~木ノ葉隠れの里~
モブ忍「大変です。七代目! 七代目火影さまっ!」
シカマル「そんなに慌ててどうした」
ナルト「? まーた、ボルトの奴か?」
モブ忍「いえ、うちはサラダが何者かに攫われましたっ」
ナルト「な――!」
シカマル「うちはサラダは例の一件で、護衛目的で暗部を付けていたはずだ」
ナルト「それにアカデミーにはシノもいるし、今は里に上忍が何人もいる以上、簡単にさらえるわけねーってばよ!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1435010191
モブ忍「そ、それが、攫った者は時空間忍術を使う者らしく、うちはサラダを一瞬で攫った模様」
ナルト「クソッ――。シカマル、この事は一刻も早くサスケに伝えてくれ」
シカマル「分かった」
ナルト「――」(仙人モード)
ナルト「ダメだ。サラダのチャクラを感知できねぇ」
ナルト「何か手がかりはねぇのか」
モブ忍「同級生の山中いのじんが誘拐者の姿を絵にしてくれてます」
ナルト「……」
シカマル「……」
ナルト「ペンギン?」
シカマル「の、ようだな。間違いはないのか?」
モブ忍「はい。山中いのじん以外の証言もその絵と合致しています」
モブ忍「それと、誘拐者は手紙を落として行ったようです」
ナルト「見せてくれ」
女は預かった
返して欲しければ魔王城にくるがいい
特別に転送用の魔法紙を用意をしておいた。
勇気があれば仲間と共に来ることだな
ハァーッハッハッハッハッ!!
超魔王 ラハール
~魔界~
シシリー「お兄ちゃん。人間界から女の子を誘拐してくるなんてどういうつもりかな?」
ラハール「最近、魔王らしい事をしてなかったからな。魔王と言えば姫を攫い、来る勇者を倒してこそ魔王だっ」
シシリー「……それだけ?」
ラハール「他に何がある」
シシリー「薄い本みたいに展開にするつもりじゃないから安心したよ」
ラハール「そんな三流魔王と一緒にするなっ。真の魔王は、誘拐した者は勇者が来るまで何もしないものだ!」
プリニー「殿下ー。大変ッス。魔立邪悪学園から押し付けられた悪魔が逃げ出したッス」
ラハール「ナニっ!」
ラハール「確かマオが実験で造り出した特殊なスライムだったな」
シシリー「? ベリルさんが持ってきたんだよね。その時、かなり怒ってたけど、どんな効果があるんだろ」
ラハール「知るか。何も言わずに置いてったからな。面倒だったから檻に入れておいたのだが……」
キャァァァアアアア
シシリー「!! 女の子の悲鳴っ。お兄ちゃん」
ラハール「む。よりによって人質の所か。さっさと片付けるぞ!!」
~少し時間は戻る~
サラダ「……ここ、どこ?」
見慣れない部屋。
サラダ(確かアカデミーの卒業試験を受けて、家に帰ろうとした所で……)
サラダ「そこから記憶がない」
サラダ「ここはアカデミーじゃないみたいだけど」
サラダ「部屋からは出られたけど……、窓から見える景色に見覚えがないや」
サラダ「……ママ……パパ……」
サラダ「」フルフル
サラダ「とりあえずここがどこなのか探らないと」(写輪眼発動)
サラダ「な、なに、あれ……」
プルプルと震えている液体状の悪魔。スライムだ。
スライム「……! ――。――。」
サラダ「こっちに来る?」
クナイをスライムに投擲する。
スライムの中に入るだけでダメージは与えられない。
スライム「――。――。」
サラダ「えっ。キヤァァアアアア」
スライムは見た目とは裏腹にものすごい速さ動きサラダを自分の液体の中に取り込んだ
サラダ(ぅぅ。や、ヤダ。ものすごくキモチワルイ)
シュゥシュュュュ
サラダ(え。えっ。え! 服が、服が、溶けてる)
もがき脱出を試みるがうまくいかない
そうこうしている内に着ている服の八割方が溶けてしまう
サラダ(――――ッッ)
サラダは羞恥心から顔を真っ赤する。
サラダ(パパ……助けてっ)
???「須佐能乎」
チャクラで出来た巨大な腕が捕らわれたサラダを助ける
サラダ「これって、須佐能乎……?」
スライム「……! ……っ!!」ピチャピチャ
???「無駄だ」
――万華鏡写輪眼・天照――
スライム「………ッッ………ッッ!!」
シュゥゥゥゥゥゥウ(スライム消滅)
???「これを着ろ」
上着をサラダに差し出す
サラダ「ありがとう、ございます」
サラダ(写輪眼。大蛇丸って人が作ったクローンとパパと私以外にいるハズがないのに)
サラダ「貴方は、だれ?」
???「……」
