隊長「リーダー……?」【ゴッドイーター2】 (62)

男隊長(主人公)のいる極東支部に女リーダー(前作主人公)が帰ってくるお話
・GE2RB本編の後日談
・ヒロイン不在
・主人公ズの性格と口調は一応隊長が男ボイス18(多分軍人キャラ)、
 リーダーが女ボイス18(GEB版、初代アホの子)のイメージで

前作
シエル「隊長……」【ゴッドイーター2】
シエル「隊長……」【ゴッドイーター2】 - SSまとめ速報
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別世界の話
ギルバート「なぁ隊長……」【ゴッドイーター2】
ギルバート「なぁ隊長……」【ゴッドイーター2】 - SSまとめ速報
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アリサ「リーダー!リーダー!!」【ゴッドイーター2】
アリサ「リーダー!リーダー!!」【ゴッドイーター2】 - SSまとめ速報
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―極東 黎明の亡都

―ザザッ

テルオミ『――ロミオさんとナナさんの合流までもうしばらくかかります!持ち堪えてください!』

隊長「発射ァッ!」ドンッ

ウコンバサラ「ギャオオオオッ!!」

ガルム「グルルルル……」ジリッ

隊長「了解……問題ない、十分余裕はある」ジャキッ

隊長「(放電と突進さえ警戒すれば距離を開けたウコンバサラは脅威じゃない……ガルムを先に――)」ピピッ

―ザザッ

『――聞こえるか、極東支部のゴッドイーター』

隊長「?……こちらブラッド隊長、――」バッ

ガルム「グウゥッ」スカッ

『こちらクレイドル総指揮、雨宮ツバキだ。現在移送用のヘリにて、アナグラに向かっている』

隊長「(雨宮ツバキ……データベースで項目を見たことはあるが)」ドォンッ

ガルム「グルルッ……」ヨロッ

ツバキ『取り込み中すまないとは思うが、急ぎの用だ。頼みがある』

ツバキ『"バカ"が一人、そちらに向かった……アナグラに帰還するまでの間は、世話を頼む』

隊長「……は?」


――バシュッ
ドォン

ウコンバサラ「――ギャオオオッ!?」ヨロッ

隊長「!?」

―ザザッ

テルオミ『アラガミ、結合崩壊!……あれ、こんなに合流が早いはずは……』



「――よしよし、結構余裕で間に合ったねー♪」

隊長「(……神機使いの増援は今回の予定にないが……あれはクレイドルの制服か)」

「……ありゃ、見ない顔だね、お客さん?新入り?」

隊長「(となるとあれが雨宮教官の言っていた……)」

「まぁいっか、どっちにしてもおいしいいとこ持ってくみたいで悪いけど……」ガシャガシャッ

「……ここは私に任せなぁーっ!!」ダッ

隊長「("バカ"か……!)」

―――
――


ナナ「隊長ー!だいじょ……ってあれ?」

ウコンバサラ「」
ガルム「」

ロミオ「……お前の事だから何とかなってそうな気はしてたけど、いくらなんでも早過ぎない?」

「はぁい、任務完了です♪」

「……あ、初対面なのに色々合わせてくれてありがと♪やるねぇ君、私ほどじゃないけど!」フンス

ロミオ「つーか、誰?」

隊長「……まぁ、色々あって仕事が回りに回ったわけだ」

ナナ「へぇー……隊長、何か疲れてない?」

隊長「あぁ……いや、大丈夫だ」

隊長「(ついていけないことはないが、凄まじい討伐速度だった……)」

隊長「(二体同時に相手取り、その上ショートブレードでの近接戦に重きを置いた立ち回り……)」

隊長「(安定性が高い戦法かつ、こちらが事前に削っていたとはいえ……ほぼ無傷な上に、この機動力……)」

隊長「……俺もまだまだ、ということかな」

ナナ「?」


「そういえばさー、さっきから気になってたんだけど……オペやってんの、もしかしてテル君?」

―ザザッ

テルオミ『おや、バレちゃいましたか』

「あ、やっぱり?また魔改造がバレて、今度は整備士をクビにでもなっちゃった?」

テルオミ『転身は自主的にですよ?まぁ、それはそれとしてたっぷり絞られちゃいましたけど』ハハッ

テルオミ『そういうあなたも、これまた意外な登場の仕方ですね』

「遠征からの帰還ルートがちょうどここと近かったからねー、強引に降ろしてもらっちゃった♪」

テルオミ『相変わらずの問題児ぶりですねぇ……お詫びに、後で神機を見せてもらっちゃいましょうか』ワキワキ

「特別チューンでかなり軽量化されちゃってるから、テル君にはちょっと刺激が強いかもねー♪」


テルオミ『軽量化っ!?つまりは肉抜き……スピードを重視し、神機としての体裁を最低限保った状態』

テルオミ『言うなれば薄布をまとい、本当に大事な部分以外の肌を晒すようなもの……』

テルオミ『守りを捨て、安寧を捨て、ただ攻めることにのみロックオンしたバディ……』

テルオミ『……くぅっ、何て原始的で、魅力のある響きなんだっ!!それをこれから堪能できるなんて僕は――』

「……やっぱすぐにリッカちゃんのとこに回そっかな、いつもの仕様も恋しいしー」




ロミオ「……あのー、取り込み中悪いんだけど、そろそろ帰りの手配してくんない?」

