京太郎「酔っぱらいの世話係」 (218)

・このスレは京太郎スレです

・安価スレにするかもしれません。

・作者が遅漏なのでかなり進行は遅めです。

・予定のある前日は12時以降はあまり更新しません。ぶつ切りになった場合寝落ちとして見てください。

・演出上、キャラ崩壊が起こる可能性があります。多分起こる。

・雑談は禁止しません。

・荒らし、及び荒らしへの反応は禁止します。

・批判と荒らしは別物ですが、明確な理由等の記されていない批判は荒らしと見なします

・一つでもムリな方は、このスレを閉じてください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1438443443

このスレは、京太郎君が飲み会にきた他のメンバーを介抱するよーって内容です。

何の注意もなく原作とは違う時間軸になるのでご注意を。

キャラの被りはあり。但し時系列は変わるよーって話。

誰を介抱するかはリクエストか安価かなーって。

出来れば皆の意見を聞きたいからリクエストがいいけど、そこまで人集まらんだろうしなぁ。

割と行く先未定ですがお付き合いいただければ幸いです。

とりあえずは安牌で京咲と至高である京ネリ行ってみよー。おー。

“宮永咲の場合”

京太郎「咲さーん、大丈夫ですかー」

咲「あーい、大丈夫ねすおー」

はははー、何が大丈夫なんですかねー。

俺は今、飲み会が始まって早々に潰れた幼馴染を介抱している。

流石に弱すぎるだろうという、若干の呆れとこいつの新しいところを今更見つけるとはという、多分結構大きな驚き。

そういや、大学に進学してから、こいつがプロ入りしてからは随分疎遠になってたなー、なんて思いながら頭を撫でてやる。

京太郎「つらいなら横になるか?」

咲「あーい」

俺の問いに対して、肯定。どうもこいつは酔うと退行してしまうらしい。

ただ、

京太郎「おい、咲。足が痺れたらどうすんだ」

咲「やーだー!きょうーたんの脚がいいー!」

京太郎「ああ、もう......。男の脚何て硬いだけだろうに」

本格的に酔いが回っているようだ。滑舌も全然まわっていない。

咲「寂しいよぉ」

京太郎「あん?」

不意に零した一言。ももに顔をうずめているため表情は窺えない。

咲「プロになって、みんなと離れ離れにになっちゃって、しゃびしいよぉ」

京太郎「......」

いつもとは違う、本当に押し潰されそうな、そんな言葉。

でもこいつは、無理して笑うんだろう。明日も明後日も。

なら、だったら

京太郎「はん、少しの我慢も出来ないのか?」

咲「だってぇ」

京太郎「あと一年」

咲「?」

京太郎「あと一年で迎えに行ってやる。お前が寂しいのはそこまでだ」

楽勝だろう。何てったってこいつの傍で、一番長く麻雀を観ていたのは他でもないこの俺。

迎えに行くのも、こいつと張り合うのも全部俺が背負おう。

京太郎「安心して、もう寝てればいいさ。きっと果報が届く」

咲「うん......」

とりあえずは、ちんちくりんな眠り姫でも背負って帰りますか。

“ネリー・ヴィルサラーゼの場合”

京太郎「明日の予定は......大丈夫だな」

ネリー「かーまーえー」

こいつと呑むとき、大体は俺の部屋になる。

こいつを連れて呑み屋なんて行ったら通報されるし、夜遅くに女性の部屋に行くのも気が引ける。

ネリー「無視するなー」

京太郎「はいはい」

こいつは酒が入ると絡み癖が、いや普段も割とそうか......?

ネリー「わたしの酒がのめんのかー」

京太郎「買ったの俺だけどな」

ネリー「うるさいなー、もんくを言うのはこの口かっ」

京太郎「へっ、ちょっ、まて」

いきなり飛びかかって来るとかバカかこいつ!

下手に避けても怪我するだろうし、いくら小さいといっても流石に受け止められない。故に見事、転がされてしまった。

京太郎「いっ、あーもー!おま

ネリー「かぷっ」

――――――は?

あまりのことに思考が停止する。え、なに、なんでこいつ俺の唇噛んでんの?

京太郎「は、はふひっへ(ま、まずいって)」

ネリー「がじがじ」

やばいやばいやばいやばい、目の前に広がる愛らしい顔とか、なんかすげーいいにおいとか、異様にポカポカしてる体温とか......!

京太郎「っ!ちょっと落ち着けって!」

ネリー「あう」

強引に引き離したせいでジンジンする唇とか、今度は腕を噛まれていることとか正直気にしてられない。

それよりも、

京太郎「これってキスに入んのか......?」

寝たら忘れてしまうこととか、不可抗力であることとかを思い出せたのは、たっぷり数十分間責任の取り方を考えてからだった。

とりあえず寝る前か起きてから一本書いて、昼ごろのっけたいので安価的なサムシング

↓1~3くらいーキャラ名(シチュエーションとかあったらオナシャス)

トリップお忘れー

おじさんちょっとびっくり。雑談スレとか生乳の話してるのに。

あと淡も書きますよー。大丈夫くらいって書いたから。

どこかで見た文章だと思ったら君か
期待してる

せんせー、次の日的なサムシングも読みたいです

ネリーに限らずちっこいのは気を使うよね確かに。
衣の酒癖が逆レだったらとか、R18どころかR25なシチュでもいいの?

スランプってマジであんのね......。ちょっと淡以外やり直すかもしれないです。


>>11
自分の文章のくせがバレるのは嬉しいやら気恥ずかしいやら。ともかく今スレもよろしくお願いします。

>>12
そうですねぇ。シチュ指定のとき書いてくれればやりますです。

>>13
R25だと......!(戦慄)
自分エロ書けないのでそういう内容はキンクリになっちゃうと思います。

んじゃー投下ー

“鹿倉胡桃の場合”

胡桃『何飲んでるの?』

うん、正直分かってたんだよなぁ。

胡桃『そ、そのくらい私だって呑めるしっ!』

フラグ云々の前に身長がね。

胡桃『むー!見ててよ!』

あぁ、俺の黒霧島......。


―――――――――


京太郎「そして案の定と」

胡桃「う゛ぁー」

俺の膝の上に覆い被さるようにして転がる胡桃さん。

頼むから吐かないでくれよ......。

京太郎「大丈夫ですか?タクシー乗れます?」

胡桃「むりぃ」

流石にこれ以上は不味いだろう。急性アルコール中毒になりかねない。

京太郎「たく、仕方ない」

胡桃「うぁー?」

京太郎「水です。飲んでください」

胡桃「はーい」

胡桃さんの上体を起こした後、水を渡す。

両手でコップを持ってコクコク飲む姿は悪いけど子供にしか見えない。

京太郎「保育士にでもなった気分だ」

胡桃「わたしのほーが年上なんだぞー」

京太郎「はいはい」

酔いが醒めたらからかってやろうなんて思いつつ、再び膝の上に降りてきた頭を撫でるのであった。

“新子憧の場合”

憧「ねーえー、私のことどう思ってんの」

京太郎「そりゃあ、もう、大変大切な大親友と言いますかね?」

憧「ふーん......」

何!?こいつこんな酒癖悪いの!?

顔を赤らめてこちらの袖を引っ張る様は本来キュンと来てもおかしくないのに、酒臭さのせいで台無しなんですが。

憧「なに?私と呑むのがそんなに不満?」

京太郎「いやいやいや!そんなわけ、ははははは」

もうやだ怖いよ!こう目が据わってるところとかさぁ!

憧「あんたさぁ、もうちょっとはっきりしなさいよ」

京太郎「お、おうすまんかった?」

憧「可愛いでしょ!?嬉しいでしょ!?」

京太郎「もちろん、憧は可愛いし憧と呑めるのはうれしいなぁ!」

なんか、情けないなぁ。俺。

憧「あんた、私のこと、好き?」

京太郎「......ああ、好きだよ」

本当に情けない。

......こんな形でないとはっきり伝えられないなんて。

憧「ふーん......」

そう言いテーブルに突っ伏す憧。

きっと、明日はも何事も無かったかのように。

京太郎「素面で言えるのはいつになんのかねぇ」

酔わない俺は、きっと冷めることはないのだろう。

いつか、ちゃんと。

そう思いつつ、憧の頭を撫でるのであった。






憧「......ばーか」

“小瀬川白望の場合”

京太郎「シ、シロさん」

白望「ん~~~」

案外力が強いみたいで、ガッチリと腰に回された腕を解くことが出来ない。

というかこの体勢色々当たってるんですが......!

白望「うむぅぅ」

京太郎「ちょ、待ってくすぐったい!」

頭を擦り付けてくるとか犬猫ですか!

