【こち艦】こちら葛飾区亀有港前鎮守府2 (59)
以前書いた、
【こち亀×艦これss】両津「なにぃ!? わしが提督だと!?」
【こち亀×艦これss】両津「なにぃ!? わしが提督だと!?」 - SSまとめ速報
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【こち亀×艦これss】両津「なにぃ!? わしが提督だと!?」2
【こち亀×艦これss】両津「なにぃ!? わしが提督だと!?」2 - SSまとめ速報
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【こち艦】こちら葛飾区亀有港前鎮守府
【こち艦】こちら葛飾区亀有港前鎮守府 - SSまとめ速報
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の続きです。
一話完結なので今回からも読めるようになっていますがこれまでの作品を読んでいるとより入り込みやすいと思います。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436802291
「RGXVS葛飾鎮守府! の巻!」
※今回のお話は大変不快な内容になると思われます。気の弱い方、心臓の弱い方、虫の苦手な方はくれぐれもご注意ください。ある夏の日のとても怖いお話です。
葛飾鎮守府 工廠
両津「なにぃ? 新兵器開発だと?」パタパタ
明石「そうなんです。本部から各地の鎮守府に指令があったみたいで……」
両津「この前漢娘計画をやったばかりだろ。何でまたそんなことをするんだ?」パキャンッ
明石「夏に入ってから深海棲艦の侵略が激しくなってきたみたいで……対策に強力な新兵器を投入しようってことになったみたいです」
両津「大がかりなことをするな大本営も。わしに特別ボーナスを出せば三日で連中を根絶やしにしてやるのに」ゴクゴク
明石「本当にやりそうで怖いですね……」
プハッ両津「まぁ決まっちまったものは仕方ない。ここはわしが一肌脱いで」
ガシッ!明石「待ってください提督!」
両津「何をする! 離せ!」バタバタ!
明石「提督は一切関わらせるなって本部から厳命されてるんですぅっ! 私が怒られちゃいますよぉっ!」グググッ!
両津「バレなきゃ問題ない! わしだけのけ者にはさせんぞっ!」バッ!
長門「やめんかこの馬鹿!」
ボガァンッ!!!
両津「ぐぉっ!?」ガシャーンッ!
両津「ぐぇえ!? 頭が割れたぁあっ!?」ゴロゴロー!
長門「まったく! 油断も隙もない奴だ!」
明石「助かりましたぁ……」
両津「いてて……くそっ……もういい! 勝手にしやがれ!」ズンズン
長門「やけにあっさり引き下がったな……」
明石「何かありますね……きっと」コワイ
翌日 母港
両津「というわけで諸君! 頼んだぞ!」
陸奥「急に一斉出撃なんて……」
大淀「いったいどうして急に?」
両津「最近深海棲艦どもが母なる海を荒らし回っていると聞く! 我々国家に仕える海軍としてはこの蛮行を見過ごすわけにはいかん!」
陸奥「でもどうして両ちゃんだけ留守番なの?」
両津「わしが留守を守らねば誰がこの鎮守府を守る! 将たるもの己の城を捨てるわけにはいかん!」
長門「まぁ、確かに……」
両津「留守はわしに任せろ! 国家のため陛下のため母なる海のため! 一刻も早く平和な海を取り戻すのだ!」バン!
艦娘たち「ハッッッ!!!!!」ビッ!
大淀「それでは、行ってきますね」
陸奥「留守は頼んだわよ、両ちゃん」
両津「おう! 任せとけ! 気を付けて行ってこいよ!」
シャアアアア――――――ッ
両津「……行ったか」
両津「これで全員明日の朝まで帰ってこないな……今がチャンスだ」ニヤリ
両津「わしを仲間外れにしようとは考えが甘いぞ。あっと驚く新兵器を開発して大儲けしてやる!」ピューッ!
工廠
両津「まずは建造ドックの中に幼虫を入れて……」カサカサ
両津「餌はこのくらいだな。雑食だし残飯で充分だろ」ゴソゴソ
両津「おし、仕上げにわしの髪の毛を入れて……」ブチッ
両津「よし。あとは回すだけだな」ポチ
カン! カン! カン!
両津「建造時間は8時間か……ま、酒でも飲みながら待っているとするか!」ペシッ
両津「出来上がりが楽しみだな。何せわしのDNAを引き継ぐゴキブリだからな。間違いなく最強の兵士になるぞ」
両津「この人選……いやG選は大正解だったな。ゴキブリならその辺で捕まえられるし生命力も繁殖力も桁違いだ。エサも残飯でいいし手間がかからん。まさに理想の兵器だ」
両津「以前ゴキブリの養殖をした経験がこんなところで役に立つとはな……人生何が起こるか分からん」グビグビ
両津「もし兵器開発が上手くいけば世界中の鎮守府に売り付けて大儲けできる! さらに特許料で一生大金持ちだ! 金のなる虫だな! こいつらは!」バシバシ!
