ちひろ「プロデューサーさん、これエロゲですよね」モバP「あっ」(44)




モバP(以下P表記)「違います」

ちひろ「……」


P「それは、エロゲではありません」

ちひろ「……」


P「断じて」

ちひろ「……」


P「違います」

ちひろ「……へぇ…」

ちひろ「このご丁寧に黒いビニール袋で隠されたこれはエロゲではない……と?」

P「……YES…」


ちひろ「……へぇ…」

P「……」






ちひろ「…じゃあ、借りてもいいですか?」

P「えっ」

ちひろ「最近、空いた時間にやるゲームとか欲しいなと思ってたんですよ」

P「……え、いや……え?」

ちひろ「このゲーム面白そうなんで借りてもいいですかねえ?」

P「……いや、いやいや、そ、それは思い出のゲームなので…」

P「人には貸せませんね……非常に残念ですが…」

ちひろ「…そうですかぁ、残念だなあ」

P「……」

ちひろ「……」




ちひろ「あの、ここで一つ、謝りたいことが」

P「はい?」


ちひろ「実は」

P「はい」








ちひろ「さっきそのゲーム勝手にやっちゃいました」

P「ヴァイ!?」

ちひろ「あれがプロデューサーさんにとって大切な思い出なんですね」

P「……ちっ、ちがます!!あっ、あれは一時の過ちというか!捨てるつもりで……!」





ちひろ「やはりエロゲなんですね」

P「……えっ?」

ちひろ「起動させてなんかいません。ハッタリです」

P「」

ちひろ「さて、どのような処罰がいいですか?」

P「まっ、待てェ!!待ってください!!」


P「確かに!!あれはエロゲですっ!!」

ちひろ「認めやがった」

P「だがしかぁし!!俺のではないっ!!」


P「あのエロゲは……」









P「もともとは紗南の物なのだァッ!!」

ちひろ「な、なんですってー」

P「紗南がエロゲにも手を出し始めたみたいでしてね……」

P「それで、紗南が買うとマズイので、俺が買ってあげていたという訳でしてね。はい」

ちひろ「ほぅ……」


ちひろ「このエロゲは……」

P「……」


ちひろ「貴様のではなく……」

P「……」


ちひろ「紗南ちゃんのものだ……と」

P「……ええ」

ちひろ「……なるほど…」

P「……わかっていただけましたか?」

ちひろ「……まあ、信じるとしておきましょうか」

P「じゃあ、俺はこれで……」




ちひろ「では、この大量のBL本は何ですか?」ドサッ

P「あっ」

P「……」

ちひろ「……」


P「……ち…」

ちひろ「ち?」


P「……違います…!」

ちひろ「……」


P「……これは!BL本では!ありません!!」

ちひろ「……ほぅ…」

ちひろ「このご丁寧にブックカバーで隠されたこれはBL本ではない……と?」

P「……Thats right…」


ちひろ「……ふぅん…」

P「……」






ちひろ「まあ、既に中見てるんですけどね」

P「えっ」

ちひろ「かなりハードでしたね」

P「あ……あ、あ……」


ちひろ「まさかプロデューサーさんが腐男子だったとは……」

P「い……あ…ち……ちが……」


ちひろ「ここまできて違うというんですか?」

P「……っち…ちが……ちがあぁぁうぅっ!!」


P「俺は!」


P「腐男子でも!ホモでもない!!」

P「ホモ層や腐男子層のファンも獲得できるよう研究していたんです!」

ちひろ「性的描写が入ってるやつでやる必要は無いですよね」

P「ぐあああぁぁあっ!!」



ちひろ「さて、プロデューサーがホモだと知ったら皆どんな反応をしますかね」

P「…ちっ、ちがう!ちがうちがうちがうっ!!」

P「俺は普通の男だァ……!」



P「……あの本は…」


P「…俺のBL本では!」




P「ありません!!」

ちひろ「……ほう…」

P「あのBL本は……」

ちひろ「……」


P「…あの、BL本は……」

ちひろ「……」





P「……もともとは乃々のものなのだァッ!!」

ちひろ「な、なんですってー」

P「乃々が最近、BL本にもハマリだしたみたいでしてね……」

P「さすがに、アイドルがBL本を買うのはマズイ!…というわけで……」

P「ワタクシが買ってきてあげていたということでして……」

ちひろ「……ほぅ…」


ちひろ「このBL本は……」

P「……」


ちひろ「貴様のではなく……」

P「……」


ちひろ「乃々ちゃんのものだ……と」

P「……ウィ」

ちひろ「……なるほど…」

P「……分かっていただけましたか?」

ちひろ「……まあ、信じるとしておきましょうか」

P「じゃあ今度こそ、俺はこれで……」







ちひろ「では、このおっぱいマウスパッドは何ですか?」

P「あっ」




P「違います」

ちひろ「……」


P「それはおっぱいマウスパッドでは」

ちひろ「いやこれ思いっきりおっぱいですけど」

P「ですよね」

ちひろ「こういうの買う人いたんですね…。こんな人がうちのプロデューサーだなんて……」

P「…ま、まってください!これは間違って注文したものであって!本当は普通のやつを買おうと……」

ちひろ「使い込みすぎてへこんでるじゃないですか」

P「あがあああぁぁああっ!」


ちひろ「…さて、こんなケダモノがプロデューサーだと知ったら、皆どう思うでしょうね」

P「…ちっ、ちちっ、ち乳ちがうっ!!」


P「俺はケダモノなんかじゃない……!」


P「…あのおぱマスは……」


P「…俺のおぱマスでは!」



P「ありません!!」

ちひろ「……ふぅん…」

P「…あのおぱマスは……」

ちひろ「……」


P「……あの、おっぱいマウスパッドは……」

ちひろ「……」









