【ダンガンロンパ】魔法野球少年 桑田怜恩 オブ・ザ・デッド【安価コンマ】 (395)

信じる者が救われる、とは限らない。
強い者が絶対に勝てる、とは言い切れない。

すべてを許せば、許されるとは限らない。

すべてを受け入れれば、それで強くなれるなんて限らない。

オレは結局なんなのか。
この世界にはどんな秘密があるのか。
まだ、解けていない謎ばかりで───


それでもオレは、きょうも生きていく。
この魔法とか言う、変な世界で。



※ダンガンロンパシリーズ全体のおっきなネタバレがまるで地雷原
※他作品とかメタもあります
※いろいろ設定がアレです。あとハリポタ風なだけでハリポタの魔法は多分出ません。多分
※安価とコンマ使います
※判定は常に安価のコンマ使ってます
※安価については【詳細記述可能】。数字選択とか以外にもなんか書いたら従います
※連投禁止の青春
※こまけぇこたぁいいんだよ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438875295

【ここまでのあらすじ】


ただの野球少年、桑田怜恩。

彼はなんか一芸披露でピンと来られたらしく、とある学園長からスカウトされる。
しかし桑田の来た学校は【希望ヶ峰魔法学園】とか言うファンタジーで繁多寺ーな世界だった。

ゴールデンウイーク、そして夏休みと色々攻撃を受ける桑田たち。
それは【禁忌の者】と呼ばれる危ない魔術師と、その配下である【闇の魔術師】が仕組んでいた。

自分たちだけが何度も巻き込まれる事に疑問を抱く桑田。
そんなある日、ついに学園が闇の魔術師達に襲われる。

そして───ついに、禁忌の者が目の前に現れた。


人間ではなかった苗木
偽物の賢者の石を持つ桑田
名門の霧切や江ノ島、特殊な才を持つ葉隠
そんな仲間たちとともに、いよいよ最終局面。
はたして最後に笑うのは……?



【偽物の残骸】桑田怜恩

現在【9月3週】

ステータス
体調   8
魔力   9(Next150)
耐久   7(Next250)
敏速   6(Next100)
魅力   8(Next350)

悪墜ち度 5


友達一覧
苗木→作り物でもオレのフレンド
不二咲→×××××××
葉隠→その……もしかして闇の一門?
大和田→つらいけど頑張ろうぜ
石丸→イインチョ!
山田→デブデブデブ
十神→バタフライメガネ

朝日奈→相変わらずかわいい
大神→オーガ△
腐川→……臭いの?
舞園→好きな事をやるよ
セレス→水アレルギー?
霧切→さすが名門
戦刃→カブトムシ食うなよ……
江ノ島→オメーって強いのな
花音→オレはオメーを……

使える魔法
【変火球】→燃える球
【公識球】→球ではないものを球にする
【鋼速球】→鋼のように硬い球
【閃光球】→桑田フラッシュ!

【氷点】 →氷の魔法。当たると凍る

※練習中
【ブレ球】→増える魔球
【戻り球】→手元に戻ってくる




9月予定

  日 月 火 水 木 金 土 
  1 2  3  4 5  6 7
  8 9 10 11 12 13 14
 15 16 17 18 19 20 21

 22 23 24 25 26 27 28
 29 30           ←5週目

10月予定

  日 月 火 水 木 金 土
         1 2 3 4 5 
  6 7 8 9 10 11 12
 13 14 15 16 17 18 19

 20 21 22 23 24 25 26 
 27 28 29 30 31


◆そのた補足

前スレはこちら
【ダンガンロンパ】魔法野球少年 くわた☆ロンパ【安価コンマ】
【ダンガンロンパ】魔法野球少年 くわた☆ロンパ【安価コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436100901/)

さらに前スレ
【ダンガンロンパ】魔法野球少年 桑田怜恩【安価+コンマ】
【ダンガンロンパ】魔法野球少年 桑田怜恩【安価+コンマ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434029431/)


○戦闘はおのおののコンマを参照する。
NPC戦闘時はGMコンマと比べる。
高かったら回避、と言うメタもたまには必要。

○割となんにも考えてない。フィーリングで進みます。

○何かあればすぐ質問。

○そのたはやりながら決める。以上。


質問ないね、ないね。よし。

というわけで前スレの続きからやるよーん。

前スレ978の安価から




日曜日。

七村彗星とガチマッチしたとか言う話を聞きに、オレは部屋を出た。
それが本当ならいい情報が得られそうだからだ。

今後の参考になりそうだし、なによりも、いろいろと気になる。
特に、そいつの腕前の方が。


がちゃ、


十神「……なにしに来た?」

図書室にそいつはいた。

「そんな冷たい対応すんなっつの。今は全員大変な目に遭ってんだぞ、わかってんだろ?」

十神「分かっているからこそだ。俺の精神統一を遮るな」

「うるせぇなぁ。話聞かせろって」

十神「おまえこそ俺の話を聞いて……はぁ」

あきらめた様子で首を振る十神。

「とにかく、ひとつはっきりさせてーことがある」

十神「なんだ?」

「オメー、七村彗星とやりあったってのはマジか?」

十神「事実だ。それだけか?」

「いや、そうじゃなくって」

十神「なるほど、その話が聞きたくて俺のところにきたのか」

「……だめかよ」

十神「いいや、お前にしては珍しいと思っただけだ」

「余計なお世話だよ」

十神「それで?何を聞きたい?」

「一通り聞かせてくれ。なんでオメーが七村とかち合ったのか、どうしてオメーが渡り合えたのか」

十神「聴き方がなってないが、まぁ、いい。俺は気分がいい」

上機嫌でふふん、と笑う十神。
眼鏡をなおしてから、俺に向いた。

十神「あの日、俺は薬学の件で教師を訪ねるところだった」

十神「だが、学園内に妙な魔力が充満してな」

「あのヒリュウ、とか言うやつの魔力か……?」

十神「かもしれん」

「それで?」

十神「警戒して動くことにした。どうも妙立ったからな」

十神「すると突然近くの教室から膨大な魔力を関知した……行ってみればそこにいたのは七村彗星」

十神「すぐさま対峙した。やつの右腕からは魔力が溢れていたからな」

「どうやって撃退したんだよ」

十神「俺は十神家の跡取りだぞ?」

「名門ってやつか」

十神「俺に使えない魔法はない……七村彗星の動きを封じたが、すぐに解除魔法を使って打ち消された」

十神「そこからはお互い撃ち合いだ。だが、俺の方が上手だった」

十神「七村彗星に一撃食らわせた。それ以外さお互い食らっていないはずだ」

「一撃、か」

レベルが高い戦いなら、その一撃がどれだけ大変なものか分かるはずだ。

十神「そこからは一進一退だったが、不意に七村彗星が弾かれるように逃げた」

十神「どうやらそれが合図だったようだな。ほかの魔術師も消えた」

かなりレベルの高い撃ち合いだったらしい。

十神「……取り逃がしたのが残念だ」



1→おめーの得意な魔法って?
2→オレに魔法教えてくれ
3→七村はどんな魔法を?
4→そのた

>前スレ
選択1、コンマ3から再開

「オメーの得意な魔法って?」

十神「そうほいほいと言うと思っているのか?」

うぐ……。

十神「……まあ、お前になら言っても特に影響がないだろうがな」

「ひっでーな。オレの事そんな風に思ってたのかよ」

十神「まぁな。お前なら、ただ魔力が暴走しているだけだから何とか制圧できる」

「うわ」

十神「俺のもっとも得意な魔法は光だ」

「へ?」

十神「光を使った魔法が得意だ。屈折などを利用して相手に誤認させる技も使える」

十神「技が技だけに、上手く相性がかみ合ってな。それで七村とはいい戦いになった」


なるほど……?


十神「たいていの敵に遅れを取ることはない」

十神「それが我が十神家に伝わる秘術」

「つー事は、七村は光には耐性がなかった?」

十神「可能性は高いし、なにせ俺の魔法は耐性を作るのが難しい」

十神「種を破られる前に倒すべきだった」

十神「……途中で分析されたのと、中断したのとあって、結局うやむやで終わったがな」


結局十神が七村を圧倒した事は事実らしい。
それが分かれば充分だ。




10月1週目前半
体調8

1→野球だ
2→魔法の練習だ
3→誰かと遊ぶ
4→どこかにいく
5→そのた

>>11

>>9

はいクリ☆
きょうはここまでじゃぞ。明日はやれたら朝からやる!おやすみ。

今日こそ早めからやるんだ!

>>11

火曜日。


「オーガ!」

大神「我に何用か?」

「ちょっち付き合え!」

大神「………?」


いよいよ季節も秋口、10月。
それでも日差しはまだ暑かった。

そんな昼の事だ。

どうせ授業もしばらくは進まない。
だからオレはやることなくて、オーガを呼び止めた。
そうだ、オレらは備えなきゃならん。

「あいつ等が次になにすんのかわかんねぇし」

大神「確かにな。苗木をねらって再度訪れんとも限らない」

(まあ、苗木だけさらっても賢者の石とやらは使えねーらしいけど)

うんうん、オーガがうなずく。

大神「なればお主、自らを高めんとするわけか」

「そうなるな。いいか?」

大神「その鍛錬に付き合うのはよいのだが………お主、どのような魔法の鍛錬をするつもりなのだ?」




はいクリ特典
↓3くらいまでで拾得したい魔法

ガラケーってリロードないんズラ?




「んー………そうだな。前朝日奈が言ってた奴がほしい」

大神「と言うと?」

「【韋駄天】と【瞬転】ってやつ」

韋駄天の方は、使った本人の早さをあげる。
瞬転の方はいわゆる瞬間移動みたいな技。
それぞれ効果も範囲も違うから、是非会得しておきたい。

大神「かなりな高等技術が必要だぞ?」

「分かってんだけどよぉ……あー、あと」

大神「む?」

「敵に避けられにくい技が欲しいな」

大神「と言うと……」

「こう、メテオナックルー!的な………?」

大神「ほう?」

「レベルを上げて物理で殴ればいい作戦だ」

大神「………桑田よ、一つだけ言っておこう」

「ん?」

大神「詠唱破棄する人物にそれは無意味だぞ」

「あ」


詠唱破棄………魔法を、言葉なしで使うことだ。
うわ、忘れてた………。

そんなやつに不用意に近寄ったら最後だ。
迎撃される………!

大神「なるほど、そのための韋駄天か」

「………そ、そうそう!」

>>26
書き込むページは別だからリロードしても無意味

大神「………なるほど」

「つーわけよ。おっけー?」

大神「ならばそうだな、これより魔法修得に向けさらなる努力を進めよう」

大神「我とともに心頭滅却すれば、火もまた涼し」

「まじか………」

大神「………」

「………ん?」

大神「………いや、お主、以前とは魔力の質が変わったと思ってな」

「質?」

大神「………こちらの話だ」

もしかしてあいつが………偽物の賢者の石がオレに全権置いたのと関係あんのかね。

わかんねーけど、オレは強くなれる気がする。
まだ強くなれる。
もっと強くなれる………。

大神「何事も努力あるのみだ、桑田。精進しろ」

「うす」


>新技の練習を始めた!




