死神少女「私と契約して……」男「ファッ!?」 (136)

男「………退屈だ……」

男「いつも同じことの繰り返し…」

男「高校生活始まって友達できるかと思ったけど、特にできることもなく…」

男「ぼっちな俺はこのまま地獄のような生活を3年間続けなくちゃいけないのか…」

男「はぁ……」

黒 崎 一 護

リア充「それでね!リア充君!」

リア充2「ハハハ!それマジ笑えるわ!」

男「チッ……図書室なのに静かにしろよ……うるせぇな」ボソッ

男「さてと…この本も読み終わったし、面白そうな本はねぇかな……ん?」

男「妖怪大百科か、面白そうだな」

男「見てみるか……」ペラペラ

男「垢舐め……うわっ気持ち悪……ろくろ首……マイナーだなぁ」

男「死神……怖いな……えぇと……強さランクはAか」

男「死を司る神……かっけぇな」

やべぇ!
ブリーチと色々被ってやがる!

強さランクA (隊長格)
死神少女「私と契約して……」男「ファッ!?」 - SSまとめ速報
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男「まぁ妖怪なんて実際いるわけないしな」

男「だけど、退屈しのぎにはなりそうな本だ」

男「ん?急に静かになったな……」

男「あれ?誰もいなくなってる、図書委員もいないとかって仕事放棄してんじゃねぇよ…」

男「……校庭にも誰もいなくなってるな」

男「…………いつも一人でいるが……いざ、学校に一人ぼっちになるとなんか悲しいな」

男「てか、みんなどこいったんだ」

????「あの人間達は……邪魔だったから、あなたをこちらの空間へと呼んだ……」

男「えっ?誰……女の子?(いや、こんな子いたっけかなぁ……しかもこちらの空間とか言ってるし)」

男「(第一なんで、あんなに大きい鎌を持っているんだ!?)」

男「(あの服装にあのでかい鎌……さっき俺が見た死神にそっくりじゃないか…)」

大きい鎌 (命を刈り取る形をしている)

イッチはソウルソサエティへと消えていったようだ

男「ところで、あなたは?」

????「私は…死神少女」

男「死神少女……あ、俺は男って言います」

男「えぇっと…よく状況が読み込めてないんですが、こちらの空間ってどういうことでしょうか?」

死神少女「さっきまであなたがいた世界は人間界……今、あなたがいる世界は私が作った結界よ…」

死神少女「この中なら…邪魔を受けずにあなたと喋れるから…」

男「結界って…帰れるんですか」

死神少女「……ことが終われば帰れる」

死神少女「…あなたに何の用があるってのは…私と契約して欲しいの」

男「ファッ!?」

死神少女「……今、妖怪がいる世界…妖魔界では戦争が起こっているの……」

男「せ、戦争?」

死神少女「妖怪は本来、人間から発せられる感情を食べて生きている……」

戦争 (死神vsクインシー)

死神少女「その感情を手っ取り早く出す方法が、脅かして 怖い という感情を出すこと」

男「だからか」

死神少女「だから多くの妖怪はそうやって生きている…」

死神少女「だけど、人間に対して敵意を持つ妖怪は…… 怖い という感情を自分が要らない分までつくり」

死神少女「……殺す」

男「うわぁ……」

死神少女「そして、今妖魔界では人間と共存をする妖怪…人間側と人間に対して敵意を持つ妖怪…悪霊側に分かれているの」

死神少女「それで…悪霊側は、負の感情を持つ人間を捕まえ…そのパワーをエネルギーに戦っているから……人間側の妖怪は歯が立たない…」

死神少女「それで、人間側の妖怪達は考えたの…どうすれば、悪霊側に勝てるか……」

死神少女「その結果 人間と契約…協力して悪霊側の妖怪達を改心させる案が出たの」

男「なるほどね、それで俺と契約しようと」

死神少女「でも、適当な人間ではダメなの……自分とあった人間と契約しないとダメなの…」

男「相性ってやつか で、それで君と俺の相性が良かったってわけか」

死神少女「そういうこと…それで、あなたに契約を求めたの」

男「別に、毎日が暇なだけだしいいよ、契約してあげる」

男「だけど、契約のデメリットとかってある?」

死神少女「契約するってことは、私と一緒に悪霊側と戦い続けるってことだから、命が危なくなることもある…」

男「命が危ないかぁ……」

死神少女「大丈夫…私があなたを守るから…」

男「そうか、なら別にいいよ」

死神少女「……あなたが仮に死んでも、周りの人は心配しないの?」

男「ああ、両親は小さい頃に遺産と俺だけを残して死んだし」

男「引き取ってくれた叔父は仕事で全然帰ってこないし、多分俺が死んでも悲しまないと思うよ」

男「それに俺友達いないし」

死神少女「……ごめんなさい」

男「謝らないで虚しくなるから」

死神少女「それじゃあ契約してちょうだい……」

男「どうすればいいの?」

死神少女「私があげるこれを大事に持っていてちょうだい……」サッ

男「ミサンガ?」

死神少女「契約者には、自分の血が混ざった布を渡さなければいけないの……」

男「へぇ~ってことはこのミサンガに君の血が混ざっているってことか……」

死神少女「出来るだけ手から離れないように、ミサンガにしたから……絶対に離さないでね…」

男「了解」キュッ

死神少女「契約成立ね……」

男「それで、どうやって君と俺が戦うって?」

死神少女「……私が近くにいる状態でそのミサンガに念を集めると、私と合体出来るから…」

男「合体!?」

死神少女「……私の力があなたの力に変わるだけ」

男「ごめん、よく意味がわからない」

死神少女「敵が来たらわかるから……っ!」

ズドォォォォォォン!

男「っ!何が起きた!?」

死神少女「敵よ……」

???「避けられたか……チッ」

死神少女「あれは、烏天狗ね」

男「烏天狗?」

死神少女「悪霊側の幹部の一人よ」

男「おいおい、幹部って大丈夫なのか?」

死神少女「大丈夫…きっと」

男「妖怪大百科みてみるか」

男「えぇっと烏天狗ね、ランクCか」

烏天狗「今度は当てるぞ!」バサァッ

死神少女「男、あの烏天狗が持っている笛の一撃を食らったら死ぬから気をつけて」

男「一撃必殺か…怖いな」

死神少女「じゃあ、早速合体するよ」

男「了解」ガシッ

烏天狗「うっ!眩しい」

男「おお!体が光って!」

死神少女「……アームド」シュパッ

烏天狗「な、何が起きた……まさか!もう契約していたのか!?」

死神男「ん……なんだ」

死神男「おぉ、成功したのか」

死神男「すげぇ!さっきまで制服だったのにフードや鎌がついてる!」

死神少女『……はしゃいでる暇はないよ』

死神少女『……人間だった時よりは格段に身体能力も増えているし、脚力で空も一応飛べるから……』

死神少女『その鎌で切ると、相手の体を傷つけずに魂だけを刈り取れるから……その魂をベルトについている袋に入れてね』

死神男「了解」シャキィン!

烏天狗「一撃必殺・スサノヲ!」ブォォッ

死神男「(相手の動きが遅く見える、これも死神の力か)」バッ

烏天狗「!? どこに行った!」

死神男「……後ろだ」ズバァァ!

自分が書いていたSS反省点がわかる。

>>44
お役に立てれて嬉しいです


烏天狗「ガ…ガハッ!」

死神男「ハァァァァッ!」ズバァァ!

