咲「ぎ、義理だからね。京ちゃん」京太郎「おう、ありがとな」 (149)



京太郎「2月14日か」

 2月14日。言わずと知れたバレンタインデイ。
 女の子が意中の相手に想いを告げる日。
 一方、男側としてはある意味では自身の価値が計られる日でもある。

京太郎「……去年までは一個しか貰えなかったからな」

 などと、ゼロの民が耳にしたなら呪い殺されそうなことを言う。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1392649478


 中学校の3年間。京太郎のバレンタインは一人の少女の存在により成り立っていた。

咲『ぎ、義理だからね。京ちゃん』
京太郎『おう、ありがとな』

 義理であることを強調した上で、チョコレートを渡してくる咲の姿を思い出す。


京太郎「そりゃ、嬉しくないと言ったら嘘になるんだけどな」

 しかし、自分には義理チョコを貰える程度には親しい女の子が一人だけだったと言われているようで。
 お年頃の男の子である京太郎としてはもやもやとした想いを抱かずにはいられないのだった。


京太郎「だが、今年は違う」

 高校生になって、京太郎の状況は一変した。
 女子ばかりの麻雀部。そこに所属する男子は彼一人。

京太郎「義理ひとつとか、そんな状況にはならないだろ」


 本命チョコだなんて高望みはしない。
 けれど、少なくとも義理チョコなら貰えるだろうと思えるぐらいには、一緒の時間を積み上げてきた。
 もしかしたら、本命だって――



京太郎「……ふう」

 深呼吸を一つ。
 淡い希望と微かな不安を胸に、

京太郎「こんちゃーっす」

 京太郎は目の前にある部室のドアを開いた。

冒頭だけですが、本日の投下はここまでです。

友人と飲みに行ったら、じゃんけんで負けてバレンタインSSを書くことになりました。

ですが、バレンタインを過ぎてもずるずると書かないままでいたので、
自分に発破をかける為に見切り発車でこのような形と相成りました。

出来れば毎日少しずつ書いた分を投下していき、
今週中に完結できたらと考えています。

短い間ですが、お付き合いいただければ幸いです。

期待してる

京太郎のバレンタインssは悲惨なやつしか見たことないけど、これは綺麗そうだから期待してます

咲さんガンバ

期待
友人と何してんだよ

乙です

期待してます

期待

フッカツシタデー

バレンタインチョコを期待して部室に入ったら長期規制とか
既にオチがついたと言えなくもないのではないか

期待してまっせ

時期も完全に外れたしもう来ない

もう来ないだろうなあ

ホワイトデーがあるから……

深夜かどっかで連載してなかったっけこれ

期待


優希「ちわ~す」
和「はい、こんにちは」
まこ「おう、おつかれさん」
久「ん、こんにちは」

 四者四様の挨拶。
 部室には久、まこ、和、優希の4名が揃っていた。

京太郎「あれ? 咲は来てないんですか?」

 そう、そこに咲の姿はない。


優希「咲ちゃんはまだ来てないじぇ」
和「須賀くんは咲さんと同じクラスですよね? 一緒には来なかったんですか?」

 同じクラスということもあり、京太郎と咲はよく一緒に部室に来ていたのだが――

京太郎「んー。気がついたら教室にはいなかったんだよな」

 ホームルームが終了し、京太郎が部室に向かおうとした時には既に彼女の姿はなかった。
 京太郎、少し考え込む。
 咲であれば例年の通りに『義理チョコ』をくれるだろうから、それをきっかけに他の部員からも貰えるのではないかという京太郎のささやかな目論見は外れたのだった。


京太郎(チョコは勿論欲しいけど、自分から言い出すのってハードル高いよなあ……ん?)