P「……もともとは飛鳥のものなのだァッ!!」

ちひろ「な、なんですってー」

P「…飛鳥が非日常を求めているのは知ってるでしょう?」

ちひろ「ええ」


P「『マウスパッドをおっぱいにしたら、日常が非日常に変わりそうだよね』」

P「…とか言い出しましてね……」

P「そこで、俺が購入と処分を代わりにやってあげてるということでして……」

ちひろ「……なるほど…」


ちひろ「このおぱマスは…」

P「……」


ちひろ「貴様のではなく……」

P「……」



ちひろ「飛鳥ちゃんのものだ……と」

P「……無論」

ちひろ「……そうですか」

P「分かっていただけましたか?」


ちひろ「…これらはすべてPさんのではなく……」

P「……」


ちひろ「Pさんの大切なアイドルたちのものである……と」

P「……ええ…」






ちひろ「って言ってますけど、どうします?皆さん」

紗南・乃々・飛鳥「……」

P「えっ」

紗南「……Pさん…」

P「なっ、えっ…あっ?……どどっ、どうしてお前たちがここに!?い、いつかららっ!!?」

ちひろ「三人とも普通に朝から居ましたけど……気づいてなかったんですか?」

P「なっ、ななな……ななななななな………」ガタガタ…

乃々「…ピンポイントでここにいた三人をあててきたので……わざとかと思ってたんですけど……」

飛鳥「…どうやら、本当にボク達に罪をなすりつけるつもりだったみたいだね」

P「ああぁ……ぅぁあ……」

ちひろ「どうですか?Pさん、今の気分は」

P「……きぶん……?」


ちひろ「隠してたヤバイものが見つけられて……」

P「……っ…」


ちひろ「往生際悪く粘り続け……」

P「…やめろ……やめてくれっ……!」


ちひろ「挙げ句、大切なアイドルを犠牲にして逃げようとした……」

P「……ちがう…おれは……ちがう、そんな、やめ……あああ……」



ちひろ「そんな今の気分はどうかってきいてんだよォ!!」バンッ!!

P「うわああぁぁぁあああああぁぁぁあああああ!!!!」

ちひろ「……最後に、何か言うことはありますか」

P「……ぁ……ぁ……」

ちひろ「……口も聞けなくなりましたか」


P「……も…」

ちひろ「……?」








P「申し訳ございませんでしたァッ!!!」ズシャァーーッッ!!

紗南・乃々・飛鳥「!!?」ビクッ

P「ごめんなさいすいません誠に申し訳ありません!!許して下さいこの通りでごぜーます!!!」

三人「…」イラッ…

P「今回の一件は完全にワタクシの責任でごぜーます!!それ相応の処分も覚悟してごぜーますが、何とぞ、何とぞ軽めの処罰を……!!」

三人「……」イラァッ……





紗南「……Pさん、顔上げなよ」

P「まことにもうしわk………さ、紗南……?」


乃々「……あの、もう元気だしてください……」

P「もりくぼォ……!」


飛鳥「……別に怪我をさせられた訳でもないからね」

P「飛鳥ァ……!」








紗南「って、言ってくれると思った?」

P「えっ」

P「……は、はは……何を言い出してるんだ…?三人とも心優しいアイd」

紗南「図々しいんだよハゲ」

乃々「近寄んなクズ」

飛鳥「掘られろ」

P「」

P「……おれは………おれ…は………もう……」




「プロデューサー!」

P「……?」クルッ…





愛海「……プロデューサー!」

P「……あ、愛海ィ…」

愛海「…あたしね、プロデューサーに伝えたいことがあって来たんだ」

P「……はは、お別れの言葉……か?」


愛海「プロデューサー……あのね…」

P「……」









愛海「こんなやつで満足してんの?」つ[おぱマス]フニフニ

P「あがあああぁぁぁああああぁぁああああっっ!!!!」








P「うわああああああああっ!!!!?」ガバァッ!!

ちひろ「きゃあっ!!?」


P「ああ…………………あ?」

ちひろ「…ぷ、プロデューサーさん……大丈夫ですか?」

P「……あれ?……夢…?」

ちひろ「…飛び起きるなんて……どんな夢だったんですか?」

P「……あはは…」

P(……夢……か………。ふぅ……)



紗南「Pさん、おっはよー!」

P「おはよう。レッスンは13:00からだからまだ3時間もあるぞ?」

紗南「大丈夫。ソファでゲームやってるから」テクテク


乃々「……」

P「また少女マンガ読んでるのか?」

乃々「……プライバシーを覗かれました……いぢめですか…」

P「今日の収録もちゃんと行くんだぞー」

乃々「…スルーですか……そうですか…」


飛鳥「おはよう、今日のレッスンは2時間後だよね?」

P「おはよう飛鳥。そうだな、2時間後だ」

飛鳥「じゃあ、それまでゆっくりしてるよ」スタスタ…

P(…考えてみればそうだよな)

P(俺が大切なアイドルたちを犠牲にして自分を守るはずがない!)

P(あんな夢、気にすることはないな)



P(……さーて、少し暇な時間ができたし、何かゲームでもやるか)


P(……あ、そういえば買ったばっかでやってないゲームがあったな)


P(家に帰ったらすぐ寝ちゃうし、やるなら今しかないよなぁ)ゴソゴソ


P(……お、あったあった)ヒョイッ

ちひろ「プロデューサーさん」

P「?」

ちひろ「それ、エロゲですよね」

P「……っ!!?」つ[エロゲ]

P(ししししまった!!間違えてエロゲを取り出してしまった!!)

P(まっ、まずい!何か、何か言わないと!誤解を解くんだ……!)







P「…こっ、これはエロゲではありません」





こんなクソスレにお付き合いいただいてありがとうごぜーました。

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