京太郎「おもちは素敵だけども、おもちは非常に素敵だけども......」

白望「あーむ」

京太郎「うあ!?」

おもちに気を取られていたら、脇腹を甘噛みされた。

なんか、やばい。新しい扉を開きそうだ。

白望「はむはむ」

京太郎(ゾクッ)

押し付けられたように触れる唇はふにふにと形を変えて吸い付き、舌はまるで味わうようにねっとりと肌を舐めまわす。何より口内の温かさが直に伝わってきて。

視線を下げると目が合う。涎まみれの顔。なのに―――――エロい。

京太郎「じゃ、なーい!」

白望「あふっ」

おおお、危なかったぁ!なんか勢いで押し倒しそうになったけど人として不味いだろ。うん。

京太郎「俺もあなたも落ち着きましょう!ね!?」

白望「私は大丈夫。だから―――――」

京太郎「う、ああ」

その夜、俺は、おいしく頂かれましたとさ。

“大星淡の場合”

淡「おー、みてみてー。ほしだよぉ」

京太郎「背中の上で暴れんなよ!」

まったく、これだから酔っぱらいは。

淡「おほしさまってねー」

京太郎「あん?」

淡「一人だからきれいなんだよ」

京太郎「......」

淡「いっぱい集まってるように見えても実はまわりにだれもいない。でも、そのかがやきをじゃまするものもないから、きれいに見える」

京太郎「......いいことを教えてやろう」

淡「んー?」

京太郎「星が綺麗なのは一人じゃないからだ」

どれだけ互いが遠くても、共に輝きあえる。一人じゃないって何億年もかけて主張している星もある。

京太郎「ここで皆と一緒になるために輝いている、なんて思えばロマンチックだろ?」

淡「えー、なんかくさいー」

京太郎「お前も似たようなもんだろ......」

本当に空気の読めないというか、自由というか......。

淡「じゃあ、きょーたろーがお日さまで、わたしが月。」

京太郎「して、その心は?」

淡「合わさったらもっとおもしろくなるじゃん?」

京太郎「ははは、違いない」

軌道も思考も大きさも形も違うそれが、重なれば確かに『面白い』のだろう。

淡「月はきれいですか?」

京太郎「綺麗だろ。生きてれば分かるくらいに」

二人の影は一つに。ゆっくり夜をかき分けていった。

“大星淡の場合”

淡「おー、みてみてー。ほしだよぉ」

京太郎「背中の上で暴れんなよ!」

まったく、これだから酔っぱらいは。

淡「おほしさまってねー」

京太郎「あん?」

淡「一人だからきれいなんだよ」

京太郎「......」

淡「いっぱい集まってるように見えても実はまわりにだれもいない。でも、そのかがやきをじゃまするものもないから、きれいに見える」

京太郎「......いいことを教えてやろう」

淡「んー?」

京太郎「星が綺麗なのは一人じゃないからだ」

どれだけ互いが遠くても、共に輝きあえる。一人じゃないって何億年もかけて主張している星もある。

京太郎「ここで皆と一緒になるために輝いている、なんて思えばロマンチックだろ?」

淡「えー、なんかくさいー」

京太郎「お前も似たようなもんだろ......」

本当に空気の読めないというか、自由というか......。

淡「じゃあ、きょーたろーがお日さまで、わたしが月。」

京太郎「して、その心は?」

淡「合わさったらもっとおもしろくなるじゃん?」

京太郎「ははは、違いない」

軌道も思考も大きさも形も違うそれが、重なれば確かに『面白い』のだろう。

淡「月はきれいですか?」

京太郎「綺麗だろ。生きてれば分かるくらいに」

二人の影は一つに。ゆっくり夜をかき分けていった。

夜になったら落しに来ますんで下3~5個くらいまで安価

ごめんなさい。今日の投下無理そうです。何でもするから許して。

多分、火~木曜日あたりか安価取らずにちびちび落すかします。

ほんとゴメン

今、何でもって・・・
酔い潰れたすこやん二世(咲さん)と二代目牌のお姉さん(のどっち)、久等行き遅れを介抱する京太郎(ころたんと結婚済み)

逆にある程度酔うと超肉食になって23人お持ち帰りした挙句快楽堕ちさせる京太郎とか書いてもいいのよ最終回くらいで

業務連絡ー

1.安価先は、『3~5個下のレス』ではなく、『下の3~5個のレス』です。

2.トリップを変更します。 ◆P/xuBXcoHgtU→◆JMQrjAAXSXNz

3.今から二つだけ投下。

“園城寺怜の場合”

怜「きょうたろー」

京太郎「どうした?」

俺はこいつと酒を呑むのが好きだ。

怜「ちゃんとうちを見とるか―」

京太郎「ああ」

普段不安とか怖さとか、そんな負の感情を表に出さないこいつが―――

怜「ちゃんとうちだけ見とるか―」

怜「うちには京太郎しか居れへん」

怜「だったら、京太郎にもうちだけでいいよな」

怜「他の女なんて見んといてくれ」

怜「京太郎はうちが居ればしあわせなんだから」

こいつの本音。どうしようもなく醜く、どうもできないほど汚く。

そんな感情が、そんなこいつが、

京太郎「当たり前だろ」

堪らなく愛おしい。

怜「どこにもいかんといてなー」

京太郎「ああ、いつも傍に居てくれ」

怜「もちろん。何があってもはなれんでな?」

京太郎「大丈夫だ」

怜「ずっと」

京太郎「ずっと」




――――― 一緒に

“愛宕洋榎の場合”

洋榎「すがぁ!ちゅーせい、ちゅー!」

京太郎「あー、もう!離れてください、暑苦しい」

私、須賀京太郎の人生の中で一番酒癖が悪いのは間違いなくあなたです。

マジでMFY、モースト・フィドリー・ヨッパライだよ。今考えたけど。

洋榎「すがぁ、だっこぉ」

京太郎「はいはい」

洋榎「すがぁ、ハグー」

京太郎「はいはい」

洋榎「すがぁ、ちゅー」

京太郎「嫌です」

洋榎「あんでぇ!」

だってそれ、確実に残るじゃないですか。色々と。

でもこうして断り続けていると......

洋榎「ひっぐ、す、すがが、ちゅーしてくれへん」

京太郎「めんどくさいなぁ!ほんと!」

やっぱり泣き出したよ。どうしろってんだ。

洋榎「うわぁぁぁ!すがぁ!ちゅー!ちゅーがええ!」

京太郎「............分かりましたよ」

洋榎「ふぇ?」

髪をかき上げ額に唇を落とす。

......これくらいなら、大丈夫だよな。

京太郎「これでいいですよね」

洋榎「......の...かぁ」

京太郎「はい?」

洋榎「すがのばかぁ!」

京太郎「どうしろと!?」

残念ながら、太陽が昇ってくるのは当分先のようだった。

というわけで、残りは水曜か木曜ですね。

こちらの調子の悪さ、という理由で延期して申し訳ありません。

>>36
おう、アラフォーのことすこやんっていうの止めろや

>>37
はよはよ

เหล็กไม่เพียงพอ(投下して安価とって寝ましあ)

“三尋木咏の場合”

咏「あはは、わっかんねー。わっかんねー!」

京太郎「ちょっと、咏さん呑み過ぎじゃないですか」

咏「あ~ん?京太郎のくせに生意気じゃねぇの」

京太郎「はぁ、ったく」

この人のマネージャーになって一年ほど経ち色々なことを学んだが、酔っぱらいの対処だけは慣れないなぁ。

京太郎「帰りますよ。ほら、早く」

咏「なーんかお前子供扱いしてないかぁ」

京太郎「いいから、って、うおっ」

咏「おーし、帰るぉ」

京太郎「おも......くはないですけど」

いきなり背中に飛び乗るのはちょっと勘弁して欲しいのですが。

咏「魅力的なおねーさんとくっつけて幸せかー?」

京太郎「......ソウデスネ」

咏「何だよー!」

いや、だってねぇ。流石に咏さん相手に―――

咏「ペロリ」

京太郎「ふぁっ!?」

咏「これは嘘をついている味じゃないのかねぇ?」

京太郎「ちょっと!こ、ここ外ですよ!?」

咏「ふーん、じゃあ」






咏「うち来いよ。そこで続きだ」

“松実玄の場合”

京太郎「いやぁ、絶品ですね。料理もお酒も」

玄「よかったぁ。あ、こっちもおいしいよ」

奈良は吉野の松実館。この前玄さんに機会があったらと言われていたので、お邪魔している。

京太郎「おいしい料理によく合うお酒、おまけにこんな美人さんにお酌してもらえるとは。ほんと

いいところですね、松実館」

玄「そう言ってもらえると嬉しいんだけど流石にお酌をするのは京太郎君だからだよ?」

......そういうんじゃないんだろうけどそんなこと言われるとね、

京太郎「あー、何と言うか、照れますね」

玄「うえぇぇ!?ち違、そういう意味じゃ......」

京太郎「ははは、分かってますよ。ほらちょっと落ち着いて」

玄「う、うん。そうだね。お水、お水」

京太郎「あ、それお酒―――ってええ!?」

いきなし倒れかける玄さん。思わず抱きかかえてしまったけど大丈夫か......?

京太郎「とにかく誰か呼ぼぉぉぉぉ!」

玄「きょうたろう君のおもちー」

え、え、え、何か浴衣の襟から胸を揉まれてる!?

京太郎「あの、え、玄さん?」

玄「このおもちかたーい」

京太郎「いや、男の胸ですし。じゃ、なくて」

玄「でも、なんかたくましい?」

キュンと来ちゃうでしょ!そういうこと言われると!

京太郎「玄さん、離してください!」

玄「きょうたろう君もおもちさわる?」

京太郎「......ゴクリ」

いや、ゴクリじゃないよ!?だめでしょ!?