10月1週目後半
体調8

1→野球だ
2→魔法の練習だ
3→誰かと遊ぶ
4→どこかにいく
5→そのた

>>32

>>28
そうなんズラか……知らんかったズラ……

2

>>32

「よし」

さて、魔法の練習でもしよう。

思い立ったが吉日。
使われてない部屋に転がり込んだオレは、杖を片手に握り込む。
何の魔法を練習してやろうか………。
やっぱ実益出そうだから【韋駄天】からやるか?


「ほっ!」

バチュ

「………んー………」

韋駄天は体内の魔力を一気に循環させて、全身の筋肉の挙動を一時的に高める技。
もちろん乱用すればただひたすら疲れるし、なによりもその速度を自分でちゃんと制御できるのかってとこが大事だ。

「っそ、うまく……いか………」

ばぢゃっ

魔力を自分の中で循環させるだけ。
むしろオレはそんなの簡単に出来るんじゃないかと、思ってたんだけど………。


上手く行かない。

まあ、よくよく考えれば当たり前なのかもしれない。

なんせオレは「知らない間に体に膨大な魔力が流れてた」わけで、
それの使い方を教わったことは一度もない。
自分の意志で、石の魔力を使ったことがないってことだ。

つまり今回ばかりはオレが、オレ自身の意志で、魔力の循環を覚えないといけない。


「っつってもなぁ」


気が付いたら自覚できていた魔力は常人の数倍。
そんな流れを自分で制御しろってのもまた酷じゃね?

ホースの水じゃなくて、いきなり川の水の流れを変えろって言われてるようなもんだ。

マジで。


「………ちくしょう」


一日取り組んだが、とっかかりすら掴めない。
自分の「多すぎる魔力」にここまで苦しめられるとは思わなかった。

足だけに魔力を高めても意味ねーし………。
かと言って全身に魔力を高速循環させるのができてねーんだし………。
ああ、くそっ!

………焦っても仕方がないか………。




土日

1→野球だ
2→魔法の練習だ
3→誰かと遊ぶ
4→どこかにいく
5→そのた
>>37

コンマが低いと………?

2

>>37


石丸「魔法の練習がしたいかー!」

おー!

石丸「魔法をさらに高めたいかー!」

おー!!

石丸「よろしい。あー、前回は僕達はほとんど何もしていない。」

石丸「霧切くん、江ノ島くんと葉隠くん………それに、校内では十神くんに戦刃くん」

石丸「それから田中先輩に澪田先輩、留学生のソニア先輩」

石丸「それらの方々の力があってこそ、凌げた」

「………確かにな」

山田「しかし………いまは………」

石丸「葉隠くんはまだ昏睡、田中先輩も完治には至らない。そのうえ江ノ島くんも傷が塞がらず安静を余儀なくされている」

石丸「戦力を削られているのは間違いない」

朝日奈「負けたくないよ」

「………ああ、オレらは負けない。負けたくない」

苗木「そのために秘密特訓?」

石丸「連日教師陣は、この学園に張られた結界を強固に固めるので精一杯だ」

石丸「だからこそ僕達が今、力を付けておかなければならないのだ」

大和田「そうだな………ちっ」

「で、どうすんだ?」

石丸「とにかく鍛錬あるのみだ」

花音「ま、そうなるよねー。」

「簡単に言うよな………あと花音いつ来た」

花音「最初からいたよ?」

「いたの?」

大和田「ああ、いたな」

苗木「とにかく僕達は……自分達の力を高めないといけないんだ、桑田クン」

「あ?ああ、そうだよそうなんだよ」

こくん、とうなずくオレら。

石丸「では、この土日を利用して魔法改善計画を実行しようと思う」

石丸「全員でとにかく魔法を使う練習あるのみだ。幸い、この会議室は使い放題だからな」


それにしても、心配だな……江ノ島も葉隠も。
あれからだいぶ時間が経ってるはずなんだが、まだ完治してねぇのか?

……ちょっとだけ気になる……。




練習開始!

1→誰かとペアになって練習
2→ひたすら1人で練習
3→イメトレ
4→練習ほどよくやったら保健室……いく?
5→そのた

>>42

終わった……もういろんな意味で終わった……
よし、みんなバイバイの準備しておこう。ね。お姉さん泣くから。ね。

>>42


程良く練習をこなす。

「ほっ!」

バヂィ

「……ち、上手く行かん」

朝日奈「桑田さ、何焦ってるの?」

「焦ってるって……」

朝日奈「気持ちは分かるけど、腰据えてちゃんと基礎からやんなきゃ……ダメだよ」

「オレは別に」

朝日奈「ダメだよ」

「……」

韋駄天の練習は程良くだった。順調でも何でもない。
そらオレも焦る。
焦れば焦るほど出来なくなる。

朝日奈「……ごめん」

「いや、確かにオレも焦ってっし……悪いな」


一週間も前なのか、襲われたのが。
それが信じられない。

……オレはまだ弱い。


「……朝日奈、頼みがある」

朝日奈「ん?なに?」




保健室に見に行こう、なんてオレが言ったんだ。
あれから時間が経ってるのに、回復の報が来ないとかおかしすぎんだろ。

だから保健室の前に行ったら、どうやら慌ただしかった。
なにやらばたばたと、複数名が部屋に入ったり出たりを繰り返している。

その内の1人がオレを見た。


魚住「ああ、君か桑田怜恩!手伝ってくれ!」

「あ?つか、えと、どうしたんすか」

魚住「容態が急変したのさ!」

「……なに?」

魚住「全くなんなんだ……」

「ちょっ、と待てよ」

魚住「……」

「まさかよぉ、江ノ島とか葉隠とか……死にかけてるのか……?」

魚住「……」

「なんで……!」

魚住「ヒリュウ、とか言ったね、襲撃してきた男」

魚住「その男が呪術系だった。彼らを───呪っている」

魚住「体力を徐々に削っているんだ。江ノ島盾子もかなり危険だけど、それより」

魚住「……もとより全員の盾になって削られてたらしくてね、葉隠女史のご子息がかなりまずい」

「!!」

魚住「下手したらこのまま永久に目覚めない可能性もある。もっと言えば───このままじゃ死ぬ」

朝日奈「……うそでしょ」

魚住「ボクは嘘が苦手だ」

朝日奈「そんな……」

「……」

魚住「目の前で人が死ぬというのはいやな気分だ。なにより……まだ若いだろうに」

魚住「今は進行を遅らせるだけで精一杯なんだ。すまない」

「治らねーのか」

魚住「……もしかしたら、ヒリュウを倒せれば、あるいは」

魚住「だとしてももう……ご子息の体力が持たない。猶予はあったとして3日……いや、もっと短いと思うよ」

魚住「仮にそこを切り抜けても目を覚ますとは限らない」

「……」

魚住「まさかとは思うが桑田怜恩」

「……」

魚住「……ヒリュウを倒しに行く、とか言い出さないよな」

「……」

魚住「君が傷ついて倒れたら、今度は葉隠教員だけじゃない……中嶋花音が泣く」

「分かってるけど」

魚住「それに問題は江ノ島盾子の方もおなじなんだ。彼女も徐々に衰弱している」

魚住「……手伝わなくてもいい。だから、頼むから、これ以上傷つこうとしないでくれ」

魚住の懇願。
涙ながらの言葉だった。

魚住「……ボクは行く。なんとか出来るようにするさ。だから……頼むよ」

それだけ行って、やつは去った。

朝日奈「……ねぇ、桑田」

「分かってるよ」

猶予は………ない………。



1→ヒリュウ潰す
2→保健室入る
3→練習に戻る
4→そのた

>>53

>>53


がら………

朝日奈「入るの?今忙しいんじゃ」

「………拝んどかねぇとな、人助けしようとして死にかけてるアホの顔」

朝日奈「………桑田」

がららら………



浩子「こンの、馬鹿息子……!さっさと帰って来いってんだべ……アンタの好きなもん並べといてやるから……!」

   「こっちに回復薬!まだか!」
 「今作ります!」   「くそっ、骨折治せない!すまん!」

浩子「こっち!誰かくれないかい!不死鳥の羽根!」

モブ「しかしそれは一時的な延命……」

浩子「いいから寄越せって言ってんだべ!」豪ッ……!

     「解毒剤!」  「アンチ系魔術は!?罪木!」
 罪木「はいい!」
         「もうしばらく休んでねぇんだぞ罪木は!お前も働け!」
      「痛いよぉ………」 「くそっ……」
 「絶望的ね……意識が……もう……」

魚住「葉隠教員、それをしても誰も救われ」

がしっ

浩子「じゃあ何かい!アタシは自分の息子が死ぬのを!黙ってみすみす見逃せと!」

魚住「そう言う意味じゃ………」


現場はまるで地獄だった。

ど、どっから手ぇつけりゃいいんだ……?


魚住「あ、き、君たち、来たのか!?」




1→回復薬作り
2→ほかのけが人につく
3→浩子んとこ行く
4→やっぱ帰る
5→葉隠にびんた
6→そのた

>>57

コンマ推移
1→9→1
なぜなのか

>>57


「とにかくオレらで手伝える事は!」

魚住「なら回復薬の手配を!」

モブ「人手が足りないんだ、一緒に作ってくれ!」

「任せろ!」

モブ「いいか、この薬草と蹄とうんたらかんたらウンヌンカンヌンカクカクシカジカ………」


オレは言われたままに、回復薬を調合する。


「これで………」

モブ「ああ、間違いない!」

「うし……こいつで!」


あっちにくれこっちにくれと怒号飛び交う保健室。
あの日怪我したのは当然、葉隠や江ノ島だけじゃない。
それらが一気にごった返して、それはそれは地獄みたいな有様なのだ。

魚住「出来たのか!?」

「なあ、これって葉隠にもいけるんか!」

魚住「………それは」

「ち、わかんねぇよなぁ!使ってみる!」

魚住「ま、待て桑田怜恩、そんな早計な………」

つかつかつか

足早にオレはベッドへと向かった。
そこには完全に死にかける葉隠の姿があった。

あれは………もう完全にヤバい。
今夜が山だ。
早く何とかしねーと………。


葉隠「………うう………」

浩子「頑張れって言ってんだよ……アンタはこんな簡単に死ぬような子じゃないだろ……?」

「葉隠ェ!」がばっ

浩子「!?」

「作ったぞ!これ!!」ば

魚住「待て、桑田怜恩、それはそんな風に使っても……」

「飲んでくれ!」


ぐいっ




葉隠「ゲベェッ!!!?」ばっしゃー




「!?」

魚住「!?」

浩子「!!?」

朝日奈「はい!!!?!???!」



葉隠「」

「………お、おい、葉隠………」

葉隠「」チーン

「うそだろおい………おい!」

葉隠「」

「………オレじゃん加害者………」




はい展開直下

慈悲をください

>>65


葉隠「」

おい、嘘だろ……。
その手に触るとまだ暖かくて、でも………

「息………してねぇ………」

唇から血がこぼれている。
あーはいはい、オレの飲ませた回復薬のせいですよ、そうですよ……。


「死んでる……のか……?」



浩子「………」がく

魚住「………彼はもう………」

朝日奈「そんなのって………」

「マジかよ………」

葉隠「殺人だべ!最低だべ!桑田っちの馬鹿!アホ!」

「そうだよな………オレのせい………」






「………」

朝日奈「………」

葉隠「………」


あれ?

