幼馴染・ツンデレ「stand by me」(105)

チュンチュン

男「すぅ・・・すぅ…」

幼馴染「ふっふっふーん」

幼馴染「こうやって寝顔を見られるのも、幼馴染み…もとい」

幼馴染「彼女の特権だよねぇ…」

幼馴染「寝息も静かで可愛いし…」

幼馴染「寝顔も可愛い…」

幼馴染「ふふふ…まだ起きてくれないのかなぁ?」

ユサユサ

幼馴染「跨っちゃおうかな…」

幼馴染「でも…寝起きが悪くなっちゃうしなぁ」

幼馴染「それとも布団の中にもぐりこんじゃうとか?」

男「誰に質問してるんだ」

幼馴染「誰って…あ…起きたんだ」

男「あれだけ一人事言われたらそりゃ目も覚めちゃうよ」

幼馴染「もう…幼馴染みが起こしに来たのにそんな寂しい反応しちゃうの?」

男「恋人でもあるよな」

幼馴染「えへへへ~」

男「そりゃ嬉しいけど、寝起きだから頭が回らないんだよ…」

幼馴染「ふ~ん…じゃあ…頭が覚める前に」
ススッ

男「幼…?」

幼馴染「ふふふ…ちょっとイジワルしちゃおうかな♪」

男「ほう…どんなイジワルをするんだ?」
ススッ

幼馴染「きゃっ…」

幼馴染「お布団の中に抱き寄せられちゃった…」クスッ

男「誘ってきたのは幼じゃんか・・・」クスッ

ガチャ
母「幼ちゃん、まだ男起きない?最近早寝なのに起きるのは苦手…」

男・幼馴染「……あ」

母「あ、ごめんね、お邪魔しました~」

男「か、母ちゃん!?いや違う!!まだしてない!!してないから!!」

幼馴染「そ、そ、そうですよ!!何もないですよ!!」

―――――
居間
父「まぁ…なんだ、いくら付き合うようになったからとはいえ」

父「白昼堂々と朝からそんなことするのはちょっとな…」

男「夜ならOK??」

父「真面目に聞け」

男「ごめんなさい」

幼馴染「あ、あの…私が原因で…ね?男君は悪くないんですよ…」

父「それでも、事があったら責任は男が取らんならんからな」

幼馴染「あ・・・や…その…あう…」

男「き、気をつけるよ親父」

――――――

幼馴染「ごめんね男君」

男「誘惑された俺も悪かったよ。これくらいちょっとしたハプニングだ」

幼馴染「えっちなハプニングにはならなかったけどね~」

男「なったらなったで親父に殺されてたな・・・」

男「それにきっと強引になっちゃうだろうし」

幼馴染「大丈夫だよ~」

幼馴染「ちょっとくらい乱暴でも男くんなら私は大丈夫だよ?」

男「そうやって言っちゃう幼だからこそ大事にしたくなるんだよ」

幼馴染「ふふふ、偉いぞ男君」ナデナデ

男「なんで俺が頭撫でられてるんだよ」ナデナデ

幼馴染「んっ…えへへ…男君の方が背が高いから頭撫でるのも大変」

男「膝枕してくれたときとかにして欲しいかな?」

幼馴染「膝枕でいいの~?」

男「欲張ったら罰が当たるからな」

幼馴染「じゃあ、おまけでギュゥってしてあげる」

男「胸の中でぬくぬくしたらそれこそ我慢できなくなるって」

幼馴染「そのためにするの♪」

―――――――

友「わざわざ起こしにこなくても良いって言ったじゃないか」

ツンデレ「あなたが心配だったのよ!大体いつもギリギリに起きて…」

友「ち、遅刻はしてないだろ?」

ツンデレ「ギリギリがいつ遅刻なっちゃうか分からないでしょ?」

ツンデレ「それに今日の宿題やってないでしょう・・・?」

友「あ、いや、あれはその、ホラなんていうか」

ツンデレ「私に電話してきてずっと話しっぱなしだったし」

友「お、お前こそあの状況でちゃんとやったのかよ!?」

ツンデレ「帰宅してすぐに終わらせたわよ。予習復習も兼ねてたからね」

友「ぐぬぅぅ、これだから優等生はつまらん!」

ツンデレ「悪かったわねつまらなくて」

友「ちぇ、可愛げないなぁ」


ツンデレ「…あーそう、じゃあ可愛い彼女でも見つければいいじゃない」

友「っ!言われなくてもそうするっての」


幼馴染「あ、ツンデレちゃーん、友くーんおはよ~」

男「ようー」

―――――

友「お前は良いよなぁ」

男「幼か?」

友「可愛くて気が利いて、その上あの包み込んでくれるような優しさと甲斐甲斐しさ」

男「お前にだってツンデレさんがいるじゃないか」

友「あー・・・なんでお前もあいつの事言うかねぇ」

男「なんだよ、お前に付き合ってくれる唯一の女の子じゃないか」

男「あんな良い子中々いないぞ」

友「俺に対してのあの態度見てかぁ!?」

男(いや・・・あれはむしろ素直になれないツンデレさんだからこそ・・・)

友「や・・・確かにあいつ可愛いっちゃ可愛いけど」

男「かわいいとは思ってたのか」

友(ま、実際ガキの頃からの一目惚れだし・・・)

男「だったらもう少し優しくしてくれって言えば・・・」

男(いや・・・好きだからこそ敢えて厳しくしてるとか?)

