳥「ちょっ」
可奈「でも…でも…」
P「歌え、可奈」
P「お前が一番好きな歌を、心のままに」
P「ごめんな、可奈、悪ふざけだったんだ」
可奈「うう~…」
P「ほんとごめん、許してくれ」
可奈「プロデューサーさん!ついていい嘘とついちゃ駄目な嘘があるんですよ!」
P「はい」
可奈「もう…」
P「可奈」
可奈「はい」
P「そのおまじないはお前だけのものだ、お前が信じなくてどうする」
可奈「でも…」
P「俺は可奈の歌、結構好きだぞ」
可奈「え!ほ、ほんとですか?えへ…」
P「下手くそでも、でたらめでも、なんだかんだで聞いてると楽しくなってくる…それが可奈の歌だ」
P「だから、自分を信じて歌え」
可奈「…はい!矢吹可奈、自分を信じて歌います!」
P「よーし良い子だ」
可奈「プロデューサーさん!」
P「ん?」
可奈「私、新しいおまじない、見つけました!」
P「えっ?」
可奈「だから、これからもちゃんと見ててくださいね!」
P「ああ、勿論」
可奈「約束だよ!」
可奈編 終わり
可奈難しい
凄く難しい
紗代子「おはようございます」
紗代子「?誰もいないんですか?おはようございます」
P「…はぁ…」
紗代子「プロデューサー!」
P「うおっ!さ、紗代子か、いつの間に」
紗代子「ついさっきです、それよりも挨拶です!おはようございます」
P「ああ、おはよう」
紗代子「朝の挨拶は気分が良くなりますよね、気力が漲って…今日も一日頑張りましょう!」
P「ああ…」
紗代子「どうしました、プロデューサー?元気がないですよ」
P「ああ、いや」
紗代子「弱気になると悪いものが寄ってきますよ、元気と声を出して行きましょう!」
P「そうしたいところなんだけどな…力が出ないんだよ…」
紗代子「力が出ないと思うから出ないんです!イメージするのはいつも元気な自分!そうしたら自然と元気になりますよ!」
P「んー…」
紗代子「プロデューサー、だらしないですよ!背筋をしっかり伸ばして!」
P「い、今は後ろに来るな」
紗代子「何故ですか?みられたら困るものでも?」
P「困るものがあるから」
紗代子「あまり変なものを持ち込まないでくださいよ?」
P「わかってる」
P「…なあ、紗代子」
紗代子「はい、なんでしょう」
P「もしさ、俺の余命が一ヶ月だって言ったらどうする?」
ガタッ
P「えっ」
紗代子「どういうことですかプロデューサー!」ガクガクガクガクガクガク
P「あばばばばばばばば」ガクガクガクガクガクガク
紗代子「プロデューサーの命があと一ヶ月なんて…どういうことなんですか!」
P「お、落ち着けぇ…」
紗代子「はっ!す、すいません」
P「うぷっ…だ、だから例え話だよ」
紗代子「プロデューサーが例え話でもそんなことを言うとは思えません、本当のことなんじゃないですか?」
P「…」
紗代子「答えてください!」
P「…ああ、そうだ」
紗代子「!」
P「…」
紗代子「病気…ですか?」
P「ああ…」
紗代子「治療とか…すべて試したんですか?」
P「ああ、でも駄目だった…もう諦めるしかないんだよ…」
紗代子「そんなこと…そんなことありません!」
P「紗代子?」
紗代子「諦めないでください!」
紗代子「諦めたら人の心は死んでしまうんです!」
P「そうは言っても…」
紗代子「プロデューサーは自分の心が死んだまま、逝きたいですか?」
P「…」
紗代子「私は嫌です、例え死ぬとわかっていても…私は私らしく、最期まで自分に誇りを持って死にたい」
P「紗代子…」
紗代子「私は、プロデューサーに心が死んだまま死んで欲しくありません。最期まで、私の尊敬するプロデューサーであってほしい」
P「そうか…」
紗代子「さあプロデューサー、最期まで走りましょう!」
P「…ああ!こうなったら最期までやってやるさ!」
紗代子「それでこそです!プロデューサー!」
P「熱くなってきたぞー!」
紗代子「熱血ですよ!」
双海病院
紗代子「失礼します」
小鳥「紗代子ちゃん…」
紗代子「プロデューサーは…」
小鳥「紗代子ちゃんが来る、少し前に…」