朝日奈「!!!!!」


浩子「……逝っちまったかい……そうなってほしくなったんだけどね」しゅぼ

葉隠『母ちゃんすまん!』

「ええと、何がなにやらなんですけど……」

葉隠『早い話が霊としてここにいるって事です』

「!?」

浩子「……これじゃ抱きしめてあげられないじゃないかい……」

浩子「姿形が残ってくれただけでも、有り難いけどね……」たばこふー

「ど、どゆこと……」

浩子「葉隠家は代々その手の秘術を生業にしててね。割とおっかないって事だよ」

葉隠『そしてその術を使う代償として、肉体が死んでも精神体として世界に縛られるってことだ。それなんてサイレン……?』

魚住「……ダメだったか……」

浩子「霊魂になるなんて……そんなの危ないからね……」

「危ないとかそれ以前の問題だと思います」

葉隠『ま、大丈夫大丈夫!今の俺は昔と同然に魔力を使える不死身の存在だ!』

「ズルい」

浩子「ただしただの霊じゃないからね。たとえ霊として消滅しても精神だけが残り続ける……苦しいと思うよ」

「怖い……」

朝日奈「……んー……と……」

葉隠『とりあえずまぁ、ほどほどに頼むべ』

「どぶに溺れて死んで生き返ってまた死ね」

葉隠『ひでぇ!』

魚住「……言って置くが、ほかの生徒の呪術が解けた訳じゃないからな」




ついでに日曜日行動

1→野球だ
2→魔法の練習だ
3→誰かと遊ぶ
4→どこかにいく
5→そのた

>>71

2

>>71


こんな時こそ野球だ、野球あるのみだ。

葉隠『がんばれー(笑)』

「ふつうに着いてくんなよ!」

葉隠『知ってたか桑田っち!死んだらやることなくて暇すぎる!』

「あ!?」

葉隠『つーか痛みもない、悲しみもない、試験もなんにもない!ははは!はは、は……うわああああああ!!』

「うるせぇぇぇぇ!!」


と言うわけで使われてない実習室で野球あるのみ。


「ぶっちゃけどうなん?幽霊になるってどんな感じ?」

葉隠『んー、思ってたより退屈だな』

「はぁ」

葉隠『眠くもねーしさ。それにあちこちふらふらいけるし』

葉隠『………』

「るせぇんだっての」

葉隠『………なぁ』

「なんだよ、どっか行けよ」

葉隠『オメーはこうはなるなよ』

「………」

(2って魔法の練習だよね)

ばしっ

ばしっ


投げ込む音が軽快だ。

葉隠………はいつの間にかいなくなってるし。
なんなんだよあいつ。

「………くそっ!」


己の無力感が足下から這い上がるようだった。
このままじゃダメだ。
そう思っても、力が出てこない。
オレはどうしたら………。


くんっ


「………ん?」

投げ終わった球が、独りでに動いた………?
……今のは……。

「戻り球……か?」

すぐ帰ろう、と思ってたけど、やめた。

もう少しだけ、投げ込もう。


ばしっ

ばしっ



葉隠『………死んでもなーんもいいことねーぞ、桑田っち』

葉隠『だからこうはなるなよ。辛いだけだ』



>戻り球が使えるようになったよ。やったぜ。


>>73
間違えた。


葉隠『今からこのウサギを処すから許してくれ、俺が消滅しないならなんでもやるから』

>>1「」



【偽物の残骸】桑田怜恩

現在【10月2週】

ステータス
体調   7
魔力   10(Next750)
耐久   7(Next250)
敏速   6(Next50)
魅力   8(Next350)

悪墜ち度 6


友達一覧
苗木→作り物でもオレのフレンド
不二咲→×××××××
葉隠→バイバイもう永遠に会えないね
大和田→つらいけど頑張ろうぜ
石丸→イインチョ!
山田→デブデブデブ
十神→バタフライメガネ

朝日奈→相変わらずかわいい
大神→オーガ△
腐川→……臭いの?
舞園→好きな事をやるよ
セレス→水アレルギー?
霧切→さすが名門
戦刃→カブトムシ食うなよ……
江ノ島→オメーって強いのな
花音→オレはオメーを……

使える魔法
【変火球】→燃える球
【公識球】→球ではないものを球にする
【鋼速球】→鋼のように硬い球
【閃光球】→桑田フラッシュ!
【戻り球】→投げてから手元に戻る

【氷点】 →氷の魔法。当たると凍る

※練習中
【ブレ球】→増える魔球

【韋駄天】→足が速くなる
【瞬転】 →瞬間移動術
【メテオ】→メテオナックル



10月予定

  日 月 火 水 木 金 土
         1 2 3 4 5 
  6 7 8 9 10 11 12←2週目
 13 14 15 16 17 18 19

 20 21 22 23 24 25 26 
 27 28 29 30 31




月曜。


苗木「状況が進展しないね」

朝日奈「葉隠は死んじゃうし………江ノ島ちゃんは調子が悪いし……」

石丸「このままでは……江ノ島くんも亡くなってしまう」

苗木「何とか手を打たないと」

「手ぇ打つってどうやって?」

大神「………この一週以内にヒリュウを討てれば、江ノ島は助かるだろう」

霧切「そうかもしれないわ」

葉隠『んじゃなんだ、ヒリュウ殺しに行くか?』

「物騒!いきなり殺すだのって言うなよ!」

戦刃「でもそれしかない。盾子ちゃんを苦しめる奴は殺す」

「物騒!!」

大神「だが、どこにいるか分からぬ」

霧切「しかも確実に【禁忌の者】とエンカウントする、わね」

苗木「………」




1→野球だ
2→魔法の練習だ
3→誰かと遊ぶ
4→どこかにいく
5→そのた

>>81

2

>>81

「………魔法の練習すんぞ」

苗木「!」

「このまま突っ込んでも負けは見えてるだろ。だったら」

霧切「江ノ島さんを助けるためにもみんなの力が必要よ。それなら鍛えた方がいい、わね」

朝日奈「よーし、私頑張るよ!」


十神「威勢だけはいいんだな」


「………あ?十神?」

十神「何をこそこそしているかと思えば、仇討ちか?」

葉隠『仇は桑田っちです』

「やめろ言うな」

腐川「な、何してるかしらないけど、あたし達も混ぜなさいよ」

霧切「どういう風の吹き回し?」

十神「江ノ島に死なれたら困るのは俺も同じだって事だ」

霧切「………」




「っ、ぐ………!」

十神「死ぬ気で避けろ」

「だ、からやってんだっ………」

十神「しゃべる余裕があるのか、よし死ね」

ドギュッ!ギュンッ!!

「ちょ、お、ま、うおおお!?」

ちゅどおおおんっ

「………っ、ぶね!」


オレらは十神に指導されていた。
どういう風の吹き回しか知らんが、十神も協力してくれるらしい。
オレは十神の光弾をただひたすら【韋駄天】で避ける練習をさせられている。

とは言え全く上手く行かない。
やっぱ焦ってるからなのだろうか。
今まで全部自力で避けている。


十神「普通にやってその身のこなし、か。さすがだな桑田」

「あんま嬉しくねぇよ………」

十神「次は殺す気で撃つ。避けろよ」

「だ、からちょっ、まっ………」


ちゅどおおおんっ


>韋駄天がもうすぐ修得できそうだ………




あと2回

1→野球だ
2→魔法の練習だ
3→誰かと遊ぶ
4→どこかにいく
5→そのた

>>86

2

寝るまでやるよー

>>86


さらに特訓は続いた。

十神「その程度で江ノ島と葉隠の仇を討つだのとばかげた事を言っていたのか?」

「っ、が………」

何度も光弾は直撃し、そのたびに体はぼろぼろになる。
でも、オレが、オレらがここで諦めたら、江ノ島まで死んでしまう。

それだけはやだな。

「………ぉ、」

十神「………?」

「ォォ………ォオオオオオオ!!」


ばくん、と心音が大きく聞こえる。

あれ、もしかして、オレ、この力は───


十神「威勢だけはいい!」

キュボッ

「ッ、らぁぁぁぁっ!」


不思議なほど、よく分かる───

自分の中に渦巻く魔力の流れが……!
そして、それをどうしたらいいかも……!


ドォォォォォンッ

もくもく………


十神「それがお前の新しい力、か」


バチバチ体中が激しく燃え上がる。
全身に力がみなぎっている。
今なら、これならより素早く走り続けられる。

なんかあれだ、スーパーサイヤ人みたいな、そんな気分だった。


「………これ………」

十神「気を抜くな」

キュボッ



再び迫る光弾が、次はとても遅く見えた。

避けられる。
しかも余裕で十神の背後を取れる。

何秒のことなのか分からないが、オレの魔力が通常に戻ったとき、オレは十神の首筋に杖を向けていた。


十神「!」

「どうやら………チェックメイト………だな」

十神「………上出来だ。やれば出来るだろう、愚民め」

「はは………」


ばたんっ


いろいろ使い切ったけど、それでも………出来た。大業が………。


>【韋駄天】を覚えた!




【偽物の残骸】桑田怜恩

現在【10月2週】

ステータス
体調   7
魔力   10(Next550)
耐久   7(Next250)
敏速   7(Next250)
魅力   8(Next350)

悪墜ち度 6


友達一覧
苗木→作り物でもオレのフレンド
不二咲→×××××××
葉隠→バイバイもう永遠に会えないね
大和田→つらいけど頑張ろうぜ
石丸→イインチョの力も貸せ
山田→デブデブデブ
十神→光り輝くメガネ

朝日奈→相変わらずかわいい
大神→オーガ△
腐川→十神の何なのさ
舞園→好きな事をやるよ
セレス→水アレルギー?
霧切→さすが名門
戦刃→カブトムシ食うなよ……
江ノ島→……助けたい
花音→やっぱり心配

使える魔法
【変火球】→燃える球
【公識球】→球ではないものを球にする
【鋼速球】→鋼のように硬い球
【閃光球】→桑田フラッシュ!
【戻り球】→投げてから手元に戻る