死神男「これが、魂か」パシッ

死神男「おお、烏天狗の体が消えていくぞ!」

死神少女『今、烏天狗の魂の所有権は死神の私達にあるから、私達が自由に烏天狗を呼び出すことができるの……』

死神男「便利だな」

死神少女『うん……合体解除するよ』シュパッ

男「ふぅ、疲れたな」

死神少女「合体しているとはいえ、元は人間の体……今回はすぐ終わったから良かったけど、長く合体しているほど負担は大きくなるから」

死神少女「気をつけてね」

男「了解」

死神少女「じゃあ結界を解除するからね」

男「結界…妖魔界にいる間は人間界単位でどのくらいの時間が経ってるの?」

死神少女「妖魔界の5分が人間界の1秒……だから、時間は特に気にしなくていいよ」

男「そうか、便利だな」

男「後、俺は死神少女の近くにいないと合体できないらしいけど、大丈夫なのか?」

死神少女「それは、問題ないよ……少し経てばわかると思うから」

男「うん、わかったよ」

男「(これからは退屈な思いをしなさそうで良さそうだ)」

男「死神少女はどこに住んでるの?」

死神少女「妖魔界だけど、もしもの時のために……男の家に住むことにする」

男「え?」

死神少女「男の家の叔父さんは、仕事で家にあまりこないんでしょ?だったらいいと思うから」

男「うん、別にいいけどさ……死神少女は何歳なの」

死神少女「人間単位で16歳……」

男「俺と同じ歳か…まぁ、歳に変わりなく危険なんだけどね……まぁ、いいよ」

死神少女「ありがとう…それじゃあ結界をとくからね」サッ

男「はっ!………夢か?」

男「いや、ミサンガが残っているな」

男「現実だったのか……まぁ、いいや」


男「時間は……3分しか経ってないか、結界の中で壊れていても現実世界では壊れてないようだな」

男「ま、壊れていたら大問題だけどな」

リア充「うわ!男が独り言してるよ!」

リア充2「きめぇな…俺が守ってやるよ」

リア充「うん!ありがと」///

男「……あいつら、死神合体した時殺す」ボソッ

放課後……

男「んーー!なんか疲れたな」コキコキ

男「そういえば、死神少女が俺の家に来るって言ってたけど……いつ来んだろ」

男「まっ悠長に待ってればいいか」

男「ただいま」ガチャ

死神少女「おかえり、食事にするお風呂にするそれとも……」ぽっ///

男「……失礼いたしました」ガチャ

死神少女「…ちょっと待って」ガシッ

男「ごめん、昼と明らかにキャラが違かったから」

死神少女「私もお笑いは好きだから……」

男「意外だしあれってお笑いか?」

男「帰りに死神少女の分のコップとかは買ってきてあげたから」ドサッ

死神少女「別にあるからいいのに」

男「大きな穴が空いた頭蓋骨はコップじゃないぞ」

死神少女「パジャマも持ってきたからいいのに」

男「今着ているのと同じようなフードがパジャマとは言えないだろ」

死神少女「寝袋持ってきたからいいよ」

男「棺じゃん」

死神少女「まくら変わると寝にくい…」

男「棺なのに使っていたのか!?」

男「とりあえず買ってきてあげたんだから使えって」

死神少女「ありがとう」

男「うん、今から飯作るから待ってて」

死神少女「あ、冷蔵庫にあった残りもので作っておいたよ…」

男「……マジで?」

死神少女「うん」

男「何作ったの、ろくなもの残ってないと思うんだけど……」

死神少女「少し具が少ない親子丼、玉ねぎがなかった」

男「本当だな?妖魔界の中の親子丼とかじゃないよな」

死神少女「う、うん」

男「……見てみる」チラッ

男「普通だな」

死神少女「だから言ったじゃん!」

男「……味が全てだ」

男「う、美味い!この舌触りにコクがある卵…濃厚な汁を含めた米が最高のジェレネーションを生み出している!」

死神少女「そ、そうかな…えへへ」

男「だが、やっぱり玉ねぎが欲しいな。よく残りものだけでここまで美味しいもの作れたな」

男「お嫁に欲しい位だ」

死神少女「えっ?」

男「冗談、さてと食べたことだし風呂に入って寝るか」ガタッ

死神少女「宿題とかはないの……?」

男「あんな簡単な問題授業の後の10分休みのうちに仕上げるわ」

死神少女「頭いいんだね」

男「体育以外オールA」

死神少女「体育は?」

男「4だ、周りに運動神経いいの良すぎてハードルが上がってる」

死神少女「そうなんだ…」

男「それじゃあ俺風呂に入るから、これ」ポイッ

死神少女「これは?」パシッ

男「死神少女の部屋の鍵」

死神少女「別にいいのに……もしもの事も考えて同じ部屋にいた方がいいよ」

男「年頃の男と女が一つ屋根の下にいるのに、同じ部屋に入るとか俺の生殖本能が働いちまう」ガチャ

死神少女「……」

男「ふぅ~!」ザッパァーン

男「いい湯だな……タイマーセット制にしておいて本当に良かった」

男「……死神少女って可愛い顔してるな……胸もあるし」

男「寝る前にやっとくか……」ザパァ

男「あ、シャンプー切れてやがる。どうしよう洗面所に替えがあるんだよな」

死神少女「はい、替え」

男「おっサンキュー」

男「……ちょっと待てよ!?」

男「なんでいるの!てかいつからいた!?」

死神少女「えっ最初から居たよ……気づいてなかった?」

男「俺先に入るって言ったじゃん……」

死神少女「親子丼食べてて半分話聞いてなかった……死神の速さでお風呂に入っていたから」

男「ということは、俺の話聞いてた?」

死神少女「うん……私が…可愛いってことも…胸があるってことも……」

男「はっずかしぃー!」

男「今俺シャンプー頭につけて泡が出てるから目開けれないから」

男「その間に出てって!」

死神少女「そんな……まだ髪の毛洗ってないのに……女の子の髪は繊細なんだよ?」

男「いいから、今は出てってくれ!」

死神少女「……わかった……あっ!」ツルッ

男「うぉぉ!?」ドシーン

男「いってぇ……なんか手に柔らかい感触が……」ムニッ

死神少女「あっ…」

男「ん?………うぉぉ!死神少女の胸が!」バッ

男「ごめん!昭和のドラマみたいになった!ごめん!」

死神少女「……まだ、誰にも見せたことも触らせたこともないのに……」

男「こめん!」

男「(まずい、俺の息子が暴走してやがる……静まれ)」

死神少女「……(男の勃ってる……私の見たからかな……)」

死神少女「(私のせいだよね……だったら、直さないと)」

死神少女「………」サワッ

男「!?」

死神少女「今直すからね……」シュッシュッ

男「ちょっと!?死神少女!」

死神少女「(中々出ない……)」ガバッ

死神少女「んっ…」ジュポジュポ

男「し…死神少女……うっ!」

死神少女「!!」ドピュ

死神少女「一杯出たね……」

男「お、おふぅ……」

男「もう後戻りはできない……こうなったらやってやらぁ!」ガバッ

死神少女「お、男!?きゃ!」

~~~~~~~~~~~~~~~~

男「ハッ!?」

死神少女「男!起きたの?」

男「ああ……何があったんだ」

死神少女「いつまでたっても男が上がって来ないから心配で見てみたら、のぼせてた」

男「そうだったのか……(あれは現実じゃなかったのか……)」

????「まぁ、ある意味現実だけどね、美味しかったよ君の」

男「!? 誰だ!」

????「そ、そう警戒態勢にならないで?ね?」

死神少女「あ、男紹介するね」

死神少女「彼女はサキュバス、妖怪っていうか悪魔だけど同じものだと思ってね」

死神少女「私と同じ人間と共存する側についている人間側の妖怪だよ」

サキュバス「よろしくね~」

男「なんだ、仲間か……って!なんで勝手に俺の家にあがらせてるの!?」

サキュバス「えっ?死神少女許可取ってなかったの?」

死神少女「いや、いいかな~って思っていたり思ってなかったり」

男「怒る気はないから別にいいけどさ」

男「サキュバスっと」ペラペラ

男「あった、悪魔でもなんでも載ってるなこれ、万能すぎる」

男「サキュバス……別名.夢魔 男性の夢に現れて誘惑する…女性の夢に出てくるのはインキュバス」

男「なるほど、ということはさっきの夢って……」チラッ

サキュバス「てへぺろ」

男「夢だけど夢じゃなかったのか……」ガクッ

男「サキュバスは自分の子孫を増やすために人間の男を夢の中で誘惑するわけか」

サキュバス「そうそう、だから人間と共存する側についてるってわけ」

男「まぁ、信用はできるかな」

サキュバス「んー!まだ信用してなかったの!」

男「死と隣り合わせの戦いだからな簡単に信用できねぇよ」

死神少女「大丈夫だよサキュバスは、妖魔学校の友達だったし」

男「妖魔界にも学校があるのか、テストとかないのかな」

サキュバス「死神少女はこの人と契約してるんだよね?」

死神少女「うん」

男「あっ男っていいます」

サキュバス「契約って重複可能だよね」

死神少女「うん……ってもしかして?」

サキュバス「うん!そのもしかして」

死神少女「ダ、ダメだよ!男は渡さないよ!」

サキュバス「いいじゃない 私もねそろそろ戦わないといけないって思っていたのよ」

死神少女「そ、それに相性もあるし!」

サキュバス「その子と私の相性バツグンだって占い結果出たよ」

死神少女「へ?」

男「占いで相性を調べてるのか……胡散臭いな」

サキュバス「九尾様の占いは絶対だよ!」

男「九尾様?」

死神少女「人間側の妖怪達の親玉」

男「九尾……あった」ペラペラ

男「うひー!ランクSだってよ」

男「ランクって何を基準に表してるんだ……この本」

死神少女「最後のページとかに書いてないの?」

男「お、本当だな」

男「えっとね」

S 神様ランク 人が観れることは滅多にない 不明

A 妖怪達を操っている隊長格 大半が有害

B 殺人を起こしたり、人に憑依するなどハイスペックな能力を持つ妖怪達 大半が有害

C 人間に対して悪意を持つ幽霊が妖怪になった初歩的な進化 有害が多い

D 心霊写真などに映るくらい、ほとんどが有害

E 人間より少し強い、または同じくらいの強さ神社の和尚さんなどには負ける 少し無害

F 人間より下の弱い存在 全て無害


男「らしいぞ」

死神少女「私はAランクらしいけど、サキュバスはBだね」

サキュバス「えーー!」

サキュバス「ちょっと!どういうことよ!」

男「いや、俺に聞かれても困るし」ペラペラ

男「作者……不明」

サキュバス「見つけたら、問い詰めてやる……」

死神少女「Aの響きがいいわね」

男「そういや二人は風呂に入ったの?」

死神少女「うん、男がのぼせていて気絶している間に入って来た」

サキュバス「私は一緒に入ったから」

死神少女「え?誰と」

男「ちょ!じゃあ明日も早いし寝よう!な!」

死神少女「……うん分かった」

