提督「俺は加賀の事を愛している」
提督「初めて手に入れた正規空母は加賀」
提督「初めてケッコンカッコカリしたのも加賀」
提督「初めて練度が最大になったのも加賀」
提督「傷ついた身体を仲間に支えてもらいながら帰投した時はどれだけ心を抉られたことか」
提督「密やかなアプローチにも大した反応を見せない加賀さんだけど、少しだけ頬が緩んだ時は、どれだけ心踊らせたことか」
提督「提督として海域を攻略する時は、どれだけ心を鬼にしたことか」
提督「でも、どれだけアピールしても、加賀は頑なにクールな素振りを続けて俺になびく事はなかった」
提督「………………」
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加賀「私は提督を愛しています」
加賀「色んな初めてをくれた人でした」
加賀「兵器である艦娘の私を、初めて人のように扱ってくれた人」
加賀「初めてプレゼントを与えてくださり、笑わせてくれた人」
加賀「初めて提督を、人を愛する事を教えてくれた人」
加賀「だけど、私は艦娘。 彼が私を好いているなんて、考えるのもおこがましい」
加賀「自惚れてはいけない。 私は一航戦の加賀。 私は艦娘。 私は兵器……」
加賀「それだけ……」
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ーーー
加賀は真っ暗な世界でふわりと意識が浮かび上がる。
目を開けられないが、時折鳴る籠る音からここは狭い場所だとわかった。
加賀(この感覚は……。 懐かしい、確か建造している時の……)
建造ドックにある資材を妖精さんに預けると、一目散に引きこもる真っ黒なカプセル。
そこには建造時間が表示され、中では新たな艦娘が生まれるのだが、加賀もその懐かしい感覚に妙な安心感を覚える。
加賀(あの時は何を考えていたのかしら? いえ、考えれていたのかしら?)
加賀(落ち着く。 母の温もりとは、きっとこのようなものなのでしょう……)
この状況は何なのか、安心感に包まれている加賀には一考する隙など無かった。
ハッキリとする意識があるなら、夢なのかと考えるのがまともだろう。
そして、建造時間が全て0となり、カプセルが開いた。
電「暁型駆逐艦四番艦、電なのです」
提督「ほう」
電「……………」
電「あれ?」
これは一体何なの?
私は正規空母、一航戦の加賀。
自分の身体を見下ろすと、そこには弓道着を纏う肉付きの良い女性らしさは無く、ぷにぷにの起伏が全く無い幼い身体をセーラー服が包み込んでいた。
電(加賀)「し、司令官さん! これは一体何なのです!?」
提督「おお。 どうやら建造に成功したらしいな」
電「違うのです! 電は電ではないのです! ………………ッ!?」
おかしい。
私は「提督、一体これはどういう事なのでしょうか?」、「違います。 私は電ではありません」と言おうとしているのに、思った通りの言葉がこの口から発声できない。
発音のイントネーションがやたらとハッキリしており、普段の抑揚を抑えた声とはかけ離れた声。
電「し、司令官さん……!」
震えた声と共に、目に涙が溢れる。
全身がカタカタと震え、小動物のように縮まってしまった。
何故だ、こんな事で何故涙が……。
何故こんな幼稚な仕草が……。
提督「どうしたんだい?」
膝を折って目線を合わせた提督は、ニッコリと笑顔で泣き虫な駆逐艦を慰めようとしている。
その柔らかな表情に落ち着くことができたのか、加賀はゆっくりと話を始める。
電「電は、電ではないのです………」
提督「………ん?」
電「電は、一航戦の加賀さんなのです………」
提督「えっ?」
提督「知ってる」
水を打ったように、頭の混乱を一瞬にして鎮めた。
涙が一瞬にしてひき、目の前の提督に不安を覚える。
電「し、司令官さん……?」
提督「もしやと思ってやってみたけど、中々どうして上手くいったさ」
提督は電の脇の下に手を入れ、グイと持ち上げる。
抵抗する事なんて思い浮かばず、提督の言葉がアリ地獄のように頭に吸い込まれる。
提督「どうだ? 『あの体』だと素直になれなかっただろうけど、『この体』なら存分に甘えられるだろう?」
電「司令官、さん」
提督「加賀のポーカーフェイスをずっと見てれば微妙な違いがわかったけど、それじゃ意味無いじゃん」
電「司令官さん!!」
提督「どうした?」
電「こんなの、嫌なのです……。 電は、加賀として提督を慕っていたのです……」
提督「大丈夫」
提督「どんな姿でも加賀は加賀だから」
提督は電を抱き寄せる。
以前にもこんな事があった。
二人きりでお酒を酌み交わし、酔った私を介抱してくれた時にギュッと私を抱き締めてくれた。