【氷点】 →氷の魔法。当たると凍る
【韋駄天】→自分の速度を強化する

※練習中
【ブレ球】→増える魔球

【瞬転】 →瞬間移動術
【メテオ】→メテオナックル



10月予定

  日 月 火 水 木 金 土
         1 2 3 4 5 
  6 7 8 9 10 11 12←2週目
 13 14 15 16 17 18 19

 20 21 22 23 24 25 26 
 27 28 29 30 31




そして、土曜日。


霧切「タイムリミット、と言われているわね。まあ、彼女の事だしただでは死なないだろうけど」

開口一番そんな言葉が。

「ちょ、霧切」

霧切「事実よ。江ノ島さんが簡単に死ぬとは思えないわ」

霧切「彼女、私達の中でももっとも魔力量が多いようだったから」

葉隠『なるほどわからん』

十神「お前は死んでよけいに頭が軽くなったようだな」

石丸「それで?」

「………普通に考えたら、ここでヒリュウ倒しとかねーと………」

戦刃「盾子ちゃんが死ぬかもしれない。そんなのいや」

戦刃「………誰も来てくれなくても、私は行くの」

霧切「と言うと思ったわよ」

大神「我らの力は足りないが……」

しかし確かにそうだ。
このまま突っ込んでさらなる被害がでる可能性は否めない。




1→ヒリュウ討伐へ
2→こらえろ
3→そのた

>>95


……助けたいって気持ちは嘘じゃない

>>95


「………助けたい、って気持ちは嘘じゃねぇ」

「確かにあぶねーけど………やろう」

戦刃「!」

「ヒリュウのやつぶったおして、そんで江ノ島助けるぞ、いいか?」

霧切「貴方ならそういうと思った……」はぁ

十神「身の程知らずが、馬鹿は休み休み言え」

十神「………だが、悪くはないな。愚民どもの優しき友情か。力を貸してやらんこともない」

戦刃「じゃあ………」

十神「ヒリュウとやら、探すのは俺に任せろ。後はお前達がそこに向かえばいい」

「マジか十神!」

腐川「もっと感謝しなさい!地に頭付けて感謝しなさい!!」

大和田「そこまでかよ」

霧切「………苗木君、貴方は来ちゃダメ」

苗木「え?」

霧切「貴方が行ったら向こうの思うつぼだもの」

大神「……我らが倒す、絶対にな」

苗木「そう………だよね」


十神「行くぞ……愚民、ヒリュウとやら、町の中に潜伏している。どうも怪しい動きが見えるな」

朝日奈「すごーい!千里眼だー!」

十神「黙れ。とにかく……裏口を通れば学園から外には行けるだろう。本当に行くんだな?」

「当たり前だ」




数時間後


オレらは十神に指定されたポイントにやってきていた。

どうも人の流れが激しくて、それっぽい奴がどこにもいない。
さて、どこに行ったんだ……?


霧切「見つけたわ」

「!」

霧切「あれを追いかけるけれど……たぶん罠よ。向こうに有利な状況になってるに違いない」

石丸「だが、手ぐすね引いている場合ではなかろう」

霧切「そうね」

戦刃「行くよ……!」


とんとん拍子で話が進む。
ヒリュウらしき人物を追いかけて、やってきたのはやっぱり森だった。
やっぱり誘われていた。
分かってんだ。
だから、どうでもいい───


ばっ!


「!?」

どがぁんっ

「……なんだこりゃ」

戦刃「壁!?でも、なんで!」


ヒリュウ「分断させてもらったよ」

そこにヒリュウが湧いた。

「……テメェ」

ヒリュウ「俺を狙っているのか?殺せるなら殺してみろ」

「テメェェェェェェェッ!」




桑田    体力/魔力  6/10
戦刃           12/3
ヒリュウ          ???

1→魔法を使う
2→ボールを作る
3→様子を見る
4→そのた

>>100

あせりは禁物
3

>>100


戦刃「こいつッ……」

「……!?」

なんかおかしいぞ。
そう思ったオレは頭がいきなりすっきりとしていた。

「……戦刃!」

戦刃「!」

「……」

なんかたくらんでやがる?

ヒリュウ「そうか、そう簡単には来てくれないか……君たちなら勝手に突っ込んできてくれるかと思ったんだがな」

戦刃「うるさい……!」

ヒリュウ「……なぜ俺がヒリュウと呼ばれているか教えてやろうか」

「あ?」

いやな予感がする……。

ヒリュウ「知りたいか?それとも……知らずに死にたいか?」

ヒリュウはいやらしく笑いながらオレ達を見ている……!

なんなんだよ?
なんかの罠でも張ってんのか?
それともドラゴラムでも使うのか?
なんにせよ今突っ込むのはヤバい気がした。

どうする……?



桑田   6/13

1→魔法を使う
2→ボールを作る
3→そのた

参考…韋駄天で魔力5/2ターン分補正
>>105


韋駄天

>>105
桑田「勝ったな」戦刃「ああ」





ヒリュウ「ほら、来い。お前等が何かするよりも早く、俺はお前等を殺せるぞ」

「んなら……」

ばちっ、と空気がはじける音がする。

「なんかする前にぶちのめす……」

バチバチバチ!

ヒリュウ「!? な、それは……」

戦刃「いつのまに!?」

「【韋駄天】ッ!」

最大出力。
体中の細胞すべてに、魔力を行き渡らせる。

全身が活性化して、もう止められない。

これで負ける気は全くしなかった。


ヒリュウ「ち!そんな馬鹿な話が………」


あいつが杖を構えるのが、遅く見える。
全然ダメだ、あんなの。

オレの足で払える。


バシィ

ヒリュウ「!?」

杖が空中で飛んでいるところが、それもまたスローに見えた。
くるくると縦回転しながら宙に舞っている。

それを一回ちらっと見てからオレはさらにヒリュウのほうに走った。

ヒリュウはまだ自分に何が起きているか理解していない。


悪党死すべし、慈悲はねぇ。


「おらあああああ!!」


背後から連続でけりを見舞う。
当然、普通の人間が反応できる速度は優に超えていた。
だからこそ数発蹴られてもなお、オレの視界からはヒリュウは目を見開いているようにしか見えない。

戦刃すら、驚いたまま動けない。

「ついで、だ!」

大きく体勢を崩したヒリュウの腹に肘鉄。


どすっ


ヒリュウ「………」

「これで終わったろ」

ヒリュウ「………な………!?」

どがあああああっ!!!


ばち………

韋駄天が切れた頃には、全身がぼろぼろで動けないヒリュウが倒れていた。

これじゃ魔法も簡単には使えないだろう。
殺すなら今か。


戦刃「………待って」

「?」

戦刃「人を殺すのは………私がやる」




1→戦刃に任せる
2→自分がやる
3→念には念をでもうちょっと殴る
4→そのた

>>111

2

>>111


分かってるんだ。
それは戦刃のやるべき事なんだろうって。
でも、ダメだ。

「それはオレがやる」

戦刃「え………?」

「オメーの手が汚れてたら、江ノ島泣くぜ」

戦刃「桑田君」

地面でもぞもぞしてるそいつにオレは近付いた。


ヒリュウ「ぐ、馬鹿な、俺が………こん、な………」

「侮ったな」

ヒリュウ「俺は……俺は飛龍の力を持ってる……俺を殺しても徳はない」

「だからどうした」

ヒリュウ「俺を殺さずお前等の仲間に入れないか!それならどうだ!」

「何言ってんだテメェ」

ヒリュウ「詫びよう!お前の仲間達を害したことは!だから!」


「こっちはもうひとり死人出てんだよ」

ヒリュウ「!」

「今まさにもうひとり死ぬかもしれねぇんだ」

「そんなやつ、許せるかよ」

ヒリュウ「………馬鹿な………やめろ………よせ………」












「あの世であいつ等に詫びろ」












ヒリュウ「………うわああああああ!!!」











どさ






「なーんてな」

戦刃「」?!

「気絶させただけだよ」

戦刃「………な、なにして………」

「あ?あー、こいつの呪術とやら………解けたから」

戦刃「え?」

「オレさ……今はっきり分かったんだ」

「オレの中にあるもんの使い方が」


偽・賢者の石が、オレに味方してくれたようだった。
やっとのことで。

ヒリュウに触ったとたん、ヒリュウ自身の魔力の流れだの、それらが全部手に取るように分かった。
だからそれを全部ぶっ壊した。
こいつが元になっていた魔術、呪術のたぐいを、オレが逆探知して全部ぶっつぶしたってわけだ。

下手したら人間としてのいろんなものも台無しになったかもしれないが、死ななかっただけましだと思え。


「チャゲ、とか言ったなこいつ」

戦刃「【茶下昭夫】、とかそんな感じの人。一応闇の軍勢って事であちこちからマークされてる」

戦刃「………倒せたんだね」

「ああ、安心しろ」


ヒリュウをぶっ倒したのと同時、オレらを分断していた壁みたいなものもすべて崩れた。
周りにいた闇の連中は全員尻尾巻いて逃げていった。
そして、通報して……ヒリュウはいよいよとっつかまったのだった。





日曜日。


江ノ島「いやーチョー体の調子いい。ありがと、桑田」

「別に、オレはそんな」

江ノ島は一瞬で回復した。
いやー、ほんと残念だわー、葉隠助けられなくて残念だわー(棒読み)。

葉隠『オメーさぁ、今の心こもってな』

江ノ島「消すぞ」

葉隠『』

戦刃「ほんとに………よかった。」

「………ああ、やっとだ」

霧切「そしてやっとね」

「あ?」

十神「反撃の機会だと言うことだ」

大神「我らの力は、想像以上に高まっていた」

「つまり………」

霧切「禁忌の者と決着をつけるのにも、いい機会なんじゃないかしら」

「!!」

苗木「……ボク達が出来ることの全部、やろう。」

苗木「向こうから攻められる前に、こっちから行くのも手だと思う」

「………苗木」

苗木「行こうよ、桑田クン。ボク達はそれだけの覚悟をしてきた」


桑田「………ああ、そうだな」


霧切「とはいえ、調子に乗るから………休暇を取るのもありよ?」




10月3週目
体調:5

1→野球だ
2→魔法の練習だ
3→誰かと遊ぶ
4→どこかにいく
5→不二咲を探す
6→そのた

>>118


中ボス戦もこなしたしいい区切り。しっかり休むぞ


全員生きている間にカラオケとかでパーッと遊ぼうぜ

葉隠『』

>>118
>>117


桑田「よし、ここはぱーっとカラオケでも行くか」

十神「?」

霧切「?」

腐川「?」

大和田「?」

石丸「?」

桑田「……あ?」


全員が全員はてなを浮かべている……。
なんでだよ?


葉隠『あー、もしもし桑田っち』

桑田「何だよ呼んだかよクソほども役にたたねぇ幽霊」

葉隠『うるせぇなぁ!……それはさておき、だ。桑田っち』

葉隠『実は魔法界にはカラオケ的なシステムねーべ』

桑田「はぁ!?マジで!?」

葉隠『うん』ふよふよー

桑田「おもんなっ!じゃどうしてんだよ!?」

葉隠『まぁ、生演奏に合わせて歌ったりするシステム……』

桑田「そこまで大がかりじゃなくていいっつーの!」


……マジ?カラオケないの?つまんねーな……。




全員で遊ぼう☆

1→野球あるのみ
2→魔法的なゲーム?
3→こっそり人間界行ってカラオケとか……
4→葉隠なんとかしろ
5→そのた

>>124

1前みたいにモブも誘って大人数で

>>122

>>124
>>122


桑田「野球すっか」

十神「お前は口を開けばやれ野球とうるさいな」

桑田「オレ楽しみったら野球しかねーんだよ」

いわせんなよ………。

十神「………まぁいいが」

朝日奈「じゃあさ、みんなでやろう?」





そして、グラウンド。
本当なら先生等も止めるんだろうけど、今日だけは許された。

闇の一角、ヒリュウの逮捕。
それがみんなの士気を上げていた。


 モブ「プレイボール!」


たまには全員で体を使わなきゃ、縮こまっちまう。
オレらはそう考えて、全員で野球する事にした。

確かに世界には闇が多いけれど、きっと光だってあるはずだ。
なんて、大それた事は言えねーし。


葉隠『………俺もやりたかったな』

桑田「そりゃ残念だ。つか、マジに幽霊になったのな」

葉隠『オメーのせいだからな。永久に恨んでやる』

桑田「元に戻ることは出来ないにしても、なんかに取り憑くのも出来ねーんか?」

葉隠『あ?』

桑田「妖怪でも取り憑くことくらいは出来んだぞ、オメー幽霊なんだから出来るだろ」

葉隠『やったことないからわからんべ』

桑田「まぁそうだろうな」

カキーンッ!