サキュバス「じゃあ私妖魔界に帰るね~男君も気が向いたら契約してちょうだいね!」

死神少女「絶対させません!」

男「あはは…」

次の日……

男「ふわ~あ」

死神少女「おはよう男」

男「先に起きてたのか、今からご飯作るから……ってもう作っていたのか」

死神少女「I maked break fast」

男「スペルあってるか?大丈夫か」

死神少女「早く食べないと遅刻しちゃうよ」

男「お、おう」モグモグ

男「じゃ、行ってきます」

死神少女「行ってらっしゃい」

男「(なんか夫婦みたいだな……ははは)」

リア充「うわ!また男が笑っているよ!」

リア充2「てめぇ!俺の彼女を怖がらせるんじゃねぇよ!」

男「サーセン(お前らみたいなクソリア充と違って俺は、もっと可愛い子とリアルを充満してんだよ)」

男「(まぁ、妖怪だけどな死神だけどな)」

オハヨー キノウノバングミミター セキニツケー

男「…早く家に帰りたいな」ペラペラ

担任「みなさんに転校生を紹介します、どうぞ 夜神 吉良(やがみ キラ)」

男「なんかスゲェ名前だな……キラキラネーム」

死神少女「どうも…夜神 吉良です」

死神少女「みなさんよろしくお願いします」

カワイイー! ロリ顏でございますなデュフフwwww クッあいつの近くにいると右手が疼きやがる

男「!?」

死神少女「あ……男」フラフラ(手を振っている音)

モブ「おおお!俺に手を振ってくれたぞ!」ガタッ

男「馬鹿、お前じゃねぇよ」ボソッ

担任「じゃあ男君の隣の席が空いているから座りなさい」

死神少女「よろしくね」

男「どういうつもりだ」ボソッ

死神少女「……出来るだけ近くにいた方が妖怪が近付いても大丈夫だから……そう思って、ダメだった?」

男「いや、別にいいけどさ」

死神少女「なら良かった…」

ギャル「ねぇ!吉良さん可愛いよね~!」

ギャル2「どうやったらそんな可愛いメイクできるの!」

死神少女「……別にメイクなんてしてないです」

イケメン「やめろよ彼女嫌がってるだろ」

ギャル「イケメン君!」

ギャル2「別に嫌がってなんかないもんねー!」

死神少女「う、うん」

イケメン「嫌がってんだろ!ほらさっさとあっち行けって」

ギャル「ひっど!」

ギャル2「下心見え見えなんですけどー!」

イケメン「大丈夫?」

死神少女「うん……」

イケメン「今度なんかあったら言ってね」

男「(特にギャルは何もしてねぇのにこいつは何言ってんだ)」

死神少女「男……あの人苦手」

男「だろうな」ハハッ

リア充「うわ!また男が笑ってるよ!」

リア充2「てめぇ!ぶっ殺してやる!」

男「前々から思っていたけど理不尽すぎんだろ!」

死神少女「………」サッ ギュッ

リア充2「うっ!胸が……」ガクッ

リア充「リア充君!早く保健室に!」

男「ナイス それで何した?」

死神少女「心臓を圧迫させた……」

男「すげぇな」

死神少女「そんな…」// ギュッ

男「うっ!」ガクッ

死神少女「男!」

死神少女「……!!」

死神少女「男、起きて…」

男「え?」

死神少女「近くに居る……人がたくさん集まる学校を狙っているのね」

男「そういやこの学校に七不思議があるんだけど、それも悪霊側の妖怪のせいなの?」

死神少女「多分その七不思議を起こしているのも、彼らでしょうね……」

男「ミサンガ付けてるせいで見えてるかわからんけど、校庭を歩いているあいつらか」

死神少女「ええ、彼らは7人岬……昔島流などにあった罪人7人の霊ね」

男「罪人か、なら悪霊側なのも納得だな」

死神少女「自分達を殺すように命じた将軍の子孫を探しているようね」

死神少女「そのうち、将軍に少しでも似ている人全員を殺すようになっていったらしいわね」

男「一人一人はランクC.Bらしいがあの人数だとなると、結構辛いな」

死神少女「もう少し魂を集めてから戦いましょうか、彼らはまだ危害を加える対象を見つけてない様ですし」

男「なら良いんだが……」

死神少女「どうしたの男」

男「俺のご先祖様……ここらじゃ有名な豪族だったらしい」

死神少女「……まずいわね」

死神少女「うぅん……どうするか」

男「(ん?なんだあの白い服の人……)」

ぽぽぽ……ぽぽ…

男「なあ死神少女なんか聞こえないか?」

死神少女「なんも聞こえないけど」

男「そうか、ならいいわ」

男「(なんだ今の笑い声)」

死神少女「……!!」キィン

男「結界!?」

死神少女「男!近くに馬鹿でかい妖気を持った妖怪がいる!」

男「何!?」

死神少女「7人岬でもない、なにこの妖気……」

男「とりあえず結界を解かないか?もしもの時は逃げればいいんだし」

死神少女「逃げれればいいんだけどね」キィン

放課後……

イケメン「ねぇ、吉良さんって家の方向どっち?」

死神少女「……あっちです」

イケメン「あ、俺と同じ方向じゃん!できたら一緒に帰らない?」

死神少女「で、でも」

男「(うわっ最悪死神少女がイケメンに捕まってんじゃねぇかよ)」

男「(どうする……)」

男「ん?あの公園の男の子ボールを取ろうとして車線に出たな」

男「危なっかしいな……って!なんだあの車!フラフラしながらあの男の子に…あぶないっ!」ダッ

死神少女「いえ……あの…ん?男が走って……危ない!」バッ

死神少女「(こっち見てる人の心臓を圧迫して……)」ギュッ

イケメン「どうしたの吉良さ……うぐっ!」ガクッ

男「君!車が来ているから速く逃げろ!」

男の子「えっ?」

男「速く逃げろって!(間に合わないか…)」

死神少女「男!合体よ!」

男「死神少女!了解」ギュッ

死神男「タァッ!」バキィ

車「ブルゥゥゥゥン!」ガタッ

運転手「ウィ~飲みすぎたか、車が吹っ飛ぶなんてな……あー眠い」

死神男「飲酒運転者か……君、大丈夫?」

男の子「あ……あ……」

死神男「ま、怖がるか、この事は人に話しちゃダメだよ」バッ

???「………ぽぽぽ」

死神男「うは!合体時は身体能力めっちゃ上がってるから、屋根の上走りながら下校するるのも簡単にできるし最高だわ」バッ

死神少女『………男』

死神男「ん?何」

死神少女『少し周りを見てくれない?』

死神男「いいけど、なんで」

死神少女『……馬鹿でかい妖気が私達を追っている気がするんだけど』

死神男「………本気で言ってるのか?」

死神少女『うん』

死神男「……」キョロキョロ

???「………」ジーッ

死神男「昼間のあいつか……近くで見ると滅茶苦茶背が高いな……」

死神少女『……敵意はないみたいね』

死神男「なんでわかんの?」

死神少女『オーラの色が優しいからよ、異様なことには変わりないけどね」

死神男「なら、近付いてみるか」

死神少女『臨時体勢のままね』

死神男「こんにちは……えっと、あなたって妖怪ですよね?」タッ

???「………ぽぽぽ」コクッ

死神男「なんで俺らを付いてきてるんですか?」

???「………貴方達があの子を助けてくれたからよ……」

死神男「あの子ってさっきの男の子?」

???「えぇ、私がやると目立つから出来なかったけど貴方達のおかげで助かったわ」

死神男「そうすか」

???「……大丈夫、私は貴方達に危害を加える事はないから」

???「あの子はもう諦めたし、それに私が魅入った子を助けてくれた貴方達の手助けをしようと思ってきたのよ」

死神男「あっ申し遅れました」

死神男「俺の名は男で今は、死神少女っていう死神と契約をして合体してます」

???「……私の名前は 八尺様 昔魅入った子をすごく気に入っちゃって探している旅の途中なの」

死神男「見つけたらどうするんですか?」

八尺様「あの世に連れて行く」

死神少女『今の所味方だけど、元は悪霊側の幽霊な感じするから気をつけてね』

死神男「そういや、俺達の手助けしてくれるって言いましたけど何してくれるんですか?」

八尺様「……そうね、私は人間界で生まれた妖怪だから、妖魔界の事情なんて知らないけど貴方達がつく側に付いて、一緒に戦ってあげるわ」

死神男「それはありがたい」

八尺様「……それと、私と契約しておく?」

ピカーー

死神少女「絶対ダメよ!」

八尺様「あ、でてきた」

男「八尺様…八尺様…」ペラペラ

男「2chのオカルト版にて存在が確認された妖怪、八尺ほどの背があることから八尺様とよばれている」

男「ランクは……+Aね」

男「死神少女より強いじゃん」

死神少女「えっ!?」

八尺様「ぽぽぽ」

男「サキュバスは死神少女よりランクが下だったから、死神少女が断ったけど」

男「八尺様は死神少女よりランク高いぜ」

死神少女「そんな…」

八尺様「別にいいでしょ?死神少女さん、確かに成人前の男の子は大好きだけど、私が今狙っているのはあの子だからね」

死神少女「……分かったわ!いいわよ!勝手にすれば!」

八尺様「そうときまれば」ビリッ プスッ ポタッ

八尺様「はい、どうぞ」

男「指が出る型の手袋か……真夏だというのに」

八尺様「ごめんなさいね、急だったからとっさに作ったのがそれよ」

男「ま、いいや」ギュッ

八尺様「契約成立ね」

死神少女「ふんっ!」

男「……なんだよ?機嫌悪いのか」

死神少女「別に!?」

男「そうか」

死神少女「……妖怪よ」キィン

男「急に来るなぁ」

塗り壁「カベェェェェ!」ブンッ

男「うぉっ!背後に嫌がった!」スカッ

男「なんで教えてくれなかったの!」

死神少女「当たればよかったのに」

男「なんで怒ってるの!合体!」ガシッ

死神男「シャアオラァ!」ズバァ

塗り壁「かべぇぇ!」ガキンッ

死神男「釜が通らないだと?」

死神男「ハァァ!」ズバッ ズバッ ズバッ

塗り壁「カベッベッベ!」キランッ

死神男「全然効いてねぇなぁ…このままじゃ刃こぼれしちまう」バッ

死神少女『……硬いわね』

死神男「八尺様の力借りてみるか」

死神少女『!!』

死神男「八尺様!」ガシッ

死神少女『おとこぉぉぉぉぉ!!』

八尺男「シャアオラァ!」ゴゴゴッ

塗り壁「カベェェェ!」ボロッ

八尺男「スゲェ……!攻撃力がめっちゃ上がってるぜ!」

塗り壁「カベベ……カベェェ!」ゴォッ

八尺男「っ! 圧し潰す気か!」ドスッ

塗り壁「カベェッ!」ドスーン

八尺男「ふぅ…危なかった……」ポキポキ

八尺男「さてと……魂袋の中に入れるか」ピカー

死神男「とぉりゃ!」ズバッ

フワァァァ

スポンッ

死神男「よしよし、これでOK」ピカー

男「ふぅっ!」タッ

男「(少し体がだるいな……まぁいいや)」

男「ありがとうございます、八尺様」

八尺様「ぽぽぽ……礼には及ばないよ」

八尺様「そこの死神の娘はオールマイティに動けるらしいけど」

八尺様「私は攻撃力に特化している分、体が大きいからそこまで足は速くないのよ」

