P「ただの夏日」(47)




   765プロ事務所



真「おはようございま……」ガチャッ

真「って、暑っ!! クーラー点けて無いの?」キョロキョロ




「ハニーってばズルいの!!」

「だから、仕方ないだろ?」




真「あっ、奥から美希とプロデューサーの声がする……」

真「なになに、どうしたのー? ボクも交ぜてよー」タタタッ

特にオチは無いです



P「おお、真おはよう」

真「おはようございますプロデューサー!!」


真「……」

真「で、これは?」チラッ



P「ビニールプールに、ホースで水を貯めてたんだ」ジャボジャボ

美希「むーーっ。美希も入りたい!!」プクーッ


P「何度も言うが、下着じゃ駄目だ。水着になれ水着に」

美希「持って来てる訳ないの!!」



真「プロデューサー、クーラーは点けないんですか?」

P「んっ? ほら、前々から今日は節電日だって言ってたろ?」ジャボジャボ


真「うわっ、今日でしたっけ?」

P「そうだぞー。夕方5時までは扇風機だけだ。まぁ、お前らはその前に仕事だけどな」



真「えっ、と。ボクと美希の仕事はここを4時に出発だから……ひぃ、ふぅ、みぃ」

美希「まだ三時間もあるのっ!!」バンッ


P「だな。頑張れ若者ー。あ、それと律子達がツアーから戻って来たら、改めて言うけどさ?」

P「俺、ここ辞めるから」ジャボジャボ



美希「……」

真「……」


美希「クーラー点けるね?」ピッ

真「当然、扇風機も」ピッ



P「おいっ、だから節電だって……はぁぁっ、しょうがない」

P「体調崩すとイケないから、エアコンの温度はあまり下げるなよ?」


P「プールの方は、後10分ぐらいか」ジャボジャボ

P「こっちもしょうがない。ソファーに座って待とう」ボフッ



P「ふぅっ……」

P「あ、そうだ。念の為もう一ヶ所ぐらい、事務所にする場所を探しとくかな」ボソッ


美希「……」

真「……」



美希「ハニー、隣に座るねっ」ボフッ

真「じゃあボクは、反対側におじゃましちゃお」ボフッ


P「いや、良いけどさ……」キョロキョロ

P「こんだけ寄ったら、暑くないか?」



真「爪が伸びてますよプロデューサー? 整えてあげますから、こっちの手、借してください」スッ

美希「ミキはこっちの手をしてあげるの」スッ


P「えっ、あっ、ああ、ありがとう二人とも……」

P(会話、できてるよな?)



美希「ハニー? 女の子を触った時に、爪が痛かったら嫌われちゃうよ?」スリスリ

真「爪は、爪切りで鋏むんじゃなくて、こうやって……ヤスリの方で」スリスリ


美希「すりすりっ」

真「しゅっしゅっ、と」



真「角が出ないように、まーるく削って行くんです」スリスリ

美希「フーーーっ♪」


P「おおっ、なんか不思議な感覚で気持ちいいな!!」ゾクゾクッ

P「爪は切らずに、ヤスリで削る……か」



真「……」スリスリ

美希「……」シュッシュッ


真「ところでプロデューサー?」

P「ん、どした?」



真「ああ言う冗談ってボク、あんまり好きじゃないなぁ……」スリスリ

P「……」


美希「うん。ミキも面白くないって思ったの」シュッシュッ

P「……」



P(冗談?)

P「ゴメン」


真「あははっ、わかって貰えればいいんですっ♪」

P「いや、そうじゃなくてだな? 冗談って……どの事を言ってるんだ?」

P「結婚しよう、武内くん!!」



真「ほら、ここを辞めるとどうとか」

P「まさか、そんな事を冗談でなんか言わな……」


美希「……」パチンッ

P「痛っつ!!?」ビクッ



美希「ごめんなさいなの」

P「あ、ああ……」


P(今、物凄い深爪で鋏まれたぞ?)ヒリヒリ

P(てか、爪は鋏まないで削るとか言ってなかったっけ?)



真「……」スリスリ

美希「……」シュッシュッ


美希「ねぇ、ハニー?」

P「……」



美希「ハニー?」

P「なんだ?」


美希「新しくプロデュースしたいアイドルでも、見つかったのかなーって」スリスリ

P「そう、だな……まだ了解は取ってないが、カフェのウェイトレスをしてる良さそうな子が居てさ」



真「……」シュッシュッ

P「制服のせいかも知れんが、フリフリのメイドスカート姿が可愛かっ……」


真「へぇ……」スリスリスリスリッ

P「いつっ!? 真、削り過ぎだっ!! 指の表面まで擦ってるぞ!!」ビクッ



真「ごめんなさい」ペコリ

P「あ、ああ……」


P(なんだコレ? さっきから可笑しいよな?)