「あーうん、ごめ……おぉっ!?新入り君が二人増えてる!」

ナナ「気づいてなかったんだ……」

隊長「そういえば、まだ名前も聞けていなかったな……」

「……ふっふっふ、気になる?私が誰か気になっちゃうのかい新入り諸君?よしよし、そこまで言うなら教えちゃろう」

隊長「……」

「私は極東、いやさ世界きっての天才ゴッドイーター!その名もぉー……」

―――
――


―フェンリル極東支部アナグラ 役員区画 支部長室

「――フェンリル極東支部所属独立支援部隊クレイドル所属、―――でーす!リーダーって呼んでね♪」

ツバキ「フンッ」ゴンッ

リーダー「あだぁっ!?」

ツバキ「勝手に抜け出して現場を荒らした挙句、その態度とは……大した度胸だな」

ツバキ「……まぁ、見ての通りのヤツなのでな、疲れ果てない程度に付き合ってやってくれ」

リーダー「お゛ぉ……」プルプル

隊長「は、はぁ……」

ナナ「(あの人って、"極東に―――あり"の?)」ヒソヒソ

ロミオ「(とてもそうは見えないけど、実力は本物みたいだしなぁ……)」ヒソヒソ

ツバキ「……そこ、何か問題でもあるのか?」ギロッ

ナナロミ「「いえっ、何も!!」」ビシッ

ツバキ「……いや、問題だらけなのは私もわかっているつもりだ、すまなかった」ハァ

隊長「いえ、理解は追いつきませんでしたが、それほどのことでは……」


サカキ「リーダー君にかかれば、ツバキ教官もこうして締まらなくなってしまうわけだ」ハハッ

リーダー「えへへ」

ツバキ「……」スッ

リーダー「ごめんなさい」

サカキ「……さて、この二人には派兵協力のためにドイツ支部に向かってもらっていてね」

サカキ「ちょっとした別件もあったんだけど……君たちにする話ではないかな」

サカキ「とりあえず遠征の報告はツバキ君から後で聞くとして、ブラッド隊長、君に頼みがある」

隊長「……ブラッドアーツですか」

サカキ「その通り。理解が早くて助かるよ」

サカキ「リーダー君自身が次の仕事を望んでいるのもあってね、出来る限り早めに頼むよ」

隊長「了解。……手は尽くしますよ」


―アナグラ ラウンジ

リーダー「……ってなわけで今後ともよろしくブラッドの諸君!しばらくお宅の隊長借りてくよー」

シエル「よろしくお願いします」

ナナ「リーダーさん!この前は渡せなかったけどー……お近づきの印に、どうぞ♪」スッ

リーダー「こりゃどうも!いただきまーす♪」モグモグ

リーダー「……おぉ!案外イケるねぇこの、おでん?パン?」

ジュリウス「材料は聖域で採れたものを使用しています」キリッ

リーダー「へぇー、これが噂の……」モグモグ

ロミオ「(自然に農夫が割り込んできた……)」

リヴィ「(卵もあるぞ、と続くべきだっただろうか……)」ソワソワ

ギル「(やめとけ)」


隊長「……すいません、色々と」

リーダー「いや?いいじゃん楽しそうで」

リーダー「……神機振り回す以外の仕事ができるってのは凄くいいことだと思うよ、うん」

隊長「(……?)」

リーダー「……さーて、私はリッカちゃんのとこで神機のこと聞いてこようかなー」

リーダー「時間になったらまた連絡よろしくぅ!それじゃ!」タッタッタッ

ナナ「あれ、もう行っちゃった?」

隊長「……」

―――
――


―極東 鎮魂の廃寺

―ザザッ

ヒバリ『任務完了!目立った被害もありません、本当に凄いです!』

リーダー「上出来上出来♪やっぱバスターの方が性に合ってるかなー」ブンブン

リーダー「君がいると楽でいいねぇ、ブラッド君」

隊長「それはお互い様ですよ。本当に神機使いになるまで何もやってなかったんですか?」

リーダー「ふふーん♪まぁ?天才ですから?油断はしないけど余裕でいけちゃうっていうか?」ドヤァ

―ザザッ

リッカ『神機の調子はどう?時間なかったから、まだデフォルト付近に調整した程度しかできてないんだけど』

リーダー「私としてはバスターならもうちょい重い方がいいけど、調子はいいよ」

隊長「(あの機動力はバスターを振るうためのものだったか……)」

隊長「(というより、どの刀身、銃身でも扱えるように、といったところだろうか)」


リッカ『よかった……まったく、また変なのと仲良くなっちゃって』ジトッ

リーダー「えへへ、テル君のドイツ版みたいなのがいて、その人の思い付きでちょっとね」

リーダー「話してみたら案外気が合うかもよ?」

リッカ『……まぁ、あそこまで穴だらけにしておいて神機として運用できるんだし、優秀な技術者ではあるかもね』

リッカ『でもそれとこれとは話が別。君とその人はよくても、それをサポートする方はやっぱり心配しちゃうよ』

リーダー「はーい、これからは控えます……」

リッカ『わかればよろしい!……安全な調整はいつでもしてあげるから、早く帰ってきてね、隊長も』ブツッ

リーダー「……いやー、リッカちゃんとツバキさんには頭が上がらないなー」

隊長「楠さんは神機使いにとっての女房役みたいなものですからね」ハハッ


リーダー「お?やーっと笑ったねぇ」ニヤニヤ

隊長「え?」

リーダー「会った時からずっとむずかしー顔してるからさ、安心したよー」