八尺様「そこの部分よろしくね……ぽぽぽ」タスタス

男「八尺様が居なかったら危なかったな……死神少女」

死神少女「………そうね」

男「どうした?さっきから怒って」

死神少女「いえ…なんでもないわ……」

男「まぁ、これで魂袋には二つの魂が入って、八尺様とも契約したし……強くなった気がするぜ」タスタス

死神少女「ねぇ、男」

男「何?」

死神少女「今の貴方なら多分、十五分が限界よ」

男「十五……分?」

死神少女「えぇ、今5分くらい経ったのだけど」

死神少女「少し身体がだるいと思わない?」

男「まぁ…多少は」

死神少女「そうでしょう?重複契約しているところから、自分では気づかないかもしれないけど」

死神少女「かなりの精神力を削っているわよ」

男「そうなのか…?」

死神少女「死神にはその人の寿命がいつとぎれるかわかるの……でも、それを言ったらダメなんだけどね」

死神少女「その寿命がさっきよりも少しだけ……ほんの少しだけど削れているの」

男「えっ!?」

死神少女「私が出来るだけ重複契約をさせなかったのはこのためよ」

死神少女「もう契約をしてしまったから別にいいけど……戦いの途中で、本当に必要な時以外の時は」

死神少女「私以外の妖怪を呼ばないでね……分かった?」

男「……分かったよ」

死神少女「そう……なら良かった」ニコッ

男「くっ//」

死神少女「それにしても……この街はとても妖怪が多いわね」

男「悪霊側の親分が此方に送ってきてるんじゃないのか?」

死神少女「その可能性も否定できないけど……気のせいならいいんだけどね」

死神少女「さっ!家に帰りましょ!」

男「自分の家のように言ってるけど、俺の家だからな」タスタス

サッ

イケメン「吉良ちゃんとよくも……あの子は僕のものだ……」

死神少女「男!起きて!」

男「えっ!?もう朝!?」ガバッ

男「なんだ~まだ4時じゃん……後2時間寝れる」サッ

死神少女「違うよ!妖怪が来たんだよ!」

男「!」ガバッ

死神少女「近くに気を感じる……少しずつこっちに近付いてきてるの」

男「どんな気だ」

死神少女「悪い物……嫉妬の気が詰まっているわ…」

男「嫉妬……?俺、誰にも嫉妬されるほど偉くないけどな……」

男「取り敢えず、臨時体勢のまま外に出るか」タスタス

男「………」ガチャ

死神少女「………男!後ろ!」

男「っ!」バッ

バキィィィ

鬼「……ニタァァァ」

男「お、鬼!」ピカー

死神少女「男!距離をとるわよ!」ダッダッダ

鬼「……なんで、吉良ちゃんと一緒にいるんだぁ?」

男「その声……お前イケメンか?」

鬼「あぁ……テメェ……ゆるさねぇ」ゴォォォォ

男「っ!凄い殺気だ……何があったのかは知らねぇが、自分の身を守るためだ……」

男「やられても悪く思うなよ」ピカー

死神男「ハッ!」シャキッ

鬼「アァァァ!」ドッ

死神男「脚力で空を飛んでるっ!?」バッ

バキィィィィ

死神男「あれに当たったらアウトだな……」

死神男「だがしかし……!」シュン

死神男「死神の目を持てば、相手の動きなんてスローモーションなんだよ!」シャキッ

鬼「うぉぉぉぉ!」ブンッ

死神男「うっ!」ドゴォォ

死神男「いってぇ……」ズザァァ

死神男「腹が……あいつ、反射神経も高いのか」

死神少女『鬼は、人間側と悪霊側についているの……』

死神少女『自分が属する鬼の大将に寄って、どちらかに着くのは変わるのだけど……』

死神男「どういうこった…イケメンなのかどうなのか……!」

死神少女『もしかして……イケメンの負のオーラを感じ取った悪霊側の鬼が!』

死神男「彼奴から負のオーラなんて出るのかよ……きたっ!」

鬼「うぉぉぉぉ!」ドゴォォ

死神男「クソッ!このままじゃきりがない!」

死神男「(時間的にも身体が持たないかもしれないし……まずいな)」

死神少女『男!魂袋を使うのよ!』

死神男「魂袋……そうか!」ガシッ

死神男「いけっ!塗り壁!」

塗り壁「カベェェェ!」

鬼「ぐらぁぁぁぁ!」ドゴォォ

塗り壁「カベェェェ!」ギィン

鬼「!?」

死神男「やはり……鬼のパワーでも塗り壁は壊れない……」

死神男「八尺様ほどの力はないようだな」バッ

死神少女『鬼のパワーは多分……Aね』

死神男「そんな感じだとは思った!」シャキッ

鬼「! うぉぉぉ!」ブンッ

死神男「烏天狗!」バッ

烏天狗「スサノヲ!」ゴォッ

鬼「うぐぐぐぐ……」ズザァァ

烏天狗「カァァァァ!」ズザァァ

ゴゴゴゴゴゴゴッ

死神男「互角のパワーだと!?」

死神少女『思ったよりも鬼のパワーは厄介のようね』

死神男「烏天狗が戦っている今の内に!」ズバァァァ

鬼「っっ!」

鬼「ぐはぁぁぁぁぁ!」ヒュゥゥゥン

イケメン「あっ……」ガクッ

死神男「イケメン!?」

死神少女『やっぱり……鬼がイケメンの負のオーラを力にして、憑依してたみたいね』

死神男「憑依か……」

死神少女『このイケメンどうするの?』

死神男「うぅん……どうするか」

死神少女『取り敢えず、イケメンの気で家を当てるけど……取り敢えず合体を解除させたほうがいいみたい』

死神少女『なんだかんだ言って、もう15分経ってるわ』ピカー

男「はぁ……はぁ……」ゼェゼェ

死神少女「やっぱり15分が限界みたいね」

男「クソ……」

死神少女「私はイケメンを家に送って行くから、男は寝ていて」

男「すまねぇな……」ガチャ タスタス

死神少女「………どうすれば、もっと強くなれるかしら……ね」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

サキュバス「ねぇ~行っちゃダメですか~?」

??「ダメです」

???「お前はまだ弱い……死神少女もまだまだ弱かったんだがな……」

???「あんなにまだ幼い、そして弱い死神の娘を人間界に送らなければいけないほどに、今の人間側の勢力は弱まっているんだ」

???「たしかにお前の妖力は強いが、契約者を見つけるまでに悪霊に殺されてしまう」

サキュバス「契約者なら見つけたわよ」

??「………はぁ」

??「たしかに私が占った結果でしたけど……それは、死神少女の契約者でしょう?」

サキュバス「でも、八尺様と重複契約してるみたいよ?」

???「八尺様とか……」

???「良いだろう、行ってみるがいい」

??「ちょっと!?」

サキュバス「やったー!」

???「ただし、これで死んでも我は何も出来ないからな」

??「はぁ……本当に身勝手ね」

??「サキュバス、これを持って行きなさい」サッ

サキュバス「これって?」

??「それは、代々サキュバス族に伝わるとされている魔弾銃ね」

??「あなたの家族から言われていたのよ……もしも、ムスメが戦う時に渡せってね」

??「本当、家族としては行かせたかないのだろうけど……ま、頑張りなさい」

サキュバス「ありがとう!」

サキュバス「じゃ!行ってきます!九尾様!阿修羅様!」

九尾「行ってらっしゃい」

阿修羅「行くなら早く行け、目障りだ」

??「……人間に味方する妖怪など……本来の目的を忘れておる」

??「わしらの目的……それは」

??「人類の殲滅じゃ」

??「人間達は己の欲望のまま、森林を伐採し、自然を破壊してきた……」

??「自分たちの都合のいいように……なんて自分勝手な奴らじゃ」

??「最近、わしらの妖怪が人間側の妖怪たちにやられてきているようじゃが……」

??「心配はいらんな?」

!!「えぇ……私に任せておいてください」

??「頼むぞ、百鬼よ」

男「ふわぁぁ……」タスタス

死神少女「男っ!置いてかないで!」タスタス

男「ごめんごめん……急がないと遅刻しちゃうからさ……」タスタス

死神少女「昨日は深夜に戦ったもんね……」

男「すごく眠い」

男「そういや、イケメンを連れて行ったけど何もなかった?」

死神少女「うん、特に何もなかったけど……イケメンの肩に奇妙な印があったの」

男「奇妙な印?」

死神少女「うん……赤色で目玉のマークと炎のマークがついたような……」

男「目玉と炎ねぇ……まぁ、鬼に憑依されたのと関係があるのは確かだな」

死神少女「なんなんだろうね……あっ!もうこんな時間!」

男「まずいぞ!合体だ!」ピカー

死神男「はっはっはっは!」タッタッタッタ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

男「やっぱり合体すると足が速いな」ガラガラ

死神少女「そうね」

イケメン「………」

男「(おい、イケメンがこっちを見てるぞ……どうすればいい)」

イケメン「……男、ちょっと来てくれるか」

男「なんだ?(待て待て待て!もし、狙われたら危ないぞ!)」

死神少女「あっ」

男「(死神少女!こっそり来てくれ!)」ブンブン

死神少女「………」コクッ

イケメン「こっちだ……」タスタス

男「………ここは?」

イケメン「屋上なら誰もいないな」

イケメン「………ありがとな」

男「………?」

イケメン「お前のことを憎んでた……吉良ちゃんと仲良くしてたからな」

イケメン「その心がどんどん膨れ上がっているときに、目の前に赤いローブを着た男に話しかけられたんだ」

イケメン「お前、力が欲しくないか?……と」

男「っ!」

イケメン「その時は僕もどうにかしていて、つい『はい』と言ってしまったんだ」

イケメン「そしたらそこら辺から意識がなくなっていて……だけど、お前と吉良ちゃんが闇の中から僕を助けてくれたことだけは覚えているんだ」

イケメン「……意識があったのはベットの上だった……ただの夢かもしれないけど、なんか言わなければいけない衝動に駆られたんだ……ありがとう」

男「………そうか、変な夢だな」

イケメン「だよな……ははは、今の話は忘れてくれ」

イケメン「ただ、もし本当のことだったら……僕の肩にある変な印のことを教えてくれよな」ガチャ

男「………」

男「死神少女」

死神少女「うん……」

男「あいつ……意外と良いやつだったんだな」

死神少女「……そうだったね」

男「……教室へ帰るか」ガチャ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

男「死神少女や八尺様って普通に戦えたりするの?俺と合体しなくても」

死神少女「うん、できるよ……でも、人間の力を借りた方が強いんだよ」

男「へぇ~って考えると7人岬を倒すには……」

男「(烏天狗、塗り壁、八尺様、俺(死神少女アームド)か)」

男「(鬼は魂袋には憑依していただけだから入らなかったし……まだまだってことか」

男「(死神少女の友達のサキュバスを呼んでもいいかもしれないが、それでもまだ人数が揃わない)」

男「……人って単位はおかしいか」ハハハ