P「すまないけど、絆創膏を貼ってくれないか? 少し、血が滲んで来てるしさ?」



真「……」スリスリ

美希「……」シュッシュッ


P「……」

P「なぁ?」



真「次はっ!!」

P「っ!?」ビクッ


美希「耳かき」

美希「してあげるねハニー?」ニコリ



P「あ、ああ……」

P(指、痛いんだが)ジンジン


美希「耳かき棒を、ハニーの耳の中に」スッ

真「よーそろー♪」ニコリ



美希「……」カリカリ

真「……」カリカリ


P(こうやって座ったまま、左右同時に耳かきをされるってのは、初めてなんだけどさ)

P(気持ちいいっちゃ、気持ちいいんだけどさ……)



美希「ハニー?」

P「……」


美希「ハニー?」カリカリカリカリ

P「っ、なんだ?」



美希「これからも」

美希「ずぅーーーーーっと」


美希「ミキがハニーの耳かき、してあげるねっ」ニコリ

P「……」



P「夢、なんだ」

真「……」カリカリ


P「自分の事務所を持って、そこを日本一のアイドル事務所にしたい」

美希「……」カリカリ



P「お前たちは、応援……してくれないのか?」

美希「ミキは、無理って思うな」


P「えっ!?」

真「日本一って事は、この765プロも越えるって事ですよね?」カリカリ


P「……」

真「それはアレですか? ボクらが引退してからって事ですか?」クスッ


美希「でも、それならへーきだよ?」

美希「ハニーが辞めたら、ミキも辞めるから」クスッ



真「……」カリカリ

美希「……」カリカリ


P「この事務所の皆は、全員がトップアイドルだ」

P「もう、自分で仕事を選べる立場になってる」



P「俺が辞めたら、個人にそれぞれマネージャーが付いて」

P「これまでよりずっとスムーズに予定を……」


美希「奥に挿れるよハニー」グリッ

真「絶険ですから、しゃべらないでください」グリッ



P「っ……」ビクッ

P「あ、あ」


真「……」カリッカリッ

美希「……」カリッカリッ



真「辞めないで、くださいよプロデューサー」カリッカリッ

美希「いっしょに、お仕事しよっハニー?」カリッカリッ


P「もちろん、すぐに辞める訳じゃないんだぞ? 年末のライブを終わらせてから……」

真「プロデューサー!!!」



P「……」

真「あんまりショックな事を言われたらボク……」カリッカリッ


真「ズブッ!! って、耳かき棒を突き刺しちゃう、かも」

P「っっ!?」ゾクッ



美希「ミキ、駄目なとこあったら直すよ?」カリッカリッ

P「……」


美希「それとも」

美希「新しい事務所に、ミキも連れてってくれる?」



P「……」

P「いや、俺の力だけで……」


真「……」カリッカリッカリッカリッ

美希「……」カリッカリッカリッカリッ




 ガチャッ

響「はいさーい!!」

貴音「ただいま戻りました」


真「……」チラッ

美希「……」チラッ



響「うわっ、涼しすぎるぞ!? エアコン消すね」ピッ

貴音「おや、何やら不穏な空気が漂っておりますが……」


貴音「どうかしたのでしょうか?」

P「……」




  ──説明中──



響「えぇっ!? 辞めちゃうのかプロデューサー!!」ユサユサ

P「もう、決めた事だから……」


貴音「仕方ありませんね」

P「貴音は、分かってくれるのか?」



貴音「このような手段は醜き事ですが……」

貴音「あなた様とわたくし達は、元を辿れば男と女。引き留める方法もありましょう」クスリ


真「えっ、それって……」ビクッ

P「……」



P「冗談なら止めろ。俺に、お前達を軽蔑させないでくれ!!」

貴音「冗談、とお思いで?」


P「悪いが、俺は担当アイドルを抱くつもりは無いし」

P「もし迫られようと、腕力はこっちが上なんだ。全力で逃げさせて貰う!!」キッ



P「……」

貴音「……」


貴音「ふふっ、どうやら……勘違いなさっているようですね?」クスリ

P「勘違い?」



貴音「響、アレを」

響「……」コクリ


響「こんな事も有ろうかと、ドラゴンボールを集めててよかったぞ」ゴトッ

響「いでよシェンロン!! そして願いを叶えるさーっ!!」ビカーーーッ



神龍「さぁ、願いを言え。どんな願いも、一つだけ叶えてやろう」

貴音「この者を……けつがばがばもろ感の、淫乱雄野郎にせよ!!」


神龍「良かろう」キュピン

神龍「願いは叶えた、サラバだ」ビカーーーッ



貴音「もう辛抱たまりません!!」スルスルッ

貴音「わたくしの『ふたなりぺにす』で、裁きを言い渡します!!」ブルンッ


貴音「フンッ!!」ドンッッ

P「うおぉぉっ!!?」バシャーン



真「あ」

美希「プールの中に堕ちたの」


貴音「あなた様、観念なさいませっ!!」ビリビリィッ

P「おいっ、ヤメろぉ貴音!!」ビチャビチャ



真「部屋に散らばったコレはどうするの?」

響「一年経てばまた使えるから、拾って集めるんだ」ヒョイ ヒョイッ


貴音「響っ、ひびきっ、わたくしのふたなりぺにすが入りましたよっ!!」パンパンパンパン

P「ん゙あ゙ああああっ、ヤメっ、ヤメろおおおおおっ!!!」フルフル



響「よかったなぁ貴音ェ……」ポロポロッ

貴音「この痴れ者がっ、痴れ者ぁっ!!!」パンパンパンパン


響「貴音が楽しそうで、自分も嬉しいぞ」ニコリ

P「ん゙あ゙ああああああああああああああ!!!!!」


P「TDN夏日」

ハッピーエンド

貴音の名言は、某SSをリスペクト

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