隊長「すいません……血の力による教導役を務めているせいか、観察癖がついてしまっていて」

リーダー「そこを私が逆カウンセリングしちゃったわけか!君もなんか新しい力に目覚めちゃうんじゃない♪」ニヒヒ

隊長「……はは」

リーダー「……あれ、ウケ悪かった?」

隊長「いや、そういうわけでは……」

隊長「(ラウンジで覚えた違和感は気のせいだったか……?いや……)」

―――
――

書き溜めが尽きたので今日はここまで
アニメ1話放送日…だったものには間に合わないかなぁ流石に

色々間に合ってないけどキリのいいとこまで投下再開
画像テストがてらの女リーダー

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira081355.jpg


―アナグラ ロビー

リーダー「――えっ、ブラッド君17歳なの!?」

隊長「……身内にも驚かれましたよ」

リーダー「そりゃそんな声と見た目で……いや、言われてみると見た目は……でもおでんちゃんと同い年だしなー」ウーン

隊長「(おでんちゃん?……香月のことか)」

コウタ「よっ、お疲れさん」

リーダー「あっ、ブラッド君の1コ上!」

コウタ「それを言うならお前は4コ上だろ!っていきなり何言わせるんだよ……」

リーダー「伊達に3年も付き合ってないね、お疲れ♪」

隊長「お疲れ様です」


コウタ「はあ……ごめんな隊長、コイツが迷惑かけちゃってさ」

リーダー「えー、何その迷惑かけてるの前提みたいな言い方」ブー

コウタ「言うまでもなくかけてるだろ……あんな乱入騒ぎ起こしといて」

リーダー「あ、あれは報酬も任務成績も私の分チャラだったし……」

コウタ「それは当たり前っつーか、そういう問題でもねーよ!」

リーダー「ぐ、ぐぬぬ……」

隊長「(まさかこの人、顔見知り全員に対してこの調子なのでは……)」

コウタ「……まぁ、見ず知らずの神機使いを飛び出してでも助けに行きたい気持ちはわかるけどさ」

リーダー「」ギクッ

隊長「?……なら、初めて会った時のあの態度は演」

リーダー「あはは何言ってんのただ颯爽と登場してかっこつけたかっただけだし何しろ天才だから」バシバシ

コウタ「ぐっ!?いてっ、ちょっ、加減」


リーダー「あー任務疲れたー!シャワーでも浴びないとやってらんないなー!」///

リーダー「……そうだ、ドイツ土産に我慢して取っといたあっちの配給レーションとか色々あるから、」

リーダー「コウタは後で部屋まで取りに来てね、じゃ!」

タッタッタッ




コウタ「……」ヒリヒリ

隊長「……」

コウタ「……あんなんで意外と本音出したがらない奴だからさ、まぁ、あの能天気さは計算じゃないんだろうけど」ハハ…

コウタ「慌ただしくてちょっと取っつきにくい相手かもしれないけど、間違いなくいい奴なんだ」

隊長「……それは、藤木隊長を見ていればよくわかります」フッ

コウタ「へへっ、腐れ縁だからね!」


―アナグラ ベテラン区画 リーダーの部屋

コウタ「よーっす、入るよー」ガチャッ

リーダー「いらっしゃーい♪……この部屋、残しといてくれたんだ」

コウタ「ま、三年前とは事情が違うし、変える理由もなかったからなー」

リーダー「コウタもとっくにベテラン部屋だったしねー。はいコレ」

コウタ「サンキュ……プリンのレーションかぁ、なんか懐かしいな」

リーダー「それ見てコウタがぼやいてるの思い出してさ……味は多分違うと思うけど」

コウタ「向こうはさ、やっぱムツミちゃんみたいなのはいねーの?」

リーダー「うん、大体配給の食料まんまと携帯食……手料理が恋しくなるねー」グデー

コウタ「自分で作ってみる?」ハハッ

リーダー「この際本当にそうしてみようかなぁ……せっかくの極東滞在期間だし、練習できる環境はあるよね」


コウタ「滞在期間って……お前また別の支部に行くのか!?」

リーダー「うん、間に合わなきゃブラッドアーツは放って向こうに行っちゃうかも」

コウタ「相変わらず忙しないな……」

リーダー「私がやりたいのもあるし、こればっかりはワガママ言えないよ」

コウタ「そっか……ま、留守は任せときな」

コウタ「俺だけじゃ無理だけど、皆でならお前の分も埋めてやれる」

リーダー「……ありがとね、これこそ私のワガママなのに」

コウタ「気にすんなって。どうしたんだよ、さっきからやけに素直じゃん」

リーダー「……大事な人の前だから、かな」

コウタ「え……」


リーダー「……」

コウタ「ちょ……マジで、えっ!?」ワタワタ

リーダー「……なんてね♪惚れちゃった?」ニヒヒ

コウタ「……今ので台無しだよ」ハァ

リーダー「ま、付き合い長いし、本音で喋りやすいってのはほんとだよ」

リーダー「ちょうど三つ離れてるから、仲のいい弟っぽくもあるかなー♪」

コウタ「……それはそれでなんかムカつくな」

リーダー「ごめんごめん、冗談だってー……そういえばさ、クレイドルはともかく、第一部隊の方はどうなの?」

コウタ「あぁ、こっち?……何とか上手くやってるよ」


コウタ「ただツバキ教官が帰ってきただろ?あの人のシゴキで部隊の二人ともヘトヘトになっちゃってさ」