両津「元気な子を産むんだぞ!」ヒッヒッフー!
両さんの甲斐甲斐しい?世話のおかげかゴキブリたちはみるみる成長していった。
注入された両さんのDNAがゴキブリの体内で増幅し、結果両さんゴキブリたちは通常のゴキブリの数万倍の生命力と繁殖力を獲得。10匹のゴキブリはあっという間に10万匹以上に繁殖したのだった。
ワラワラワラワラ
両津「おおっ! 見事に増えている!」ベター
両津「生命力も繁殖力も数万倍! おまけに水陸両用! 量産化も楽だし艦娘なんてメじゃないな!」
両津「よし、せっかくだから名前を付けてやろう。むーん……わしのゴキブリだから『RGX(リョーツ・ゴキブリ・X)』! うむ! いい名前だ!」
トロン
両津「ふぁ~あ……完成させたら眠くなっちまった」ポリポリ
両津「8時間以上も作業しっぱなしだったからな……さすがに疲れたし、寝るか」ファア
両津「グゥ……」パタ
翌日 工廠
両津「ん? う~ん……」グググッ
?「キシャーッ!」
ガブッ!両津「ぐぇえっ!?」
両津「な、何だ!?」
RGX「ワラワラワラワラワラワラワラ」
両津「…………」ピクピク
RGX「バサバサバサバサ!!!」
両津「うぉおおおおぉっ!?」ババッ!
RGX「カサカサカサカサカサカサー!!!」
両津「あ! こら待て! どこへ行く!」
RGX「キッシャー!!!」ドガッシャーン!
両津「あぁ!? まずい! 外に!」
RGX「カササササー!!!」
両津「くそっ! 逃げられた! なぜゴキブリが外に!?」
両津「そもそも何であんなに巨大化しているんだ!? 人間並みだぞ! くそっ! 成長させ過ぎたか!」
両津「って冷静に分析している場合じゃない! 外に出たらエライことだぞ!」ダダダッ!
鎮守府内 母港
大淀「提督! 艦隊が帰投しました!」
シーン
陸奥「おかしいわね.いないのかしら?」
長門「あの馬鹿……あれだけ大口叩いたくせに、まさかパチンコにでも……」
ガシャーン! ドドドー! ドッゴォーン!
明石「? 騒がしいですね?」
大淀「嫌な予感が……」
ガッシャアアアアアアアアアアアン!両津「うおおおおおー!」RGX「ワララララー!!!!!」
艦娘たち「」
艦娘「きぃやあぁああぁああぁああぁあぁああっ!!!???」バタタター!
両津「うおぉおおバルサン砲発射あぁあぁああぁあっ!!!!!!」ブシュー!!!
長門「りょっ! 両津! 何事だこれは!?」バサバサー!!!
陸奥「いやあぁああぁああっ!?」カサコソカサー!!!
明石「」ピクピク
大淀「ゴ、ゴキブリですっ! 巨大化したゴキブリの大群ですぅうっ!?」ヒィイイイー!?
両津「お前らも応戦しろっ!!! このままだと人類滅亡だぞっ!!!」ブシュゥウウウウーッ!!!
長門「ど、どうしてお前はそんなに馬鹿なんだぁー!」ギャアアアー!
両津「奥へ追い込め! 全ゲートを封鎖しろ! 絶対に外に出すな!」ブシュウウウーッ!!!
艦娘たち「イヤァアァアアアア――――――――――ッ!」ドゴォーン!!!
数分後 食堂
大淀「えぇっ!? じゃああのゴキブリは提督が作ったんですか!?」
両津「あぁ……」
長門「このっ!!! 大バカモノッ!!! どう責任取るつもりだっ!!!」ユサユサユサ!
両津「いてててっ!!! と、とにかく駆除するしかないだろ! もし外に出したら!」
明石「そ、外に出したら……?」
両津「まず10匹のゴキブリが外に逃げたとして……」
――
RGX1「カゾクヲツクロウ!」
RGX2「ソウダネタエチャン!」
――
両津「それがゴキブリ算式に一万倍に増殖し……」
――
RGX1「カゾクガフエタヨ!」
RGX100000「ヤッタネタエチャン!」
――
両津「あっという間に大家族だ」
明石「ひぃいっ!?」
長門「冷静に解説している場合かっ!!!」ボガッ!両津「いてっ!?」
大淀「ま、まぁ全ゲートを封鎖したのでとりあえずは……」
両津「甘いな……」
大淀「え……?」
両津「わしのゴキブリはただのゴキブリじゃない……セキュリティルームに忍び込んでシステム解除くらい簡単にするぞ……」
ビー! ビー!