先生「男、窓の方ばっか見て笑ってないで、ちゃんと授業を受けなさい」

男「はい……」

リア充「窓の方見て笑ってたんだってきもーい」ヒソヒソ

リア充2「うわっ!」ヒソヒソ

男「(チッ俺が何したってんだ)」

死神少女「………」サッ

男「死神少女、いいから……そういうの多用するとイケメンにばれちまうから」

死神少女「………ごめん」

男「いいんだ……よそ見してた俺が悪いから」

イケメン「………」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

男「今日も疲れたな……」タスタス

死神少女「男って部活してないの?」

男「帰宅部だからな……」

死神少女「そうなの?私、色んな人達に部活誘われるんだけど」

男「そりゃよかったな」

死神少女「それに……男の近くにいるのはやめたほうがいいって言われるんだけど」

男「………ふっ」

死神少女「笑ってるの?泣いてるの?」

死神少女「なんで男っつそんなに嫌われてるの……?頭もいいし運動できるし……顔も不細工ではないじゃん」

男「不細工ではないってどういうことだよ」

男「……俺がこうなったのは、家庭事情からかな」

男「それに……なんつうか、俺の事みんないじめたくなるんだろうな」

男「オーラでも出てんのかな」ハハハ

死神少女「……今まで友達とかいなかったの?」

男「……聞くな」

死神少女「だったら、私が最初の友達だね」

男「………だな!」

死神少女「………男!伏せて!」

男「っ!」サッ

ドゴォォォン

男「なんだこれ!?」

ろくろ首「あら……よく避けれたわね」ニョロ

男「気持ち悪っ!」

ろくろ首「うるさいわね!こういう体なのよ!」

男「合体だ!死神少女!」ピカー

死神男「すぐに片付ける!」サッ

ろくろ首「あら?そう簡単にはやられないわよ!」ニョロ

死神男「っ!首を急に飛ばして頭を打ち付けてくれるのか!」サッ

死神男「だが!外した時に伸ばした首が仇となるぜ!」シャキ

ろくろ首「以外とそうでもないのよね」クルッ

死神男「!? 壁にはまった頭を支点にして俺をっ!」グルグル

死神男「うぐぐ……!」メキメキ

ろくろ首「さぁ……観念しなさい」

死神男「どうすればいい……死神少女」

死神少女『魂袋の他にベルトについてる短剣を使って!」

死神男「これかっ!」ザクッ

ろくろ首「いった!」ニョロ

死神男「危なかった……手まで拘束されてたらどうしようもなかった……」

ろくろ首「許さないわよ……私の首に傷をつけたなんて!」ニョロ

死神男「どうした!速度が下がってるぞ!」サッ

ろくろ首「くっ!さっきの傷が……」

死神男「はぁぁぁぁ!」ズバァァァ

ろくろ首「うぎゃぁぁぁぁ!」ポワァァァ

死神男「ゲット!」パシッ

死神男「これで3匹ゲットした……」

男「はぁ……はぁ……はぁ」

死神少女「結構辛かったわね……」

バキュン

男「おおっ!?」サッ

死神少女「誰!?」

サキュバス「さっすがー!よく避けれたね!」

男「当たったらどうするんだ馬鹿野郎!」

サキュバス「むーー!女の子に向かって馬鹿野郎とは何事だ!ぷんぷん!」

男「うるせぇ!俺今疲れてんだよ!」

サキュバス「ふん!そんなんじゃ力になってあげないもん!」

男「力……?」

死神少女「そういえばなんでここに……?」

サキュバス「九尾様達からお許しが出たの!だから、男と契約しようと思って!」

男「待て!これ以上重複契約したら俺の身がもたん!」

サキュバス「いいじゃん!3Pしようよ!」

男「意味がわからん!」

死神少女「サキュバス……その銃は何?」

サキュバス「これ?これはねー!魔弾銃って言ってね、とっても強い銃なの!」

死神少女「………遠距離」

男「ん?」

死神少女「男……重複契約するのは私も二つの意味で悲しいけど……遠距離攻撃手段が手に入るのはでかいと思う」

男「お、おう」

死神少女「だから……契約してちょうだい」

サキュバス「やりぃ!」

男「………分かったよ、俺の体よりも妖魔界の平和の方が大事だしな」ハハハ

サキュバス「じゃ早速!」サッ

男「マフラー……か」パシッ

サキュバス「頑張って塗ったんだよ!」

男「最近寒くなってきたしな……サンキュー」

男「これで後一匹か」

百鬼「百鬼夜行の化身である私のうち……一つのろくろ首を倒すとは……」ヒュォォォォ

百鬼「これは、意外と強い相手ですね」

百鬼「しかし……ろくろ首に苦戦している場合ではありませんよ」フフッ

百鬼「あなたにはまだ私の99人が残っていますから………フフフフフ」

百鬼「さぁ…輪入道と提灯日……行きなさい!」ボォォォォォ

輪入道「はしっていくぜぇぇ!」

提灯日「ほむほむ」

輪入道「いくぜぇぇぇぇ!」ブゥゥゥン

死神少女「っ!」ギィン

男「!? 大丈夫か!?」

死神少女「大丈夫……鎌でガードしたから……」

男「さっき戦ったばっかなのに……合体!」ピカー

死神男「ヘァッ!」シャキ

輪入道「ヘイヘーイ!」ブゥゥゥン

死神男「ハッ!」サッ

提灯日「ほむぅぅ!」ボォォォ

死神男「あっつ!」

輪入道「ヘーイ!」ズドーン

死神男「っ!ぐはぁぁぁ!」ズザァァァ

死神男「なんだ……?二匹か……チッ!」

死神男「行け!ろくろ首!」

ろくろ首「あらまぁ……!」

死神男「浮いてる方は任せたぞ!」バッ

ろくろ首「はぁっ!」ニョロ

提灯日「!?」メキメキ

ろくろ首「吹っ飛べ!」ブンブン

死神男「鎌で道路を切って行って……」ギィィィィ

輪入道「ヘーーイ!」

死神男「来た!」ズバッ

輪入道「ヘーーイ………え?」ヒューー

死神男「よっしゃ!やりぃ!」

死神男「綺麗に落ちたな~」

輪入道「ヘーーイ!」

死神男「………なんか聞こえるな、まぁいいや」バッ

死神男「あいつは体当たりしかできないから、上から斬ればこっちのもんよ!」ズバァァァ

輪入道「ヘーーーィ!」ポンッ

死神男「よしっ!」パシッ

死神男「さてと……ろくろ首の方に行くか」ダッ

死神男「!?」

鎌鼬(カマイタチ)「………シャッ!」バッ

死神男「なんで新しい妖怪が!」バッ

鎌鼬「シャッ!シャッ!」シャキィン

死神男「速い!?」ズバッ

死神男「うっ!」ズザァァ

死神男「ろくろ首は……?」

ろくろ首「すみません……」ボロボロ

提灯日「ほむぅぅぅ!」ボォォォ

死神男「あっちぃぃぃ!」ゴロゴロ

死神少女『男!前!』

死神男「はっ!」

鎌鼬「シャッ!」ズバァァァ

死神男「あがっ!」ガクッ

死神少女『まずい……まずいわ』

死神少女『このままだと負ける……時間も迫ってきているし』

死神男「クソ……」

死神男「(あの速さから塗り壁の意味もない……烏天狗も多分負ける)」

死神男「万事休すか……!」

鎌鼬「シャッ!」サッ

バキューン

バキィィ

鎌鼬「シャァッ……!?」ズザァァ

提灯日「ほむぅぅ……」バタッ

サキュバス「あははっ!さっき別れたばっかなのにね!」

八尺様「来るのに遅れてすまなかったわね……ぽぽぽぽぽ」

死神男「サキュバスに……八尺様」ピカー

男「ありがとう……」

男「はぁ……」バタッ

死神少女「男!」

八尺様「疲れて倒れただけよ……ぽぽ」

サキュバス「ここは私達でどうにかするから、早く家に帰って休んできて!」

死神少女「二人共……ありがとう」バッ

鎌鼬「シャァ!」シャキィン

サキュバス「残念ながらあなたは……私達に近付けないよ」バキュン

鎌鼬「シャッ!」ドンッ

サキュバス「速いでしょ…?この銃弾」

サキュバス「使う者の心に比例するんだって………」

サキュバス「………よくも死神少女と男をボロボロにしたわね………」ゴゴゴッ

鎌鼬「シャッ!?」

八尺様「……私はこの子達を生み出している親玉を探すことにするわね」バッ

百鬼「………ふむ、この煙突の上がバレるのも時間の問題かな?」

百鬼「さてと……戻るか」ギュゥゥン

八尺様「あれか…!」ダダダッ

百鬼「!?」

八尺様「一殴りさせろっ!」バキィ

百鬼「グハッ!」


男「………zzz」

死神少女「男……」

死神少女「(私の力不足で……もっと強く……強くならないと)」

死神少女「(でもどうすれば……)」

死神少女「九尾様に聞いてこようかな……」ギュゥゥン

男「…………」ムクリ

男「妖怪のことについて勉強するか……」ペラペラ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

死神少女「久し振りだなぁ……」

死神少女「いや!懐かしんでる場合じゃない!早くアドバイスもらわないと!」バッ

九尾「……死神少女ですか?」

死神少女「………脅かそうと思ったのに」

九尾「ふざけないでください、何かあったんですか?」

死神少女「実は……」

九尾「なるほど……やはりそうなりましたか」

死神少女「やはりって……?」

九尾「ええ、だいたい予想できてましたよ」

死神少女「えぇっ!?」

九尾「あなたは死神に生まれたことを運がいいことに、そのままで戦っていました」

九尾「私は元々はただの妖狐でした」

九尾「でも、なんで尾が九本になる程に強くなれた理由をお話しします」

九尾「妖怪の中には神童と呼ばれる選ばれた子がいます」

九尾「その子達は普通の子より少し強い……普通ならそれだけですが」

九尾「人間と心を通わせ、魔玉を使えば 進化 をできます」

死神少女「進化?」

九尾「ええ、進化というのは妖魔界に散らばっている魔玉の欠片……」

九尾「陽玉と陰玉に人間の血をかけて合体させて作った玉のことです」

死神少女「人間の血……?」

九尾「ただの人間の血ではありません、自分に会ったパートナーじゃないといけません」

死神少女「じゃあ私は男と……!」

九尾「ええ、あなたのパートナーの血を使えばいいと思いますよ」

死神少女「それに私って神童なんですか?」

九尾「貴方が持っている道具が全てを物語っています」

死神少女「……あっ」

九尾「魂を刈り取り、魂袋に入れるなんて器用なことができるのは一部の死神だけですよ」

死神少女「でも、陽玉と陰玉ってどうやってゲットできるんですか?」

九尾「妖魔界に持っている妖怪がいますから、その妖怪からぶんどってください」

死神少女「え?」

九尾「私だってパートナーと一緒にゲットするのに苦労したんです」

九尾「陽玉と陰玉をゲットするために探すことに……それ自体も強くなるために必要なんです」

九尾「私からアドバイスすることはもう無いです、さあ…パートナーがまっていますよ」

死神少女「………ありがとうございました!」ギュゥゥン

九尾「………頑張るのです、妖魔界平和のために……人間が滅びないために」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