コウタ「特にエミールっていう、お前以上にうるさいのがいるんだけど……流石に何も喋れなくなってたな」ハハッ

リーダー「あぁー……入った頃から経験しとかないとキツいよね、アレ」

コウタ「そう考えるとアリサってやっぱデキた奴だったんだな……」

リーダー「私より優秀な神機使いはいません」キリッ

コウタ「」ブッ

コウタ「不意打ちやめろって!それ本人の目の前で言って引っ叩かれたやつだろ!」ゲラゲラ

リーダー「ふふーん、似てるでしょ?……ブラッドや今の第一部隊とも、こういうバカできるようになるといいなぁ」

コウタ「……できるよ、生きてりゃさ」

リーダー「それが中々難しいんだよねぇ、天才の私でも――」


―アナグラ ロビー

リーダー「――逆カウンセリングその2!堅っ苦しいの禁止ー!!」

隊長「……えっと、会うなりなんでしょうか」

リーダー「それ!そういうの!」

リーダー「色々聞いて回ったんだけどさ、ブラッドアーツって、要は君と仲良くなれば覚えられるんでしょ?」

隊長「もっと条件のようなものはあると思いますけど、多分大体は」

リーダー「だったら形からってことで、その丁寧口調止めてみない?上下関係は大事だけど、私あんま気にしないから」

リーダー「それに、損得抜きでも新入り君と親睦深めたいってのもあるしね♪」

隊長「なるほど、そういうことなら……」ゴホン

隊長「わかった、改めてよろしく頼む、リーダー」

リーダー「おう、よろしくぅ♪……それはそれでしんどくない?」

隊長「そうか?これが自然体なんだが」

リーダー「まぁ……ブレンダンとかアリサちゃんとか、そこらへんは人それぞれか」ウーン

リーダー「んじゃ新生ブラッド君、今日も行こっか!」

―――
――


リーダー「――ただいま帰りましたーっと!オーダー通りにパーツも整ってたし、やっぱり極東の整備はいいねー」

隊長「極東やグラスゴー以外の支部か……話を聞かせてもらってもいいか?」

リーダー「いいけど追々ね……おっ」

アリサ「――」
ソーマ「――」

リーダー「働きもの組だ!おーい!」

アリサ「リーダー!何か用ですか?」

リーダー「ちょうど通りかかっただけ♪そっちは?」

ソーマ「サテライト候補地について、科学者からの見解をアリサから求められていた」

ソーマ「俺もまだそこまで造詣は深くないが、サカキのおっさんの手が空いてないんでな」フゥ

アリサ「あら、私は最初からあなたを信頼して、相談しに来たんですけど?」フフッ

ソーマ「……茶化すな」


リーダー「どっちにしても難しい話だねー……私じゃ手伝えないや」ヒラヒラ

アリサ「そっちが勝手に来ただけだし、期待もしてないから大丈夫です」

ソーマ「そうだな」フッ

リーダー「そんなハッキリ言っちゃう?いいなーアリサちゃんは、神機使いも事務仕事もこなせちゃってさ」

アリサ「」ピクッ

リーダー「そりゃちょーっと、いやかなり?自己管理が杜撰なとこもあるかもだけど、まさに"私より優秀な――」

アリサ「逃げるな!」

リーダー「……!?」

アリサ「生きることから、逃げるな」

リーダー「うぐっ」グサッ

アリサ「これは、命令だ……!」

リーダー「うわーっ!わーっ!!」///

アリサ「ふふふ……」ニヤァ


リーダー「それマジで恥ずかしいからやめて……」///

アリサ「以前こそ取り乱しましたが、私にもネタはあるんですよ?クレイドルの信条としても認知されているコレが」

アリサ「……まぁ、私としてはかっこいいと思うんですけど」ボソッ

隊長「?」

アリサ「と、とにかく!これからは私を安易にイジれると思わない事ですね!」

リーダー「くそぉ……助けてソーマぁ……」

ソーマ「知るか……勝手にやってろ」ハァ

アリサ「あっ、待ってソーマ!話はまだ終わって――」ダッ

隊長「話がよく見えなかったんだが……何故あんなにあの標語を」

リーダー「やめて掘り返さないで頼むから」


―――
――


リーダー「はあ……この前は酷い目に遭ったなぁ」

隊長「(ほぼ自業自得だと思うんだが)」

リーダー「くっそー、こうなったら次の遠征先でアリサちゃんの武勇伝ばら撒く……のは諸々の事情で流石に酷いから」

リーダー「下乳放り出して歩き回るハレンチ女の噂を流しちゃる……」フフフ

隊長「(着いた頃には忘れてそうだな)」

リーダー「よーし、そうと決まれば次いこ次!」

隊長「……了解」フッ


―極東 嘆きの平原

リーダー「――そぉれぇー!ほあちょー!」ブォンザクッ

隊長「撃つ!」ズドンッ

ディアウス・ピター「ガオオオオッ!!」

リーダー「……そろそろかなー?」バッ

リーダー「へーいブラッド君、パスパース!」スタッ

隊長「(なるほど、そろそろ捕喰に行く頃合いか……)よし、受け取れ!」ズバァッ

ディアウス・ピター「ガゥゥゥッ……グウウウ……!」クルッ

ディアウス・ピター「!?」

リーダー「飛んで火に入るヒゲネコ一匹ごあんなーい♪くらえぇー……」キィンッ

リーダー「必殺けうわぁっ!?」ゴォッ

隊長「リーダー!?」

リーダー「じ、ん、き、が、か、っ、て、にぃ!?」ブオンッ

ディアウス・ピター「」ゴシャァッ


ズゥ…ン


―ザザッ