明石「ひぃっ!?」
大淀「け、警報が……まさか」
両津「来た……」
青葉『こ、こちらセキュリティルーム! 見ての通り! いえ聞いての通り大量のゴキブリが跳梁跋扈していますひぇえ!? 青葉ジャーナリストとして現場の状況を詳細にやっぱり無理ぃ――――っ!?』ガシャシャン!
青葉『ひぃい――――――っ!?』ガッシャーンッ!!!
ブチ
一同「シーン」
ガシッ!長門「両津っ!!! この大バカモノッ!!! どうするつもりだっ!!!」ブンブンブン!
両津「いてててっ! だ、だから駆除するしかないだろうがっ!!!」
大淀「でもこのままだと外に逃げちゃいますよ!」
両津「絶対に中から出してはいかん! 一匹出たらいっきに十万匹に増殖するぞ!」
明石「ひぃっ!」
長門「ともかく全ての出入り口を塞ぐんだっ!!! 外に出したらクビでは済まんぞ!!!」
両津「大淀っ! 艦娘たちに連絡だっ! 全てのゴキブリを排除しろ! 一匹たりとも逃がすな!」
大淀「は、はい!」ザリ
大淀『提督より全艦娘へ! 鎮守府内の全てのゴキブリを駆除してくださいっ! 手段は問いませんっ! とにかく絶対に外には出さないように!!!』
大淀「完了しました!」
両津「よし! わしらも駆除に向かうぞ! ガスマスクとバルサン砲を装備しろ!」
一同「りょ、了解っ!!!」
鎮守府正面玄関前
RGX「ワラワラワラワラワラワラワラ!!!」
両津「バルサン砲発射ぁ――――――――っ!!!」ブシューッ!!!
一同「てぇ――――――――っ!!!」ブシュー!!!
RGX「ギョギョ!?」
両津「いいぞ! 効いている!」
大淀「このまま押し切りましょう!」
両津&一同「てぇ――――――――――っ!!!!!」ブシュシューッ!!!!!
RGX「フギュギュッ!」パタパタパタッ!!!
RGX「」シーン
両津「や、やったか……?」
サッ!RGX「ブンブンブーン!」
両津「うおっ!?」一同「きゃああっ!?」
両津「フェイントかけやがったなっ!!! てめぇっ!!!!!」ブシューッ!!!!!
大淀「確かに提督のゴキブリだ……」
両津「言ってる場合かっ!!! 口よりバルサンを焚けっ!!!」ブシューッ!
長門「誰のせいだ誰のっ!!!」ブシュシューッ!
ドガシャーン! キャー!
艦娘たち「た、大変よ!」「艦娘寮にもゴキブリが!」
両津「何だとっ!?」
ワラワラワラワラー!!! キャアアーッ!!!
RGX「グヘヘー」千歳「あっいやっ!? やめっ! あぁっ!」
RGX2「ウハハー」比叡「ひ、ひぇええっ!」
吹雪「いやああっ!?」RGX3「クチクカンハヤメトコウ」「ソウダナ」サササ
両津「やめろこのスケベゴキブリがぁ――――――――――っ!!!」ブシューッ!!!
両津「うぉおーっ!!!」ブシュシューッ!!!
RGX「ブンブンブーン!」ガブッ!!!
両津「ぐぉおっ!? てめぇっ! 人間様によくも!」ブッシューッ!
RGX「バサササー!」
大淀「提督! 大変です!」
両津「何だっ!!! 話しかけるなっ!!!」ブシュシューッ!!!
大淀「工廠からゴキブリが無尽蔵に湧いて出てきてます!」
両津「なにぃっ!? まずいぞっ!!!」ダダーッ!
工廠
RGX(大群)「ドドーン」
明石「ギャアアアアッ!?」
大淀「バイオハザードのようだ…」
両津「どうやら原因はドッグの暴走のようだな……あれを止めないといくらでも出てくるぞ」
陸奥「ど、どうすればいいの!?」
両津「決まっている! ドッグをブチ壊してRGX製造ラインを破壊する!」ジャキ!
長門「よ、よしっ!!!」ジャキッ!