わーわーわー


戦刃「よいしょっ、」ぽす

モブ「アウトー!」

女モブ「あー、おっしーい!」

剽軽モブ「惜しくねーよwww」

どっわはは

戦刃「次は打たれないからね!」

ざっ

桑田「だけど次はオレがバッターボックスに立つんだなこれが」

戦刃「……打たれそう」

早いぞ戦刃ー!がんばれー!わはは

戦刃「……えいっ!」

びしゅ

桑田「甘いッ!」



カキィーーーーンッ!



白球はどんどん遠くまで延びて、やがて見えなくなった。
特大ホームランで戦いを締めくくってやったのだ。

苗木「やっぱり強いよ、桑田クンは」

桑田「だろ?オレってやっぱマキシマムカッケーよな!」

苗木「それはちょっと分かんないけど……」


>息抜きになった!ちょっと疲れがとれた!
>悪落ちから救われた!




10月3週後半
体調:6

1→野球だ
2→魔法の練習だ
3→誰かと遊ぶ
4→どこかにいく
5→不二咲を探す
6→そのた

>>129
今日はここまでやで。長丁場お疲れさん!

>>116

今日すぐには終わらんだろうが進めよう。

>>129
>>116


桑田「………だるい」

苗木「最近ばたばただったからね」

舞園「休める時に休むのも大切ですよ?」

桑田「って舞園?!」

舞園「はい、舞園さやかです!」

桑田「………どしたん」

舞園「クィディッチもしばらくおやすみになってしまったので………」

桑田「あ、」

授業の他にいろいろと制限が増えつつある。
そのひとつが、課外授業か。

なんせ七村彗星が指揮執ってたとなれば怪しいことこの上ないしな。今更だけど。
全員、ほんとに大丈夫なのか見られてるとかいないとか………。

舞園「ほとんどの生徒が学内に閉じこめられてますね………早く何とかしないと」

苗木「………そうだね。フラストレーションが高まりつつある」

苗木「それに………ここにいてもどうしようもない」

ため息を付く苗木。
確かにそうだ。
このままじゃ何も進展しない。


桑田「………なんとかしねーと、な」

それはそれこれはこれだ。
何かをするには体力が足りなさすぎる。

疲れてる………。

桑田「………オレ、今日は部屋で寝るわ」

苗木「うん、分かった」

舞園「桑田君」

桑田「?」

舞園「………桑田君、なんだか変わりましたね」

桑田「そうか?」

舞園「前とはなんか違う、と言うか……」

桑田「な事ねーと思うけどなぁ……あ、もしかして惚れた?」

舞園「それはないんですけど」

桑田「ないんだ………」

苗木「………」

桑田「と、とにかくゆっくり休んで………今度、ちゃんと」

桑田「話をしよう。こっからどうしなきゃなんねーのかを」


>ゆっくり休むことにした………。




【偽物の残骸】桑田怜恩

現在【10月4週】

ステータス
体調   10
魔力   10(Next550)
耐久   7(Next200)
敏速   7(Next250)
魅力   8(Next350)

悪墜ち度 6


友達一覧
苗木→作り物でもオレのフレンド
不二咲→×××××××
葉隠→バイバイもう永遠に会えないね
大和田→つらいけど頑張ろうぜ
石丸→イインチョの力も貸せ
山田→デブデブデブ
十神→光り輝くメガネ

朝日奈→相変わらずかわいい
大神→オーガ△
腐川→十神の何なのさ
舞園→惚れろよ
セレス→水アレルギー?
霧切→さすが名門
戦刃→カブトムシ食うなよ……
江ノ島→なんとかなってよかった
花音→やっぱり心配

使える魔法
【変火球】→燃える球
【公識球】→球ではないものを球にする
【鋼速球】→鋼のように硬い球
【閃光球】→桑田フラッシュ!
【戻り球】→投げてから手元に戻る

【氷点】 →氷の魔法。当たると凍る
【韋駄天】→自分の速度を強化する

※練習中
【ブレ球】→増える魔球

【瞬転】 →瞬間移動術
【メテオ】→メテオナックル



10月予定

  日 月 火 水 木 金 土
         1 2 3 4 5 
  6 7 8 9 10 11 12
 13 14 15 16 17 18 19

 20 21 22 23 24 25 26←4週目
 27 28 29 30 31


あれ、悪墜ち度まだ6もあるのか




10月もあっという間だった。


江ノ島「ったく、体が鈍りそうだわ」

江ノ島はそんな事を言っている。
無理もない。
オレらはしばらくの間学外に出られていない。

学園にほとんどのものが揃ってるからいいようなもんだ。

けど、だんだん全員の苛立ちが高まっているのが分かった。

江ノ島「………くるならそろそろ、だろうね」

霧切「貴方もそう思う?」

江ノ島「このイライラ溜まるのを待ってるんだろうし、あいつは」

苗木「全部思うとおりって事か……」

朝日奈「でも外に出てなんかあったら……」

霧切「………」

桑田「だからどうするか、決めねーとな」


敵が来るのを待つか?
外に出てみるか?
それとも囮を作るか………?

果たしてどれがいいのだろう………?




1→外に出る
2→敵が来るのを待つ
3→そのた
>>142

コンマ。

>>138
ごめん、悪落ちは4だ。

3 葉隠なら幽霊だし透明マントとかなくても偵察いけんじゃね?

>>142


桑田「………」

学生は外に出ると危険だから学園に籠もっている。

なんせ外には闇の魔術師がうようよって噂だ。
ほんとなら家に帰るのが一番だろうが、帰る間に何が起きるか分からない。
もっと言えば家で何があるか分からない。

桑田「………」

せめて外で何があるかさえ分かれば………。

でもオレらはでれねーし………


なんとかして……出られねーのか、誰にも見つからずに……?
たとえば……誰にも見られないような………。


霧切「……桑田君、何か企んでない?」

桑田「 ひ ら め い た 」

苗木「え?」

桑田「そうだよな!出られるやつがいねーって思ってたのが間違いだった!」

びしっ

桑田「よし、逝け葉隠」

葉隠『うえええ……死してなおこのこき使われよう……?』

桑田「外偵察出来るだろ!?オメーほら、幽霊だし誰にも見つからんように、さ!」

葉隠『………出来るかもしれんけど、霊体消えたら呪うから』

桑田「やめて??」





とにかく明るい葉隠判定
直下

葉隠だしコンマゾロ目余裕だろ

>>144
葉隠「安心してください、死んでますよ」





葉隠『………』

桑田「んだよ、行けよ葉隠」

葉隠『あのさ』

桑田「あ?」

葉隠『……その、なんつーか……』

葉隠『いろいろありがとな』

桑田「おい、やめろその今生の別れ?みたいなの」

葉隠『今言っておかねーとな。もし俺が精神だけになったらこうして意志疎通も出来ないし』

桑田「ウィジャ盤で呼び出してやるよ」

葉隠『やめろよ』

桑田「………」

葉隠『その………なんつか、ああもう!』

葉隠『とにかくだ!……頑張れよ』

桑田「うるせぇよ」

葉隠『んじゃ、行ってきますかね。桑田っちにやむなく行かされる俺の身にもなれって』すいっ

桑田「人のせいにすんな」


葉隠『んじゃな』






それからあいつが帰ってくる事は、なかった。





それから、一週間。


大和田「………結局、帰って来なかったな」

霧切「………」

苗木「まさかとは思うけど」

霧切「そう……思った方がいいわね」

腐川「全く……な、なんなのよあいつ、最後まで」

桑田「………」


こっちも進展なしだ。
正直積んでいる。

さらに学園内の空気が悪くなり、あちこちで学生のいざこざが起き始めた。

これもまた、あいつらのたくらみなんじゃねぇかと思う。

最悪の状況だった。


魚住「………君達か」

桑田「あ、魚住さん……って、ひでぇクマ」

魚住「……ああ、僕はいいんだ……葉隠教員に比べれば……まだマシだ……」

桑田「………あ、」

魚住「……学生間の争いが……絶えない」

魚住「もう僕らだけでは……」

桑田「………」

魚住「……もしかしたら内部にまだ、敵がいるのかもしれない」

魚住「けれど……とうに、それを探す気力も……ないよ」

桑田「………魚住さん」

魚住「ジリ貧……だ」


このままじゃまずい。
分かってた。
でも、どうしたら……?




10月5週
1→やすむ
2→敵を探す
3→外に出る
4→そのた

>>151

2

>>151


桑田「……探そう」

霧切「この争乱を作り上げた内部犯を?」

霧切「……でも、貴方。心当たりあるの?」

桑田「う」

苗木「探すっていっても、生徒の数はスゴイし……」


本編において触れてないだけで、一応学生は100人くらいいるらしい。
学年違いなども含めて、だ。
……ほんとかよ。
だとしたら触れなさすぎだろ。


霧切「けど、やる価値はありそうね」

戦刃「うん。そのくらいの人数なら探せるかも」

江ノ島「さくさくとやろうぜ?」

大和田「けど、どうやって探すんだよ」

桑田「確かに。聖水はなし、偵察部隊もゼロ、怪しい人物も不明」

江ノ島「……私様に考えがある」

霧切「信じていいの?」

江ノ島「そのかわり大神貸して?」

大神「む?」

江ノ島「大神じゃなきゃ出来ないの。お願い」

十神「何してる、愚民」つかつか

桑田「……あ、十神」

十神「内部犯を探しているのか?手伝ってやってもいいぞ、そろそろ飽きて来たところだ」



どうしましょ

1→江ノ島にまかせる
2→全員でしらみプレスプロジェクト
3→十神にまかせる
4→思い切って聞き込み
5→思い切ってウィジャ盤(7以上)
6→そのた

>>155

3

>>155


桑田「……オレ、ちょい十神に任せてみる」

江ノ島「ん?そう?」

桑田「その後からでも遅くはねーだろ?江ノ島」

江ノ島「そう言われりゃそうか……」ふむ

十神「上から目線だな」

桑田「オメーとはあんま話してねーからな」

腐川「なななななななんなのよあんたッ!」

霧切「まあ、言い争っても仕方がないわ」

十神「……確かにそうだ。早速取りかかるか」

ぽう……

石丸「む、それは」

十神「ふ、この魔法が分かるのか」

石丸「聖なる光の術……?それをどうするつもりかね」

十神「面倒だ、学園に無差別にばらまく。」

朝日奈「ばらまく?ばらまいてどうすんの?」

十神「手当たり次第に、悪そうなやつが全員反応するって事だ。そこから敵を絞り上げろ」


とかなんとか、十神は有無を言わさず光を掲げる───!