ウララ『……あっ、標的アラガミの討伐を確認しました!リーダーさん、大丈夫ですか!?』


リーダー「なんかよくわかんないけど、結果オーライ……」ヨロヨロ

隊長「リーダー!」タッタッタッ

リーダー「あ、ブラッド君……さっきチャージクラッシュした時に神機がブワーっと光って動き出したんだけど」

リーダー「……もしかして、もしかしちゃったりする?」

隊長「……あぁ、ブラッドアーツだな」

リーダー「これがそうかぁ……なんか思ったより実感ないね」

隊長「慣れるにはもう少し実戦経験が必要だと思うが……次の仕事に間に合うのか?」

リーダー「うん、まだもう一戦やるぐらいの余裕はあるから大丈夫」

リーダー「……さて、ブラッドアーツ習得できたし、ブラッド君も合格かなー」


隊長「合格?何の話だ?」

リーダー「あぁ、こっちが勝手に決めてた条件の話」

リーダー「ここまで来れたのはそれなりに信頼できてる証ってことだろうし、もう話しちゃってもいいかなって」

隊長「(出したがらない本音、というやつか……)」

リーダー「……私さ、君達ブラッドが気に入らなかった」

隊長「……!」

リーダー「だってさー、こっちが向こうに行ってる間に外から鳴り物入りで出てきて、八面六臂の大活躍だよ?」

リーダー「挙句に終末捕喰までやり過ごすし……そりゃ極東の皆は信じてるけど、君らは一体何なんだー、ってね」

リーダー「だから、自分で確かめてみることにした」

隊長「……」

リーダー「最初の乱入騒ぎも……コウタの言う通り、会ったこともない神機使い達が心配で飛び出したけど」

リーダー「あれがもしコウタ達だったらそのままヘリに残ってたと思うし、信用がないことの裏返し」

リーダー「で、ブラッドアーツの件もあったし、リーダー役を知れば部隊の事もわかるだろうってことで、君に近づいたわけ」

リーダー「……どう?案外小っちゃくてガッカリした?」ヘラヘラ


隊長「……いや、アンタの事を否定しようとは思わないし、それを俺に言うということは、今は違う考えなんだろう?」

リーダー「そっか……うん、そうだね」

リーダー「最初に会った時から、君が悪い奴じゃないのはわかったし、だから廃寺でも思わずあんなこと言っちゃった」

リーダー「あんまり喋れてないけど、他のブラッドだって、君に似ていい奴なんだろうなって、今は思えるよ」

リーダー「……だから、君達も立派な極東の神機使いだって認めてあげる♪ま、私が決めることじゃないけどね」エヘヘ

隊長「いえいえ……極東支部きっての英雄に認めていただき、光栄に思いますよ、リーダー殿?」フッ

リーダー「おっ、君もそういう冗談いけるクチ?」

リーダー「……そういうわけだから、もうちょっとだけよろしくね、ブラッド隊長」

隊長「……あぁ、任された」


―アナグラ ラウンジ

シュン「――だぁー!また負けたぁー!!」

リーダー「まぁた勝っちゃいましたねー♪」

タツミ「なぁシュン、そろそろ諦めちまった方が色々と後に引かないと思うぞ?」

シュン「まだだ!コイツにだけは負けっぱなしで終わりたくねぇ!!」

リーダー「この期に及んで私に勝とうだなんて、夢でも見てんのかー?」ニヤニヤ





リンドウ「……なーにやってんだ、アイツら」

隊長「配給ビールを賭けたポーカー勝負らしいですよ」

リンドウ「そうか……アイツももう飲めるようになってんだよなぁ」

リンドウ「……隊長さん、アイツとは上手くやれてるか?」

隊長「えぇ、特に問題もなく」

リンドウ「そりゃよかった……もう三年の仲になるが、任務以外の面はどうにも手のかかる奴でなぁ」

リンドウ「でもまぁ、自然と人と仲良くなれる奴だったし……その辺は心配するまでもなかったか」

隊長「……」


リンドウ「……おっと、悪いな、おじさんの思い出話に付き合わせちまって」

隊長「いえ、大丈夫ですよ……それに、彼女からは後輩として、むしろ教えられることも多いですから」

リンドウ「そうかぁ?ま、俺も随分助けられてるし、悪いことは言えないか」ハハッ

リンドウ「コウタにも似たようなこと言われたと思うが、アイツもああ見えてポロッと弱音吐くとこがあるから」

リンドウ「そん時は我慢して聞いてやってくれや……お前さんからアイツに打ち明けてやってもいいけどな」

隊長「……はい」





リーダー「――ストレートフラーッシュ!どうだぁ、まだまだやっつけたるぞー♪」

シュン「モウ……勘弁シテ……」ガクッ

リーダー「んぐっんぐっ」ゴクゴク

リーダー「……ぷはぁーっ!!いやぁ、人から分捕ったビールは上手いなぁ!!」

タツミ「……まぁ、金銭絡みの賭けじゃなくてよかったな」ポン

シュン「ちくしょお……」

リーダー「あっはっはぁー!!」





リンドウ「……やっぱお前さんを見習ってほしいかな、アイツには」ハァ

リンドウ「ハハハ、見ろよあの酒癖の悪さ!普段のいい加減さといい、誰に似たんだか……ったく」ゴクゴク

隊長「……はは」

―――
――

今日はここまで
とりあえず旬のネタ使ってみたけど、ガチなシリアス場面で使われてる台詞だったらどうしようと投下した後思った

最終投下
喋らせれば喋らせるほど18子からキャラが剥離していく……