男「……ろくろ首 B 鎌鼬 A 輪入道 B 提灯日 C」

男「…………」ペラペラ

男「……」ペラペラ

男「………あれ、ここから先のページが白紙だ」ペラペラ

男「なんなんだろうなぁ……」

死神少女「おーとこっ!」バッ

男「うぉっ!?」ガターン

死神少女「だ、大丈夫?」

男「いてぇ……脅かすなや」

死神少女「ごめん」

男「それで、どこに行ってたの?」

死神少女「妖魔界に戻ってアドバイス貰ってた」

男「誰に?」

死神少女「九尾様に……それでね、私達がもっと強くなるために必要なのは……」ゴニョゴニョ

男「………なるほどね」

死神少女「だから妖魔界に来てくれる?」

男「いいよ、俺も頑張らなきゃと思っていたとこだし」

死神少女「ありがとう!……でも、妖魔界は妖怪や幽霊だらけだから、気をつけてね」

男「全員が全員良い奴とは限らないからな」

死神少女「うん……だからこれをかぶって」

男「フード?」

死神少女「男を私の彼氏に見せる」

男「え?」

死神少女「お揃いの色のフードを被るってことは、死神の中では恋愛してるってことだから」

死神少女「みんな察してくれて近付かないから、これが一番いいの」

男「へぇ~」

男「(死神少女のフードか……いい匂いする)」

男「明日の学校どうすればいい?」

死神少女「忘れちゃったの?妖魔界の5分は人間界で1秒だよ!」

男「………あっ、そうだったな」ハハハ

死神少女「ふふふ……じゃあ、行こっか!」

男「ああ!もっともっと強くなって人間界を……人間側の妖怪達を助けよう」

男「ここが妖魔界か……」

死神少女「うん、なんだか不思議な気持ちでしょ?」

男「そりゃな」

男「それで…その陽玉と陰玉の手がかりも一切無いわけ?」

死神少女「うん」

男「……長い旅になりそうだ」

死神少女「と、とりあえず!街に行って情報収集しよっ!」

男「ああ」タスタス

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

男「ん?なんだか滅茶苦茶明るい建物あるけど、なんなのあれ?」

死神少女「カジノだね」

男「人間側の妖怪達も呑気だなぁ」

死神少女「ううん、人間側と悪霊側と野良側に分かれているの」

男「初めて聞いたぞ、野良側なんて」

死神少女「どこにも属さない時代の流れに沿って動く、呑気っていうか……なんて言うんだろうね」

男「取り敢えず情報収集ってことで中に入るぞ」ガチャ

男「カジノなんてパチンコ店でさえ入ったことねぇのにな」

死神少女「私も初めて……」ドキドキ

男「うわ……雑音が」

死神少女「景品はっと………えっ!?」

男「どうした」

死神少女「景品の中に陽玉がある……」

男「は!?」

死神少女「お金的に一番高いみたいね」

男「マジかよ……何円?」

死神少女「100万魂」

男「ん?単位が魂なのか?」

死神少女「うん、ここでは魂をかけるの」

男「怖っ!ちょうこえぇ!」

死神少女「大丈夫……私、今70万魂持ってるから」

男「結構持ってるな!」

死神少女「死神だから……」

男「70万使って残りの30万稼ぐか」

死神少女「はい、男に35万渡すから」ドサッ

男「これが全部魂だと思うとやだなぁ」

死神少女「噂によれば、格闘場かルーレーットがいいらしいよ」

男「俺運悪いからなぁ……格闘場って何?」

死神少女「あらかじめ魂をかけておいて、相手に勝ったら相手の分魂をぶんどれるの」

男「なんかありきたりだな」

死神少女「運が悪いなら格闘場に行こっ!」タスタス

男「ここが受付か」

男「やっぱり合体して戦うんだよな?」

死神少女「うん、私だけで戦ったら多分負けちゃうよ」

男「そんなに強いのか?」

死神少女「野良側の妖怪は悪霊側や人間側のスカウトに乗らないからね」

死神少女「人間側の妖怪は無理強いしないけど……悪霊側は恐怖政治なんだよね」

死神少女「でも、スカウトに来た奴らを逆に倒す程に野良側の妖怪たちは強いからね」

死神少女「まぁ……とにかく全力で戦わないと本当に負けちゃうから、頑張ろっ!」

男「そうだな!」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ゾンビ「さあ!始まりました!今日の15回目の格闘場です!」

ゾンビ「選手紹介です!赤コーナー 死神ぃぃぃぃ!」

死神男「シャァ!やってやらぁ!」

観客「あんな奴いたっけ……」

ゾンビ「青コーナー ミイラ男ぉぉぉ!」

ミイラ男「ククククク……」

ゾンビ「レディ……ファイト! 」

死神男「先手必勝!」ブォォッ

死神男「真空波!」ズバッ ズバッ

死神少女『そんな技いつ覚えたの!?』

死神男「本を読んで死神の鎌の使い方を何と無くだけど使いこなせるようになった」

死神少女『本当に誰が作ったのかしら……その本』

ミイラ男「マミーシールド!」ギィィン

死神男「包帯の盾で防いだか……やっぱり本の通りだ」

死神男「昔から頭の回転と物覚は良くてね……本の内容はバッチリ頭ん中に入ってるんだよ」シュン

死神男「ミイラ男の何処が弱点とかね!」シュン

ミイラ男「っ!マミーシールド!」ギィィン

死神男「マミーシールドしている間は他の包帯は操れない……だろ?」シュン

ミイラ男「背後に!?」

死神男「はぁっ!」ズバァァ

ミイラ男「ガハァッ!」ボンッ

死神男「ゲット」バシッ

ゾンビ「おおっと!ミイラ男の特性を逆に生かした戦い方で勝利したのは……死神ぃぃぃぃ!」

死神男「人間が妖怪達に誇れるのは、頭の良さ……だからな」トントン

死神少女『男……かっこいい』

ゾンビ「さて!二回戦目は!」

狼男「グルルルル……!」

死神男「うわ…」

ゾンビ「レディ……ファイト!」

狼男「アオーーン!」バッ

死神男「速い!」ザッ

死神男「(鎌鼬戦もそうだった……こちらよりも速い相手にはどうしようもなかったが)」

死神男「今の俺は違う!」シュン

死神男「相手よりも早く動けないなら、別に動かなくていい!」シャキ

死神男「力で勝ればいいのだから!」

狼男「アオーン!」ガバッ

死神男「おりゃぁぁぁぁぁ!」ズバァァ

ギィィィン

狼男「グルル……!」

死神男「牙で鎌を受け止めてやがる……!」ギギギギギ

死神男「ま、サブ武器使えばいいことよ」シャキ

狼男「っ!?」ザクッ

狼男「キャゥン!」ズザァァ

死神男「短剣便利だわぁ」クルクル パシッ

狼男「グルルルル……!」ガバッ

死神男「しかもこの短剣相手の素早さを削るんだよね」シュン

死神男「遅いぜ!」ズバッ

狼男「っ!キャゥン!」ボンッ

死神男「ゲット!」バシッ

死神少女『男……凄い、凄いよ!』

死神少女『人生でこんなに興奮したの初めてだよ!』

死神男「将来もっと興奮することがあるさ」ボソッ

死神少女『え?』

死神男「な、なんでもない……//」

ゾンビ「死神三回戦進出ゥゥゥ!圧倒的な力で勝っております!」

ゾンビ「さて!次が決勝戦ですが、決勝戦の相手は……!」

影「…………」

死神男「……?なんだこいつ」

影「……俺は………影」

ゾンビ「レディ……ファイト!」

影「俺は……お前自身に成る」

死神の影「………ニヤリ」

死神男「こいつ……俺の容姿そっくりになりやがった」シャキ

死神の影「………」シュン

死神男「(影……妖怪大百科に乗ってたっけかなぁ……)」キィン

死神の影「チッ……」シュン

死神少女『え?今、影の方見ないでガードした?)』

死神男「スローモーションに見える死神の目を有効活用したら、どこから相手が攻撃してくるか……を探れるようになったんだよ」

死神少女『もう、死神に転生したら?』

死神男「アッハッハッハッハ!」シュン

死神の影「!!」ズザァァ

死神男「力が足りなかったか…時間かな」

死神の影「ニヤッ」バッ

ろくろ首の影「あらまぁ……!」ニョロ

死神男「道具まで真似出来るのか……」ズバッ

ろくろ首の影「ぇぇ……」バタッ

死神の影「!?」

死神男「一回戦った相手なんて簡単に倒せるわ、俺の適応力舐めんな」

死神男「理科の原子記号一回覚えたら嫌でも忘れないのと同じだぜ」シュン シュン

死神の影「!?」ビクッ

死神男「時間がないんだ、もっと楽しみたいけど……ごめんな」ズバァァ

死神の影「っ!」ボンッ

死神男「ゲッチュ」バシッ

死神少女『さっきまで遊んでいたの?』

死神男「初戦はコピーだからな」

ゾンビ「圧倒的な力でまたまたしょうりぃぃぃぃ!」

死神男「さっ、全額掛けたし……相手の分ももらえるから多分100万行ったと思うぜ」

死神少女『じゃあ合体解除しよっか?結構時間経ってるよ』ピカー

男「ははは」

死神少女「平気なの?15分経ってるけど……」

男「かなりしんどい、やっぱり精神力削ってんのは変わりねぇんだな……」

死神少女「ふふ……陽玉と交換したら、今日はもう寝よっか」

男「そんな時間あるのか?1秒5分だとしてもさ」

死神少女「大丈夫大丈夫、男かなり疲れてるでしょ?私も疲れちゃった」

男「てか、泊まる場所あるの?」

死神少女「へっへーん!泊まる場所はもうとっくに予約してまーす!」

男「おーすげぇ」

男「………妖魔界なのに人間界みたいな建物だな」

死神少女「すごいよね」

男「料理とか大丈夫なのか?目ん玉とか出てこないよな……?」

死神少女「私が親子丼とか作れるの知ってるでしょ……」

男「……あ」

男「人間側の妖怪達は何でもかんでも真似すんだな」ハハハ

死神少女「人間が好きだからね」

男「そういや死神はなんで人間側なの?」

死神少女「死神は人間の寿命をもらって生きているから、人間が絶滅したら面倒くさいことになるの」

男「なるへそ」

死神少女「喋っているうちに着いたよ、さっ!入ろう!」

男「おーいえー」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

男「同じ部屋かよ……」

死神少女「我慢してちょうだい……」

男「いや、俺はいいけどさ」

男「(それにあのホテルマン……お熱い夜をって……そういや俺と死神少女は今カップルに見えてんだもんな)」

男「先に風呂入る?」

死神少女「先に入っていいよ、私男の妖怪大百科見てるから」ペラペラ

男「りょーかい」ガチャ

男「ふぅ~!!」ザッパァーン

男「……なんかデジャヴを感じるな、死神少女いないよな?サキュバスいないよな?」

男「よし、いない……はぁ」

男「疲れたなぁ……体の疲れが癒されていく………」

男「髪洗ってもう上がるか」ザッパァーン

男「上がったぞ~」

死神少女「はーい」タスタス

男「ばっ!なんで半裸なんだよ!」

