両津「なにぃ!?集団的自衛権だとぉ!!」 (79)
テレビ『集団的自衛権が施行されるようになります』
中川「ついに決まりましたね。これで日本の外交官もうまく立ち回れる様になればいいのですけど」
麗子「そうね、日本は今までとは違う種類のカードを手にしたわね」
中川「それにしてもどのテレビ局もこの話題だね」
麗子「それはそうよ。今後の日本の立ち位置が大きく変わったんですもの」
両津「おい!中川たち何もなくても表にでろ!」
中川「おはようございます。先輩」
麗子「もう、遅刻よ両ちゃん」
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両津「部長がいねぇんだからいいんだよ。それより何してんだ?」
中川「集団的自衛権が施行されるんですよ」
麗子「これからの日本はどうなるんだろうって圭ちゃんと話していたのよ」
両津「しゅうだんてきじえいけん?」
中川「え?まさか知らないんですか?」
麗子「えぇ!本当に両ちゃん!?」
両津「うるせぇ!ワシは警官だ!自衛官じゃないんだぞ!!」
麗子「檸檬ちゃんでも知ってそうなのに」
両津「」ブチッ
両津「」グワッ
中川「まぁまぁ!ちょうどテレビやっていますので先輩も見ましょう!」スッ
テレビ『それでは憲法学者の頭賀飯蔵先生と軍事に詳しい多々下雨翁さんに話を聞いてみましょう』
両津「チッ。おい麗子!茶だ!」
麗子「ハイハイ」
麗子「ありがとう圭ちゃん」ボソボソ
中川「先輩は馬鹿にされたと思うとすぐに暴れるからね」ボソボソ
頭賀飯蔵『いやぁ、かなり結果を急いで施行してしまいましたからねぇ』
頭賀飯蔵『ただでさえ自衛権と交戦権の明文化がされていませんからねぇ』
多々下雨翁『私も国民の理解が十分に得られてはいないと思います』
多々下雨翁『施行した以上きちんとした交戦規約の作成も必要です』
頭賀飯蔵『そうですねぇ。交戦規約の作成も急がないとですねぇ』
多々下雨翁『ま、今まで日米安保で米軍との集団的自衛権については言及されていましたからね』
頭賀飯蔵『確かにそうですねぇ』
多々下雨翁『それに施行前が異常だったと私は思いますよ』
頭賀飯蔵『ほほぉ。それはなぜですかぁ?』
多々下雨翁『今まではおんぶに抱っこでというわけではないですが』
多々下雨翁『助けてもらうけども助けはしないというものだったんです』
頭賀飯蔵『本当にそうなんですかぁ?』
多々下雨翁『ま、それに近い情けない状態でしたね』
頭賀飯蔵『情けないとはどういうことですかぁ?』
多々下雨翁『先進国である以上待ちつ持たれつの関係を築くのが最適なんです』
多々下雨翁『頼ってばかりではカードがきれませんから』
頭賀飯蔵『なるほどぉ。ですが施行することによって国民と自衛官の負担が増えるのではぁ?』
多々下雨翁『それはそうです。さっきも言った様に今までが異常だったのです』
多々下雨翁『ですからそれが通常になると考えるしかないですね』
頭賀飯蔵『通常ですかぁ。ですがテロの危険等が上がるのではぁ?』
多々下雨翁『恐らくそうでしょう。ですがそのために各国と連携しテロを未然に防ぐのも集団的自衛権の1つなのです』
頭賀飯蔵『なるほどぉ。ですがやはりきちんとした手順をとるならば改憲すべきでしょぉ』
多々下雨翁『確かに。安倍さんは手順がおかしいですね』
頭賀飯蔵『まぁ。国民の過半数の票を取るように説得するには時間がないですからねぇ』
両津「」プスプス
中川「あぁ!先輩の頭が!」
麗子「圭ちゃん!早く番組を変えて!」
中川「わかった!」ピッ
テレビ『では続いては集団的自衛権について国民の声を聞いてみましょう』
中川「あぁだめだ!どこも同じ内容だった!」
両津「」プスプス
テレビ『戦争になったら安倍さんが戦場に行きますか?』
麗子「圭ちゃんもう消して!両ちゃんの頭がなくなっちゃう!」
両津「馬鹿じゃねぇのかコイツ」
中川「!」
麗子「!」
両津「戦場に行くのは自衛官の仕事だ。政治家の仕事は戦争にならいよう交渉することだろ」
麗子「」
中川「」
