シンジ「最近気付いたんですけどね」
ミサト「ふ、ふーん?」
シンジ「なんでですかね?女の子はかわいいって言われたらみんな素直になるものなんでしょうか?」
ミサト「…んん、まあ否定は出来ないわね」
シンジ「そっか…あまりにも効果があってちょっと怖かったんですけど、普通の事なんですね?」
ミサト「まあ…ね?(…最近アスカが妙に機嫌が良いと思ったらこういう事か…)」
ミサト「ひとつ聞くけどどうしてそれに気付いたのシンジくん?」
シンジ「えーと…会話の流れでさらっと言ったらものすごくアスカが狼狽え始めたんですよ」
ミサト「ふむふむ…」
シンジ「ほら、アスカってけっこう学校でも人気あるしそういう事言われ慣れてると思ったから」
ミサト「なるほどなるほど…たしかにそうよね」
シンジ「…で、僕がそんな事言っても反応なんか絶対しないと思ったしアスカにかわいいって言う事も別に変な事ではないですから…さらっと」
ミサト「そしたら?」
シンジ「一瞬キョトンとした顔になったと思ったらみるみる顔が真っ赤になってくんですよ」
ミサト「それでそれで?」
シンジ「なんでニヤニヤしてるんですかミサトさん…まあいいか、で…まさかそんな反応するなんて思ってませんでしたからちょっと面白くなっちゃいまして…」
ミサト「かわいいかわいいって連呼したの?」
シンジ「そうですね、だいたい合ってます」
ミサト「ちなみにどんな感じで言ったわけシンちゃん?」
シンジ「楽しんでますねミサトさん…えーと、『そんなにあたふたしなくても良いと思うよアスカ?僕はアスカがかわいいと思うからかわいいって言っただけなんだからさ?アスカの瞳も唇も鼻も耳も全部かわいいからかわいいって言っただけだし間違ってないでしょ?
僕からは言った事なかったけどアスカを最初に見た時から僕はアスカはすごくかわいいって思ってたよ?アスカだって自分で自分の事かわいいってわかってるでしょ?だからそんなに慌てる必要は無いと思うよだって間違ってないもん事実としてかわいいんだから、アスカかわいいよ?きっと学校で一番…違うかな、きっといや絶対この街で一番の美少女だよアスカは。僕はそう思うなううんきっとアスカを知る人ならみんなアスカが一番かわいいって認めざるおえないよきっとこれはもう誰もが認める決定事項だよそのくらいアスカはすごくかわいいよ』…って言ったかなたしか」
ミサト「…うわぁ」
シンジ「それでですね、その後アスカのわがままが激減したんです」
ミサト「…たしかに最近アスカがシンちゃんにわがまま言ってるの見てないわね」
シンジ「これはもうかわいいって言わない手はないなって思いましたね」
ミサト「……ちょっちいいかしらシンジくん?」
シンジ「はい?」
ミサト「…その、アスカの事ってどう思ってる?」
シンジ「え?どういう意味ですかそれ?」
ミサト「はっきり言えばアスカの事好き?もちろん恋愛対象として」
シンジ「え…いきなりですねミサトさん…えーと、正直にですか?」
ミサト「もちのロンよ」
シンジ「あり得ないですね」
ミサト「ばっさりね…」
シンジ「だってアスカですよ?最近わがまま言って来ませんけど基本的に相手を自分に従わせなきゃ満足しない性格ブスじゃないですか!」
ミサト(うわー…ホントにぶっちゃけはじめたわこの子)
シンジ「言うこと聞かなきゃ殴る蹴る、二言目には相手を詰る罵倒、あんなのと付き合ったら僕が精神的に死んじゃいますよ実際」
ミサト「…でもかわいいってのは認めてるのよね?」
シンジ「そうですね、かわいいのは認めます、他が残念過ぎですけど」
ミサト「………シンジくん、もうアスカに期待させるような事言わないように。これは命令ね」
シンジ「へ?」
シンジ「そんな!?アスカにかわいいって言わなかったらまたわがまま言われちゃうじゃないですか!!」
ミサト「ダメ、アスカの事考えたら流石にかわいそうだし」
シンジ「じゃあ僕が鬱病になってもいいって言うんですかミサトさん!?」
ミサト「そんな大袈裟な…」
シンジ「大袈裟でもなんでもないですよ!!僕はずっと我慢してたんですから!!」
ミサト「………うーん、面倒な話になってきたわね…」
ミサト「…じゃあこれならどうかしら?中途半端にしないでとことんまでアスカを矯正するとか」
シンジ「…どういう意味ですか?」
ミサト「つまりアスカをシンちゃん好みの女の子に改造しちゃうのよん♪」
シンジ「………ミサトさん」
ミサト「なによその反応」
シンジ「未成年の不純異性交遊幇助とか大人として最低ですよ」
ミサト(こ…こんガキ…)ムカッ
シンジ「だいたい僕はアスカに興味無いですし、今更僕の好みの内面になっても無理なものは無理です、時間もかかるだろうし」
ミサト「でも今のままだとシンジくん最終的にはアスカに刺されるわよ、包丁とかで」
シンジ「そんなヘマしませんよ」
ミサト「なにその自信」
