ちゃおラジの外伝です。本編を読んでなくても大丈夫です。
本編
蘭子「混沌電波第17幕!(ちゃおラジ第17回)」
蘭子「混沌電波第17幕!(ちゃおラジ第17回)」 - SSまとめ速報
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前回
光「正義と悪の共闘!」麗奈「何でタッグなのよ…」
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ちひろ「大変ですプロデューサーさん!573プロの事務員さんに決闘を挑まれてしまいました!」
P「へー。そうですか」
ちひろ「何ですかその適当な反応は!もっと真面目に聞いて下さい!」
P「はいはい。わかりましたよ。で、何で決闘なんて話になったんですか?573プロって名前通り決闘できるアイドルをコンセプトにしてるあの573プロですよね?アイドル同士で決闘したいっていうならともかく、何で事務員同士でやることになったんですか?」
ちひろ「何か私がドンサウザンドリバーと呼ばれてるのが気に入らないらしく、どちらがドンサウザンドにふさわしいか決闘で決めるという話になったんです」
P「すごい決闘脳ですね。それ以前にドンサウザンドを名乗りたがる意味がわかりません。ちひろさんも譲ればよかったじゃないですか。ファンの間に勝手に定着してるだけなんですから」
ちひろ「私もそうしようとしたんです。でも部長が引き受けてしまったからやることになっちゃったんですよ!」
P「あの人何も考えてないですからね。というか何でその場にいたんですか?」
ちひろ「さ、さあ?」
P「所でちひろさん。遊戯王の経験は?」
ちひろ「ないです。だからせめてルールだけでも把握してないと失礼かと思ってプロデューサーに相談したんです」
P「そういうことなら別にいいですよ」
ちひろ「本当ですか?!ありがとうございます!」
P「それで決闘はいつどこでやるんですか?」
ちひろ「3日後に573プロの決闘室でやるそうです。さすがに3日で勝てるわけないですよね?」
P「まず無理でしょうね。相手も伊達に573プロの事務員をやってるわけではないでしょう。3日でどうにかするには実力も経験も違い過ぎます」
ちひろ「…ですよね」
P「でも勝てるデッキを作ることくらいはできます。勝つ手を教えることくらいはできます。どうせなら返り討ちにしちゃいましょう」
ちひろ「わ、私にできるでしょうか?」
P「できますよ。あなたはちひろさんなんですから」
P「ちひろさん。挑んできた573プロの事務員ってこの人ですか?」
ちひろ「あ、そうです。間違いありません」
P「名前は千家。名乗るならドンサウザンドハウスか。使用デッキはクラブレ。ガチにも程があるな」
ちひろ「それって強いんですか?」
P「レベル4エクシーズを展開しやすい時点でかなり強いです。他のカードもとにかくエクシーズに繋げやすいレベル4で固めてありますね。アイドルじゃないから特にイメージで縛る必要がないから強さだけ追求できるってわけか」
ちひろ「す、すごそうですね。勝てるんでしょうか?」
P「安心して下さい。こっちもアイドルに組ませたらあれだろうってデッキにちひろさんにピッタリなカードを入れますから。必ず相手に『鬼!悪魔!ちひろ!!』って叫ばせてやりますよ」
ちひろ「一体どんなえげつないデッキ組むつもりなんですか?!」
3日後、573プロ決闘室
千家「フフフ。逃げずに来たことだけはほめてあげましょう。今のうちにドンサウザンドリバーの名に別れを告げておきなさい。今日から私がドンサウザンドハウスです!」
ちひろ「…もう勝手に名乗ればいいんじゃないですか?」
573P「いやー。すみません。急にこんなことになってしまって」
P「いえいえ。気にしないで下さい。おかげでちひろさんを決闘の道に引き込めたんですから」
573P「ずいぶん余裕ですね。もうすぐドンサウザンドの称号を奪われるというのに」
P「何でドンサウザンドを称号扱いしてるかは知りませんが、そううまくいきますかね」
573P「うちの千家に勝てると?その確率はかなり低いですよ」
P「確率はちひろさんの味方ですよ。確率が上がれば当たるんじゃないかという考えを嘲笑い、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるという希望を踏みにじり、確定ですら絶望を与える。それがちひろさんです。あまりうちの鬼悪魔をなめない方がいいですよ」
ちひろ「ちょっとそこ!何人のひどいイメージを広げてるんですか!」
千家「そんなことどうでもいいです。さっさと始めますよ!」
ちひろ・千家「「決闘!」」
ちひろ「先攻はもらいます!私のターン!手札断殺発動!互いに手札を2枚墓地に送り2枚ドローします!」
千家「フフ。その選択後悔しますよ」
ちひろ「デビル・フランケン召喚!5000ライフ払って効果発動!その咆哮で全ての全ての抵抗を無にせよ!現れ出でよ!ナチュル・エクストリオ!私はカードを2枚伏せてターンエンドです!」
千家「(フッ。エクストリオを出してもムダです。私の墓地にはサウザンド・ブレードがあり、手札にはゴブリン・ドバーグ、カゲトカゲ、トリック・クラウンがあります。次のターンプトレノヴァインフィニティにライトニングまでおまけについてきます。楽勝ですね)」
P「…あの人今超絶敗北フラグ立ててませんか?」
573P「?何のことですか」
P「わからないならいいです。でもそうだとすると最短ルートか。できすぎだろ」
573P「だから何の話です?」
P「おれの予測が正しければドローした瞬間わかりますよ。いやと言うほどね」
千家「私のターン、ドロー!」
ちひろ「スタンバイフェイズにトラップ発動!撹乱作戦!チェーンして竜魂の幻泉!目玉が欲しいなら自力で底が見えるまで引け!現れよ!神殿を守る者」
千家「何ですって?!」
ちひろ「撹乱作戦の効果で手札に戻して下さい。神殿を守る者の効果でドローフェイズ以外ドローできないのであなたの手札はゼロです!」
千家「た、ターンエンドです…」
573P「後攻開始と同時に手札0?!何なんですかあなたの所の事務員は!」
P「だから言ったじゃないですか。うちの鬼悪魔をなめるなって」
千家「(まだです!私の墓地にはサウザンド・ブレードがいます!特殊召喚さえできれば…!)」
P「懲りないなあの人」
ちひろ「私のターン、ドロー!デビル・フランケンをリリース!ルーンの力でこの空間への干渉を拒絶せよ!出でよ!虚無魔人!」
千家「あ…」
P「これで特殊召喚も封じた。えげつなさすぎるな」
ちひろ「バトルです!ナチュル・エクストリオの攻撃!エクストリオ・バイト!虚無魔人の攻撃!ブラック・イノケンティウス!」
P「彼はステイルではない!」無言の腹パン
千家「…」LP2800
千家「私のターン、ドロー…。カードを守備表示で召喚してターンエンド…」
ちひろ「私のターン、ドロー!幽鬼うさぎ召喚!バトルです!虚無魔人で守備モンスターを攻撃!ブラック・イノケンティウス!トドメです!エクストリオの攻撃!エクストリオ・バイト!」
千家「…ぐすん」LP0
ちひろ「あ、あのすみません。マグレで勝っちゃって」
千家「……」ブルブル
ちひろ「千家さん?」
千家「うわあああん!この鬼!悪魔!ちひろーー!!」ダダダッ
ちひろ「本当に鬼悪魔呼ばわりされた?!」
P「よかったですねちひろさん。これで名実ともにドンサウザンドリバーになれましたよ」
ちひろ「だから!私は別になりたくないんですってばー!」
おわりです。手札断殺使ったにしてもできすぎですよね。
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