友「いや・・・俺から言ったらなんか負けた感が・・・」

男「何に負けるんだよ・・・」

―――――

幼馴染「そりゃ・・・まぁ大変だねぇ」

ツンデレ「そうよ、ほんとに・・・こっちの気も知らないで」

幼馴染「素直に伝えるのも一つの手だと思う・・・よ?」

ツンデレ「・・・・・・」

幼馴染(うぅん・・・ツンデレちゃんの性格上言っちゃいけないワードだったかな・・・)

ツンデレ(確かに・・・幼の言うとおりね・・・)

ツンデレ(でも、うまく言えない・・・)

ツンデレ「・・・ねぇ、幼は男くんとどうやって付き合うことになったの?」

幼馴染「へ!?あ、や、えっと・・・きゅ、急に言われると・・・」

ツンデレ「あ、ごめん、立ち入ったこと聞いて・・・」

ツンデレ「どうしたら上手く接することが出来るのか・・・わからなくて」

幼馴染「私も同じだよ・・・」

ツンデレ「え?」

幼馴染「私もいざというときになんというか・・・うまく言えないというか」

幼馴染「照れ隠しとかはしちゃうよ?」

ツンデレ「でも・・・幼は」

幼馴染「そりゃあ、ツンデレちゃんとは違うしツンデレちゃんだって私とは違うから」

幼馴染「ツンデレちゃんにはツンデレちゃんのやり方があるじゃないかな?」

ツンデレ「私のやり方・・・」

幼馴染「無理に考えるよりもじっくり見つけていく方がいいと思うよ」

幼馴染「なにより友くんに言い寄るような女の子がいないしねぇ」

ツンデレ「・・・それを言われるとなぜか私が悲しくなるんだけど」

幼馴染「違うよー、周りの女の子の見る目がないなぁって」

ツンデレ「どうかしらね」

幼馴染「男君の親友だもん。友くんにはきっと他の人にはわからない魅力があると思うよ」

ツンデレ「けどまぁ、あの人の面倒を他の人に見れるとは思わないかな」

幼馴染「うわぁお、結構言うねー」


ーーーーーー

ツンデレ(ていっても・・・私の性格に付き合える人なんてそうそういないでしょうね)

ツンデレ「はぁ・・・」

ツンデレ(いつから私はこんなに素直に言えなくなったのかしら・・・)

優等生「やぁ、ツンデレさん」

ツンデレ「あ、優等生君」

優等生「美人が浮かない顔をするのは良くないね」

ツンデレ「そんな風に見えたかしら?」クスッ

優等生「すこしだけね」

優等生「何かあった?」

ツンデレ「ううん、なんでもないよ」

優等生「そっか、そういえば今度の休み件だけど」

ツンデレ「あ、ごめんね。その日なんだけどどうしても外せない用事ができて・・」

優等生「え、そうなの?」

ツンデレ「本当にごめんなさい・・・」

優等生「どうしても外せないのなら仕方ないよ。そっちを優先してほしいし」

ツンデレ「埋め合わせは必ずするから」

優等生「うん、楽しみにしてるよっ」



友「ん、あれ・・・ツンデレと・・・・優等生??」

ーーーーー

幼馴染「ごめんね男君、今日は生徒会が長引きそうで」

男「気にするなよ。幼のせいじゃないんだしさ、それにたまには一人で帰るのもおつなもんだよ」

幼馴染「もっと寂しがれよー」

男「子供か俺は」

幼馴染「まだ10代は子供だっ」

男「生徒会頑張れよ」

幼馴染「うんっ、ありがとっ」

イケメン「幼さん、そろそろ生徒会始まりますよ」

幼馴染「あ、はいはーい」

イケメン「やぁ、男。彼女を待ってるの?

男「今日は一人で帰宅だよ」

イケメン「それは残念だったね。彼女は俺が送り届けるよ」

男「ああ、頼むよ」

イケメン「なんだか張り合いがないなぁ。ここは俺の幼に手を出すなよとか・・・」

男「あいつがお前に靡けばな」

イケメン「大した自信だよ」クスッ

男「信頼って言ってほしいね」

イケメン「まぁ、隙があらば狙うかな?

男「頼むから寝とりだけはやめてくれよー」

イケメン「そんな小細工はしないよ。正面から彼女を堕とすつもりだから」

男「できるといいな」クスッ


トコトコ

男(しかしあいつはモテるなぁ・・・イケメンにも言い寄られるくらいだし)

男「それに・・・」

男「幼のお父さんのこともあるしな」

男(あいつが俺にベッタリなのもそれがあるし・・・)

男(少しずつ変わっていけるといいな・・・)

男(お互いに・・・)


