女「お、男はどんな女の子が好きなのかな?」(114)

女「さ、参考までに聞きたいなぁ・・・なんて」

男「ん?うーん・・・・元気な子・・・かな」

女「わ、わたしね?今まで学校休んだことないんだよ!」

男「ほう。それはすごいな」

女「ほ、ほかには?」

男「うーん・・・料理が上手な子・・・とか?」

女「うっ・・・・」

男「ん?どうした?」

女「た・・・たまごかけごはんって料理かな?」

男「んー・・・一応・・・料理なんじゃないか?」

女「そ、そうだよね!」パァァ

女「ほ、ほかにはないかな?」

男「ほか・・・・これはちょっと言うの恥ずかしいな」

女「な、なに?教えてよ!ぜひ教えてよ!」

男「んー・・・・割烹着とか着物が似合う・・・かな」

女「へ、へー・・・・」

男「やっぱり日本風の格好っていいよな」

女「う、うん!そうだね!そのとおりだよ!」

男「後は胸かな」

女「む、むね?」

男「うん。着物とかだと胸がないほうが綺麗な感じがする」

女「・・・・・・・・」ペタペタ

男「ん?どうした?ニヤニヤして?」

女「う、ううん!なんでも!」

女「お、男は胸がないほうがいいのかな?」

男「ん?んー・・・どちらかといえば・・・そうかな」

女「そ、そっかー!」

男「?」

女「お母さん!割烹着ってある?!」

母「あらあら?どうしたの?」

女「ちょ、ちょっとね!」

母「・・・・・あらあら。うふふ・・・・」

女「な、なんで笑うのよ!」

母「いえいえ・・・ちょっと待ってなさい」

女「・・ど、どうかな?変じゃない?」

母「あらあら。似合ってるじゃないの」

女「ほ、ほんと!?」

母「えぇ。でも・・・そうね髪もまとめましょうか」

女「う、うん!お願い!」

女「・・・・・・・・」

母「こうして・・・うなじが見える感じにするといい感じよ~。うふふ」

女「う、うん!」

母「うふふふふ。はい。出来上がり」

女「あ、ありがとうね!お母さん」

女「ちょ、ちょっとそこまで出てくるね!」

母「お隣さんだからって遅くまでお邪魔しないようにね?」

女「お、お母さん!」

母「うふふ~」

ピンポーン

男「あー・・・い・・・」

女「や、やっほー・・・・」

男「・・・・・・・・・・・」

女「ど、どうかな?」

男「・・・ちょっと後ろ向いて」

女「う、うん?」クルッ

男「・・・・・・・・・・」

女「お、男?」

男「・・・・・・・いい」

女「へ?」

男「うん・・・似合ってる。似合ってるよ」

女「え?!そ、そう?!」

男「うん。ばっちし」グッ

男「ところで」

女「?」クルッ

男「ぐはっ・・・・!」

女「ど、どうしたの?!」

男「クルッとターン・・・いい!」

女「???」

女「そ、それで何の話だったの?」

男「そうだった。なんで割烹着なんて着てるんだ?」

女「えっ!?それはー・・・そのー・・・」

男「?」

女「そ、そう!タンスからね!出てきたから!さっき話しに出てきたし!着てみようかなって思って!」

男「な、なるほどな。なんでそこまでキョドってるんだ?」

女「きょ、キョドってなんかないよ!?」

男「そ、そうか。ならいいんだけど」

女「う、うん!」

男「・・・・・・・・・・・・」

女「お、男?」

男「・・・少しばかり待っててくれ」

タッタッタッタ・・・

女「よ、喜んでくれたのかな?え、えへへ・・・」

タッタッタ

男「お待たせ」

女「で、デジカメ?撮るの?!」

男「駄目?」

女「だ、駄目じゃないけど・・・は、はずかしいよ・・・」

男「このハマリ具合はどうしても撮っておきたいんだ!」

女「お、男がどうしてもって言うなら・・・その・・・」

男「どうしてもだ!」

女「そ、即答・・・・」

男「はいちーず」

女「う、うぅ・・・」

パシャッ

男「女、もっと笑って笑って」

女「は、はずかしいよぉ・・・」

男「ぬぬ・・・・・それじゃあ」

女「こ、これでいいの?」

男「うん。箒で掃除・・・いいね!すごい似合ってるよ!」

女「そ、そうかな?・・えへへ」

