男「姉さん?」
春姉「……」
男「……」
春姉「……」スゥ-スゥー
男「……やっぱり」
男「姉さん。朝だよ、おーきーてーっ!」ガクガク
春姉「むにゅ……ハッ!ひゃぁっ!今何時!?」ガバッ
男「6時半」
春姉「うわーーっ!ごめんね、すぐ支度するから!」バサッガチャッ タッタッタッ
男「お風呂沸かしといたよ」
男「……聞いてないね」
夏姉「おぅ、おはよ~」
男「おはよ」
夏姉「姉ちゃん、やっぱ寝てた?」
男「いつも通り」
夏姉「だぁよなーっ!あんだけ飲んでりゃこうなるって知ってるだろうに」
男「昨日はいつまで付き合ってたの?」
夏姉「んぁ~、アタシ0時までスポーツ見てねた」
男「ほっといて深夜まで一人酒コースか……」
夏姉「だってよォ、さすがに家庭菜園の自慢とぬいぐるみの話は聞きあきただろ~?」
夏姉「んま~、それがまた可愛いんだけどなぁっ!」
男「……そだね」フゥ
夏姉「あ、そうだ。テーブル綺麗にしたの男?」
男「あとご飯だけ炊いといた。昨日の残りまだあったはず」
夏姉「お、偉いぞ男ォ!さっすがアタシの弟だな!」ガシッガシッ
男「やめてーー髪がーー(棒」
夏姉「少しは動揺しろよォー!全く昔の可愛い男ちゃんはどこにいったのか…」ガシッガシッ
男「わーーやめてーー(棒」
夏姉「ここかっ!ここがええのんかぁ~~!」ワシャッワシャッ
秋妹(またやってる……)
男「あ、秋おはよう。朝ご飯どうする?」パッ
夏姉「あ、逃げた。秋ちーおはよォ!」
秋妹「おはよう夏姉さん、兄さん。食パン焼いてもらえます?」
男「うん、紅茶先に入れといた」
秋妹「お願いします。砂糖は」
男「なし、ミルクは多め。はい」コトッ
秋妹「はい、ありがとうございます」ズズーッ
夏姉「んで、今日はどうする秋ちー?」
秋妹「そうですね、部活があるのでいつもの所までお願いします」
夏姉「いいぞいいぞー、遠慮すんなよォ!」
男「秋もバイクでいくの?ほんと、よく乗れるね」チーン
夏姉「アタシのはタダのバイクじゃないぞー?スズキのハヤブサ、マーシャル君だっ!」
秋妹「はい、慣れてしまえば。偶には兄さんも乗ればいいじゃないですか」
男「バイクは怖い」ガチャ
夏姉「マーシャル君だってーの!」
秋妹「バイ……マーシャル君なら大丈夫ですよ」
男「むしろ夏姉が怖い、ジャムは?」
秋妹「マーマレードで」
夏姉「そういって、一回しか乗ってねーじゃん!今日こそ帰り拾ってってやるよォ!」
男「結構です」
夏姉「春には免許取りに行くんだろォ?単車もついでにとっちゃえよっ!」
男「興味ありません」
秋妹「慣れれば気持ちいいですよ、いろんな意味で」パクッ
秋妹「……夏姉さんの後ろですし////」
夏姉「聞いてくれよ男ー。最近さー、秋ちーたまに手がやらしんだよォ」
男「……」マッタク……
夏姉「免許取ったら、ガレージに眠ってるやつ乗っていいっつってるのに~」
男「いらないって……」
秋妹「なら、私が乗ります」
夏姉「秋ちーはもうちょっとだなぁ。しばらくは後ろで我慢な?」
秋妹「でも、兄さんが乗るなら夏姉さんの後ろでいいです。乗せてもらえるなら」ポッ
ガチャ トットット
男「乗らない。冬、おはよう」
冬妹「……にぃ、おはよ」
夏姉「んじゃ、アタシひとっ風呂浴びてくる。秋ちー待っててな~」タタタタ
冬妹「……」ジト…
秋妹「冬、おはよう。夏姉さんに挨拶はしました?」
冬妹「秋ねぇ、おはよ。……夏にはいい」
秋妹「全く……もう少し仲良くすればいいものを」
男「……とりあえず、パンね」チーン
冬妹「……いちごのジャム」
男「はい」コトッ
秋妹「冬、今日は生徒会無いんですか?」