京太郎「しょ、正気に戻って!お願い!」

玄「いいよ、いっしょに......」

アカン、アカンやつやこれ。

その夜のことはあんまり覚えていないが、一つ確かなのは就職先が決まったということだけだ。

“愛宕洋榎の場合ver2”

すりすり。

思わず、そんな擬音を空耳してしまうような仕草に苦笑が浮かぶ。

京太郎「眠いなら、帰りますか?」

洋榎「...いやーや」

京太郎「ふふっ」

まるで夜更かしのしたい子供のようだ。意味もなく意地を張ってしまうところとか。

京太郎「じゃあ俺は眠いんで帰りますね」

洋榎「あかん、ここ、居って」

京太郎「ええ、分かりました」

うん、やっぱ意地悪された時の顔が一番可愛い。

まあ、そのうち寝るだろうし適当にあしらいますか。

洋榎「すが、おるかぁ...」

京太郎「ええ、居ますよ」

洋榎「おー、かってに行かんといてーな」

少し、少しだけ何かが胸に閊える。

京太郎「どうしましょうか」

洋榎「すがぁ......」

ちょっと泣きそうな顔は可愛くて、でも胸の閊えはとれない。

結局のところ全部八つ当たりなんだろう。

彼女が望むその距離をため。俺が踏み込まないその距離のため。

京太郎「冗談です。行きませんよ、どこにも」

貴女から離れた場所にも、貴女から近い位置にも。

安価なんだ是

↓1~3

了解いたしましたー

んじゃ、金曜までには間に合わせますがな

こんばんはー

安価取りたいのですが人って居ます?

三人ほど集まればじゅーぶんだよね?

それでは投下後、安価しますが今回スレタイ詐欺になっちゃってます。ゴメンナサイ。

“桧森誓子の場合”

京太郎「無理はしないでくださいね。倒れてもらっては困るんで」

誓子「そっちこそ、顔、真っ赤じゃない」

京太郎「ふふふ、まだまだ余裕ですよ」

有珠山高校麻雀部の同窓会で相変わらず精神年齢の低いお方の発案により、女子レギュラー対俺で飲み比べをさせられている。

順番は俺が決めていいと言われたので、元凶であり一番の不安要素であるとりあえず爽さんはつぶしておいた。あと揺杏さん。

京太郎「ほんとに無理はだめですよ?何なら俺が介抱しますし」

誓子「醒めるまで、ちゃんと面倒見てくれる?」

京太郎「そりゃ、もちろん」

誓子「ふーん......。じゃあ止めとこうかしら」

京太郎「それがいいです」

誓子「じゃあそれで」

京太郎「ええ、この一杯で......っぷは、俺の勝ちですね」

とはいえ俺ももう限界だ。悪ノリしそうな人達も夢の中へ旅立ってるし、今日はお開きになるかな。

京太郎「んじゃあ、先輩方をどうにかしましょう」

誓子「ダメ」

京太郎「へ?」

誓子「京太郎君は、だめ」

俺はだめって、どういうことだ?

周りを見回しても浮かべているのは苦笑か寝顔だけだ。

誓子「さっき言ったこと、もう忘れたの?」

京太郎「えっと......介抱する?」

誓子「ええ。ちゃんと、酔いが醒めるまでよ」

京太郎「分かりました。どうしましょうか、膝でもかします?」

誓子「ふふっ、どうしましょう。たくさん呑んじゃったから、」

誓子「二日酔いは確定ね」

“岩戸霞の場合”

霞「ねぇ、聞いているのかしらぁ」

京太郎「ハハハハハ、ええ、モチロン。ハハ、はぁ」

逃げたい。そんな思いで頭の中がいっぱいになる。

だけども右腕をホールドされている俺にはどうしようもない。

......決して、この豊満な母性の象徴の感触が惜しいとかではない。決して。

霞「何でかしらね。私ばっかり『お母さんみたい』だの『もっと年上だと思ってた』だの」

京太郎「それはほら、霞さんがみんなより頼りがいがあるからですよ」

霞「そんなこと、知りませーん。...私だってたまには羽目を外したいわ」

霞さんの言いたいことは非常に良く分かるんですけどね?そろそろ胃が持ちそうにないと言うかですね?

......確かに同情はするし、何とかしてあげたいと思う。だからこそこうして話を聞いているのだが。

霞「あーあ。もう疲れちゃった」

京太郎「いいと思いますよ。羽目、外しても。じゃなきゃ肩凝っちゃいます」

霞「そうなのよねぇ。肩凝り、酷くって」

京太郎「あのー、霞さん?」

どうして貴女はお胸に手を当てているのですか?そういうセクハラ染みた発言じゃないんですが。

霞「ちょっと揉んでくれないかしら」

京太郎「へっ!?あ、いやいや!肩ですよね、肩!」

霞「いや、胸をだけど」

京太郎「ファッ!?」

何言ってんのこの人!?そりゃ興味あるよ?男の子だもん。だけど、そういうのはいけないんじゃないんですかね!?

霞「羽目を外していいって言ったのは貴方じゃなかったかしら?」

京太郎「えっと、その、予想外と言いますか」

霞「ふふふっ。責任は取らないと、ね?」

“天江衣の場合”

衣「乾杯」

京太郎「乾杯」

カラン、と音が響く。

先ずは互いに一口。それは合図のようなものだった。

衣「京太郎」

京太郎「はい」

一口、含んだまま、唇を重ね合わせる。

衣「んっ、ふっ、はぁ」

粘着を帯びた音は、数秒か、或いは数分か。

顔を離せばすっかり紅潮した顔。

衣「ふぁ、い、いくぞ」

相手へ、というよりは自らへの言葉。

ワンピースの肩紐に手をかけ――――はらり、と布は舞い落ちる。

衣「あ、あまり見るなぁ」

晒された肌には、透き通るような白にうっすらと赤が混じって、どことなく扇情的だ。

顔は羞恥に染まっているものの、吐息は荒く、衣さんの状態を如実に表している。

衣「ひゃあ!」

そっと肩をなぞる。そのまま腕へ。お腹へ。胸。頬。

衣「はうぁ、あ、あぅ」

京太郎「綺麗ですよ」

衣「う、うぅ」

呻き、俯く衣さん。しかし顔を上げた時、瞳には悦が映る。

衣「京太郎―――来てくれ」

京太郎「分かりました」

満月はまだ、昇ったばかり。

はい、酔っぱらいが居ませんね。

今後も多分やらかすと思うので、広い心でどうかお許しを


↓1~3 安価

安価、承りましたー

次回は日曜日になるかと思います。

ありがとうございやした、それではまた。

酉付け忘れちゃった☆

気付いちゃったが何でもやるのでほんと許してください。ゴメン

お盆休暇なのでいけるとか、多くて十人いかないだろうと思っていたんですが、思いっくそ予想外で戦慄しております。

これを一度に捌くのははっきり言って無理なので、3~5個程度の塊に分けて投下していきます。

また、しばらくの間、安価は自粛させて頂きます。身勝手で申し訳ないのですがご了承ください。

とりあえず今日の分の投下を済ませます。

“松実宥の場合”


宥「の、の、残りのお料理を、お持ちしまし、た。さ、寒いぃ」

京太郎「おおう、入ってください。この部屋暖房かかってるんで」

「仲居さんが料理を運んで来てくれたと思ったら凍え死にそうだった。」何を言ってるのか(ry

宥「あったかーい」

京太郎「この時期は冷えますもんねぇ」

仲居さんの格好を見るとかなり着込んでいるが、まぁ寒いものは寒いんだろう。

それより、そんなに着込んでいるのにはっきりと自己主張している一部分に興味を引かれます。

宥「申し訳ありませんが、少しお邪魔させて頂いてもよろしいでしょうか?」

京太郎「ええと、こちらは構いませんがいいのですか?」

宥「はい!本日のお仕事は終わったので!」

そういうことじゃないんだけどなぁ。まあ温泉旅館で二人っきりになったからといって知らない人に手を出す気はないが。

京太郎「あー、そういうことなら呑まれます?多少暖かくなるかと」

宥「えっと、いいのでしょうか?」

京太郎「ええ、一人酒は寂しいもんで」

俺がそういうと仲居さんはためらいがちに酒を呑む。―――らっぱ飲みで。

京太郎「えぇぇぇ!?」

確かにコップないけどさぁ!急性アルコール中毒って言葉知ってます!?

宥「ふぁぁ、あっ、たかい~」

京太郎「ちょっと、大丈夫―――のぉぉぉ!?」

案の定ふらふらと揺れる仲居さんを支えようとすると、態勢が悪かったのか押し倒されてしまった。

何かアルコールじゃない良い香りするし、お胸さんは自己主張してるし、とにかく誰か。

そこまで考えて気付く。これバレたら仲居さんが不味くない?

京太郎「どうすりゃいいんだよ......」

特に解決法の見つからないまま、確かなのは柔らかい感触だけだった。

“原村和の場合”


京太郎「の、和、ちょっとあたって......!」

和「なんですか~?えっちなきょうたろう君はむねが好きなんでしょ~」

ええ!大好きですよ!