 そこでふと彼は気がついた。
 部室の中に微かに漂う――

京太郎「なんか、甘い匂いが」

 カカオの香り。鼻孔をくすぐるこの香りの意味することは。

優希「ふふふ。さすがは犬、目敏いな」


 その反応を待っていたとばかりに優希、仁王立ちで京太郎の前に立つ。
 そして、サイドテーブルに上に置いてあったそれを手にした。

京太郎「それは、まさか……!」

優希「恵まれない哀れな犬に、私が施してやるじぇ」

 ずずいと京太郎に差し出す。

京太郎「……やっぱり、それか」

 お約束とばかりに、その手にはタコスが握られていた。


 京太郎は目の前にある部室のドアを開いた。

 ――するとそこには、ホワイトデイを向かえた世界が待っていた。



 ……バレンタインとはなんだったのかという具合になってしまい、申し訳ございません。
 怠け癖脱却の為にも毎日少しずつ書いて投下すればと決意したその翌日に長期規制入るだなんて、
 そんなん考慮しとらんよ……

 今日中に書き上げてしまおうという気持ちはあったのですが、
 連日の疲れと飲み会のダメージにより今日はここまでとさせていただきます。
 続きというか完結は3日以内を目安に。おやすみなさい


無理はよくないけどエタない程度に更新してもらえると嬉しい

ナチュラルに子供扱いしたからね。しょうがないね

>>8
>>9
>>10
>>15
>>18
>>23
ありがとうございますっ

>>12
咲さんには幸せになって欲しいですね

>>13
お酒の勢いって怖いです……

>>14
ありがとうございます。
本編でのすこやんの登場期待してます。

>>16
ツヅキカクデー


>>17
そのオチが強すぎて辛いです……


>>19
>>20
申し訳ございません、時期外れという恥を晒しながら完結はさせます……

>>21
せめてホワイトデーには完結させたかったのですが……


>>22
!? なんてSSか覚えてましたら教えてください!

>>29
ありがとうございます。
そう長くないSSのはずなので、完結は絶対にさせます


まさか帰ってくるとは思わなんだ

おつー

よくぞ帰ってきてくれた


がんばれ

待ってて良かった

期待してます!

ホワイトデーも完全に過ぎ去った今どんなネタ書くのか興味深い



優希「今日はバレンタインだからな。特製チョコタコスだじぇ」

京太郎「お、おう」

 優希から手渡されたタコスを見つめる。
 チョコタコスという言葉の通り、カカオの匂いの出所はそれだった。
 メキシコ料理であるタコス。肉や野菜に唐辛子やトマトを煮込んだサルサソースをかけ、とうもろこしで作ったトルティーヤ生地で包むというのが一般的な形であろうか。
 それだけでなく様々な具材がされるバリエーション豊かな料理ではあるのだが……流石にチョコレートを混入するようなものではない。


 ごくり、と喉が鳴る。食欲が刺激されて――では勿論ない。緊張の為だ。
 助けを求めるように、京太郎は他の部員の方を見た。

 和はさも「まさか優希からプレゼントされたものを食べられないなんて、そんなことは言いませんよね?」と言わんばかりに険しい顔つきをしている。

 まこは「まさか私から食べなくてもいいなんて言えるわけないからのう……すまんな」と言いたげに同情的な面持ち。

 久は「念願の女の子からのチョコよ? 早く食べたらどうかしら」と楽しげににやにやと笑みを浮かべている。てか、とっくに引退してるはずなのに何しに来てるんだ。

京太郎(くっ……助け舟はなしか)


 絶望的な気持ちで視線を元に戻す。
 目の前にいるのは、この試練を課した張本人である優希。
 彼女は上目遣いで京太郎を見つめていた。いつもの自信に溢れた態度は鳴りを潜め、不安そうに立ち尽くす。

京太郎(馬鹿か、俺は!)