ーーーー

部屋

男「はぁ・・・」ポケー


コンコン
幼馴染「男くーん?いますー?」

男「幼?どうしたんだ?」

ガチャ

幼馴染「やぁやぁ、一緒に帰れなかったから遊びにきたんだよー」

男「わざわざ気を使わせて悪いな」

幼馴染「私も会いたかったしねー」

男「そこまでかー?」

幼馴染「まぁ・・・ね、お家にいるのがなんというか」

男「・・・・」
ゴソゴソ

幼馴染「わっ・・・」

ギュッ

男「とりあえず、くっついてろ」

幼馴染「ん・・・だめだね・・・私」

男「何がさ?」

幼馴染「わかってるんだ・・・自分でも自覚はあるよ」

幼馴染「ママは小さいときにすでにいなくて・・・パパがずっと私を一人で育ててくれたから・・・」

幼馴染「甘えたい放題だったし・・・いつも大きな背中で優しい雰囲気で・・・」

男「仕方ないよ。そんなお父さんまでいなくなって・・」

幼馴染「でも・・・男君を代わりになんて・・・そんなこと思ってないからね・・・?」

男「わかってるとも。俺だって幼の気持ちを理解してるから恋人になれたと思ってるんだから」

幼馴染「うん・・・ありがと・・・」

ーーーーー

ツンデレ「・・・・」PLPLPL

ガチャ

友『もしもし・・・?』

ツンデレ「あ、私よ。というか・・寝てたの?」

友『あ、ああ。なんか疲れてたか知らんが・・・眠くてな』

ツンデレ「そう・・・ちゃんとご飯は食べた?寝る前はミルクを飲むと良く眠れるらしいから」

ツンデレ「あと甘いものは疲労にも効くっていうし・・・」

友『ありがたいアドバイスは感謝したいんだが・・・そんなこと言うために電話を?』

ツンデレ「あ、いえ、そうじゃなくて・・・今日なにかあった?」

友『んん?なにかって??』

ツンデレ「や・・・なんだか帰り途中静かだったから・・」

友『疲れから来てたかもしれんな・・・・』

ツンデレ「そう・・じゃあこの辺にするわね・・・しっかり休んでね」

友『あ、ツンデレ』

ツンデレ「なに??」

友『優等生と何か話してたろ、なんかあったのか?』

ツンデレ「別に何もないわよ。気にすることじゃないわ」

友『ああ・・・そうか、じゃあまた明日』

ツンデレ「うん、またね」
ガチャ

ツンデレ「ふぅ・・・とくに何もなくてよかった」

ツンデレ(疲れって言ってたけど・・・)

友「ふぅ・・しかし、体の調子が悪いな・・・」

友(くそっ・・・もう少しツンデレと話したかったのに)

コンコン

友姉「生きてるかー」

友「勝手に殺すな姉ちゃんよ」
ガチャ
友姉「頑丈なのが取り柄なのになにやってんのさ」

友「無茶いうなよ」

友姉「うどん作っといたから置いとくよ、熱が下がらないようなら明日休みなよ」

友「あいよ、姉ちゃん悪いな」

友姉「アホな弟にも慈悲深い姉ちゃんだからね」

友「感謝してるよ」クスッ

ツンデレ「友大丈夫かしら・・・」

ツンデレ「・・・・」

トコトコ

ツンデレ「帰ってたのね・・」

不良「自分の家だし、いつ帰ろうが俺の勝手だろ」

ツンデレ「そうね・・・」

不良「・・・男か」

ツンデレ「友達よ」

不良「ふん・・・色気ついた感じだったぞ。気のある男が相手だったんだろ」

ツンデレ「っ・・誰だって良いでしょ」

不良「アホらしい」
トコトコ


ツンデレ「・・・・」

翌日

男「おはー」

幼馴染「ツンデレちゃん一人??」

ツンデレ「ええ、今日は友が体調崩したみたいで」

幼馴染「あらら、大変だね。お見舞いに行こうか?」

ツンデレ「そこまでしなくても大丈夫みたいだけど、連絡いれるなら良いんじゃないかしら」

男「早速奴からきてる」

幼馴染「意外と元気かもね」クスッ

ーーーー

幼馴染「ツンデレちゃん元気なかったね」

男「だなぁ」

幼馴染「二人は幼馴染みなんだよね?」

男「確かそうだったと思う。付き合いなら俺よりも長いみたいだし」

幼馴染「幼馴染みが欠席で心配する。ベタなシチュだね」

幼馴染「なんで付き合わないのかなぁ」

男「友が1ナノでもツンデレさんの気持ちを汲み取ってればな」

幼馴染「あらら、友くんて鈍感なの?」

男「素直に気持ちを伝えられないっていうか」

幼馴染「二人揃ってツンデレかい」

幼馴染「少しは素直さを分けてあげたいなぁ」

男「素直なんて自覚あるのかい」

幼馴染「こんなに素直な子もそうそういないぞ!」

男「確かに、頭撫でられてデレデレしちゃうような子だしな」

幼馴染「チョロい子みたくゆーな」

男「わかってますともー」

幼馴染「絶対信用しとらんなこやつ」

ーーーーー
キーンコーンカーン

あの幼馴染さん
ちょっといいですか?

幼馴染「??私?」



男「おーい、幼・・・・」

男「ん?男子に付いていったけどなんだ??」


ーーーーーー
校舎裏

幼馴染「えっと、話って何かな??」

あの・・・
ずっとあなたのことが好きでした!!
付き合ってください!

幼馴染「あら・・」


コソコソ
男(まじか・・・とんでもない場面に出くわしたんじゃ・・・?)

幼馴染「ありがとう、気持ちは嬉しいよ。けどごめんね」

幼馴染「お付き合いはできないし私はあなたのこと異性として好きじゃないから」

そ、そんな・・・

男(結構ハッキリと切り捨てたな・・・残酷だが一番優しい方法か)

それは男と付き合ってるから・・・ですか?

幼馴染「ん??あ、知ってて告白してくれたんだ」

・・・・・

男(知っていながら?気持ちだけ伝えるとかじゃないし・・どういうこと??)

幼馴染さん
男はなんていうか君と合ってない気がするよ

幼馴染「???」

良くない噂だって聞くし、ヤンキーグループにもちょっかいだしたとか噂だってあるし

男(ちょっかいだしたっていうか・・・向こうから売ってきたのを逃げながら、やり過ごしただけなんだけど)

男(それも・・・俺が幼と付き合うことになって、幼を取られたって理由でだし・・)

幼馴染さんに悪影響だって及ぼすだろうし!
釣り合いが取れてない気がするよ!!