紗代子「そうですか…プロデューサーは、なにか言ってましたか?」
小鳥「一瞬だけ元気になってね、あっちでも頑張るからな!って」
紗代子「…」
小鳥「紗代子ちゃん…辛かったら泣いてもいいのよ」
紗代子「いえ、泣きません」
紗代子「確かに辛いです、でも」
紗代子「私が泣いても、プロデューサーはきっと喜びませんから」
紗代子「私は私らしく前に進みます、それが私に出来るプロデューサーへの唯一の手向けです」
小鳥「紗代子ちゃん」
紗代子「プロデューサー、お疲れ様でした、私、これからも精一杯頑張りますから」
紗代子「最後まで見ていてください」
P「ああ、もちろんだ」
紗代子「そういうわけで小鳥さん、私にはやらなければならないことがありますから一度帰ります!」
小鳥「え?あ、そう?」
紗代子「はい!」
P「あのー」
紗代子「それでは、失礼します」
バタン
P「さ」
P「紗代子ぉぉぉぉ!」
紗代子「はい、なんでしょうか」
P「ほあ?」
紗代子「プロデューサー、演技が下手くそです」
P「な、い、いつから」
紗代子「部屋に入ったときからです」
P「ば、バカな…完全に仮死状態だったのに」
紗代子「そこです」
P「なに?」
紗代子「仮死状態だからわかったんです、まだ生きている気配がしましたから」
P「なんだそれ…」
紗代子「それで、どういうつもりだったんですか?」
P「あ、ああ…もし俺の余命を知ったアイドルがどんな反応をするか、その後本当に死んだ場合の反応を見てみたかったんだ」
紗代子「なるほど…それならもっと徹底的にやるべきです!」
P「というと?」
紗代子「まずは一度死んでみましょうか」
P「えっ」
紗代子「きちんとした演技をするためには一度体験するのが一番です!」
P「待て待て待て待て!さすがに無理だろ!?」
紗代子「人間やればなんだって出来ます!無理なんて言葉は逃げるための言葉なんです!」
P「いやいやいやいや」
紗代子「さあプロデューサー、一度死にましょう!」
P「嫌だ!死にたくない!」
紗代子「大丈夫ですよ、デストル刀なら一撃ですから!」
P「なにが大丈夫なんだ!?」
紗代子「さあ、プロデューサー…!」
P「い」
P「嫌だぁぁぁぁ!…あ、取れた」
紗代子編 終わり
小鳥「お疲れ様ですプロデューサーさん、臨死体験はどうでしたか?」
P「…」
小鳥「プロデューサーさん?」
P「闇に飲まれた」
小鳥「あ、はい、お疲れ様です」
P「…次逝きます」
Vo終わり
全員はやらないのか
麗花「おはようございまーす♪」
麗花「ふんふんふーん♪」
P「ごほっ、ごほっ…麗花か…」
麗花「おはようございます、プロデューサーさん♪今日も良い水遊びよりですね♪」
P「雨降ってるからな…ごほっ」
麗花「プロデューサーさん、風邪ですか?それならこれをどうぞ!」
>>349
やりたいけど残り6人にあったネタが浮かばなくて…書いてる途中で思い付いたら書くと思う
P「これは…?」
麗花「私と茜ちゃんでつくった茜ちゃん飴です!」
P「ふむ」
麗花「どこを切っても茜ちゃんの顔が出てくる凄い飴なんですよ」
P「金太郎飴みたいな感じか…」
麗花「これを食べやすいように半分にしますね」バキッ
P「あ、茜-!?」
麗花「はい、あーん♪」
P「あ、あーん」
麗花「ぱくっ」
P「えっ」
麗花「うん!美味しいですね♪」
P「そ、そうか…」
P「ところで麗花、話があるんだが…」
麗花「?」
P「実は俺、余命1週間なんだ…」
麗花「…」
P「麗花?」
麗花「余命…1週間?」
P「ああ…」
麗花「なんだか…」
麗花「なんだか…プロデューサーさん、セミさんみたいですね!」
P「せ、蝉?」
麗花「はい!セミデューサーさんです!」
P「蝉…蝉かぁ…」
麗花「せっかくなんで鳴いてみましょう♪」
P「鳴くって…」
麗花「ミミミン、ミミミン、セーミミン♪はい、一緒に!」
一旦乙です
>>170
天空橋朋花(15) Vo
http://i.imgur.com/FsCahIv.jpg
http://i.imgur.com/2X7C3sF.jpg