 どんな形であれ、チョコレートを手渡してくれた少女にこんな顔をさせる。いったい自分は何様だというのか。
 京太郎は覚悟を決め、チョコタコスにかぶりついた。


 口の中に広がるその味は――

京太郎「あれ、うまい……?」

 意外なことに美味といっていいものだった。
 クレープにも似たトルティーヤ生地に包まれているのはオレンジやキウイ、バナナといったフルーツ。それにビターなチョコレートソースがかけられていて、上品に仕上がっている。
 もう一度口をつけた。
 とうもろこしの風味が自己主張するのを抑えるためにトルティーヤの生地には小麦粉を配合してあるようだ。それだけでなくフルーツの配分やチョコレートソースも絶妙な計算の上に成り立っている。



京太郎「優希、これすっげぇうまいよ」

 あっという間にタコスを食べ尽くして京太郎は言う。社交辞令などではなく、正直な感想だった。
 それを聞いた優希は一瞬ほっとした表情をしたあと、

優希「ふふーん。タコスはメキシコの生んだ完全食だからな。当然だじぇ!」

 いつもの彼女らしく、自信満々に言い放った。



京太郎「それにしても、これどうしたんだ?」

 チョコタコスなどというキワモノ、既製品ではありえないだろう。

京太郎「もしかして、お前が作ったのか?」

 キワモノではあるが、その味は本物。非常に高い完成度を誇っていた。
 がさつだと思っていた優希にこんな特技があっただなんて。京太郎の胸が少し高鳴る。
 彼女のことを少し誤解していたのかもしれない――


優希「龍門渕の執事さんが作ってくれたじぇ」
京太郎「ハギヨシさんかよ!」



 そりゃあの人が作ったんならハイクォリティになるよ。手作りかと思って感じた俺のときめきを返せよ!
 ――と少しも思わなかったと言ったら嘘になるが。
京太郎はぽんと優希の頭に手を乗せ、

京太郎「それでも、ありがとな。今年初のチョコ、うれしかったよ」

 彼女の頭を撫でながら、礼を言った。

優希「……ん。気にしなくていいじぇ」

 優希は顔を真っ赤にして、しばらくの間されるがままになっていた。

途中ではありますが、今日はここまでです。
バレンタインとはなんだったのか……
もう少しだけ続きます。


>>30
でも、あんなふうに言い合える関係っていいですよね。

>>32
>>33
>>34
>>35
>>36
ありがとうございます。そして、お待たせしてすみませんでした。

>>37
正攻法(まっすぐ)なボクでいく!!
※この場合、なんの捻りもないの意



久「それで、いつまで二人でイチャイチャしているのかしら?」
京太郎「えっ? いや、別にイチャイチャなんてっ」

 久の言葉に京太郎は慌てて優希から離れる。
 
優希「……あっ」

 優希は餌を取り上げられた子犬のような表情を浮かべる。
 しかし、それも一瞬。

優希「そうだじぇ。なんで犬とイチャイチャなんて」

 いつもの彼女の表情を取り繕う。
 そんな様を見て、久はにやにやと笑うのだった。



まこ「まったく、おんしというやつは……」

 呆れたようにまこ、ため息をつく。

久「あら? 何か言いたいことがあるのかしら」
まこ「いいや。何もありゃせんよ。わしが言っても詮無いことじゃしの」

 ここで久に文句を言うなら、彼女の後輩の想いにも言及することになる。まこはそれをよしとしなかった。
 それに、久もただ面白がっているわけではないのだろう、と。そんな信頼もあった。


久「そう」

 久自身はといえば、別段気にした様子もない。

久「まこ。そういえばあなたも須賀君に渡すものがあるんじゃない?」

 あまつさえ、そんなことを言う。
 まこは軽く頭をおさえた。どこでそんなことを知ったというのか。
 とはいえ、隠すようなことではない。
バッグの中からラッピングされたビニール袋を取り出した。


まこ「うちの店でバレンタインのイベントとしてこれを配ることになっての」

 袋の中には綺麗に焼きあがったチョコレートクッキー。
 ところどころ形が不揃いなのは手作りだからであろう。

まこ「京太郎には日頃から世話になっとるし、ついでみたいになってしまって申し訳ないんじゃが」
京太郎「いえ、そんな。気にしない……っていうの失礼か。すっげー嬉しいっすよ」