幼馴染「そういうことならごめん前言撤回するね」

!!
じゃあ俺と・・・

幼馴染「ごめん。君生理的に受け付けないわ」

幼馴染「他人の・・・あまつさえ人の彼氏の悪口言う人のどこにも魅力なんて感じないし」

幼馴染「その彼氏が壊滅的ならまだしも、私にとっては彼は誰よりも尊敬できる人だから」

幼馴染「私にとって大事な人をバカにされて黙ってるほどお人好しじゃないから」

幼馴染「少なくとも私の眼中にはないってことは覚えておいてね。じゃあ」
トコトコ

ま、待ってよ!
おかしいじゃん?なんであいつなの??
納得できないし、バランスが取れてないよ

幼馴染「そうだねー、私には勿体ない彼だしね」

幼馴染「じゃあね、あと引き際を知らない人は惨めなだけだよ」
トコトコ



男(ひぇ・・・恐ろしい。俺も振られてたらあんな風に言われてたのか?)

幼馴染「どうかなー?少なくとも男くんがこれまで通りに接してくれてたからOKしたんだけどねー」

男「おおっ、ビックリした、ていうか心を読むな」

幼馴染「覗きが趣味の人に言われたくないなー」

男「ごめんなさい、気になって付いてきちゃいました」

幼馴染「全く・・・私がOKするとでも思ったのー?」

男「いや、そうじゃないけど。さっきの男子が欲情して襲いかかるなんてことも・・・」

幼馴染「学校内でそんなことするかな・・・」

男「今の世の中何するかわからんやつばっかだろ」

幼馴染「それって・・・最近起こってる『変質者』のこと??」

男「この近辺の女子ばっか狙われてるってニュースでやってたし」

幼馴染「まだ捕まらないのかなぁ」

男「女の子たちはみんな行方不明って話だからな」

幼馴染「嫌な事件だよね」

男「幼も気を付けなきゃな」

幼馴染「うん?私にはナイト様がいるから平気よ」

男「そのナイトがいつでも準備万端ならな」クスッ

友「はぁ・・・暇だなぁ」

友(体の怠さはなくなってきたけど・・・頭痛がまだ治らないな)

コンコン


友「ん?姉ちゃん?仕事どうしたの??早退でもしてきたのか??」

ガチャ
ツンデレ「お邪魔します」

友「つ、ツンデレ!?なんで!?ていうかどうやって入ったんだ!?」

ツンデレ「順を追って話すから落ち着いて。ほらうどん作ったから」

友「あ、ああ」

ツンデレ「とまぁ、友姉さんに頼みこんで友の世話をさせてもらうことになったの」

友「なんでまた?」

ツンデレ「友姉さんに負担がかかるし、あなた一人じゃ心配になるでしょ?」

友「ったく、変な気使うなっての」

ツンデレ「友姉さんはあなたが心配なのよ」

友「どうかな?」

ツンデレ「少しは考えなさいよ」

友(ったく、こいつは姉ちゃんにはまるで頭上がらない上に尊敬してるからなぁ)

友「お前ってほんと姉ちゃん好きだよな」

ツンデレ「友姉さんには色々とお世話になったし・・・」

友「ああ、まぁそうだな」

ツンデレはお兄さん(不良さん)の件で色々と揉めたこともあって心身共にまいってるときに姉ちゃんが色々と面倒を見て気を利かしていた

それもあってかツンデレと俺はその間一つ屋根の下で暮らしてたこともあった

友「けど姉ちゃんの頼みだからって俺の面倒まで見ることもないって」

ツンデレ「あなたは黙ってお世話されてればいいのよ」

友「そんなじゃ彼氏もできねぇぞ」

ツンデレ「はいはい、そうかもしれないわね」

友「いいのか?お前だって年頃の女子だし・・・好きな人の一人くらい」

ツンデレ「私のことよりも自分の心配をしたら?」

友「ハッキリ言ってくれるな」

友(けどこいつはハッキリ言ってモテるし、俺は・・モテるのはおろか告白されたことすらないし)

ツンデレ「大体恋人を作ってるほど余裕なんてないし・・・」

友「そういえば、委員会の方で学園祭の準備とか忙しいらしいな」

ツンデレ「まだ企画のまとめやらとかそんな段階よ」

友「学園祭は楽しめそうになさそうだな」

ツンデレ「そんなことないわよ?」

友「お前もさ、力の抜くところとかちゃんと見極めろよ?」

ツンデレ「そんなことしないわよ」

友「ずっと本気でやるわけにもいかないだろ・・・」

ツンデレ「どこかの誰かと違って自分の体のことはなんとか管理してるつもりよ」ジトー

友「俺の風邪はほんとに突然だったんだよ・・・」

ツンデレ「ウソウソ。冗談よ。ほら早く寝て治してよ?」

友「あ、ああ・・・」(なんだよ、急に優しくなって)

ツンデレ「今日は友姉さん帰ってこれないそうだし、泊まり込みで面倒見るから」

友「は、え?は??」

ツンデレ「元々そういう話だったのよ」

友「姉ちゃん・・なにやらせてんだよ・・・」

ツンデレ「仕方ないわよ、お仕事なんだもの。それとも・・・私じゃ不満だった?」

友「そういうわけじゃ・・・」

ツンデレ「そう?なら良かった」

友「・・・・」(ツンデレと二人っきりとか・・・いいのかよ)

友(大体ツンデレのこと心配する人だって・・・・)