でもそれ以上に和のことが大事だ。あまり男に対してこういう事をして欲しくない。

京太郎「ダメだって!ほんとに和が思ってるほど男の理性は強くないんだって!!」

和「きょうたろう君なら大丈夫ですよ」

京太郎「俺もきついから言ってんの!」

頼むから言うこと聞いてほしい。今後同じようなことがあっては――――

和「......違います」

京太郎「は?」

和「きょうたろう君なら、ゆるせるんです」

ぽつり、と呟くように漏らす和。

相手が酔っぱらいだとは言え、すこしドキッとする。

和「お酒の力をかりれば、すこしは大胆になれるかなっておもったのに」

京太郎「和......」

和「いっつもいっつも胸ばかり見てるくせに、かんじんなときにはへたれで」

京太郎「和?」

和「なんなんですか!?もうちょっと食いついて、むしろ召し上がってくださいよ!」

京太郎「和!?」

よもや、和がこんなことを言うとは......。酔いの力とは恐ろしい。

京太郎「今日はもうお開き!」

和「じゃあ、ねましょうか!」

京太郎「帰るよ!?」

ああ、もう。

京太郎「......素面で言ってくれよ」

和「?何か言いました?」

京太郎「何でもねーよ。ほら、もう行くから戸締りはちゃんとしとけよ」

和「はーい」

はぁ、何かもう疲れた。

和「......素面でなんて、どんな顔して言えばいいんですか」

最後の呟きは聞こえなかったことにする。お返しだ、バーカ。

“高鴨穏乃の場合”


京太郎「麦茶と緑茶どっちがいいよ」

穏乃「んー、京太郎は?」

京太郎「俺はビール。呑まんとやってられんよ」

軽く冷蔵庫の中を開き―――ああ、もろきゅうでいいか。

京太郎「んで、どっちにするよ」

穏乃「私も呑んでみる、ビール」

京太郎「はぁ?いや、いいけど呑めるの?お前」

穏乃「分かんない!」

何で自慢気なのかは分からんが、まあ呑めて困ることも無いしなぁ。

そんなわけでビール数本ともろきゅうを取り出し、ちゃぶ台の上へ。

京太郎「んじゃ、乾杯」

穏乃「かんぱーい!」

プルトップを開け一気に飲み干す。ああ、この一杯のために勉強を頑張ってるといっても過言ではないな。

京太郎「くはぁ!どうよ......って大丈夫かお前」

穏乃「あれー。なんかグルグルー」

おおう、一口で顔真っ赤じゃねぇか。やっぱ身長が小さいとダメなんか?

京太郎「とりあえずもう止めとけ。倒れるぞ」

穏乃「......うぇぇ、いやぁだぁ!」

んなっ!?こいつ泣き上戸なのか!?

いきなり駄々っ子のように泣き出す穏乃。どうすんだよこれ。

京太郎「お、おう。よしよし、ほら泣き止んでくれ」

穏乃「んにゃぁぁ!」

なんだかなぁ。抱っこされながら撫でられているこいつ見てると、本当に子供をあやしてる気分になる。

結局泣き止んだのは九時過ぎ。しかも引っ掴んだ寝やがったので、体がすげーいたくなった。

それにしても起きた時のあいつの顔、酔ったときに負けないくらい赤かったけどだいじょうぶかね。

それでは次の投下は明日になります。

お付き合いいただきありがとうございました。




......書き溜めなきゃ

お゛わ゛ら゛な゛い゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛

何てバカなこと言ってないで投下しまーす

“椿野美幸の場合”


京太郎「う、わぁ」

かん、カン、缶。

昔馴染みが思い出されたのには、現実逃避も多分に混ざっているだろう。

美幸「京太郎くんはもう呑まないの?」

京太郎「いや、先輩を基準にされると死んじゃいます」

文字通り。

しかし本当によく呑む。並みの人だと三人は潰れるぞ、これ。

京太郎「何と言うか、凄まじいですね」

美幸「ふふふ、すごい?」

京太郎「はい。憧れはしませんが」

美幸「あ。私、しゅごい酒豪?」

京太郎「......えっと」

美幸「しゅごい酒豪?」

京太郎「......」

美幸「しゅごい?」

京太郎「は?」

美幸「乗ってくれてもいいじゃんかもー」

色々ひどい。酔ってなさそうに見えて大分酔ってんな、この人。

美幸「ノリの悪い須賀君にはお仕置きですよー」

京太郎「へ?――んがっ!?」

美幸「あー、これ間接キスになっちゃうなー、もー、ってええっ!?」

背中と頭に衝撃が走る。天井が見えるってことは、俺、倒れた?

上から降ってくる叫びも空しく、意識は沈んでいくのだった。

“国広一の場合”


一「取り出したるは、普通の手錠でございます」

京太郎「なんで普通に手錠が出てくるんでしょう」

一「うるさいなー」

たまたま気分が乗ったらしく、普段あまりやりたがらないマジックを見せてくれると言ったのが先程。

俺も茶々を入れてはいるものの、実は楽しみだったりする。

一「それじゃあこっちの輪っかを掴んで」

京太郎「はい......これでいいですか?」

一「おっけー。ボクがこっちを持っと」

このまま俺の手に手錠が掛かるだけなら在り来たりだが、一さんはどう来る?

一「ではハンカチを被せまして。3、2、1、はいっ!」

京太郎「おおー」

手錠を掛けられたのは予想通り。しかし掛けられたのは反対の手だった。

京太郎「すごいですね」

一「ふふーん」

京太郎「じゃあ、外してください」

一「ちょっと待っててね」

視線は外してたが本当にどうやったんだろう。そこからじゃ届か『ガチャ』は?ちょっと待て!

京太郎「なんで自分に掛けてるんですか!?」

一「逃がさないよー」

手錠の反対側を自分に掛けた一さん。忘れてたけどこの人酔っぱらいだった!

一「国広一の捕縛マジック。感想は体に聞かせてもらうね?」

京太郎「普通に聞いてくださいって、ギャー!!」

一晩かけて、俺のタネをなくされることになったのは別の話。

“狩宿巴の場合”


巴「あら、逃げるなんてひどくないかしら?」

京太郎「やべえよ...、やべえよ......!」

背中に硬い感触。どうやら後ろは壁、行き止まりらしい。

巴「大丈夫よ、須賀君。私も男の人は初めてだから」

京太郎「ちょっと大丈夫な要素が見当たらないいんですが」

お酒が入った瞬間豹変するなんて聞いてないんだけど!

道理で皆居なくなった訳だ。せめて一言、一言忠告してくれたら......!

巴「もう、私から、先脱ぐよ」

京太郎「ちょっとまっ、うっわぁお」

巫女服を肌蹴る狩宿さん。

......この人も石戸さんや神代さんほどではないけどこの人も立派なお胸をもってるんだよな、ぁあ!?

京太郎「か、狩宿さん!?ち、近っ」

巴「今、他の女の人のこと考えたでしょ」

襟首を掴まれて、顔を引き寄せられる。吐息が首に当たってゾクゾクしてくる。

巴「大丈夫。すぐに私のことしか考えられないから」

笑う、嗤う、哂う。この人は、何なんだ。

京太郎「狩宿、さん」

巴「ふふっ。巴、と呼んでくれない?」

虚ろな瞳は光を灯さず、ただただ、情欲だけに塗りつぶされていた。

“鷺森灼の場合”

京太郎「着きましたよ、灼さん」

灼「ありがと......」

酔っぱらいを一人で帰す訳にはいかないということで灼さんの自宅であるボーリング場まで着いてきた、のだが、

灼「一ゲームやって行く?」

京太郎「いやいや、灼さん酔ってるじゃないですか」

ちなみに、俺は運転係だっので酒は呑んでない。

京太郎「流石に勝負になりませんって」

灼「じゃあ、負けたら、罰ゲーム」

京太郎「まあ、構いませんけど......。内容は?」

灼「相手の言うことに従......」

さっさと勝って暖かくして寝ろ、とでも言えばいいか。

京太郎「分かりました。手加減はしませんよ?」

灼「真剣勝負」

さて、やりますか。

――――――――――――――――

京太郎「なん、だと......」

バカな、俺の負け......?

灼「接戦だった」

確かに接戦だった。両方300点で決着が着かなかったのでストライク合戦へ。

結局、24投目に俺のミスで勝負はおわった。

京太郎「ぐぬぬぬ......」

灼「敗者には罰ゲーム」

ああ、熱中していて忘れていたけど、罰ゲームがあったな。まあ灼さんならそこまで酷い内容にはならないだろう。

京太郎「それで、俺は何をすればいいんです?」

灼「最近寒いから、一緒に寝......」

京太郎「ん?」

灼「部屋まで連れてって」

そう言って抱き付く灼さん。そういえばこの人酔ってるんだった!

京太郎「ちょ、ちょっと待って!灼さん!」

ダメだ、既に寝やがったよ!

