向井拓海「8月某日、夏の1日」 (20)
【まえおき】
・モバマス
・向井拓海ちゃん誕生日おめでとう
・ゆるゆる
・誕生日間に合わなくてごめんなさい
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ミーンミンミンミーン…
比奈「ああ…一日中ゴロゴロしてても飽きないっス」
拓海「そうだな」
比奈「こう、何も考えない時間って最高に幸せを感じられるっス」
拓海「…そうだな」
比奈「拓海チャンもゴロゴロしないっスか?」
拓海「1ついいか?」
拓海「ここ、アタシの部屋なんだけど」
比奈「知ってまスー」ペター
拓海「知ってたかー」
比奈「アタシもそこまで馬鹿じゃないでスよー。うへへー」グテー
拓海「今、すごくアホっぽい面してるけどな」
杏「杏もいるよ」ニョキッ
拓海「どっから現れたオマエ」
杏「ベッドの下からこんにちはー。飴くれ」
拓海「ねえよ」
杏「(´・ω・‘)そんなー」
拓海「勝手に部屋に上がりこんでおいてなんなんだよ」
杏「てへ」
比奈「ハ●ーゲンダッツならあったっスよ」ムシャムシャ
拓海「おい待てコラ。それどっから持ってきた」
比奈「この部屋の冷凍庫から」
拓海「ひとのアイスを勝手に食ってんじゃねえ!」
比奈「ついうっかり」ムシャムシャ
拓海「どの辺がうっかりなんだよ?!」
比奈「拓海ちゃんも食べまス? おいしいでスよ」
拓海「元々アタシが買い溜めてたヤツなんだけど」
比奈「はい、あーん」
拓海「あむっ……うまい」
比奈「ほら、もう一口」ヒョイッ
拓海「」ハムッ
比奈(なんか餌付けしてる親鳥の気分でス)
杏「二人だけずるいぞー! 杏にもよこせー!」
比奈「ハイハイ」ヒョイッ
杏「もぐもぐ…はふぅ」
比奈「なんだかんだでハーゲンダ●ッツが一番でスね」
杏「コスパならスーパーカップ●かな」
拓海「スーパーカップならクッキーバニラがうめえな」
比奈「アレ美味しいんですけど、最後のほうが若干くどくないでスか?」
杏「わかる」
拓海「それな」
拓海「ところで」
比奈「はい」
拓海「お前らなんでアタシの部屋にいんの?」
杏「なんとなく」
比奈「なんとなく」
拓海「息ピッタリだなぁ」
杏「それほどでもない」
拓海「褒めてねえからな?」
比奈「あぁ…フローリングちべたいっス」
杏「この冷えたフローリングに体温を奪われる感覚こそ、まさに夏本番って感じだね。わかるわ」
拓海「わかってたまるかヒキニート二強」
比奈「えぇー…」
杏「拓海もこっち側においでよ。週休8日を希望しようよー」
拓海「断る」
拓海「ところでオマエらって、コミケ…とやらには行かねえのか?」
杏「杏は行かないよー」
拓海「へぇ。オタクは皆行くもんだと思ってたぜ」
杏「あそこは戦場だからね。体力使うから生半可な覚悟で行くと死ぬよ」
拓海「物騒だなオイ…」
杏「そこの人は落選したみたいだし」
比奈「」
拓海「落選とかあるんだな」
杏「そだよー。今度大西センセーに詳しく教えてもらいなよ」
比奈「由里子ちゃんはダメっス!」クワッ
拓海「うおっ」ビクッ
比奈「まだ…まだ毒牙にかけるには早いっス!」
杏「まぁ…そうだねぇ」チラッ
拓海「???」キョトン
杏(なんとなくソッチの道の素質はありそうな気がするんだよねー。なんとなくだけど)
比奈「そういや、この間は海でお仕事だったんでスね」
拓海「おう」
比奈「なんかイロイロあったとか」
拓海「………………さあ? なんもなかったぜ」
杏「なにその間は」
比奈「怪しいでス」ジー
拓海「ななななんもなかったぜ?」
杏「……あやしい」ジー
比奈「これは取り調べする必要がありまスね」ジー
杏(【急募】海でなんかあった? っと…)ラインポチー
杏「被告人! 罪状をキリキリ吐くがいい!」
拓海「誰が被告人だ!? 罪状も何も…」
比奈「ん? ラインの通知が…」ピッ
<ボインボインのチャンネーが見せ付けるように爆走してたぽよー
杏「だってさ」
拓海「里奈ァァァァァ!」
比奈「あ、これ李衣菜ちゃんからでスね」
拓海「どっちでもええわァァァァァ!」
杏「被告人。これはいったい」
拓海「…海岸沿いを革ジャンにビキニで爆走しただけだ」
比奈「革ジャンにビキニ…?」
杏「どういうことなの…」
拓海「そんな目でアタシを見るなァ! 暑さにヤられただけだァァァ!」
比奈「アタシ、拓海ちゃんのことを一時期クールだなって思ってた時期があったんでスけど」
杏「やはりパッション」
拓海「アタシ、馬鹿にされてるな?」
杏「掘ったら他にイロイロ出てきそうだね」
拓海「何にも出ねえよ」
比奈「いいや、海まで行ってナニも起きない訳がないでス」
拓海「オッサンかお前は」
杏「A? それともB?」
比奈「海だけにC(SEA)?」
拓海「やかましいわ」
拓海「もう何も出ねえよ! ほら、帰った帰った。店終いだ!」
杏「むー…仕方ない」
比奈「戦略的撤退をせざるを得ないでス」
拓海「おう、帰れ帰れ」
杏「今度はイチゴ味のアイス用意しといてねー」
拓海「自分で買ってこい」
比奈「それじゃ、おいとまするっス」
<バタン
拓海「…ふぅ。ようやく帰ったか」
拓海(ま、アレだけは言えねえからな。Pとの約束だし…)
拓海「…今日も暑くなりそうだな」
拓海(セミが自己主張をひたすら続ける、夏のある日のことだった)
おわり。
一週間遅れのハッピーバースデー
読んでくれた人はありがとう。それじゃ
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