友「・・・」

ツンデレ「友・・?どうかした??」

友「いや」

友「そういえば、優等生と何か話してたみたいだが」

ツンデレ「ああ、あれね。単に数人集めて勉強会でもしましょうって話よ」

ツンデレ「まぁ、都合が合わなくてやめにしたのだけどね」

友「あぁ、テストのやつか。じゃあ俺と勉強するのも大丈夫か?予定合うかどうか・・・」

ツンデレ「その日は大丈夫だから、あなたは気にしなくていいわよ」

友「そうか?ならいいけど」

ツンデレ「それよりも早く治して、テスト受けられるようにしなさい」

友「出来れば浮けたくないなぁ」

ツンデレ「赤点取ったらもう教えて上げないから」

友「さてと、免疫力高めるためにも寝ようかな!」

>>53
訂正
友「出来れば受けたくないかなぁ」

ツンデレ「全く・・・勉強くらいちゃんとしなさいよ」

友「わかったよーだ」

ツンデレ(・・・・)

ツンデレ(大学くらい・・・・行けるようになってよ・・・バカ)

友(一緒に勉強できるって名分で甘えてきたけど、それもやめにしないとな・・・)


ーーーーーー

ーーーー
幼馴染「え?相談?」

女「そうなのよ、ほら、幼は男君と付き合ってるじゃない?」

女「それでそういう相談はしやすいかなって」

お願い幼さんー
二人の馴れ初めとかさ、何か付き合うきっかけとか知りたくて

幼馴染「そう言われてもなぁ・・・」

付き合うまでの経緯とかさ
なんでもいいの

女「こう言っててさ・・・どうにもならないのよ」

幼馴染「うーん、素直に好きだから付き合おうってことで付き合ったから・・」

男君のどこが好きなの?

幼馴染「そりゃあ、人柄かな。あと性格?」

えー
ほんとにー??

幼馴染「ほんとにー??も何も・・・そうとしか」


スペックとかさ、付き合うんだからそういうの気にしちゃうじゃん?

幼馴染「え?なにそれ」

だって付き合う相手だよ?そりゃスペックとか大事だし

確かに好きだって気持ちも大事だけどさ

幼馴染「え・・・じゃあその人のこと好きじゃなくても、スペックさえよければいいってこと??」

そうじゃなくてさー
うーん・・・なんていうのかなー

女「てか、あんたは今付き合いたい人いるんでしょ?」

そうなんだけどね
部活の先輩はかっこいいんだけど
もう一人お金持ちでさ、僕の方が君のこと好きだよって言ってくれるんだよねー

幼馴染(私がおかしいのかな・・・スペックって言うけど何がそんなに重要なの・・?)

幼馴染(そのスペックは誰の物差しで計るものなの・・・?)

それでさー

幼馴染「ねぇ?それってさ・・・好きとかじゃなくて単なるステータスの上乗せしてるだけじゃない?」

???
どゆこと??

幼馴染「ようは見映えがよくて体よくしようとしてるだけのような気がする」

幼馴染「別にその人じゃなくても、世間的な目が良ければ誰でも良いってことでしょ?」

んー・・どうかなぁ

女(幼っ・・・ちょっと言い過ぎだよ)

幼馴染「その二人に恋してるわけじゃないんじゃない?」

けどそういうの大事じゃん?
幼馴染さんは違うの??

幼馴染「どうだろ?相手にそういうのを求めることはしないかな」

ーーーーー

女「あたしもあの子を呼んだのは悪かったけどさ」

幼馴染「や、私も温まっちゃったのは良くなかったね、あははは・・・」

女「けどああいうもんかねぇ?」

幼馴染「なにがー??」

女「ステータスじゃないけどさ、ブランド思考なのっての」

幼馴染「現実的ではあるよね」

女「打算的すぎるのも問題よ。男の方がよっぽどバカじゃないと多分成り立たないわよ」

幼馴染「あの条件にあって頭が弱いとなると奇跡を待つレベルだね」

女「そりゃあ、盲目に恋するってのも問題かもしれないけどまだ健全と言えば健全じゃない?」

幼馴染「健全かぁ・・・」

女「男君とはどうなのよ?」

幼馴染「まぁ・・・うまくいってるよ?」

女「何で疑問系なのよ」

幼馴染「そんな簡単に二人のことなんて話せないよー」

女「あ、もしかして破局寸前だったとか?」

幼馴染「おいこら」

女「冗談よ♪」

幼馴染「もぅ・・」

女「そういえばさ、ツンデレのことなんだけど」

幼馴染「うん?ツンデレちゃんがどうかしたの??」

女「最近妙な連中に絡まれてるらしいのよね」

幼馴染「妙な連中??」

女「あんまり評判がよろしくない連中の一人がさ、ツンデレに物凄いアプローチかけてて、この前も食堂で騒がれてたしさ」

幼馴染「みんなのいる前で騒ぐのはきついね」

女「ツンデレ平静を装ってたけどすごい恥ずかしかったと思う」

幼馴染「そんなことがあったんだ・・・・」

ーーーーー

DQN「よう、ツンデレちゃん」

ツンデレ「・・・またあなたですか?」

DQN「そんなつれない態度とらなくてもいいじゃんー、デートの件考えてくれたー?」

ツンデレ「その気がないので」

DQN「ひでぇなー、考えるくらいしてくれても良くない?」

ツンデレ「必要がないからそうしただけですし」

DQN「俺だってさー、心ある人間なんだよー?そう言われりゃ傷つくしさ」

ツンデレ(・・・ホントしつこい・・・)