十神「降り注げ……【聖星】」


カッ





ついでだし判定
十神の本気+1
ほーりーなんちゃら+1

でも十神だし-1

>>157
 は い ク リ テ ィ カ ル 




どばあああああ



学園中に光のつぶてが降り注いだ。
けれどこれは物理的な力はなくて……悪いもの?に反応するらしい。


十神「俺は機嫌がいい」

ふとそんな事。

十神「出力最大だ。もし悪意を持つ者が触れば永久の苦しみを与えてやる」

桑田「はあ!?」

十神「俺に本気を出させた事、後悔するといい」


どしゅうううう……







「うあああああああっっっ!!!」







叫び声───!

学内のあちこちで複数の生徒が倒れ始めていた。


大和田「んだ、ごらぁ……?」

江ノ島「まさか名門十神家、ここまでとは……」

桑田「なにがどうなってんだ!」

十神「この学園一帯に俺の魔法を流した。闇の影響を受けているものには効果があるだろうな」

十神「特に───お前だ」



「こげなことおかしいべさ!」



「なごむわー!ずんずんなごむわー!」




十神「……花村輝々か」

花村「!? ああ、誰だい君たち……格好悪いとこ見ちゃったかな……!?」

十神「お前が首謀者だったか」

花村「……」

十神「無駄な抵抗はよせ」

花村「……」

桑田「な、なぁ待て、なんでこいつってわかんだよ」

十神「お前の目は節穴か?あいつの右手を見ろ」


料理人らしき男の右手には……あれは、闇の刻印……闇の魔術師であることを証明するしるし!

十神「なるほど、食事から徐々に全員をむしばんでいたのか。極刑に値する」

十神「俺が特別なメニューを別途用意していて引っかからなかったからこそ、だ。諦めろ」




1→話を聞く
2→十神に任せる
3→まずは武力行使
4→ほかに首謀がいないか探す
5→そのた

>>167

4

>>167


花村「ぐ、ぐぐ、ぐぐぐぅ……!」

桑田「ちょ、待てよ」

十神「なんだ」

桑田「……いや、料理で汚染する……それは分かるけど、それって1人だけでも出来るんか?」

花村「ざなどぅ!?」

桑田「100人ちょっといる学園だぜ?たった1人だけでなんとかして汚染できるような人数じゃねぇだろ」

霧切「他にも仕掛け人がいるかもしれないわね」

花村「あぶりるらびーんっ!?」

十神「図星か」びしっ

花村「……うう、そげな事なかと……!」

十神「今正直に言えばよし。もしも言わないなら」

花村「言う訳ないだろ……志を同じくした、【覇王様】の下僕だよ……!」

大和田「……こいつ以外に怪しそうなやつ、探そうぜ」

桑田「だな!」

花村「イカせな……」

十神「黙れ」ばしゅ

ばばばばばばばば

花村「ンギモヂイイッ!」

十神「先に行け」

桑田「今のダメージになってねーけど」

十神「お前も黙れ」





石丸「と言っても、怪しそうな人物がどこにもいないな」

さて、オレらは学園内をうろちょろしながら言う。

朝日奈「ほんとだよね……」

霧切「確かにそうかもしれないわ」

霧切「貴方が知っている中に怪しい人物は?」

桑田「いるわけねーだろ」

朝日奈「だよねぇ」

苗木「ボクも心当たりないし……」



花音「お兄ちゃん!」すたたー



桑田「……花音!?なんでここに!」

花音「それは……」

高秋「突然すまない」ぬっ

石丸「お父さんッ!」

桑田「お父さんッ?!」

霧切「……突然どうしたのかしら」

高秋「魔法省側もようやく……体勢が整った。そしてやっと私は……学園の安全確保のために、来た。来れた」

高秋「にしても……誰かね……【聖星】なんて、高等な技を……使ったのは。闇の魔術師のあぶり出しでも……しているのか」

霧切「かもしれませんね」

高秋「……」

桑田「えーと……」




1→高秋さんとおしゃべり
2→怪しそうな人物のところにいく(指名)
3→待ってみる
4→そのた

>>173

1

仁さんは分かってるけど何も出来ないってとこやね。
憎まれ役やね。

>>173


桑田「あんた、何でここに……」

高秋「やっと約束が果たせそう、だから」

桑田「?」

高秋「君に無理はさせたく……なかった。だが、協力を頼んだのは私だ」

高秋「君に有益な……情報を持ってきた」

高秋「【禁忌の者】の居場所」

苗木「!」

桑田「!」

石丸「なぜそのようなものを……」

高秋「……部下のおかげだ……潜入捜査の末……手に入れて、くれた」

石丸「!」

高秋「私は彼も、君も信用している」

高秋「そして………この学園内の混乱は、私が治めよう」

高秋「桑田君、君が、君自身が決着をつけると決めたのを私は知っている」

桑田「え………」

高秋「ひとつ、謝らなければいけない」


高秋「私は知っていた。はじめから」

高秋「苗木君、君がホムンクルスであることも、桑田君がその能力の鍵となることも」

高秋「苗木君の父……つまり、制作者と私は同僚だった」

苗木「───!」

高秋「だから謝らなければならない」

高秋「何も言わなかったこと、いえなかったこと」

高秋「君達を苛烈な運命に巻き込んだこと」

高秋「………すまない」

霧切「……貴方は……」

桑田「マジかよ」

苗木「……いい、ですよ。今更ですし」

石丸「しかし、お父さん、今のは」

高秋「機密事項だ。だが、当人の前で……黙っている事は、出来まい」

高秋「苗木君……君ができあがるまでには、長い時間がかかった」

高秋「いたずらに作られた偽物の命は積み重なり、そうして」

高秋「……偽物の賢者の石になった」

苗木「偽物の」

桑田「賢者の石」

霧切「……そう」

高秋「それは……とある事情から桑田君、君の中にある」

高秋「けれど忘れないでくれ……それは、君の為にあるものだ」

桑田「……石丸パパさん」

高秋「桑田君……この地図を、受け取れ」

かさっ

桑田「これって……」

高秋「魔法で書き加えてある……地図だ。少しくらい移動しても、追えるだろう……それで、禁忌の者を追ってくれ」

高秋「君の運命に……君自身で、終わりを撃ってくれ」


それは……いったい、どういう……?




1→怪しそうな人物のところに行く(指名)
2→待ってみる
3→地図に従って歩く
4→そのた

>>181

3

>>181


くしゃ


桑田「……正直、なんのこっちゃ分かんないっすけど、わかりました」

高秋「……」

桑田「あんたの優しさ、忘れません」

高秋「桑田君」

桑田「オレ……行きます」

霧切「……やっぱり」

石丸「だが、君達だけに……行かせる訳には……」

桑田「……いや、行かせてくれ」

石丸「!」

桑田「これ、オレと苗木で決着つけなきゃなんねー気がするんだ」

霧切「桑田君……」

桑田「出来るかどうかわかんねー、けど……やってみる」

桑田「これはオレがやんねーとならんことなんだ」

石丸「だが……しかし……」

桑田「安心しろって。オレはあのバカと違うから」

高秋「……」

桑田「オレは死なねえよ」

霧切「……帰って、来なさいよ」

桑田「ああ」

苗木「……ボクは、一緒に行くよ」




直下

みーつけた?

>>183
クリ




地図を片手に、オレと苗木は歩いていた。
学園から秘密の裏口を抜けて、ゆっくりとホープロードを抜ける。

そう言えば、と本屋を見て思った。
最初にここに来た時は、3人だったな。
もういない、陰もないもうひとりに思いを巡らせる。
結局死んだのも、消えたのもオレのせいだった。
けど、まぁいいやつだった。


なんでどうして、こうなったんだっけ。

地図に視線を落とした。
そこに煌々と光るひとつの点がある。

……それが、あいつのいる場所なのか。
友達だと、思ってたのに。

思わず舌打ちした。


苗木「桑田クン」

桑田「……大丈夫だよ」


何が?誰が?どうして?
そんな言葉を隠すように、オレはくびを振った。
だって考えたら、つらいから。


森にさしかかる。

しばらくしてすぐ抜ける。

ホープロードほどでもない小さな道に入る……。

さらにかさかさ進んでいくと、それは思いがけず簡単に見つかった。

隠されていただろう、魔術師達のアジトだ。

なぜ見つかったかって?
それはひとえに、この地図のおかげだった。
恐らく変な結界にもひっかからず、安全に来られる道のりをさせたのだろう。


苗木「……」


どちらともなく、潜入する。
誰もいない。
中央で強い殺気を覚えて───


桑田(……!)


驚く。
不二咲の、覇王の背後を簡単に取った。
しかも向こうは気づいていない。

仕掛けるなら、今か。




1→アンブッシュ
2→様子を見る
3→攻撃
4→そのた

>>190

おやすみなさいでちゅう

2 周りに敵や罠がないか注意しながら様子見

今日は遅くなり過ぎたからお休み。情熱大陸見ます

代わりに↓3くらいまでで答えられる範囲で質疑応答。

怪しい人物と桑田は対話した?

仁さんは今なにやってるの?

花村以外の首謀者は?

情熱大陸怖かった。ふざけんななの……

>>194
>>196

首謀者捜す安価来てからの判定だからキマってなかった、
けどもしかしたら予備学科日向かもね。


>>195
みんなが襲われない為に結界を強化してるの。
だから、学園は安全だよ。
すごいよね!(伝説バスターズ並の感想)

>>190




桑田(……焦るな)

桑田(ここで攻めて痛い目を見るのはごめんだ)

苗木(桑田クン)

桑田(耐えろ)

苗木(……うん)


二人でこっそりと、背後を取る。
こそこそしながら、何が起きるんだろうと様子を見ていた。


不二咲「ふふ、そうなんだ」

ローブ「……はい」

不二咲「それは困ったねぇ」

ローブ「このままではあの学園に有力な魔術師が集まるのも時間の問題かと」

黒服「いかが致しましょう、覇王」

不二咲「んー、どうしよっか」

不二咲「ねぇ、賢者の石はまだなのお?」

黒髪「それは……」

ローブ「……」

側近「賢者の石の奪還にはまだ至っていない模様で」

不二咲「遅くない?」

側近「……は」

不二咲「ヒリュウがあんな雑魚だと思わなかったから君達に命じてるんだよぉ?」

不二咲「まだ?」

不二咲「僕があんなに調べてあげたのに、まだ?」


桑田(……調べてあげた?なんだそれ?)