両津「そして交渉を少しでも有利に進められるように戦場で戦うのが自衛官」
両津「そのための集団的自衛権だろが」
両津「だいたい最近の政治家の責任とって辞めますってのがおかしいんだ」
両津「責任をとるってのは最期まで問題をかたすことだろ」
中川「せ、せんぱい?」
>戦争になったら安倍さんが(ry
そのままの意味ではなく
「国民のためといいつつ」自分は絶対な安全圏からぬくぬくと戦争をできるようにしてる
と皮肉ってるんでしょ
いたずらに現場の自衛官や国民の危険を高めるだけ。と
日本国民のためと言いつつ、
実際は軍備縮小を進めてるアメリカ軍のために 日本国民が犠になる
TPP、思いやり予算、基地関連等しかり
同盟ではなく単なる傘下、隷属よ
テレビ『集団的自衛権は間違ってる!9条を守るべき!戦争になっても戦わずに死んでも』
テレビ『その後皆が尊敬してくれるはず。私は戦争で死んでも構わない!戦前の教えを守るべき!』
両津「本当にいるのかよこんな奴」
両津「コイツが死にたかろうが死にたくなかろうが戦争から国民を守るのが自衛官と政治家だ」
両津「それに戦前の教えを守るんなら戦わなくちゃいかんだろ」
両津「[ピーーー]ためではなく、戦うためでもなく生きるために戦うのを放棄することを爺さん達は伝えてるわけじゃない」
両津「まずは自分の命を大切にだ。戦後の奴らは戦争を放棄することを美化しすぎだ」
両津「生きる権利を保証するのが政治家の仕事なんだから、死にたい奴も自衛官が守るしかない」
両津「そのために宣誓をしているんだ。死ぬためじゃなく守るために」
両津「まぁ全ての政治家が私利私欲を捨て戦争を起こさないように努力してるわけじゃないがな」
麗子「……」
中川「…バカが壊れた」
麗子「どうしちゃったのかしら両ちゃん」ボソボソ
中川「きっと江崎教授に何かされたんだよ。そうじゃなきゃ先輩が政治家の心構えをとくはずがない」ボソボソ
麗子「そうよね。だって宣誓と一番程遠いことしてるのは両ちゃんですものね」ボソボソ
中川「そうだよ。あの角刈りがあんな事を自分の意志で口走るわけがない!」
麗子「け、けいちゃん」
両津「ま、在日米軍人が不祥事を起こした時の対応とかを見る限り平等な集団的自衛権とは言えんな」
麗子「ほ、本当にどうしちゃたのかしら」
中川「なんだか国家規模で嫌な予感がするよ」
両津「あぁん”っん”~!喋ったら喉が乾いた。中川、麗子今日はもう派出所を閉めて海でも行こう」
中川「よ、よかった!元に戻った!」
麗子「それよりダメよ両ちゃん!一応働かないと」
両津「バカ!一応何ていい加減な気持ちで働いていいわけ無いだろ!誰の金で給料貰ってんだ!」
麗子「もう!言ってる事滅茶苦茶じゃない!」
中川「それに先輩、今は台風の影響で海は時化ってますよ」
両津「中川、お前小学生の頃台風で学校が休みの時外に出て遊ばなかったのか?」
中川「それとこれとは話が違います!」
両津「うるさい!ワシは一人でも行くぞ!」
部長「どこに行くんだ」
両津「ぶ、部長!!?」
両津「今日は非番じゃ!?」
部長「確かに非番だがお前に用があってな」
両津「よ、用?」
麗子「また何かしたのかしら?」ボソボソ
中川「見に覚えがありすぎて何もしてなくても反応してしまうからね」ボソボソ
部長「まぁ水でも飲め」スッ
両津「はぁ」ゴクゴク
部長「単刀直入に言うとだな、お前は今から陸上自衛隊に異動だ」
両津「」ブー
こんな所でも 一方的な視点・捏造したもので 別勢力をおとしめる・悪印象を与えようとするこれって
それこそイスラム国(IS)、中国共産党の教育と一緒という…
他国の軍事衝突に参加できるようにするための法案というのに
自衛ではなく集団的他衛権なんだよなぁ
両津「な、何でですか!部長!!!!」ゲホゲホ
部長「陸幕と警察庁からお前は派出所勤務より陸自に所属したほうが良いと達せられてな」
両津「メチャクチャです!!第一ワシはもう28歳以上のなので受験資格がありません!!」
部長「警察庁長官、陸幕長、統幕長、防衛大臣から良しを頂いている。お前に逃げ場はない」