男「ん?あれってツンデレさん??」

友「ん?どうかしたか?男」

DQN「いいだろ?少しくらい付き合ってくれても」
グイッ

ツンデレ「っ!!」

優等生「その辺にしといたら?彼女に余計に嫌われるんじゃない?」

DQN「誰??ていうか邪魔しないでくれる?」

ツンデレ「優等生・・くんっ」

優等生「ツンデレさんにしつこく付きまとってるって噂になってるけど?」

DQN「聞こえの悪い言い方するなぁ・・単にアプローチかけてるだけじゃん。なに?そういうのもだめなわけ?」

優等生「君の場合は度が超えてるように見えるんだよね、ツンデレさんだって嫌がってるし」

DQN「いや別にそんなことないし」

ツンデレ「あ、ハッキリ言わないと駄目な人だったのね」

ツンデレ「ごめんなさい気づかなくて」

DQN「は?」

ツンデレ「ハッキリ言って迷惑なの。今後二度と誘ってこないでね」

DQN「・・・・は?、え、は?」

優等生「これでハッキリわかったろ?彼女は君を嫌がってるんだよ」

DQN「いや、てめぇが余計な横やり入れるからだろ」

優等生「元々嫌がってた彼女にちょっかいかけてたのは君だろ?」

ツンデレ「あ、・・・ゆ、優等生くんもういいから・・・」(ちょっと大事になりそうでヤバイかも・・・)


男「おい、どうする友・・・」



友「いやーまぁ、よくもまぁこんなじゃじゃ馬を取り合うよねぇ」

優等生「はい?」

DQN「あ?」

ツンデレ「・・・っ」

友「大体あんたらこいつの見た目に騙され過ぎでしょ?」

DQN「誰だよお前」

優等生「いきなり失礼すぎるんじゃない?」

友「んーまぁ、あんたらよりはこいつと付き合いが長いかな、埋められないくらいの長い時間だけどね」

友「この子口はうるさいし、そのくせあれやこれや色々ちょっかいだすくせにこっちから何か言うとすぐに反論してくるし」

友「この前も宿題で色々うるさかったしな」

ツンデレ「あ、あれはあなたがちゃんとやってるかどうか確認したんじゃない!!案の定やってなかったくせに!」

友「自力でちゃんとやったじゃないか!それにこの前だって集合時間は2時だって言ってたのになんで3時になってんだよ」

ツンデレ「ちゃんと連絡もいれたし留守電も残したわよ!」

優等生「あ、あの・・ツンデレさん?」

ツンデレ「・・っ」キッ

優等生「ひ、ひぃっ」

ツンデレ「とにかく私はあなたにちゃんとしてほしいのよ!!」

友「余計なお世話だバーカ」

ツンデレ「っ!!」ツカツカツカ

優等生「ぁあ!ツンデレさん!!」
タッタッタ


友「ったく・・・さてと」

DQN「おい、てめぇ何邪魔してんだよ」

友「まだいたの?さっさと消えたら?」


DQN「ぁあぁあ!?てめぇえ!!!」

バキィィ

DQN「ゴフォ!」

友「もっと相手のこと知ってたから喧嘩売りな」

友「ったく・・・」

男「バカだねぇ、あのままあの男だけをぶっ飛ばしてた方が楽だったろうに」

友「良いんだよこれで。ツンデレだって優等生っていう良い彼氏候補がいるんだし」

友「良いやつそうじゃん」

男「どうかな?」

ツンデレ「・・・」

優等生「あ、ツンデレさん・・?」

ツンデレ「あ、ごめんね・・・なんか変なことに巻き込んじゃって」

優等生「ううん。大丈夫だよ」

ツンデレ「・・・・・」

優等生「それにしてもさっきの人酷いね・・・あんな言い方しなくても良いのに」

ツンデレ「・・・・・」

優等生「ツンデレさん??」

ツンデレ「え?あ、うん!そ、そうね!」

優等生「???」

ーーー
それでは本日の定例会議を始めます
まずはー


ツンデレ「はぁ・・・」

幼馴染「??」


ツンデレさん報告をお願いします

ツンデレ「はい、それでは今期の役員の仕事内容ですが・・・」



ーーーーーー

ガヤガヤ


幼馴染「ツンデレちゃん」

ツンデレ「あ、幼」

幼馴染「どうしたの?会議中心ここにあらずって感じだったよ?」

ツンデレ「ごめん・・・ちょっと考え事してたかも」

幼馴染「珍しいね。私情を持ち込むなんて」

ツンデレ「ごめん、迷惑かけて」

幼馴染「あ、ううん!責めてる訳じゃないよ!なんだか元気がなくて気になったの」

ツンデレ「そう見えたかな?」

幼馴染「少しだけね」

ツンデレ「なんでもないの、ちょっとした認識の違い・・・かしら?」

幼馴染「すれ違い?」

ツンデレ「すれ違・・・ってるのかな。それもわからないかも」

幼馴染(もしかして、友君と何かあったのかな・・・?)