大淀「来ます!」
RGX「ブンブゥ――――――ン!!!」
両津「うおぉおおっ!!!」一同「てぇ――――――いっ!!!」ブッシュシューッ!!!
RGX「ブンブンッ!!!」
両津「よしっ!!! 道が開けたっ!!! ここは任せたぞっ!!!」ダッ!
大淀「はいっ!!!」ブシューッ!!!
両津「うおぉおお――――――――――っ!!!」ダダダダダ――――――ッ!!!
?「キィイッ!!!!!」
両津「むっ!?」キキッ!
RGX(改二)「ズゥウウウーン」
両津「こ、こいつは……」
大淀「て、提督!? どうしました!?」
両津「敵の親玉を見つけた! 間違いない! こいつがボスだ!」
大淀「そんな! 建造ドックは!?」
両津「親玉に寄生されている! どのみちこいつを倒さねばドッグは壊せん!」ジャキッ!!!
両津「うおぉおおぉお――――――――――っ!!!!!」ブシュシュシュシューッ!!!!!
RGX(改二)「フンガ――――――――ッ!!!!!」ドドドドーッ!!!
ガッキィンッ!!!
両津「ふぐぐぐっ!!!」キィィンRGX(改二)「キキキーッ!!!」ジャキィーンッ!!!
両津「うおっ!」ドカッ!!!
RGX(改二)「フギッ!」
両津「くらえっ!」ヒップドロップ!
グシャッ!
RGX(改二)「グギャッ!」中破
両津「よしっ!! このまま勝負を決めてやるっ!」
RGX(改二)「キキキーッ!!!」
RGX「バササササーッ!!!!!」
両津「何だ!? くそっ!!! あっち行きやがれっ!!!」ブシューッ!
RGX「バササーッ!!!」
RGX(改二)「キッシャー!!!」ドガッ!!!
両津「ぐぅっっっ!? バカな!? 全快している!?」
グググ両津「そ、そうか……わしのDNAか……!」
RGX(改二)「キキキィ!!!」グイグイ!!!
両津「ぐっ……! いや、待てよ……! わしの血を引いているということは……!」スッ
チャリーン
RGX(改二)「ッ!? カネダッ!」バッ!
両津「かかったなっ!!!」グッ!
RGX(改二)「ウォッ!?」ガシッ!
両津「くらえっ!!!!!」ブンッ!!!
グシャッ!!!RGX(改二)「キシャッ!?」ブッチュウ
両津「とどめだぁ――――――――――っ!!!!!」ブッシュウ――――――ンッ!!!
RGX(改二)「キィイ――――――――――ッ!!!!!」
グッシャア――――――――ンッ!!!!!
両津「はぁ……はぁ……」
大淀「提督!?」
両津「お、大淀……倒したぞ!」
大淀「ほ、本当ですか!? やりましたねっ!」
両津「ああっ! すぐに建造ドックを破壊する!」ジャキイッ!
両津「うおぉおぉ――――――――――――っ!!!!!」ブッシュウ――――――ンッ!!!!!
ドォ――――――ンッ!!!!!
両津「はぁっ……はぁっ……」パタッ
両津「か、勝ったぞ……」ゼェッ ゼェッ
大淀「提督!」ダダッ!
両津「お、大淀……任務完了だ……」
大淀「や、やりましたね提督! さすがですっ!」
陸奥「両ちゃん!」
明石「提督!」
両津「あぁ……やったぞっ!」グッ!
長門「馬鹿者! 喜ぶのはまだ早い! 残党がまだ残っているんだぞ!」
大淀「そ、そうですね!」
両津「よしっ! ラストスパートだ! 一気にカタをつけるぞっ!!!」
一同「了解っ!!!!!」
鎮守府廊下
大淀「残党たちは執務室前の廊下に集結している模様ですっ!」
両津「挟み撃ちだ! 残りのメンバーで一斉攻撃をかけるっ!」
一同「了解!」
両津&一同「てぇえ――――――――――っ!!!!!」ブッシュ――――――ッ!!!!!
RGX「バサササーッ!!!!!」
大淀「こ、こちらに向かってきますっ!!!!!」
両津「くそっ! 怯むなっ!!!」ツルッ
コケッ「あ痛てっ!?」
大淀「提督!」
明石「あっ! 天井にっ!」
ササササ
RGX「バカ」
両津「」ブチッ
両津「もう許さんっ!!! 大淀っ!!! 鎮守府内を完全に密閉しろっ!!!」
大淀「ど、どうするつもりですかっ!?」
両津「バルサンガスでいぶしてやる! どっちが耐えられるか勝負だ!」
ササササッ
RGX「トモダチ」
両津「今さら遅いっ!!! 覚悟しろよっ!!!」
ガッコン
両津「やれっ!!! バルサンガス噴射っ!!!!!」
明石「ひぃいいいっ!?」
ブッシュウウウ――――――――――ッ!!!!!