両津「イヤです!横須賀の米軍基地まで逃げて亡命します!」ダッ
部長「捕まえろ」
黒服×3 サッ
両津「お前らなんかに、……」クラッ
部長「ようやく効いてきたか」
両津「ひどいですよ部長!!」
部長「安心しろ、一般曹候補生の陸士長として入隊だ」
両津「下っ端じゃないですか!」
車 ブロロロ
中川「せん、ぱい」
麗子「ひどいわ!部長!」
部長「すまないがコレも仕事でね」ビリ
黒服「彼にはやってもらうことがあるんだよ」
中川「部長じゃない…」
黒服「まぁなにもひどいことはしないよ。なにせ国家プロジェクトだからね」
麗子「りょ、両ちゃんは帰って来れるの!?」
黒服「いずれ。とだけしか言えません」
中川「そ、そんな」
黒服「では」カツカツ
麗子「圭ちゃん…」
中川「うん」
麗子中川「裏目に出ないといいけど」
両津「…う、う~ん、ここは」
「目が覚めたカネ」
両津「誰だお前は!!??」
「最初の質問の答えは習志野だよ。両津士長」
両津「習志野のだと!?」
「そう。君にはある部隊に入隊してもらう」
両津「イヤな予感しかしない」
「しばらくは教育が続く。けれども君なら大丈夫だろう」
「約二年間頑張ってくれ」
HALO訓練
降下長「降下三分前!!装備点検!」
降下員「自動索環よし!」
降下長「降下!」
両津「なんでワシがこんなことしなくちゃ」ブツブツ
降下長「おい!両津!早く飛べ!!」
両津「うるせぇ!入隊3日で空挺降下なんか出来るわけねぇだろ!」
降下長「3日?訳のわからんこと言ってないで早く飛べ!!」
両津「チッ!しょうがねぇ」ピョーン
HALOは自動索環つかないや訂正
HALO訓練
降下長「降下三分前!!装備点検!」
降下員「マスクよし!」
降下長「降下!」
両津「なんでワシがこんなことしなくちゃ」ブツブツ
降下長「おい!両津!早く飛べ!!」
両津「うるせぇ!入隊3日で空挺降下なんか出来るわけねぇだろ!」
降下長「3日?訳のわからんこと言ってないで早く飛べ!!」
両津「チッ!しょうがねぇ」ピョーン
両津「クソ、何でこんなことに」ヒュー
両津「しかも2週間後はレンジャー教育だと」ヒュー
両津「ワシだって人間なんだぞ。過労で死んでしまう」ヒュー
両津「おっとそろそろ開傘だ」ヒュー
両津「あれ?開かんぞ!?」ガチャガチャ
両津「や、やばい!このままじゃ直撃だ!!予備傘も開かんぞ!」ガチャガチャ
両津「ひー!!!」ドスン!
降下員「!?」
降下員「お、おい!一人死んだぞ!!」
降下員「誰が死んだんだ!?」
降下員「分からないが即死だろ34000ftから自由落下したんだぞ」
降下員「とりあえず集合位置にいないやつだろ」
降下員「おい!両津のやつがいないぞ!!」
降下員「おかしいと思ったんだ士長がフリーフォール訓練をするなんて」
降下員「誰か隊に連絡を!」
「おーいってぇ!死ぬかと思ったぞ!」
降下員「「!!??」」
降下員「ま、まさか…」
両津「いてて。おい早く訓練しないのか?」
降下員「あぁ、というかお前はもう帰っていい」
両津「何!本当か!!」
降下員「それより大丈夫なのか?」
両津「大丈夫だ!もう治った!じゃ、先に帰るぞ!」
降下員「落下傘背負って走っていたぞ」
降下員「そもそもどうやって帰るんだ?」
レンジャー訓練
助教「いいか!遊撃戦では十分な補給は期待できん!弾薬も敵から奪う場合もある」
助教「そうなると自活するしかない!」
助教「ここにヘビがいるだろう!これを食ってもらう!」
隊員「」ゴクリ
両津「おーい!鳥捕まえたからコイツも食っちまおうぜ」
隊員「!」
助教「!」
両津「お!蛇も食うのか!?ご馳走だな!」
隊員「え?あぁ、うんそだね」
助教「ここらに鳥なんていたっけか」
閉所監禁訓練
両津「う、うーん。どこだここ」
両津「ワシは何をしていたんだっけ」
両津「とりあえずここから出るか」ガチャ
両津「ん?」ガチャガチャ
両津「あ、あかんぞ!」
しばらくして
隊員「そろそろ時間だ」
隊員「ゆっくり開けろよ」
隊員「あぁわかってる」ガチャ
キィー
隊員「あ!?」
隊員「どうした?あ!両津がいないぞ!」