幼馴染「そうだ!今度ダブルデートしようよ」

ツンデレ「どの組合わせで・・・?」

幼馴染「もちろん、男君&私、ツンデレちゃん&友君」

ツンデレ「え、でも私たちは付き合ってるわけでもないし」

幼馴染「付き合ってなくてもデートくらいはするよー」

ツンデレ「そういうものなの・・?」

幼馴染「ツンデレちゃんが堅いだけだよ、気になる人がいて、その人とデートとかしないとさ」

幼馴染「仲良くなれないじゃない?」

ツンデレ「確かにね・・・・学校だけじゃわからないものね」

幼馴染「そそ」

幼馴染「それだけの付き合いでむしろお付き合いとかになったらお互いに本質をわからずにいるしさ」

幼馴染「だからダブルデートなんですよ」

ツンデレ「けど・・・誘ってもOKしてくれるかどうか」

幼馴染「ストレートにデートって言ったら応じてくれるんじゃないかな」

ツンデレ「それが言えたら・・・ね」

ツンデレ(苦労はしないのだけど・・・・)

幼馴染「大丈夫大丈夫。そこは男君伝いで友君を誘い出して、四人でダブルデートって感じで」

ツンデレ「それいいのかしら?なんだか二人に気を使わせ過ぎな気が・・・」

幼馴染「そういうのは得意だからさ、気にしないの」

ツンデレ「・・・・・」


ーーーーー

ーーーー

男「というわけでダブルデートになりました」

友「どういうわけなんだってばよ」

男「まぁ、四人で遊ぶなんて久々だしさ。たまの休みにこういうのも悪くないだろ」

男「お前だって、ツンデレさんのこと気になってるんだろ?」

友「あのなぁ」


幼馴染「おまたせー待ったかなー?」

ツンデレ「遅れてごめんなさい」

男(まぁ、こうして可愛い子が二人揃ってやってくると、なんかこうグッとくるものがあるな)

友「俺らも来たばっかだし、全然だよ」

幼馴染「ベタだねー、そんな気を使わなくてもいいよー」

男「ほんとにそんな待ってないけどな」

ツンデレ(わざわざ家も近いのに現地集合にしたのは雰囲気を大事にって言ってたけど)

ツンデレ「・・・」じー

友「ん?なんだよ」

ツンデレ(ホントに効果あるのかしら・・・・)

水族館

男「ベタついでにベタなデートっす」

幼馴染「海の仲間たち好きだよー。ダイビングしたいくらいだしね」

男「来年海に行くときはそういうとこ選んどこうかな」

ツンデレ(すごいわね、あっさり来年の予定まで取りつけちゃうなんて)

友「いいねぇ熱々よビーチで輝く女神たち」

幼馴染「たちってことはツンデレちゃんも含まれてるのかな?」ニヤニヤ

ツンデレ(私の方見られても・・・)