 まこからクッキーを手渡される。
食べていいかと聞いてみると、好きにすればいいという返答。
 京太郎はさっそく袋をあけ、クッキーをつまんだ。
 サクっという軽快な食感と同時に口の中に広がるチョコレートの風味。

京太郎「これ、うまいです」
まこ「世辞はいらんよ。特別なものじゃないからのう」

 特別でもなければ、格別でもない。普通の美味しさ。
 京太郎には、いかにも手作りといったそれが妙に嬉しかった。

京太郎「いえ、そんなことないです。ありがとうございました」

 真っ直ぐな京太郎の言葉。
 まこは柄にもなく照れてしまい、顔を逸らした。


だらだらと続くならまだしも、放置が続いてしまい、申し訳ありません。
期間を空けすぎて、トリップすらあやふやという体たらく。

時間を置いても結局書かずにいるという状態ですので、少しやり方を変え、
空いてる時間に少しずつ書いたものを随時投下するという形でやってみようと思います。

本当、申し訳ないです。


久「あら? まこったら照れてるのかしら?」

まこ「て、照れとらんわっ」

久「ふむ。そーれーでー、和はどうなのかしら」

まこ「……流すの早いのう」

 矛先は和に向かう。室内全員の視線も同様に。
 まことしては都合がいいことではあるのだが、どことなく釈然としない。


 一方、京太郎には微かな緊張感。
 彼が麻雀部に入ったきっかけは、そこに原村和がいたからに他ならない。
 ハンドボール部がないことを理由に、この清澄高校を選び、そこで見かけた彼女に見蕩れた。
見目麗しいというだけではない。中学時代に麻雀において頂点に立ちながらも、それを驕るでもなく、自然体でいられることに。憧れ、羨ましいと思った。
 きっとそれは恋ではない。
 けれど京太郎にとって和は特別な存在であり、意識せずにはいられないのだった。


京太郎(とはいえ、和はこういうイベントに興味はないだろうけど)

 その予想は彼だけのものではなく、部内全員の共通認識。
 だから――

和「……分かってますよ。須賀君、いつもありがとうございます」

 和から京太郎にチョコレートの包みが渡されたことに、部室内は騒然となった。
 


京太郎「あ、ありがとう」

 先の二人に対してはすんなりと口に出来たお礼の言葉が、うまく出てこない。
 和は憧れの相手だったから。まさかチョコレートを貰えるとは思っていなかったから。
 それらの要因が照れや緊張を引き起こし、京太郎から余裕を奪い去ったのだった。
 何か言わなければと考えれば考えるほどに思考は空回る。