死神少女「? フードの下はこうだよ?」

男「だとしてもなんでここで脱いでんだよっ!」

死神少女「いいじゃん」

男「そういう問題じゃねぇ!」ダッ

死神少女「変な男」ガチャ

男「(死神少女は天然なのか……無知なのか……)」

男「ふわぁぁ……眠くなってきた……早く歯磨き終わらせて寝よ」シャカシャカ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

男「………?なんで俺の布団に死神少女が……?」

男「布団一つしかねぇのか………えっ!!」

男「(冷静に考えればなんて状態だよ!)」

男「(クソッ!意識したら息子が元気になってきやがった……静まれ)」

死神少女「うぅ……」クルッ

ムニュゥゥ

男「はぅっ!(寝返りぜ死神少女の手が俺の股間に!)」

死神少女「レバー……」グニグニ

男「(それはレバーじゃない!俺の息子だ!)」

男「(クッ……まずい……まずい……)」ムニュムニュ

男「(限界………)」

ドッピュゥゥゥ

死神少女「……………ふぇ?」

死神少女「なにこの白いの………ふわぁぁぁ」zzz

男「(一瞬終わったと思ったけど、死神少女は一回寝ると滅多なことがない限り起きないからな)」

死神少女「スゥ……スゥ……」

男「(口開けて寝てやがる……待てよ、一回寝たら起きないなら……)」ビンッ

男「(口の中に息子入れても起きないんじゃないか?いや…起きるか……流石に)」

男「(でもまだまだ元気だし……仕方ない、全ては死神少女が悪いのだから、俺は悪くない……悪く思うなよ)」サッ

ドッカァァァァァン

死神少女「えっなに!?」ガバッ

男「!!」ビクゥゥ

男「な、なんだ!?」布団にくるまる

死神少女「男!見に行こ!」

男「合体してから行こうぜ!」ピカー

死神男「ハッ!」ダッ

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

死神男「何があったんですか!?」

受付「あ…悪霊側の妖怪達が……強引にお客様を……うっ」ガクッ

死神男「クソッ!」ダッ

死神少女『男、このホテルを半壊させるってことはかなりの力を持った妖怪だよ』

死神少女『気をつけて』

死神男「ああ!」ダッ

ドッカァァァァァン

死神男「くっ!」ズザァァ

死神男「な、なんだ……!?」

ガシャドクロ「…………ニタァ」ゴゴゴゴゴ

死神男「で……でかい」

死神男「う、うぉぉぉぉ!」シュン

ガシャドクロ「………?」キョロキョロ

死神男「な、なんだこいつ!?」

死神少女『昔死んだ人達の怨念が集まって巨大な骸骨になったって言われている……まずいわ』

死神男「本!本に載ってたかこいつ!?」ペラペラ

死神男「今まで白紙だったのページが……書かれている?」

死神男「ラ、ランクS!?」

死神少女『男!逃げよ!』

死神男「だが……骨の一本でも折らさねぇとダメだ!」バッ

死神男「そうしねぇと俺のポリシーに反する!」ブォォォォ

ガシャドクロ「! ………ニタァ」

ガシャドクロ「…………」ギィン

死神男「手で弾かれて……うっ!」ズザァァ

ガシャドクロ「ニタニタ」ゴォォッ!

死神男「手で押しつぶす気か!」シュン

死神男「遅い!」ズバッ

ガシャドクロ「?」

死神男「死神の鎌が………きいてない?」

ガシャドクロ「………」バキィ

死神男「ガハッ!」

ズドォォン

死神男「あ……ぐ……」ガクッ

死神少女『男!男!』

死神少女『解除!』ピカー

死神少女「男!?大丈夫!?後なんで下半身裸なの!」

ガシャドクロ「ニタァ」ゴォォッ!

死神少女「!」

ズドォォン

死神少女「あ……うぅ……」ボロボロ

死神少女「お……とこ……」ガクッ

男「う……死神少女は……俺をかばって……」

男「クソが……」フラフラ

ガシャドクロ「ニタァァ」サッ

男「なんだ……こいつ、狙ってるのは俺じゃない……?まさか…!」

男「死神少女ぉぉ!」バッ

ガシャドクロ「ニタァァ」バシッ

男「待てよ……どこに……連れて行くんだ……」

男「ま……て……」バタッ

ガシャドクロ「ニタニタ」ドスゥン ドスゥン

死神少女「………」

キラッ

ヒュン

バキィィィ

ガシャドクロ「っ!?」ヨロッ

阿修羅「………」ゴゴゴゴゴ

ガシャドクロ「………ア、シュ……ラ?」

阿修羅「なんだ、喋れるのか」

ガシャドクロ「………てき………ころ…す」ゴォッ

阿修羅「Sランクにギリギリ入った雑魚が……黙れ」ヒュン

バキィィィ

ガシャドクロ「っ!………右手がぁ!!」ズドォォン

阿修羅「なんだ?図体でかい割には脆いな」ヒュン

阿修羅「今度は立たせなくしてやる!」ヒュッ バキィ

ガシャドクロ「ぐ……ぐぎゃぁぁぁ!」

阿修羅「アッハッハッハッハ!ざまぁないな」

阿修羅「ん……?お前が左手に抱えているのは……死神少女か……なるほどな、九尾が言った通りになったか」

阿修羅「ったく面倒くさいことにしやがって」ヒュッ バキィ

ガシャドクロ「うぎゃぁぁぁ!」ズドォォン

阿修羅「足の骨二つとも折ってやった、これでお前はもう立てないぞ」

ガシャドクロ「う…………」ゴォォッ

阿修羅「握りつぶす気か……死神少女を頭蓋骨の中に入れて、空になった左手でか?」

ミシミシ

阿修羅「残念ながら……俺の力量はお前の100倍だ」バキィィィ

ガシャドクロ「っ!ぐぉぉぉぉ!」ドスゥン

阿修羅「さてと頭蓋骨を割らせてもらうぞ」コンコン

ガシャドクロ「が……?」

阿修羅「ハァッ!」バキィィィ

ガシャドクロ「グォォォ!?」

阿修羅「よーしどでかい穴が空いたな、これなら入れるぜ」スタスタ

ガシャドクロ「うぉっ!うぉっ!」

阿修羅「頭ふってんのか?馬鹿が」バキィ

ガシャドクロ「う……ぐぎ……」

阿修羅「はぁ……黙っているよ」スクッ

死神少女「…………あ……しゅ……ら……さま?」

阿修羅「そうだ、ヘマしやがって」タスタス

阿修羅「さぁてと……死神少女も救ったことだし、お前を成仏させてやる」ゴゴゴゴゴ

阿修羅「………阿弥陀如来……風林火山……昇天必死……ハァァ!」ゴォォッ

ガシャドクロ「っっ!ぐぎゃぁぁぁぁぁ!」ゴォォッ

死神少女「す……砂に……なった?」

阿修羅「ああそうだ……さて、お前のパートナーはどこにいる?」

死神少女「あそこ……」

男「いてて……あれ?ここどこだ……」

死神少女「男……やっと起きた」

男「死神少女……大丈夫だったのか……でも、どうやって」

九尾「人間側 特攻隊隊長の阿修羅が助けてくれたのですよ、はいあったかい紅茶です」

男「ありがとうございます……あなたは?」

九尾「申し遅れましたね、私の名前は九尾と申します」

九尾「人間側の妖怪たちの大将を務めております」

男「あなたが…九尾様ですか」

死神少女「男、丸一日寝てたんだよ」

男「丸一日……?学校は!?」

死神少女「大丈夫 大丈夫多分1.2時間くらいしか経ってないよ」

男「そうか…はぁ」

死神少女「あとね!良いニュースがあるよ!」

男「良いニュース?」

死神少女「じゃーん!陰玉!」

男「ど、どこでゲットした!?」

死神少女「阿修羅様がガシャドクロの頭の中に入ってたって、いらないって言うから貰ったの」

九尾「阿修羅も、いらないことをしてくれました……」

死神少女「いいじゃん!別に!」

九尾「良くありませんよ……全く、魔玉を完成させるまでが修行だというのに」

死神少女「じゃあ!男、血を頂戴!」

男「結構怖いこと言ってるぞ」

男「血って言ってもどんくらい必要か分からねぇし」

九尾「2.3適程で大丈夫ですよ」

男「そうか……だったらこれでいいのかな」プチッ

死神少女「ささくれの血ってなんか微妙……」

男「血出す方の身になりやがれ!」

死神少女「じゃあくっつけるよ……」カチカチ

キュィィィィィン

男「おお……!陽玉と陰玉が溶け合って行く……!」

九尾「私は見るの2回目ですかね」

死神少女「出来た…この紺色の玉が魔玉……」

九尾「私は黄色でしたね」

死神少女「え?」

九尾「別に気にしないでください、その者の心によって魔玉の色は変わりますから」

死神少女「そうなんだ……そういえばさ、九尾様のパートナーって誰なの?」

九尾「とうの昔に亡くなりましたね……とても勇ましい人でした」

死神少女「なんか……ごめんなさい」

九尾「大丈夫ですよ、昔のことですので」フフッ

男「その魔玉をどうすれば良いんだ?」

九尾「その魔玉を神童だけが持つ物にはめてください」

死神少女「鎌や魂袋とかがついてるベルトにかな……」

九尾「実際どれでもいいですよ」

男「どれでもいいの!?」

カチッ

死神少女「あっ!ついた…………ぇぇ!?」

ゴォォォォォォォ!!!!

男「何が起きてるんだ!?」

九尾「死神少女の周りに風が激しく吹いてますね、私もこんな感じでした」

九尾「心配しないでください、すぐ終わりますから」フフッ

ゴォォォォォォォ!!!!

死神少女「………」シュタッ

男「死神少……女?」

死神少女「男………私何か変わった?」

男「ああ、髪の長さと色が違うぞ」

男「それと少し背が伸びたし、ベルトや鎌とかがなんかかっこよくなってる」

死神少女「あー!本当だ!」

九尾「無邪気な性格は変わりませんね」フフッ

九尾「(妖魔界にいた時はあんなに大人しかったのに……これもこの男のおかげですかね)」フフフッ

その頃人間界では……

サキュバス「やっと倒せたわ……つかれた」

鎌鼬「シャァ………」ピクピク

サキュバス「八尺様は大丈夫かな?」

\おーーい!/

サキュバス「何か声が聞こえる……八尺様?」タスタス

サキュバス「……何やってるの」

八尺様「地蔵に東西南北.四方八方.四面楚歌で囲まれたわ……助けてくださらない?」

サキュバス「全く……」バキュン

ゴゴゴッ

八尺様「ありがとうね、私の弱点が地蔵なのよねぇ……まぁ、壊せるには壊せるけどかなりの時間がかかるのよ」

八尺様「まぁそんな話は後にして……男達はちゃんと家に帰れたのかしら?」

サキュバス「九尾様からなにかテレパシーが来たから大丈夫だって」

八尺様「そう、ならいいわ」

八尺様「はぁ……それにしても、友達に連絡がつかないのよね」

サキュバス「友達?」

八尺様「ええ、クネクネや邪視などのことよ」

サキュバス「ごめん、よくわからない」

八尺様「人間側で生まれた妖怪だからよ、妖魔界とは関係がないからね」

サキュバス「へ~強いの?」

八尺様「強いっていうか……呪いを扱うわね」

サキュバス「えっこわっ」

八尺様「まだまだよ、私達よりも強い人間界で生まれた妖怪がいるからねぇ~」

サキュバス「例えば?」

八尺様「姦姦……名前忘れたわ」

サキュバス「まっあまり興味ないからいいけどね」