パシャッ

女「あっ・・・・」

男「よっしゃ!」

女「ひ、ひとつきいていいかな?」

男「なに?」

女「その撮った写真どうするの?」

男「お守りとして定期入れに入れておく」

女「へっ!?」

男「え?」

女「そ、そんなの駄目だよ!駄目っ!」

男「えー・・・だって・・・」

女「だってもなにもないよ!そんなことしたら・・・その・・・えっと・・・」

女「か、勘違いされちゃいそうだし・・・わ、私は別にその・・・いいんだけど・・・その」

男「勘違い?」

女「と、とにかく駄目なの!駄目駄目駄目ー!」

男「わ、わかったよ。そこまで言うならやんないよ」

女「うん!うん!」

男「そこまで必死にならなくても・・・・」

~男家 居間~

女「あれ?そういえばおばさんは?」

男「おっととおっかは二人して温泉旅行さ行ってしまっただ」

女「なんで田舎の言葉?」

男「なんとなく」

女「ふ、ふーん・・・」

女「そ、それじゃあ今日の晩御飯はどうするのかな?」

男「ん?んー・・・なんか適当に・・・かな」

女「も、もしよかったら・・・その・・私が・・・」

男(・・・・たしかに・・・・女の料理姿は見たい・・・だけど・・・)

男「女」

女「な、なにかな?」

男「今の家には卵がねぇ!」

女「えっ・・・」

男「だから今日は俺が自炊するしかないのだ」

女「そ、そんなぁ・・・」

男「次にくるときは、卵かけご飯以外のもんも覚えてきてくれ」

女「うぅー・・・・・・・帰る・・・・・・」

~女の家~

バタン

女「・・・ただいま」

母「あらあら?どうしたの?ずいぶん落ち込んでるみたいだけど」

女「おかあさん・・・・」

母「?」

女「お、お料理教えて!」

母「お料理?」

女「うん!」

母(あらあら~♪)

母「うふふ♪若いっていいわねぇ~」

女「お、おかあさん!」

母「はいはい。それじゃあ今日の夕食のお手伝いをしてもらおうかしら」

女「う、うん!」

ピンポーン

男「ん?」モグモグ

男「ふぁーい・・・」モグモグ・・ゴクン

ガチャッ

女「こ、こんばんは」

男「あれ?女?なんか忘れ物?」

女「う、ううん。そうじゃなくて・・・・おじさんとおばさんがいないって行ってたから」

女「お、おすそわけ・・・」

男「卵焼き・・・・」

女「う、うん。ちょっと作りすぎちゃって」

男「女が作ったの?」

女「うん。あっ、か、殻とかはいってないから心配しないでね!」

男「ん?あぁ。どれどれ・・・いただきます」ヒョイパク

女「・・・・・・・・・」

男「・・・・・」モグモグ

女「どう・・かな?」

男「うん。うまい」

女「ほ、ほんと!?」

男「うん」

男「うちはいっつも塩を入れてるけど砂糖もいい感じだな」ヒョイパク

女「で、でしょ!」

男「ほのかに甘くてちょうどいい塩梅だ」モグモグ

女「えへへ」

男「・・・あ、そうだ!」

女「?」

タッタッタ

男「これやるよ」

女「ミルクプリン?」

男「うん。さっき買ってきたんだけど、前に買って置いたやつがまだ残っててさ」

女「いいの?男ミルクプリン好きなのに」

男「いや・・・ほかにあげられるもんもないし、せっかく女が作ってきてくれたんだし」

女「そ、そう。・・・・ありがとう」

女「そ、それじゃあね?」

男「ん。ありがとうな女」

女「う、うん!それじゃあまた明日ね!」

男「おう。それじゃあな」

バタン

女「・・・・・・・・」

女「・・・えへへ」

ガチャッ

女「ただいまー♪」

ペリペリ・・・

女「えへへ」

ミャー

女「?お前も食べたいの?」

ミャー

女「うーん・・・猫にはちょっと・・駄目かなぁ?」

ミャー

女「んー・・・ちょっと待っててね」

タッタッタ

トンットンットン

女「はい。お前はこっちのほうがいいでしょ?」

ミャー

女「お母さんたちには内緒だよ?」

女「はむっ・・・・」もくもく

女「んー・・・うまい!」

ミャー

女「あはは。猫もおいしい?」

ミャー

女「お前また太った?」サワサワ

ニャッ!

