女「女子力!」(16)

男「借金返せせない…もう首を括るしかない」

女「待ちな!」

ブルルン キキィ

男「あ、貴女は?」

女「通りすがりのライダーさ」

女「何だかのっぴきならない事情があるみたいだね」

男「借金が3000万円あるんです…返すアテも無いし…もう首を括るしか」

女「ウーッ、ハーッ!」

ピカー

女「女子力!」

男「う、うわぁぁぁ!」

男「一体今の光は…」

ヴーッ ヴーッ

男「電話だ…はい、もしもし」

男「え…はい…はい…えっ、僕の借金が!?」

女「ふっふっふ」

男「はい、はい…分かりました、失礼します」

ピッ

女「借金はなくなったかね?」

男「はい!…まさか、これは貴女が?」

女「あぁ。私の女子力を使えば容易いこと」

男「そうだったんですか…ありがとうございます!」

女「かまわんよ…では私は行くよ。まだまだ日本には救わねばならない人達がいる」

ブルルン

女「困った時は呼びたまえ。女子力で何でも解決しよう」

ブルルーン

男「ありがとう…ありがとう女子力!」

~病院~

医者「くっ、やばい!」

患者「どうにかして下さい、先生!」

医者「だが現代医学ではもうどうしようもなくやばい!」

患者「具体的で無いから余計に怖いですよ、先生!」

医学「あーやばいやばい、やばい!」

ブルルン キキィ

医学「病室にバイク…非常識だよ君ィ!」

女「通りすがりのライダーさ」

医者「何だね君は、今はやばくて忙しいんだ!」

女「何だかのっぴきならない事情があるみたいだね」

医者「やばい病気で患者がやばいんだよ」

女「ウーッ、ハーッ!」

ピカー

患者「う、うわぁぁぁ!」

患者「一体今の光は…」

医者「…ん、おやおや?」

患者「どうしました」

医者「これは医者の勘だが…君、やばくなくなったよ!」

患者「本当に!?」

医者「あぁ。まったくやばくないよ!やばくなさすぎて逆にやばいくらいだよ!」

患者「やばいんですか、やばくないんですか?」

医者「やばいくらいやばくないよ!」

女「ふっふっふ…」

医者「まさか、これは貴女が?」

女「あぁ。私の女子力を使えば容易いこと」

患者「そうだったんですか…ありがとうございます!」

女「かまわんよ…では私は行くよ。まだまだ日本には救わねばならない人達がいる」

ブルルン

女「困った時は呼びたまえ。女子力で何でも解決しよう」

ブルルーン

患者&医者「ありがとう…ありがとう女子力!」

~男子トイレ~

イケメン「んっ」

ブサメン「あ…?」

ブサメン「尻の穴が二つ!?」

イケメン「だって生まれつきなんだぜ?」

ブサメン「困ったな…どうすれば」

ブルルン キキィ

イケメン「男子トイレにバイク…誰だ!?」

女「通りすがりのライダーさ」

イケメン「今俺達は取り込み中だ、帰れ!」

女「何だかのっぴきならない事情があるみたいだね」

ブサメン「あぁ。イケメンの尻の穴が二つに対し、俺は一本しかない。悩んでいるのさ」

女「ウーッ、ハーッ!」

ピカー

ブサメン「う、うわぁぁぁ!」

ブサメン「一体今の光は…」

イケメン「お、お前…二本になってるぞ!」

ブサメン「なんと奇遇な!」

女「ふっふっふ…」

イケメン「まさか、これは貴女が?」

女「あぁ。私の女子力を使えば容易いこと」

ブサメン「ありがとうございます!」

女「かまわんよ…では私は行くよ。まだまだ日本には救わねばならない人達がいる」

ブルルン

女「困った時は呼びたまえ。女子力で何でも解決しよう」

ブルルーン

イケメン&ブサメン「ありがとう…ありがとう女子力!」

こうして悩める子羊たちを救った女

彼女はまた今日もどこかで女子力を使っているだろう

何?貴方もお困りで?なら彼女がいる。

『あぁ。私の女子力を使えば容易いこと』

『困った時は呼びたまえ。女子力で何でも解決しよう』

ブルルン…



おしまい

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