穂乃果「すごーい、大人だー!」キラキラ
凛「凛はお砂糖とミルク入れないと飲めないニャ……」
真姫「別にブラックコーヒーが飲めるからって大したことじゃないわよ」カミノケクルクル
真姫「ねぇ? エリー?」
絵里「へ? そ、そうね。コーヒーはやっぱりブラックよね」アセアセ
穂乃果「絵里ちゃんも大人だー!」
凛「かっこいいニャ!」
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にこ「別にブラックコーヒーが飲めるから大人ってことはないんじゃない?」
穂乃果「ニコちゃんは飲める?」
にこ「飲めるけどニコは甘い方が好きね」
凛「よかったー、ニコちゃんがブラック好きなんて言ったらイメージと違うもん」ホッ
真姫「ニコちゃんは砂糖2個は入れるのよね」
にこ「あんな苦いものを美味しそうに飲める真姫も真姫よ」ハァ
希「ふーん」ニヤニヤ
真姫「何よ希? にやにやして」
希「いやー。真姫ちゃん、ニコっちの入れる砂糖の数知ってるんやなーって」ニヤニヤ
真姫「なっ……! た、ただ一緒にカフェに行った時のことが印象に残ってるだけよ!」
凛「希ちゃんは飲める?」
希「飲めなくはないけどウチもニコっちと同じく好きこのんでは飲まないかなー」
希「ウチはどっちかっていうと紅茶派やね」
穂乃果「紅茶は穂乃果も好き!」
凛「凛も!」
穂乃果「海未ちゃんは?」
海未「私は飲んだことないですね、コーヒー」
凛「確かに海未ちゃんはコーヒーっていうよりお茶って感じがするニャ」
海未「そうですね、私は梅昆布茶ですね」
海未「飲むとリラックスするんですよ」
海未「それにしょっぱい梅昆布茶と穂むらのお饅頭の甘さが絶妙にあっていて……」
穂乃果「すとっぷ、すとーっぷ!」
海未「なんですか? 穂乃果、人が話している途中に……」
穂乃果「梅昆布茶についてそんなに語られても困るよ!」
穂乃果「今はコーヒーの話してるんだから……」
海未「あぁ、すみません。つい」
穂乃果「かよちゃんは? コーヒー飲める?」
花陽「あ、花陽はコーヒーは苦手、かな」エヘヘ
ことり「かよちゃんはコーヒーっていうよりココアっていう感じかな?」
花陽「ココアは大好きです!」
花陽「甘くて、優しい味で、いい香りで、飲むとホッとして」
ことり「あの香り嗅ぐだけで幸せな気分になっちゃうよね」ウフフ
花陽「うんっ!」
穂乃果「っていうことはブラックコーヒーが好きなのは真姫ちゃんと絵里ちゃんだけ?」
絵里「っ!」ビクッ
真姫「まあ、でも私も夜に勉強や作曲する時に飲む程度だけどね」
穂乃果「じゃあ普段から飲んでるわけではないの?」
真姫「普段から飲んでる飲み物はトマトジュースね」
真姫「高校生の内からそんな飲むものでもないわよ」
真姫「あ、でも……」チラッ
絵里「え?」
真姫「エリーは結構な頻度で飲んでるんじゃない?」
凛「どうして?」
真姫「ほら、エリーって3年生だから勉強も大変だろうし」
真姫「それに生徒会の仕事もあるだろうし」
絵里「べ、別にそんなに飲まないわよ!」アセアセ
凛「そんなにってことはやっぱり結構飲むんだ!」
穂乃果「絵里ちゃん大人だ!」
絵里「ニコも言ってた通りブラックコーヒーが飲めるから大人だなんて、そんなことないわよ?」アセアセ
穂乃果「よーし、穂乃果たちもブラックコーヒーに挑戦してみよう!」
凛「おー!」
海未「? ブラックコーヒーに挑戦、ですか?」
穂乃果「うん、もしかしたらしばらく飲んでない間においしく感じるようになってるかもだし」
穂乃果「海未ちゃんはコーヒー自体飲んだことないんだよね?」
海未「はい、そうですが」
穂乃果「じゃあみんなでブラックコーヒー飲んでみよう!」
絵里「え? みんなで飲む必要はないんじゃない?」
凛「せっかくだからみんなで飲もう? ね?」
絵里「う、わ、わかったわ」
――――
――
―
穂乃果「というわけで、ここにブラックコーヒーが9杯あります」
穂乃果「まずは海未ちゃん!」
海未「え? 私ですか?」
凛「だって飲んだことないんでしょ? じゃあ海未ちゃんが一番ニャ!」
