俺「女の子のスカート覗き放題じゃん。ぐへへ」
トラック<プップー
俺「うわぁぁぁぁぁぁ」
俺は死んだ
目を冷ますと横に巨大なアリが居た。
地球防衛軍の夢でも見てるのだろうか。EDF!EDF!
それともここは天国...いやらしいことばかり考えてるから罰が当たったんだな
。あのトラックの運転手今頃逮捕されてんのかなぁ。死刑にならないかな
俺「ファッキューーメーーーン!!」
俺きも
俺「うわっなんだあれモスラの幼虫かよ....でかすぎる」
ここはいったいどこなんだろう
よくある安っぽい小説みたいに異世界にでも転生してしまったのか
人間サイズの芋虫など地球に存在するはずがない
いやもしかしたらあれはロボットかなにかなのかも
俺「とりあえず逃げよう。身の危険を感じる」
あれ....動けない?
てか下半身がなんか埋まってる気がする。
つーか俺の体が見当たらない。こんなことは初めてだ。当然だバカ野郎。why?馬鹿でかい植物があるだけだ
俺「わけわからん....いや、死んだのに生きてる時点で俺の理解を越えているしな....うーん。っておい!」
きもいぞモスラ(幼)近づいてくんな!まじやばいって口とか超グロいんですけど!?
おい!おい!また死ぬのかよ俺
しかも虫に食い殺されるとかあらゆる死因の中でかなりムゴイほうだよね!!
俺「くそっ...俺なんてうまくねーぞ!この馬鹿でかい葉っぱ食えよ!ほら!ひぇっ....」
だよな。おまえが食いたいのは葉っぱだよな。よし食え
んで早くどっかいけ吐きそうだ
俺「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!痛てぇぇぇ!!なんでやねん!!」
この規格外の未確認生物が葉をひとかじりする事に炎で身を焼かれるような激痛が走る....なんて冷静に考えてる場合じゃねーよ
俺「もう意味わかんねぇよぉ...誰か助けてくれよぉ..うぅ...あれ」
なんだ?モスラ(幼)がいきなり翻りやがった。
....おぉ!そうか。ここでも弱肉強食なんだな。
俺「よ、よしそのまま噛み殺せ。巨大アリ!」
ガキの頃散々見てきた光景だがサイズが違うと迫力満天だな
つーかこいつらこんなにでかいのに重力が無いような動きしてんな
筋力がとんでもないのか?
アリってのはこんなに狂暴な生き物だったか?
ライオンなんて目じゃねぇ強靭な狩人だな。
このでかさで襲われたらひとたまりもねぇ.......俺もやばくね?
俺「うわめっちゃ援軍来てんじゃん。しかも俺のほうに来て...る?」
うおおおおおお!.....ス、スルーされた....助かった。
アリってのは雑食じゃなかったのか。
自分と同サイズの生き物だったらとりあえず襲いそうだけど
ん?俺って今生き物なのか?....もしかしてこの葉っぱ俺なんじゃね?
俺「そう考えれば動けないのも葉っぱ食われていてーのも巨大昆虫も説明できる.....」
そういや死ぬ前たんぽぽになりたいとか言ってたな俺
ガチで実現しちゃったの。そんなことあるの?
あるんかなー。いやいや.....
俺「あんなん冗談に決まってんじゃん神様....」
....転生ってまじであったのか
しかも植物に...
俺「あ、モスラJr死んだっぽいな。」
天敵の死はこんなにも嬉しいものなのか。
アリがかっこよく見えてきたよ
俺「でもさ、もう死んでしまいたいね。ははは」
俺「さっきの芋虫の解体ショー1000円くらい取れるかなー」ボー
いや金払って不快な思いしたい奴なんて居ないか
でも昆虫マニアとか居るしなぁ
出費が少なければ黒字にできそうだなーってこんなこと考えても意味無いんだけどさ
俺「俺はたんぽぽ。かわいいたんぽぽ。漬物にするとおいしいよ」
俺「はははははははははは」
俺「.........」
誰か笑ってくんねぇかなー
俺「今日何日なんだろ。死んだ日のまんまだったら今日は大学で授業受けて友とカラオケに行く予定だったんだよな」
俺「でもあいつ歌下手なんだよなー。コツ教えてくれっていうからミックスボイス教えてやったらただの裏声で歌ってて...はは」
俺「普段大人しい女が腹抱えて笑っててたよなー。あれは貴重。女が好きな男に見せたらなんて言うんだろ。惚れ直したとか言ったりしてっ」
俺「............」
俺は植物
植物は何も考えない感じない
ただそこにあるだけ
俺「..............」
俺「....................」
俺「..........................」
俺「...」
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