パシッ!

女「ごめんごめん。お前も女の子だもんね」ナデナデ

ゴロゴロ

女「さてと、そろそろ寝ようかなぁ・・・・んー」ノビー

ミャー

女「お前もはやく寝なよ?それじゃあね」

ミャー

~翌日 放課後~

男「んぁぁ・・・ねみぃ・・・・」

女「どうしたの男?」

男「・・・昨日なんだか眠れなくてさ・・・・」

女「なにかあったの?」

男「・・・・・いや、なんでもないよ」

女「? そ、そう?」

男(・・・・・・・・・・・・・)

トボトボ

女「おじさんたちはいつ帰ってくるの?」

男「んー・・と、確か・・・明後日かな」

女「そ、そう。そ、それじゃあさ!今日晩御飯つくりに男の家いってもいいかな?」

男「ん?いいけど・・・卵ないぞ?」

女「ち、ちがうよ!私だって卵いがいの料理作れるよ!」

男「あはは。ごめんごめん。ちなみになに作れるんだ?」

女「えっと・・・・シチューでしょ?カレーでしょ?にくじゃがでしょ?ビーフシチュ・・・」

男「ルーいがいの材料が一緒じゃねーか!」

女「ち、ちがうよ!全部別の料理だよ!」

男「なんという水増し・・・・」

男「で?なにを作ってくれんの?」

女「にくじゃが!ちょっと家に荷物置いてくるね」

男「おう、それじゃあ楽しみにしてるよ」

女「うん!」

~女の家~

女「おかーさーん!・・・あれ?・・あっ・・・」

母(お友達とお茶してきま~す。男ちゃんによろしくね♪)

女「・・・もう!」

ガラッ

女(か、割烹着で行った方が喜んでくれる・・よね?)

お着替え中・・・・・

お着替え終了・・・・・

女「あっ・・・髪どうしよう・・・・」

ミャー

女「あ、猫ぉ・・・髪このままでも大丈夫かな?」

ミャー

女「だ、だいじょうぶだよね?」

ピンポーン

男「あいあいっと」

ガチャッ

女「お、おじゃましまーす・・・・」

男「・・・・・・・・・」

女「きょ、今日はちょっとお母さんがいなくって・・・髪がいつもどおりなんだけど」

男「・・・・・・・・・・・・」

女「へ、変じゃないかな?」

男「・・・いい!似合ってる!」グッ!

女「ほ、ほんと?よかったぁ・・・」

男(ロングのままも逆にいい!)

女「そ、それじゃあお邪魔するね」

男「俺も手伝おうか?」

女「い、いいよ。男はくつろいでて」

男「んでも・・・」

女「いいからいいから!」

男「そ、そうか?それじゃあ・・・・」

女「よいしょっと・・・」

男「!」

男(ポ、ポニーテール!)

男(やばい・・・後ろから抱きつきたい・・・・)ハァハァ

男(ぐぅぅ・・・落ち着け男!落ち着け!!)

ガンガンガンガンガンッ!