冬妹「ん、秋ねぇとは帰れない」シュン……
男「なら、こっちが上がったら寄ってこうか?」
冬妹「んー……、んっ」コクッ
男「なら、正門で」
秋妹「冬、よかったですね」ナデナデ
冬妹「……////」ギュッ
春姉「ふぅ、おはよう3人共。男君、朝はごめんね?」
男「いい、慣れてるし。姉さんだけお弁当作った」ゴトッ
春姉「ありがとー!さっすが男君っ!」ギューッ
男「はいはい、コーヒー入れるからまってて」パッ
冬妹「春ねぇ、……おはよ」
春姉「はい、冬ちゃんおはよう。時間大丈夫?」ナデナデ
冬妹「…………まだ」シチジハップン シチジハップン
秋妹「時間が大丈夫でないのは春さんの方では?」
春姉「きょ、今日はたまたまなんですー!」ムッ
秋妹「先週の夜当番も、兄さんが代わりに作りました。全く長姉とは思えない」キッ
春姉「あ、秋ちゃんこそっ!そろそろ面談のシーズンよね?紙出しなさい!?」ガーッ
秋妹「夏姉さんに頼むので、春さんとは関係ありません」プイッ
男(……もう少し仲良くすればいいものを)
ドッドッドッド
夏姉「ぃよーっし!秋ちー、カバンとヘルメット取ってこい!」
秋妹「はい、ちょっと待っててください」タタタタ
春姉「夏ちゃん?またバイクなの?ホント気をつけるのよー?」
夏姉「大丈夫大丈夫、姉ちゃんは心配性だなー。……まぁそんなところも」
男「今日の晩ゴハン夏姉だっけ?なにか買っとく?」
夏姉「あとでメールしとくーっ!秋ちーまだぁ?」
秋妹「はい、大丈夫です」タタタタ
夏姉「おっしゃぁ、じゃっいってくらァ!」ガチャッ
男「いってらっしゃい」
冬妹「……しゃーぃ」バイバイ
ブロロロォォォォ
春姉「ふぅ~、騒がしい人行ったわね。私もそろそろ時間かしら」
冬妹「……夏は毎朝うるさい」
春姉「冬ちゃん、仲良くしなきゃダメよー?」ギュー
冬妹「春ねぇに言われたくない……」ムゥ
男「どっちもどっち。はい、コーヒー。トーストどうする?」トンッ
春姉「んー、この前作ったジャム、残ってたかしら?」
男「まだあったはず……これ」バタッ トン
春姉「あら、皆食べないのねこれ。美味しいのにー」
冬妹「……それ苦い」
春姉「冬ちゃんには、ちょっと早かったわねー」ナデナデ
冬妹「たぶん、ちがう……」テレ…
男「他に姉さんしか手を付けないから、減らすのが大変」ペタペタ
春姉「男君は分かってくれてるじゃない、さすが私の弟っ」ギュー
男「……賞味期限がね」
春姉「男君……。ごめんね?」
男「ん?何が?」
春姉「なんだか、色々家事を任せちゃったから、いつの間にかこんなに所帯じみて……」
男「今更。分かっててやってるし」
冬妹「……にぃ、いつもありがと」
男「ん、どういたしまして。牛乳飲むよね」コトッ
冬妹「ん……」コクッコクッ
春姉「男君も、部活とか委員会とか、何か始めていいのよ?大学行ったら探してごらんなさい?」
男「ん~、あんまり考えてない。やっぱり、帰ったら誰かいてほしいでしょ?」
春姉「……もっとわがまま、言っていいのよ?お姉ちゃんが叶えちゃう!」
男「それじゃあ……、お酒は控えて朝はもうちょっと」
春姉「わーもうこんなじかんだわーおけしょうしてこないとーー」シュタタタッ
男「……」
冬妹「……にぃ」テッテッ
男「ん?」
冬妹「髪逆立ってる」ナデナデ
男「え、あー夏姉かな」
冬妹「……いつも、ありがと。にぃ」ナデナデ
男「……うん」
書き溜めだけぶん投げて一旦外出
乗っ取りはどうぞご自由に
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