サラダの問に答えず、黒いペンギンの帽子を被った写輪眼の男は何も言わずに消えた
~魔王城 エトナの部屋~
???「……」
エトナ「プリニーが攫ってきた娘。アンタとほぼ同じ瞳をしてたけど、知り合い?」
???「いや。初対面だ」
エトナ「その割には、悲鳴が聞こえると真っ先に飛んでいったけどね~」
???「……」
エトナ「ま、何を考えているか知らないけど、転生を迎えるまでアンタはプリニー。精々、動労に励むことね。うちはイタチ」
イタチ「分かっている」
Name:うちはイタチ
Class:プリニー
Level:1600
転生に必要なヘル:約13兆9600億ヘル+失明の治療費2億ヘル
概要
木ノ葉隠れの抜忍。うちは一族。
その能力と有能さから特例としてプリニーの帽子を被ることで、プリニーの姿になることは許されている。
「ッス」を語尾につけないため、別魔界のプリニー教育係に睨まれている。
現在はエトナに雇われてかなりコキを使われているが、暁に比べるとマシらしい。
平均日給1~100ヘル
サラダ「……」
サラダ(さっきの人、誰なんだろ。なんかパパとほんのちょっとだけ似てたような……?)
サラダ「くしゅん」
サラダ(うぅぅ、さっきの人は上着を貸してくれたけど、少し寒い……)
サラダ(ほぼ外套一枚だけの状態で動きまわるのはイヤだな。風とか吹いて開けて見られるのは)
ヒュゥゥゥゥゥ(窓からの風)
ラハール「悲鳴があったのはこの辺り――。む」
サラダ「……ひゃ」
シシリー「お兄ちゃん、見ちゃ駄目ぇェェェ」
ゴキッン
ラハール「ぐはぁ」
シシリー「お兄ちゃんが女の子の裸を見た記憶を消さないと(ブツブツブツ」
ゴン ゴン ゴン ゴン ゴン(プリニー学習帳でラハールの頭を必要に叩く)
サラダ「な、なにしてるの?」
シシリー「安心して。お兄ちゃんの記憶から余計な記憶を消しているだけだから(ニコ」
シシリー「頭を強く叩けば前後の記憶があやふやになるって魔界医療では当たり前のことなんだよ」
倒れたラハールはプリニーにより自室へと運ばれた。
外套だけでほぼ全裸の理由をサラダはシシリーに説明をした
シシリー「そっか。大変な目にあったね」
サラダ「……は、はい」
シシリー「う~ん、私の服を貸してあげても良いけどちょっとサイズが合わないっぽいね」
シシリー「フロンさんが居ればいいけど、今はもう天界だし……」
シシリー「エトナさんと体格が似てるし、大丈夫かな?」
シシリー「付いて来て、まずは服を着ないと。風邪でも引かれたら大変だもん」
サラダ「……はい」
~魔王城 エトナの私室~
エトナ「遅い」
イタチ「……」
エトナ「ゲヘナの海に「激甘溶岩プリン」を買いに行ったプリニーはいつ帰ってくるのよ」
エトナ「ほんと、最近のプリニーの質の低下は嘆かわしいわ」
エトナ「お使いも満足にできないなんて、動く爆弾程度の価値しかないわよねぇ」
プリニー×10「」ビク
イタチ「……途中まで取りに行ってこよう」
エトナ「本当に気が利くわねぇ、アンタ。普通のプリニーなら聞こえない振りをするか、仲間のどれかに押し付けるかで争い事を始めるんだけど」
イタチ「行ってくる」
イタチは姿を消した
エトナ「後は愛想があればいいんだけどね」
トントントン
シシリー『エトナさん居るー』
~魔王城 広間~
イタチ(ゲヘナの海に使いに行ったのは……アイツか)
イタチ(レベル制限に能力の大半が封印されている以上は、アイツでも好き勝手には出来ない。きちんと使いをしていると思いたいが)
メーヴェル「あ、イタチさん。どこかへ出かけられますか?」
イタチ「ああ」
メーヴェル「今、コチラに向かっている者がいますので、事故防止のため少し待って下さい」
イタチ「分かった」
時空の渦から黄色のプリニーが大量の人参の入った袋を持って現れた
イタチ「このチャクラは……四代目」
ミナト「あれ? イタチくん。久し振りだね」
Name:波風ミナト
Class:プリニー
Level:1800
Master(雇い主):【兎兎魔界の魔王】ウサリア
転生に必要なヘル:約12億7610万ヘル
概要
木ノ葉隠れの四代目火影。
プリニー姿であるが、魔奥義により一時的に人間の姿に戻ることが出来る
プリニーなった際、黄色の毛皮になったため兎兎魔界に送られた。
たまにプリニーとなっている歴代火影と会合をしている。
語尾に「ッス」をつけてないが、兎兎魔界のプリニーは特につけてないのでなぜか問題視されない。
~同時刻~
~魔界 星の墓場~
ナルト「ここか」
サスケ「サラダは何処にいる」
ナルト「今から感知するってばよ」(仙人モード)
ナルト「……」
ナルト「ちょっと遠いが向こうだな」
サスケ「行くぞ」
背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニー「あれは、うずまきナルトにうちはサスケ」
背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニー「なぜ奴らが魔界に」
背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニー「……気になるが、とりあえず今は魔王城に帰るか」
背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニー「クッ。この俺が小娘の小間使いか……」
ぶつぶつと文句を呟きながら背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニーは、羽を羽ばたかせながら魔王城へと向かう。
~しばらく時間が経過~
ナルト「なぁサスケ。気づいているか?」
サスケ「……ああ」
サスケ「偶然と思っていたが、ずっと俺達の後を付けてくる」
サスケ「超魔王とか言う奴が付けた監視だろう」
ナルト「……」
サスケ「どうした」
ナルト「んー。この微弱だけど、どっかで感じたことがチャクラなんだよな……」
サスケ「……」
サスケ「とりあえず後ろのやつから色々聞き出すぞ」
背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニー「……なんだ?」
ナルト「――! サラダを攫った奴に間違い間違いないってばよ。」
サスケ「そうか」
サスケ「――お前からは色々と聞かせてもらうぞ」
背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニー(サラダ? 誰の事だ)
背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニー(今の俺のチャクラや魔
力では、この二人に太刀打ちすることは無理か)
背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニー(プリニーの身体能力では逃げる事も……どうするっ)
Name:■■■■■■(背中にうちわ模様のある目付きの悪いプリニー)
Class:プリニー
Level:50
Master(雇い主):【魔神】エトナ
転生に必要なヘル:約99京9800兆ヘル
概要
うずまきナルトとうちはサスケのあるうちは一族の者
その他は本人の名誉のため不詳。
ミナトは何でプリニーになってんだ?
戦争とかで殺しをしてた罪か?
>>31
原作でもプリニーになる基準はかなりアレなので
幼少の頃に世界征服をするって考えてただけでプリニーですから
ま、父親がガチでそれをしようとしたのも要因でしょうけど
ミナトの場合は忍びとして何十と殺してるだろうし、息子のナルトの事や、教え子のオビトの事があるので、プリニー化は避けられません
とりあえずプリニー化したNARUTOの人物たちがいる魔界と飼い主(一部)
千住柱間……絶花魔界(マスターはキリア)
千手扉間……魔立邪悪学園(マスターはマオ)
猿飛ヒルゼン……地獄(マスターはエミーゼル)
うちはオビト……???(マスターはヴォイド)
ちなみに穢土転生を開発したりうちはを追い込んだり増長させた卑劣さまが火影の中では一番転生するまでに貯める金額は多いです
九喇嘛『ナルト。気をつけろ! なりは変わっているが、このチャクラは……間違いねぇ。アレはうちはマダラだ』
ナルト「マダラ! あいつって死んだハズじゃねーのかよ」
サスケ「……また何かするつもりなんだろう。サラダを攫ったのは写輪眼関連か、オビトのようにするつもりか」
ナルト(――サスケの奴、妙に苛ついてんな。この前、サクラちゃんが攫われた時も、そんな風じゃなかったのによ)
マダラ「こうなったら、須佐能乎!!」
サスケ「完全体の須佐能乎でない所を見ると、だいぶ弱体化しているな」
ナルト「弱体化してようと、相手はマダラな以上は油断するんじゃねーぞ」
サスケ「お前に言われるまでもない」
サスケ「はじめから全力で行くぞ」
ナルト「おうっ」
ナルト「合わせろ!九喇嘛!!」
――尾獣惑星螺旋手裏剣!!