女「お、男?!どうしたの?!なんだかすごい音が聞こえるんだけど?!」

男「き、気にするな!ちょっとした煩悩を消す修行だ!」

女「へ?そ、そうなの?」

男「そうだ!だから気にせず料理を続けてくれ!」

女「う、うん」

トントントントン・・・

女「~~~♪」

ジュージュー

男「ふぅーーーー・・・・・」

女「ここで・・お酒と・・・みりん」

男「ふぅぅぅーーーーー・・・・・・」

~45分後~

女「そろそろ味が染みたかな?あむ・・・」パク

女「うん!これなら大丈夫!」

女「おとこー!できたよー!」

男「お、おう・・・飯か」

女「? 男どうしたの?具合悪いの?」

男「修行は・・・厳しかった・・・」

女「???」

男「いや、なんでもない。それより飯にしよう。腹が減ってしょうがない」

女「う、うん。男、ご飯はどのくらい?」

男「山盛りで」

女「はーい」

女「はい、どうぞ」

男「ん、ありがとう。いただきます」

女「いただきます」

男「それじゃさっそく・・・」パク

女「・・・・・・」ジィィィィ・・・

男「・・・・・・・」モグモグ

女「・・・・・・」ジィィィィィィ・・・・

男「うん。うまい」

女「ほ、ほんと?」

男「うん。てかこれホントうまいわ」ヒョイパクヒョイパク

女「よかったー・・・えへへ」ニコニコ

男(・・・・うっ!か、可愛い・・・うっ!?)

女「お、男?どうしたの?!」

男「み、みず・・・・」

男「はぁー・・・・」

女「急いで食べるからだよ?」

男「それだけうまかったんだよ」

女「そ、そういわれると、悪い気はしないかも」

男「にしても」

女「?」

男「おまえ料理できたんだな」

女「し、失礼だよ!」

男「でも前におまえが作った親子丼とか、なんかわかんないけどヨーグルトの味がしたぞ?」

女「わ、私なりのアレンジだったんだよ!」

男「・・・アレンジ?」

女「う、うん。お母さんにはそれが失敗の原因だって言われたけど・・・」

男「うん。それが一番の原因だな」

女「うっ・・・・」

男「余計なことをしなけりゃお前の料理って普通に美味しいのな」

女「あ・・・ありがとぅ・・・」

男(・・・・・・・・・・・・)

男「そ、そうだ」

女「?」

ガチャッ

男「うまい飯のお礼にこれをあげよう」

女「イチゴミルクプリン?」

男「そうだ。最近近くのスーパーで見つけた特別品だ!」ムフー

女「そんなに楽しみにしてるもの・・・もらっちゃってもいいの?」

男「大丈夫!もう一個あるからな!」

女「そ、それじゃあ遠慮なく・・・・」

男「遠慮なくいってくれ!」ペリペリ

読んでる方いらっしゃるかわかりませんが、落ちますね。

お疲れ様でしたー。

女「あれ?男はイチゴのほう食べないの?」

男「うん。今日は普通のミルクプリンの気分なんでね」

女「そうなんだ」

男「おう」

女「あむあむ」

男「・・・・・・・」チラチラ

女「? ど、どうしたの?」

男「いや・・・・イチゴもうまそうだな・・・ぬぬぬ・・・・」

女「た、食べる?」

男「・・・いや!きょ、今日は我慢だ!」

女「・・・・・・・・・・」

女「お、男?」

男「ん?」

女「あ・・・・・・・」ボッ

男「?」

女「あ、あーん・・・・・・」プルプルプルプル

男「へっ?」

女「あ、あーーーん・・・・」

男「あむっ」モグモグ

女「ひぇっ!?」

男「? どうした?」

女「う、ううん!なんでも!なんでもないよ!?」

男「なんか顔真っ赤だけど大丈夫か?熱でもあるんじゃないか?」

女「う、ううん!ぜんぜん大丈夫だよ!?大丈夫なんだからっっ!?」ピトッ

男「んー・・・お前やっぱり少し熱あるんじゃ・・・」

シュー・・・・

男「アツっ!お、女!?お、おい!しっかりしろ!」

女「・・・・・・・・・・・・」シューシュー

ただいまっていってよ!!

女「・・・・・・んぅ?」

女「あ、あれ?・・・私の部屋?」

ガチャッ

タッタッタ

母「あら?起きたのね。具合はどう?」

>>92
 た、ただいま・・・・

女「お母さん。お帰りなさい」

母「びっくりしたわよー。戻ってきたら男君が女を担いでくるんだものー」

女「えっ?お、男が?」

母「覚えてないの?なんだか急に気を失ったとかで」

女「お、男が・・・担いで・・・・・」シュシュー

母「あら?まだ熱があるみたいね?どれどれ?」ピトッ

女「っ!!」

シュー・・・

女「・・・・・」フラッ

母「あららららら?!おっとっと!」

母「・・・・・・何かあったわね?・・・・うふふ」

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