バルサンガスと両さん率いる艦娘たちの活躍によって葛飾鎮守府は辛うじて勝利を収めることができた。
しかし真に恐ろしいのはここからだった。
完全に破壊したと思われていた建造ドックの中に潜んでいた幼虫たちが隙を突いて逃げ出し、鎮守府の外へ出てしまったのだった。
水陸両用のRGXたちは世界中の海に散らばり、数万倍の生命力と繁殖力で生態系を塗り替えるほどに増殖していった。
そして三か月後、葛飾鎮守府のメンバーがゴキブリのことなどとうに忘れ去った頃……
工廠
両津「まったく、今さら工廠の後始末を言いつけられるとはな」
明石「仕方ないですよ、提督が原因なんですから」
両津「ったく、こっちはゴキブリのことなんてとっとと忘れたいってのに」ガサガサ
両津「」ピク
明石「提督?」
両津「こ……これ」ユビサシ
建造ドック「ビッシリ」
明石「ヒィイィイッ!?」
両津「ま、まさか……三か月間ずっと繁殖してたんじゃ……」タラー
明石「で、でもどうしてですかっ!? RGXは全部駆除したはずじゃ!?」
両津「ドックの中に隠れて難を逃れた奴がいたのかも……生命力も桁違いだし……」ダラダラ
明石「ま、まさかもう鎮守府の外に……」
両津「ま、待て待て待て……」
両津「ドックの中に入っていた幼虫が10匹だとして……その10匹が世界中に散らばって数万倍の繁殖力で三か月間ゴキブリ算式に繁殖し続けたとすると……」カタカタカタ
両津「総人口を超える勢いで繁殖っ!!!!」ギョエッ!!!!!
バタバタ!陸奥「大変よっ!!! テレビ!!!」
両津&明石「えっ!!!」
執務室
TV「こちらアメリカの映像です」
――
バラク・G・オバマ「アメリカハタダイマヨリワレワレガセンキョシマース」
RGX「G・S・A! G・S・A!」
RGX「イェーイミテルゥ!?」ピース
――
TV「ご覧の通り完全に謎の大型ゴキブリに占拠されています。その他にもアジア、ヨーロッパ、中近東、ありとあらゆる国々に次々とゴキブリの魔の手が……」
一同「」ポカーン
長門「両津ぅっ!!!!!」ガシッ!!!両津「ぐぇっ!?」
長門「このっ!!! 大バカモノッ!!!!!! 何とかしろっ!!!!!」ブンブンブンッ!!!
両津「な、何とかって!」
大淀「提督!」
陸奥「両ちゃん!」
明石「提督!」
一同「どう責任取るつもり(ですか!)(なの!)(だ!)」
両津「くっ……」プルプル
ダッ!
ガシッ!大淀「どこへ行くんですか!」
両津「ネイビーに核ミサイル撃つよう要請してくるっ!」大淀「やめてくださいっ!!」両津「ならRT砲で跡形もなく消滅させてやるっ!」大淀「また世界経済が崩壊しますよ! どっちみち滅亡ですっ!」両津「じゃあどうしろってんだ――――――っ!!!」バタバタ!
ピー! ピー!
長門「! 緊急出撃命令だ! 行くぞ!」
一同「えぇっ!?」
海上
ガジガジ明石「提督のゴキブリは強すぎますよぉっ!」イタイ!
大淀「制海権をどんどん奪われています! 繁殖も止まりません!」イタタタ!
陸奥「もう! 深海棲艦のほうがマシよ!」イッタイ!
両津「くそっ!!! 今度はわしのクローンを造って根絶やしにしてやるからなっ!!!」イテテ!
長門「地球最後の日がくるぞ!」イタタ!
おわり
あとがき
はい、おしまいです。
投下遅れて申し訳ありません……今後は1~2週に一話くらいのペースで投下していくつもりです。
さて、今回はこち亀屈指のネタ、ゴキブリ回に挑戦してみました。
この季節嫌でも目にするアイツですが……絶対深海棲艦より強いですよね。
ちなみに、個人的にはトモダチ回より養殖回のほうが好きです。
ではまた次回。
追加、感動話もいれてほしい。例えば如月救出作戦みたいなのを。
>>49
正直ギャグのほうが好きなので滅多にやらないでしょうが……一応予定はあります
このSSまとめへのコメント
80巻の例のネタ懐かしいww