マダラ「! あれをマトモに喰らえば須佐能乎とはいえ」
サスケ「逃すか」
炎遁・須佐能乎迦具土命!!
マダラ(天照の炎で動きを封じるか……!)
絶体絶命のマダラの元に、イタチの須佐能乎の腕がマダラを掴む
イタチ「……四代目」
ミナト「まさか、あのマダラを助ける事になるとはね」
――飛雷神の術
ミナトの飛雷神の術で跳んだ直後に、尾獣惑星螺旋手裏剣の影響で大爆発が起きる
ナルト「……」
サスケ「……」
ナルト「……一瞬だったけどよ、マダラの近くに来たのってイタチじゃなかったか?」
サスケ「……。サラダを助けに急ぐぞ」
ナルト「おい、サスケっ!」
九喇嘛(……イタチも気になるが、イタチの横にいたマダラと同じナリをした奴。あれは――)
~魔王城 エトナの部屋~
エトナ「遅かったじゃない。ほら、出しなさいよ」
マダラ「……」
マダラは頼まれていた「激甘溶岩プリン」をエトナに渡した
サラダ「さっきから見てるけど、このペンギンみたいなのはなんなの?」
シシリー「プリちゃんだよ」
サラダ「プリちゃん?」
エトナ「プリニー。生前に罪を犯した者が、死後、贖罪をするためにする姿よ」
サラダ「それじゃあ、プリニーの帽子を被ってた私と同じ目の人も?」
エトナ「ああ、イタチのこと? アレはちょっと特例だけど、基本、プリニーと同じよ」
サラダ「あの、ところで服って他にないの?」
エトナ「ないわよ」
シシリー「? どうかした?」
サラダ「借りた服、露出度が、ちょっと高くて恥ずかしい」
エトナが着ているボルテージ風の服装をサラダは着る羽目になっていた。
エトナ「似合ってるわよ」
サラダ「あまり嬉しくない……」
プリニー「あ、エトナ様。人間界からサラダ様を取り返しに2人ほど魔界に来たそうッスよ」
プリニー「イタチさんからの報告なので間違いないッス」
プリニー「一人はキタローヘアの失敗した様な髪型と、一人は七代目火影と書かれたマントを羽織ってるらしいッス」
サラダ「パパと七代目火影様だ!」
プリニー「殿下はまだ気絶してますけど、どうするッスか」
エトナ「殿下が勝手に始めたことなのに、その処理とか、物凄くめんどうなんだけど」
エトナ「う~~~ん」
エトナ「そうだ。いいこと、思いつーいた」ニヤニヤ
プリニー「あー、絶対ロクな事じゃないッスよ」
マダラ「……」
サラダ(なんかずっと見られてる気がする)
サスケ「あそこにサラダがいるんだな」
ナルト「間違いねーってばよ」
ナルト「ただ気をつけろよサスケ。城の中には、かなり強い奴もいるぞ」
サスケ「……怖気づいたのか」
ナルト「そんな訳ないだろ。サラダは里の子だ。火影としてきちんと救ってみせるってばよ」
プリニー×1000『ヒィィィィィィッス』
ナルト「なんだ! ペンギンが沢山こっちに飛んでくるぞ」
ナルト「影分身で応戦――」
サスケ「待てナルト、全部避けろ!」
ズドォズドドドドドドドドドドドォォォォォォ
エトナ「へぇ、全部避けるなんてやるじゃん」
ナルト「……子供?」
サスケ「見かけに騙されるな。……強いぞ」
エトナ「アンタ達、サラダちゃんを助けてに来たのよね」
サスケ「サラダは無事なのか」
エトナ「無事よ。大事な花嫁だもん」
ナルト「花、嫁?」
サスケ「どういうことだ」
エトナ「言ったとおりよ。サラダちゃんを、殿下と結婚させんの。だから、邪魔しないで帰ってくれる?」
エトナ「って、言って帰るならここまで来ないか」
エトナ「あたしは結婚式の準備で忙しいから、後は任せたわ。バカ兄貴、そしてイタチ」
2つの魔法陣が地面に描かれ、そこからエトナの兄であるゼノリスと、うちはイタチと横には黄色いプリニーが出現した