 そんな京太郎と和を尻目に、室内の他の部員――久、優希、まこの三人――は、

久「……はい、集合ー」

 声を潜めた久の号令に従い、一箇所に集まる。
 そして顔を突き合わせ、ひそひそと話し合うのだった。


久「それで、和のあれはどう思う?」

優希「な、何かの間違いだじぇ……のどちゃんに限ってそんな」

まこ「そういう素振りはなかったし、義理だとは思うんじゃが……」


 三人は揃って、ちらりと和の手にある包みを見る。
 如何にも高級といった包装。県内でも有名な洋菓子店のものだった。


久「……義理で、あれはあるかしらね」

優希「な、何かの間違いだじぇ……のどちゃんに限ってそんな」

まこ「優希、動揺しすぎじゃろ」





優希「だって、のどちゃんだじぇ? それこそ
   『須賀くんにチョコ? そんなオカルトありえません』
   ぐらい言ってもおかしくは――」

和「おかしいです」

優希「うぇ、のどちゃん!? 聞こえてたのか!」

和「そりゃ聞こえますよ……同じ部屋にいるんですから」

 呆れ顔で和。優希は興奮から段々声が大きくなっていたのだった。


和「確かに私は世間知らずかもしれませんが、恩知らずではないつもりです。
 私たちがどれだけ須賀君に助けられたかも分かっています。だから――」



 京太郎の方に振り返り、穏やかな笑みを浮かべる。

和「繰り返しになってしまいますが……須賀君、いつもありがとうございます」

 そして告げる。
 ある意味では、勘違いしようのないぐらいに“義理”であるという宣言。
だが、そこに込められた感謝の気持ちは疑いようもなく本物だった。

京太郎「うん。サンキューな、和」

 だから、京太郎も今度はお礼の言葉をスムーズに言うことができた。




 京太郎と和の様子を見て、満足げに頷く久。
 そんな久に対し、まこが声をかける。

まこ「で、部長はかわいい後輩に渡すものはないんかの」

久「あら、私はもう部長じゃないわよ」

まこ「誤魔化さんでもよかろうに。どうせ部長も用意してるんじゃろ」

久「そうね――須賀君」

京太郎「はい?」

 京太郎に呼びかける久。そして、彼に元に向かうと鞄から取り出したそれを渡す。



久「はい、あげるわ。ハッピーバレンタイン」

京太郎「え、ありがとうござ――」

 礼を言おうとして思わず言葉が止まってしまう。
 まこも京太郎の手にあるそれを見て、頭を押さえた。

久「あら? 嫌いだったかしら、たけのこの山」

 そう、久が京太郎に渡したのは国民的に有名なたけのこの山だった。



京太郎「いえ、そういうわけでは」

 困惑する京太郎。
 別に手作りチョコをとかそんな期待をしていたわけではないのだが、
 今までの流れからのあまりの落差に戸惑わずにはいられなかった。
 ついでに言うと、包装すらなくむき出しである。

久「もしかして、だけど。きのこの村派だったり? なーんて、まさかそんなわけ――」

 久がそこまで言ったところで、



和「そんなお菓子ありえません!」



 和が吼えた。



久「和、どうしたのかしら?」

和「部長、いくらなんでもありえません。須賀君に感謝の気持ちを伝えるのに、よりにもよってたけのこの山だなんて」

 気持ちが篭っていないと、おざなりすぎると、糾弾――

和「せめてそこはきのこの村ですよね! 」

 ――しているわけでもなかった。
デジタル麻雀の申し子、原村和。きのこ派。

久「……捨て置くわけにはいかないわね」

 和に対峙する竹井久、たけのこ派。
 ここに現代社会においてテンプレートと化した構図が完成した。
 きのたけ戦争という、最も下らなく、それでいて和平の望めない構図が。



久「とはいえ、ここでそれぞれの主張をしても平行線かしらね。ここは麻雀部らしく、麻雀で勝負を決めましょうか」

和「そうですね。たけのこ派の方と話し合いをしても無駄だと思い知っていますし、断る理由はありません」

 とんとん拍子にきのこ派とたけのこ派の雌雄を決する麻雀が始められることに。
 ちなみに、他の二人は――

優希「のどちゃんには申し訳ないが、今回は部長側につかせてもらうじぇ……たけのこは真ん中を抜かすと『タコ』になるからな」

まこ「ほいじゃ、わしは和の方に付くかの(正直どっちでもいいというか、わしはナイフォート派じゃけぇ)」



 こんな感じで陣営も決定し、京太郎置いてけぼり。
 ぽかんと途方に暮れていると、久がこちらを見て言う。

久「というわけで、今日はもう部活どころじゃなさそうだし、須賀君は帰っていいわよ」

京太郎「はあ、わかりました」

 きのことたけのこに対し特にこだわりのない京太郎――強いて言うならノッポ派――は頷く。正直なところ、こんな不毛な争いに巻き込まれたくなかったのだ。

京太郎「それじゃ、おつかれさまです」

 そそくさと自分のバッグを手に、退室する。
 ついでとばかりに最後に付け加えられた久の言葉を耳にしながら。




久「今日の部活は休みって、咲にも伝えておいてくれるかしら」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年02月13日 (金) 02:50:23   ID: Vfgx1mGu

読ませてー!

2 :  SS好きの774さん   2015年04月26日 (日) 15:19:22   ID: 6b9uNcpl

咲ちゃん、でーへんやん(*`Д´)ノ!!!

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom