ちひろ「ってプロデューサーさんが言ってたんですよね~」
愛梨「ご褒美っ! ほんとうですかっ!?」
ちひろ「もちろんですよ♪ ちひろは嘘つきません♪」
愛梨「えっへへ♪ 何が貰えるんですか~?」
ちひろ「何をあげようか悩んでましたから、私がちょっと相談にのってあげましたよ」
愛梨「つまりそれって、本気のプレゼントですよねっ!」
ちひろ「うふふ、楽しみにしてて下さいね」
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愛梨「どんなもの貰えるんだろう……ちひろさん、ちょっとだけ教えてください~!」
ちひろ「だーめです♪ 秘密にしておくって、Pさんと約束しましたからね」
愛梨「そんなぁ……お願いです~、ちょっとだけでも……」
ちひろ「ふふ、愛梨ちゃんでも教えてあげませんからね。なんたって特別なご褒美ですから♪」
愛梨「特別な……」
ちひろ「プロデューサーさんの本気のプレゼント……愛梨ちゃんでも受け取れますかね~?」
愛梨「本気の……っ!」ポワポワ
『今日は愛梨に、俺から特別なご褒美を用意してきたぞ』
『シンデレラガールだからな。一番輝いてる女の子にぴったりのご褒美だ』
『……おっと、嬉しいからってまだ脱いじゃダメだぞ?』
『トクベツなご褒美だし、愛梨ならちゃーんと待てるよな』
『すぐに俺が好きなだけ脱がせてやるから……な?』
愛梨(そういうことですかPさんっ……♪)ポワワ
愛梨「確かに特別ですね!」
ちひろ「でしょう? だから本番までのお楽しみです♪」
愛梨「えへへっ。でも私、Pさんのご褒美……何だか分かっちゃったかもです♪」
ちひろ「あら……さすが、プロデューサーさんに十時の魔法をかけられた愛梨ちゃんですね!」
愛梨(情事の魔法になっちゃうかも……♪)ポワワワワ
ちひろ「シンデレラガールにはご褒美らしいですよ、蘭子ちゃん♪」
蘭子「何と! 我が友から……っ?」
ちひろ「そうですよー。蘭子ちゃんにもご褒美のチャンスですよ~?」
蘭子「むっ、それはまことかっ」
ちひろ「蘭子ちゃんには、プロデューサーさんも目をかけてますからね~」
蘭子「ふふふ……やはり瞳を持つ者同士、惹かれ合うということ!」
ちひろ「プロデューサーさんと蘭子ちゃん、とっても仲が良いですねぇ」
蘭子「無論! 我が友との魂の繋がりは、いつまでも途切れはしないわ!」
ちひろ「でも深く繋がりすぎると困るかもしれませんよ……?」
蘭子「ふぇっ……!?」ポワポワ
『お、またもや蘭子が魔王の座に君臨しちゃったのか?』
『それなら下僕として、きちんとご主人様の祝福をしてあげないといけないな』
『魂を共鳴させたり……魔力を授けたり……あとは何がいいかな?』
『俺のアルマが無いマになるくらい、好きなだけ吸い取っちゃっていいんだぞ?』
『蘭子が満足するまで、精一杯尽くすからな……?』
蘭子(ひぇぇ……っ!)ポワワ
蘭子「た、たた確かに魔王を崇めるのは、下僕のさだめだけどっ!」
ちひろ「プロデューサーさんなら、蘭子ちゃんの言うこと……何でも聞いてくれるでしょうね~」
蘭子「な……何でも!?」
ちひろ「はいっ♪」
蘭子「そ、それって……あの……ほんとに?」
ちひろ「思うがまま、堕天使になっちゃってもオッケーですよ?」
蘭子「もっと堕天しても……いいの?」
ちひろ「蘭子ちゃんが望むなら……堕っ天承知の助です♪」
蘭子(これ以上は……駄天使になっちゃう……!)ポワワワワ
ちひろ「今回のご褒美はプロデューサーさんたっての提案ですよ、凛ちゃん!」
凛「そうなんだ」
ちひろ「凛ちゃんも今のうちにお願いごと、考えておかないと!」
凛「いや……別にないかな」
ちひろ「ええっ!?」
凛「せっかくだけど、もう味わわせてもらったからね。もう一度っていうのは、贅沢かな」
ちひろ「凛ちゃん、謙虚過ぎですよ? もっとグイグイいかないと!」