サラダ「私が、魔王と、結婚?」
プリニー「はいッス」
プリニー「エトナ様が早急に準備を進めてるッスよ」
プリニー「しかも別魔界に招待状まで送って個人の意思じゃあどうしようもないッス」
プリニー「殿下はチビでワガママでツンデレで天上天下唯我独尊なところがあって正気って思うッスけど、まー頑張って欲しいッス」
プリニー「人生色々ッス。頑張れッスよ」
プリニーは呆然とするサラダに憐れみの眼差しを向けて去っていった
サラダ「……」
マダラ「お前がうちはサラダか」
サラダ「そうだけど……! 写輪が。――……」
マダラ「ふん。うちはサスケの娘にしては抜けているな」
マダラ「小娘の命令で、イタチの監視がなくなった今が叛逆の機会だ」
マダラ「せっかくのうちはの肉体があるんだ。使わしてもらうぞ」
プリニーの肉体から魂が抜け、サラダへと憑依した。
サラダ(マダラ)「……子供だけあってチャクラが少ないな。腕力はそれなりにあるが」
サラダ(マダラ)「ナルトとサスケを相手にするには、少し足りんな」
プリニー「サラダさん。どうかしたんッスか?」
サラダ(マダラ)「ラハールの場所を言え」(幻術・写輪眼)
プリニー「殿下でしたら、自室にある棺桶の中で寝てるッス」
サラダ(マダラ)「そうか。その器(プリニー)は廃棄しておけ」
プリニー「了解ッスよ」
~魔界 魔王城 ラハールの自室~
サラダ(マダラ)「さて、超魔王バールを超える魔力。全ていただく」
ラハールの腹に手を当てると呪印が身体に浮き彫りなる。
ラハール「――グッアァァァァ。な、なんだっ」
ラハール「貴様はプリニーが攫ってきた……、いや中身が違うかっ」
サラダ(マダラ)「さすが魔王だ。魂の質を見分けるか」
サラダ(マダラ)「貴様の魔力を全ていただく」
ラハール「ふ、ふざけるな!」
サラダ(マダラ)「抵抗しようとも無駄だ。エトナが持っていた魔導書に書いてあった魔王クラスの悪魔を縛り魔力を我が物とする術だ」
ラハール「――ァ――ゥォォ――!!」
シシリー「お兄ちゃん!!」
ラハール「グッァァァア。に、逃げろ、シシリーっ」
シシリー「もうお兄ちゃんの寝込みを襲うなんてッ! この淫乱雌狐!!」
サラダ(マダラ)「ふん。兄の魔力で散れっ」
須佐能乎の腕だけverに大きな魔王玉を一つだけ溜め、シシリーにぶつける。
シシリー「キャャァァアアアア!!」
魔王城を揺るがす大爆発が起きた。
~魔界 魔王城 正面~
ナルトとゼノリス、サスケとイタチ。
それぞれ激闘を繰り広げている最中に異変は起きた
ナルト「……!!」
サスケ「……」
ゼノリス「……」
イタチ「……」
ナルト「なんだってばよ。あの爆発は!」
ゼノリス「魔王の私室付近だな」
イタチ「この魔力にチャクラは……」
四人が対峙する場所にサラダが降りてきた
ナルトはサラダの目を見て驚く
ナルト「万華鏡写輪眼! しかもマダラと同じ紋様だってばよ」
イタチ「マダラ、その娘の肉体を奪ったな」
サラダ(マダラ)「ああ。小娘の肉体なのが少々不満ではあるが……」
サスケ「……オビトがカカシに写輪眼を貸し与えた時と同じか」
サスケ「サラダの肉体を返してもらうぞ、マダラ!」
イタチ「待てサスケ!!」
須佐能乎でサスケの進行を阻む。
サスケ「! なぜ邪魔をするっ。あの娘はあんたにとっても姪だぞ」
イタチ「焦るな。あのマダラが瞳術でどうにか出来る術を使うとは思えない」
サラダ(マダラ)「さすがイタチ。憑依した術を解除する術はない。……いや、一つあるな。この肉体を殺すことだ」
ナルト「マダラっ!」
サラダ(マダラ)「お前たちの相手をするのに、これでは少し無謀か」