仄かに漂う、アルコールとは違う香りに悩まされながら、唸ることしか出来ないのであった。

“滝見春の場合”


春「んぅ、んっ、んっ」

粘質な音が絶え間なく続く。

酒に薬を盛られ、キスをされ続けるという状況の非日常差に脳が施行を拒否する。

春「ん、むぅ」

薬を盛った犯人は繰り返し、まるで機械のように己の行為を止めない。

口の周りは唾液塗れで、妖しく、灯りを反射している。

京太郎「な、んで」

春「?」

まとまらない思考を無理矢理束ね、何とかそれだけを絞り出す。

今まで夢中でキスを止めなかった滝見さんが小首を傾げる。ようやく見せたキス以外の反応に少し、少しだけ希望が見えた。

京太郎「何で、こんなことを」

春「......私は口が上手くない」

会話が出来る。反応がある。理解が出来る。

微かな希望は、確かな光明に。そしてその光は、

春「だからこうして愛を伝えるの」

春「伝えた思いは必ず返ってくる」

春「私が貴方を愛せば、貴方も私を愛す」

春「素敵。......そうでしょう?」

どこまでも濁っていた。

京太郎「あ、ぁぁ」

春「じゃあ、一緒ににゃろう?」

京太郎「にゃろう?」

聞き返すのとほぼ同時。滝見さんが倒れこんだ来る。

もしかして、もしかして

京太郎「ただ酔ってただけ...?」

そういえば、俺に酒を進める時点で酒臭かったような気もする。

京太郎「どう収拾つけるんだよこれぇ」

とりあえず滝見さんに酒は与えない。それだけは固く誓った。

“原村和の場合ver2”


和「きょーたろしゃん!」

京太郎「何この生き物、超可愛いんだけど」

高校を卒業して幾年が過ぎ、互いに疎遠になった頃。ばったり再会した俺と和は近くの呑み屋で酒でも呑もうということになり、

京太郎「まさか、和がここまで酒に弱いとは」

和「うりうり~」

今に至る、という訳だ。

高校の時には何一つ弱点のない超人にまで見えたのだが、まあ新しい一面を見られるというのはいいもんだと思う。

京太郎「それにしても、ちょっと酔いすぎじゃないか?」

和「あう~」

頭をグリグリ押し付けて来たので撫でてやると、気持ち良さそうに目を細て可愛い、じゃなくて。

時計に目を落とすと短針は9と重なっている。終電にはまだ時間があるだろうけどこれを電車に乗せるのもなぁ。

京太郎「まったく、しょうがない奴だ」

和「うへへ~」

はぁ、何か昔とは立場が入れ替わったみたいだ。

まあ帰りはタクシーでいいか。家がどこかは知らんけどそれくらい奢ってやろう―――って、

京太郎「そういや、家どこだ?」

和「んむぅ」

ちょっ、やばい!まともに会話出来ないんじゃあ家の場所が聞けないじゃねぇか!

京太郎「頼む!しっかりしてくれ!」

和「すぅ、すぅ」

京太郎「寝るなぁ!!」

騒ぎ過ぎで店を追い出されるわ、家の場所聞き出すのに一時間近くかかるわで散々な飲み会になったが、うん。悪くはなかったんじゃないか?

京太郎「和ァ!」

和「うーん......」

多分。

“竹井久の場合”

京太郎「ったく。追加の酒買ってきましたよ」

久「おー、ありがとねー。須賀君」

まさか大学生になってまで先輩のパシリをさせられるとは思わなかったが、逆らえないあたり、俺の下っ端属性も根っからのものなのかもしれない。

京太郎「あーあー、俺の居ない間にこんなに呑んだんですか」

久「須賀君の居ない寂しさをお酒で紛らわせていたのよ」

京太郎「はいはい、介抱なんてしませんからね」

久「そんなこと言っても須賀君は優しくしてくれるのよねぇ」

京太郎「......何か、企んでます?」

この人が素直に褒めるとか、裏があるようにしか思えない。いや、少しは嬉しいけど。あくまで、少し。

久「それに割かし気遣いも出来るし、力持ちだし、私より料理上手だし」

京太郎「先輩?もしかして、酔ってます?」

何か様子が変だ。まあこんなに呑んだら酔うのも当たり前ではあるが。

久「ふふふ、よく考えたら須賀君って優良物件よねぇ」

京太郎「......なんでジリジリこっちに寄って来るんですか」

久「顔だっていい。身長も高い。なんでモテないのかしら」

京太郎「俺の話聞いてください!」

怖いよこの人!お願いだからまともに会話して!

久「大丈夫よ、須賀君」

京太郎「どこが!?何が!?」

久「天井のシミでも数えていたらすぐに終わるから」

京太郎「ひぃぃ!」

蛇に睨まれた蛙。正しくその言葉通りに動けない俺は、一晩中先輩に飲み込まれていった。

今日の分は終わりっ!

次は多分明後日いけたら明日になります。ぐへぇ

間に合ったお!自分、頑張ったんだお!

つーわけで投下いきまーす

“池田華奈の場合”


華奈「はぁ、妹たちを置いて来るのにも一苦労だし......」

京太郎「ははは、お疲れ様です。」

華奈「それじゃあ」

京太郎「ええ、それでは」

華奈「乾杯だしっ!」

京太郎「乾杯っ!」

福路さんが無事プロ入りしたということで何故かこの二人でプチ飲み会を開くことになっ

た。

まあ、福路先輩にはインカレやプロ試験が近いときですら指導してもっらたりと非常にお

世話になったし、池田先輩は......まあ、うん。多分お世話になってる。多分。

京太郎「しかし凄いですねぇ。どこのチームからも引っ張りだこだったそうで」

華奈「うぇぇん」

京太郎「池田先輩?」

ええっ!?なんで泣いてんの!?

華奈「キャプテン、美穂子先輩に、今まで、本当、迷惑、かけて」

京太郎「あー、でもその分楽しかったんじゃないですか?」

華奈「卒業の時もそー行ってくれたしっ!うわぁぁぁ」

京太郎「福路先輩が、少しうらやましいですねぇ」

つくづく思う。池田先輩は福路先輩にとって最高の後輩だったんだなって。

京太郎「多分、そうやって慕ってくれたことが一番嬉しかったと思いますよ」

華奈「でもぉ、何にも恩返ししてないしぃ」

京太郎「いいじゃないですか。きっと福路先輩の中では釣り合っていたと思いますよ。貰

ったものと、あげたもの」

池田先輩のぐちゃぐちゃになった顔を拭く。あまり化粧するタイプの人じゃないのでハン

カチが汚れなくて助かるな。

京太郎「福路先輩、貴女の笑顔が好きって言ってましたよ?次会うときのために今日泣き

切っちゃいましょうか」

華奈「うんっ...!うんっ......!」

貴女が福路先輩にあげたように、俺も貴女に何かを。

そんな言葉を酒とともに飲み干した。

“獅子原爽の場合”


爽「げほっ、げほっ、......パンツ貸して」

京太郎「ふざけんなよ」

夜のランニングをしていたらいきなり人が池に飛び込む。中々に無いことだろう。それも飛び込ん

だのが自分の先輩だったら尚のことだ。

爽「ああ、ぐちゃぐちゃだよ...。あっ、卑猥な意味ではないからなっ!」

京太郎「知ってます」

後輩相手とはいえ、頼むから慎みという言葉を知ってほしい。

爽「それで?いつになったら貸してくれるんだ。パンツ」

京太郎「本気だった!?」

爽「当たり前だろう。風邪を引いたらどうする」

京太郎「知らねーよ!コンビニかどっかで買ってくればいいじゃないですか!」

爽「は、恥ずかしいじゃないか。こんなビショビショで」

京太郎「羞恥の基準がおかしい!」

確かに恥ずかしいかもしれないけれども!

京太郎「ほんとまったく......。うち来ます?近いんで」

爽「こ、こんな夜遅くに破廉恥だな!」

京太郎「どうしろってんだよっ!?」

しかも何でちょっと嬉しそうなんだ!?

爽「どうしろって、さっきから何回も言ってるじゃないか」

京太郎「えっ、ちょっ」

爽「パンツを」

京太郎「止めろ!来んな!」

爽「よこせーっ!!」

京太郎「ギャーァッ!」

結局、酔いのせいでリバースした先輩をうちまで運ぶことになった。絶対に許さない。

“龍門渕透華の場合”