凛「そうは言っても、日頃から色々とお世話になってるわけだし……これ以上は、さ」
ちひろ「甘いです! かな子ちゃんに法子ちゃんと里美ちゃんを足したくらい甘いです!」
凛「甘いってレベルなのそれ……」
ちひろ「今回シンデレラになったら……プロデューサーさんのご褒美は前回の倍ですよ!」
凛「倍……?」
ちひろ「内容も、すごくなります!」
凛「すごく……」ポワポワ
『さすが凛だな。凛なら、きっと再びシンデレラになるんじゃないかと思ってたんだ』
『期待に応えてくれた凛には、俺もしっかり応えてやらないとな』
『一流のアイドルなら、ご褒美も一流じゃないと駄目だろ?』
『凛は遠慮しがちだからな。もっと積極的になってもいいんだぞ』
『今回は凛が、自分から求めちゃうようなご褒美をたくさんあげよう』
『自分からおねだりするようになるまで、な……?』
凛(欲しがりん……なるほど)ポワワ
凛「それは魅力的……かも」
ちひろ「でしょう?」
凛「でもやっぱり……遠慮しとくよ」
ちひろ「え~!? どうしてですか?」
凛「柄じゃないよ。は、恥ずかしいし……」
ちひろ「もったいないですよ? せっかくだし、凛ちゃんも本心でぶつからないと!」
凛「本心って……」
ちひろ「欲しがりんで甘えたがりんでも、プロデューサーさんなら受け止めてくれますよ♪」
凛(いってみようか……おねだりんの向こう側……!)ポワワワワ
ちひろ「周子ちゃん周子ちゃん! プロデューサーさんがご褒美くれるそうですよ!」
周子「んー? ご褒美?」
ちひろ「シンデレラガールになったら、何でも好きなことできちゃいます♪」
周子「好きなことねー」
ちひろ「あれっ、あんまり乗り気じゃないですか?」
周子「いや、今でも十分好き放題だし」
ちひろ「うっ、確かに。ほら、もっと別のこととか……」
周子「うーん。ぴんとこない」
ちひろ「じゃあ、好き放題よりもっと好き放題ですっ!」
周子(好き放題より……?)ポワポワ
『連続でシンデレラなんて、周子は愛され体質だな』
『もちろん俺も周子のこと、大切だぞ?』
『いつも気まぐれな周子には、ちゃんと伝えておかないとな』
『好き放題されてる分、今日は大好き放題しちゃうぞ』
『いつもの仕返しだからな。もちろん、大好き放題させてくれるよな、周子?』
『きまぐれキツネの周子と、思う存分こんこんしちゃうからな……』
周子(これは……シューコちゃん、シュー婚まったなし)ポワワ
周子「なるほどねー……」
ちひろ「どうですか周子ちゃん?」
周子「うん。確かに悪くないかも」
ちひろ「でしょう?」
周子「じゃあ、傘用意しとかないとねー」
ちひろ「へ? 今日の予報は晴れだった気が……もしかして降るんですか!? 傘無いですよ~!」
「私は貸さないです……ふふっ」
周子(キツネの嫁入り……シュー婚もアリだねー)ポワワワワ
区切り
ちひろ「とかプロデューサーさんが言ってましたよ」
アヤ「へ~。アイツも太っ腹だな」
ちひろ「もちろん、アヤちゃんのことも気にしてましたよ?」
アヤ「ばっ、アタシのことなんか気にしてもしょうがないだろ!」
ちひろ「何言ってるんですか、プロデューサーさんにとっては一大事ですよ!」
アヤ「い、一大事……!?」
ちひろ「もしアヤちゃんがシンデレラになった時は……」
アヤ「あ、アタシが……」ポワポワ
『さて、アヤがシンデレラガールになってしまったな』
『もう、アヤの本当の可愛さを隠すことは無理だって事……だよな?』
『これ以上隠すつもりなら、無理矢理にでも暴かないとだめだ。そう決めたぞ』
『いつもツンケンしてるけど、本当は可愛いアヤの本性……見せてもらおうかな』
『ツンデレラの、誰も知らない俺とアヤだけの秘密……楽しみだなぁ、アヤ?』
アヤ(そういう事かよ……っ!)ポワワ
アヤ「ぐぐぐ……ずりーぞP!」
ちひろ「でもそういう所も嫌いじゃないんですよね?」
アヤ「す、好きでもないって! Pなんか、変に優しくてちょっと頼りになるだけだし!」
ちひろ「もっとありますよね~?」
アヤ「そりゃ……妙に気が利くし、やけに構ってくれるし、兄貴分で一緒にいるとさ……って違ーう!」
ちひろ「ふふ……アヤちゃんはプロデューサーさんのこと、しっかり見てるんですね♪」
アヤ(このままじゃデレデレラにされちまう……っ!)ポワワワワ
ちひろ「奈緒ちゃんはシンデレラガールのご褒美、何がいいんですか?」
奈緒「あ、あたしはいいよ。他の娘が取るだろうし……別に」
ちひろ「またまた。奈緒ちゃんも実は狙ってるんですよね?」
奈緒「いや、あたしはそんな……現状で満足してるよっ」
ちひろ「じー……」
奈緒「……な、なんだよ、そんな見て……ちひろさん?」
ちひろ「奈緒ちゃんの嘘、プロデューサーさんならすぐ見抜いちゃいますよ~?」
奈緒「んなっ!?」
ちひろ「早めに正直になったほうが身のためかも……」
奈緒(それって……つまり……)ポワポワ
『よし、奈緒ならきっとシンデレラの座につけると信じてたぞ!』
『じゃあさっそく奈緒にご褒美をあげたいんだけど……何がいい?』
『……無い? へえ……』
『じゃあ、今日はとびっきり奈緒のこと可愛がってやろうかな?』
『なんで分かったかって……いや、隠したって無駄だからな? 奈緒の気持ちは全部分かってるし』
『奈緒が素奈緒になるまで……嫌になるくらい可愛がってやるよ』
奈緒(勝てるわけない……っ)ポワワ
奈緒「うぅ……ひ、卑怯じゃないか!?」
ちひろ「従順な奈緒ちゃんも、新鮮でいいかもですね~?」
奈緒「だ、駄目だ駄目だ! Pさんにだけは駄目だー!」
ちひろ「それなら、なおさらプロデューサーさんには頑張ってもらわないと♪」
奈緒「頼むからやめてくれー!」
ちひろ「だーめ、奈緒ちゃんが素直になるためです♪」
奈緒「くそー! ちひろさんもPさんの仲魔だってことか……!」
ちひろ「奈緒ちゃんが奈緒ってくれるなら、なんとでもー♪」
奈緒(一度Pさんに奈緒っちまったら……二度と奈緒せないだろ……っ!)ポワワワワ
ちひろ「伊吹ちゃんはシンデレラガールになったら欲しいものとか、決まってますか?」
伊吹「へ? いや、ないけど……あっても貰えないって、ねえ?」
ちひろ「駄目ですよ勿体ない! 伊吹ちゃんなら貰えますよ!」
伊吹「うぇっ!? そ、そうかな……?」
ちひろ「プロデューサーさんだって、伊吹ちゃんのためにいろいろ用意してます、きっと!」
伊吹「あ、あたしのために!?」
ちひろ「もしかして……欲しくても貰えないようなもの考えてるとか……?」
伊吹「い、いろいろ……」ポワポワ
『伊吹は中身まで丸ごと乙女だからな、シンデレラガールにぴったりだな』
『でも、伊吹が欲しがってるものは、乙女っぽいとは言えないんじゃないか?』
『まさか、俺のこと考えすぎちゃったからとか、言わないよな』
『もしそうなら責任とらないとな……そうだろ?』
『もう乙女脳になる時間もないくらい、夢中にさせてあげないとな……?』
伊吹(とかなっちゃったり……っ!?)ポワワ
伊吹「うわわっ! やっぱりナシナシ!」
ちひろ「あ、何か考えてましたね?」
伊吹「か、考えてたけど! アタシたちにはまだ早いって!」
ちひろ「あら。じゃあ、いずれそれを貰うつもりなんですね♪」
伊吹「うわぁー! 違うの違うんだってばー!」
ちひろ「映画みたいにロマンチックに、がいいですね~♪」
伊吹「拒めない乙女脳が恨めしい……拒まなきゃ……っ!」
ちひろ「乙女脳でも、いっそ受け入れるのも大事だと思うんですよ!」
「これがホントの乙女ノー……ふふっ」
伊吹(やっぱり拒めなかったよ……)ポワワワワ
区切り
ちひろ「舞ちゃん、シンデレラガールになったときのお願い事、決めてますか?」
舞「あ、ちひろさん。お願いっていうのは……?」
ちひろ「知らないんですか舞ちゃん? シンデレラになったらご褒美がもらえるんですよ!」
舞「シンデレラになったら……ご褒美ですか?」
ちひろ「舞ちゃんがお望みなら何でも、です!」
舞「何でも、ですか……!」
ちひろ「舞ちゃんは何をお望みなんでしょうね?」
舞「私は……」ポワポワ
『こんなに可愛い舞が、ただのシンデレラガールな訳がないよな?』
『もう俺だけじゃなくて、舞もシンデレラの魔法が使えちゃうもんな』
『今まで舞にかけてきた特別な魔法……今度は舞がかけてくれるかな』
『もちろんとっておきの、ずっと消えない魔法をかけてくれよ』
『例えば、舞しか見えなくなっちゃうような、そんな魔法を……な』
『もっと舞に夢中になりたいんだ……させてくれるよな?』
舞(これが私の魔法……!)ポワワ
舞「はっ! だめですだめですー!」
ちひろ「ご褒美はいいんですか? 舞ちゃんは謙虚なんですね」
舞「こんな魔法使ったらいけません! だめになります!」
ちひろ「でも舞ちゃんはもう、プロデューサーさんにいっぱい魔法かけてもらってるのよね?」
舞「……あっ」
ちひろ「じゃあ、もっと魔法かけてもらうといいかもしれませんね♪」
舞「そ、そんなことしたら……」
ちひろ「舞ちゃんはもっと幸せ者になっちゃうかも……♪」
舞(素敵な魔法にかかりまほうってことですね……!)ポワワワワ
ちひろ「レナさんはもちろん、大事なときは一番大きい賭けを狙っていきますよね?」
レナ「あら。ギャンブルの話なら間違いないわよ」
ちひろ「さすがレナさんですね。オトナの余裕ってことでしょうか?」
レナ「うふふ。お姉さんだもの、いつだって大胆でいなきゃ♪」
ちひろ「負けたら怖そうですね~……」
レナ「大丈夫よ。私、わりと勝負事には強いし♪」
ちひろ「でもプロデューサーさんには勝てなさそうですね……」
レナ(Pくんに……?)ポワポワ
『俺と勝負ですか? 受けて立ちますよ、レナさん』
『俺はですね、レナさんが世界で一番可愛くて美しい女性であることに、俺自身を賭けますよ』
『レナさんはどうします? 逃げてもいいんですよ?』
『それとも賭けてみますか……レナさん自身を』
『じゃあ、早速証明してあげないといけませんね。レナさんの可愛くて美しいところ……』
『あ、勝負は俺の勝ちでいいですよね? だってその表情……認めてるも同然ですし、ね?』
レナ(こ、これじゃギャンブルじゃなくて、いゃんぶるになっちゃうでしょ……!)ポワワ
レナ「まった! こんなのイカサマよイカサマ!」
ちひろ「えー。正々堂々勝負してもそうなりますよ?」
レナ「そ、そんなわけないじゃない! こっちはプロなんだから!」
ちひろ「プロデューサーさんも、実は相当のつわものだって噂ですけどねー」
レナ「ま、ますます怪しいわ……」
ちひろ「イカサマのプロだったりしたら、レナさん好き放題です……なーんて♪」
レナ(イカサマじゃなくてイキ様見られちゃう……!)ポワワワワ
ちひろ「はぁ……相変わらず智絵里ちゃんを見てると癒されるわ~♪」
智絵里「そ、そんなに見られると……は、恥ずかしいです……」
ちひろ「本当ですよー? プロデューサーさんもそう言ってましたし」
智絵里「はうう……」
ちひろ「このうえ更にシンデレラガールになったら、どんなご褒美が貰えるんでしょうねぇ……?」
智絵里(ご……ほうび……?)ポワポワ
『ただでさえ天使なのに、智絵里はシンデレラにまでなっちゃったのか?』
『じゃあもう遠慮はいらないよな。智絵里は天使でシンデレラなんだし……』
『ただのシンデレラよりも、もっとすごいことしちゃおっか?』
『いつもちょっぷされてるからな。それより素敵なお返しをしてあげないと』
『智絵里がこれ以上可愛くなったら……俺だけの天使にしちゃうかも……な?』
智絵里(へ、へんたいっ……じゃなくて、たいへんですっ……!)ポワワ