>>199
如月千早(16) Vo
http://i.imgur.com/AAGJBIv.jpg
http://i.imgur.com/u8rewdS.jpg
>>268
ジュリア(16) Vo
http://i.imgur.com/RwLMj1U.jpg
http://i.imgur.com/3T3fUHu.jpg
>>308
矢吹可奈(14) Vo
http://i.imgur.com/O7x2SOO.jpg
http://i.imgur.com/SFrgkOr.jpg
>>329
高山紗代子(17) Vo
http://i.imgur.com/uXNHiIR.jpg
http://i.imgur.com/JNMRI7o.jpg
>>350
北上麗花(20) Da
http://i.imgur.com/KD92pi2.jpg
http://i.imgur.com/TxF6uzf.jpg
P「俺は蝉じゃない、俺は人間だ、人間でたくさんだ」
麗花「セミさんっていいですよね、好きに歌えて、自由に空を飛べて、しかも美味しい」
P「美味しい…?」
麗花「プロデューサーさんはセミさんのように飛んでいってしまうんですね」
P「麗花?」
麗花「セミさんは飛んじゃうともう私が手を伸ばしても届かない」
麗花「もう同じものに触れることは出来ないんですよね」
P「一体何の話を…」
麗花「プロデューサーさんはプロデューサーさんだってことです」
P「?」
麗花「私は私だしプロデューサーさんはプロデューサーさん、同じものなんてないですよね」
P「まあ…」
麗花「お別れっていつか絶対あります、でもどうせお別れするなら」
麗花「泣いてお別れするより、笑ってお別れする方が嬉しいですよ」
P「…」
麗花「本当はもっとプロデューサーさんとたくさんのことをやってみたかったけど…」
麗花「私は最後まで笑ってます」
P「麗花…」
麗花「だからプロデューサーさんも、そんな顔しないで笑って笑って!」
麗花「残りの1週間、最後まで笑って過ごしましょう♪」
P「…そうだな!」
麗花「甘いものを食べると笑顔になれますよ♪冷蔵庫にあったプリン、一緒に食べましょう♪」
P「それ確か茜の…まあいいか、いただきます」
P「少し席を外す」
麗花「はい」
P「いやー、他の子達とは全然違うリアクションで…みんな、どうした?」
小鳥「プロデューサーさん、これ…」
P「モニター?一体…」
麗花『ぐすっ、ひくっ』
P「…!?」
麗花『うううっ…』
P「な、なんで」
小鳥「麗花ちゃん、明らかに強がりでしたよ」
P「えっ」
小鳥「プロデューサーさん、まさか気付いてなかったんですか」
P「」
伊織「プロデューサー、あんた、私と麗花と一緒に山を登ったときのこと、覚えてるかしら?」
P「あ、ああ、麗花が頼もしかった時の」
伊織「あの時ピッケルの話を聞いたわよね」
P「ああ、油断して落としたってやつだな」
伊織「あの話を聞いてもわかるとおり、麗花はものを大事にするわ」
P「えっ、でも部屋は」
伊織「黙って聞きなさい。ピッケルだけでもあんな風になるのに自分が大事に思ってる人が死ぬってわかって悲しくないわけないでしょ」
P「…!」
伊織「でもあんたには最期まで笑顔でいて欲しいから無理して笑ってたのよ。あんたプロデューサーでしょ?なんでそれに気付かないのよ」
P「…」
伊織「今更この趣味の悪いドッキリにどうこう言うつもりはないけど、ちゃんとみんなの気持ちを汲み取りなさいよね」
P「…とりあえず麗花のところに戻るよ」
伊織「そうね」
P「ありがとうな、伊織」
伊織「今の話を聞いてどうするかはあんた次第よ」
P「おう」
P「ただいま」
麗花「あ、プロデューサーさんおかえりなさい」
P「なあ麗花」
麗花「?」
P「俺、最期まで笑っていられるよう努力するよ」
麗花「…はい♪」
双海病院
麗花「プロデューサーさん」
小鳥「麗花ちゃん、プロデューサーさんはもう…」
麗花「プロデューサーさん、笑ってますね」
小鳥「…」
