穂乃果「ふぁ〜」ﾉﾋﾞ-

ことり「暑いねぇ」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

花陽「梅雨が明けたと思ったらいっきに来たよねぇ」

凛「今日は何食べようかなぁ」

真姫「…」ｲｼﾞｲｼﾞ

希「にこっち課題は大丈夫なん？」

にこ「バッチリよ。ね？絵里」

絵里「私のを写すつもりなのね…」

海未「…」

海未「聞いてください！！」

ビクッ！！

海未「凛！明日は何があるか知っていますか！？」

凛「へ！？あ、明日…」

凛「凛の行きつけのラーメン屋さんのサービスデーかにゃあ？」

海未「違いますっ！！」ｸﾜｯ

凛「にゃう」

海未「ではことり！」

ことり「ぴいっ！？え、えぇと…スーパーの卵が安い日かなぁ」

海未「なるほど、それは買いに行かなくては。違いますっ！！」

海未「はぁ…誰もわからないのですか？」

にこ「オールスターでしょ？」

海未「そうですっ！流石にこですっ！」

絵里「あっ、それ私の…」

海未「明日と明後日、マツダオールスタゲーム2015が開催されるのです！」

穂乃果「もう1年経つんだねぇ」

にこ「去年は散々だった記憶があるわ…」

希「ペーニャの特大ホームラン、凄かったなぁ」

絵里「確か大谷が162km出したのよね？」

凛「そうそう、折角の甲子園で藤浪との投げ合いだったのに大谷大谷って納得いかないにゃ！」

真姫「そりゃメディアは話題性を選ぶでしょ」

凛「まぁでも凛のマートンがヒット打ってくれたから良かったよ」

花陽「今年はマートン出ないんだよね？」

凛「うん…最近までずっと不調だったしね」

花陽「私も坂本さんが出ないからつまらないなぁ」

真姫「今年は代走鈴木に期待ね」

花陽「そうだね！」

穂乃果「西武は…えぇと」

ことり「桐蔭三兄弟だよ穂乃果ちゃん！あと秋山と」

穂乃果「あぁそっか！」

にこ「記録止まっちゃったわね」

穂乃果「うん…でも最終的に勝ちにつながった四球だったしファンとしてはなんとも言えないよ」

ことり「でもインタビューはかっこよかったよね♪」

穂乃果「流石はプロって感じだったね！」

希「糸井…無理はしないでね」

絵里「そっか。怪我をしてての出場だったわね」

希「辞退するとペナルティあるしね…怪我やったら無理させて欲しくないのに」

ワイワイガヤガヤ

海未「…」

海未「」ﾀﾞﾝｯ!