―極東 エイジス島

―ザザッ

ツバキ『――任務完了だ。お前たちには物足りなかったようだな』

リーダー「当然!でもブラッドアーツの肩慣らしにはちょうどよかったかなー」

隊長「意外と手こずったがな……ここまでブラッドアーツを扱えれば、俺のサポートももう必要ないな」

リーダー「よっし、ブラッド君……じゃなかった、隊長君のお墨付きも貰えたし、ちょうど間に合ったね」

リーダー「せっかくだから、前に君が聞いてきた他の支部の話でも――」

ツバキ『!……待て、どうやら招かれざる客が来たようだ……』

隊長「!」ジャキッ

リーダー「えぇー……ここじゃよくある話だけどさぁ」ジャキッ

ツバキ『種別は大型!作戦エリアに侵入するぞ!』

ザッ

紅蓮のオロチ「ゥゥゥ……グオオオオッ!!」

リーダー「うわっ、何アイツ!?」

隊長「これはまた、厄介なのが来たな……!」

―――
――


リーダー「――ほっ!」ザクッ

紅蓮のオロチ「グゥッ!」ブオンッ

リーダー「おぉっと!」バッ

紅蓮のオロチ「グォォォ……!」ギュルルッ

隊長「ぐっ!」ガキィッ

リーダー「中々派手な回転斬りだけど……その隙貰ったぁーっ!」

隊長「っ!待て!」

リーダー「へ?」

紅蓮のオロチ「グォッ」ドガァッ

リーダー「うわぁーっ!」

隊長「リーダー!」

リーダー「危なっ……!」ズザァーッ


リーダー「ひたすら隙潰してくるしフェイントもあるし、いやらしいヤツだなー……」

隊長「(まずいな……先の戦いでの消耗に加えて、リーダーの方はクロムガウェイン神属との交戦経験がない)」

隊長「(コイツ相手の長期戦は不利……"アレ"の瞬間火力に期待したいところだが、突ける隙も少ないか……)」

リーダー「……」チラッ

紅蓮のオロチ「グゥゥゥ」ジリ…

リーダー「……よし」グッ

リーダー「ねぇ隊長君……その顔、手っ取り早くあのヤブヘビ君を倒せる手段があるってことでいいんだよね」

隊長「……あぁ、幾つか手順を踏む必要はあるが」

リーダー「それだけ聞けりゃいいや、私が引きつけちゃる!」ダッ

隊長「何!?しかし……」

リーダー「大丈夫ー!確かにちょっと疲れてるけど、動きは覚えてきてるからー!」ザクッ

紅蓮のオロチ「グォォォッ」ゴォッ

リーダー「なんとぉっ」バッ

リーダー「そうそう、追いかけてくるんだよねこの弾……やるんなら早めにねー!」ブォンッ


隊長「心配する暇もないな……始めるぞ!」ガギンッ

ツバキ『ブラッド隊長、感応制御システム起動!誓約の履行、開始しろ!』

隊長「(追加ダメージとスタミナ減少はリーダーが攻めている限り問題ない……捕喰を狙う!)」ズバアッ

リーダー「ヘイオロチカモンカモン!」ガチャッ

紅蓮のオロチ「グオオオッ!!」ダッ

リーダー「普段は銃なんて受け渡しと回復以外使わないけど……デカいのあげるっ!!」ドォンッ

紅蓮のオロチ「グゥゥゥッ…」ヨロッ

ツバキ『拘束フレーム、パージ確認!残り一つだ!』

隊長「そこだ!いただくぞぉっ!!」ガブゥッ

ツバキ『感応制御、コンプリート!ブラッドレイジ、発動っ!!』


隊長「ぉおおおおおっ!!」バシュウッ

リーダー「おぉ!?」ビクッ

隊長「サプライズだぁっ!!」ズドンッ

紅蓮のオロチ「ゴッ」ズガァッ

隊長「効かん!おおおおおっ!!」ズドドドドド

紅蓮のオロチ「ゴォッ、グッ、ガァッ」ガガガガガガ





リーダー「……何あの無敵モード、やっぱブラッドってズルいなー」

リーダー「……っと!私もダメ押し、行ったるかー!」キィンッ


ツバキ『ブラッドレイジ、間もなく終了する!』

隊長「だあああっ!!」ズバァッ

紅蓮のオロチ「ゴァァァッ……」ヨロッ

ツバキ『くっ、削り切れなかったか……ブラッドレイジ、終了する』

隊長「はぁっ……はぁっ……」フラッ

紅蓮のオロチ「……グッ!」ザッ

紅蓮のオロチ「グオオオオッ!!」ジャキンッ

隊長「……ここまでだな」ニヤッ


ゴォォッ


紅蓮のオロチ「グ……?」クルッ

リーダー「くらえ、隊長君直伝……超必殺けぇーん!!」ドガァッ

紅蓮のオロチ「グォッ!?ゴォッ……」グラッ


ズ…ン


―ザザッ

ツバキ『……討伐対象殲滅、いい戦いぶりだったな』フッ

リーダー「はっはぁーっ!!どぉーよっ!!」

隊長「任務完了……まずはそれで十分だ」ドサッ

リーダー「流石に疲れたぁ……すっごいの持ってるね、隊長君」

隊長「とっておきだ、そう易々と使えたもんじゃない……何より、疲れる」

リーダー「だろうねぇ……ツバキさん、何も来そうにない?」

ツバキ『今のところは、な……話があるなら今の内か、帰ってからにしておけ』

リーダー「りょうかーい……まぁ、頭が起きてるうちにここで喋ろっかな」

隊長「そうしてくれると助かるな……今はともかく、帰った後だと集中できそうにない」

リーダー「そこまで難しい話しないから大丈夫だってー♪じゃあさっきの続きなんだけど」

リーダー「んー……そうだねぇ、まず他の支部じゃあんなめんどくさいアラガミはそうそう出ないかな」

リーダー「もちろん例外もあるのが、むしろキツいとこだけどねー……」フゥ

隊長「(……マクレインも、グラスゴー支部の事を心配していたな)」

リーダー「その代わり設備は中途半端だし、神機使いの損耗率は激しいし、居住区も今の極東以上に未発達だし、おまけにご飯が不味い!」

リーダー「もう酷いの何のって感じなんだけど……考えてみると、三年前までの極東とあんまり変わらないんだよね、これ」

隊長「……」

リーダー「ここが動物園って呼ばれるようになった理由、知ってる?私も理屈はわかんないけど、三年前の第一部隊」

リーダー「……私がほんとにリーダーやってた頃に、ここで終末捕喰を止めたのが原因なんだって」

リーダー「それからアラガミがいっぱい極東に引き寄せられて、ここは対アラガミの最前線になった」


リーダー「それに対応しなきゃならないから、設備は当然最先端のものになるし、実際に戦う神機使いの能力も自然と高くなるよね」

リーダー「居住区の支援を中心にした活動をするクレイドルの発端も、そういう流れにくっついた形になるのかな?」

リーダー「まぁ……色々喋ったけど、要は一番危ないとこが一番恵まれてるっていう、変な話」

リーダー「雨だの樹だの、危ない方の事態がキャパ超えちゃうことも珍しくないけど……」

リーダー「……サカキ博士やソーマから聞いたのをわからないなりにまとめてみた訳だけど、やっぱおかしいよね、ここ」

隊長「……それで?」

リーダー「寝ないで聞いてくれた?まぁ、極東でこんなことがあったって、それはあくまで極東内の話だし、」

リーダー「他の地域や支部の状況は何も変わらない……クソッタレな職場のままだってことを、」

リーダー「実際目にするまで私は全然気づけてなかった……それだけの話だよ」

隊長「……」


リーダー「……私さ、頭よくないし、人に教えるのも下手だし、色んな仕事を抱えられる要領の良さもない」

リーダー「……あ、結婚まで漕ぎ着けられる幼馴染みもいないかな?」エヘヘ

リーダー「とにかく、アラガミを倒す力しか持ってない……何というか、浮くことしかできない風船なんだよね」

隊長「("神機振り回す以外の仕事"、か)」

リーダー「そりゃアラガミを倒せるならそれに越したことはないし、そんな神機使い、いくらでもいるだろうけど……」

リーダー「身近に色々できる人達がいる分、何も変わってなかったところに……戦ってりゃいい場所をふと見つけて」

リーダー「……そのまま、飛んでいきたかったのかも」

隊長「……だが、アンタはこうして戻ってきている」

リーダー「そうなんだよねぇ……コウタ達にさ、"お前が何時でも帰ってこれるように、居場所を守っといてやる"って」

リーダー「……脚に重りを括りつけられちゃって、遠くまで飛べなくなっちゃった」フフッ


隊長「……」フッ

リーダー「……だから方向転換して、こんな私でも何かできないか、他の支部を助けながら探してみることにした!」グッ

リーダー「それが何なのかはまだわかんないけど、わかるまでただ神機を振り回すだけぶん回して、」

リーダー「目の前のアラガミをかっ飛ばしたる!!って感じ?我ながら単純だけど、考え込むよか、らしいでしょ?」

隊長「そうだな……暗い話を聞かされ続けるよりは、ずっといい」

リーダー「ごめんごめん、ずーっと喋りっぱなしだったね……」エヘヘ

リーダー「向こうもとっくに準備終らせてるだろうし、さっさと帰ろっか!ほら、立って立ってぇ♪」グイグイ

―――
――


―フェンリル極東支部 エアポート

リーダー「――それじゃ隊長君、お世話になりました!」

隊長「あぁ。こちらこそ」

シエル「今度帰ってきた時には、一緒に聖域を案内しますね」

リーダー「ありがと♪帰って来る頃にはどんぐらい広がってんのかなぁ、アレ」

コウタ「凄く緩やかに広がっていくって話だから、案外そんなにだったりしてな」

アリサ「向こうでも書類溜めたりしないでくださいよ?流石に手伝えませんからね」

リーダー「ま、まぁそれはぼちぼち……」

アリサ「それと!……絶対、帰ってきてくださいね」

コウタ「……大丈夫だって、アイツ天才だからさ」

アリサ「……コウタには聞いてません」ムー

コウタ「あ、ゴメン……」ハハハ

リーダー「……」ニコ

リーダー「隊長君」

隊長「!」

リーダー「君らだってもう極東支部の一員なんだから、しっかり守っといてよー?」スッ

隊長「……そちらこそ、あっさりとしくじらないようにな」グッ


終わり

誰が見てるかわからんけどお疲れ様でした
もうちょっとだけ続くんじゃ


おまけ

―アナグラ ラウンジ

ナナ「――隊長隊長ー!じゃーん♪」

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隊長「おぉ、随分と可愛らしいじゃないか。それがブラッドに配給された記念衣装か」

ナナ「それそれ♪温かいし動きやすいし、言うことないねー」ニャーン

リヴィ「私の衣装は情報管理局員の制服をモチーフにしたもののようだが……戦闘にも支障はなさそうだな」

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ジュリウス「隊長!これはいいぞ……聖域での活動をより効率的にする、とても素晴らしいものだ……!」