シンジ「アスカの扱いなら僕より巧い奴なんて絶対いませんもん」
ミサト(ああ、シンジくんクズなのか…)
アスカ「ただいまー、あー疲れた」
ミサト「おかえりなさいアスカ」
シンジ「おかえりアスカ」
アスカ「ん、あーもうやんなっちゃう…なーんであたしだけ居残りでシンクロテストしなきゃいけないのよまったく」
シンジ「仕方ないよアスカ、リツコさんから再テストって言われたらやるしかないんだし」
ミサト「ごめんなさいねアスカ、こっちのミスで手間かけさせて」
アスカ「いいわよ別に、そこまで時間がかかった訳でもないし」
アスカ「シンジー、お風呂出来てる?」
シンジ「出来てるよ」
アスカ「ん、じゃあ入ってくるわね…あ、上がったらごはんも食べるからね?」
シンジ「わかったよアスカ、用意しておくから」
アスカ「…あ、やっぱりいい…おふろ出たら自分で作るから」
シンジ「大丈夫だよアスカ、僕が作っておくから」
アスカ「えと、でも…」
シンジ「そのくらい手間でもないから平気だから、気にしなくていいよアスカ?」
アスカ「うん…わかったありがとシンジ」
シンジ「うん、僕もかわいいアスカにごはんを作ってあげたいからね」
アスカ「…う、うん…/////」モジモジ
ミサト「…………」
寝る
ちなみに乗っ取り歓迎続きは気がむいたらかく
アスカ「あ…ぅ…////じゃあおフロ入ってくるから!!」タタタッ
シンジ「うん」
ミサト「………」
シンジ「………」
ミサト「………」
シンジ「……あの、なんですか?」
ミサト「…言っちゃダメって言ったのに」
シンジ「だから嫌ですってばそれは」
ミサト「アスカが可哀想だわ…」
シンジ「わがままに振り回される僕の方が可哀想ですって」
ミサト「…男は女の子のわがままを聞いて上げるのも度量の内よ?」
シンジ「それって女の人の勝手な言い分ですよね」
ミサト(…このやろう)ピキッ
シンジ「…とにかくこの件にはミサトさんは干渉しないで下さい、下手な事してアスカに僕の考えがバレたらかなり大変なんで」
ミサト「……はぁ」ガックリ
アスカ「おフロ上がったわよ…ってどうしたの二人共?なんか変な空気よ?」
ミサト「……ううんなんでもないの、気にしないでアスカ」
シンジ「ミサトさんがおつまみ作ってっていうのを断ったからすねてるんだよ」
ミサト「………」
アスカ「ふーん?あたしのごはん作ってるついでに一緒に作ったら良かったじゃない」
シンジ「ミサトさんのおつまみと同じ物をアスカに出したらカロリー高過ぎてかわいいアスカがぽっちゃりになっちゃうよ」
アスカ「え…ぅ…う、うん」
ミサト(……この糞餓鬼どうシメちゃろう)ビキビキ
シンジ「さてと、僕もお風呂入ってきます」
アスカ「うん」モグモグ
ミサト「……はいはい」
ペンペン「クァッ!!クァッ!!」ペタペタ
シンジ「うん、じゃあ一緒に入ろうかペンペン」スタスタ
ペンペン「クェ!!」タタタッ
アスカ「いってらっしゃーい」モキュモキュ
ミサト「ごゆっくりー」
アスカ「………」モクモク
ミサト「………」
アスカ「……ゴクン、おかわりおかわりっと♪」カパッ
ミサト「アスカ」
アスカ「なーにミサト?」
ミサト「あなたシンちゃん好き?」
アスカ「」ガシャン
アスカ「な、なっな、ななななによいきなり!!??そっそ…そそそんな訳ある訳ないでしょなに言ってんのよ!!!?」
ミサト「…あーわかったわ、その反応だけで十分伝わったから」
アスカ「ぜっっっったい勘違いしてるわ!!あたしがあんなバカ好きな訳ないでしょ何処にそう感じる要素があるってのよ!!」
ミサト「はいはいわかったわかった、とりあえず落ち着きなさいアスカ」
アスカ「あたしは冷静よ!!」
ミサト「はいはい、謀ったから私の話を聞いてって、ね?」
アスカ「まったくいきなりなんなのよもう!」ムスー
ミサト「よく聞いてアスカ、今のままじゃシンジくんはアスカに靡かないわ、これは本人からの情報だから間違いないわ」
アスカ「…え?」
ミサト「ショックだろうけど受け入れなさいアスカ、シンジくんはアスカの事を恋愛対象として見ていないの」
アスカ「え、でも…ううん違う……なんでミサトからそんな事言ってくるのよ」
ミサト「そうね…そこはやっぱり思う所はある、か…」
アスカ「当たり前でしょ、バカシンジ本人からならともかく…告白もされてない内からそんな事言われる事なんかないだろうけど…まあそこはおいといてミサトから言われたってホントかどうかなんて判断つかないでしょ?」
ミサト「そうね、…確かに本当の事かどうかなんて証明出来ないわ…でも信じて、嘘は(まだ)言ってないから」
アスカ「………」
寝る
乗っ取り歓迎続きはまた気がむいたら
このSSまとめへのコメント
シンジ「ミサトさんの方がクズですよね。良い大人が子供に家事させておいて挙げ句、女の子のワガママを聞くのが度量とか…じゃあ妙齢の女性らしく家事くらい自分でして下さいね?」