友「ツンデレは露出の多いの嫌うからなー、あんまり期待とかは」

ツンデレ「悪かったわね、別にあなたに見せるつもりなんかもないわよ」

幼馴染「ま、まぁまぁ落ち着いて」

男「なんなら海も四人でいくか」

幼馴染「おぉーいいねそれ!」

ツンデレ「え、けどそれは二人にも悪いだろうし・・・せっかくの二人の予定に入り込むのも」

友「予定も合うかわからないしな」

男「俺たちも無理にとは言わないし、予定があえばの話だよ」

幼馴染「それに私たちもむしろ歓迎だよー。四人くらいの方が楽しいし結構落ち着けるからさ」

ツンデレ「でも・・」

幼馴染「わお、ピラルクだよ!!」

男「ここって淡水魚もいるんだな」


ツンデレ「むぅ・・・」

友「まぁ、さ」

ツンデレ「ん?」

友「二人が良いって言ってるんだし。参加できたらしてもいいんじゃないか?」

ツンデレ「気を使う・・・のは普通なんだけど。そうしないようにしてくれようとしてるのがどうもね」

友「不服か?」

ツンデレ「申し訳なくて・・・」

友「だったら楽しむってのでいいじゃん。二人だって俺たちに楽しんでもらいたくて誘ってくれたんだから」

ツンデレ「それはわかってるけど」

友「お前がそんなんじゃ、俺も遊びにいけないんだけど?」

ツンデレ「あなたは行けばいいじゃない」

友「あいつらカップルの中に俺一人で切り込めと?」

ツンデレ「・・・・」

友「だからさ、そんな硬くいる必要なんてないし」

友「素直に楽しむってのも誘ってくれたあいつらへの礼儀ってもんだと思うぞ」

ツンデレ「・・そうね」

ツンデレ「それは言えてるかもね・・」

友「んじゃ、あいつらのところへ行こうぜ」

ツンデレ「わかったわよ」クスッ

ーーーーー

幼馴染「ふふん、お魚さんいっぱい見れて満足じゃ」

男「小学生と一緒にわいわい騒いでるのは女子としてどうよ」

幼馴染「心はまだお子さまですー」

ツンデレ「けど意外よね。男の子はともかく幼がこういうものに興味を持つなんて」

幼馴染「スイスイ泳いでる姿が好きだからかな?男君の家にアクアリウムがあるからそれをずっと小さいころ眺めてたことがあったから」

友「あの雰囲気は良いよね。俺も好きだよ」

ツンデレ「友も家で熱帯魚を飼育してるわよね」

友「姉ちゃんが飼い始めたはずなんだけど二日で飽きやがったから、俺が世話してたらなんか思いの外面白くてな」

男「生き物の世話をすると意外なこととこ結構みつかるしな」

友「それなんだよな、魚だと小さいから水槽のオブジェとかに隠れたり、色々行動が面白いんだよな」

ツンデレ「へぇ・・・」

友「なんだよ・・・」

ツンデレ「そんなに熱帯魚が好きだとは思わなかったから意外だなって」

友「元々は好きだったわけじゃないけど、やってみたら面白かったんだよ」

幼馴染「でもなんか二人して部屋でお魚さんみながらニヤニヤしてるとこは見たくないかも」

男・友「しねぇよ・・・・」


ーーーーーー

モール

幼馴染「さぁおまちかねのお買いもの~~」

男「今日最大の鬼門かぁ・・・」

友「男は黙ってっ!」

男「荷物持ちっ!」



ツンデレ「別々に行動ってことだけど良いの?」

幼馴染「いいよーいいよー。ダブルデートって言ってるけどさ」

幼馴染「ほんとのところは男女二人っきりのデートなのが本日の目的なのさ」

ツンデレ「二人っきりって・・・」

幼馴染「友君とデートできるチャンスなんだから、しっかり楽しんで、あわよくばカップリング!!」

ツンデレ「飛躍しすぎよ・・・」

男「さて、今日最大の鬼門」

友「そんなに荷物持ち嫌か」

男「違うそうじゃない」

男「お前もツンデレさんと二人っきりなんだよ」

男「今まで二人でいることは多かっただろうが、改めてデートという形で二人っきりになるのは初めてだろ?」

友「ああ・・・まぁそうだけど」

男「このままじゃ、ホントにツンデレさんを他の男に取られちまうぞ」

友「そんときはそんときだって」

男「それで良いのか」

友「良いも悪いもないだろ、ツンデレは男子からも人気あるし、女子からの評価も上々」

友「あいつの性格上、固すぎて男が出来るきっかけだって中々ない」

男「だからお前の出番なんだよ」

友「優等生っていう良い感じのやつがいるけどな」

男「はぁ・・・素直にならねぇな」

じゃあ、またあとでねー


ツンデレ「・・・・」

友「さてと、どこにいくんだ?」

ツンデレ「わざわざ付き合わなくてもいいわよ。あなたの見たいもの見に行きましょう」

友「あいにく無くてね。ツンデレの見たいもの見に行くってことでいいだろ」

ツンデレ「退屈だと思うわよ?」

友「いいよ」

ツンデレ「じゃあ行きましょう」

友(・・・しかし、やっぱ人目を惹くな)

友(そんじょそこらの女子じゃ太刀打ちできねぇくらいに・・・)

ツンデレ「??なに??糸屑か何か付いてた??」

友「ああ、いや、なんでもないよ」

ツンデレ「?」

幼馴染「大丈夫かな・・・二人とも」

男「どうかな、友がうまいことリードできていればいいんだが」

幼馴染「二人って両想いなんだよね?」

男「俺の勘ならな・・」

幼馴染「アテにならなさそうー」

男「なんだとー!!」

本屋

ツンデレ「えっと・・・文学系統の本は・・・」

ツンデレ(せっかくだし友も読めるものを選ぼうかな・・・)

ツンデレ「ねぇ、友・・・あれ?」



友「結局ホビー系の雑誌コーナーに来ちまったなぁ・・・」

友(ツンデレは楽しげに本を物色してたし、なんか邪魔もしたくないからな)

友「ほぅ、今こんなものもあるのか」

友(そういえば、昔は男とプラモや模型作りにハマってたっけか)

友(あいつは結構細かいとこまで作り込んでたな)

ツンデレ「ふーん、もうこういうのは作ったりしないの?」

友「な、何覗いてるんだよ」

ツンデレ「てっきりエッチな雑誌のあるところにでも行ってるのかなって思ったんだけど」

友「それはいくらなんでも言い過ぎだろ」

ツンデレ「けど前今読んでるのと似たような雑誌友の部屋で見たけど、それにエッチな女の子のフィギュアとかも載ってたし」ジトー

友「や、別にあれを目当てで買ったとかじゃないぞ・・」

友「それにその記事あっても一部しかないだろ・・・」

ツンデレ「一部ねぇ・・・」

ツンデレ「表紙は可愛い女の子のフィギュアだったけどね」

友「あのなぁ・・・」


優等生「おや、ツンデレさん??」

ツンデレ「え、優等生くん??どうしてここに??」

優等生「ほしい本があったから寄ってみたんだけど、ツンデレさんは??」

ツンデレ「あ、ちょっと友達の本を選んでたんだけど・・・」

ツンデレ「あれ?」




友「ったく、なんだあいつらは赤い糸で結ばれてるのか?ってくらい遭遇するな」

ピロリン

友「なんだ?lineか」


ツンデレ
今どこにいるのよ

友「別のエリアにいるからそっちは二人で盛り上がっててくれ」

ツンデレ
なんでよ?
私たちで買い物に来てるのよ?

友「あのわからんちん!俺が一緒にいるわけにもいかねぇだろ、こないだのこと忘れたのか」

ツンデレ
優等生くんにはちゃんと私から説明するから

友「大丈夫なのかそれ・・・」

友(まぁ荒れたら荒れたでその時考えるか)

ーーーーーー

男「幼馴染さん?」

幼馴染「なにかな?」

男「ちょっと引っ付きすぎじゃない?」

幼馴染「だめですか?」

男「家ならともかく、外でうで組みってさすがに恥ずかしい」

幼馴染「私といるのが恥ずかしいのか」

男「違うってばー」

幼馴染「わかってるよー。ちょっとした遊び心~」

男「それでどこいきたいんだよ?」

幼馴染「実を言うと特に用はないんだよねー」

男「なんじゃそりゃ」

幼馴染「一番は友くんとツンデレちゃんの関係が気になっちゃって」

男「野次馬魂か」

幼馴染「友達として気になる・・・かなぁ」

男「ツンデレさんもだけど、一番問題なのはあいつだな」

幼馴染「そんなに??」

男「ツンデレさんのことになるとやけにムキになるんだよな」

男「卑屈になるって言うより変な意地を張ってんじゃないかな」

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