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隊長「……あぁ、そうだなヴィスコンティ」

ロミオ「ノリノリだなジュリウス……」ハハ

ギルバート「……そういや、シエルはどうした?」

ナナ「あれ?さっきまで一緒にいたんだけど……」

リヴィ「……何故か端の方に隠れているようだが」

隊長「どうしたアランソン?」

シエル「あ、あの、えっと……」スッ

隊長「!?」

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※書き忘れてたけど画像はイメージです

シエル「普段、露出度の高い服を着る機会がないものですから、その、恥ずかしくて……」///

隊長「」

ナナ「おぉ!かっこいいー!」

リヴィ「よく似合ってるじゃないか、別に恥ずかしがる必要はないぞ」

ロミオ「……ん?どうした隊長」

隊長「」

シエル「……?」モジモジ

隊長「」ワナワナ

隊長「……イイ」

ナナ「!?」

シエル「隊長……?」

隊長「……!」ハッ

隊長「い、い↑やっ!?ななななんでもないぞシエル!!」

シエル「」ビクッ

ロミオ「(今めっちゃ声裏返ったぞ)」

ギル「(名前呼びな辺り、かなり動揺してるな……)」

ジュリウス「隊長、どこか調子でも悪いのか……?」

隊長「だだ大丈夫だ何の問題もない!ただ――」


「――ビビッときちまったんだよなぁ?隊長さん」スススッ


隊長「真壁隊長!?」バッ

リヴィ「いつの間に!?」


ハルオミ「少女達の新たな息吹に誘われて来てみれば……愛弟子がついにムーヴメントの境地に立ったか……」

ハルオミ「探索の旅へようこそ、歓迎するぜぇ……」

隊長「何の話だ!?確かに賛同はしたが、共に行く気はないと――」

ハルオミ「普段肌を見せないあの子の、大胆な露出姿が響いちまったんだろう?」ズイッ

隊長「うっ!?」

ハルオミ「さらに自らの格好に戸惑いを見せ、恥じらう姿に共鳴しちまったんだろう!?」ズズイッ

隊長「ぐ、ぐおおお……」



シエル「??」オロオロ

ロミオ「えっと……何コレ」

ギル「……完全に引きずり込む前に止めとくか」グッ





エリナ「いいなぁ……私も新しい衣装貰って、先輩に褒めてもらいたいなぁ」

エミール「エリナ!僕ならいつでも我が妹の健闘ぶりを讃えてやるぞっ!!」バッ

エリナ「……気持ちだけ貰っとく」

終ノ一撃

新スレ立てて画像貼り直すのも面倒なので
女隊長(ギルバート「なぁ隊長……」【ゴッドイーター2】) 世界の方も書くおまけ2
まぁ読まなくても女隊長(ボイス9、あがり症気味の優等生)とギルがくっついてる設定さえ覚えてもらえれば……

―アナグラ ラウンジ


ナナ「じゃーん、猫ちゃんパーカー♪どう?」

リヴィ「フェルドマン局長の世話になった頃を思い出すな……悪くない」

隊長「二人とも、よく似合っててかわいいなぁ……」

シエル「隊長!……ど、どうでしょうか」///

シエル「(この衣装……かなり恥ずかしいですが、隊長の心を一瞬でも引き寄せられたら……)」モッモッ

隊長「わぁ、かっこいい……」

シエル「(やりました……!)」グッ

隊長「……シエルはスタイルいいから、こういう服も似合っちゃうんだね……いいなぁ」ズーン

シエル「もっ!?」

ナナ「隊長、そういえば着替えてないね」

リヴィ「君にも支給はあったはずだが……」

隊長「うん……一応持ってきてはいるよ……」ゴソゴソ

ナナ「わっ、そんなのどこに隠し持って……うわぁ」

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※画像はイメージです


リヴィ「どういう意図でデザインされたものなんだ……?」

隊長「……きっと、私が何着たって似合わないから」グスッ

シエル「(しまった……!!)」

ナナ「ほ、ほら隊長!私達の予備あげるからー!ね、リヴィちゃん!」

リヴィ「あぁ、そう悲観するな……なにせ君には――」

ロミオ「あれ、どうしたんだ?」

リヴィ「ロミオ」

ロミオ「へへっ、どうだ?カッコいいだろ!」フンス

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ナナ「ほんとだ!ほら見て隊長、ロミオ先輩なのにかっこいいよ!」ユサユサ

ロミオ「おい」

シエル「おかしい……こんなはずでは……」ブツブツ

ロミオ「なぁ」

隊長「……あ、帽子脱いでる……珍しいなぁ」ウフフ

ロミオ「おざなりすぎんだろ!?」

リヴィ「隊長はその……一時的に気を病んでいてな」


ジュリウス「……相変わらず賑やかだな、お前たちは」フッ

ロミオ「いや決まってないから」

リヴィ「ある意味似合ってはいるな……」

隊長「……農作業服の方がまだよかった」

ジュリウス「いや、いくら隊長の頼みでもこれを譲ることはできない」サッ

ナナ「気に入ってるんだね、それ……」

ギル「……よぉ」

シエル「……ギル」

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ナナ「おぉ!サマになってるねぇ♪……隊長!ギル!ギル来たよ!」ユサユサ

ギル「そうか?ビリヤードはたまにやる程度だが……」

リヴィ「雰囲気は十分出ているな」フッ

ロミオ「ま、そこそこ似合ってるんじゃないのー?」フン

ギル「お前は何拗ねてんだ?」

ジュリウス「今後、ご教授願いたいものだな」フッ

ギル「……ツッコまないからな」

隊長「ん……ギル……!?」


ギル「……お前は支給なかったのか?隊長」

隊長「……わぁ」ボー

ギル「……どうした」グイッ

隊長「ひゃあっ!?え、えっと……今はちょっと、着れなくて……」///

ギル「そうか、そりゃ残念だ……ところで話は変わるが、この服装、どう思う?」

隊長「えっ!?あ……その……」///

ギル「落ち着けよ」ハハッ

ギル「……ま、後でゆっくり聞かせてもらうか」

隊長「あぅ……」///



ナナ「はいはい、ごちそうさまでーす……リヴィちゃん、行こっか」

リヴィ「あぁ」フッ

ロミオ「回復アイテムの補充してこよーっと」

ジュリウス「早速コイツの真価を試してみるか……!」ワクワク

シエル「……どうして!!」バンッ


終末捕喰

今度こそ終わりです
アニメまでにゲームで使った4人の主人公の話を書きたいとは思ってたけど、こんな形で間に合っちゃったのは何とも複雑な気分
SS書く前にGEBのムービー見て復習してたけど、改めてコウタのキャラが好きになりました リザレクションひゃっほい

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