隊員「脱出したのか?」
隊員「ありえん!」
「ここだよ」
隊員「「!!??」」
両津「くらえ」ブンブン
隊員「ぐわっ」バキ
隊員「ぐえっ」ガス
両津「人をいきなり監禁すんじゃねぇ!」
上官「ドアの後ろに隠れていました」
両津「!誰だあんた?」
上官「やはり君の部隊はあそこしかありませんねぇ」
上官「ついてきなさい」
両津「おい待て!ワシは2年前までただの警官だったんだぞ!」
上官「ただの警官はHALOで落っこちたあと落下傘を担いだまま駐屯地まで走って帰ったりしません」
両津「そんなことよりワシはまだついいていくとは言ってないぞ!」
上官「ついてくれば3曹に階級を上げますよ」
両津「ふざけるなワシが何年警官をしていたと思ってr」
上官「更に手当で基本給の33%があてられます」
両津「行くぞ!」
上官「ふふ。よかったです」
習志野
上官「今日からここが君の部隊だ」
両津「思ってたより普通だ」
上官「そして今から君は南スーダンに行ってもらう」
両津「そんなことより忘れるなよ33%!!」
上官「(そんなこと?)主な任務は警備、偵察だ。あと海外手当もつくぞ」
両津「なに!こうしちゃおれん!!おいそこどけ!!」ダッダッ
上官「どけ…」
南スーダン 車中
両津「流石に暑いな」
隊員「まぁいつもこんなもんですよ」
両津「しかし何にもないな」
隊員「まぁ技術支援ですから。戦闘なんかにはならないですよ」
両津「けど基地の中も飽きたぞ!仕事以外で外に出られんのか?」
隊員「はは、こんなところで脱冊ばれたらヤバイですよ」
両津「そうだなバレたらやばいな」
隊員「えぇホントですよ!」
両津「ガハハハハ」
夜
両津「ま、するんだがな」
両津「あいつの言う通りバレればやばいがバレなければ大丈夫だろう」
両津「しかし下までおりても何にもないなこれじゃただの散歩だ」
両津「次からはパジェロを使って町までおりるか」
両津「点呼も終わってるし後は朝までは大丈夫だろう」
ガヤガヤ
両津「なんだか騒がしいな、祭りか?」
両津「暇だし行くか、それに祭りとあってはワシが行くしかないな!!」
チンピラ「オラオラ金ダセ金ダセ」ダダダーン
市民「キャー助ケテクダサイ」
両津「おいおい戦闘になってんじぇねぇかよ!おい人に向けて銃を撃つんじゃない!」
チンピラ「何ダアイツ」スチャ
両津「おいまさか」
チンピラ「金ヨコセ」ダダダーンダダダーン
両津「いててて!オイ撃つんじゃない!」
両津「こうなったら回り込んでぶん殴ってやる!」
チンピラ「死ンダカ?金モラウゾ」ザッザッ
チンピラ「イ、イナイ!?」
両津「よくもやったな!!」ブン
チンピラ「ヒィッ!」ガッ
両津「たく、Akを撃つんじゃない。まったく」
市民「オォ!アナタスゴイヨ!アリガトウ!」
両津「何言ってるが知らんが良いってことよ!!」
市民「ウチデゴ飯タベテヨ!」
両津「何だ家から食いもん持ってきたぞ?食ってのか?」
市民「ケイサツ来ルマデデイイカラ!」
両津「食っていいのなら遠慮なく」
警官「ア!何ダコレワ!メチャクチャじゃないか!」
両津「おう!おッセーぞ!転がってる奴を連れて帰れ」
市民「コノ人ガ助ケテクレタ!」
警官「何ダッテ?名前ハナンデスカ?」
両津「そこの基地で働いている両津だよ」
警官「後デオレイシニ行キマス」
両津「おう!そろそろ時間だから帰るぞワシは!」
市民「アリガトウ!リョーツ」
両津「じゃぁなぁ!」
翌日
両津「いやぁいい事をした次の日は気持ちがいい」
隊員「オイ!両さん!司令が呼んでるぞ!」
両津「やべぇばれたか?」
司令室
司令「バカ貴様は!!夜間に脱冊するなんて!」
両津「いや、司令!ワシじゃありませんって!」
司令「ふざけるな!カメラにバッチリ映ってるんだよ!」
両津「げぇ!しまった!」
司令「君には今から日本に帰ってもらう。今後の処分は追って連絡する」
両津「そんなぁ」
司令「下がりなさい」
両津「チッ」
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