青い海に青い空。

透華「うっぷ」

白い砂浜に眩しい太陽。

透華「あ、もう......」

そんな楽園のようなここはとある南国リゾート地。

透華「うっ、おろおr」

綺麗な風景に似合わないものは執事さんがカットしてくれました。

~~~~~~~~~~~~~

透華「ひどい目に会いましたわ」

京太郎「まあ自業自得でしょうねぇ」

ビーチでカクテルを呑む私......目立ってますわ!とか言って一時間も呑み続ければ、そりゃ吐くでしょうよ。...結果的にこれ以上ないってくらい目立ってたけど。

透華「まだクラクラくるぅ」

京太郎「......まぁちょっと休憩しててください」

透華「貴方は?」

京太郎「俺も居ますよ、ここに」

しばし、沈黙。それを破るように、風が馳せ回る声を運んで来る。

透華「少し、舞い上がって居りましたわ」

京太郎「どうして?」

透華「異性と、何の柵もなく遊ぶというのは久しぶりでして」

京太郎「そうですか......」

周りは使用人だらけ。確かに立場がはっきりしている。

透華「貴方さえよろしければこれからも、どうぞ、よしなに」

京太郎「構いませんよ。ええ、ずっと」

関係なんてものはその当人の意識でしかない。周りが何と言おうが、俺たちが友達だと言い張ればそれは友達だ。

透華「では、次は泳いで目立ちますわよっ!」

京太郎「また違う意味で目立ちますから!」

溺れて目立つ未来しか見えなかった。

“本内成香の場合”


京太郎「ええと、成香さんはお酒が呑めないのでしたよね」

成香「う、うん。お酒は少し怖いです」

かわいい。この小動物的な可愛らしさ反則だろ。抱きしめたい。

京太郎「こんなものがあったんで買って来ちゃいました」

成香「あ、甘酒ですか?」

京太郎「これ確かお酒って付いてるけど清涼飲料だったはず」

お酒の呑めない成香さんにも雰囲気だけは味わって欲しいなと思って買ってきたが喜んでくれるかな?

成香「ありがとうございます!すてきです!」

京太郎「おおう」

口癖って分かっていてもこの破壊力ですよ。ほんと天使ですわ。

京太郎「それじゃあ頂きましょうか」

成香「は、はいっ!乾杯!」

京太郎「乾杯!」

同時にコップにに口をつけ―――成香さんが倒れる。

京太郎「ちょっ、大丈夫ですか!?」

成香「きゅ~~~~~」

あれ!?何で!?と思いつつ甘酒のボトルを良く見ると、下の方に

『アルコール1%未満』

と書いて、ある?

京太郎「成香さん!」

成香「うーん」

酔いが醒めた時怒られてしまったが、その姿も可愛かったのは内緒にしておこう。

“臼沢塞の場合”


京太郎「色々不味いですって、塞さんっ!」

塞「何が不味いの?言ってくれないと分からないなー」

そう言い体を擦り付けてくる塞さん。何が不味いって俺の理性が一番やばいんだって!

京太郎「そろそろ、ほんと止めてくださいって!」

塞「だから何をかなー?」

柔らかい体に、暖かい体温、女の人のいい香りのトリプルパンチにやられそうなんだよ!

察してください!

京太郎「大体それに意味あるんですか!?」

塞「マーキングしないと。京太郎くんはわたしのものだーって」

京太郎「ぐはぁっ」

何か普段しっかりしている人がこうやって悪戯っぽく言うと来るものがある...!

それでもそのまま流れで、っていう訳にもいかない。そこは大事だろう。

塞「じゃあ充電してもらおうかな」

京太郎「充電?」

えーっと、確か鹿倉先輩のよくやってるあれ?密着度は増すじゃないですかやだー。

塞「じゃあちょっと失礼」

京太郎「先輩、まっ、おっふ」

塞「あ、重くは、ないよね?」

そこは全然大丈夫なんですが、お尻が、お尻が......!

塞「何か言えよー」

京太郎「あ、今擦られると」

熱り立ってしまうマイサン。あまりにあまりなこの状況にお互い黙る。

塞「......よ」

京太郎「へ?」

塞「京太郎くんなら、いいよ」

う、わぁ。もう抑えられそうにない。

塞「わたしを君でふさいで?」

逃げ道を、塞がれているのは俺の方だった。

“瑞原はやりの場合”


京太郎「......どうすっかねー」

はやり「はやぁ~」

瑞原プロに目を付けられて早数週間。ついに食事まで持って行かれてしまい、それならばさっさと酔い潰してしまおうと思ったのだが。

京太郎「まさか一口目でダウンするとは」

はやり「みゅぅ」

普段が普段なだけに、この人の酔い潰れた様は違和感すら感じる。

京太郎「......こうして見ると普通に美人だよな」

実家が菓子屋さんなため料理も出来るらしいし、胸もすごい。正直ガツガツしなきゃモテる気がするんだが。それともハイスッペク過ぎるからこそ、なのか。

京太郎「ほっぺを抓まんでみたり」

はやり「ふにゃぁ」

おおっ、すげー柔らかい。何これ超楽しい。

京太郎「これじゃあ、どっちが年上何だか」

童顔ってこともあるんだろうけど、こんな姿じゃ年齢差を感じさせない―――ってあれ?さっきから思考がやけに好意的じゃない?

京太郎「いやいや、まだ俺大学生だし」

でも、裏を返せば就職したらいいみたいに......。

京太郎「俺、どうなんだ!?」

当然答えてくれる人はいない。

正解に辿り着けないまま、閉店時間だけが近づいていた。

“弘世菫の場合”


菫「君はお人好し過ぎる!」

京太郎「ははは...、すみません......」

いつものお礼がしたいと言って呑みに誘われたら何故だか説教を食らっています。

まあ、いいんだけどね。この人はこの人で苦労人気質だし色々愚痴も溜まっているんだろう。今日は飽きるまで聞いてあげますか。

菫「もうちょっと断るということを覚えないか!いつか痛い目にあうぞ!」

京太郎「そうですね」

菫「ほら、言った傍からすぐ受け入れる!」

どないせいっちゅーねん。あれか、は いいえ すとか言えばよかったのか。

菫「大体いつも君はそうだ!先輩は頼ってもいい存在だから敬われるのだぞ!」

京太郎「あー、先輩にはいつもお世話になってるじゃないですか」

菫「何だと?」

怖っ!?でも本当のことなので撤回はしない。

京太郎「ほら、牌譜の整理とか片付けとか雑用のやらなきゃいけないこととか、ポンコツどもの世話だって先輩の方がずっとやってますし」

菫「む、むぅ」

京太郎「先輩が先導して、俺たち後輩が後ろから支える。こんな関係でいいじゃないですか」

菫「うるさーい!!」

京太郎「ええっ!?」

結局宥めるのにかなりの時間を要したのだが、いい息抜きになってくれたのなら幸いだ。

ちなみにその後、

菫「昨日は、その、本当に済まなかったっ!!!」

と赤面しながら謝罪する様がとても可愛かったです。まる。

“姉帯豊音の場合”


豊音「京太郎くん!お酒、注いであげるね?」

京太郎「ああ、ありがとうございます。俺ばっかは悪いですし、お酌しますよ?」

豊音「ううん、止めておく」

そう言い首を振る豊音さん。呑まないのは別にいいんだけども、少し悲しそうなのが気になる。

京太郎「どうしてです?」

豊音「だって私、体大きいから酔ったらちょー大変だよー」

京太郎「天使か!」

豊音「ええっ!?」

いかん、つい本音が漏れてしまった。

京太郎「そうじゃなくて、別にいいんですよ?いざとなったら俺が受け止めて見せましょう」

豊音「ほんと!うれしいよー!」

マジで天使ですわ、これ。何て思いながらも酒を呑む姉帯さんから目は離さない。

俺の勘が正しければ、恐らく、姉帯さんは―――

豊音「あはははは、ちょーたのしいよー」

京太郎「ぐふぅ!?」

強烈な張り手が背中を襲う。めっちゃ痛い!

豊音「きょーたろーくんがいっぱいだ。つかまえちゃえー」

京太郎「ぐ、ぎぁぁぁあああ」

締め付け半端ない!?背骨が、背骨が折れる!?

予想通り暴れまくった姉帯さんだが何とか被害は俺だけで済んだ。

出来れば今日の記憶は抜け落ちていればいいと思う。また気持ちよく呑むために。

今日の分はこれで終わりっす

実は今、長編の設定を練り始めたのですが、スレ立出来るレベルまで言ったらここは店じまいしようかなって考えています。
お盆休暇終わっちゃうと今みたいな頻度とか無理ですし、2スレ同時進行だと嫌がる人もいると思うんで。

つってもまださわりの部分くらいしか決めてないんで、もうちょい先のことだとは思います。

もともと繋ぎのために立てたこんなスレに人が集まってくれたことは大変嬉しいのですが、やっぱり書きたいものを書いてないと結局続かないと思うので、どうかご了承ください。

ではでは次こそ明後日に更新したいと思います。ありがとうございました。

アデュー!

クロチャーの安価なのですが、技量不足より一つにまとめてしまいました。許してほしいじぇ。

それでは投下します。

*未成年の飲酒は法律で禁止されています。必ず守ってください。

“松実宥の場合vre2”


宥「あったか~い」

京太郎「そりゃ、そんなに呑んだらあったかいでしょうね」

床にばら撒かれているビン、カン、ボトル。

合計何リットルかは考えたくもないが、多分3咲くらいは呑んでると思う。

京太郎「流石に少し心配になってきたんですが、大丈夫ですか?」

宥「うーん、ちょっと暖かくなり過ぎちゃったかも」

京太郎「だったら冷たい水でも注ぎましょうか」

宥「いいよ、脱ぐから」

京太郎「はぁ!?」

思わず手に水をぶっかけてしまう。

しかし、その冷たさを比じゃないびっくり発言をしなかったか!?

宥「マフラーとか、カーディガンとか」

京太郎「あ、ああ。そうですよね。何同様してんだ俺」

宥「上着とか、下着とか」

京太郎「アウト―!!」

上着と下着ってほぼ全部じゃねーかっ!