智絵里「だ、だめですそんなのっ……めっ、です……!」
ちひろ「あらあら。智絵里ちゃんにはまだ早かったかしら?」
智絵里「そ……そんなこと、プロデューサーさんは言わないと思いますっ」
ちひろ「でもプロデューサーさんですからね……智絵里ちゃんの可愛さには勝てないわよね」
智絵里「あう……」
ちひろ「智絵里ちゃんのためなら、火の中水の中ですよきっと♪」
智絵里(そんなことしたら……ほっぷすてっぷちょっぷ、しちゃいますっ……!)ポワワワワ
区切り
ちひろ「聖ちゃんのご褒美ですか……」
聖「ご褒美……とは?」
ちひろ「聖ちゃんがシンデレラになった暁には、プロデューサーさんが何でもしてくれるそうですよ?」
聖「そ……そんなことになっているんですか……?」
ちひろ「たまには聖ちゃんのわがまま、聞いてもらいましょう!」
聖「わがまま……私の……?」ポワポワ
『聖の歌声は世界一だからな。聖の声が聞けるなら、なんだってしてあげるぞ』
『良い子の聖には、聖夜じゃなくても毎日ご褒美をあげたいくらいだ』
『聖なる夜を一緒に過ごすのも、プロデューサーの務めだからな』
『もちろん、俺しか知らない秘密の歌声も……聞かせてくれるよな?』
聖(そんなっ……)ポワワ
聖「こんなこと……許されません……!」
ちひろ「大丈夫ですよ聖ちゃん。プロデューサーさん、聖ちゃんになら何されても許してくれますよ♪」
聖「何……されても?」
ちひろ「私だったらコロッケ一年分くらい頼みますけどね」
聖「のろけ一年分……!?」
ちひろ「ほほう、それで決まりですね♪」
聖(お腹いっぱいになっちゃう……)ポワワワワ
ちひろ「そろりそろり……」
文香「……」
ちひろ「えいっ。だーれだ♪」
文香「……ちひろさん。ご褒美が貰えるという噂が流れているのですが」
ちひろ「えっ何で判ったんですか、というか何で知ってるんですか!」
文香「風の噂で……それで、真偽のほどは」
ちひろ「そうです、本当ですよ。文香ちゃんも例外じゃありませんよー♪」
文香「私も……ですか」
ちひろ「普段と違う一面を見せて、文香ちゃんもアピールしないといけませんね!」
文香(普段と……違う一面)ポワポワ
『普段は物静かな女の子だった文香が、シンデレラガールになるなんてな』
『やっぱり、可愛くて綺麗なシンデレラの魅力は、見えちゃうものだよな』
『今やもう、文香を知らない人は居ないって言ってもいいくらいだが……』
『誰も見たことがない文香の一面……俺は知ってるんだぞ?』
『俺の隣でしか見られない、何されても悦んじゃう文香とか……』
『前髪をめくってみたら……ほら、な?』
文香(~~~っ!)ポワワ
文香「これは……いけません……っ」
ちひろ「えぇっ、何でですか?」
文香「慣れないことをしては……失敗の元です」
ちひろ「なるほど、堅実に攻めると!」
文香「あ、いえ、攻めると決めたわけでは……!」
ちひろ「じゃあ……Sっぽくプロデューサーさんから責めさせる方向でいきましょう!」
文香(このままでは……全てがMになる……!)ポワワワワ
ちひろ「千鶴ちゃーん……?」
千鶴「笑顔……もうちょっと可愛く? プロデューサーは笑顔好きだし……」
ちひろ「千鶴ちゃん?」
千鶴「ひゃいっ!? ちちちひろさん、いつからそこに!」
ちひろ「今さっきですけど……千鶴ちゃんは笑顔の練習ですか?」
千鶴「いえ、その……可愛さの研究といいますか」
ちひろ「それなら丁度よかったです♪ シンデレラになれば、プロデューサーさんに聞きたい放題ですよ♪」
千鶴「わ、私が!? いや、それくらいのつもりでいかないと……?」
ちひろ「シンデレラガールにはとっておきのご褒美がありますからね!」
千鶴(ご褒美が……)ポワポワ
『おめでとう千鶴! 千鶴の笑顔が一番可愛かったぞ!』
『俺の千鶴は誰より可愛らしくて魅力的だからな、当然だ!』
『ん、嘘じゃないかって? 本当だって、千鶴のことならなんでも分かってるんだから』