麗花「今ごろ閻魔様とお茶会してるころかな…」
小鳥「…」
麗花「きっとピッちゃんと一緒に地獄の鬼さんとお仕事してますよね」
小鳥「地獄行きは確定なのね…」
小鳥「麗花ちゃん」
麗花「はい」
小鳥「無理に笑顔でいる必要は無いのよ」
麗花「…」
小鳥「泣きたいときは泣く、じゃないと心を押し殺してたら本当の笑顔は出ないわよ」
麗花「…」
麗花「…プロデューサーさん」ポロ
麗花「あっちでピッちゃんとお幸せに…!」ポロポロ
P「いや、いやいや」
麗花「ピッちゃん…!幸せになってね…」
P「麗花、なあちょっと、麗花」
麗花「…?」
P「俺別にピッちゃんと結婚しないから、ていうか落としたピッケルはピッくんじゃなかったか」
麗花「ピッちゃんも死んじゃったんです…ぐすっ」
P「そ、そうか…」
麗花「ところでプロデューサーさん」
P「ん?」
麗花「おかえりなさい」
P「…ただいま」
麗花「幽霊さんって結構はっきり見えるんですね、何日くらい滞在するんですか?」
P「いや、そもそも死んでないし…」
麗花「やっぱり幽霊さんもお腹空いたりするんでしょうか」
P「いや、だから」
麗花「でも幽霊さんでもまたプロデューサーさんに会えて嬉しいです♪」
P「そ、そうか…」
P(音無さん、そろそろどっきりの看板を)
小鳥「…」
P(音無さん?)
小鳥(こっちのほうが面白そうなので)
P(あんたって人は…!)
麗花「幽霊デューサーさん」
P「んー」
麗花「これからも私達のプロデュース、お願いしますね♪」
P「それはもちろん、任せとけ」
麗花変終わり
小鳥「おはようございます幽霊デューサーさん」
P「はっ倒しますよ」
小鳥「良いじゃないですか幽霊!世界の束縛から解き放たれ自由に生きれるんですよ!?」
P「幽霊の時点で死んでるでしょうが」
小鳥「まあ冗談はともかくプロデューサーさんはいつ幽霊になってもおかしくないんですから気を付けてくださいよ?」
P「善処しまーす」
奈緒「おはようございますー」
奈緒「あれ?誰もおらへんのかな」
P「…ふう」
奈緒「あ、プロデューサーさん席外してたんや」
P「あ、奈緒か…ああ、ちょっとな」
奈緒「?なんかあったんですか?」
P「い、いや、気にしないでくれ」
奈緒「なんか気になるな~…プロデューサーさんなんかかくしてへん?」
P「い、いや、本当になにもないから」
奈緒「ふ~ん…」ジー
P「…」
奈緒「…」
P「…」
奈緒「…プロデューサーさん、嘘ついてるわ」
P「なっ」
奈緒「プロデューサーさんは気付いて変かも知れへんけど」
奈緒「嘘つくときとか言いにくい事があるとき左目が細くなってんで」
P「えっ!?」
奈緒「まあ嘘やけど」
P「な、奈緒!」
奈緒「で、何隠してはるん?」
P「…」
奈緒「もしかして、私には言いにくい事なん?」
P「そういうわけじゃないんだが…うーん」
奈緒「…」ダキッ
P「な、奈緒?」
奈緒「こちょこちょこちょこちょ」
P「ひぎぃ!ななな奈緒やめあははは!」
奈緒「プロデューサーさんが言うまでくすぐり攻撃や!」
P「や、やめていうか当たってる当たってるあははは!」
奈緒「!」
奈緒「あ、当ててんねん…」
一旦ここまで
書き溜め消し飛んでサルベージ出来なかったから鈍足進行になっちゃうけど許して
P「と、とにかくモウヤメルンダ!」
奈緒「は、話すまでやめへんで~!」
P「っとと」バササ
奈緒「あ」
P「あちゃ~書類が…」
奈緒「ちょっと調子乗りすぎた…ごめんなさいすぐ片付けます」
P「あ、書類は俺が」
奈緒「…ん?何これ」
P「あ」
奈緒「………余命宣告書?」
奈緒「な、なにこれ…」
P「あ、いや、それはだな…」
奈緒「そ、そうか、どっきり!どっきりなんですよね!?」
奈緒「どっかにカメラ仕掛けてあってこの瞬間を見てるんやろ!?」
P「…」
奈緒「ほら今にも亜美辺りが看板持って…入ってきて…」
P「…」
奈緒「それで…」
奈緒「…」
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