思わず肩に手を掛けるが、

京太郎「っ!!何でそんな脱ぐの早いんですか!?」

一瞬目を逸らした隙に脱いでいらっしゃった。

見ないために目線は少し上へ。それがいけなかった。

宥「きょうたろう君の手、ひんやりしてる」

京太郎「さっき水が掛かったから、ってええ!?」

宥「体はあんまりひんやりしてないね?」

ど、ど、ど、どういう!?誰か説明して!?

宥「もっとひんやりしたいぃ」

京太郎「ヘルプミー!!」

この後、声に呼ばれてやって来た玄さんと更に一悶着あったのだが、それは別のお話。

“福路美穂子の場合”


美穂子「あら、おいしい」

京太郎「それはよかったです。俺も選んだ甲斐がありました」

福路さんとこうして二人で呑むのは初めてだなぁ、と思いつつ横目でちらりと見る。

目があった、微笑んだ、クソ可愛い。

美穂子「普段はあんまり呑めないのでとても楽しいです」

京太郎「お酒、弱いんですか?」

美穂子「いえ、呑めない訳じゃないのですが、何故か止められるんです」

京太郎「なるほど?」

美穂子「皆して私を焦らすんですよ」

京太郎「ぶっ、げ、ほっ」

美穂子「大丈夫ですか!?」

京太郎「ああ、はい......」

これは呑むの止められますわぁ。福路さんが普段酒を呑めない理由に納得する。

とはいえ、とんでもない言葉が貴女の口から飛び出たせいです、と言い出す勇気は俺にはない。何とか言わせないようにしたいが......。

美穂子「もう、涎みたいになってますよ?まるでお預けを食らった」

京太郎「スタァップ!!」

ダメだこれ!無理やりにでも止めないと!

美穂子「まあ、あまり独り善がりな」

京太郎「ダメです!」

美穂子「あら?これは主従」

京太郎「アウト!」

美穂子「...無理矢理口を塞が」

京太郎「止んねぇ!」

俺と福路さんの闘いは一晩続いた。

“松実玄の場合ver2”


玄「おもちっ!」

京太郎「はぁ?」

何言ってんだこの人。いや言ってることは分かるけど。

玄「おもちっ!」

京太郎「いや、酒でも、ってほんとに飲んでるし」

よく見たら部屋には空き瓶と宥さんが転がっていた。

実の姉を空き瓶と同等に扱うなよ、とは思うけど見てしまった以上どうにかしなくては。

あのまま寝たら体痛くなるだろうし、風邪を引く可能性もある。

ただ、問題なのが、

玄「おもちっ!」

京太郎「何で玄さんはそんなに敵意剥き出しなんですか」

やたらこっちを睨んでくる玄さん。

あれか、おもち不足なんですか。仕方ない。

京太郎「玄さん、玄さん」

玄「おもち?」

京太郎「ほら、おもちの写真ですよ」

和と咲のツーショットの画像を和の方へズームする。

......別に盗撮じゃないぞ。あんとき咲は携帯すら持ってなかったから仕方なく――

京太郎「うわぁ!」

玄「おもちっ!!」

俺の携帯をすっ飛ばされてしまった。何?逆に胸が嫌いになったとか?

玄「おーもーちー!」

京太郎「分かったんで、痛いです地味に」

俺の胸を叩いてくる玄さん。分かった理想が高くなったんだこの人。

それで理想以下の胸は排除って、咲に言ったらカンされるぞまったく。

玄「お!も!ち!」

京太郎「分かりましたって、まったく」

腕が疲れたらしく今度は頭突きしてくる。いいけど頭を振ると。

玄「きゅう」

京太郎「あーもう。やっぱり」

案の定気持ち悪くなって倒れる玄さん。

介抱する人が二倍になったかと思うと自然と溜息が漏れた。

“東横桃子の場合”


京太郎「くっ...!どこから来る...!」

緊迫した空気。張りつめたような神経。

些細な物音一つ、揺れる物陰一つ逃さないとばかりに感覚を研ぎ澄まし―――

桃子「えい」

京太郎「ふぁ!?」

胸を押し付けられながら尻を撫でられる。紛うことなきセクハラだろう。

京太郎「やめろ、って!」

桃子「じゃあ私を見つけてみろっす」

そう言い、気配を消す東横。

ほんと質悪いな......!

桃子「ふぅ」

京太郎「ひゃ!?」

桃子「うふふー、女の子みたいっすねぇ」

京太郎「てめぇ!」

隠れる前に後ろに手を伸ばす。逃がしてたまるか......!

京太郎「捕まえたァ!」

桃子「ひゃうっ!?」

京太郎「あ」

故意では無い。故意では無いが東横の桃を掴んでしまう。

京太郎「......」

桃子「......」

沈黙が気まずい。本来ならすぐにでも謝るべきだがこちらもいろいろされてる身なので素直に謝るのも癪だ。

桃子「別に、いいすっよ」

京太郎「はぁ?」

先に口を開いたのは東横。

桃子「こっちも色々しちゃったし、いいっすよ...?」

京太郎「......」

ここまで言われて乗らないのは男の恥か。

ゆっくり顔をあげ目を見合わせ―――

京太郎「いや、いらん」

桃子「えぇ!?」

何故か文句を言ってくる東横だがそんなことする訳ないだろう。

そんなことをすれば、きっと

桃子「京さんのバカ」

京太郎「馬鹿かもしれんが、お前は無知だろう」

教えるつもりもないが。

“赤阪郁乃の場合”


郁乃「きゅ~たろ~くん」

京太郎「京太郎です」

郁乃「まぁまぁ、そないなことより野球拳って知っとる?」

京太郎「俗っぽい方も、由緒正しい方も両方知識としては」

郁乃「じゃあ、俗っぽい方をやって来てくれへん~?」

京太郎「酔ってますよね?監督代行」

何言ってんだこの人は。生徒にそんなことやらせるとか正気か?いや酔ってるとしたら正気じゃないんだけど。

郁乃「確かに酔っとるけど、ちゃあんと理由もあるんやで~」

京太郎「問題なのは理由の有無ではありませんから」

郁乃「じゃあ、うちとやろか?それなら自己責任なるやろ?」

京太郎「......」

それなら、そこまでデメリットも無いだろうし流石に全裸にはしないだろう。

勝てば儲け、負ければお調子者の道化として、そんな甘い考えで受けたのが間違いだった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

京太郎「そろそろ止めましょうよ......!」

郁乃「まだ布はあるやないの~」

お互いほぼ全裸。残ったのは多少の下着のみ。

つまり、次で決まる......!

「「じゃんけんぽい!」」

こちらはグー...!相手は......!

郁乃「信じ取ったで~」

パー...!圧倒的パー...!

郁乃「それじゃあ、ぬいでもろか~」

視線が集中する...!

やはり、やるしか...!やるしかないのか......!

京太郎「くそっ......!」

パンツに手を掛け―――

ドサッ。畳に落ちる音が響く。

京太郎「はぁ?」

転がる監督代行。何とも言えない空気。

京太郎「...すっげぇ、疲れた......」

監督代行はクレイジー。はっきり分かんだね。

“岩舘揺杏の場合”


揺杏「おうおう夜這いですか、ってちょっと!」

先輩の部屋のドアを開けっぱにして立ち去る。

どうせ理由付けても見破られるだけだろうし。自分だってバレバレのくせして。

揺杏「おい!待てって!」

京太郎「付きましたよ」

ホテルから少し離れた場所。この辺に確か――

揺杏「えっと、もしかしてホントに」

京太郎「あったあった」

揺杏「え、なにそれ。何のボトル?」

京太郎「酒ですよ、酒」

揺杏「はぁ!?」

驚く先輩。まあ出したってことは飲もうと思ってるってことだろうし、そりゃ驚くか。

揺杏「私達、未成年だぞ?」

京太郎「ははは、怖気づいたんですか?」

揺杏「べ、別に!お前が大丈夫かなぁって思っただけだし!」

京太郎「じゃあ飲みましょうか」

挑発にすぐ乗ってくれるから助かる。本当扱いやすいなぁ。

京太郎「それじゃあ、明日の勝利を祝って」

揺杏「!!」

京太郎「何驚いてるんですか。勝つんでしょう?」

下手な励ましは言わない。ただ信じていると伝える。

京太郎「乾杯」

揺杏「か、カンパイ!」

互いに飲むのは一杯だけ。明日に支障が出ても困るしな。

京太郎「ん?」

煽った際に気付く。大きな、大きな三日月に。

京太郎「見てください。綺麗ですよ、月」

揺杏「ふん、口説いてるのか?」

目は合わせない。信じていると伝えたから。

揺杏「何が綺麗な月だ。東京の月なんて、ぼやけてるじゃないか...」

どんなときにも顔をあげる。たとえはっきり見えなくても。

揺杏「私達の勝ちは、もっと輝いている!」

その宣言はこの場において、最も光る星だった。

ようやく終わりが見えてきたという奇跡。

エロについてですが、確かにちょっと人を選ぶのかな?今日の投下した分は意識的に減らしたつもりですが。

ともあれ本日はお仕舞。ありがとうございました。

終わったんですって?奥さん!

え?何?また二つの安価を一つにまとめちゃったとか、九州弁の変換サイト使ったから違和感バツグンだとか、大阪弁も京都弁も下手くそです?

まじでゴメンナサイ。m(-_-)m スマヌ

投下いきまーす

“宮永照の場合”


照「京くん、これあげる」

京太郎「おおう、あ、ありがとうございます」

照「あと、これとこれも」

京太郎「は、ははは。頂きます」

...うん。酔いってすげぇわ。あの照さんが人にお菓子を分け与えるとか、衝撃過ぎて上手く返せない。

照「あっ、ポッキーも」

京太郎「じゃあ一つ」

照「ちがう」

袋に手を伸ばしたら怒られてしまった。結局お菓子はくれないのか?

照「こっちから取って」

そう言い咥えたポッキーを上下させる照さん。それってもしかしなくても。

京太郎「いや、ポッキーゲームは不味いんじゃないですかね」

照「大丈夫。私がいいって言ってる」

京太郎「うーん......」