『何なら証明してやろうか? アイドルの筆捌きなら誰にも負けないからな?』
『あんまり俺の筆遣いに見とれちゃダメだぞ……?』
千鶴(プロデューサーが嬉しそう……!?)ポワワ
千鶴「こ、こんなのありえません!」
ちひろ「千鶴ちゃんは、考えてることが顔に出ちゃうタイプなんですね♪」
千鶴「へ!? そ、そんないかがわしい事考えてませんから!?」
ちひろ「あら♪ プロデューサーさんと、どんなに仲睦まじいことしちゃうんでしょう?」
千鶴「や、違います! 違いますから!」
ちひろ「隠さなくてもいいんですよ~? 二人の筆遣いが楽しみです♪」
千鶴(筆遣い次第で……夫婦で番いになっちゃう……!)ポワワワワ
区切り
ちひろ「今回の選挙は、智香ちゃんが応援される側になるんですよね」
智香「えへへっ、そうなんです! ファンの皆に、たくさん元気もらっちゃいます!」
ちひろ「ちなみに、その元気はどう使う予定なんですか?」
智香「もちろん、ファンの皆に倍にしてお返ししちゃいます!」
ちひろ「あら。智香ちゃんの応援、実は一番心待ちにしている人がいるんじゃないかしら?」
智香「一番心待ちに……ですか?」
ちひろ「シンデレラの応援……当然、お返しが貰えますよ?」
智香(シンデレラ……お返し……)ポワポワ
『はあ、最近智香に応援してもらってないから元気がでないな……』
『このままじゃ、せっかくシンデレラガールになった智香にご褒美があげられないかも……』
『それは智香も嫌だよな? じゃあ、いつも通り俺のこと励ましてもらおうかな?』
『智香の可愛いところを見せてもらったら、すぐに元気になれるからな』
『今まで智香を応援してあげた分、張り切って応援してくれよ?』
『もし頑張れたら、ご褒美に智香のことも元気にしてあげるぞ……?』
智香(なーんてことに……!?)ポワワ
智香「そ、そんなに元気になったらダメですっ!?」
ちひろ「あー、確かにプロデューサーさんは張り切りすぎることがありますね」
智香「Pさんが元気だったら、アタシも元気になれますけど……でもそこまで元気になっちゃったら、アタシ……!」
ちひろ「智香ちゃんのチアリーディングなら、プロデューサーさんも頑張らざるを得ませんよ!」
智香(痴アリーディングになっちゃう……!)ポワワワワ
ちひろ「梨沙ちゃんがシンデレラガールですか……」
梨沙「ん? どうしたの、ちひろ。アタシの美貌に見とれちゃった?」
ちひろ「うふふ、そうかもしれません♪」
梨沙「何よ、意味深ね……まあいいわ。見てなさいよ? アタシが世界中を虜にするのも時間の問題なんだから♪」
ちひろ「でも世界中を虜にする前に、メロメロにしないといけない人がいるんじゃないですか?」
梨沙「へっ……?」ポワポワ
『シンデレラガールおめでとう梨沙! これで、梨沙のことが大好きな人たちの願いを叶えられたな!』
『そんな梨沙に俺もメロメロだぞ。俺だって梨沙のファンの一人だからな』
『安心しろ。俺はロリコンじゃなくて梨沙コンだからな、許されるんだ』
『……え、許されない、お仕置き? じゃあ俺を虜にした梨沙にも、お仕置きが必要なんじゃないか?』
『ふふふ、メロメロにしてくれた罰は何がいいか……ヘンタイなのがいいかもな……?』
梨沙(やっぱりロリコンじゃないのっ……!)
梨沙「Pはダメに決まってるでしょーが! ロリコンはダメ!」
ちひろ「えー。せっかくプロデューサーさんを虜にできるのに……」
梨沙「お断りよ、お断り!」
ちひろ「プロデューサーさんがロリコンだからですか?」
梨沙「そ、そうよ!」
ちひろ「でもプロデューサーさんがそれ以上の梨沙コンだったら?」
梨沙「もっとダメでしょーが!」
ちひろ「むむむ……プロデューサーさん梨沙コン化計画も有りだと思ったんですけど……」
梨沙(メロメロはいいけどペロペロはダメッ……!)