サラダの肉体に魔力の衣が包みこみ、まるでナルトの九尾モードみたいになる。
そしてラハールの持つ魔力をふんだんに使いマダラは、四人へ襲いかかった。
ナルト「くそっ! サラダの肉体だと攻撃ができねぇ!」
サスケ「――っ」
ゼノリス「魔王の魔力をここまで巧みに使うとはな」
イタチ「……」
ミナト(イタチくん。少し時間を稼いでくれ)
イタチ(サラダの肉体からマダラを追い出す方法がありますか)
ミナト(うん。初代様がプリニーとして使えている人が、邪悪な意思を祓うことができるみたいなんだ)
ミナト(連れてくるのに少し時間がかかる。その間、防戦に耐えて欲しい)
イタチ「……ナルト、サスケ、ゼノリス。マダラを追い出す方法がある。それには少し時間がかかる。今は耐えてくれ」
イタチ「アンタのいうことだ。信じよう」
ナルト「わかったてばよ」
ゼノリス「……」コクン
~魔界 魔王城 ラハール私室~
エトナ「あー、殿下、生きてます? 死んでますよね? さようなら、殿下し過ごした日々は一秒だけ覚えています」
エトナ「殿下の後はあたしがしっかりと引き継ぐんで安心してプリニーにでもなってください」
ラハール「こらまて。勝手に人を亡き者にするな!」
エトナ「あー、生きてたんですか?」
ラハール「当然だ。魔力が抜かれて少々けだるいが……。シシリーはどうした」
エトナ「シシリーちゃんなら魔界病院ですよ。ダメージはゼロでしたけど、衝撃で気絶したみたいですね」
ラハール「……そうか」
ラハール「それで、今はどうなってる」
エトナ「えーと、サラダちゃんの肉体を奪ったマダラって奴が、人間界から来た二人とイタチとバカ兄貴と戦ってる最中ですね」
ラハール「ゼノリスも来ているのか……。む。いまも戦っている最中だと」
エトナ「サラダちゃんの肉体なんで攻撃できないみたいですねー」
エトナ「さっき兎兎魔界のプリニーが、絶花魔界に行ったようなので、たぶんキリアを呼んでくるんでしょうから、もうちょっとで決着はつきますね」
ラハール「……」
プリニー「エトナ様ー。結婚の準備ができ」
ズドォォォォオオオン
ラハール「結婚?」
エトナ「いや聞き間違いじゃないですね。アハハハ」
ラハール「エトナ。オレ様が気絶している時に何を企んだ」
エトナ「別に何も企んでませんって。人聞きが悪いなー」
ラハール「……しっぽをクネクネさせる時は、隠し事をしている時だとフロンが言ってたぞ」
エトナ「――うわ。もー、フロンちゃんっては余計なことばかり殿下に言って……」
ラハール「さて話してもらうぞ、エトナ」
エトナ「あー、はいはい。でも、もう手遅れですよー」
ラハール「なに?」
~魔界 魔王城 正面~
――完全体・須佐能乎――
――魔王玉――
――飛天無双斬――
――真魔大次元斬――
――魔拳ビッグバン――
――須佐能乎・二刀の舞――
――八坂ノ勾玉――
サスケ「まだかイタチ――。このままだとマズイぞ」
イタチ「もう少し待て」
ナルト「ああ、クソッ。攻撃ができないんじゃ……」
サラダ(マダラ)「終わりだ」
――超絶大々魔王玉+八坂ノ勾玉――
――飛雷神の術――
はるか上空で大爆発が起きる。
サスケ「これは、飛雷神の術か」
イタチ「どうにか間に合ったようだな」
キリア「――アレか」
ミナト「うん。超魔流究極奥義「心羅万掌」ならできるよね」
キリア「できなくは無いが……足りない」
キリア「心羅万掌は思いによって力が変わる究極奥義。初対面である俺ではあの少女を救いたいと思う気持ちが薄い」
サスケ「……思いによってか」
イタチ「どうすればいい」