仮に何かの間違いがあって最後まで行っちゃうと、割と困るのは俺じゃないか...

京太郎「むぐっ」

照「カリカリカリカリ」

俺が迷っていると、無理矢理口にポッキーを差し込まれる。

てか、食べるスピード早っ!これじゃあ――

京太郎「ふぐぅ!?」

照「んぁ、んっ」

口内に何かの侵入してくる感覚。それは入って来るだけに飽き足らず暴れ回る。

京太郎「あ、ぐぅ」

照「ぅ、んぁ、じゅる」

碌に抵抗も出来ないまま、味わい尽くされ、翻弄される。

照「ん...ふぅ。御馳走様でした」

京太郎「...お、お粗末様です?」

口の中のチョコ味は忘れられそうにも無かった。

“ネリー・ヴィルサラーゼ”


ネリー「うにゃぁ」

京太郎「おっと、暴れんなよ」

膝の上でもぞもぞされると結構痛いので止めてほしい。

因みに今の格好は、俺の胡坐の上でネリーが正座しているという中々珍妙な状態である。

ネリー「うぅぅん」

京太郎「あんま動くなって、痛い痛い」

頭を押し付けて来られると膝に体重が集中して痛いんですが、基本酔っぱらうとこっちの話なんて聞いてくれないし、もう慣れてしまった。

京太郎「あー、ほら」

ネリー「んむぅ」

頭を撫でてやると気持ち良さそうにするネリー。

こいつホント猫みたいだな。いつもはつれない癖に素っ気なくした途端なついてくる。

ネリー「お酒とって」

京太郎「いいけど溢すなよ」

ネリー「じゃー飲ませてよ」

京太郎「はいはい」

出来るだけ動かない様に―――って人に物取らせといて寝やがった、こいつ。

京太郎「ほんと、仕方ない奴だ」

ネリー「すぅ、すぅ」

柔らかい髪を撫でながら、一口、酒を煽った。

“白水哩&鶴田姫子”


哩「ご主人様~」

姫子「様~」

京太郎「何だこれ」

正直そういうお店みたいな感じで、何と言うか...。

京太郎「あー、とりあえず離してください。動けないです」

哩「いちゃ、うちのやるんで座っちちゃんない」

姫子「やいうちはなんしようやか?」

京太郎「うん、二人とも落ち着いて?」

何か呼称のせいかもしれないけどすごい罪悪感が!

こういうのを素直に楽しめない俺ってほんと小心者ですわ。

京太郎「そもそも何で俺が主人なんですか」

哩「しょりゃ縛られたいじゃなかやか」

姫子「しょりゃ先輩っち縛られたいじゃなかやか」

京太郎「これは酷い」

酔ってるだけに本心っぽくて怖いです。

後者は特に。

京太郎「じゃあ、主人命令です。別に俺の言うこと聞かなくていいですから」

哩「だけん自分で考えて動け、っち」

姫子「そいやい、早速ご奉仕ば」

京太郎「どうしてそうなった!?」

ってか、じりじりにじり寄って来るの止めて!?

京太郎「いやいや!やめ、助けて!?」

哩「ゆうこつ聞かいなくてよかっち言ったったいはご主人様とよ」

姫子「よかよかたい。痛くなんてしとらんから」

京太郎「アッーーーーーー!」

この後m(ry

“白水哩&鶴田姫子”


哩「ご主人様~」

姫子「様~」

京太郎「何だこれ」

正直そういうお店みたいな感じで、何と言うか...。

京太郎「あー、とりあえず離してください。動けないです」

哩「いちゃ、うちのやるんで座っちちゃんない」

姫子「やいうちはなんしようやか?」

京太郎「うん、二人とも落ち着いて?」

何か呼称のせいかもしれないけどすごい罪悪感が!

こういうのを素直に楽しめない俺ってほんと小心者ですわ。

京太郎「そもそも何で俺が主人なんですか」

哩「しょりゃ縛られたいじゃなかやか」

姫子「しょりゃ先輩っち縛られたいじゃなかやか」

京太郎「これは酷い」

酔ってるだけに本心っぽくて怖いです。

後者は特に。

京太郎「じゃあ、主人命令です。別に俺の言うこと聞かなくていいですから」

哩「だけん自分で考えて動け、っち」

姫子「そいやい、早速ご奉仕ば」

京太郎「どうしてそうなった!?」

ってか、じりじりにじり寄って来るの止めて!?

京太郎「いやいや!やめ、助けて!?」

哩「ゆうこつ聞かいなくてよかっち言ったったいはご主人様とよ」

姫子「よかよかたい。痛くなんてしとらんから」

京太郎「アッーーーーーー!」

この後m(ry

ゴメン連投しちゃった

“荒川憩”


バシンッ

京太郎「ちょ、痛ァ!」

憩「あっはっはっはっは!」

俺の背中を叩いて笑い転げる荒川さん。

割と本気で痛い。ちょっと涙目になった。

京太郎「痛いですってば!落ち着いてくださいよ」

憩「だいじょーぶやでー。折れたらちゃんと治したるわー」

京太郎「骨折前提!?」

とんだ看護士見習いも居たものだ。

憩「ほしたら京太郎くんはこっちのほうがええんかー?」

京太郎「えっ、ちょっと」

いきなり押し倒されるというか馬乗りされる。

軽いとはいえ無理に押しのけたら怪我させそうだし、体勢が悪いせいでいまいち力が入らない。

憩「ほーれ、優しいボディタッチよーぅ」

京太郎「は、はぁ」

憩「なんやーその反応はー」

いやね、言わないけど色気というものが足りていませんのでしてね、言わないけど。

憩「今、色気が足らんー、とかおもーとるやろー」

京太郎「............いえ」

憩「返事が遅いわー!」

京太郎「あ、痛ッ!ごめ、ごめんなさいってば!」

結局機嫌取りに一時間。満足させるのにもう一時間かかったせいで、酒を楽しむことは出来なかった。

“末原恭子の場合”


恭子「ほんまにきーとるんかー?」

京太郎「聞いてますよ、ちゃんと。ははは......」

どうしてこうなった。そのフレーズで頭が埋め尽くされる。

可愛い女性と混浴なんて夢にまで見たようなシチュエーションじゃないか。なのに、どうして、

恭子「何が悲しくてあのキ○ガイ監督に追っかけ回されなかんねん!」

京太郎「あの人、姫松の監督さんが復帰した途端同チームに入団してましたね...」

恭子「麻雀に関して、ゆーとることは分かるよ?ほらおっしゃる通りですわ。でもそれ以外のことはどう考えてもおかしいやないの」

京太郎「まあ、確かに少しやり過ぎだとは思いますが」

恭子「少し!?少しって何なん!?無駄にコスプレさせることか!そのまま喫茶店でバイトさせることか!その動画をアップすることか!?」

京太郎「想像以上に酷かった!?」

おおう、末原さんがクレイジーというのも納得だ。

恭子「須賀君の身内にも居らんかった?人使い荒い悪魔みたいなん」

京太郎「悪魔って...。確かに人使いは良くなかったですけどそんなもんじゃないんですか?」

恭子「いや、あれは酷かったわ。最初清澄はどんな鬼畜かとおもーとーたもん」

京太郎「そうなんですか?ちょっと比較対象がハギヨシさんくらいしか居なかったんで分かんないですけど」

あの人一人で俺の10倍以上働いてたしなぁ。つーかあの人ほんとに一人なんだろうか。

恭子「あー、あれや。自覚無いあらへんやろうけどあんたも十分おかしいで」

京太郎「俺からしてみればまだまだだと思うんですがね」

雑用だって、流石に今はやってないけど欠かせない存在だったかって言ったらそうでもないしなー。

恭子「はん。うらやましかないけどな。そないなメンタル」

京太郎「メンタルだったら末原さんのほうが凄くないですか?」

恭子「...お世辞なんていらんから」

京太郎「そこまで卑下することないじゃないですか。俺は魔物相手に立ち回る末原さん格好良くて好きですけどね」

本当に格好いいと思う。才能の乏しい俺にとって、末原さんは理想の一つだ。

恭子「...あんた、そないなことばっかりゆーとるん?」

京太郎「そんなことって?」

恭子「はぁ...自覚なしか」

心底呆れています、とアピールするかのように溜息を着く末原さん。何か悪いことしたかな。

恭子「一ついいこと教えたる。女の子は『かっこいい』ゆわれるより『かわいい』ゆわれたいいもんなんやで?」

そう言う末原さんは意地悪気で、とても嬉しそうだった。

“宮永咲の場合ver2”


咲「係長、お注ぎします!」

京太郎「誰が係長か、誰が」

お互いのコップに酒を注ぎあう。

こいつが酒を飲むのは俺の前だけというのが密かな俺の自慢だ。

咲「それは京ちゃんだよ。私の介抱係でしょ?」

京太郎「別に仕事だとか義務だからやってるわけじゃねーよ」

咲「し、素面でよく言えるね」

京太郎「うるへー。今から飲むんだから同じだ」

色々なものを変えてきたと思う。

咲「きょーちゃんって女装にあいそー」

京太郎「やだよ!?」

俺と咲の立場。

京太郎「そういや、昔メイド服着てたよな」

咲「わわぁ!おもいださなくてもいいよぉ」

俺と咲の関係。

京太郎「うりうり、悪い口はこれか?」

咲「はへておぅ、ふひふひうるお!」

俺と咲の感情。

でも、

京太郎「まったく......。気持ち良さそうに寝やがって」

この距離だけは変わりませんように。

以上で借金返済終了です!ドンドンパフパフ!

すげー今更ですが、世界観とかつなげるの無理何で同じキャラでも違う京ちゃん達です。

あと、このスレ残しててもいいよーって言ってくださる方が居たんで依頼するのは止めときます。

そんでもって次から安価という形を止めて完全リクエスト制にして、少し書けたら投下という形にしたいと思います。

多分これで捌く量が減るんじゃないかなーっと思います。もし一個も来なかったらその時は潔く。

まあ言ってることが二転三転してふざけんなよって思う人もいるかもしれませんが、今後気を付ける(しないとは言ってない)ので、どうかご了承を。

それではありがとうございましたー。

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