不二咲「分かってるんでしょ?」

不二咲「……そろそろ殺すよ」

黒服「そ、それだけは!」

不二咲「……」

ローブ「……すみません、覇王様」

不二咲「……別に、いいよ」

しゅぼっ

側近「!」

黒服「ぐあああああ!?」

ぼぼぼぼぼ

不二咲「使えない子はいらないんだ。ね」

黒服「やめ……テ、くダサ……あ、ガァァ……!?」めきめき

不二咲「止めないよ?君は人間止められるんだからいいじゃない」


ぎゃああああああ!!



苗木(あれは……な、なに……?)

桑田(知るかよ!ありゃ、まるで……)

苗木(……化け物……)


黒服の男が人間ではない何かに変わっていく……。



不二咲「こうなりたくなかったら、賢者の石を手に入れてきてね!」




1→奇襲
2→死角から攻撃
3→様子を見る
4→罠をかける
5→離脱する
6→そのた

>>206

2

これ今日終わるんじゃねぇか

>>206


黒服「あ、あ“……ガ、俺は……」
めぎめぎめぎめぎ



桑田(こんなん……見てらんねぇ……!)

苗木(桑田クン、今だよ)

桑田(!……やるなら、今しかねぇか……!)


けたけたけたと声が上がる。
不二咲は人ではない何かにお熱だ。

今しかねぇ。


苗木(……行け、【風塵】……!)

桑田(凍らせろ……【氷点】……!)


コオオオオオオッ!!


オレらの魔法はすいっ、と奥へ流れていった。
なるべくばれないように、
なるべく分からないように……


なるべく、力を込めて……!

ひゅううっ


不二咲「……ん?これは……」


しゅぱぱぱぱ!


黒髪「ぐああっ!?」

不二咲「!?」

ローブ「うがあ!?」

不二咲「これは……風塵?風に細かい刃を乗せたんだね……これは……」


ひゅうう……


不二咲「……!?」


ビキィッ!!


不二咲「ぐっ!?体が凍って……?」



よし……!

この辺には数が少なかったらしい。
不二咲はもはや守る仲間もいない。
しかも足を凍らされて、動けない。


これは……


不二咲「くっ!?どこかにいるの!?」

不二咲「出て着なよぉ……臆病者……!僕と戦いなよぉ!」





1→奇襲
2→死角から攻撃
3→様子を見る
4→罠をかける
5→離脱する
6→そのた

>>214

3

様子見で……ゾロ……

>>214


不二咲「なんで……どうしてなの?」

不二咲「僕は負けやしないんだ……僕は復活したんだ」

不二咲「そうだ……『俺』は……」


桑田(オレらが分かってない?)

苗木(意外だけど、ありがたいよ)


不二咲「『俺』が負けるわけがない!」

不二咲「そうだ……俺は闇の魔術師の頂点!禁忌の者だよ!」

不二咲「だからこんなところで!俺が!死ぬわけが!ない!!」

不二咲「俺は……」


桑田(……不二咲、どうして)


不二咲「やっと!上手くいったのに!」

不二咲「数年前力を奪われ……姿を隠さざるをえず…… 」

不二咲「その時、俺は……」


不二咲「手に入れたんだ……この肉体を……」


桑田(……?)

苗木(ん………?)

不二咲「だから俺は……」

不二咲「ずっと見計らっていた……不二咲千尋として……」

不二咲「そして機がきたから……こうして、蜂起したのに」

不二咲「どうして……」

不二咲「賢者の石の在処も分かっていたのに……!」

不二咲「なのに、どうして……!?」


がくんっ



不二咲「……な、に……?」


不二咲「………たす、け………て………」


桑田(!?)
苗木(??!)



不二咲「誰か………わか、らないけど………」

不二咲「僕を………殺して………」

不二咲「そうすれば………すべてが………」



桑田(………不二咲、なのか……?)





1→奇襲
2→死角から攻撃
3→様子を見る
4→罠をかける
5→とどめを刺す
6→そのた

>>224

死なない程度に1

>>224


不二咲「誰でも、いい、か………ら………!」


くそっ………!


桑田「………ぅおおおおおお!!!」


きゅぼっ


不二咲「!?」

桑田「【氷点】!」


突然、死角からの攻撃。
不二咲も対処のしようがないはずだ。
かっ、と森の奥、氷が現れる。

それはまるで不二咲を包み込むように。



ガキイイインッ


不二咲「!?」

桑田「不二咲ィ!」

不二咲「………ああ、偽物………!」

桑田「るせーよゴルァ!」

不二咲「なにしに………」

桑田「なにしにもなんにもねぇよ!」

不二咲「………!」

桑田「オメーを………ぶっ倒しにきた!」

不二咲「君が僕を倒せると思ってるの?」

桑田「思ってる!」

不二咲「!」

桑田「オメーが何なのかはしらねーけど!オメーを!オレが!倒す!」


決意表明だった。
不二咲は怒りを示しながら、オレを見ている。
だが、最初の攻撃にも成功している。
そのおかげで、反撃はされないに違いないとオレはそう思っている。

実際そうだろう。

あいつは手も足も出ない。





1→話す
2→攻撃する
3→様子を見る
4→とどめを刺す
5→そのた

>>229


僕か俺かどっちかはっきりしろこの情緒不安定が!

4

>>229


桑田「………るせぇぞゴルァ」

不二咲「く………!」

桑田「オレか僕かハッキリしやがれテメェェェェ!!」


ばっ、と杖を手にした。
不二咲は顔を歪めている。
反撃、出来ない………のか?


桑田「トドメだ不二咲!【氷点】!!」きゅっ!

不二咲「させると思ったの!?」

ばっ

桑田「な………!?」

ぱきぃ………んっ!


桑田(な、もしかして……氷を、割って!?)


不二咲「【奪力】!!」


かっ


桑田「ぐ、おおお!?」


なんだ!?
黒い光みたいなのが、体を………?

と、同時にオレはガクン、と膝を地に着いた。

桑田「………!?」


体に力が入らない。
立ち上がれない………?
気がついた時には、オレは地に体を着いていた。


不二咲「もらったよ……君の力……!」

桑田「あ………?」

不二咲「これで、なんとか………!」

しかし最初に食らった氷はまだ溶かせないのか、両足がまだ動かせていない。
そこから釘付けになっているんだ。

よし……攻撃、と思ったがオレは動けない。

苗木……!


不二咲「俺に逆らうからだ……」

桑田「あ?」

不二咲「俺は……覇王だぞ……」

不二咲「……最強の、禁忌の者だ……俺が負けるはずがない……!」

不二咲「だから貴様も!ここで、殺す!!」

不二咲「賢者の石を手に入れ!!そしてこの世界を手にする!!!」





1→話す
2→攻撃する
3→様子を見る
4→とどめを刺す
5→そのた

>>235

1気をそらして隙を作る

>>235


桑田「待て」

不二咲「……?」

桑田「それ……どういう意味だ……ゲホッ」

不二咲「あれぇ?桑田君、分からない?」

不二咲「僕は禁忌の者だよ?」

桑田「……」

くっそ、まだ体が重い……。

不二咲「僕の力が、賢者の石で増せば……どうなると思う?」

不二咲「すべての世界を壊すことが出来る……そうすれば、夢が叶うんだ……」

桑田「夢……?」

不二咲「俺と言う存在を無視した世界を壊す。それが夢だ」

桑田「……」げほっ

不二咲「僕は……俺は……」


だめだ、苗木……まだ動くなよ……!



1→話す
2→攻撃する
3→様子を見る
4→とどめを刺す
5→そのた

>>241

>>227

>>241
>>227


桑田「……だ、から」

不二咲「なんだい?」

桑田「俺か………僕か………ハッキリしろや………、この情緒不安定野郎………!」

不二咲「………死にたいのかな」

桑田「殺せるもんなら殺せ」

不二咲「なら望み通り───」


どくっ


不二咲「!?」がくっ


桑田「あ?」

不二咲「くそ………くそっ!」

不二咲「言うことを聞け………俺に従え不二咲千尋ォォォ!」

不二咲「なぜだ!なぜ俺に従わん!」

不二咲「お前は俺のものなんだ!この肉体はもはや俺のもの!!」

不二咲「それをどうして!拒む!!」


不二咲が………拒んでいる?
禁忌の者を?


不二咲「ぎ、がっ………」

不二咲「………ごめんね」

桑田「」!?

不二咲「僕は……弱かったから」

不二咲「ずっと……強くなりたかった」

不二咲「そのせいで変な魔法使いにそそのかされて……」

不二咲「そして、禁忌なんて人に……体を乗っ取られた。」

不二咲「でもね……自業自得なんだ」

桑田「……不二咲?」

不二咲「そして僕の体は……もう、禁忌の者って呼ばれてるそいつに、全部持ってかれてる」

不二咲「ん、ッ!?あ、が………くそ、しゃべりすぎ………ん、ぐぅぅ………」

不二咲「だから、僕を………お願い、桑田君………」

不二咲「殺して………」

桑田「ふじ、さき」

不二咲「そうじゃなきゃ………終わらないんだよ、これは」

不二咲「お願い………」


不二咲の理性が───
オレの魔法が───
それぞれ禁忌の者を拒んでいた。

今ならもしかして………




1→話す
2→攻撃する
3→様子を見る
4→とどめを刺す
5→そのた

>>248


ヒリュウにそうしたように不二咲に触れる

>>248
>>246


………そうだ。


桑田「………そうだ。今なら」


思い起こした。
あのとき。


ヒリュウに触ったときの事だ。


あの時オレの頭はすっきりしていた。
何が起きたか、よく分かっていたんだ。

ヒリュウの体からどんな魔力がこぼれているのか、
それが誰にどう影響しているのか、
それを止めるためにどうしたらいいのか


それが触った瞬間にすべて分かったんだ。

あれは、オレの偽・賢者の石が力を貸してくれたからだ。


桑田「………んぐぅ………!」


這い寄る。
動かない不二咲に。


桑田「殺さねぇ……オメーも……助けたい……!」




直下

それっ

>>250



ぱし


桑田「お、ぉ、ォオオオオオオ!!」


魔力の流れを、全身で感じとる………。
不二咲の体にはびこるものを……理解、しようと……!

桑田「───!?」

ばっ、と手をよけた。
あ………


不二咲「………」

桑田「不二咲、オメー……は……」


分かった。
分かってしまった。


不二咲「お願い、殺して」

桑田「だけ、ど」

不二咲「もう分かったでしょ?」

桑田「それでもオレは……」






不二咲「無理なんだよ」















不二咲「僕と禁忌の者は結びつきすぎた」




不二咲「禁忌の者が死ねば僕も死ぬ」

不二咲「僕が死んだら禁忌の者も死ぬ」


不二咲「だから、それしかないんだ」








不二咲「お願い、僕の力が及んでいる間に───」










不二咲「殺して。僕を。」

桑田「……そんな、のっ、て……!!」


言葉に詰まる。




1→話す
2→攻撃する
3→様子を見る
4→とどめを刺す
5→そのた

>>255


賢者の石と偽賢者の石で何か出来ないか…?

>>253

>>255
>>253


桑田(……くそ、くそ、くそっ……)

考えろ考えろ……!