ビクッ！！

海未「大事な緊急会議だと言うのに勝手に話し出して…全く、貴女達はどこまで愚かなのですか！？」

穂乃果「いや、オールスターの話題振ったの海未ちゃんだよね？」

海未「とにかく、今からは勝手なお喋りは禁止です！」

海未「取り敢えず皆さんにはこちらの紙を見てもらいたいと思います」ｽｯ

穂乃果「ほいさ」ｽｯ

ことり「ありがと♪はい」

花陽「はーい」

凛「はい真姫ちゃん」

真姫「ん」

にこ「もっとちゃんと渡しなさいよ！」

希「はいえりち」

絵里「これは…オールスターの出場選手一覧？」

海未「そうです。おかしな所があると思いませんか？」

穂乃果「おかしなところ…？」

凛「強いて言うなら、ショートの今宮くらいじゃないかにゃ？」

にこ「それを言うなら鳥谷や丸だって該当するわよ？」

希「（今年の成績的に糸井は場違いやと思うんよ）」

ことり「特に見当たらないけど…」

海未「何故ですか！？貴女達の目は節穴ですか！？」

花陽「今日の海未ちゃんいつにもまして苛立ってるね」ﾋｿﾋｿ

ことり「多分あの日なんだと思う…」ﾋｿﾋｿ

海未「真姫！現在セ・リーグの本塁打王はどなたですか！？」

真姫「うぇぇ！？や、ヤクルトの山田じゃないの？」

海未「はい、そうです。しかしあともう一人同一で本塁打王の方がいるんです！」

にこ「畠山がどうしたの？」

海未「よくわかりましたね！！流石にこです！！貴女は最高です！！」

にこ「何なのよ一体…」

海未「本塁打王であり打点王でもある畠山の名前が無いのはおかしいと思いませんか？」

穂乃果「あ、ホントだ…」

凛「そういえば選ばれてなかったんだね〜」

希「交流戦の時はめちゃめちゃインパクトあったのになぁ」

海未「私はきっと選ばれると思っていました…えぇ今年はハタケ山田川端にROBのヤクルト祭りだと信じていたのですよ！？て言うか毎日のように投票しましたよ！！」

海未「なのに…ファン投票1位が新井！？嘗めてるんですか！？」

凛「いや、お兄ちゃん頑張ってるじゃん」

真姫「広島で一番怖い打者だものね」

花陽「それに…あそこま活躍されたら応援したくなっちゃうよ」

にこ「元々応援してた選手だしね。今年は地元開催だし最後の花道的な感じで投票したわ」

海未「バカなのですか！？」

4人「！！！！？？？？」

海未「これだからセ・リーグがセカンドリーグと煽られるのです…成績で選ばず印象だけで選ぶ！」

穂乃果「今日の海未ちゃんホントどうしたんだろうね？」ﾋｿﾋｿ

ことり「ほら、海未ちゃん昔からヤクルトのことになると怖いから…」

海未「ﾊﾋｭ-…ﾊﾋｭ-…ほ、穂乃果とことりは勿論畠山に投票しましたよね？」

穂乃果「えっ？えぇと…うん」

ことり「勿論投票したよ！」

海未「やはり貴女達は私の幼馴染みですね。ちゃーんとわかっています」

ことほの「（言えない…ロペスに投票したなんて言えないよ！）」

希「まぁまぁ、出られへんかったのは残念やけど山田と川端が出るやん」

にこ「そうよ！川端はちゃんとファン投票で選ばれたんだし」

海未「そ、そうですが…私には畠山に出てもらいたかったのです」

海未「毎年期待されながら中々芽が出なかった長距離砲。それが近年やっと開花されたのです」

絵里「遅れてきた大砲。って感じなのね」

真姫「ねぇ、海未」

海未「何ですか？」

真姫「畠山ってサード守れたわよね？」

海未「はい。主に1塁ですが」

真姫「…今年FAなのよね」ﾆﾔ

海未「なっ！もうこれ以上は渡しませんよ！相川で懲りてください！！」

凛「…こうして見ると、セとパでかなり差があるよね」

にこ「メンツがね。セ・リーグに柳田やおかわりのような選手はいないもの」

凛「はぁ」

絵里「いい選手ってみんなパ・リーグに行くイメージがあるけど…どうなの？」

にこ「絵里のイメージ通りよ。セ・リーグは絶望的にくじ運が悪いの」

希「とは言ってもハムと楽天が強すぎるだけなんやけど」

凛「藤浪くんは奇跡にゃ」

にこ「あの時は家族で泣いて喜んだわ」

凛「凛もだよ。甲子園で活躍、しかも春夏連覇のエースが贔屓にくるなんて…」

希「ホントに羨ましい話やなぁ。大阪の球団はこっちなのに」

にこ「あぁ…オリックスも指名してたわね」

海未「ヤクルトもですよ」ｽﾞｲｯ

海未「あぁ…当たりくじを引けていれば藤浪ライアンというドラフトだったのに」

穂乃果「海未ちゃん、初ライブの時に学んだでしょ？」

ことり「世の中そんなに甘くない。だよ？」

海未「わかっています！ライアンでお釣りは来ましたから」

絵里「今年も有望株はパ・リーグに流れるのかしら」

希「どうやろねぇ…そろそろオリックスにもスター候補来て欲しいんやけど」

真姫「吉田とったじゃない」

希「社会人はスターになりにくいわ。やっぱり甲子園のスターやん」

凛「そういえば巨人がとったスラッガーはどこいったのかにゃ？」

真姫「い、今は内田コーチが育ててる途中よ！」

真姫「見てなさい！小久保のような打者になるんだから！！」

希「小久保って…いや昔巨人にいたけど」

花陽「野手の育成と言えば西武だよね」

にこ「あそこは本当によく育つわ」

絵里「知ってる選手でも清原に松井稼頭央におかわりくんに森だものね」

海未「高卒の大砲を育てるなら西武ですね」

穂乃果「えへへ」

凛「羨ましいにゃあ」

絵里「何というか、西武って長所を活かす育成が上手よね」

花陽「交流戦見てたけど、みんな三振を恐れずに振ってきたもんね」

絵里「アマチュア時代の荒々しさそのままに、良いところをプロレベルまで引き上げる。これって私達のトレーニングにも使えるんじゃないかしら」

ことり「う〜ん…でものやり方って結構リスキーだと思うよ」

穂乃果「打てない時はホント単調になるからね〜」

真姫「ハイリスクハイリターンってわけね」

絵里「そっかぁ…｣

希「そりゃアイドルのトレーニングとプロ野球のトレーニングは一緒にしたらダメよ」

絵里「そうよねぇ」

穂乃果「で、なんの話してたっけ」

にこ「オールスターのあれこれでしょ？」

絵里「また脱線しちゃったわね。ごめんなさい」

海未「いえ、もう良いのです。言いたいことを言えたのでスッキリしました」

海未「畠山が出場できない分、他の皆さんには頑張ってもらいたいものです」

凛「真姫ちゃん、今年はどうするの？」

真姫「今年はゆっくりテレビで観るわ」

希「にこっちは焼肉パーティー？」

にこ「勿論よ」

穂乃果「焼肉パーティー！？私も行きたい！！」

凛「凛も混ぜて欲しいにゃー！！」

にこ「いいけど、それなりのものは持ってきてもらうわよ」

ほのりん「らじゃー！」

希「それじゃ、今年は皆でにこっちの家で観戦やね」

5人「えっ！？」

希「悪い話じゃないやん？」

絵里「ま、まぁ私はいいんだけど」

真姫「別に…私は暇だし」

花陽「皆でご飯ならいいかなー」

ことり「皆で応援できるんだね♪」

海未「今年はまた違った楽しみがありますね」

凛「ユニフォーム新調したから着ていくにゃー！」

穂乃果「あー！それじゃあ私も着ていこーっと！」

希「ふふ、明日が楽しみやね」

絵里「そうね」