海未「……わ、わかりました」
海未「何事も挑戦、ですね」グッ
海未「んっ」グイッ
穂乃果「どう? どう海未ちゃん?」
海未「お、思った以上に苦いですね」
凛「やっぱり海未ちゃんも苦いって思うんだ」
海未「ですが、この香りは嫌いじゃありません」
穂乃果「香り?」
海未「はい。芳ばしいようで微かに甘いような香りですね」ゴクッ
凛「わっ! 海未ちゃんすごい! 普通に飲んじゃったニャ!」
真姫「香りもコーヒーの魅力の一つだと思うし、さすが海未は目の付け所が違うわね」
穂乃果「海未ちゃんも大人だ!」
穂乃果「じゃあ次は、ニコちゃん」
にこ「はあ、ニコね」
にこ「これ、一口飲んだら砂糖入れちゃダメ?」
凛「うーん、どうする?」
穂乃果「ブラックが飲めるかどうかだからダメ!」
にこ「飲めるけど好きじゃないのよねー……」ゴクッ
にこ「にがっ……」
凛「苦いって言ってるけど普通に飲んでるニャ!」
穂乃果「ちっちゃいのに大人だ!」
穂乃果「次は希ちゃん」
希「うーん、ウチは別におもしろいことないと思うよ?」
凛「おもしろさじゃなくて飲めるかどうかニャ!」
希「ほな、いただきます」グイッ
穂乃果「おぉっ! みるみる希ちゃんのコーヒーが減ってく!」
凛「さすが希ちゃん!」
希「コーヒーは試験前とかは勉強しながら飲んでるからね」
希「まあ砂糖とミルクは入れることの方が多いけど」
穂乃果「流石3年生は大人だね!」
絵里「……」
穂乃果「じゃあ次は真姫ちゃん!」
真姫「私?」
穂乃果「本当に1年生なのに飲めるのか見ておきたいし」
真姫「別に嘘つくようなことじゃないし本当に飲めるわよ」
真姫「んっ」グッ
真姫「まあ、うちにあるのと比べたら劣るわね」
真姫「けど、インスタントで作ったにしては雑味もあんまりないし、淹れ方がいいのかしら?」
希「ウチが淹れたんやけど気に入ってもらえた?」
真姫「えぇ、家の豆で淹れてほしいくらいだわ」
穂乃果「真姫ちゃんかっこいい!」
凛「飲めるどころか味までわかるんだ!」
にこ「く、悔しいけど大人っぽいわね……」
真姫「なっ……! コーヒーが飲めるからって大人じゃないって言ってたのはニコちゃんでしょ!?」カアアアアアアアア
にこ「真姫が飲むと様になってるのよ」
にこ「だから大人っぽく見えるのね」
真姫「ほ、褒めたって何も出ないんだから!」カアアアアアアアア
穂乃果「じゃあ、次はかよちゃん!」
花陽「うぅ、全部飲まなきゃだめ?」
穂乃果「うーん、飲めないのに無理に飲ませるのも悪いし、飲めるところまで飲んで残りは誰かが飲んであげて」
花陽「じゃあ、飲めるところまで」ゴクッ
花陽「に、苦いよぉ……」ウルウル
穂乃果「だよねだよねっ! 普通そうなるよね!」
花陽「真姫ちゃん、残りお願いしてもいい?」
真姫「えぇ、いいわよ」
花陽「お口の中が苦いよ……」ウルウル
ことり「かよちゃん、どうぞ」
花陽「クッキー? ことりちゃんが焼いたの?」
ことり「うん。よかったら食べて」
花陽「ありがとう、ことりちゃん!」
花陽「あーん。もぐもぐ……。おいしいっ!」パアアアアアアア
ことり「良かったぁ」ナデナデ
花陽「えへへぇ」ニコニコ
穂乃果「じゃあ次は穂乃果がいきまーす!」
穂乃果「ことりちゃん、穂乃果にもクッキーよろしくね!」
ことり「うん、ちゃんとみんなの分あるから安心してね」
穂乃果「穂乃果いっきまーす」グイッ
穂乃果「んっ、やっぱりにっがーいっ!」
穂乃果「なんでみんなこんなの飲めるの!?」
にこ「なんで、って。飲めないほど苦いものでもないし」
希「穂乃果ちゃんは苦いの嫌いだもんね」
希「ピーマンが嫌いってことは苦いもの全般ダメなんやろ?」
穂乃果「苦いのはおいしくないもん」ムスッ
海未「穂乃果、コーヒーはともかく好き嫌いをしては――」
穂乃果「あーっあーっ! 聞きたくなーい!」
穂乃果「ことりちゃんクッキーちょうだい!」
ことり「はい、穂乃果ちゃん」
海未「こら! 穂乃果! 人の話はちゃんと聞きなさい!」
穂乃果「べーっだ」モグモグ
海未「あなたという人は――!」
