短編
イベ中辛すぎたんで現実逃避
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提督「なんだよこれッ! なんっだよこれぇ!!」
加賀「提督止めてください。自分の髪の毛をむしった所で空母棲鬼の数は減りません」
提督「E3ド鬼畜すぎんだろ! E1E2までの余裕ムードどこに行ったんだよ! 俺大本営に『あぁ今回も余裕っすよw担当地区は甲で構いませんわw』とか言っちゃったんだぞおい!」
加賀「慢心ね」
提督「ぐうの音も出ないよ! あぁ……削りまでは……削りまでは余裕だったじゃん……普通に疲労抜きがてら江風ちゃんの練度上げとかしてたじゃん……」
加賀「でもあと一歩になってからというものの、新しく現われた水母棲姫の装甲の強化や空母棲鬼の登場は予想外だわ」
提督「あの空母ババア共め! 井戸端会議なら巣鴨とかでやってろよ畜生めぇ!」
加賀「そんな愚痴を言っても現状は変わりません。提督、話を戻して再び編成の見直しと装備の確認を行うわ」
提督「あぁ……そうだな。そうする……」
加賀「では初めに突入時の空母機動部隊編成です。第一艦隊ビスマルクを旗艦に霧島、私、瑞鶴、飛龍、赤城さんの六隻」
提督「本当は一航戦と二航戦を合わせてとか思ったけど、蒼龍はE2に出て貰ってたからこの四隻だったな。戦艦はこの二隻に入れろと脅されて決めた」
加賀「脆弱ね。でもビスマルクも霧島もここの所出番が無かったから色々溜まっていたのでしょうね」
提督「それはどの戦艦も同じだろ! ここの所空母と重巡の強化を重点的にやっていたんだから」
加賀「その中でも戦闘狂の二隻ですもの。長門さんみたいにうずうずしながらもこちらに強要してこないタイプではないと思います」
提督「長門に強要なんてされたら物理的に終わるな」
加賀「そうね。第二艦隊は神通を旗艦に時雨、雪風、摩耶、羽黒、北上の六隻ね」
提督「見てわかる通りの模範編成だと思うわ」
加賀「夜戦意識の強い編成だと思います」
提督「とりあえずこれで突入して、びっくりしたな」
加賀「ええ。まさか航空戦闘を二戦連続でやるとは思いませんでした」
提督「目標本隊と戦闘を行うまでに五回も進路変更をして、うち四回の戦闘……。弾薬なんて」
加賀「ないわ。艦載機もほぼ削り取られています」
提督「これは無理だと悟って、すぐに先輩提督達に泣きついたな」
加賀「悟るまでに出撃を繰り返した私達の補給すらせずに出かけましたものね。提督」
提督「……。そ、そこで大型艦の投入のし過ぎは敵のレーダーに引っかかりやすいから、数隻軽い艦を混ぜてみれば? とアドバイスを頂いた訳だ」
加賀「そうね。ルンルンと帰ってきた提督はそこで初めて補給をしてくれましたね。あの時は空腹で赤城さんが美味しそうに見えました」
提督「加賀さん?」
加賀「なんでもありません。そこで被弾率の高かった飛龍と赤城さんを外して千歳千代田姉妹を投入。確かに戦闘回数は減ったわ」
提督「あぁ。そのお蔭でボスに到達した時点でも燃料や弾薬が残って、敵に打撃を加えられるようになった」
加賀「そこからは安定して相手への攻撃を成功。着実に追い詰めていきました」
提督「問題はその後なんだよ!」
加賀「声がデカいです。耳に来ました」
提督「こちらがトドメ刺す気満々で乗り込んでみれば、空母ババアが二隻揃っておかえりくださいませご主人様ってなんだよ!」
加賀「あの時は夜戦後も水母棲姫は無傷だったわ」
提督「エリートネ級は笑顔で駆逐艦や北上を大破させるわタ級は中々落ちないわ……もう!」
加賀「もう! ではありません」
提督「え? 何今の俺の真似? すげぇ可愛いかったんだけど」
加賀「……ゴホン。その後十数回に渡り出撃を行うもあと一歩の所で決める事の出来ない提督は遂に大和の投入を決意」
提督「我が海軍の秘密兵器だからな! ビスマルクを丸め込んで大和と変わって貰ったさ! 霧島と二隻ならやってくれると思ったよ! 思ったけどぉ!!」
加賀「結果は変わらず、夜戦前で水母棲姫と空母棲鬼とネ級の四隻が健在するパターンを壊せず……」
提督「ア"ア"ア"ア"ア"!!!!」
加賀「だから髪に手を触れないでください! まさか、あそこまで大和型が仕事をしないとは……」
提督「練度は高いんだ……ただ、実践経験が少なすぎたんや……」
加賀「フォローできるくらいには落ち着いて頂けたのね。さっきまで『大和ってあの海域に何しに行ったの?』とか私に聞いていたのに」
提督「また俺の真似? 似てない所が超絶可愛い」
加賀「……ゴホン。この結果を踏まえて大和を直ぐにビスマルクに戻した提督は次にこう仰いましたね」
提督「これきっと装備している順番とか変えればなんか変わるかもしれない」
加賀「これは流石にまずいと思いました」
提督「いやだってそういうジンクスみたいなのあんじゃん? 編成の順番変えたらすんなり敵部隊倒せたとか被弾減ったとか」
加賀「実際に戦っている私達ではわからない境地なのかもしれないわ」
提督「まぁそこでまた出撃する為の作戦会議なんだけどさ」
加賀「何か妙案はあるのかしら?」
提督「支援艦隊を投入しようと思うんだけど」
加賀「成程、第一第二艦隊を含んだ連合艦隊とは別に第三艦隊からの支援部隊……。火力不足を補うという事ね」
提督「あぁ。以前のリランカ方面の大規模作戦でも素晴らしい働きを残していたからな。今作戦でも効果的と見ている」
加賀「支援の構成は?」
提督「火力不足からして足りないのは文字通りパゥワ!! 砲撃支援だ!」
加賀「では戦艦を中心とした編成を組みます。第一、第二艦隊の変更は?」
提督「このままだ。準備が出来次第出撃を開始する! 加賀、任せたぞ」
加賀「了解。一航戦は伊達ではないわ」
――その後――
提督「ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!!!」
加賀「赤城さん! 赤城さん!! 提督を止めて!!」
提督「なんだよ! 何なんだよ!! あの綺麗に六つ並んだMISSの文字はぁああああ!!!!」
加賀「で、でも敵空母棲鬼を二隻落しました! 敵は残り水母棲姫だけでもうすぐ勝利を決められる!」
提督「残りHP1でなぁ!! あの瞬間が一番毛根に来てるんだよぉア"ア"ア"ア"ア"!!!!」
加賀「もう休みましょう……。赤城さんと二航戦の二隻を連れてくるので、力づくでも寝て貰います……提督」
提督「アアアア"アアアア"ア"ア"ア"ア"ァァァァァァァ!!!!」
加賀「だから明日の朝には……いつもの貴方で」
加賀さんはイベントの度にこうして提督に付き合ってくれる優しい人です。
終わり
E3で禿げそうになったからガス抜きに書いた。
HTML依頼出して来ます。
このSSまとめへのコメント
あゝ…(ホロリッ