自分の胸が当たっている事や、提督の匂いを嗅いで頭が蕩けてしまった『大人』の思い出。
提督「よーしよし」
電「あ、うう……」
今感じているのは『安心感』。
自分を守ってくれる大人がいる事でこんなにも心とは穏やかになるものなのか。
前のような大人のような『性的な』羞恥は沸かず、どちらかというと『喜び』が沸き上がる。
電「司令官……」
提督「ん?」
落ち着くいた加賀は、何となく疑問だった事を提督に投げ掛け始めた。
電「加賀さんをこんな姿にして、私の気持ちを確かめるのが目的なのですか?」
提督「それもあるけど、本質じゃないな」
電「? 他に何が……」
提督「独り占めする為だよ」
具体性の無い返答に、電は追及する。
電「……独り占めとは何なのですか?」
提督「もう傷つかなくても良い、ずっと俺のパートナーとして生きてほしい」
提督「その為には、この小さな身体の方が色々と都合がいいんだ」
電「…………」
電「え?」
まだ具体的では無い答えだが、嫌な予感が電の背骨を凍りつかせる。
提督「俺の部屋で、ずっと俺の帰りを待って、ずっと俺と一緒に暮らすんだ」
電「し、司令官さん!」
提督「さて、じゃあ部屋に行こうか」
提督は踵を返して工厰を離れる。
電「いや、いやなのですぅ!」
じたばたと暴れる加賀だが、大人に子供の駄々っ子など通用しない。
電「誰かぁ! 赤城さん! 長門さん! 熊野さん! 龍田さん!」
提督「誰も来ないよ。 こーら、暴れないで」
思いついたあらゆる抵抗はどれも失敗し、気づけば提督の部屋の前までやって来ていた。
電「止めてください、いつもの優しい司令官さんに戻って下さい……ッ!」
加賀の懇願も提督は聞く耳もたず、無慈悲にも電は部屋の中にまで連れ込まれてしまった。
電を抱えたまま扉の鍵をかけ、ベッドに足を運んだ。
優しくベッドに横たわらせ、電となった加賀の顔を除きこむ。
うるうると涙を浮かばせて提督を見上げるのは『加賀』。
恐怖に怯えて唇を噛み、提督を困惑した目で見つめるのは『加賀』。
提督「……………」
その表情に提督は、ドクンッと一際強い鼓動を打った。
思い出すのは正規空母としての加賀。
常に落ち着いた面構えで他者と触れあい、周りを観察し、大人な風貌も相まって皆から信頼される立派な艦娘だった。
時折見せてくれた優しく微笑む姿にどれ程ときめいた事か。
それが今はどうだ?
あの加賀がこんな幼女体型になり、表情豊かに目の前の恐怖に怯え、大人になす術なく涙を流しているではないか。
それをやったのは、誰だ?
提督「………ッ!」
一層強く鼓動が鳴る。
彼女もこんな事は望んでいないだろう。
彼女はもとの姿に戻りたくて仕方がないだろう。
それなのに、今の自分はどうだ?と心の中で提督は自分に問いかける。
彼女の尊厳を踏みにじってまでこんな事をして楽しいか?と。
答えはイエス。
悩む必要などどこにも無い。
提督「ハムッ」
電「んムッ!?」
提督の舌が、電の口内に入り込んだ。
舌の付け根、口の上、歯の裏等を加賀の舌と絡め合わせながら舐め尽くす。
アッ、アッ、と加賀の頭の中で単語が浮かんでは消え、浮かんでは消える度に甘い何かに支配されていく。
提督(最高だッ! あの加賀がッ! 俺に何もかも奪われたんだッ!)
独占、支配、強奪。
後ろめたい気持ちなど微塵もわかず、快感の波として提督をさらっていく。
提督「プハァ……」
電「ァァ……。 ハァ、ハァ……」
加賀の顔は唾液と涙で汚れ、だらしなく口を開けながら空気を求めて呼吸している。
当然その度に薄い胸が上下し、提督のターゲットが移る。
提督「加賀。 お前は本当に胸が大きかったな。 いつもむしゃぶりつきたいと夢見ていたさ」
電「ァ……し、れぇ……」
ファスナーを下ろし、リボンを外し、下着を捲り上げる。
提督「それがほら……、こんなに平らじゃなぁ……」
露になった薄い未発達な胸を、提督は優しく撫でる。
電「ぁぁ……ッ!」
提督「気持ちいいか? それは良かった」
そのまま服を丁寧に脱がし、加賀にもハッキリと見えるようになった。
膨らんでいると思えばそうかもしれないが、他人に言えたモノではないAAAの胸。
かつて加賀は提督と淫らな事をする想像をしていた。
大きな胸を揉みくちゃにされたり、乳首を吸われたり指先でこねられたり、あれを挟んでみたりと色々なシチュエーションを考えては恥ずかしくなっていたものだ。
提督「こんな胸じゃ揉む事もできないし、夢のパイズリだってできやしない」
電「ううぅ……ッ!」
加賀は何故だか情けない気持ちになる。
念願の提督との行為だというのに、考えていたあらゆる遊びができない。
こんな仕打ちを受けても、提督を愛する気持ちは変わっていない。
スマホの充電ヤバいからちょい休憩。
ちなみに投下ペースとか考えた方がいいのかな?