八尺様「もっと興味持ちなさいよ……はぁ」

サキュバス「さーてと!手続きしなきゃ!」

八尺様「何の手続き?」

サキュバス「秘密!」

男「ただいまっ!」シュタッ

死神少女「わーい!久しぶりの我が家だ!」

男「俺の家な」

男「そういや、どうすんの?その髪」

死神少女「髪?……あぁ魔玉のことね」

死神少女「別に大丈夫でしょ」

男「そうだといいんだけどなぁ……いや、髪の色は少し紺色っぽくなっただけだから別にいいけどさ」

男「問題なのは髪の長さだよ、長さ」

死神少女「あっ!そっか……長くなっちゃったもんね」

男「昨日ショートだったのに明日ロングとか洒落になってねぇよ」

死神少女「髪の毛纏めてたとか?」

男「いや流石に………いや、アリかもな」

死神少女「でしょ!」

男「考えるのが疲れてきた……寝る」

死神少女「妖魔界であれほど寝たのに?」

男「眠いものは眠いの!人間界での自分のベットで寝る……これが志向よ」

死神少女「ふぅ~ん」

男「ふわぁぁ……朝か」

男「朝ごはん作るか……眠い……」ジュー ジュー

男「(スクランブルエッグにソーセージでいいよな)」

男「死神少女ー起きろー」

死神少女「ふぁーい!」

男「(死神少女との同居生活にも結構慣れてきたな……)」

男「(てか、学校に出す書類に住所何て書いたんだろう……)」

男「死神少女、学校の書類に住所何て書いたの?」

死神少女「男の家……あむ……」

男「え''」

死神少女「親戚ってことにしといた…」

男「あ、そう」

男「じゃあ出るぞ」

死神少女「待ってぇ!」

男「(こりゃ合体していかないと遅刻だな)」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

男「ギリギリついたー」ガラガラ

死神少女「良かったぁ」

ギャル1「あれ?吉良ちゃん髪色染めた?てか、伸びたね……そんなにあったっけ?」

死神少女「髪の毛ずっと纏めてたんだよね、髪の色はもともとだよ」

ギャル2「そう?まぁいっか」キャハハ

男「(なんだかんだ言ってギャルと仲良くなってんだよな)」

男「(イケメンがこっちに手招きしてる……また屋上か)」タスタス

イケメン「男君、僕なりにネットとかでこの肩の印調べてみたんだ」

イケメン「でも目ぼしいのは出なかったよ、やっぱりたまたま変な形になった痣か何かなのかな?」

男「そりゃそうだろ」

イケメン「でもね……古いお寺のとても古いお札がね……印に酷似してたんだよ」

男「!?」

イケメン「やっぱり……その顔は何か知っているんだね?」

男「何も知らねぇよ、ただ単に驚いただけだって」ハハハ

イケメン「まぁそうなら良いんだけど……あ、もう時間だね」

イケメン「ありがとね」ガチャ

男「………はぁ」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

担任「はいはい転校生が来ましたよ」

男「転校生?」

死神少女「誰だろ……」

イケメン「…………」

サキュバス「こんにちはー!永倉 咲でーすっ!」

マタカワイイコガキタナー ゲンキヨサソウダナ オカズがフエマシタナww

男「!?」

死神少女「!?」

イケメン「……?」

担任「それじゃあ、空いてる席に自由に座ってください」

サキュバス「はーい!先生っ!」タスタス

担任「(可愛い子だなぁ)」

男「おい」

ハンネ間違ってた


死神少女「なんでサキュバスが…」

サキュバス「えっへへ!」

男「(しかも俺の後ろの席かよ……俺ぼっちだから席が孤立してるから、こういう時便利だけどさぁ)」

担任「じゃあ、一時間目は転校生との中を深めとけ、先生達は事情で自習だ」

男「(何の事情だろうな……ん?)」

男「サキュバス…なんかカバンが動いてるぞ」

サキュバス「あっ!みんなには黙っててね……この子が入ってるのよ」ガサゴソ

鎌鼬「シャッ!」

男「おぉっ!?」

男「なんで鎌鼬が……?」

サキュバス「あの後捕獲したの、餌付してたらなんか懐いちゃって」

男「懐くもんなのか……?」

鎌鼬「シャッ!」

男「(トラウマだわぁ……てか、なんか身体小さくなってるし)」

死神少女「……男、何か不穏な風がする」

男「不穏な風ぇ?」

死神少女「校庭の7人岬が……やっぱり」

男「なんか前より強くなってないか?あれ」

死神少女「武装してるわね……面倒くさいことになりそうだわ」

男「(まさか先生達の事情って……あ、先生が車に歩いていったところに……)」

バキューン

男「! 先生が撃たれた……!」

ナニイマノジュウセイ!? ナニナニ!? コワーイ!

男「みんなにも聞こえてる……?」

死神少女「結界を使ってないわ……隠れ蓑で普通の人間には見えてないらしいけど、銃声は聞こえるみたいね」

男「他の先生達が助けて……クソッ犠牲者が出やがったか…」

イケメン「……(なんだあの7人の奴ら?みんなには見えてないのか)」

男「(あれ?こっちに銃を構えて……おぉぉぉ!?)」

パリィィン

キャー!キャー!

ナニナニ!?

ミンナニゲロー!

男「なんだあいつ!?今、こっちに向かって!」

死神少女「男、みんながパニクっている間に屋上に!」

男「了解!」ダッ

サキュバス「私も行く~」

鎌鼬「シャッ!」

イケメン「男君……あれ?いない」

死神男「おりゃぁぁぁぁ!」バキィィ

7人岬「!?」ドーーン

死神男「テメェラかかってこいやぁ!」

7人岬「………」コクッ

7人岬「………一」シュッ

バキューン

7人岬「!?」

サキュバス「屋上から援護させてもらってまーすっ!」

7人岬「……合体」ギギギギギ

死神男「なんかでかくなってるぞ……おいおいおい」

7人岬「………殺す」シャキィン

死神男「メンドクセェことになりそうだ!」シャキィン

死神少女『男、魔玉を使ってから30分に増えたよ!』

死神少女『それに、ステータス全般上がっている……こんなの初めて!』

死神男「そうかそうか……ならこいつも簡単に倒せるかもな!」

死神男「(それにしても鎌からなんか嫌な気が出てるんだよなぁ)」

死神男「ふっとべ!」シャキィン

ズドォォォォォォ

7人岬「か………か?」バタッ

死神男「え?」

死神少女『………ふぇ?』

死神男「一発でやられちゃったな……」バシッ

イケメン「その声……やっぱり男君なんだね」タスタス

死神男「!? イケメン!」

イケメン「教えてくれないか?僕の痣のこと」

死神男「……それは」ゴニョゴニョ

イケメン「………なるほどね、僕は……君に嫉妬していたのか」

イケメン「確かに、吉良ちゃんに近付きたかったのは本意だからね」

イケメン「まぁ…もういいけどね、君達のことを僕は傷つけてしまったのだから……ごめん」

死神男「そんな謝らなくていいよ」

イケメン「え?」

グゥゥゥゥゥゥン!グゥゥゥゥゥゥン!

死神男「!?」サッ

死神男「なんだ…こいつ?」

ジェイソン「…………」ブゥゥゥン

イケメン「………男君、僕はどうすればいい」

死神男「学校の中に逃げろ……今すぐ」

イケメン「分かった……!」ダッ

ジェイソン「………!」ダッ

死神男「イケメン狙いか!」ダッ

死神男「(サキュバスの援護はどうした!?)」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

サキュバス「なんなのよ……あんた」

?????「ワシは……悪霊側の智将」

ぬらりひょん「ぬらりひょんじゃよ」

サキュバス「はぁ?あんたがあのぬらりひょん?ジジイじゃん」

サキュバス「なんかがっかり」

ぬらりひょん「そうかそうか……口の利き方を分からせてあげないとね、お嬢ちゃん」ニィ

シュン

ぬらりひょん「グラァァ!」バッ

サキュバス「!? 以外と早い!」バキューン

ぬらりひょん「ゴホッ!」ズザァァァ

ぬらりひょん「その銃……魔弾銃か」

サキュバス「なんであんたが知ってんのよ」

ぬらりひょん「ワシは悪霊側の智将だからじゃ、ホホホ」ゴォォォォ

サキュバス「……(このままだと負けるかも)」

ガチャ ガタガタ

サキュバス「屋上に誰か入ろうとしてるわね」

ぬらりひょん「なぁに、開けない方がワシとお主、どっのためにもなるじゃろう」

バキィィィ!

ぬらりひょん「……蹴飛ばしよった」

男「サキュバス!合体だ!」ピカー

サキュバス「え!?死神少女は!?」ピカー

淫魔男「シャオラァ!」バキューン

ぬらりひょん「おおっ!?」ズザァァ

サキュバス『死神少女は?』

淫魔男「サキュバスは新しい妖怪を追いかけてった、魔玉で覚醒したあいつなら簡単だろ」

サキュバス『で?いつまでたっても援護しない私を不安に思って、助けに来てくれたと?』

淫魔男「ま、そんなところよ」バキューン

サキュバス『おっとこー!だいすきっ!』

淫魔男「待て!今は戦いに集中しろ!」

ぬらりひょん「契約はもう済ませていたのか……ほほほ」シュン

淫魔男「(サキュバスとの合体ってどこがどう強くなんのかな」バキューン

ぬらりひょん「!? こっちを見ないで銃を当てただと!」

淫魔男「あっぬらりひょんさんですね、こんにちは」

淫魔男「あなたのクセ、弱点、全て妖怪大百科でわかっておりますのでご了承くだざい」

ぬらりひょん「妖怪大百科……貴様!それをどこで手に入れた!」

淫魔男「え?この学校の図書室で」

ぬらりひょん「何……?あいつが作った忌々しい本がだと……?」

淫魔男「誰だよあいつって」バキューン

ぬらりひょん「貴様に教えるわけなかろう!」ズザァァ

淫魔男「(さっきから銃弾モロに受けてるけど大丈夫なのかな)」

ぬらりひょん「かぁぁぁぁぁぁ!百鬼出て来い!」

百鬼「お呼びでしょうか」ギュゥゥゥン

ぬらりひょん「こいつらにとびきり強い妖怪を出してやれ!」

百鬼「………了解です」ギュゥゥゥン

百鬼「頼みましたよ、先輩達」

☆☆「おうよ!」

★★「任せとけ!」

淫魔男「……なんだこいつら」

ぬらりひょん「それじゃあワシらは退散ということで」ギュゥゥゥン

百鬼「さようならー」

淫魔男「悪霊側の妖怪も以外と呑気なんだな……ん!?」ビュゥゥゥ

淫魔男「急に風がっ!」ズザァァ

風神「俺の名は風神!鬼族の中で風を操れば右に出る者はいないぜ!」

淫魔男「神様類出てきちゃったよ……死神少女も死神だけど!」バチィィィィ

淫魔男「で、電気!?」

雷神「オレッチの名は雷神!茨城童子様の右腕なり!」

淫魔男「こりゃぁ辛そうだ……八尺様ぁぁ!」

八尺様「ぽぽぽ」シュン

淫魔男「さぁ、タッグバトルだ!」

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