キリア「彼女を助けたいと想いを託してくれ。そうすれば「心羅万掌」で祓ってみせる」
サスケ「……分かった。ナルト」
ナルト「ああ!!」
サラダ(マダラ)「むっ。これは木遁――」
完全体・須佐能乎を縛るように木々が纏わり付く
柱間「マダラよ。そこまでだッス。」
サラダ(マダラ)「!! 柱間ァァァァァァァ」
柱間「主よ。今ぞッス」
キリア「サスケ、ナルト。お前たちの想いは確かに受け取った」
キリア「征くぞ、うちはマダラ!!」
魔奥義・暴虐のレベリオ
キリア「うおおぉぉぉぉおお!!」
キリア「超魔流! 究極奥義ぃ」
キリア「心羅、万ッ、掌ォォオオオオ」
サラダ(マダラ)「バカな、完全体・須佐能乎を突き破って――」
サラダ(マダラ)「ウオォォォォォォォォ」
サラダ「……ぅぅ、パ、パ」
サスケ「――!」
落下するサラダをサスケは受け止める
サラダ「……なんか初めて、パパに、きちんと、抱かれた、な……」ガク
サスケ「――っ。サラダ!!」
サラダ「――スゥスゥスゥ」
ナルト「ふぅ、寝てるだけだってばよ」
サスケは寝息を立てるサラダの頭を優しく撫でた。
~木ノ葉隠れの里 火影の執務室~
ナルト「シカマル。戻ったってばよ」
シカマル「どうだった?」
ナルト「サラダは無事だ。サクラちゃんに任せてきた。あと、サスケの奴には目が覚めるまでサラダと一緒にいてやれって、火影命令をだしてきた。そうじゃねーと、すっと居なくなるからアイツってば」
シカマル「超魔王の方はどうだ」
ナルト「あー、そっちよりもマダラの方が厄介だったな」
シカマル「マダラ!? どういうことだ」
ナルト「きちんと報告書に書いて提出する」
シカマル「なるべく早く頼む。やってもらう書類が山積みだ」
ナルト「ああ」
キリアによりサラダの肉体から出されたマダラは、死神の手によって再びプリニーへと戻される
更に魔神エトナが企てたラハールとサラダの結婚話は、全てマダラに押し付けてご破算となった
その後、マダラは地獄へと送り返されヴァルバトーゼの再教育を受け、再びエトナの元で働く事になる。
ラハールは魔力を失った状態であり、ナルトとサスケは全身創痍。
痛み分けと言う形で決着。
サラダは特に戦闘することなく、そのままサスケ達へと返された。
またラハールとサラダが結婚すると訊いた時のサスケの顔は面白かったと言うのはナルト談。
のちにラハールはサスケに睨まれることになるが、それは別の話。
イタチはラハールとエトナお抱えのプリニー忍者として働き、その働きは魔界史に残るほどであったとされる。
そして……
サラダ「伯父さん! パパが娘の私じゃなくてバカボルトばかり修行相手をするの!! だから、伯父さんが私に修行を付けてっ」
イタチ「……今回だけだぞ」
サラダ「ありがとう、伯父さん」
サラダは魔界でイタチに修行を付けてもらい、更にマダラがラハールの魔力を奪ってサラダの肉体で使用したことにより、魔力も使えるようになる。
そして数千年後の歴史書には、同じ魔神の元で切磋琢磨したことで、魔神ハナコと姉妹の結び、魔界史に名を残す魔神うちはサラダが誕生するキッカケとなった事件と記されることになる。
-完-
これにて終了
サラダかわいいよサラダかわいいよ。
正直言って最終話登場時は微妙でしたけど、700+が始まって書かれるサラダはすごく可愛い。
そんな娘をほったらかしにするサスケェ。
機会があれば今回はあまり絡ませれなかったサラダとラハールたちの悪魔とのやりとりなども書きたいと思ってます
このSSまとめへのコメント
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