たん乙
ペースは別に考えずに好きにすればいいと思うで
ヤバい寝落ちしちまった
終わりまで投下します
>>22
ありがとう
書きためがあるからちょっと不安だった
電「み、見ないでぇ……」
提督「目をそらさないで。 これが加賀さんなんだから」
電「違うのです……。 加賀さんは、ッ!?」
提督は乳輪を指でなぞるように乳首をいじる。
ゾワゾワとくすぐったい快感に驚き、薄い胸が跳ねる。
電「司令官、止めるのです……」
提督「止めない」
今度は、片胸を指先で弄りつつ、もう片方を舌先でペロンと舐めあげる。
電「あっ……!」
思わず出た声に加賀は急いで口を防いだ。
提督「恥ずかしがらなくていいよ」
今度は加賀のスカートを脱がし、下着も脱がす。
提督「まだ濡れていないな。 流石に早いか」
電「う、うぅぅ……」
提督「泣いても続けるよ」
目を隠しながら嗚咽を漏らす加賀を他所に、提督は電の股に手を伸ばす。
電「あっ!」
提督「ここか? ここがいいのか?」
電のクリトリスを人差し指と中指で挟み、撫でるように刺激する。
電「んぁぁぁっ!? そこ、はぁっ!?」
必死に声を抑えようとする加賀の口を再び提督の舌が蹂躙する。
厭らしい洪水のような感情の起伏に、心は息継ぎする間も無く思考を失う。
提督「お、そろそろかな?」
下を弄る手が中指と薬指に変え、クリトリスから奥へと進む。
電「んあっ! ああっ!」
提督「むふふふ、中々様になってるぞ加賀」
快感に身を任せる加賀をニヤリと見下ろす提督はご満悦であった。
そのまま指が加賀の体内で上下左右と全面をなぞる。
まるで提督の色に塗り込んでいるかのようだった。
電「んぁ、んむぅああ!!」
提督「さて、そろそろ俺もビンビンだ」
指がツルンと抜け、提督は自分の股間をズボンの上から触れてニヤリと笑う。
ズボンを脱ぎ捨て、思えば上も脱いでいなかったと、ついでに上も脱ぎ捨てる。
提督「な? どんな姿でも加賀は加賀なんだ。 俺をここまで喜ばせてくれる」
電「ハァ、ハァ……。 や、ヤメ……」
提督「大丈夫、怖くないよ」
ズブズブ、と提督の股間が加賀の股を潜り始める。
電「い、いやぁ! いけないのですッ!」
提督「んぁぁ、いけない事かぁ……。 最高だなぁ!」
加賀の叫びは逆に提督を興奮させ、電の身体を力強く掻き回した。
直ぐに奥まで突かずにグリグリと壁面に亀頭を押し付けて焦らし、ダメダメと嫌がる加賀を眺める。
提督はニヤリと笑みを浮かべると、繋がったまま加賀の身体を持ち上げて体勢を変えた。
提督がベッドに腰かけて、加賀を正面から抱くように胡座に座らせる。
一度運動を中断し、加賀の頭を撫でながら提督は問いかける。
提督「ちなみに何が駄目なんだ? こうなりたいってずっと思っていたんじゃないのか?」
電「い、電が望んだのは、こんな事ではないのです!」
提督「ほう? 大人の体で大人のエッチがしたかった?」
電「も、元の姿でと言って欲しいのです!」
恥じらいながら怒鳴る加賀に新鮮味を感じた提督は優しく目を細め、加賀の頭を撫で続ける。
提督「そうかそうか。 でもさ、加賀さんってそういう話を振ろうとするとすぐに逃げちゃうじゃん?」
電「そ、それは……。 私にも心の整理がつかない事だってあるのです!」
提督「そんな事言って、いつまでも待たされるこっちの事も考えてよ」
電「だからといって、こんな事をしなくても……」
提督「待たされてる間に」
加賀の言い分を聞かずに、提督が話しを続ける。
提督「待たされてる間にさ、色々と思う訳だ。 『いっその事襲ってやりたい』、『黙って俺のモノにしたい』、そんな思惑が浮かんできた」
提督「だから、それが可能な体にしてやろうって、思い付いた」
電「色々と話が飛んでいるのです!」
提督「関係ないね。 大学の卒業論文じゃないんだから細かく矛盾が無いかチェックする必要は、無い!」
加賀を押し倒す。
肩を押さえる。
提督「さて、そろそろ終わりといこうか。 どれだけ待たされたかなんて、言うまでもないよな?」
電「ま、待っ……。 ヒャッ!?」
提督「俺は散々待たされたんだ。 文句なんて聞く耳持たないよ」