そんな結末、誰も望んでない……!
オレだって、苗木だって不二咲だって!


そんなもん、誰も救われないだろうが……!


不二咲「おね、が、い……」

それに、だ。

もしかしたらこの「殺して欲しい」と言う願望自体、言わされているのかも知れない。
ならば、オレは何が出来る?

不二咲を助けてやりたい。

不二咲を助けるために───何が出来る?


不二咲「はや、く、くわた、く、ん………」


もっと考えろ……!


桑田「……苗木……!」


何が賢者の石だよ。
奇跡を作るためのものが賢者の石なら、きっとこれは奇跡のために生まれたチャンスだろ?


桑田(オレひとりじゃだめかもしれんけど)

桑田(もしかしたら……)

桑田「……苗木!」

苗木「……」

桑田「来てくれ!」

不二咲「なにを、するつもりで……」

桑田「オレの賢者の石と……オメーの本物、それで何か出来ねーんか!?」

不二咲「!?」

苗木「何言ってるの桑田クン?!」

がさっ、と苗木は姿を現した。

苗木「不二咲クンを助けたい………んだね?」

桑田「あたりめーだろ!こいつも被害者だ!」

苗木「………ボクの石と、桑田クンの石を使って………」

桑田「ああ、こいつのなかの悪意だけ消す。出来ねーか?」

苗木「分からない………そんなの、無理かも………」

苗木「でも………希望は前に進むんだ。やってみる価値はあるよ」

苗木「力はきっと使えるから」




1→石の力で悪意だけ消す
2→不二咲を消滅させる
3→外部からの干渉で(コンマ一定値)
4→望み通り殺す
5→そのた

>>260

1

コンマ2か………

>>260


桑田「………やるぞ」


オレは誰も殺したくはなかった。
だからなるべくみんなには生きていてほしかった。

不二咲にも、生きていてほしかった。

だってこいつは、ここに来て初めて出来た友達だ。
あの時の気持ちが嘘じゃないなら………。


桑田「………オレとオメーは友達だろ!だから!!」

助けたい。

オレは苗木と顔を合わせて、うなずいた。


桑田「だから!オレは……」

不二咲「くわた、くん……」

苗木「ボクの力もつかって、桑田クン」

桑田「……おおお!!」


能力最大限。
自分の意識を体内に集中する。
オレの体を支配する何かを、意志に従わせる。

頼む───!

頼む……偽・賢者の石。

オレ自身なら、オレに従ってくれ。

しかしそんな哀願とは裏腹、なぜか賢者の石は発動しない。
何でだよ!


苗木からもまた、賢者の石の力は感じなかった。


不二咲?「く、ははは……」

桑田「!」

不二咲?「このガキを救うとか言っておいてこのざまか?」

不二咲?「おかしいな、賢者の石!」

不二咲?「だが……このままなら俺もまた力を蓄えられる……」

不二咲?「分かっているのか?」


まずい、決着をつけなきゃ……?

不二咲の体からあふれる魔力が増え始める。
このままじゃ反撃される可能性もあり得る。

蹴りつけるなら早くしねーと……!


苗木「……桑田クン……!」

桑田「分かってる!」




1→全力で悪意を消す
2→全力で不二咲を消す
3→外部から干渉?
4→KOROSU
5→道連れにする
6→そのた

全力で~は+3補正の代わりに桑田が大変な事になる

>>269

くっ…
皆無事でいて欲しいからどれもきついな…
3だ!

ううう……ううう!

>>269



不二咲?「どうするって?僕を?俺を?どうするって?」

不二咲?「ほら、するなら……早くしろ……!」

不二咲?「俺を………僕を殺して、お願いだから……賢者の石で……世界を……」

不二咲?「破滅は……おおお……!」


桑田「っ、そおおおおおっ!!」


これじゃオレの力が足りない……!

このままじゃ誰も助けれない……!!


苗木「どうしよう、石の力なんて、どうやって使ったら」

苗木「お願い、力を貸してよ……」

桑田「うおお……おおおっ!!」

苗木「不二咲クンを!!助けたいんだ!!!」




























「動(ウゴケ)!!!」










カッ

ごぅっ!


桑田「!?」


なんだ?
声が聞こえた瞬間に、オレの体内から燃え上がるような力が……?

こ、これ……もしかして、偽・賢者の石の力か!?


桑田「つか、今の!」





花音「お兄ちゃん!」

桑田「おまっ、いつのまに!?」

花音「お願い!勝って!! 」

桑田「!」

花音「絶対に……後悔、しないで」

苗木「うおおおおお……!」

桑田「花音……!」



花音「その人を!助けて!!」






直下

桑田「助けるッ!」ごぅぅ

苗木「桑田くん!」

桑田「オメーの石は……オレが鍵になってる……」

桑田「頼む、賢者の石!オレに!力貸せアホ!!!」

苗木「うおおおお!!」

桑田「ォオオオオオオ!!」

不二咲「そんな即席の魔力で!」

桑田「即席じゃ、ねぇっ!」

ぼっ


体から力があふれる………

これは花音のおかげ、なのか………?
それとも、石がオレになびいて?


………どっちでもいい!


今はこいつを!


桑田「動けないんだからおとなしくしとけこら!」

不二咲「反撃くらいはする!」ばっ

花音「痺(シビレロ)!!」

ぎゅっ

不二咲「!」


びびばばばばばばば!!


不二咲「っ、ぐ、あ、おおお!!くそおおお!!」

桑田「一発………食らえ………!」

オレも、苗木も…本気だ。


けれど、気づいた。
苗木の異変に。

全身から、すべての力を出し尽くしている。
触れるだけであらゆる魔力を支配するほどの、途方もない魔力量。

それが、苗木から垂れ流されていた。


苗木「僕が………ボクが終わらせる………!」

不二咲「おおおおおおお!!」

桑田「手ぇ貸す!」

苗木「行こう、桑田くん!」


うおおおおおお!!


不二咲「やめろおおおおっ!!」



カッ!




不二咲「───!?」


苗木「支配した、よ……魔力、を………」

苗木「消えろ………禁忌の者……!」

桑田「んぎ、いいい……意識持って、かれ……」

苗木「不二咲クンを!!元に戻せ!!!」



しゅうう………



不二咲「───」


どさっ


桑田「………へ?」


一瞬の閃光。
そして、倒れた苗木。

もしかして、これは………?


桑田「お、おい、おい不二咲!」 

ぺちぺち

不二咲「………う」

桑田「不二咲!」

不二咲「………あ………」

桑田「大丈夫か?」

不二咲「あの、その………」

桑田「気にすんな、オレがオメーを助けたくてやったんだから」

桑田「………終わった、な」

不二咲「………あの………あれ、………」がくっ


不二咲「………あなた………誰………ですか………?」


桑田「………あ?」





クライマックス?
直下

希望は前に進むんだ!!

>>282


不二咲「………長い、夢を見てたんだ」

桑田「夢?」

不二咲「僕が………悪い人にそそのかされて、体を乗っ取られる………夢」

不二咲「それから、今やっと覚めた………みたい」

花音「………不二咲さん………」

苗木「………よかっ、た………」

不二咲「ここは………どこ?」

桑田「森だよ、見りゃわかんだろ」

不二咲「えと、その………君達は誰?」




桑田「オレはオメーの最初の友達だ」




不二咲「!」

苗木「………そう、だね………」



その後───


不二咲は、今まで起きた事をひとつも覚えていなかった。
やはり、禁忌の者の意識が不二咲を支配していたせい、なんだろう。

不二咲はしばらく休学になると同時に、体が直ったら投獄されることになるらしい。
本人が分からなかったといっても、罪だ。
体を乗っ取られる前にもいくつか違法行為をしてたらしいし。


オレはと言えば、そんな事がありながらも何とか進級に成功した。
もちろん、苗木も一緒だ。


結局、あれ以来賢者の石は沈黙したままだけど。



桑田「………つか、何だったんだろうな、賢者の石って」

苗木「わかんないよ。でも、これがあったから人を救えた」

桑田「あー………そうだな」


また春がくる。
その時には、きっと自慢してやろう。
オレと苗木の、少し面白いけど恐ろしい体験談を。


コンマ4であっさりエンド
ご参加のみなさまありがとうございました。もっとがんばります


次スレネタ募集
おやすみなさい

死人などいなかった。いいね、死人などいなかった(全力で後ろの気配を無視しながら)


狛枝牧場物語(ポポクロ牧場発売記念)
小泉の零
原作基準のやつ
ホラーのやつ
バイオ
ピクミン


原作基準だとなにがいいっすかね。バッドエンドで顎に刺し殺される感じですかね。
ホラーはそもそもあんまり(怖いの)得意じゃないから知ってる元ネタも少ないんじゃよ
幽霊かゾンビか得体の知れない化け物かでも違うんじゃよ
こないだSIRENの記念日だったけど結局何も出来なかったんじゃよ。というかタイムスケジュール作るの苦手だから多分出来ないんじゃよ
ほかにもネタは募集してるんじゃよ。ホラーでもいいけど方向性どうするかなんじゃよ

狛枝がアルパカになるの?


あとピザ屋は絶対にやりません。 や り ま せ ん 。 

アルパカ狛枝牧場
小泉の零?
田中のピクミン?
学園長ハザード(?)
十神のギャルゲ
SIRENのようななにか?
きぼうがみねぐらし

がっこうぐらしはホラーと聞いたから見てません(半ギレ)
この辺から候補とかいくつかしぼったり良い案あったら教えてください。

癒死?つまり思い殺りの事かな?(すっとぼけ)

は、さておき十神人気なのね。
十神ギャルゲ
田中ピクミン

どっちかでもっかい決めちゃってください、1人1票厳守!

ピクミンスレやて工藤。決まりやな。
田中がピクミンを率いるスレやな。

最終目的は?

1→謎の星からの脱出(期限30日)
2→一攫千金
3→敵を倒す(タマグモ的なやつ)
4→そのた

一攫千金


じゃ、舞台はどこよ?
1→謎の星
2→謎の島
3→試される大地
4→ダベミセンスで適当に考える
5→そのた

試される大地


あ、大きさなんですけど……

1→田中がちっちゃくなった
2→ピクミンがでかい
3→ピクミンがそのまま

でかいピクミン(人の子供くらいのサイズ?)

ちなみにほかの生徒は?
1→一緒にきました
2→なぜか散り散りバラバラ
3→さらわれたべ!
4→そのた

「生徒はさらわれたべ!最悪だべ!」


ほかに決めとくことあるだろうか………?

人にさらわれたか獣にさらわれたか

>>384
他の生徒は何にさらわれたのよ?

1→人だよ
2→獣だよ
3→虫?だよ
4→ピクミンだよ
5→そのた

ピクミンにさわられたべ!



と言うことはピクミンになる事もある………?

もう決めることないよね。

毎回見切り発車でおなじみのワタシがまたしても見切り発車しました。みなさまのご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
と言うわけで次はこちらで。

【ダンガンロンパ】田中「俺様の魔獣!いでよ、ピクミン!」
【ダンガンロンパ】田中「俺様の魔獣!いでよ、ピクミン!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1439306041/)

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