ことり「あはは……」
穂乃果「次は、ことりちゃん」
ことり「うーん、飲めるかなぁ……」
ことり「香りは好きなんだけど……」ゴクッ
ことり「にがぁいぃ」
ことり「海未ちゃん残り飲んで!」
海未「仕方ないですね……」
海未「んっ」ゴクッ
ことり「あっ、そこことりが口つけたところ」
海未「!? ご、ごめんなさいことり、そんなつもりは……」カアアアアアアアア
ことり「なーんて、嘘だよ」アハハ
海未「騙したのですか!?」
ことり「というか、同性なんだからそんなこと気にしなくてもいいのに」
海未「ことりぃっ!」
ことり「真っ赤になった海未ちゃんが見たかったんだもん」アハハ
穂乃果「えーっと、じゃあ次は凛ちゃん」
絵里「わ、私が最後なの?」アセアセ
穂乃果「最後は絵里ちゃんにかっこよく決めてもらおうって思って」
凛「凛はきっと飲めないから凛が最後だとかっこつかないニャ」
凛「それじゃあいただきまーす」ゴクッ
凛「っ!」バッ
希「ん?」
凛「の、希ちゃん、凛はもうここまでニャ……」ガクリ
希「凛ちゃん!? そんな、凛ちゃんがこんなになって……」
希「凛ちゃん、かあああああむばあああああっく!」
凛「……」
希「凛ちゃん、ウチが敵をとってあげるから天国で見守ってて……!」
希「いざ、尋常に――」ジリジリ
にこ「長いわっ!」ビシッ
にこ「飲むならさっさと飲みなさいよ」
凛「もう、いいところだったのにー」ムクッ
希「ニコっちはネタが通じないなー」
にこ「……ニコが悪い流れなわけ?」
穂乃果「じゃあ、最後は絵里ちゃん!」
穂乃果「バシッと決めちゃって!」
絵里「え、えぇ……」
絵里「じゃあ、いくわよ」スッ
穂乃果「うん!」
絵里「…………」
穂乃果「……? 絵里ちゃん?」
絵里「ほ、本当に行くわよ!?」
穂乃果「うん! ぐいっと行っちゃってよ!」
絵里「……」
絵里「んっ!」グイッ
穂乃果「おおっ! 流石絵里ちゃん、いい飲みっぷり!」
絵里「……」コトッ
絵里「おいしかったわ」ニコッ
穂乃果「一気飲み! 流石絵里ちゃん、大人だ!」
真姫「……ねぇ、エリー。もしかして」コソコソ
絵里「っ! の、喉がかわいてたから!」コソコソ
真姫「そ、そう?」
穂乃果「じゃあ今日のコーヒー飲み大会の優勝は絵里ちゃんで!」
真姫「これ大会だったの?」
穂乃果「大会じゃなかったけど今大会にしたの!」
希「優勝なんて流石えりちやねー」ニヤニヤ
凛「絵里ちゃんぐいーって一口で行っちゃってすごかったニャ!」
花陽「花陽も絵里ちゃんみたいに大人っぽくなりたいなー」
絵里「あ、あはは……」
――――
――
―
あやせハウス
亜里沙「お姉ちゃん、コーヒー飲む?」
絵里「もう、寝る前に飲んだら眠れなくなるわよ?」
亜里沙「でも、ブラックコーヒーを飲めるようになりたくて」
絵里「別に飲めなくてもいいんじゃない?」
亜里沙「飲めた方がかっこいいと思うの!」
絵里「私はこれからちょっと予習と復習もしたいしもらうわ」
亜里沙「うん、わかった!」
亜里沙「はい、お姉ちゃん」コトッ
絵里「ありがとう、亜里沙」
亜里沙「いただきまーす」ゴクッ
亜里沙「やっぱりにがーい」ウルウル
絵里「……」ポチャンポチャン
亜里沙「お姉ちゃんって大人っぽいのにお砂糖いっぱい入れるよね」ジッ
絵里「だって、砂糖入れないと苦いじゃない」マゼマゼ
亜里沙「亜里沙もまだブラックは早いからお砂糖入れようっと」ポチャン
絵里「はぁ、やっぱりコーヒーは甘い方がおいしいわ」
おわり
ブラックコーヒーって中学から高校にかけて憧れると思うの。
中学の頃はマックスコーヒーみたいに甘いのが好きだったけど。
このSSまとめへのコメント
コーヒーをブラックで飲むようになったのは砂糖やミルクを入れて混ぜるのすらめんどくさくなったからだなぁ…
今やブラックのほうが好きだけど、喫茶店なんか行ったときは半分はブラック、もう半分は砂糖とミルク入りで飲むようになった
マックスコーヒーはブラックコーヒー好きになった今でも好きだなあ
なんかマックスコーヒーはコーヒーって感じじゃない