パンッ!と提督の亀頭が加賀の最奥まで貫いた。
提督「ハァ、ハァ、フゥ!」
そのまま何度もピストン運動を繰り返し、加賀に止めを刺そうと提督は獣のように一心不乱に腰を動かす。
電「あっ! あっ! あっ!」
残念ながら提督にロリコンの趣味は無いので、平たい胸を弄り続けようとは思わなかった。
キスは興味があったが、体格差故に無茶な姿勢をとらざるを得ないのでやらない。
電「あぁぁあッ! あァァァッ!!」
提督「そろそろ限界だ。 出すぞ!」
電「それだけはぁ! 嫌なのですぅぅ!!」
フィナーレに、提督の股間が加賀の中で脈打ち、熱い種が加賀に注がれる。
加賀は心の何処かで喜ばしく思うが、大半はその幼い体で受け取った事による罪悪感や恐怖しかなかった。
提督「ハァ、ハァ……。 童貞で大した事は知らなかったが、どうだった?」
電「…………」
加賀は提督の話しを聞かず、自分のお腹に手を置いて虚ろな目を虚空に泳がせていた。
これから自分はどうなるのだろうか?
提督におもちゃのように扱われるのだろうか?
そこに、こんこんとドアをノックする音が部屋に響いた。
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後日
天龍「そういえば、あいつおつかいに行ったっきり帰って来ねーな」
赤城「心配だわ。 提督は何か聞いていませんか?」
提督「一応向こうの鎮守府では勉強できてるみたいだぞ」
長門「ほう、資材を届けるだけでなく向こうの技を学んでいる訳か」
熊野「やれやれ、だからと言って主戦力の彼女が長い間いなくなるのはあまり好ましくないですわ」
提督「あいつにも羽を伸ばしたい時があるさ。 お前もそうは思わんか?」
加賀「はい。 電も子供ですから良い刺激だと思います」
この鎮守府には電は元々存在していた。
その電は、今は加賀として生ている。
敵をなるべく助ける為には、力がいる。
そんな電に加賀と身体を入れ替える話を持ち出された時は、ビックリしたがとても嬉しかったそうだ。
この前、『大人の時間』の後に電は加賀に会いに行ったが、加賀は凄い動揺していたのを思い出す。
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ノックの音に加賀は精一杯声を上げて助けを求めた。
電「助けてなのです! 加賀さんはここにいるのです!」
提督「お、もう建造完了か」
必死な加賀を他所に、提督は止めようとすらせず、むしろ来客だとウキウキとドアに向かって行く。
その様子に、流石に加賀はドアの向こうにいるのが共犯者だとわかった。
ガチャリとドアが開き、提督の部屋に入ってきたその人物は……。
電『な、なんで加賀さんが目の前に……ッ!?』
正規空母、一航戦の加賀。
今までの自分が堂々と電の加賀に口を開く。
加賀『何? 私の何がおかしいのかしら?』
提督『加賀、その身体は新しく造ったものじゃなくてここに所属している電の身体なんだよ』
加賀『提督に加賀の身体が欲しくないかと言われて、結果がこの通りよ』
電『あ、あぁ……』
加賀『どうしたの?』
電『か、返して。 その身体を返して!!』
加賀『安心して』
電が加賀の身体を優しく抱き寄せる。
元々の自分の身体を抱き締めるのはなんだか不思議な気分だったが、その大きな胸で加賀の顔を受け止める。
加賀『今日から私は加賀として任務を果たしていきます。 電には電のできることを頑張って』
電『嫌なのです! その身体は電のなのです!!』
加賀『その身体はあなたのモノ』
加賀『私は私の身体で出来なかった事を』
加賀『あなたはあなたの身体で出来なかった事をやる』
これからも二人は元の身体に戻る事なく、今まで出来なかった事をやり続けるのであった。
終わりです。
特殊なシチュエーションのSS無いかなーと探しても無かったので、自分で書いてみました。
初投稿でドキドキしましたけど、コメントがつくと凄い嬉しいんですね!
以上で終わります。読んでくれてありがとうございました!
このSSまとめへのコメント
ヒェッ…