ちひろ「……」
ルキトレ「ふんふふんふふーん♪」
ちひろ「…………」
ルキトレ「るきるきるっきー♪ 私はルーキー♪ だけど恋はベテランなのー♪」
ちひろ「あのー、ルキトレちゃん?」
ルキトレ「あ、ちひろさん! プロデューサーさんはもうすぐ帰ってくるらしいです!」
ちひろ「ええまあ、それはいいんですけど……」
ルキトレ「……どうかしましたか?」
ちひろ「いえ、なんだか楽しそうだな、と」
ルキトレ「えへへ、プロデューサーさんのお手伝いができるのが楽しくって♪」
ちひろ「ルキトレちゃん、なんだかアイドルみたいに見えますね」
ルキトレ「も、もうっ、ちひろさんまで!」
ちひろ「いやいや、ルキトレさんだって近いうちに、プロデューサーさんのお気に入りアイドルにされちゃいますよ!」
ルキトレ(お気に……入り……!?)ポワポワ
『おいおい、ルキトレさんに投票できないってどういうことだ?』
『もしかして……ルキトレさんは他のアイドルとは違って、俺だけのアイドルになるってこと?』
『じゃあ仕方ないよな。投票しなくても……俺のモノになることには違いないんだから、ね』
『さーて、特別なプロデュース、期待しちゃってるよな』
『アイドルよりももっと厳しくて楽しいレッスン、味わわせてやるからな』
『もしやり遂げられたら……俺だけのシンデレラにしてあげるぞ?』
ルキトレ(アイドル一直線です……っ!)ポワワ
ルキトレ「って、私はトレーナーですってば!」
ちひろ「でも社長でアイドルな子もいますし、ね?」
ルキトレ「ほら、まだ学生ですし!」
ちひろ「小学生から永遠の17歳まで幅広く所属してますよ?」
ルキトレ「う、うう……今思えばライバルが多種多様すぎます……」
ちひろ「あ、でも……」
ルキトレ「でも……なんですか?」
ちひろ「ルキトレちゃんの健気で頑張りやなところが好きだって、プロデューサーさん言ってましたよ?」
ルキトレ「にゃーっ!?」
ちひろ「あら……ふふ。またみくちゃんのアイデンティティがラグナロクでハルマゲドンしちゃいますね♪」
ルキトレ(とうとうプロデューサーさんの愛奴隷デビュー……!?)ポワワワワ
ちひろ「シンデレラガールがゾンビとか面白そうですね~。なーんて」
小梅「ゾンビの話……?」
ちひろ「……あら、小梅ちゃんいつからそこに?」
小梅「あ、えっと……最初から……だよ?」
ちひろ「そ、そうだったんですか? ごめんなさい、気づかなくって……」
小梅「ふふ……気を付けないと……誰がどこから忍び寄るか……わからない、よ?」
ちひろ「うっ、怖がらせないでくださいよ~!」
小梅「えへへ、ごめんなさい……」
ちひろ「でも、プロデューサーさんならそれでも喜ぶかもしれませんね?」
小梅「へぇ……らしい、よ?」
( )ポワポワ
『シンデレラガールになっても姿を見せないなんて、ずいぶん恥ずかしがりやなんだな』
『今は二人きりだし、少しくらい見せてくれもいいんだぞ?』
『手をつないだり、一緒に寝泊りとかしたんだし……もう特別な関係だよな?』
『もしかしたらアイドルの中で一番仲良しかも……でもまだ満足できないよな?』
『姿が見えなくても本音は見えちゃってるんだから、隠してもダメだぞ!』
『ほら、隠してないで……キミの姿も秘密も全部、見せてもらうからな……?』
( )ポワワ
「 」
小梅「うん、そうだよね……秘密も大事かも……」
ちひろ「そうですねぇ。やっぱり女の子には秘密がありますもんね。距離感が大事ですね!」
小梅「でも……少しならいいって……」
ちひろ「おお、小梅ちゃん、大胆ですねー」
小梅「わ、私は……もうちょっと大胆になれば……いいと思う……」
ちひろ「なるほど。さすがアイドルですね!」
小梅「Pさんなら……受け入れてくれるから……ね?」
ちひろ「……さっきから気になってたんですけど、小梅ちゃん、なんだか私の背後に視線がいってません?」
小梅「……えへへ♪」
ちひろ「笑って誤魔化した!?」
( )ポワワワワ
おしまい
このSSまとめへのコメント
面白かったです!(*´ω`)